fc2ブログ

読めないニックネーム(再開版)

世の中の不正に憤る私が、善良かもしれない皆様に、有益な情報をお届けします。単に自分が備忘録代わりに使う場合も御座いますが、何卒、ご容赦下さいませ。閲覧多謝。https://twitter.com/kitsuchitsuchi

11 «1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 01

プラトンのナチ的国家を否定する哲人政治を実現したマルクス・アウレリウス帝『自省録』は佞臣対策と ストア派入門に最適! ワンワールド、キリスト教、カント、ヴァイスハウプト、ニーチェに影響大! 

賢帝の内心もやはり賢人だった!
公表するつもりのない個人的メモだから信用できる。

ストア派の特徴
「内なる神的なもの」の元ネタはバラモン教のアートマンかプルシャだろう。
グノーシスの神性も元ネタはアートマンかプルシャだろう。
オルフェウス、ピタゴラス、プラトンもバラモンの影響下!
ストア派の「内なる神的なもの」は皆が持っていて優劣はない。
バラモンの霊性(笑)カーストは否定。
火の終末(正確には円環なので最悪状態。バラモン神話の火の終末後に最善状態に回帰)が元ネタだろう)、
繰り返される円環世界観(ニーチェの永劫回帰の元ネタ)、

不動心(アパテイア=
理性の転倒である情念を完全に免れた、賢者の心)が目標など
ストア派もバラモン教の影響を受けているだろう。
出家を勧めないのがインド系との相違点。
死後に拘らず、今生きている自分がどう行動するかに注力する姿勢は儒教的。
植物でたとえる表現が多い。
ロゴスが神だけでなく
隣人愛もストア派からキリスト教が盗んだネタ。
盗んだと表現するのはあたかも自分らが最初であるかのように装っているのと
元ネタを迫害しているから。
コスモポリタリズムはキリスト教の神の国とワンワールド思想とカントの世界共和国の元ネタ。
ニーチェには永遠回帰だけでなく超人思想にも影響しているだろう。
超人のモデルの一つは不動心のあるストア哲学者だろう。
完全に本書の訳者解説が短くて核心を捉えたストア哲学入門書なのでお勧め!
多少エピクロス派の思想も知ることができる。
ねこたがハマった理由がよくわかる。彼女はストア的善の実践はきちんとできなかったけどね(悲しいね)。

ストア派とエピクロス派はセットで学ぶとわかりやすいので参考資料に
エピクロス派の特徴列挙の記事を引用しておく。

峨骨さんの思想ってエピクロス派っぽさがあるよね。

ストア派がらみの過去記事はこちら。
多少引用。


キケロ『スキピオの夢』
当時ローマで主流だったストア哲学にローマの伝統を取り込んだ折衷的なもの
“一定の時期に必然的に起こる大地の洪水や大火のために、
我々は、永遠とはいわずとも、永続的な栄光すら得ることはできない。”

“死すべきものは君ではなく、この身体であると心得よ…
その形が表わすものは君ではなく、各人の精神…。したがって君は神であると理解せよ…不滅の魂が脆い身体を動かす…”

ねこた
マルクス・アウレリウスの本を読めば読むほどキリスト教的な道徳がストア派の背乗りに見えて仕方ないのだが。
ストア派の研究をポツポツしたりしてるよ。 「スピキオの夢」全部読んだよ。すげーヤバイ情報盛りだくさんだ…
パウロの言う火と水のバプテスマの元ネタはストア派の終末論かよ。

ストア派に関してネット情報と紙情報を読み比べたけど、ネットには大事な事は一切記されてないよ。
アウグスティヌスの「神の国」の正体が「スピキオの夢」を見たらクリアにわかるんだよね。
…スピキオの夢に描かれるのに似てるストア派の宇宙論…天の世界こそ地上の統治モデルの理想だもん。

ストア派が面白いのは、グノーシスの思想の背景がすっきり理解できる。
「スピキオの夢」で「人間は神なり」という一文があったのだけど、それであー!と全部を理解した。
グノーシス派の人たちが死んだら惑星の層を抜けて天に至るって話の元ネタはこっちだったんかよ…
スピキオの夢」を読みながら、エヴァの「魂のルフラン」を聴くといいよぉ〜!
世界の名著〈第13〉キケロ,エピクテトス,マルクス・アウレリウス (1968年) …
キケロの「スピキオの夢」とかマルクス・アウレリウス「自省録」とか見てますと、
ローマ人は質実剛健な文化あったんだなと思う。
…キリスト教お嬢様教育の理念とか見ると、
古代ギリシャ・ローマに比べて女々しいというか質実剛健で簡素な美しさがないんだよね。
ストア学派によると、宇宙は火で焼き尽くされるか洪水で滅ぼされるかだもの…「スピキオの夢」って本に書いてあるよ。ストア学派の終末論は火で焼き尽くされるか洪水かのどちらなの。
「カルデアの神託」にも神的な火の崇拝が書いてあるよ。断片だけどね。 新プラトン主義って何?

「スピキオの夢」を見ると、ストア学派の人たちはヒューマニストだったんだなと思った。
智者は恒星天というお星様の世界に行くのだもの。
ストア派の考えかたによると、一定の周期が回ってくるごとに、天体を構成するアイテールの勢力が極大に達して、その火力により全宇宙は炎上し、滅び去る。
逆に、海をはじめとする水の勢力が宇宙の火の勢力に打ち勝つと、全地上は洪水に襲われる。ストア派以外にも、…ルクレティウスが…類似の考え

ねこた
マタイによる福音書 3章 11節
「わたしは、悔い改めに導くためにあなたたちに水で洗礼を授けているが、
わたしの後から来る方はわたしよりも優れておられる。わたしはその履物をお脱がせする値打ちもない。その方は聖霊と火であなたたちに洗礼をお授けになる。」
え?311人工地震テロ?…

この世界はロゴスで動かされてる。
ストア学派は、この世界を動かす原理の事をロゴス(摂理。そーめんのおめめのプロビデンスと言ったがいいかや?)と言ったが、新約聖書の言葉は神であったという一文は、極めてストア派的な世界観が潜んでるのがわかるだろう。
それを実行してるのが耶蘇教な。
後の耶蘇教のフレームとなった、
国家を越えた人類愛とか、奴隷制度はアカンのや!
全ては神の前に平等!とかその他諸々の事は、
実は耶蘇教が言い出す前はストア派の哲学者が言ってたりしたんだよね。
マルクス・アウレリウスとかの本、この人耶蘇教大嫌いなのに、何でこんな耶蘇教臭い発想してんの?とか
となると、アダム・ヴァイスハウプト他が神の代わりに崇拝した「理性」というのは、ストア派の哲学者の皆さんが崇拝した、
自然法則=神そのものであるロゴスの事じゃないかな?
ニャンゲンの理性じゃなくて、この世界を動かしてる自然法則そのものという汎神論的な世界観だと矛盾も出ないよね?…
フリーメイソン=ユダヤって大本教系陰謀論のとこじゃなってるけど、
じゃあ何でフリーメイソンの神話にあるヒラムは太陽が中天に昇るころ、午後の祈りを捧げてたの?
ユダヤ教に午後の祈りとか太陽礼拝の儀式とかあったっけ?
ヤハウェは嵐の性質を持ってるのにこりゃないだろ?w…






何でグノーシスが悪魔崇拝だと断定できるのですか? あれはキリスト教の異端であって、悪魔そのものを崇拝してませんよ。 そしてタルムード教ってあなたはタルムード読んだことあるのですか? 正確に物事は言うべきかと。

タルムードとグノーシスってどのあたりに繋がりがあるのか正確に資料を引用しながら教えてください。

あと、こいつらが聖典を改ざんして乗っ取ると言うならば、じゃあ乗っ取られる前のって何なのか言って下さい。
タルムードが悪だと断定するなら根拠出すべきなの当然ではないですか?

グノーシス派が悪魔崇拝と、タルムード教が悪って間違ってるよ。

グノーシス派はキリスト教の異説であって、タルムードはユダヤ共同体の法律集だろうが!

てか、アダム・ヴァイスハウプトのイルミナティはグノーシスというよりストア学派だけどね!

悪魔崇拝ってバズワード使うんじゃない!

アダム・ヴァイスハウプトのイルミナティもある種のヒューマニズムだもんね。
あれガチでストア学派の智者の生き方をメンバーに求めてる。
だから、セネカくんやマルクス・アウレリウス帝の本を読もうねって言ってるもの。
そこにスルーするイルミナティの陰謀論ってゴミでないですか?w

イスラーム哲学は印哲の影響強いです。あっらーさんの説明はブラフマンに似てました。イスラームの時間論も印哲のそれです。

ですから、ユダヤ人がアーリアの影響強いようにまたイスラームもアーリアの影響強いかと。

それを知るにつれ、ユダヤ教って後代に固まったとしても、タルムードの解釈はあれ正しいと思うのですよね。
神定法だからそこは人間には動かせず解釈のみが許されると考えたユダヤ人はわかってる。
だって人為主義やるとこれモーセの律法守れないもん。ユダヤ人敬虔だから。ズルいけど。
上智大学の神学生に聞いたのだけど、カソリックでは法解釈をローマ法のシステムでやってるの。
ローマ法ってストア学派の自然法だよ?

となると、人為主義が強くてね、ユダ公のタルムードの解釈のように一神教として機能しないの。どこがモーセの神定法なのか?と。”

一神教の絶対規則は
聖典(神の法)>解釈書(人の法)であり
聖典に基づかない法律は作るの禁止。
しかしキリスト教は破戒。
















神谷訳『自省録』メモ

訳者序

プラトーンは哲学者の手に政治をゆだねることをもって理想としたが、
この理想が歴史上ただ一回実現した例がある。
それがマルクス・アウレーリウスの場合であった。

折にふれ心にうかぶ感慨や思想や自省自戒の言葉などを断片的にギリシア語で
書きとめておく習慣があった。
原題「自分自身に」(ta eis heauton)の示すとおり元来ひとに読ませるつもりで
書いたものではないから全体の構成も文章もととのわず、
難解の個所が少なくない。
また写本の保存もきわめて悪くテクストの過誤や不明個所の多いことでは有名になっている。
それにもかかわらずこの書物は
「古代精神のもっとも高い倫理的産物」と評され、
古今を通じて多くの人々の心の糧となってきた。
それはテーヌのいうように
「生を享(う)けた者の中でもっとも高貴な魂」がこの書の中で
息づいているからであり、
その魂のたぐいまれな真実さがつねにあらたに我々の心を打つからである。
本訳は原語ギリシア語からの訳。

昭和二十三年九月末日

新版に対する序

これを機会に仮名づかいと固有名詞の読みをあらため、
そのほか若干の改定をおこなった。

昭和三十一年四月二日

訳者


そもそもタイトルを付ける習慣っていつからなのか。
そもそも他人に見せない手記に題名付けるか?
冒頭をタイトルとする方法でもない。

一巻一
”祖父ウェールスからは、清廉と温和(を教えられた)。”

なので自省という言葉は登場しない。

自分自身を「君」と書くことがあるように自分自身の中の他者との対話録でもある


訳者解説

当時マルクス・アウレーリウスの周囲のローマ社会では
ストア哲学が大いにおこなわれていた。
マルクス・アウレーリウスはこの学派の哲学にもっとも傾倒し、
ここに一生の支柱となるものを見出した。
マルクス・アウレーリウスの教師たちはみな当時の一流人物であった。
特愛の師ユーニウス・ルスティクスはマルクス・アウレーリウスに初めて
エピクテートスを教えた人で、
マルクス・アウレーリウスが皇帝になってからも相談役として留まった。

マルクスはみずから軍の先頭に立ってダニューブ河畔に遠征し、
森林や沼沢の多い、
非衛生きわまる地帯に陣営をかまえ、
長い月日を戦いの中にすごした。
『自省録』の第一巻はこのときの陣中手記である。
175年ようやく敵は降伏し、
再び平和と秩序が訪れるかに見えたが、
マルクス配下の将校カッシウスが謀叛し
マルクス・アウレーリウスは死んだといいふらし、
みずから皇帝を名乗って出た。
死が嘘だとわかると、部下の兵士たちが怒って
カッシウスを殺してしまった。
マルクスは自分でカッシウスとよく話し合って解ってもらおうと
思っていたのに残念だ、といったという。
そしてカッシウスの遺族や支持者たちにたいしてはきわめて
寛大な処置を取るように計った元老院宛の手紙が残っている。

謀叛を聞いて東部へ出かけていったマルクス・アウレーリウスは
そのままシリアに赴いたが、その帰途、
行をともにしていた妃ファウスティーナが突然病死した。
マルクス・アウレーリウスの悲しみはひとかたならず、
そこに墓を立ててねんごろに弔った。
その後一人旅を続け、スミュルナ、エペソスを経て
アテーナイに行き、エレウシースの秘儀(ミステーリア)の伝授を受けた。
もっともこれは当時の風習にならったまでのことで、
マルクス・アウレーリウスの信念とは関連のないことであったらしい。

ストア派はエレウシース秘義は問題ないらしい)

また当時アテーナイには今でいえば大学に当るような制度があり、
修辞学や哲学の講座があったが、
マルクスはこれに奨励金を与えたり、
新たに四つの哲学の講座――プラトーン学派、
アリストテレースの逍遥学派、
ストア学派、
およびエピクーロス学派――を創設した。

176年ローマに凱旋するやマルクス・アウレーリウスは
亡き妻を記念する意味で貧しい女子五千人を国費で義務教育する施設をこしらえたり、
皇室に負債ある市民たちに免債の特典を与えたりした。

180年シルミウム、また一説にはウィンドボナ(現在のウィーン)において
伝染病のために没した。
享年58歳。
死の直前、意識朦朧としていたとき
「戦争とはこれほど不幸なことか」とつぶやいていたという。
マルクス・アウレーリウスはなによりの平和愛好者で、
戦争は人間性の不名誉であり不幸であるとしており、
よくよくの必要に迫られなければ戦わない方針であったが、
いったん戦う役となれば、正当なる防衛のためにはどこまでも勇敢に戦った。
不幸にしてマルクス・アウレーリウスの在位中はほとんど絶えず戦争が続き、
ために席の温まる暇もないくらいで、
最期も戦塵の中に遂げなくてはならなかった。
マルクス・アウレーリウスは在位中、
仁政によって万人の敬愛を一身に集めていたので、
死後1世紀の間多くの家では
マルクス・アウレーリウスを家の守護神(ラレース)の一人として祀っていたという。


ストア派を実践すれば善政になる実例


ただマルクス・アウレーリウスの時代にキリスト教徒の迫害が盛んに
おこなわれたことがしばしば問題になるが、
これはトラヤーヌスの時代に非合法結社を禁ずる法律が制定されたのを
そのまま踏襲したにすぎず、
マルクス・アウレーリウスがみずからイニシアティヴをとって迫害をした事実はない。
むしろこの法律の適用を和らげることに努めた形跡がある。

『自省録』の中にはキリスト教徒に言及しているとおぼしき個所がいくつかあるが
マルクス・アウレーリウスのキリスト教にたいする認識はきわめて皮相で、
その本質についてはなんら知るところがなかったように思われる。


当時は、イエスが生きていたとされる年代に
イエスの実在する記録なんてないとわかっている人ばかりだったのだろう。
イエスが死んだとされる年のだいたい150年後にマルクス・アウレーリウスが死去。

キリスト教の本質って何か書いてくれ。
当時はいわゆる正統多数派なんてなかったのでは?
マルクス皇帝の時代はモロにグノーシス主義の大物がいる時期じゃん。




有閑無是
@AlkanMuze
2012年5月27日
『グノーシス―古代キリスト教の<異端思想>』(筒井賢治著)の
第二章「ウァレンティノス派」まで読んだ。
二世紀半ばから後半に、キリスト教グノーシスの有力教師たち、
正統多数派教会の立場からは大異端者たちが続々登場する。
ウァレンティノスと弟子たち、バシレイデース、マルキオンが代表である。






漫画やアニメ、ゲーム等では「悪魔」「デビル」「ルシファー」が善玉で登場する事は確かに多い。「悪魔くん」「デビルマン」等々数え上げたらきりがない。一方で、それ以外の時代物ドラマなどではキリシタンは必ず被害者として描かれるし、ハリウッドでは猶太人が悪役として描かれる事は絶対にない。






ストア派の厳格な倫理思想は汎神論的な宇宙観と切り離されて基督教に取り入れられた。ロゴス重視の思想は「ロゴスは神」という形で受け継がれた。西欧思想の「ロゴス中心主義」は相当根深いものがあると言えよう。基督教の「神」を「理性」に置き換えたのが啓蒙主義であった。「ロゴス」繋がりである。

アダム・ヴァイスハウプトは新プラトン主義をはじめとする神秘主義思想を否定する啓蒙主義者なのでオカルト重視の英国系石屋とは両建対立関係にあった。ヴァイスハウプトの思想は仏蘭西系石屋(大東社)寄りで、実際に自らも含めクニッゲ(後に対立)らイルミナティ結社員で集団加入を行ったようだ。

「近代魔術の祖」みたいに言われるエリファス・レヴィは仏蘭西人だが、
大東社系ではなくむしろブルワー・リットンら英国系石屋と交流があった人物であり、英国薔薇十字協会→黄金の夜明け団という西洋近代魔術の流れに大きな影響を与えた。オカルト重視の英国系と啓蒙重視の仏蘭西系の特徴が見える。


マルクス・アウレーリウス
(マルクスと略すことがあるけど、
共産主義のマルクスのイメージが強すぎる)は早くから
ストア哲学に傾倒した。
彼は主としてエピクテートスの書きものを通して身につけたらしい。
一度この思想を受け入れるや、
終生変わることなく忠実に守り通した。
『自省録』の思想はストア哲学。

ストア哲学は紀元前300年頃にゼーノーンが創始し、
以来マルクスの時代までには400年以上も伝統が続いており、
マルクスはいわばその最後の代表者であるともいえる。
この哲学はギリシア発祥だが、
ローマ帝国に輸入されるとローマ人の男性的実際的な気質によく合っていたと見えて、
この地において大いに栄え、
セネカ、エピクテートス、マルクス等を生んで、
いわゆる後期ストアを形成。
後期ストアの特徴は内容が著しく宗教的色彩を帯びてきた点にある。
すなわち
「哲学は初期の人びとの場合のごとくなんの欠乏も感じない精神の自由な活動にあらずして、
道徳的感情的渇望を満足させる方法」となってきたのである。

ストア哲学は三部分に分かれている。
すなわち物理学、論理学、倫理学である。
論理学とは思念を統御し、
客観的事物をあるがままの姿においてのみ認識することを教え、
あらゆる思索に必要な道具であった。
また物理学は宇宙とその中における我々の位置を理解する上に必要な事柄を教えた。
というのは「自然にかなった生活」というのがストア哲学の基調であり、
この自然とは宇宙を支配する理性ないし理法を指す。
しかし物理学も論理学も倫理学にたいして従属的な位置におかれ、
道徳的な生き方を導き出す基礎として必要なかぎりにおいてのみ意義を認められた。
これは特にマルクスにおいて顕著であって、
彼は天体現象を研究したり、
三段論法を分析したりすることに時を費やさなかったのを感謝している
(1・17末尾)。

そりゃあ実務に哲学を使うからねえ


ストアの信条(ドグマ)に従えば
宇宙は一つ、
すなわち神も物質も一つ。
神、または元始の存在はその形成的能力をもって物質の上に働きかけ、
自分自身の中からまず宇宙を創り出し、
この宇宙はその後因果律に従って変化を続ける。
しかしこれは火によって周期的に破壊され、
その残骸の中から再び新しい宇宙が創造される。
以上の考えは汎神論的であり物質的であるが、
しかし他方においてこの神的な力はゼウス、原因(アイティア)(形相因)、
宇宙の理性、法律、真理、運命、
必然、摂理、等とも呼ばれている。
こうした矛盾はマルクス自身ははっきり意識していなかったように見える。
少なくとも彼の興味はそういう純粋な形而上学的思惟にはなかった。
ストア哲学によれば、
人間は肉体(肉)、
霊魂(息)、
および叡智(指導理性(ト・ヘーゲモニコン))から成る。

霊肉二元論ではない)

指導理性は宇宙を支配する理性の一部、
すなわち神的なものの分身であって、
これが人間の心の中に座を占めるダイモーンであり、
人間の人間たる所以のものである。

以上より我々の神、人、自己にたいする義務観念がひき出される。
すなわち神々に対する敬虔、
人にたいする社会性(コイノーニアー)、
自己における自律自足である。

神々という言葉をマルクスは時には当時の民衆の考えるような目に見える神の意味に用い、
時には宇宙を支配する理性の意味に用いた。
彼は永生不死の神々の存在を確信し、
その神々は人類のために配慮し、
人間とともに生き、
悪人さえも助けると信ずる。
人間は神々に信頼し、これに従い、これに仕え、
これに似たものとならなくてはならない。
神々もまた宇宙の一部でその制約を受ける。
したがって我々が運命に忠実であることによって神々の安寧と繁栄に貢献するのである。

すべて理性を持つ者は同胞であるから、
我々人間は一人残らず宇宙国家の市民であって、
互いに睦み合うべく創られており、
宇宙的な仕事に協力すべくできている。
たとえ我々に悪いことをする者があっても、
我々はそういう人びとにたいして善意を持ち続け、
その過ちを正してやるか、
それができなければ彼らを耐え忍ばなくてはならない。

(コスモポリタリズム。
ワンワールド思想の源流


すべて生命を有するものの義務はその創られた目的を果すにある。
しかるに人間は理性的に創られた。
ゆえに人間はその自然(ピュシス)に従って、
すなわち理性に従って生きれば、
自分の創られた目的を果すことができる。
そのためには絶対に自律自由でなくてはならない。
他人にたいしてしかり、
また自分の肉体からくる衝動や、
事物にたいする自分の誤った観念や意見にたいしてもそうであって、
これに囚われてはならない。
なかんずく死にたいする恐怖から解放していなくてはいけない。

ストア哲学は実践倫理に特有な思想として、
我々の自由になることとならぬことの区別を強調する。
我々の自由になることとは我々の精神的機能、
わけても意見をこしらえたり、判断をくだしたりする能力である。
また徳および悪徳である。
これに反し我々の外部にあるものは我々の力でどうにもならない。
我々の肉体もその一つである。
これ以外のものはすべてどうでもいいこと
(adiaphora すなわち善でもなければ悪でもない無差別なこと。
あるいはmesaすなわち徳と悪徳の間の中間物ともいう)である。
たとえば健康と疾病、
富と貧、
名誉と不名誉等である。
したがって我々は自分の意志でどうにもならぬことは
これをつぶやかずに忍び、
どうでもいいことはこれを求めもせず避けもせず、
どうにでもなることすなわち我々の内心の営みにのみ本拠において
そこに独立と自由と平安を確立すべきである。

健康と疾病、
富と貧、
名誉と不名誉が外部というのが面白い。

ストア哲学者はツイッターで愚痴らない


人間の幸福と精神の平安は徳からのみ来る。
徳とは宇宙を支配する神的な力、すなわち「宇宙の自然」に服従し、
その自然のなすことをすべて喜んで受け入れることにある。
また我々の動物性に打克ち、
何ものにも動かされぬ「不動心(アタラクシアー)」に到達することにある。
「人生即主観(ヒュポレープシス)」であるから、
我々は自分の感覚や知覚からくる印象や、事物にたいする判断や意見を
よく吟味せずに無差別に受け入れてはならない。
まずこれを正しく定義し、
分析することによってその真偽をたしかめなくてはいけない。
「自分はなにも損害を受けなかったと考えよ。
そうすれば君は損害を受けなかったことになる」(七・七)とマルクスはいう。

アタラクシア、 Ἀταραξία、 Ataraxiaはエピクロス派専用ではない。

”〘名〙 (ataraxia)⸨アタラキシア⸩ 哲学で、
心の平静・不動の状態をいう。
ヘレニズム時代のギリシア人の倫理観、特にエピクロスの処世哲学では幸福の必須条件とされた。

【ピュロン】より
…移ろいゆく現象を永遠の実在と錯覚することから魂の苦悩が始まる。
それゆえ,いっさいの判断を〈留保〉(エポケー)し,
魂を何ものにもかき乱されない〈寂滅〉(アタラクシアataraxia)に導くことこそ人生の目的であり,
人間の完成であるとした。後世の懐疑派がもっぱら認識論的批判に終始するのに対し,
彼は魂の安らぎを求める実践的観点から懐疑を主張したのである。”
https://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%82%BF%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%82%A2-25861


しかし人間の力はかぎられており、
その道には越え難い障碍物があらわれる。
したがって賢い人間は何事を志すにあたっても、
かならず
「ある制約の下に」(meta hypexaireseōs)のみこれを考慮する。
すなわち、そのことが到達されうるものであるかぎりにおいてこれを目的とするのであって、
到達されえぬものであった場合には、
さっぱりとこれを諦め、
そのためになんの幻滅も覚えず、
なんの損害も蒙らない。
それのみかかえってこの障碍物を利用して徳を発揮する機会となし、
またほかの目的に達するための足場になしうる場合も少なくないのである


注意しないといけないのは理性は神的な力であり、
人的ではないこと。




死後の運命についてははっきりした信念はない。
そのまま虚無に帰するにしても、
他処へ移ってある生存を続けるにしても覚悟はできている、という態度であった。
自殺にたいしては、
人間が道徳的な生活を続けることができないような場合にかぎってこれを是認する。
しかしこれについては特に慎重を要する、というのであった。


以上が『自省録』にあらわれた思想のきわめて大まかな要約である。
マルクス・アウレーリウスはエピクテートスのあまりにも忠実な弟子であって、
そこには思想的になんの新しい発展もない。

つまり、正統多数のストア派思想なのでストア入門に最適!)

『自省録』は数知れぬ人びとを鞭ち、励ましてきた。
その中にはシュライエルマッヘル、
メーテルリンク、
ルナン、
テーヌのごとき人びとを数えることができる。

メーテルリンクは神智学の重鎮だった。
神智学はストア哲学も取り入れている


当時のローマの教養ある社会の風習として、
マルクスはギリシア語でもラテン語でも文章を書けるような教育を受けていた。
その頃ローマ人がギリシア語でものを書くのは決して珍しいことではなかった。
しかし皇帝であるマルクスが自分の心の日記を書くにあたってギリシア語を用いたということは、
紀元第二世紀において、
ギリシア文化がいかに優位を占めていたかを証明するに足る事実であろう。

『自省録』が初めて印刷になったのは
1558年、チューリッヒのXylanderの手による。
このeditio princepsはCodex Palatinusと呼ばれる写本にもとづいて
作られたが、その写本はその時から失われてしまった。
ta eis heautonという題はこの版についていたもので、
マルクス自身がつけたものかどうかはわからないけれども、
以後どの版にも踏襲されるようになった。
右のほかに唯一の完全な写本として知られているのは
十四世紀のCodex Vaticanusで、
1774年、パリにおいてde Jolyが出した版はこれにもとづいている。
この二つの写本は独立に成立したらしく、
相違点も多い。
また殊にVaticanusのほうは非常に誤謬が多く、
Palatinusも省略個所や不正確な写しがあって、
原典の読みを知るのに大きな困難を来している。
その他の写本はみな原著からの抜粋にすぎない。

本訳においては原典の読みに問題のある個所を〔 〕の印で囲み、
読者の理解を助ける意味で訳者が挿入した言葉を普通の括弧の印で囲むことにした。


補訂付記 兼利

訳者の神谷が訳した『自省録』は
1956年に岩波文庫版に収められて以来、
多くの版を重ねて読み継がれてきている。
50年を経て版を改めるにあたり、
注を刷新するとともに、
若干の修正を施した。

訳注は、神谷が付したものをとりこみ新たに作成した。

欠損が多いから訳す人によって意味がかなり異なる箇所があるのが難点)


第1巻

p.12から

ルスティクス(16)からは、
自分の性質を匡正し訓練する必要のあるのを自覚したこと。
詭弁術(ソピスティケー)に熱中して横道にそれぬこと。
理論的な題目に関する論文を書かぬこと。
けちなお説教をしたり、
道に精進する人間、善行にはげむ人間として人の眼をみはらせるようなポーズをとらぬこと。
修辞学(レートリケー)や詩や美辞麗句をしりぞけること。

腹を立てて自分に無礼をくわえた人びとにたいしては和解的な態度をとり、
彼らが元へもどろうとするときには即座に寛大にしてやること。
注意深くものを読み、ざっと全体を概観するだけで満足せぬこと。
饒舌家たちにおいそれと同意せぬこと。
エピクテートス(19)の書きものを知ったこと。
この本を彼は自分の書庫から出してきてくれたのであった。

(思想が佞臣対策になっているのがさすがは哲人皇帝)

注16
クイントゥス・ユーニウス・ルスティクス。
133、162年の執政官。
ストア哲学を奉じるローマ貴族の家柄。
市総督在任中の165年にキリスト教教父の殉教者ユースティーノスを
裁いたことでも知られる。
マルクスを修辞学からストア哲学へ導いた人物で、
終生深い関係で繋がれていた。

当時のクリスチャンってストア派が大嫌いなんじゃないの?


19 エピクテートス
小アジアのヒエラポリス出身の哲学者。
1世紀中頃に生まれ、
135年頃にプリュギアのニーコポリスで没した。
ネロー帝に仕えた解放奴隷エパプロディートスの奴隷だったが、
解放されて哲学を教えた。
彼自身は書物を著さなかったが、
彼の講義を学んだニーコメディア出身のアッリアーノスによる
講義ノート(『語録』)が伝わる(一部は散逸した)。
本個所でマルクスが言及している著作がこの現存する『語録』かどうかは
不明であるが、マルクスは彼に最も深い影響を受けている。


p.15
一二

緊急な用事を口実に、
対隣人関係のもたらす義務(26)を絶えず避けぬこと。

注26
ストア倫理学の用語。
義務倫理学の概念との混同を避けるため「ふさわしい行為」とも訳される。
特定の人間が置かれた具体的状況やその社会的役割に適う行為の外的側面で、
自然的社会的関係からおのずと定まる人間の務めを意味する。
何をなすかを選択すること、あるいは「どのように」なすかは思慮の徳(意志)の働きであるが、
人間として社会に生きる以上、「何を」すべきかは多くが
(例えば、父、夫、市民など人間の「役割(プロソーポン、persona)」として)
一応は定まっている。
「緊急の用事」とは、
典型例は生より死を選択する行為だが、
一般的に通常の関係を逆転させる場合
(家族の務めより仕事や友人への奉仕を優先することなど)も含まれる。


(古代ギリシア語で記されているから徳ってアレテーだよね?
アレテーと内心で言い換えて私は読んでいる)

夢(53)を通して種々な薬を啓示されたこと、

また私が哲学が好きになったとき、
ソフィストの手に陥りもせず、
論文を書くために腰をすえたり、
三段論法を分解したり、
天体について観察したりもしなかったこと。

注53
当時、医神アスクレ―ピオスの信仰が広まり、
神殿の側で寝て見る夢を通じての治療の啓示が流行した。
例えば、当時の有名な弁論家アイリオス・アリステイデースの『聖なる言葉』は、
そうした夢を克明に記したものである。


アスクレピオン(アスクレピオスを祀る聖所)での
夢見による神癒=インキュベーション(incubation)のことだね。
まどマギのQBにはこの意味も込めているだろうね。
この哲人皇帝も体験したのね。

マルクスは論文も書けるだろうし、
三段論法についてもよく知っているだろうし、
天体も観察したりしただろうから
あくまで執着して専念しなかったということだろう


注56
ストア派は哲学を論理学・自然学・倫理学の三部門に分ける。
元来論理学はストア派にとって最も重要であり、
帝政期でも学習に組み込まれ、この学派を特徴づけていた。
ローマ期ストア派の現存著作に批判的評言が目につくのもその反映。
またセネカは、生涯にわたり自然学に対する関心を抱き、
晩年に『自然研究』を著している。

論理重視。ギリシア系は論理重視の傾向)


第二巻

p.24から


しかし私は善というもの本性は美しく、
悪というものの本性は醜いこと(1)を悟り、
悪いことをする者自身も天性私と同胞であること――
それはなにも同じ血や種をわけているというわけではなく、
叡智と一片の神性を共有しているということを悟ったのだから、
彼等のうち誰一人私を損ないうる者はない。

注1
ストア倫理学の原則を表す定式。
ここで言われる「美しい(立派・高潔である)」と
「醜い(恥ずべき・卑劣である)」とは、
精神の卓越したあり方(徳)と
その反対のあり方(悪徳)のみを意味する。
これは自己の中にあるもので、
己の力で左右できる。
これに対して、世間一般で善または悪と言われるもの
(健康、美貌、財産等とその反対)は外在的であり、
自己によって左右できない。



この私という存在はそれが何であろうと結局
ただ肉体と少しばかりの息と
内なる指導理性(ト・ヘーゲモニコン)(2)より成るにすぎない。

注2 指導理性(ト・ヘーゲモニコン)
ストア哲学の専門用語。
「統括的(主導的)部分」などとも訳される。
理性や知性ともほぼ同義で、
肉体と対比される意味での魂、心とも重なるが、
行為と選択の主体という倫理的な文脈でも用いられるのが普通である。


至る時にかたく決心せよ、
ローマ人として男性として、
自分が現在手に引受けていることを、
几帳面な飾り気のない威厳をもって、
愛情をもって、
独立と正義をもって果たそうと。
また他のあらゆる思念(パンタシアー)から離れて自分に休息を与えようと。
その休息を与えるには、
一つ一つの行動を一生の最後のもののごとくおこない、
あらゆるでたらめや、
理性の命ずることにたいする熱情的な嫌悪などを捨て去り、
またすべての偽善や、
利己心や自己の分にたいする不満を捨て去ればよい。
見よ、平安な敬虔な生涯を送るために克服する必要のあるものはいかに少ないことか。
以上の教えを守るものにたいして神々はそれ以上何一つ要求し給わないであろう。

(ファンタジア?)


外から起ってくる事柄が君の気を散らすというのか。
それなら自分に暇を作って、もっと何か善いことをおぼえ、
あれこれととりとめもなくなるのをやめなさい。
またもう一つの間違いもせぬように気をつけなくてはならない。
すなわち活動しすぎて人生につかれてしまい。
あらゆる衝動(5)と思念(6)とを向けるべき目的を持っていない人たちもまた
愚か者なのである。

注5
ストア倫理学の専門用語。
動物と人間の行動を惹起させる魂の運動のことで、
人間の場合には理性の同意が先行する。
行動・行為には必ずこの衝動が伴う。
しかしながら、一般語の「衝動」、
理性を欠いた動物的本能という意味と重なる場合も多い。

注6
感覚または思考によって心の中に得られる像。
「表象」と訳されることが多い。
人間行為に関わる場合では、理性的表象として命題化され、
それに理性が同意すると衝動が惹起されて身体の運動と外的な行為が生じる。
本書ではより広い意味での思想や想像を意味することも多い。

一一
今すぐにも人生を去って行くことのできる者のごとくあらゆることをおこない、
話し、考えること。
しかし人類の中から去って行くことは、
もし神々が存在するならば、
少しも恐ろしいことではない。
なぜなら神々は君を悪いことにまき込むようなことはなさらないだろうから。
ところがもし神々が存在しないならば、
もしくはもし彼らが人間どものことなどかまわないならば、
神々の存在しない宇宙、
摂理のない宇宙に生きていることは私にとってなにになろう(8)。
いや、神々は存在する、そして人間どものことを心にかけておられるのだ。
そして人間が真に悪いことのなかへおちこむことのないように、
彼にすべての力を与え給うたのだ。
もし未来において何か悪いことがあるとすれば、
すべての者がその中におちこむのを避けうるように、
神々があらかじめ用意しておき給うたであろう。
人間を悪くしないものが、どうしてその人間の生活を悪くなしうるであろうか。
宇宙の自然が知らないでこのことを見すごしたはずはないであろう。
あるいは知っていながらこれを防ぐことも、
正すこともできないから見すごしたというはずもないであろう。
また無力か無能力のために
あやまって善人にも悪人にも平等に善いことと悪いことを起きるようにしたわけでもないであろう。
とはえたしかに死と生、
名誉と不名誉、
苦痛と快楽、
富と貧、
すべてこういうもの(9)は善人にも悪人にも平等に起るが、
これはそれ自身において栄あることでもなければ恥ずべきことでもない。
したがってそれは善でもなければ悪でもないのだ。

注8
ストア派の摂理説

エピクーロス派の偶然説の対比。
マルクスの心を捉えていた問いで、
幾度も提示される。

注9
これらは外的で、それゆえ真の意味では
善でも悪でもない「無差別的なもの」である。
「中間的なもの」とも呼ばれる。

ストア派の善人悪人区分は
死と生、
名誉と不名誉、
苦痛と快楽、
富と貧などの外的なものでは判定されないのが面白い。
どの思想でも重要なのは善と悪の定義とそれらの根拠。)


一三

自分としては自己の内なるダイモーン(11)の前に出て
これに真実に仕えさえすればよいのだということ…

注11
ダイモーン
神的存在を指す一般的な語だが、
哲学では理性、人間の内なる神的部分を表す。

ストア哲学の定義は?


一四

万物は永遠の昔から同じ形をなし、
同じ周期を反復している(14)、
したがってこれを百年見ていようと、
二百年見ていようと、
無限にわたって見ていようと、
なんのちがいもないということ。


注14
ストア自然学の原則では、
宇宙は理性という、いわば最善の設計図に従いつつ
自己生成し秩序付けられ、
やがてすべてが火に化し、
その後再び同じ過程を繰り返す。
ただし、本個所は、世界の在り方に関する一般的な所感かもしれない。


第三巻



神的および人間的な事柄に関する知識(1)…

すでに人生を去るべき時ではないかどうかを判断すること(6)…

注1
この時期に最も一般的な哲学の定義の一つ。

注6
自殺は「理に適った離脱」と呼ばれ、
状況的な義務――
苦痛などの自然に反する外的な悪が外的な善を圧倒する場合、
自然に反するもののほうを選択するふさわしい行為――の筆頭である。




カルダイア人(9)たちは大勢の人間の死を予言したが、
そのうちに運命は彼らをも
つかまえてしまった。

ヘーラクレイトス(13)は宇宙の最後の燃焼についてあれほど多くの研究をなしたが、
結局体の中に水が一杯たまり、牛の糞にまみれて死んだ。
デーモクリトス(14)は虱に殺され、
ソークラテースは他の害虫に殺された。

ソクラテスは偉大という認識)

注9
バビュローニアの一地方名が元であるが、
古典文学では占星術師を意味する。
ヘレニズム期に東方からギリシアに到来したのちローマに伝わり、
帝政初期に大流行した。
1世紀末までに少なくとも9回罰せられている。

注13
ヘラクレイトス
前540-480年頃。
エペソスの狷介孤高の哲学者。
火を実体とする彼の自然哲学からストア派は大きな影響を受けている。
本個所で触れられる宇宙燃焼(宇宙が最後に火と化す教説)は
ストア派の自然学説である。
彼の水腫と最期については、
ディオゲネース・ラーエルティオス『哲学者列伝』九・三にある。

注14
デモクリトス
前460-370年頃。
アブデーラ出身の哲学者で古代原子論の完成者。
彼は虱で死んだのではなく、
長生きののち絶食死したとされるので、
マルクスは本個所で語られる死に関する逸話が伝わる前6世紀の
ペレキューデース(神話に関する著作を著した)と混同しているのかもしれない。
なお、ヘーラクレイトスとデーモクリトスの二人を
泣く哲学者と笑う哲学者という対にする扱いがローマ期の文学によく出てくる。
セネカ『怒りについて』参照。



我々はあらゆる人の意見を守るべきではなく、
ただ自然に従って生きる(16)人の意見のみを守るべきであることを記憶している。

注16
ストア派の人間の生の目的の定義
「自然と合致して(同じ理において)生きること」に基づく。




まっすぐな理性(17)にかなったこと

注17
たんなる人間理性ではなく、
賢者に実現される完全なあり方の理性で、
宇宙を支配する理性と同様である。

注18
エピクテートス
「吟味なき生は生きるに値しないとソークラテースが言っていたのと同様に、
表象を吟味せずに受け入れてはならない」(『語録』)


自ら自己を戒め潔(きよ)めた人間の精神の中には、
腫瘍も、汚れも、表面はきれいでいて内部の膿んでいる傷(19)のごときも、
いっさい見られないであろう。

注19
ストア派は初期から情念を傷に喩えるが、特にセネカに顕著である。


意見を作る能力を畏敬せよ。
自然にたいして、また理性的存在としての構成素質(21)にたいして
ふさわしくない意見が(我々の)指導理性の中に生ぜぬようにする役目は、
ひとえにこの能力の上にかかっているのだ。
またこの能力こそ(我々が)軽率になるのを防ぎ、
人間にたいする親しみと神々にたいする服従とを約束するのである。

注21
ストア倫理学の用語で、
元来は自然から授けられた動物の身体の造作(自己と種の保存に合致した固有の形態)を言う。
動物はこの自然の基礎に即して行動する。
人間は、自然によって理性が与えられており、
思考し命題に同意することで人間本来の行為をなす。


第四巻



彼は特にこれという一定の素材(1)を好むわけではなく、
その目的に向かって、
ある制約の下に(2)前進する。
そしていかなる障碍物にぶつかろうともこれを自分の素材となしてしまう。

注1
徳という生の技術が対象とする素材、
つまり具体的な状況のこと。


注2
直訳は「留保とともに」。
ストア倫理学の用語で、
動物のように好ましいか厭わしい表象に即座に譲歩して
衝動の発動を許すのでなくて、
表象内容を吟味すること。

日本人に多いお気持ちご都合主義者(高確率で拝金労働教徒)は
ストア派では単に動物的衝動に従っているだけの小人。
ストア派では金持ちか貧乏かはその人が善悪かどうかの基準に含まれないので
金持ち=その人自身が善
貧乏=その人自身が悪 という拝金主義を否定)




君は全体の中から自分に割りあてられていることにたいして
不満を持っているというのか。
つぎの選言問題を思い起すがよい。
「摂理か原子(3)か。」
また宇宙は国家に似たものであるということがどれだけ多くの事実によって
証明されているかを思い起すがよい。
 それとも肉体のことが君を未だにつかまえて放さないのか。
ひとたび叡智が自己を取りもどし、
自己の威力を知ったときには、
平らかにまたは荒々しく動く息(4)になんの関わりも持たないことを思え。
また苦痛や快楽について君が聞きかつ同意したところのこと(5)をことごとく思い浮かべよ。

宇宙即変化。人生即主観(6)。

注3
宇宙に関するエピクーロス派とストア派の教説の対置。
いずれにしても不満をもつべきではない。

注4
身体の快感と苦痛のこと。
「滑らか」「ざらついた」というエピクロース派の用語に
ストア派の「息(生体の原理物体)」が付け加えられている。

注5
身体の快苦は「無差別的なもの」「中間的なもの」に属し、
真の善悪に無関係である。

注6
「哲学者デーモクラテースの金言」の題名の下に伝わる86の格言集成の85番目と同じで、
原子論者デーモクリトスの倫理思想と近く、
彼の断片とされる(断片115(ディールス-クランツ))。


もし叡智が我々に共通なものならば、
我々を理性的動物となすところの理性もまた共通なものである。
であるならば、我々になすべきこと、
なしてはならぬことを命令する理性(7)もまた共通である。
であるならば、法律もまた共通である。
であるならば、我々は同市民である。
であるならば、我々は共に或る共通の政体に属している。
であるならば、宇宙は国家のようなものだ(8)。

注7
これ自体がストア派の法の定義である。



ストア派のコスモポリタニズムはカント哲学に影響している。







十一
君に害を与える人間がいだいている意見や、
その人間が君にいだかせたいと思っている意見をいだくな。
あるがままの姿で物事を見よ。


一二
つぎの二つの思念をつねに手許に用意しておくべきである。
その一つは、王として立法者としての理性が、
人間の利益のためになせと君に命ずることのみ
おこなうこと。
もう一つは、もし誰か君のそばにいて、
君のひとりよがりの考えをただし、
これを変えさせようとする人がいたら、
考えを変えること。
但しこの変化はつねにそれが正しいことであるとか、
一般の人びとの利益であるとかいう確信によるものであるべきで、
――動機はこれに類したことにかぎる――
そのほうが愉快そうだ、とか人気がありそうだ、とかいうのであってはならない。
(諫言は適切なら採用せよ、
甘言は聞くな。
佞臣対策を本当に徹底している)



一四
君は全体の一部として存続してきた。
君は自分を生んだものの中に消え去るであろう。
というよりはむしろ変化によってその創造的理性(13)の中に再び取りもどされるのであろう。

注13
ストア自然学の概念。
種子的理性とも訳され、
種(精子)に含まれる理性(比)で、
遺伝子のようなもの。
ストア派は、宇宙自体と諸事物の生成と進行の過程を、
生物の発生と形質発現の類比で捉える。


十七
あたかも一万年も生きるかのように行動するな。
不可避のものが君の上にかかっている。
生きているうちに、許されている間に、善き人たれ。

二一
もし魂が(死後も)みな存続するならば、
いかにして空気はこれらの魂を永遠の昔から包含しているのであろうか。
いかにして地球はそんな永遠の昔から葬られた人びとの身体を包含しているのであるか。
地上においてはこれらの身体がしばらく土の中に滞在した後、
変化し分解して他の死体に場所をあけるが、
ちょうどそのように魂も空気の中に移されてからしばらくの間そのままでいて、
やがて変化し、飛散し、宇宙の創造的理性に取りもどされ、
そういうやり方でそこへ住処(すみか)を求めに来る人たちに場所を備えるのである。
魂が死後も存続するという仮定をすれば、
以上が人に与えうる答えである。
 このようにして葬られる人びとの数知れぬ身体のみではなく、
日々我々やほかの動物に食べられてしまう動物のことも考えに入れなくてはならない。
かように食べられて、
いわばこれを食べる者の身体の中に埋葬されてしまう動物の数はどんなであろう。
それにもかかわらず、彼らが血になったり、
空気や火に変ってしまうこと(16)によって彼らすべてに場所ができるのだ。
 この点に関して真理を見出す道はなにか。
物質(ト・ヒューリコン)と形相因(ト・アイティオーデス)(17)とを分けることだ。


注16
消化され血となり、
それに含まれる気息(火と空気の混合物で魂の素材)に変わること。

注17
「質料的なもの」と「原因的なもの」とも訳される。
ストア派は物体のみで実在であるとする唯物論に立つが、
実体の特質は能動性と受動性の両方向から捉えられ、
前者は神、
後者は質料とも呼ばれる(マルクスは質料を実体(物質)とも呼んでいる)。
これらは人間においては、
心と身体(精神と物質)として把握される。
なお、この文は前の文と無関係かもしれない。

二二
渦巻に足をさらわれてしまうな。
あらゆる衝動において正義の要求するところに添い、
あらゆる思念において理解力(19)を堅持せよ。

注19
「把握」とも訳される。
ストア派の認識論では、
対象そのものに基づく真なる表象は
「把握的表象(phantasia katalēptikē)」と呼ばれる。


二三
おお宇宙よ、すべて汝に調和するものは私にも調和する。

「おお親愛なるゼウス(21)の神の都よ!」と。

注21
ギリシアの最高神であるが、ストア自然学では宇宙の理性と同一視される。

神の都=宇宙)


三〇
一人の哲学者はシャツなしで暮し、
一人は書物なしで、
もう一人は半裸でいる。
彼はいう「私はパンを持っていない、
しかし理性にたいする忠誠を守っている。」
私はいう「私は学問から生活の資を
〔得ていない、
しかし理性にたいする忠誠を守っている(27)。〕」

注27
ストア派の源流でもあり、
いわゆる犬のディオゲネースで名高いキュニコス派は、
弊衣粗食を旨として(例えば、肌着を着けなかった)、
社会慣習のみならず、
自由人にふさわしい教養学科(ここでは書物で象徴されている)も無用と見なし、
真の幸福に寄与する生の技術としての哲学の実践のみを主張した。
なお、この〔 〕内の個所の解釈には諸説がある。
否定辞を移動させる案を取るなら、
「私は学問からの糧はあるのに、理性を保持していない」、
つまり教養をもちながら哲学の教えを実践していないというマルクスの自己批判になる。


四七
もしある神が君に
「お前は明日か、またはいずれにしても明後日には死ぬ」といったとしたら、
君がもっとも卑劣な人間でないかぎり、
それが明日であろうと明後日であろうとたいして問題にしないだろう。
というのは、その間の期間などなんと取るに足らぬものではないか。
これと同様に何年も後に死のうと明日死のうとたいした問題ではないと考えるがよい。


四〇
宇宙は一つの生きもので、
一つの物質と一つの魂を備えたものである、ということに絶えず思いをひそめよ。

(宇宙は霊的なもののみからなるという思想ではない。
ストア派の宇宙の元ネタがバラモン教のブラフマンっぽいのだが。

Itsuki@Itsuki57343297
5月14日
メモ
『アウレリウス自省録』
・「自然=ロゴス=宇宙の秩序=人間が分かち持つ理性」
・「善」=「ためになるもの」=幸福。
悪=ためにならないもの。
善悪無記。道徳的な意味はない。
・寛容→カエサルのモットーだな。
そもそも人間は許し合い、助け合うもの。
道徳ではなく、その方が生存に適してるから。

なんかアイヌの考えに通ずるものがあるような。
人間も自然(宇宙)の中の生き物なんだから
睡眠とか排泄とか摂食とか“自分の意思”ではないことに支配されてる。
で、みんな幸福(善)になりたい。
この考えがあれば、
人も神様もマキリ(人ができないことを実現する道具等)も同じと思える気がする。
生存戦略。



四一
エピクテートスがいったように(42)
「君は一つの死体をかついでいる小さな魂にすぎない。」

魂>肉体)

p.70
五一
つねに近道を行け(58)。
近道とは自然に従う道だ。
そうすればすべてをもっとも健全に言ったりおこなったりすることができるであろう。

注58
キュニコス主義はストア派によって「徳への近道」と言われる。
ディオゲネース・ラーエルティオス『哲学者列伝』七・一二一参照。


第五巻

注5
ギリシアの最高神ゼウスは、
ストア哲学では宇宙の理性、摂理、自然などと同定されるが、
元来は印欧語族に共通する天候神であり、
大気内の現象を司り、雨を降らせる。


注6
一巻注(53)参照。
アスクレーピオスはギリシアの医術の神で、二世紀に流行した。


一〇
物事はある点からいえばひどく神秘につつまれているゆえかなり多くの哲学者たち(8)が、
しかも凡庸ならざる哲学者たちが、
これは我々のまったく把握できぬものであると考えた。
しかのみならずストア派の哲学者たちさえもこれを把握し難いものと考えた。

注8
懐疑主義の哲学者たちは、
対象の確実な把握というストア派の認識論を攻撃した。

p,81

宇宙が一定の周期に支配されている(12)…

注12
宇宙が周期的に発生から燃焼へ至る同一の過程を繰り返すというストア自然学の教説への言及。

一四
理性と論理の術はそれ自体において、
またその固有の働きにおいて自足せる能力である。
それは自己に特有の原理から出発し前におかれた目標に向かって進んで行く。
それゆえにこのような行動は
「まっすぐな行為(カトルトーセイス)」(13)と名づけられる。
それはまっすぐな道を行くことを意味するのである。

注13
ストア倫理学の用語で、
賢者の行為を指す。
「正しい行為」とも訳されるが、
アウレーリウスの語釈のように「まっすぐな」という形容が含まれている。
一般人の(親の務めというような場合の)義務、
「ふさわしい行為」は、事実的な自然性や慣習に従うものでよく、
行為の始点を問わない。
これに対して、賢者の行為である「完全にふさわしい行為」は、
外的には変わらなくとも、彼の正しい意志に発しており、
宇宙の理性である「正しい(まっすぐな)理性」にかなっている。

(ストア派は理性と論理重視)

一五
人間に人間として与えられていないことを人間の本分と呼んではならない。
これは人間に要求されていることではない。
人間の(内なる)自然はこれを保証しない。
またこれは人間の自然の完成でもない。
それゆえ人間のための目標(14)はこれらのものの中に存在しないし、
その目標を完成するもの、すなわち善もこれらの中にない。

注14
ストア派の生の目的の最も標準的な定式は
「自然と合致して生きること」である。
これは「徳に従って生きること」と同じである。
ディオゲネース・ラーエルティオス『哲学者列伝』七・八七参照。

一六
君の精神は、君の平生の思いと同じようになるであろう。
なぜならば、魂は思想の色に染められるからである。
君は魂をつぎのような思想の連続で染めるがいい。
たとえば――生きることが可能なところにおいては善く生きることも可能である。
しかるに宮廷でも生きることはできる。
ゆえに宮廷(15)でも善く生きることができるのである。
さらに――各々の物はそれが創られた目的に向かって惹かれる。
それが惹かれるものの中にその目的がある。
目的のある所に各々の利益と善がある。
さて理性的動物にたいする善とは社会的生活を営むことである。
なぜなら我々が社会生活を営むように生まれついているということはずっと前に明らかにされた。
それに低いものは高いもののために、
高いものはお互いのために創られていることは明らかではなかったか。
しかるに生物は無性物よりも高く、
理性を有するものは単に生きているものよりも高いのである(17)。


ストア派は目的論らしい。
アリストテレスの影響?
理性ある神々>理性ある生物(人間)>理性がない生物>無生物。
ストア派は出家せよという思想ではない。
エピクロス派は出家せよ。
出家といっても、
「与えられていないものを取るな」(盗みの禁止+布施のみで生きよ)ほどではない。

倫理bot@rinnri_bot
12月1日
自然界の事物はすべて自らの形相(本質)を実現するという目的を有しているとする目的論的自然観を説いた……アリストテレス

sandcake@sandcake3
12月3日
アリストテレスは「自然学」を運動の研究と定義した。
可能態から現実態へと向かう目的論的過程として。
また火風水土の四元素はそれぞれ月の領域(火)、
大気圏(風)、
海(水)、
大地(土)と自分の場所を持ち、
自分の場所へ戻ろうとして上下運動(循環)する。
「自然」とは"本来の"(場所へ戻る傾向)という意味。

12月4日
アリストテレスの自然観は目的論的(質料→形相)であり、有機的だ。
さらにスコラ学は形相を実体と呼び、魂(実体)、身体(質料)とした。
この実体は物質にもあり、物質は精気を持つ(物活論)。
デカルトは心身二元論により、物質(延長の実体)と精神(思惟の実体)を区別し、精神を確立し、物活論を排除した。

11月29日
神の存在証明

・宇宙論的証明
原因と結果の「法則」を突き詰めると究極原因が要請される。
アリストテレス、トマス・アクィナスなど

・目的論的証明
自然界の精巧な秩序は、誰かが「目的」をもって設計(デザイン)した証拠である。
使徒パウロ(聖書)、インテリジェント・デザイン論など

・存在論的証明
永遠の「概念」を私は持っている。
存在しないものは永遠とは言えない。よって永遠は存在する。
アンセルムス、デカルトなど

・道徳論的証明
普遍的な「価値」が存在しないなら、人生は無意味で虚無と化す。
ゆえに普遍的な価値の存在が要請される。
カント、キルケゴールなど

coco@imawriter1105
4月10日
大澤真幸の『社会学史』、ルーマンのアリストテレス解釈に触れてるところが面白い。
アリストテレスの特徴はピラミッド型の目的論的哲学。
ルーマンによるとこれは、アリストテレスの生きた成層的なギリシア社会の構造が反映された結果らしい。
こういう見方は知識社会学のそれですね。


二六
君の魂の指導理性であり支配者であるところのものは、
君の肉の中に起る剛柔の動き(24)に、
泰然自若としていなくてはいけない。
このような動きにはかかわりあわずに孤立し、
欲情は肢体の中にとじこめておくべきである。
しかし〔他の〕交感性があるために、
一つの体である以上当然考えられるように、
欲情が精神の中にも昇って行くときにはその感覚は
自然のものなのだからこれに抵抗しようとしてはならない。
ただし君の指導理性はこれが善いとか悪いとかいう意見をみずから加えぬようにすべきである(25)。

注24
純粋に身体的な快感と苦痛のこと。
これらは日常語では善悪に含まれるが、
ストア哲学では、善悪は心のあり方(倫理的価値)にしか関わらないので、
無差別的なものである
(ただし、快には自然的=事実的な正の価値、
苦には負の価値がある)。
なお、このあとの「欲情」は、
そうした快苦のもたらす心の興奮状態を意味する。


注25
心身は物体として顕密に連繋する以上、
突発的または強烈な快苦の動と表象が伝達されると、
善または悪でないと分かっていても身体の反応を制御できない。
例えば、勇敢な兵士でも、
戦闘を前に身体の震えなどの情念の表出と類似した反応が出る。
自然的価値と真の善悪を混同すると、
理性は転倒し、情念と化す。
それゆえ理性は、表象に対してすぐに同意せず、
留保をして、それが善や悪であるかどうか吟味すべきである。


二七
神々とともに生きること。
神々とともに生きる者とは神々にたいしてつねに自己の分に満足している魂を示し、
ダイモーンの意のままになんでもおこなう者である。
ダイモーンとはゼウス自身の一部分であって、
ゼウスが各人に主人として指導者として与えたものである。
これは各人の叡智と理性にほかならない。


ダイモーン
=指導理性(ト・ヘーゲモニコン)



二九
君がこの世から(28)去ったら送ろうと思うような生活は
この地上ですでに送ることができる。
しかし他人(ひと)がその自由を許さないなら、
そのときこそ人生から去って行け。
ただしその場合ひどい目に遭っている人間としてであってはならない。
「煙ったい、だから私は去って行く(29)。」
どうしてこれを重大なことと考えるのだ。


注29
エピクテートスの言葉。
「家の中で煙が立ちこめている。
ほどほどなら留まろう。
ひどすぎるなら出ていこう」
(『語録』一・二五・一八)。
みずから命を絶つ「理に適った離脱」は、
「状況的なふさわしい行為」で、
煙に準(なぞら)えられている病苦などの自然的(外的)悪が
自然的善を圧倒する場合に選ばれる。
自然的価値の計量に基づくので、
善悪(徳と悪徳)や幸不幸とは関係しない。

自殺を否定しないのがストア派の特徴。


三三

感覚的なものはことごとく
うつろいやすく動きやすく、
我々の感覚機能も鈍く欺かれやすく、
魂それ自体も血から発散する煙(34)にすぎない。
それならば残るはなにか。
消滅か、もしくは他に移されるのをいさぎよく待つことだ(35)。
その時がくるまで、どうすれば足りるのか。
神々をうやまい讃え、人間に善事を施し、
彼らを「耐え忍び我慢すること(36)」以外のなんであろう。

注34
魂は火的な物体であり、
天の火が海と大地からの蒸発物を燃料とするのと同じように、
血液からの蒸発物によって養われている。

魂の燃料は血!)

注36
「(苦痛に)耐えよ、(快楽を)控えよ」
(エピクテートス断片一〇(シェンクル))が
マルクスの心の師エピクテートスの標語であった。

三四
正しい道を歩み、正しい道に従って考えたり行動したりすることができるならば、
君の一生もつねに正しく流れさせることができる(37)。


注37
「生の滑らかな流れ」はストア派の開祖ゼーノーンによる目的(幸福)の定義である。

三六

〔君もここでそうせよ](38)。


注38
一般人(愚者)が自然的な価値(健康、美貌、富、家族など)を
失って悲しんでいる様子を目にしても、
その表象に引かれて悲しんではならない
(それらは真の善ではないのだから)。
自身はそうした感情に溺れずに、
共感の態度をもって相手に助力すべきことを、
(本個所の感情は哀しみでなく喜びであるが)
喜劇の一場面に重ねているのであろう。
老師が子供と別れるさいに、
彼を喜ばそうと、
わざと彼の玩具を記念にくれるように頼む。
子供は一般人または愚者、
玩具は彼にとっての善である自然的価値を意味し、
哲学を納める者は、
それが真の善ではないと知りつつ、
嬉しい態度で受け取るべきである、といったことと考えられる。
なお、この後に数語、大きく破損した原文が続いているが、
神谷に従い訳出を控える。


第六巻


すべて眼前に横たわるものはすみやかに変化し、
ことごとく発散(2)してしまうか――
もし物質が一つのものならば――、
あるいは分散してしまうのであろう。

注2
分解して煙のような微細なものに変わること。
ストア自然学では宇宙は最終的にすべてが火と化す。
その過程は常に不可逆的に徐々に進行している。
これに対して、
原子が絶えず結合と分離を繰り返すというのがエピクーロス派の見解である。
ここは死を二つの理論で語ったもの。


もっともよい復讐の方法は自分まで同じような行為をしないことだ。



注10
ストア自然学では、
万物に浸透している気息(pneuma)が各事物を成り立たせている。
気息は緊張の度合いに応じて、
無機物では「状態(hexis)」、
植物では「自然(physis)」、
動物では「魂(psyche)」、
人間では「理性的魂」または「理性(logos)」となる。

十五

各人の生命それ自体も血から蒸発したもの、
空気から吸い込まれたものに似ている(12)。

注12
ストア自然学では、
胎児を活かしているのは植物と同じ自然であり、
生まれて呼吸を始めた瞬間、それが魂に変化する。

十七
上へ、下へ、または円を描きつつ元素は動く(16)。
しかし徳の運動はその中になく、もっと神的なもので、
測りがたき道をいみじくも進んで行くのである。

注16
四元素(構成要素)のうち、
火と空気は上方へ、
土と水は下方へ運ばれる。
これに対して、
天の純粋な火(アイテール)は周回運動を行っている。


注35
ストア倫理学では、有益とは善の固有性質であり、
厳密には徳と徳に即した行為にのみ言われうる。
この観点からすれば個人の善と宇宙の善は合致する。
これに対して、
日常語で有益であると言われる健康や富などの自然的価値をもつものは善悪無差別的である。


第七巻

一七
幸福(エウダイモニアー)とは善きダイモーン、
または善き〔指導理性〕のことである。
ではお前はここでなにをしているのか、おお想像力よ(15)。
神々にかけていうが、あっちへ行け、
お前がやってきたのと同じように。
なぜなら私はお前を必要としないのだ。
それなのにお前は昔からの習慣でやってきてしまった。
私は別にお前に腹を立てているわけではないが、
ただあっちへ行ってくれ。

三一

ある人はいう(28)。「万物は法則に従う、
ところが〔実はただ元素のみ〕」と。
しかし万物は法則に従うとだけおぼえていれば十分。〔これできわめて簡潔だ。〕

注28
原子論者デーモクリトスを指す。
なお、本個所の原文と解釈は不確かで、
神谷はヘインズに従って言葉を補っている。
デーモクリトスは、知覚像は相対的であり、
真に存在するのは原子と空虚であると主張した。
マルクスは、デーモクリトスが用いた
「法則(=慣習、主観)」という語を、
ストア哲学の「共通の法」に読み換える。


三二
死について。
原子ならば分散。
統一ならば、消滅かもしくは移住。

三三
苦痛について。
「耐えられぬものは殺す、
長く続くものは耐えられるものである(29)。」
精神は自己を取り戻すことによって平安を保ち、
指導理性はそのために損なわれない。
苦痛によって傷つけられた部分としては、
できるものならこれについていいたいことをいうがよい。

注29
エピクーロスの言葉として名高い。
「大きな苦痛はすぐに過ぎ去る。
長い苦痛は大きさをもたない」、
「なぜなら、過度の苦痛は死に繋がるから」(断片447、448)

第八巻

注1
ローマの上流階級は哲学から距離をもつことを求められた。




ディオゲネース(4)

注4
ディオゲネス
前412/03-324/1頃。
シノーペー出身の哲学者で、キュニコス派の象徴的存在。
362年以後、シノーペーから追放されてアテーナイとコリントスで過ごした。
形骸化した伝統体制に抗して「自然に従う生」を範に掲げ、
乞食生活と奇行で実践した。
ストア哲学の精神的父として、
帝政期ストア派では尊重される。


注75
誤った語源による説明。
ストア派は俗用語源による解釈を愛好した。

五八
死を恐れる者は無感覚を恐れるか、
もしくは異なった感覚を恐れるのである。
しかし(死後は)もう感覚が無いのだとすれば、
君はなんの害悪も感じないであろう。
またもし別の感覚を獲得するならば、
君は別の存在となり、生きるのは止めないであろう(76)。

おそらく輪廻なし説と輪廻あり説)

第九巻

注7
疫病は汚れた空気によって伝染すると考えられていた。
166年に遠征先のメソポタミアから帰還した兵士によってもたらされた疫病の大流行は、
彼の治世とローマ帝国に深刻な影響を及ぼしている。


p.168-169

死を軽蔑するな(8)。
これもまた自然の欲するものの一つであるから歓迎せよ。

分解することもまた同様の現象なのである。
したがってこのことをよく考えぬいた人間にふさわしい態度は、
死にたいして無関心であるのでもなく、
烈しい気持をいだくのでもなく、
侮蔑するのでもなく、
自然の働きの一つとしてこれを待つことである。
そしてちょうどいま君が妻の胎から子供が産まれ出る時(9)を待っているように、
君の魂がその被いから脱け出す時を期して待つがよい。


注8
本個所はある種の哲学的言説に対する自戒を含んだより一般向けの考察であろう。

注9
ファウスティーナは14人もの子を産んでいる。
まお、死を誕生と重ねる比喩のより巧みな使用は、
セネカ『倫理書簡集』に見出される。


今日の言葉:マルクス・アウレーリウス『自省録』から
https://konton88.exblog.jp/8177621/
”「人間にふさわしい態度は、死にたいして無関心であるのでもなく、
烈しい気持ちをいだくのでもなく、侮蔑するのでもなく、
自然の働きの一つとしてこれを待つことである」/マルクス・アウレーリウス『自省録』
(神谷美恵子訳・岩波文庫146)

 鈴木照雄訳(講談社学術文庫P159)の文章は大分違います;
 「死に対して粗放な態度も短兵急な態度も傲慢な態度もとらず、
 却ってそれを自然の営みの一つとして待つこと、
 これは思慮を重ねた人間に相応しいことである。」


“Est igitur hominis, qui rem reputavit, neque negligenter,
neque violenter, neque fastuose adversus mortem se gerere,
sed eam tanquam unam actionum naturalium exspectare;”

“This, then, is consistent with the character of a reflecting man,
to be neither careless nor impatient nor contemptuous with respect to death,
but to wait for it as one of the operations of nature.”
この“contemptuous”は「軽蔑的な」という意味



注40
「哲学者が統治を行うか、
統治者が哲学をするなら国家は栄えるであろうというプラトーンの言葉を、
マルクスは常に口にした」
(『皇帝群像』「マルクス・アントーニーヌス」27・7、南川高志訳)。

(哲学者が統治するという意味での哲人政治を実現した皇帝マルクス。
コスモポリタリズムに向かって生きた皇帝。
しかしストア哲学でありプラトン哲学の『国家』のようなナチ的制度にはしなかった。
プラトンは世界市民主義についてはどう考えていたのだろうか?
西洋思想の基盤がプラトン哲学と、プラトン主義を凶悪化させたキリスト教。
プラトンは優生学、職人軽視、
知性主義、偽りの公平感を与える儀式(選挙)の基盤。
彼の著作は『詭弁術』シリーズと呼ぶべき。







投票した有権者の責任などと言うが、
公約、約束を反古にする所まで予測して選べと言うならシステムそのものに欠陥がある。

選出された人間の善意や良識、常識、恥の意識なんぞに左右されるシステムなんぞ欠陥品もいいとこだ。











329A「われわれは、古い諺のとおりに、同じくらいの年齢の者が何人かいっしょに集まることがよくあるのだが、そういう集まりの場合、われわれの大部分の者は、悲嘆にくれるのがつねなのだ。
……なかには、身内の者たちが老人を虐待するといぅてこぼす者も何人かあって……」
紀元前に老人虐待。

「昔は老人は重宝された」という言葉はよく聞くが、プラトンが見た時代は彼らの言う「昔」ではないらしい。

377B-C
「そうなると、どうやらわれわれはまず第一に、物語の作り手たちを監督しなければならないようだ。
そして、彼らがよい物語を作ったならそれを受け入れ、そうでない物語は退けなければならない」
「どのような物語をですか?」

377D
「ヘシオドスとホメロスがわれわれに語った物語、そしてその他の詩人が語った物語のことだ」
紀元前の有害図書指定。

以後、プラトンは色々と子どもに読ませるべきでない要素を挙げていく。
理想論としても潔癖症だ。
・(神同士に関係で)子が親に害を与える
・神対神の策略、敵対行為
・神が人間に災いを与える
・神が変身する
・神が嘘をつく
・死後の恐ろしさ、陰鬱とした雰囲気
・死を嘆く描写

・神々が笑いをこらえきれないこと
・神々が欲望に駆られる様(浮気など)
・神々が貢物を受け取るとおとなしくなること(賄賂として機能した場合)

378A
「たとえほんとうのことであったとしても……
そう軽々しく語られるべきではないと思う。
黙っているに越したことはないけれど、もしどうしても話さなければならないようなことがあったなら、
できるだけ少数の人が秘密のうちにそれを聞くべきだろう」

389B
「したがって、もし偽りを言うことが誰かに許されるとすれば、国の支配者たちだけが、国民なり敵たちのために、それが国家に有益である場合、偽りを言うべきであろう」
この辺の露骨な言論統制は面白い。一応、プラトンは民主政に振り切れたアテナイでこれを書いたはずである。それがまた面白い。


プラトンの表現力は本物だ。読んでいて、なにを言っているかわからないということはまずない。ただ『国家』の中で語られるプラトンの理想には疑問しか抱かない。なんとも言えない表情で読み進めている。

この振り切った理想論をアリストテレスが批判していると聞けば、期待せずにはいられない。

もうそろそろ岩波版の上巻が終わる。それにしても、プラトンの「国家」には住みたくない。
市民を健全なものとするためにとはいえ……
・不健全な芸術・表現の排除
・財産の共有(私有財産制の否定)
・独裁制か寡頭制
・”劣った人間”の排除
・支配体制の確立に神話(作り話)を利用

特に”劣った人間”の排除の箇所は、優生学を何度も思い起こさせた。
ここで言う排除は「生かしておかない」ということで……つまりそういうことである。


下巻を読み始めたがもうプラトンが何を書いてくるか読めてきた。
要するに「ソクラテスは凄い。ソクラテスが国政に携われば良い国になる。だからソクラテスをたくさん作ろう。忍耐強く、真実を愛し、兵士として優れ、死を恐れない”あの人”をたくさん作ろう」上巻は本当にこれしか書いていなかった。

ソクラテスみたいな人間を増やそうって発想がとてもヤバイ。

どのページだか書き忘れたが「優れた人は死後、幸福な生活を送るだろうし他方、仮に死後の世界がなかったとしても……」云々という文章があった気がする。
プラトン自身がどういう立場だったかは難しいが、
よくある反論として「あの世なんてあるわけがない」ということは想定できたようだ。

「古代人は現代人と違って神を本気で信じていた。我々とは全く違う考えだった」という類の……
どこの木村とは申し上げないが、そういう考えの方がいらっしゃるのは重々承知している。

しかし現実問題として、目に見えないものは「もしかして存在しないのでは」と考えるのは自然だし、それがなかったという方が無理がある。なぜ現代人に”だけ”「神はいないのでは」と考えることができて、古代人にできないといえるのだろう。

我々が古代と呼ぶ時代に地球の大きさが測られ、”世界地図”が作られ、地球より太陽が大きいことを知っている人がいた。それでもなお、彼らの知性は宗教には全く及ばなかったとなぜ言い切れるのだろう。不思議である。

しかしそれにつけても……と思うのは、プラトンは「自分が良いと思うものは、他人にも良い」と強く思い込む所である。ある意味では当たり前だ。次のような文章なら通る。「もし私が飢えていたなら、食べ物がほしいはずだ。だから私は食べ物を贈る」

だが、次のような文章なら考え込まずにはいられない。
「私はソクラテスを素晴らしいと思う。だからあなたもそう思う」
「私はソクラテスになりたい。だからあなたもそう思う」
「私はソクラテスは幸せだったと思う。だからあなたもそう思う」
「あなたはソクラテスになったのだから、幸せである」

本気でこんな感じの文章を延々と書き綴っている。
プラトンは馬鹿ではないので、説明が必要な箇所では具体例が入る。
しかし、要するに「ソクラテス」に近い話だと説明なしに、
「当然そうだ」で話が進む。

結果、次のような文章ができあがる。
「理想の国家とは、ソクラテスを養成することにある。
優れた知性の人(ソクラテス)が支配者になるべきだし、
他の人々(ソクラテスでない人)は彼が支配者になるよう懇願すべきだ。
また、兵士たち(部分的にソクラテス)は他の人々の上位に位置する」

「こうして支配者(ソクラテス)>兵士(ややソクラテス)>商人や職人(ソクラテスでない)という理想の社会ができあがる。
節制できる人(ソクラテス)は金銭も持たず、権力も持たず、
給与は現物支給(食べ物)でも文句は言わないし、むしろ幸せである(だってソクラテスなんだぜ?)」

「とにかく、国家の重要な役職は知を愛する人(ソクラテス)が占めるべきである。そうする限り、国家に節制と勇気と知恵(ソクラテス要素)が満ち、正義(ソクラテス要素)もまた国家にある」
率直に言う。誰かプラトンを止めてやらなかったのか?

ついでに「哲人政治」について。マルクス・アウレリウスは哲学者だったが皇帝に抜擢された人物である。この部分だけ切り取って「マルクスは哲人皇帝だ」という文章をたまに見る。
しかし、マルクスはプラトンの望みは叶えなかった。言論統制も、私有財産制の否定も、国家の改造も行わなかった。


同じように若い頃、哲学者として過ごし皇帝に抜擢された人物としてユリアヌスという人物がいる。だがこの人もまた、「プラトンの理想」に近づきもしていない。「哲学者が支配者となれば、国家は変わる」とプラトンは書くが、事実はそうならなかった。哲人政治は未だに実現していない。幸いなことに。

587A
「しかるに、愛知と道理から最も隔たっているものこそが、そのような事態を最も引き起こしやすいのではないだろうか」
ここだけ抜き出すとなにかおかしい。

言うまでもないことだが、ここで言う「愛知」とは知識や知ることを愛することを指す。元々が単語だったので直訳したのだろう。……ところで、日本語の愛知県の語源はなんだろうか。

とりあえず読み終わる。イデア論?の下りを除けばさほど面倒な表現もなく終了。とはいえ、まさにそのイデア論のあたりが、プラトン自身書いててよくわかってない感が伝わっていて辛い。同じことを別の名前を読んではいけないって初期対話篇で自身で書いていたはずなのだが……

ともかく話を広げすぎて収拾がつかなくなった、というのが第一印象。これなら『クリトン』『ゴルギアス』『プロタゴラス』あたりの現実的に納得できる範囲で「正義」を求めた方がスッキリしただろう。


初期対話篇は「私はこうする」でまとまっているのだが、『国家』は「みんなに納得させる」ことを目指していびつになっている。それこそ『クリトン』で述べていたように「このことを納得するのは今までも少なかったし、これからも少ないだろう」と割り切った姿勢はどこに行ってしまったのか。

これはつまるところ、ソクラテスとプラトンの違いなのだろう。初期対話篇は常に現実と理想が並べて語られる。ソクラテスが死んだ理由は正義を貫いたからだが、それに加えて「もし不正を働いたなら、もう正しい人と交わることはできない」とか「老い先短い自分がそこまでして生きる必要があるのか」と

いった至って現実的なことも語られている。それがこの『国家』では!
プラトンがソクラテスを”超えて”いった先の話なのだろうが、なんとも物悲しい。あれほど師匠が気にかけていた現実への配慮を忘れて、ただただ理想を物語ることのなんと虚しいことか! かなり低い点を付けざるを得ない。

特に第十巻614Aあたりはむごい。ここでプラトンは「徳への報酬」を語っているのだが、その内容たるや! 彼によればあの世で1000年苦しめられず、幸せな時間を送れることこそが、600ページぐらい使って語った「徳の報酬」らしい。正気で言っているのか?

もちろん、ソクラテスも死後の世界には触れている。しかし、それは単に当時の常識を語っているに過ぎない。つまり、「冥府の裁判官は自分にいくらか好意的になるだろう」という下りは「閻魔様がいれば、ちょっとでも良いことしておけばマシに扱ってくれるだろう」と言い換えて現代でも語れる程度の話だ

それがプラトンになるとクソ真面目に「魂の不死」だの「来世のくじ引き」だの「1000年もの間与えられる苦しみ」だの、死後の世界を無駄に丁寧に解説、いや作り出している。こんな子ども騙しに引かれて善い人になろうと、そういう人間をプラトンは求めていたのか? 本当に?

ならば私は彼の正気の方をこそ疑わなければいけない。


※画像省略)

トピルツィン
‏ @toopiltzin
2016年3月28日
アリストテレス学派のシンプリチオは実験はガリレオ自身が行ったのかどうかを質問した。
ガリレオは「やっていない。その必要もない」と答えた。アレクサンドル・コイレのような歴史学者たちはガリレオは実験物理学者というより概念論者であったとみなしている。

2016年3月29日
アリスタルコスの太陽中心説は力学的説明を欠いていた。それに対して、プトレマイオスの天動説はある程度において惑星の移動を明らかにした。
また、アリストテレスの影響も無視できない。彼は天体は神的で、永遠的であるから、天体の運動は一様にして円形であると考えた。

ガリレオ。彼は望遠鏡を用いることでアリストテレスの唱えた世界観に反論した。また、『対話』という地動説論者と天動説論者(事実上のアリストテレス学派)を議論させ、天動説が理論的に誤っていることを明らかにした。このため、異端審問にかけられた。

興味深いのは地動説の敵はアリストテレス学派であって教会ではないこと。もっとも、カトリック教会はアリストテレス学派を強力に支持していたので両者を同一のものととらえてもよいのだろうが。アリストテレスを教会が取り込んでいく様は哲学史で学んだ。しかし、本来両者は別のものであるはずだ。

頑迷なカトリック教会が現実主義者のアリストテレスを支持したのは皮肉である。また、残念なことにダンネマンの著作の中からプトレマイオスとガリレオの研究の捏造は見つからなかった。これはかなり新しい発見のようだ。

2016年4月2日
教会が天動説に固執したのは次の文章による。
「日よ、とどまれ、ギブオンの上に」(ヨシュア記第10章12節)動かないのに動くなと命じるのはおかしい。聖書によれば天動説が正しいのだ…という理由だそうだ。つまり、アリストテレス学派とは別な視点で地動説に反対していたことになる。

2016年8月11日
訳者も解説で普通に
「この本はイデアについて語った本です」などと書いているが、
なぜ本文に無い単語で『饗宴』を説明するのだろう。ここからは又聞きだが、「イデア」なる単語を定義したのはアリストテレスらしい。

要するにアリストテレスがプラトンが語るところの「永遠なるもの(これは『国家』など複数の著作にあらわれ、それぞれ「永遠なる美」「永遠なる徳」なるものが現れる)」、
これをまとめて、永遠なるもの全て=イデアと定義したわけである。…生徒に定義される先生の作品っていったいなんなの?

もちろん、アリストテレスがプラトンの信奉者で、つまり後継者がその思想を定義したというなら何も問題はないのだが、アリストテレスの困った所はプラトンを全力で批判した所である。師匠の思想を完全に理解して、その上でボコボコにするとか鬼畜の所業である。プラトン校長の精神はボロボロだ。

この二人を比較するなら、プラトンは「あるべき形」を語るのに対してアリストテレスは「あった形、できる形」を語る点である。理想主義者と現実主義者の対立は悲しいものである。要するにアリストテレスはこういうわけだ。「先生。それって実際実現できるんですか?」


それでも、強く思うのはプラトンの文章には強い魅力ということである。惹きつけられるものがある。アリストテレスの言葉には重みがある。だが惹きつけられることはない。人を惹きつけ、「この世のこと」を語ったソクラテスはやはり、かくも偉大な存在である。

ソクラテスを正しい道に留まらせたダイモニオン、あるいはダイモーンを、新約聖書の筆者達は「悪霊」の意味で使用しているのは心に留めておくべきことである。そして、ソクラテスを非難しながら、その弟子のアリストテレスの思想をカトリック教会が支持し続けたことは、滑稽な喜劇である。

2016年10月26日
ルキアノス(著)呉茂一(訳)『本当の話』を読む。アリストテレスについて。p.367「ヘルメース お前は直ぐ彼から、蚊は何時間生きているとか、海はどれほどの深さまで日に照らされるとか、牡蠣の魂はどのようなものかということを学ぶだろう。
買い手 何という精密さだ」
実際、アリストテレスは「やり過ぎている」きらいがあるが、実際指摘されるとけっこう面白い。だがもっと面白いのは、こういう風刺小説が西暦2世紀に書かれたという事実だ。

なお、ルキアノスはただアリストテレスをあざ笑うために前述の文章を書いたのではない。それは続く「漁師」の中でも明らかである。p.398「髯(ひげ)とか、歩き方とか、外套とかいったようなことではまったく賢人達に似ているが、その生活と行動の上では姿とは似ても似つかず、」

「あなた方とは正反対なことをやっており、哲学者という職業の尊厳を瀆(けが)している多くの人達を見た時、私は憤ったのです。アキレウスや、テーセウスや、ヘラクレスを演じながら、英雄的な歩き方も叫び方もしないで、そんな偉大な仮面の下で蹣跚(よろよろ)しているのに似ていると思われたのです

2016年10月27日
阿刀田高『ローマとギリシャの英雄たち 栄華編 プルタークの物語』を読む。よりにもよって、阿刀田か、と少しでも本を読んだ人に言われそうな人選だが。やむをえないことである。というのも、本当にろくな訳がないのである。岩波が固いのはまあ仕方がないとして、ちくまもずいぶん評判が悪い。

期待できそうなのは京都大学学術出版会のものだが、これはこれで読みたい章が未翻訳ときている。ネット上ではある個人が熱心に鶴見祐輔訳を勧めていたが、これもきつい。なんと英訳からの翻訳なのである。だから、キケロはシセロであり、カエサルはシーザーであり、アリストテレスはアリストートルだ。

以上の次第で、もう読みたい章(大王)は岩波で済ませて、他の所は阿刀田氏で軽く済まそうという算段である。少なくとも、読みやすさにかけては氏の右に出るものはいないのであって、その点では安心して読める。デモステネスを読んでいるが、完全に文体が現代のそれで笑ってしまう。

p.244「名声を得るようになってからもデモステネスは、<まず体を鍛えましたね。もともと体は弱いほうだし、
演説には体力が必要ですから。口の中に石を入れて練習しました。口跡がよくなるし、発音も力強く、はっきりする>」

「<坂を駈け上がりながら演説の文句を述べ立てて、息を切らせないよう努めました。
稽古場に大きな鏡を置いて、毎日、その前で自分の演説姿をチェックしましたよ>
と後年に述懐している」やってることが古風な点を除けば、現代の新聞に載せてもまるで違和感がない文体である。流石だと言わざるをえない

p.267 対比列伝という形式について「プルタークにはなにかしら考えがあったのだろうが、正直なところ、なんとなく二人を取り上げてしまった、という事情もかいま見えてくる。
あえて言えば”二人を対比する”という方針を採用してしまったので無理をして並べたケースもあったのではないか」

阿刀田氏といい星氏といい、文体が柔らかい人は突然核心めいたことを書いていて驚く。普段は全力でだらけているのだが。


【答】1番の「アリストテレス」 【出現率】出るはずがない
【解説】イデア論はプラトンの唱えた理想みたいなものである。よって、普通は4番を選ぶ。しかしプラトンは自身の考えを上手く言葉にできず、ひたすら「なんかすごい善」を説き続けるハメになった。
#センター試験 #倫理 #哲学

見かねた弟子にして学生のアリストテレスが「なんかすごい善」を「イデア」とまとめ、後の哲学者もそれを使いまわし、今に至る。プラトンの本の解説部分に「※プラトンはイデアとは言っていない」と書かれるぐらいには有名なネタ。あとは大正義Wikipediaにも載っている。
#センター試験 #倫理 #哲学

2018年1月13日
返信先: @rinsmashさん
イデアっぽいことをプラトンを唱えていて、プラトンはその考えをまとめられませんでした。後にアリストテレスがプラトンの”理想の形”を「イデア」と名前を付け、まとめました。なので、アリストテレスというひっかけです。趣旨からして真面目な内容ではないですね。

2018年9月12日
"あたかも、オリュムピアにおいて勝利の冠を戴くのは最も体格の見事なひとびととか最も力の強いひとびとではなくして、そこで実際に競技を行う人々であると同じように、人生におけるうるわしき善の達成者となるのはその能力をただしい仕方で働かせるところのひとびとなのである" by アリストテレス

"プラトンは私の友である。しかし、彼よりも真実を私は友とする" by アリストテレス(哲学者)『ニコマコス倫理学』
これもすき。全体的にアリストテレスの実直な物言いが好き。

1月29日
プラトンの語る内容は石原元知事や森元首相や百なんとかさんの言動よりはるかに炎上することだろう。ただしプラトンの本から「学ぶべき部分もある」ので、生かされている感じはする。全体を鵜呑みにするなら即座に燃える。

プラトンはアリストテレスがハンバーグにする勢いで叩いてくれてるので、悪しき具体例としてはこれ以上のものはない。論理的に筋を通しているのに、頭おかしいのは評価点だ。その辺、現代の燃える人は「筋を通していない」点が違うだろうか。しかしプラトンも大概だしなぁ。

ソクラテスの思想に従っているころのプラトンは現実的で、学ぶべき点が多い。それが持論を展開しだすと途端におかしくなるので、あれはあれで面白い。理性期な議論から感情的な議論に移っていく。そして現実的にいけそうな道を外れ、理想論を話すようになる。

こうした精神が一人の人間に同居していたことは面白い。

1月31日
返信先: @garumurozuさん
「こくまるがらすはいつもこくまるがらすのそばにいる」
アリストテレス『弁論術』
同類相憐れむのような意味……うーん、意外と簡単な言葉にできませんね。まあ似たものが集まる様をいいます。
音がやたらかわいいので記憶に残っています。


もし今でも世間の人々が「宗教は危険だが哲学は安全だ」と考えているなら、そのことを私は心配しますね。
宗教は18世紀末に散々批判されましたし、信教の自由ということで目に見える形で抑え込まれつつあります。合衆国はまだ宗教が頑張っているようですが、信教の自由の名の下、批判されています。

10月13日
対して「唯一の真実」を信奉したソクラテスから始まった呪いは今も生き、そして人々はそれから目を背けているようです。私は、ソクラテスも好みではありますが、ソクラテスが過激な思想の源泉となる「呪い」となったと言われれば、反論するつもりはありません。



国仲良治
‏ @jpcryptex
2015年2月23日
とりあえず、
資本主義(兌換、非兌換紙幣)
民主主義(直接、関節)
社会主義(マルクス、修正、教条、レーニン、空想的)
共産主義(プラトン、キリスト教式、無政府主義)
王立主義(封建制、関節封建制、代理統治制)
宗教主義(神式統治、代理統治制)
これぐらいは分かってからきてくれ。

✨✨
‏ @mizunonsan
2013年4月10日
ヤマギシ会の共産主義村ってまんまプラトンの国家でワロタ。

永觀堂雁琳(えいかんどうがんりん)
‏ @ganrim_
2012年9月6日
親は子育ての専門家じゃないんだから親から切り離して子供は育てるべきって考え方はすんなり馴染まないな。共産主義かプラトンの国家かって思うわ。

wakizakaayumi
‏ @ayumiwakizaka
2014年5月20日
プラトンの国家…単純に楽しめなくなってきた。この彼の理想が実現して二十世紀の全体主義や共産主義に発展している


「金持ち」、「生産者」がおり、民主主義であっても、

軍人、金持ち>生産者(企業)>奴隷

なんである。ロックフェラーが言う社会主義とはあくまでこの構造だ。

社会主義とは管理主義であって、プラトンが説いた。

軍人、金持ち>生産者>奴隷
(軍人と言うが、軍を指揮するものであり、もちろん兵士は奴隷だ)

の構造で、環境をネタに世界投資、支配を行い管理すると言う事である。


第一〇巻



まして物は分解すると、
その各々構成されていた要素にもどるのであるから
なおさらのことである。
つまり構成要素の分散であるか、
もしくは固形物の土への還元、
息(すなわち気体)の空気への還元であるか(12)、
そのいずれかなのである。
後者の場合にはその結果として、
これらのものも宇宙の理性の中に吸いもどされる。
その際、宇宙の理性は周期的に火に焼きつくされるか(13)、
または無限の変化によって更新されるのである。


注13
宇宙燃焼と永劫回帰。
(ニーチェの永劫回帰の元ネタはストア派


第一一巻

一四
彼らは互いに相手を軽蔑していながらお追従をいい合い、
互いに相手を出し抜こうとしながら腰を低くして譲り合うのである。
(佞臣対策のための自戒だろう)


一八

ただし人に腹を立てるのを警戒すると同様に、
人にへつらうのも警戒しなくてはならない。
いずれも公益に反し、害毒をもたらすからである。
腹を立てたときにすぐ役に立つ思想としてつぎのことを考えるとよい。
怒るのは男らしいことではない。
柔和で礼節あることこそ一層人間らしく、
同じく一層男らしいのである。
そういう人間は力と筋力と雄々しい勇気とを備えているが、
怒ったり不満をいだいたりする者はそうではない。
なぜならばその態度が不動心(アパテイア)(47)に近づけば近づくほど、
人は力に近づくのである。
悲しみというものがひとつの弱さであると同様に怒りもまたしかり、
すなわち双方とも傷を受けることであり降参することなのである。

注47 不動心 アパテイア
理性の転倒である情念を完全に免れた、賢者の心のあり方のこと。


二〇

不正、放埓な行為や、憤怒、悲しみ、恐怖等への動きは
自然から離反した者の特徴にほかならないのである。
同じくまた指導理性がある出来事にたいして腹を立てる場合には、
その途端に自分の持場を捨て去るわけだ。
なぜならば指導理性は単に正義のためのみならず敬虔と神への帰依のためにも創られたからである。
そして後者は善隣の観念に含まれており、
正義の実践よりも古くから存在するのである。

(ロゴスが神だけでなく
隣人愛もストア派からキリスト教が盗んだネタだな。
盗んだと表現するのはあたかも自分らが最初であるかのように装っているのと
異教迫害しているから)



第一二巻



いつなりと君が去って行く時が近づいたならば、
君は他のすべてに別れを告げ、ただ君の指導理性(ト・ヘーゲモニコン)と、
君の内なる神的なもののみを尊び、
自分がそのうちに生きていなくなることは別に恐ろしいとも思わないが、
自然に従う生活をついぞ始めなかったということになりはしないかと恐れる。
そういうふうであれば君は君を生んだ宇宙に値する人間となり、
祖国における異邦人ではなくなり、
日々起ってくる事柄にたいしてこれを予期せざることとして怪しむのをやめ、
あのことこのことに依存しなくなるであろう。


「内なる神的なもの」の元ネタはバラモン教のアートマンかプルシャだろう。
グノーシスの神性でもある。
ストア←バラモン→グノーシス
オルフェウス、ピタゴラス、プラトンもバラモンの影響下!
相変わらずバラモンの影響力が凶悪すぎる)


二四
 つぎの三つの指針をいつでも念頭に重い浮かべられるように用意しておけ。
 第一に、君の行為に関しては、でたらめにやらないこと。
また正義が自らなしたであろうようなやり方で行動すること。
また外側から起ってくる事柄に関しては、それが偶然によるか、
または摂理によるかのいずれかであることを考え、
偶然を攻めることも、
摂理に罪を帰することもしてはならない。
 第二に、人間は各々受胎の時から生命ある魂を受ける時まで(26)、
またこれを受けてからその魂を返納する時までの間いかなる状態にあるか。
また人間はいかなる要素から構成されており、
いかなるものに分解するかを考えること。
 第三に、もし突然空中に挙げられ、
人間に関する事柄とその多種多様な形態を見おろしたとするならば、
それと同時に君は空中やエーテル層の住人がどんなに大勢いるか(27)を見て、
人類のことにたいする軽蔑の念を禁じえないであろう。
また幾度空中に挙げられようとも、
君はその都度同じものを、
同じ形を、同じはかなさを見るであろう。
こういうものが誇りの種になるのか!

注26
生命原理の気息のあり方は、
胎児においては植物と同じ「自然」だが、
生まれて空気を吸った瞬間に冷却されて「魂」に変わる。

ストア派では中絶は殺人にならないっぽい。
胎内のいるときは生まれて空気を吸っていないから植物と同じ扱いだろうからね)

注27
天体以外にも目に見えない神霊が存在する。セネカ『自然研究』参照。


メモは終わりだが本記事は参考資料もそこまで長くないので読んでほしい。
エピクロス派の特徴列挙記事だけは読んでおくれ!



参考資料


智者が統治する王国だと言ってる。
と言う事はこれストア学派の哲人政治だろこれ?
セネカくんは智者はお月様よりも上のお星様の世界に行けるよって。
で、お星様の世界こそが真の国家がストア学派。”





ニーチェはギリシア・ローマ古典研究者なのでキリスト教の正体も掴んでいたかも。

新約はユダヤ教のつながりを主張している割に儀式の仕方がミトラスで
信者の目標=救済のされ方がゾロアスターなのだからグノーシスが旧約は不要と言ってもおかしくない。

ユダヤ陰謀論者はユダヤ教徒がキリスト教に改宗すると隠れユダヤと言うが、
ユダヤ教以外の宗教X信者ががキリスト教に改宗しても隠れXとは言わない二枚舌。
旧約に一切記述がない(ギリシア哲学やキリスト教の正統・異端)思想をユダヤと呼ぶ悪質さ。
ラビ系だったマルクス家はルター派に改宗。マルクスの父は啓蒙主義者



エピクロスの思想 - 齟齬 - 御厨鉄
https://mikuriya-tetsu.com/philosophy/3478/
”「パンと水さえあればゼウスと幸福で勝つこともできる」

エピクロスがおもしろい。岩波文庫の「エピクロス――教説と手紙」を読んだので気に入ったフレーズを紹介します。



目次

エピクロスの引用集
エピクロスの生涯
エピクロスと個人主義的アナーキズム
エピクロスの引用集
チーズを小壺に入れて送ってくれたまえ、したいと思えば豪遊することもできようから。

水とパンとチーズ、そして気の合う友人――それがエピクロスの求めるものだった。それさえあればハッピーなのだ。

「エピキュリアン」といえば、贅沢な食事、飲酒、放縦なセックスというイメージがあるが、それはまったくの間違いである。

自然のもたらす富は限られており、また容易に獲得することができる。しかし、むなしい臆見の追い求める富は、限りなく広がる。

私がエピクロスを好きになったのは、自然の与えるもの、水や作物、大地や空気に満足せよ、という教えだ。私たちは膨大な食料に囲まれていながら、仕事を失って飢えることに怯えている。そうして毎日労働している。実に恐怖こそが私たちを縛りつけることをエピクロスは説く。

貧乏は、自然の目的(快)によって測れば、大きな富である。これに反し、限界のない富は、大きな貧乏である。

エピクロスがもっとも幸福に有害だと考えたのは、不要で不自然な欲求、権勢欲、富や地位の追求である。そういうわけで、エピクロスは国政に関わらずに生きることを提唱した。これは非政治的であるばかりか、反政治的でもあった。後に述べるように、当時の激動の社会情勢を反映してるからだと考えられる。

性交が、ひとを益することは決してない。

エピクロスはセックスを明白に否定する。ただし、富や権力と違い、セックスが自然な欲求だということは認めている。セックスに関しては、むしろストア派の方が肯定している。エピクロスは結婚にも反対するが、知者が必要に応じて結婚することもありうるとしている。

質素にも限度がある。その限度を無視する人は、過度のぜいたくのために誤つ人と同じような目にあう。

これには笑った。「ミニマリスト」のような偏執狂に私が抱く違和感と同じだ。節制は自由を得るための手段であり、目的ではない。

あたかもわれわれが長いあいだわれわれに大きな害を与えてきた邪しまな人を追い払うように、われわれは、悪い習慣を、徹底的に追い払おうではないか。

私たちの多くは悪癖に悩まされる。アマゾンでガラクタを買ったり、外食をしたり、酒をガブガブ飲んだり……あるいは、富や権力、セックスの快楽を追求することもある。その結果、私たちは時間とエネルギーを失うだけではなく、実際に鬱病や糖尿病のような病を患う。こういった毒になる習慣を捨てよとエピクロスは説く。

正しい人は、最も平静な心境にある。これに反し、不正な人は極度の動揺に満ちている。

エピクロスのほんとうに好きなところは、堅苦しい道徳を説かなかったことだ。個人の外部に神や道徳律のような規範を求めなかった。あくまで、自分の快楽を追求すること、それによって正義が実現すると考える。それは、快楽や苦痛にあっても正義を追求するストア派とは決定的に異なる考え方だった。

ところで、エピクロスは法律を絶対視しない。ソクラテスのように「悪法もまた法なり」とは考えなかった。それは社会に秩序をもたらし個人を幸福にする限りで有用なものと考えた。この考えはベンサムの功利主義に引き継がれる。

わたしは、決して、多くの人々に気に入られたいとは思わなかった。なぜなら、一方、何がかれらの気にいるかはわたしにはわからなかったし、他方、わたしの知っていたことは、かれらの感覚からは遠くへだたっていたからである。

俗見にしたがって、多くの人々がやたらにふりかかる賞賛をかちうるよりも、むしろこのわたしは、自然の研究にたずさわって、たとえたれひとり理解してくれなくても、すべての人間にとって役に立つことどもを、腹蔵なく語り、神託のように告げることを選ぶ。

このエピクロスの孤高ともいえる考え方からは、プラトン主義が主流だった当時に、大変な反対に合いながら独自の思想を主張した彼の苦労が伺える。

エピクロスはそれでも、自分の信ずる道を説いた。

われわれは、哲学を研究しているように装うべきではなくて、真に哲学を研究すべきである。なぜなら、われわれが必要とするのは、健康であるようにみえるということではなく、真の意味で健康であるということなのであるから。

思想と行動の一致をエピクロスは説いた。それは「思想のための思想」ではなく、人々を救うための実用的な哲学であり、人間の病める精神を治療する医学である。(→テトラファルマコス)

われわれの生まれたのは、ただ一度きりで、二度と生まれることはできない。これきりで、もはや永遠に存しないものと定められている。ところが、君は、明日の〈主人〉でさえないのに、喜ばしいことをあとまわしにしている。人生は延引によって空費され、われわれはみな、ひとりひとり、忙殺のうちに死んでゆくのに。

エピクロスは、明日飢えることを心配するなと説いた。この世界に穀物はたくさんあり、安価に手に入るのだし、数日食わなくても死ぬことはないからだ。だから、今、楽しめと説く。あらゆる恐怖から解放され、自分の快楽を追求したときに幸福がやってくる。

自己充足は、あらゆる富のうちの最大のものである。

だれもこの言葉に反対はしないだろう。

エピクロスの生涯
エピクロスの生涯の前半には、ひとつに貧困があり、もうひとつに政治的激動があった。

彼が生まれたのは紀元前341年であった。紀元前352年に彼の家族はサモスに移住したのだが、これは土地を与えられての入植民(クレールーコイ)であり、それは当時最も貧しい人々であることを意味した。

彼の父親であるネオクレスは教師であったが、読み書きの教師であり、これは当時軽蔑される職業だった。子どもたちの間で生涯を費やすものであり、女や家内奴隷と同じとみなされたのである。

そんな家庭に生まれたエピクロスだが、12歳の頃から当時もっとも主流だったプラトン派哲学を学ぶためにパンビロスに師事した。

彼が18歳になるとき、紀元前323年、アテナイへ出てきた。そしてその年の6月にはマケドニアの大王であるアレクサンドロスが死んだ。その後は、ディアドコイ戦争、つまり大王の後継者を争って繰り広げられた内戦が起きた。まさに動乱の時代である。

エピクロスの思想が生まれ、またそれが受け入れられたのは、背景に政治に対する絶望があったからであるとされる。

エピクロスが自らの思想を説いたのは30歳前後である。レスボス島で学校を開くも、プラトン派が優勢なために受け入れられなかった。Norman Wentworth De Wittによれば実に彼の教義の半分以上はプラトニズムに反するとされる。

彼はアテナイへ移り、わずかな金で庭園つきの小さな家を購入した。そこにエピクロス主義者のコミュニティである「庭園」を創設した。庭園はプラトンの「アカデメイア」に近いとされる。しかし、アカデメイアが(幾何学ができなければ入れない?)教育機関であるのに対し、エピクロス主義の庭園は、パメラ・ゴードンに言わせると「似かよった精神の、ある種の生き方を意欲的に実践する人々のコミュニティ」であったとされる。

当時の哲学者が土地と住居を構えてコミュニティを形成するのは珍しくなかったが、エピクロス主義の特徴としては、当時としてははじめて、女性の参入を認めたこと、奴隷にも教えを説いたこと、そして田舎に拠点を置いたことだった。彼らの庭園がどのようなものだったかの史料はないが、エリダヌス運河の近くにあったことから、水と木々、植物が豊富だっただろうとされる。

彼の死後、エピクロス主義は40万人を超え、当時の最大勢力となった。しかしキリスト教が国家と結びついて布教されると勢力は衰えていった。当時のエピクロス批判のプロパガンダ、つまり「酒池肉林の堕落した快楽主義」という誤解は、現代にも生き残っている。

エピクロスと個人主義的アナーキズム
一般的に、ギリシャ哲学でアナーキズムと親和性が高いのはエピクロス主義と犬儒派であるとされる。ところで、犬儒派が割とおおっぴらに規範に反対する傾向があったのに対し(犬儒派は大道芸人のようなところがあった)、エピクロス主義は規範からの隠遁を唱えた。

アナーキズム思想とエピクロス主義はよく似ている。私がエピクロスに興味をもったのは個人主義的アナーキストのハン・ライナーからだが(彼はエピクテートスの方が好きだったみたいだが)、シュティルナーを日本語訳した辻潤もエピキュリアンとして知られている。現代のエピクロス主義思想家は稀だが、パラントの影響を受けたフランスの思想家ミシェル・オンフレもエピクロス主義者である。
また、中期のニーチェはエピクロスにかなり影響を受けたとされる(PDF)。

あきらかに、エピクロスの思想は個人主義である。つまり反社会的である。その根底には原子論がある。ギリシャ語の原子、アトモンは、ラテン語では「individuum」となる。

具体的に個人主義やアナーキズムと似ている点をあげてみる。

反宗教的であること、つまり死後の世界を否定すること、神の人間への影響を否定したこと。
政治を否定したこと。富と権力を不自然なものとして退けたこと。また、その共同体が女性や奴隷を差別しなかったこと。
人間の幸福に有用ではない法律を否定したこと。
個人の快楽のためにときに文明や文化でさえ否定したこと。
社会を変革しようと試みるよりは、自己の人生の満足を説いたこと。
一方で、同じ思想を共有する人々との共同体を尊重したこと。
おそらくエピキュリアンたちの「庭園」は、かなり成功したフリー・アソシエーションだったのではないかと想像する。特に、シュティルナーの「エゴイストたちのユニオン」にかなり近いのではないか。

政治から逃れて「隠れて生きる」姿勢は、国家から逃れて生きた辺境民「ゾミア」の生き方によく似ている。おそらくゾミアの人々が平等主義的でアナーキーだったように、エピクロス主義もアナーキーだったのではないかと思う。

エピクロス主義のライバルといえばストア派だが、この両者の教義は矛盾よりも共通点の方が多いように思われる。ストア派のセネカがエピクロスを引用しまくっていることは有名である。ニュアンスとして、ストア派の方が一神教的、男性的であるのに対して、エピクロス主義の方が仏教的、女性的であるという違いがある(エピクロス主義は非常に仏教的だ!)。

基本的に私は、状況が許す限りエピクロス主義を支持するし、「隠れて生きる」ことが困難な場合、束縛を免れぬ場合はストア派哲学を採用しようと思っている。

エピクロスは非常に多作な思想家だった。エピクテートスによって「人間の社会性を否定するくせに本をやたらめったら書きやがって」と難癖つけられるほどだった。しかも、彼はほとんど引用をせずに自分の言葉で書いたのだった。

しかし、エピクロスの書籍はほとんど残っていない。左の岩波文庫の本は、一冊で残されたエピクロスの手紙と教義を網羅している。個人的には、バガヴァッド・ギーターやスッタニパータと同じく、ずっと傍においておきたい本である。”

エピクロスの「テトラファルマコス」
https://mikuriya-tetsu.com/philosophy/3165/
”苦痛を癒やし快楽をもたらす四つの良薬

望むべきではないものを望む人。そして恐れるべきではないものを恐れる人。このふたつが私が知る失敗者の典型です。

アリストテレスは幸福を求め、プラトンは理想を求めたのですが、エピクロスが求めたのは快楽でした。快楽は非常に誤解されやすい概念ですが、具体的にはアタラクシア(心の静穏)、そしてアポニア(肉体的苦痛のないこと)を求めた。

人生を喜び多く生きるためには、苦痛や不安があってはいけません。生きる苦しみをとりのぞくエピクロスの「四つの薬Tetrapharmakos」を紹介します。

目次

神を恐れなくてよい
死を心配しないでよい
良き物を得るのは易しい
苦難は耐え易い
終わりに
神を恐れなくてよい
Ἄφοβον ὁ θεός

恐ろしい裁きをもたらす神は存在しません。

古代ギリシャの人々はこう信じていました。雷はゼウスの怒りだ。地震や嵐はポセイドンが起こしているのだ。人間が神の怒りを引き起こしたのだ。

生きているうちに道徳的に悪いことをすれば、死後に楽園(エーリュシオン)にいけなくなる。冥界の審判官が許さないだろうから。

エピクロスは、「神の怒り」を認めませんでした。人間の関わる世界の自然現象は、神がいなくても説明できるからです。エピクロスが現実に目にしたのは、むしろ「神の怒り」への恐怖によって、人生の快楽を失う人々でした。

神に関する「エピクロスのトリレンマ」を、懐疑主義者のヒュームの要約から紹介します。

1.もし神が悪を防ぐことができないのであれば、神は万能ではない。
2.もし神が悪を防ごうとしないのであれば、神は善ではない。
3.もし神が悪を防ごうとし、それが可能であれば、どうして悪が存在するのか?

というわけで、私たちが「神」と呼ぶような全能で善良な存在はいないとエピクロスは主張した。だから、私たちは「神の意志」ではなく、自分の意志に従って人生を生きるべきだ、というのがエピクロスの主張です。

ところで、キリスト者はエピクロスを「無神論者」と批判しましたが、実際には神の存在を否定しませんでした(弟子たちの中には過激な宗教批判者もいましたが)。
私たちの生に影響する・影響されるような神、人格を持つ神の存在など怪しいものだ、と彼は主張するのです。

もし神が何者にも妨げられない幸福な存在であれば、
人間によって悩まされたり不快になることはまったくないだろう。もし神が人間に妨げられるのであれば、そのような神は神とはいえない。


死を心配しないでよい
ἀνύποπτον ὁ θάνατος

エピクロスは、すべての恐怖のなかでもっとも大きなものとして死を位置づけました。死の恐怖がもたらす苦しみは長く激しいものです。死の恐怖があるから、私たちは苦痛や恐怖のないアタラクシアの生活を送ることができない。

しかし、エピクロスはデモクリトスやレウキッポス由来の唯物論を通じて死の恐怖を克服しようとする。死=無であり、死後の世界はない。人間には魂があるが、それは原子として私たちの肉体に行き渡っており、死んだらバラバラになって霧散してしまう。だから、死を経験することはない。

エピクロスは手紙において書いています。

死は、もろもろの悪いもののうちでもっとも恐ろしいものとされているが、実はわれわれにとって何ものでもない。なぜかといえば、われわれが存するかぎり、死は現に存せず、死が現に存するときには、もはやわれわれは存しないからである。

エピキュリアンの墓石の多くには”Non fui, fui, non sum, non curo”というエピタフが刻まれます。これは、「存在しなかった、存在した、存在しない、気にしない」といった意味です。

どうして死後を恐れるのか。生まれる前と同じ状態に戻るだけなのに。とエピクロスは言います。エピクロスは、死の恐怖と長寿への望みを捨てたときのに、人生のほとんどの恐怖はなくなり、生の残り時間をゆたかに楽しめると考えた。

良き物を得るのは易しい
καὶ τἀγαθὸν μὲν εὔκτητον

エピキュリアンといえば毎日酒をがぶがぶ飲んでファックしまくりなイメージがありますが、まったく逆です。

「富める者はもっとも必要とするものが少ない者だ」とエピクロスは言った。彼は人間が必要とするものと、不要であるものを区別した。

・自然で必要なもの――空気、水、食べ物、住処等
・自然で不必要なもの――贅沢な食事、酒、豪邸、セックス等
・不自然で不要なもの――名誉、富裕、栄光、政治、権力等

最後の「不自然で不要なもの」を特にエピクロスは「空っぽ」なものと表現した。獲得するために膨大な努力が必要なのに、手に入れたから満足することはなく、制限に追い求めるようになる。それらは幸福よりも不幸を招く結果になる。「得ることが困難なものは、必要がないのだ」というのがエピクロスの主張です。

ちなみに、古代ギリシャの哲学者で政治を否定する思想に違和感がありますが、当時はヘレニズム時代で内紛や分裂を繰り返しており、社会不安が非常に高まった時期でもあります。

また、エピクロスは、恋愛や結婚についても不必要なものとしました。だれもが知るとおり(?)、恋愛や結婚は喜びより気苦労の方が多いものです。セックスを否定はしませんが、できるだけ避けるべき快楽だとした。

エピキュリアンのスローガンはこうです。「パンと水さえあればゼウスと幸福で勝つこともできる」。これが「快楽」をとことん追求したエピクロスの考え方なのでした。

ところで、エピクロスが何よりも大切なものとして説いたのは「友情」でした。気の合う友人たちと哲学的議論を交わすことをもっとも大きな喜びとした。エピキュリアンの思想「隠れて生きよ」は隠者として生きよというわけではなく、彼らはアテネの郊外の庭園で集団で仲良く暮らした。

世界が与えるものをもっと深く、美しいものとして受けいれよう。今私たちが与えられているものに満足しよう。そうエピクロスは主張した。そうすることで、私たちは多くの恐怖や不安から解放されることになります。

苦難は耐え易い
τὸ δὲ δεινὸν εὐκαρτέρητον

人間は生きている上で、さまざまな病や苦痛に苦しむことがあります。

エピクロスは、そういった苦痛は耐えやすいものだと考えます。その要点は、「激しい痛みは短期的なものであり、慢性的な痛みは鈍いものだから」です。「激しく慢性的な痛み」は例外的である、とエピクロスは考えた。

「人間は苦痛や困難に耐えられる」ということを知っておくこと、今は激しい痛みがあっても、それはすぐに過ぎ去ることを知っておくこと、このことによって人生は楽になるのです。

もちろん、この世には「激しく慢性的な痛み」はある。たとえば末期がんはそのひとつでしょう。そうなれば、人生を終わらせてしまえばよいとエピクロス派は考えます。

終わりに

Summer Haze by John Miller
空虚、とは精神の病を治療することのない哲学的議論を言うのである。肉体の病を除去できなければ医学に価値がないのと同様、精神の苦しみを除去できなければ哲学には価値がない。――エピクロス

エピクロスの思想は非常に実践的で、効果的であり、まさに妙薬といえる。

現代ではマイナーな思想ですが、最盛期には40万人を超えるエピキュリアンを生み、古代ギリシャのすべての組織のなかで最大勢力となりました。エピクロス主義はコスモポリタニズムであり、その共同体である「庭園」は奴隷や女性も数多く参加した。

エピクロス主義が終焉したのはキリスト教が台頭したからです。キリスト教は国家権力と結びついて強力に広がった。恐怖で操作できない人々は支配しづらい。

ただ、現代でもエピキュリアンな生活をしている人は多いと感じます。特に思いだすのは私の大好きなTED動画「Life is easy」のJon Jandai氏です。あと、セミリタイア生活を送るブロガー、人生よよよ氏はエピキュリアンそのものだと勝手に思っています。ついでに、冒険家のからあげ隊長も。

エピクロスは、人間が恐怖から解放され、勇敢に、そして互いに思いやりながら暮らし、真の至福を感じるようになることを望んでいました。

個人的にはアタラクシアやアポニアを理想とすることにはあまり共感できないのですが、それはさておき、テトラファルマコスを知ったときに、私の心はだいぶ楽になりました。良い薬であることは間違いないようです。”


心の中の「自然現象」
https://note.com/neetbuddhist/n/n94a4ab8723e3
”人間の感情(気持ち)の問題に関しては、このところのツイッター界でもずっとホットな話題であり続けているけれども、そうした気持ちに関する人々の呟きを眺めていて、一つ気がついたことがある。それは、どうも現代日本社会のそれなりに多くの人々は、気持ちこそが「自分」というもののリアルな本質そのものだと考えていて、ゆえにそれを周囲の他者や社会に承認もしくは肯定させることができないと、「自分」そのものを否定されたように感じてしまい、それで不幸になってしまうらしい、ということである。

 以前の記事にも書いたことだが、少し時間をとって内観してみればわかるように、感情や気持ちというのは、私たちが自分の意志によって心に「浮かばせる」ようなものではなく、様々な条件づけの結果として、心に「勝手に浮かんでくる」ものである。

 そんな感情や気持ちを「私そのもの」であると考えて、それに対する所有の感覚や責任感から、「この感情は正しい」とか、「あの気持ちは間違っている」とか、いちいち裁定を下してゆく行為というのは、比喩的に言えば、雨が降ったり風が吹いたりする毎日の天気(自然現象)について、いちいち「批判」を行うようなものなのだから、そんなことをしょっちゅうやっていたら、それは人生がしんどくなるのも道理だろうと私は思う。


 ただし、起こってくる感情や気持ち自体に「正しい」も「間違っている」もないとはいっても、その感情に動機づけられて本人がする行為には、正や不正が問われ得るし、社会的な責任も発生することになる。
たとえば、目の前にいる人に対して、「怒り」という気持ちが生ずること自体は止めようがないが、その結果として「相手を殴る」という選択をすることは止められる(ということに、ほとんどの人間の社会は合意している)ので、心の中のいわば「自然現象」として「怒り」が発生すること自体は罪に問われないが、それによって実際に他者を殴ってしまえば、それは多くの場合において、「有罪」だということになるわけである。

 こういう事情に関して、ハードコアな宗教者の方々などは、「そんなわけで怒りは『あなた自身』ではないのだから、身体や言葉の行為として怒りを表現するのはやめましょう」と言われたりもするのだが、私自身は、そのようには思わない。これも以前の別の記事に書いたように、世俗の社会で生活する一般人にとって、時には怒りを(適法な範囲内で)表現することが、本人の生活や人間関係を改善することに繋がるケースは、(誰でもが実際には知っているとおり)しばしばあるからである。

 こういうことは、もちろんいわゆる「程度問題」で、「怒り」以外の感情であっても、どの程度それに従い、どの程度それを他者に対して表現するかということは、状況に応じてその都度適切に判断する必要がある。

 ただ、判断の結果として、その感情の要求することには従わないと決めた際に、そうした気持ちを「ただの心内の自然現象」だと捉えているか、それとも「私自身そのもの」だと捉えているかでは、その後に生じてくる感情や気持ちに与える条件づけが大きく変わってくるだろう。もちろん、後者の枠組みを選んでいる場合には、「自己が否定された」というネガティブな不幸の感覚が、次の心の状態を、条件づけてしまうということである。

 私が最初に引用したツイートで、"「感じた気持ち自体に『正しい』も『間違い』もないが、それに私が対処する仕方には正誤があり得る」と考えておく態度"を、「おすすめ」だとしたのはそういうわけだが、そのように感情や気持ちから距離をとる態度というのは、「それ以外のもの」を知らなければなかなか難しいだろうとも思うので、ここは最近また重版になった『仏教思想のゼロポイント』を、未読の方にはぜひ読んでいただきたいと思う夜なのであった。”

ノット後悔バット反省
https://note.com/neetbuddhist/n/n9553a8f047e0
” これはわかる人にだけものすごくよくわかる言い方だと思うが、私にはいい加減なくせに完璧主義なところがあって、事前に決めていた予定の最初で躓いてしまうと、その後の一日はどうにもやる気が出ないまま、ダメダメに過ごしてしまうというようなことがよくあった。

 ただ、最近はそうした事態に陥ることは少なくなっていて、これはなんだかんだで瞑想などをやってきたことの副産物だろうと理解している。予定の最初がこなせないせいで残りまで全て駄目にしてしまうのは、最初の失敗にいつまでもこだわって、それを後悔(kukkucca)しているからで、そのように既に終わってしまった過去のことを観念のうちで反芻し続けることをいったんやめて、「いま・ここ」に立ち戻ることが瞑想の一つの意義だからである。

 仏教において後悔(kukkucca)というのは「五蓋」という瞑想修行の障害になる煩悩の一つだと言われていて、
基本的には悪いことである。ただしもちろん、悪いのは過去の自身の行為を無益に内心で繰り返し反芻し、それにいつまでも執著し続けるということなのであって、事実を正確に把握して未来の行動を修正するという反省は悪いことではない。

 そんなふうに「反省はしても後悔はしない」というメンタリティ
が多少なりとも身についてきたことを実感すると、まあまあこれまで自身が積み重ねてきたことも、無駄ではなかったのかなあと思ったりするのである。”


ただまあ、これは最初の哲学者(ということになっている)からだとも言える。初歩の初歩から始めている訳だ。”積み上がったものはどんなものでも難解である”。
とはいえ、ソクラテス/プラトンタッグの表現力には舌を巻く。



土方のあんちゃんだったら、ソシャゲやパチンコ、人情論に落とし込んで説明するし
子供が相手なら、それこそ絵本などの寓話などに落とし込んで説明する必要があるし
土地で生きてきた年寄りではその土地の農業や畜産、気候や土着の習慣で持って喩え話を持ってくる必要があるんです

これ、至極当然な話なんですよ
子供に対しての言い方すれば土方年寄りはキレるし、年寄りの言い方をすれば土方や子供はわからんし、土方の言い方をすれば子供や年寄りはなにそれ?になるわけです
で、これは得意・不得意あるのと技術と方法論は確立されていても一定ではないんですよね…これ


お読みくださり感謝!
スポンサーサイト



読書メモ  :  trackback 0   :  comment 1   

『人体六〇〇万年史』から学ぶ健康法、優生神智学の誤り、上手な身体操法 

※(再読したので加筆。2021年3月と4月に大幅に追加。追加箇所はできるだけ記述したが、増補前の箇所の前後を加筆した場合は完全には分けることができない。”今回も短め。”が不正確となった。
また、重くなるので、埋め込みツイートを減らした。)

今回も短め。

『人体六〇〇万年史──科学が明かす進化・健康・疾病』を
私がたまにRTする御厨鉄@mikuriyatetsuさんが紹介していたので読んだ。
この人のブログも面白い。



(狩猟採集民の歯には虫歯がないが、
新石器時代の農民は虫歯が11か所あるという画像)


(リーバーマン 人体600万年史)

不知さんがRT


(エデン追放の聖書の個所の続く記述
”この神の裁定を読めば、エデンの園からのアダムとイブの追放が、
ミスマッチの本当に大きな最初の原因の比喩なのだと気づかずにはいられない。”
下巻p.10)
https://twitter.com/mod_str/status/1205114047462395904
”不知
@mod_str
マキアヴェリも小さく無数の共和国だらけの時代は人々が自由だったと書いている。
午後10:15 · 2019年12月12日”



ここからダニエル・E・リーバーマン『人体六〇〇万年史──科学が明かす進化・健康・疾病』の
本文メモ
上巻



(2021/3/20に追加:
p.13から はじめに
事実の記述や説明や議論はできるだけ単純明快にしようと努めたが、
本質にかかわる大事なことを抜かしてまで必要以上にやさしくすることは避けたつもりだ。

本書で扱っているトピック一つにつき、省略されているトピックが少なくとも一〇はあることを断っておきたい。

私たち人間は、健康になるように進化したのではない。
困難の多い多様な条件のもとでできるだけ多くの子を持てるようにと自然選択の作用を受けたのである。
結果として、私たちは何不自由のない快適な条件のもとで何を食べ、
どれだけ運動するかについて、合理的な選択ができるようには進化していない。

私たちが慢性病にかかるのは、人間が進化の過程でしてきた行動を、
身体があまりよく適応していない条件のもとでやってしまうからであり、
しかも私たちがそれらの条件をそのまま子供たちに受け渡すので、子供もまた同じ病にかかってしまうのだ。

p.19
六〇〇世代以上も昔、人はみな、あらゆるところで、狩猟採集生活を送っていた。
比較的最近まで――進化論的な時間にすれば、ほんの一瞬前まで――あなたの祖先は五〇人以下の小さな集団で暮らしていた。
ある野営地から別の野営地へと定期的に移動しながら、植物の採集に狩猟と漁獲を組み合わせて食いつないだ。
約一万年前に農業が発明されてからでさえ、ほとんどの農耕民はあいかわらず小さな村で暮らし、毎日働いて、
自分たちが食べるだけの食料を生産しており、現在のフロリダ州タンパのようなところで普通となっている生活など夢見たこともなかった。



p.24から
進化とは、時間を経ての変化という、ただそれだけのことである。

(p.316 原注
7.自然選択は、ときに「適者生存(survival of the fittest)」と呼ばれることもある。
ただし、ダーウィンがこの言葉を使ったことは1度もなく、
本来なら「より適した者の生存(survival of the fitter)」と比較級で呼ばれるべきだろう。)

(進化という単語は誤解をもたらし悪影響が猛威を振るっているので
適応変化や適化や対応変化という名前のほうが適切では?




あなたの身体には、何千もの明らかな「適応」(適応的な特徴)がある。

たとえばあなたは、耳垢のことを役にも立たない煩わしいものと思っているかもしれないが、
こうした分泌物は、じつは耳が病原菌に感染しないように守ってくれている、
ありがたいものなのである。

(2021/3/20追加
p.28
あなたの表現型(瞳の色や虫垂の大きさなど、観察可能な外面的形質)にも、かつては有益な役割を果たしていたと思われるのに、もはや何の意味も持たなくなっている特徴や、単なる発生上の副産物でしかない特徴がたくさんある(9)。

p.315-316 原注 
9. 生物学者はしばしばこれらの特徴のことを「スパンドレル」と呼ぶ。これはスティーヴン・ジェイ・グールドとリチャード・ルウォンティンの有名な論文に由来するもので、彼らはそのなかで、多くの特徴は適応ではなく、発達上、あるいは構造上あらわれた属性であると論じている。そこで彼らが使った比喩がスパンドレル(三角小間)で、これは教会の装飾によく用いられる、2つの隣接したアーチに挟まれた空間のことだ。グールドとルウォンティンは、このスパンドレルがアーチの建築構造上の副産物であって、意図的な設計特徴ではないのと同じように、何らかの機能を持っていそうな生物の多くの特徴も、もともとは適応ではなかったのだと主張した。

https://twitter.com/Chimaera925/status/1274703680940445701 と続き
”峨骨
@Chimaera925
進化って訳語の段階で罠なんだよな。進化論と同時期に日本にはスペンサーの社会進化論が輸入されて来た。進化論と社会進化論に別々の訳語を付けりゃ良かったんだろうけど、当時の日本では同じものとして受け入れられ、進化論よりも社会進化論が注目されていた。進化という共通の訳語を充てたのが失敗。
午後11:00 · 2020年6月21日

訳語を作る段階で生物の進化論にはスペンサーの社会進化論(社会ダーウィニズム)と混同している。社会進化論における進化、進歩という意味合いはダーウィンの進化論には含まれないのにな。創作物でありがちな進化ってのもダーウィンでなくスペンサー。生物学ではなく社会学に基づいている。

当時の自由民権論者、社会主義論者、国権論者もこぞってスペンサーの社会進化論を受け入れ、それを元に主張した。どいつもこいつも社会進化論、社会ダーウィニズムを当たり前のものとして主張していた訳で。その過ちが21世紀になっても引き継がれている。

国権論
>明治前半期の政治思想用語。〈民権〉の対語で,国家の権力(国権)が強化されてこそ人民の権利・自由(民権)が保たれると主張。内政では人民の基本的権利抑制,対外的には欧米との不平等条約解消,征韓論などとして現れる。
https://kotobank.jp/word/%E5%9B%BD%E6%A8%A9%E8%AB%96-65267


訳語が間違っていれば正しく認識する事ができなくなる。本来、生物の進化に上昇史観あるいは進歩史観は関係無い。その筈なんだけど、ヘーゲルやマルクスの進歩史観のようにたった一つのゴール、完成形に向けて生物が進化・進歩して行くという誤った認識がある。もやウィンもコレだな。

どこぞの界隈でも好まれるニーチェにしたって、ヘーゲルやマルクスの進歩史観の影響が強い。日本は長い事、ドイツ哲学に教育から娯楽まで影響されて、それが当たり前になってしまっている。娯楽を作る作者の知識もニーチェあたりで止まっているから、それらに影響を受けた層も進歩史観に囚われる。

キリスト教の終末論とも親和性が高い。

午前10:51 · 2020年6月22日
(evolutionの意味の画像。
”主な意味 展開,発展,進展,進化,進化論”とある。)


↓はp.29から)

ある適応がなにゆえ真に『適応的』なもの
(すなわち、個体の生存能力と繁殖能力を高めるもの)となるのかは、
たいていの場合、背景事情に依存する。

色の薄い皮膚は、日焼けの防御にはならないが、
冬のあいだの紫外線放射が少ない温帯の生息環境で、
皮膚表面化の細胞が十分なビタミンDを合成するのを助けてくれるので、
その点において適応的なのである。

適応というのは本質的に、
あなたが個体群のなかで他の個体より多くの子を持てるように働く特徴のことだから、
適応を残すための選択が最も強力となるのは、
あなたの生き残れる子孫の数が最も変動しやすいときということになる。
あけすけに言えば、適応が最も強力に進化するのは、形勢が不利なときなのだ。
一例を挙げるなら、
あなたの祖先は約六〇〇万年前から果実を主食としていたが、
だからといって、彼らの歯はイチジクやブドウを噛むのに適応するだけでは済まなかった。
まれにとはいえ深刻な旱魃が起って果実がほとんど手に入らなくなったなら、
大きくて分厚い臼歯を備えた個体のほうが、
ごわごわした葉や茎や根などの望ましくない食物でも噛み切れたから、
自然選択において大いに有利だったことだろう。

適応には、その利益に見合ったコストもかかる。
何かを得れば、別の何かはあきらめねばならないのである。
しかも条件はつねに変わるので、変異の相対的な費用便益も事情に応じてつねに変わる。

妥協の一つの帰結として、自然選択は実質的に、完璧には到達できない。
なぜなら環境がつねに変化しているからである。

したがって、各個体の適応というものは、時々刻々と変化する果てしない妥協の連続の
不完全な産物なのだ。
自然選択は着実に生物を最適の方向に押しやるが、
最適にはほぼ永久に到達しえない。

人間の歯は、果実を噛むことにすばらしく適応している。
それは私たちが果実を主食としていた類人猿から進化したからだ。
しかし一方で、私たちの歯は生肉を噛むこと、とりわけ野生の鳥獣の固い肉を噛むことにかけては
きわめて能率が悪い。
だがのちに、私たちはほかの適応を進化させ、
石器を作ったり調理したりする能力も獲得した。


生物はどれ一つとして、
最初から健康で長命で幸せに生きられるよう適応したわけではなく、
そのほか人が必死にめざしている多くの目標にしても、
それをかなえるために適応を果たした生物は皆無。
適応とは、自然選択を通じて形成される、
相対的繁殖成功度(適応度)を高める特徴のことだ。
結果として、健康や長命や幸福を促進するように適応が進化することもあるかもしれないが、
それはその資質が、
『個体がより多くの子を生き延びさせられるようにすることに資する場合に限って』なのである。

つまり善悪なんてものは無関係。
善悪という価値観も適応の一つだろう


p.35
インスリンは血流から糖を追い出して脂肪として蓄積させるホルモンだ。
必要以上の血糖は有毒。


(2021/3/22追加

p.36から
遺伝学のパイオニアの一人であるテオドシウス・ドブジャンスキー
「進化の光を当てなければ生物学において意味をなすものは何もない」――
これが彼の残した有名な言葉である。なぜかって?
それは、最も根本的な意味において、生命とは生き物がエネルギーを使ってさらに多くの生き物を作るプロセスであるからだ。

過去数百万年の進化がどういう祖先を好んだかといえば、かつては希少だった糖質を含め、
とにかくエネルギーの高い食物を欲しがって、余分なカロリーを脂肪として効率よく蓄積できていた祖先だった。

現在、なぜこれほど多くの人間が、かつてはほとんどなかった病気にかかるのかといえば、
その根本的な答えは、身体の機能の多くが私たちのもともと進化した環境においては適応的だったが、
いまの私たちが作りだしてきた現代環境においては不適応となっているからだ。
この考えは、ミスマッチ仮説と呼ばれ、進化生物学を健康と病気の問題に適用した進化医学という新興分野の中核となるものである。
ミスマッチ仮説を安易に適用すると、人間は狩猟採集民として進化したのだから狩猟採集民の生活様式に最も望ましく適応しているなどという考えが出てきてしまう。そのような考えを抱いてしまうと、カラハリ砂漠のサン族やアラスカのイヌイットがしていたとされる食生活や行動にもとづいた、おめでたい処方箋を推奨することになる。
しかし第一に、狩猟採集民は彼ら自身、必ずしも健康ではないし、きわめて変異が多様でもある。

自然選択は必ずしも狩猟採集民を(というより、どの生き物でも)健康になるように適応させたわけではない。
彼らができるだけ多くの子供を持って、その子供たちがまた無事に成長して繁殖できるように適応させたのである。

そして時代をくだれば、一部の集団は新しい適応を進化させて農耕牧畜民になっている。
つまり、人間の身体が進化した唯一の環境というものはなく、当然ながら適応にも同じことが言えるのだ。
したがって、「私たちは何に適応しているのか」という問いに答えるには、
狩猟採集民の実際の暮らし方のことを考えるだけでなく、
のちに狩猟と採集の進化につながった長い一連の出来事と、その後に農業で食料を得るようになったからで出来事にも、
あわせて目を向けなくてはならない。


人間の身体の物語は五つの主要な変化にまとめられる。これらの変化はどれも必然ではない。
しかし、それぞれの段階で、新しい適応を足したり古い適応を除いたりして、
私たちの祖先の身体に変容をもたらしていったのである。

第一の変化:最初の人間の祖先が類人猿から分岐して、直立した二足動物に進化した。

第二の変化:この最初の祖先の子孫であるアウストラロピテクスが、主食の果実以外のさまざまな食物を採集して食べるための適応を進化させた。

第三の変化:約二〇〇万年前、最古のヒト属のメンバーが、現生人類に近い(完全にではないが)身体と、それまでよりわずかに大きい脳を進化させ、その利点により最初の狩猟採集民となった。

第四の変化:旧人類の狩猟採集民が繁栄し、旧世界のほとんどの地域に拡散するにつれ、さらに大きな脳と、従来より大きくて成長に時間のかかる身体を進化させた。

第五の変化:現生人類が、言語、文化、協力という特殊な能力を進化させ、その利点によって急速に地球全体に拡散し、地球上で唯一生き残ったヒトの種となった。



進化はなぜ現在と未来にとっても重要なのか

 ひょっとして、あなたは進化論を過去の学問だと思っていないだろうか?
私はかつてそうだったし、私の辞書でも、進化はこう定義されている――
「さまざまな種類の生物が、地球の歴史のあいだにたどってきたと考えられている、
過去の形態からの発展や多様化のプロセス」。
私はこの定義には満足していない。なぜなら進化は(私ならこれを、
時間を経るあいだの変化と定義する)、今現在も起こっている動的なプロセスであるからだ。
一部の人々の思い込みに反して、人間の身体は旧石器時代が終わったところで進化を止めたわけではない。
それどころか、自然選択はいまも容赦なく進んでいて、これからも、
次世代まで生き残って繁殖できる子を何人持てるかにわずかでも影響を与える変異が人々のあいだで遺伝していくかぎり、
永久に止まることはない。

別に捉えなくてはならないもう一つの重大な力が、
【文化的な進化】である。これはいまや、地球上に最も強力に変化を生み出す原動力であり、
私たちの身体を急激に変化させている力でもある。文化は本質的に学習されるものであり、
そうやって文化は進化する。ただし、文化的進化と生物学的進化の決定的な違いは、
文化は偶然によって変わるだけでなく、意図によっても変わるものであり、したがって親に限らず、
誰でもその変化の源になりうるということだ。そのため、文化は息をのむほどの速さと規模で進化することがある。
人間の文化的進化は何百万年も前に始まったが、現生人類が最初に進化した二〇万年ごろから劇的に加速し、
いまや、めまいがするほどのスピードに達している。この数百世代を振り返ってみれば、二つの文化的変化が
人間の身体に決定的に重要な影響を及ぼしており、これを上記の進化的変化のリストに加えないわけにはいかないだろう。

第六の変化:農業革命。狩猟と採集に代わって農業が人々の食料調達手段となった。

第七の変化:産業革命。人間の手仕事に代わって機械が使われるようになった。



(【】は傍点の代役。以前の私は『』を代役にしている。
文化に進化って言葉を使わない方がいいのでは? 著者は変化という意味で使っているけどね。


p.43から
いまや文化的進化は人間の身体に加えられる進化的変化作用のなかでも主要なものなのだから、
その文化的進化と、私たちの受け継いだ、いまも進化中の身体との相互作用を考えることで、
どうして慢性的な非感染性のミスマッチ病が増えているのか、
そうした病気をどうやって予防したらいいのかが、もっとよく理解できるようになるだろう。

私たちは文化を築くための能力をどのように進化させたのか、そして人間の身体は本当のところ何に適応しているのか。
それを探るには、時計の針を六〇〇万年ほど前に戻さなくてはならない。では、その時代のアフリカのどこかの森に出かけてみよう……。

p.51から
ヴィクトリア時代に誕生した「ミッシング・リンク」という言葉はしばしば誤用されるが、一般には、
生命史において鍵となる過渡的な種のことを指す。
多くの化石にむやみやたらとミッシング・リンクのラベルが貼られているが、
人類の進化の歴史には本当の意味でのミッシング・リンク、すなわち進化史のとくに土台となる種でありながら、
記録のなかで完全に失われている未発見の種が1つある。それが、
人類と類人猿の最終共通祖先(last common ancestor:LCA)だ。
じつにもどかしいことに、この重要な種については、いまのところ何もわかっていない。

(人類の)系統樹を示したのが図1(p.53)で、これを見ると、アフリカ類人猿には三つの生存種が存在し、
そのなかで人類はゴリラよりも、チンパンジー属の二つの種(チンパンジーとボノボ)に近いことがわかる。
膨大な遺伝子データによって作成された図1は、人類とチンパンジーの系統がおよそ八〇〇万年前から五〇〇万年前に分岐したことも示している(正確な時期についてはいまも議論が続いているが)。
厳密に言うと、人類というのは分類学的には「ヒト亜族」といって、類人猿の系統の中の部分集合であり、
チンパンジーなどの類人猿よりも現在生きている人間に近いすべての種と定義される。
 私たちが進化上でチンパンジーととくに近い類縁関係にあるという事実は、この系統樹の解明に必要な分子レベルの証拠が入手できるようになった一九八〇年代に、科学者に驚きをもって迎えられた。

日本語訳上巻の初版発行は2015年9月25日。
英語でコピーライト 2013 by著者名 All rights reservedとあるから原著が出たのは2013年。
このぐらいなら最先端や最新とはいえないが、新しい方の研究成果をもとにした本だといえる。
人の体の仕組みはこのぐらいではほぼ変化なしレベルだから問題ないな。

https://en.wikipedia.org/wiki/Daniel_Lieberman
”Lieberman, Daniel (2013). The Story of the Human Body: Evolution, Health and Disease. Pantheon Press.”


p.53
図1
人類とチンパンジーとゴリラの系統樹。チンパンジーは2つの種(チンパンジーとボノボ)に分かれている。専門家によっては、ゴリラを複数の種に分ける見方もある。

時間(単位:一〇〇万年前)
(図より:
チンパンジーと人類とゴリラの最終共通祖先が900万年前あたり。
チンパンジーと人類の最終共通祖先は600万~700万年の間あたり。


p.57から
現在のところ、最初期の人類として四つの種が発見されている(そのうちの二つの種を示したのが図2だ)。

現時点で最古とみなされている人類の種は、サヘラントロプス・チャデンシスといって、
ミシェル・ブリュネ率いる勇敢なフランスチームによって二〇〇一年にチャドで発見された。
サヘラントロプスの化石を発掘するには、何年にも及ぶ、非常に骨の折れる、危険なフィールドワークが必要だった。
なにしろこれが埋まっていたのは、サハラ砂漠南部の砂の下なのである。

サヘラントロプスといえば、図2に描かれている、一個のほぼ完全な頭蓋骨が残っていることで知られる
(この骨には、発見されたチャドの現地語で「生命の希望」を意味するトゥーマイという愛称がつけられている)。
ほかにも何本かの歯、顎の断片、その他いくつかの骨が発見されている(9)。
ブリュネらの研究によると、サヘラントロプスが生きていた時期は少なくとも六〇〇万年前で、
ひょっとすると七二〇万年前までさかのぼるかもしれない(10)。

もう一つの初期人類の種と考えられているのが、ケニアで出土した、約六〇〇万年前のオロリン・トゥゲネンシスだ(11)。

アルディピテクス・ラミダスは、四五〇万年前から四三〇万年前の種で、はるかに多くの化石が発見されている。
代表的なのが、図2に示した通称「アルディ」という女性の驚くほどよく残った全身骨格だ(13)。

p.57の図2
初期人類の2つの種。
上:サヘラントロプス・チャデンシスの頭蓋(愛称トゥーマイ)。
下:アルディピテクス・ラミダス(愛称アルディ)の復元図。
トゥーマイの大後頭孔の角度は、頸上部が垂直になっていたことを示唆している。
これは二足歩行の明らかなしるしだ。アルディピテクスの断片的な骨をもとにした復元図は、
アルディが木登りだけでなく二足歩行にも適応していたことを示唆する。


人類アフリカ起源説。猿からの進化説


アルディピテクス、サヘラントロプス、オロリンの化石は、全部合わせても一つの買い物袋に収まってしまうほどでしかない。
それでも、これらの化石は私たちがLCAと分岐してからの最初の数百万年間、つまり人類の進化の最初期の様相を具体的に垣間見せてくれる。たとえば一つわかったことは、これらの初期人類が総じて類人猿と似ているという、当たり前のような発見である。

p.60から
子供が一歳ぐらいになるまでよちよち歩きもできず、さらにもう数年が経たないと、
ぎこちなく歩いたり走ったりすることさえできないのには、神経筋の機能の多くが成熟にかなりの時間を要するという事情もある(16)。

p.311 原注
16.動物がいつ歩くかの最良の予測因子は、脳の発達のペース(受胎時から計っての)である。この点で、人間はネズミからゾウにいたる他の動物と比較して、まさに歩くべきときに歩いている。

チンパンジーなどの類人猿が直立して歩くときは、決まってぎこちなくよろよろしていて、エネルギーの面でも効率の悪い歩き方をする。なぜなら類人猿には、図3に示したいくつかの重要な適応が欠けているからで、私やあなたはこの適応のおかげで快調に歩くことができるのだ。そして最初の人類の何がわくわくするかといって、じつは彼らにも、この適応のいくつかが見られるのである。

p.61図3
人間とチンパンジーの骨格比較。人間においては直立歩行のためのいくつかの適応がくっきりとあらわれている。
垂直に伸びた首
長く湾曲した腰椎
高く細い腰
横向きの骨盤
大きな股関節
腰の下で斜めになった膝
大きな膝関節
大きなかかと骨
足裏のアーチ

チンパンジーの骨盤は縦に長い


p.62から
直立して歩いているチンパンジーを見ると、両脚が大きく開きっぱなしになっていて、
ふらふらした酔っ払いのように上体が左右に揺れているのがわかるだろう。
対照的に、しらふの人間は、揺れがほとんど目につかないほど上体が安定している。
つまり人間はエネルギーの大半を、上半身の安定のためでなく前身のために使えるのだ。
人間がチンパンジーよりも安定した足取りがとれるのは、骨盤の形状に生じた単純な変化によるところが大きい。
図3に示してあるように、骨盤の上部を形成する大きな幅広の骨(腸骨)は、類人猿では上下に長く、後ろを向いているが、
人間においては短く、横を向いている。この横向きが、二足歩行にとって非常に重要な適応となっている。
というのは、それによって歩行中に一本の脚だけで地面に立ったときの上体の傾きを、
腰の脇の筋肉(小臀筋)で安定させられるようになるからだ。
この適応は、あなたも自分で試してみられる。胴体をまっすぐにしたまま一本脚でできるだけ長く立っていよう
(さあ、お試しあれ!)。一分か二分もすると、小臀筋が疲れてくるのを感じるだろう。
チンパンジーは、こんなふうに立ったり歩いたりすることはできない。
腸骨が後ろ向きになっているために、小臀筋が脚を後ろに伸ばさせることしかできないからだ。
チンパンジーが片脚だけで着地しているときに横に転ばないようにするには、地面についた脚の側へ大きく上体を傾けるしかない。
だが、アルディは違う。アルディの骨盤はひどく歪んでいたため、大々的に修復しなければならなかったが、
その腸骨は人間とそっくりに、短く、横向きになっていたものと思われる(17)。

二足歩行者となるためのもう一つの重要な適応は、S字型の脊椎(背骨)である。
類人猿の脊椎は、ほかの四足動物のようにゆるやかに弯曲している(前側がわずかにへこんでいる)。
そのため直立すると自然に前かがみになる。結果として、類人猿の胴体は腰の前方に不安定に突き出ることになる。
一方、人間の背骨には二つの弯曲がある。腰の部分にあたる下側の弯曲ができるのは、腰椎の数が多いから
(類人猿の腰椎が通常三椎から四椎であるのに対し、人間の腰椎は五椎ある)、
そしてそのいくつかが、上面と下面が並行でない楔形をしているからである。
楔形の石を使えば橋のようなアーチ形の構造が建築できるように、脊椎骨が楔形になっていると脊椎の下部が骨盤の上で内側に弯曲できるため、その弯曲によって胴体が腰の上に安定して乗ることができる。
そして人間の場合、脊椎の上部に、胸椎と頚椎によるもう一つのゆるやかな弯曲がある。
そのため頸上部が頭蓋から後ろ向きに、下向きに伸びることになる。
いまのところ、初期人類の腰椎はまだ一つも見つかっていないが、アルディの骨盤の形状から察するに、
初期人類は長い腰部を持っていたのではないかと思われる(19)。
二足歩行に適応したS字型の脊椎をうかがわせるさらに強力な手がかりが、サヘラントロプスの頭蓋骨の形状だ。
チンパンジーや、ほかの類人猿の首は、頭蓋骨の背面近くからほぼ水平の角度で伸びているが、
完全に近いかたちで残っているトゥーマイの頭骨を見ると、図2に描かれているように、
その頸上部は直立時や歩行時に、ほぼ垂直に伸びていたものと確信できる(20)。
そのような形態は、トゥーマイの脊椎が腰椎のあたりか頚椎のあたり、あるいはその両方で内側に弯曲していなければありえないものだ。
 初期人類にあらわれている直立移動のためのさらに決定的な適応は、身体のもう一方の端、すなわち足にある。
人間は歩くとき、通常かかとから着地して、足裏の残りの部分が地面と接触するときに土踏まず(アーチ)をこわばらせる。
それによって、おもに足の親指を使って踏み出すときに、身体を浮き上がらせてから前に進ませることが可能になる。
人間の土踏まずの形状は、足の骨の形状と、多数の靭帯と筋肉によってつくられる。
靭帯と筋肉は、吊り橋のケーブルのように足の骨をあるべき位置にしっかり固定しつつ、
かかとが地面から離れると同時に(さまざまな程度で)ぴんと張り詰める。
さらに人間の場合、足指と残りの部分とを結ぶ関節の表面が大きく丸まって、やや上向きになっている。
そのおかげで蹴り出すときに、足指を極端なまでの角度で(過伸展のように)曲げることができる。
チンパンジーなどの類人猿の足には土踏まずがないため、こわばった足裏をばねのようにして蹴り出すことができない。
また、足指も人間のようには大きく伸ばせない。

おそらくアルディは歩くとき、体重を人間のように内側に巻き込む(回内〔かいない〕する)のではなく、
どちらかというとチンパンジーのように、足の外側に預けていたはずだ(22)。

p.67から
初期人類の男性の犬歯(牙)はチンパンジーのオスの犬歯より小さく、短く、尖っていない(26)。
一部の研究者の説によれば、人間の男性の犬歯が小さいのは、人間の男性は互いに争うことが少ないからだというのだが、
それよりも説得力のある別の説明は、繊維の多い噛み切りにくい食物を噛み切りやすくさせるための適応だったというものだ(27)。
 これらの証拠を考えあわせると、おそらく最初の人類はできるかぎり果実で腹を満たしていたのだが、
いざというときには木質の茎などのあまり望ましくない、何度もしつこく噛まないと噛み切れないような固い繊維質の食物でも食べられる個体のほうが、自然選択において有利になったのだろうと、ある程度の確信をもって推測できる。
)


p.69から
人間が大量の化石燃料を燃やしているせいで、地球温暖化を引き起こしている証拠が出てきているからだが、
じつは気候変動は大昔から、それこそ私たちが類人猿から分岐した時期も含めて、
ずっと人類の進化に影響を与えてきた要因の一つだった。
図4のグラフは、太古からの地球の海水温の推移を示したものだ(28)。
一〇〇〇万年前から五〇〇万年前までの期間に注目してみると、
地球全体の気候はかなり寒冷化している。この寒冷化は何百万年もかけて起こったもので、
比較的温暖な時期と寒冷な時期との揺れが絶えず続いてはいたが、その全体的な影響として、
アフリカでは熱帯雨林が収縮し、疎開林帯が拡大した(29)。

p.70 図4 人類が進化した時期の気候変動。
左のグラフは、過去2000万年のあいだに地球の海水温がどれだけ下がったかを示したもので、
人類とチンパンジーの系統が分岐した時期にも顕著な寒冷化があった。
その部分を拡大したのが右のグラフで、過去500万年の変動が詳細に示されている。
中央の太線が示しているのは平均温度で、無数に続く寒暖の大きく急激な揺れ(ジグザグ線)の平均値。
氷河期の始まりからの急激な寒冷化に注目されたい。出典は以下。図は部分修正してある。

出典のメモは省略。
地球温暖化詐欺を支持。著者はハーバード大学人類進化生物学教授。
ハーバードはディロン家、CIAつまりいわゆるロックフェラー系であり、
私なりの言い方をするなら青い左目WASP側。
青い左目は地球温暖化は詐欺だとバラす側。
化石燃料を燃やしているせいで害が~を言うのは原子力利権派である場合があるので注意。
放射線物質や放射線が原因なのを化石燃料が~で責任転嫁している場合がある。
化石燃料を燃やして大気汚染が~とかね。
原発も大気汚染するじゃん。しかも化石燃料よりヤバい。

著者は別に尻に所属していない大半の学者かもしれない。
サピエンス全史のハラリはかなり尻の可能性が高いけどね。

図4を見るとたまに温かくなっているけど、全体的に見るとだんだん寒冷化している。
地球温暖化じゃなくて地球寒冷化が正しいんじゃねーの?
局地的に熱くなることはあっても地球全体の平均ではどんどん寒冷化しているのでは?



p72から
初期人類のなかでも上手に直立ができる個体ほど、食料の乏しい時期に果実を集められたのだろう。

 第二の利点は、もっと意外なものだが、おそらくもっと重要なものである。
二本の脚で立って歩くことにより、初期の人類は、移動時のエネルギーを節約できていたかもしれないのだ。
前にも述べたように、LCAはナックル歩行をしていたと思われる。
ナックル歩行というのはなんとも奇妙な四足歩行で、エネルギー的にもコストが高い。
実験室で、チンパンジーに酸素マスクを装着させてルームランナーを歩かせてみたところ(二足と四足のいずれかで)、
その消費エネルギーは、人間が同じ距離を歩いた場合の四倍(!)にも達していた(35)。
こうした尋常でない差が生じるのは、チンパンジーの脚が短いこと、身体が左右に揺れること、
腰と膝をつねに曲げて歩くことが原因だ。結果として、チンパンジーはつんのめったり転んだりしないように、
背中、腰、大腿の筋肉を収縮させるから、多大なエネルギーを絶えず消耗することになる。
チンパンジーが一日にわずか二キロから三キロほどと、比較的短い距離しか移動できないのも不思議ではない(36)。
人間なら、同じ量のエネルギーで八キロから一二キロは移動できる。
したがって、初期の人類が腰や膝を伸ばしたままで、さほどぐらつきもせずに二足歩行できていたのなら、
ナックル歩行をしているいとこたちよりも、エネルギー面で相当に有利だったに違いない。
同じ量のエネルギーで、より遠くまで移動できるということは、熱帯雨林が収縮して細切れになり、
土地が開け、望ましい食物がますます分散して手に入りにくくなった時期に、じつに有益な適応だったはずだ。
ただし念のために言っておくと、たしかに人間の二本脚での歩き方は、
チンパンジーのナックル歩行よりずっと経済的だ。しかし最初の人類は、チンパンジーよりいくらかましという程度だったかもしれず、その後の人類のような効率的な歩き方はとうていできなかっただろう。


最古の石器は、二足歩行が進化してから何百年も経たないと出現しない。



p.78から
二足歩行の不利な点。
二足歩行だと妊娠すると重心が前に大きくずれるため転びやすくなる。
疲れるけれども背筋をもっと収縮させたり、
重心が腰の上に戻るように背中を反らせたりする。
自然選択の助け舟として、
女性が腰を反らすときに動く楔形の腰椎の数を増やすことで、
余計な負荷に対処できるようにした。
人間の男性が二個しかもっていないが、
女性は三個の楔形の腰椎を持つ。
延長された湾曲が、脊椎の剪断力を減らしている。

また、スピードを消失した。
四足動物の足並みとして最速のギャロップ(襲歩)ができなくなったことで、
初期の祖先は全力疾走の速さが典型的な類人猿の半分ほどにしかならなくなった。
捕食者は難なく人類を狩っただろう。

木登り能力も弱めただろう。

何百万年もあとの話だが、祖先は道具の制作者となり、
長距離ランナーとなったのだ。

p.81から
チンパンジーは起きている時間のほぼ半分を、
ローフード愛好家さながらに、食べ物を噛んで過ごしている。
(1)

原注1
ローフード(生食)愛好家は、
食物を料理して平均体温より高くするのは体に悪いと考えている。
人間はもともと生で食べるように進化したという論理が根底にあって、
加熱するとビタミンや酵素が壊れると思っている。
たしかに、祖先は生の食物しか食べていなかったし、
過度に加工された食べ物が健康に悪いことも事実だが、
ほかの言い分は総じて事実ではない。
むしろ加熱調理することで、たいていの食物は栄養素が摂取しやすくなる。
加えて、人間が調理してきた歴史はあまりにも古く、
もはや料理は人間の普遍的な特徴(ヒューマン・ユニバーサル)であり、
生物学的にも不可欠なものとなっている。
生食が可能になったのはつい最近のことで、
それというのも食材が高度に品種改良されて、
かつて採集されていた野生の食物よりも格段に食物繊維が少なく、
エネルギーが豊富になっているうえに、それをさらに加工して食べているからだ。
そこまで工夫されていても、ローフードばかりを食べていれば体重は減少するし、
妊娠能力は低下するし、熱を加えれば死滅するバクテリアや病原菌に感染して病気になるリスクも高まる。




(2021/3/24追加ここから

p83
アウストラロピテクスは、およそ四〇〇万年前から一〇〇万年前にアフリカに住んでいた。
化石記録が大量に残っているおかげで、彼らのことはかなり詳しくわかっている。
最も有名な化石はもちろん、かの魅力的な女の子、ルーシーだ。
小柄な少女で、三二〇万年前のエチオピアに暮らしていた。

〔2021/4/10追加:

p.84 表1 初期人類のさまざまな種

種 生息年代(単位:100万年前)  発見場所  脳の大きさ(cm^3)  体重(kg)

   初期人類
サヘラントロプス・チャデンシス  7.2-6.0   チャド   360   ?

   華奢型アウストラロピテクス
アウストラロピテクス・アファレンシス  3.9-3.0 タンザニア、ケニア、エチオピア 400-550 25-50

   頑丈型アウストラロピテクス
アウストラロピテクス・ボイセイ  2.3-1.3 タンザニア、ケニア、エチオピア 400-550  34-50

(訳注:分類学的に頑丈型アウストラロピテクスは「パラントロプス族」とされることもある)

(表の全てはメモしていない)



p90から
歯の研究と生息地の生態系の分析から、アウストラロピテクスは果実だけでなく、
食用可能な葉や茎や種など、多様で多彩な食物を摂っていたとみられるが(10)、
一部は食料を求めて地面を掘るようにもなり、その結果、じつに重要な、
栄養価の高い新たな代替食が食事のメニューに加わることになったものと思われる。
たいていの植物は、種子、果実、または茎の中心にある髄に炭水化物を蓄えるが、
ジャガイモやショウガなどの一部の植物は、エネルギーを地下の根茎や塊茎や球根に蓄えるので、
鳥やサルといった草食動物の目を逃れられるし、日光を浴びて干からびることもない。
こうした植物の部位はまとめて地下貯蔵器官と呼ばれている。
地下貯蔵器官は見つけにくく、掘り出すには労力とコツが要るが、水分も栄養分もたっぷりあり、
乾季を含めて一年中いつでも収穫が可能だ。熱帯では、湿地に地下貯蔵器官が見つかるが
(パピルスなどのカヤツリグサ科の植物は塊茎部分が食べられる)が(原文ママ)、
疎開林やサバンナといった開けた土地にも存在する(11)。

「が(長い鍵カッコ内の文章)が」という「が」を2つ書いてもおかしさに気づきにくい、
誤字脱字が零にするのが難しい理由の1つ。
長い鍵カッコ文章が続くときはその前後に注意


地下貯蔵器官に全面的に頼っている狩猟採集民は少なくない。
彼らの食事の三分の一以上を地下貯蔵器官が占めることもある。
私たちがいま食べているジャガイモ、キャッサバ、タマネギは、どれも栽培化された地下貯蔵器官だ。
 アウストラロピテクスのさまざまな種が、それぞれどれだけの量の地下貯蔵器官を食べていたのか、
正確なところは知りようもない。しかし塊茎や球根や根茎は、彼らの摂取カロリーのかなりの割合を占めていたはずで、
一部の種では、これらが果実よりも重要な食料になったのではないかと思われる。
実際、地下貯蔵器官をたっぷり摂取する食生活――これを「ルーシー・ダイエット」と呼ぶことにしよう――があまりにも有効だったことが、これらの人類の拡散を可能にした一因だったと見られるのだが、そう推測されるのももっともなのだ。
ルーシー・ダイエットのどこがそんなに素晴らしいかをわかってももらうには、
チンパンジーの食べる植物性食料の約七五パーセントが果実で、残りが葉、髄、種、ハーブだったことを思い出してもらうといいだろう。チンパンジーの食べる果実に栄養表示がついていたとすれば、抜群に多いのは食物繊維だが、澱粉とタンパク質もそれなりに豊富で、少ないのが脂肪である(12)。そしてご想像のとおり、チンパンジーの代替食は食物繊維がさらに多くて、澱粉、ひいてはカロリーが少なくなっている(13)。ところが地下貯蔵器官の場合、たいていの野生の果実よりも澱粉とエネルギーが豊富で、
食物繊維は果実の半分ほどだ(14)。チンパンジーが地下貯蔵器官を掘り出すことはほとんどない。それは森に地下貯蔵器官がめったにないからだが、アウストラロピテクスは食料を求めて地面を掘るようになったことで、果実が採れないときにチンパンジーが食べる代替食ではなく、地下貯蔵器官を主食にできるようになったのである。
 まとめると、アウストラロピテクスは全般に、果実を含めた多様な食物を摂取する採集民だったが、
一部は頻繁に地面から塊茎や球根や根茎を掘り出して、その恩恵にしっかりあずかった。
あわせて、葉、茎、種といった植物性の代替食も間違いなく採集していただろう。
また、これは推測だが、チンパンジーやヒヒのように、シロアリやジムシ(地虫)などもよく食べ、
機会さえあれば肉も食べていたに違いない。ただし、動きがのろくてふらふらして歩く二足動物では優秀な狩人にはなれなかっただろうから、
おそらくは腐肉漁りをして手に入れていたものと思われる。


調理や食品加工が登場する以前、歯を失うことは死を宣告されるに等しかった。
したがって、歯には自然選択の力が強く働いた。動物は歯で食物を噛み砕き、
その噛み砕かれた食物を消化することによって生存に必要なエネルギーと栄養素を取り込むが、
このときに歯の一本一本の形状と構造が、食物をどれだけ細かく噛み砕けるかを大きく左右するからだ。
消化される食物の断片が細かければ細かいほど引き出されるエネルギーは大きくなるので、
アウストラロピテクスのような動物にとって、できるだけ効率よく咀嚼する能力がいかに生存上の重大な利点となるかは容易にわかるだろう。アウストラロピテクスは、類人猿と同様、咀嚼でほぼ半日をつぶしていたようなものなのだ。
 地下貯蔵器官を咀嚼するのはひときわたいへんだったことだろう。
いまの私たちが食べている栽培化した塊茎や球根は、食物繊維が少なく、やわらかくなるように品種改良されている。
それを調理すればさらに咀嚼しやすくなる。
対照的に野生の地下貯蔵器官は、現代人にしてみれば、じつに筋っぽくて嫌になるくらい固い。
それが未加工なら、何度もしっかり噛まなくてはとても食べられない。
生のヤムイモやカブカンランを食べようとしてみればよくわかるだろうが、
かなりの力を入れて繰り返し噛む必要がある。実際、地下貯蔵器官はものによっては繊維質が多すぎるので、
狩猟採集民は「ワッジング」という特殊な食べ方を用いている。
長い時間をかけて噛んで栄養素と汁を吸い取ったあと、残った果肉を吐き捨てるのである。

p.97から

図6(p.96)に示したようなアウストラロピテクスの頭蓋骨には、
ものすごい咀嚼力が出たであろう巨大な咀嚼筋があったことを示す痕跡が多く残っている。

顔は横にも縦にも大きい。アウストラロピテクスの大きい頬骨は、もう一つの重要な咀嚼筋である咬筋(こうきん)のために十分なスペースを確保してもいる。咬筋は頬骨から顎の底までつながっている。
アウストラロピテクスの咀嚼筋は巨大なだけでなく、噛む力を効率よく発生させる配置にもなっているのだ(17)。

p.305-306
原注
17.効率よく力を生じさせるには、ニュートン物理学の単純な原理を利用すればよい。
あらゆる筋肉と同様に、咀嚼筋も「トルク」と呼ばれる回転力を生じさせ、それが顎を動かす力となる。
柄が短いレンチよりも長いレンチを使ったほうが、かける力が同じでもトルクが増すように、
咀嚼筋の付着点が顎関節から離れているほうが、咀嚼筋の生じさえるトルクが増し、
したがって咀嚼力が増すことになる。アウストラロピテクスの頭蓋骨の配置はこの原理でほぼ説明できる。
たとえば図6からわかるように、アウストラロピテクスの頬骨は驚くほど長く、顔の前面に大きく張り出し、
かつ横にも大きく広がっていた。側面と前面に頬骨が張り出していたために、アウストラロピテクスは咀嚼において、
咬筋による強い下向きの力と横向きの力を生むことができた。
すべての咀嚼筋が生み出せる力の量を合計すると、たとえばアウストラロピテクス・ボイセイは、
人間の約2.5倍の力でものを噛み砕けたと推測できる。アウストラロピテクスの口に指を突っ込むようなことはしないのが賢明だろう。

p97に戻る
ひどく固いものを長時間噛んでいて顎の筋肉が痛くなった経験はないだろうか。じつは、人間も含めて動物は、噛む力が非常に強いので、顎と顔の骨が微妙に歪み、ごくわずかながら損傷している。
こうした軽度の変形と損傷は異常ではなく、骨は自力で修復して厚くなっていく(18)。
しかし、ひどい歪みが何度も発生すると、骨への打撃は深刻で、骨折するおそれもある。
そのため噛む力が強い種は、一噛みすることに発生する圧力を減らすため、
上顎も下顎も厚くて縦横に長くなる傾向がある。アウストラロピテクスも例外ではない。
図6からわかるように、アウストラロピテクスは巨大な顎の持ち主で、その大きな顔は骨の柱と板でしっかりと補強されているので、
噛み切りにくい固い食物を一日中噛んでいても顔を骨折させずに済んでいた(19)。

ここまで)



p.100から
約400万年前から、
いくつかのアウストラロピテクスの種に、
より常習的で効果的な二足歩行のための数々の適応があらわれはじめる。

類人猿は、人間のように腰、膝、足首をまっすぐにして歩けない。
これらの関節を極端な角度に曲げた状態で、足を引きずるようにして歩く。
疲れるし負担も大きい。

(図7の画像は↓
人体600万年史(歩く→走るへの進化)
https://ameblo.jp/riraku-core-w/entry-12141972132.html
”狩りだけでなく腐肉漁りをしていた人類の祖先は、「持久狩猟」に適応するために柔毛の代わりに無数の汗腺が発達し、発汗作用によって体温を下げられる様になったため、自分たちより足の速い動物たちを猛暑の中で長時間追い込む能力を身に付けたのです。
〔引用者注:ここに図7の画像がある〕
人間は歩くときの脚は振り子の様な作用をするのに対し、走行中に片足を地面につけたとき、その一歩の前半では腰と膝、足首が曲がり、身体の質量中心が下がるため脚の多くの筋肉と腱が伸ばされ、そこに弾性エネルギーが蓄えられて一歩の後半で反動と共に放出される。”)

図7
(歩行中、脚は逆さまの振り子のような働きをして、
ステップの前半で身体の重心(図中の円)を持ち上げ、後半で下げる。
走行中は、脚がばねのように働き、ステップの前半で身体の重心を持ち上げ、
後半で反動によって身体を押し上げ、跳躍にもっていく)
(歩行の図では、地面から糸が生えて先に○(重心)があり、
○は上向きのアーチ(逆向きのUみたいな形)を描く。
走行の図では、糸の中央あたりがジグザグになっていて、
○は下向きのアーチ(Uみたいな形)を描く)
は、歩行中の脚の動きが、回転の中心を交互に変える振り子のように機能する様子を示している。
脚が前方に振り上げられているとき、
振り子の回転中心は腰である。
しかし脚が地面に着いて、その上にある身体を支えているとき、
振り子は逆さまになって回転中心が足首になる。

この上下反転により、私たちやほかの哺乳類はちょっとしたわざを使って
エネルギーを節約することができる。
一歩踏み出すごとに、そのステップの前半では脚の筋肉が収縮して脚を下へと押し下げ、
足と足首の上の体に弧を描かせる。
この弧を描く動作が身体の重心を持ち上げ、
それによって位置エネルギー(ポテンシャルエネルギー)を蓄える。
その後、ステップの後半では、
身体の重心が下がるとともに、
この蓄積されたエネルギーのほとんどが運動エネルギーのかたちで返還される
(バーベルを落とすときと同じである)。
だから、振り子運動はじつに効率がいい。



(2021/3/25追加:
しかしチンパンジーのように腰と膝と足首を大きく曲げた状態で歩くと、
振り子歩きよりはるかに負担が大きくなる。
重力がつねに身体を下へとひっぱり、曲がっている関節をさらに曲げようとするからだ。
グルーチョ歩きは臀部と腿とふくらはぎの筋肉をずっと無理やり収縮させ、
脚をひっくり返した振り子のままにしようとする。
さらに、脚の関節を曲げると歩幅が短くなるため、一歩ごとの移動距離がはるかに小さくなる。


歩行のエネルギーコストの測定実験でも、
腰と膝を曲げた歩き方は普通の歩き方よりもずっと効率が悪いことがわかっている。
体重45キロのオスのチンパンジーは3キロ歩いて約140キロカロリーを消費するが、
これは同じ距離を体重65キロの人間が歩いたときの消費カロリーの約3倍にあたる。

(2021/3/25追加:
pp.304-305 原注
22.この重要な研究で、歩行中のチンパンジーが1メートルごとに体重1キロあたり酸素0.20ミリリットルを消費するのに対し、
歩行中の人間は1メートルごとに体重1キロあたり酸素を0.05ミリリットルしか消費しないことがわかった。
好気呼吸(酸素呼吸)中の酸素1リットルは5.13キロカロリーに変換される。


類人猿やアルディの足の親指は、
ものをつかんだり木に登ったりするときに役立つように長くて対向しているが、
アウストラロピテクス・アファレンシスや
アスストラロピテクス・アフリカヌスの足の親指はそれらと異なり、
むしろ人間と同じように、太く、短く、ほかの指と並行している。
また、足裏には部分的にではあるが、私たちと同じように縦の土踏まずがあり、
歩行中に足裏の中央をこわばらせられるようになっていた。
こわばった土踏まずがあるうえに、足指の付け根の関節が上向きになっていることから、
アウストラロピテクスは人間と同じように、
一歩の最後に足指をうまく使って身体を前へ、上へと押し出せていた
ものと察せられる。
そして極めつけに、アウストラロピテクス・アファレンシスなどの種には、
大きくて平らな踵骨(かかとの骨)が見受けられる。
これはヒールストライク(かかと着地)によって生じる強い衝撃力を受け止められるように適応したものである。

(武術への応用例。



オバケ
‏ @p2nyiwidktRdqMM
1月11日
返信先: @kikunokatsunoriさん
右足が振り子のように前方に行きますね。これが威力の秘訣だったりしますか!??

(菊野克紀 (@kikunokatsunori) の呟き)
https://twitter.com/kikunokatsunori/status/1083726321551781888
”.
@kikunokatsunori
そうですよ。沖縄拳法空手では後ろ足を蹴らずに重心を前足に移します。それを明確にするために後ろ足があのような動きになってます。
引用ツイート
オバケ
@p2nyiwidktRdqMM
· 2019年1月11日
返信先: @kikunokatsunoriさん
右足が振り子のように前方に行きますね。これが威力の秘訣だったりしますか!??
午後11:04 · 2019年1月11日”

masa_taira
‏ @Masamichi_Taira
1月12日
返信先: @kikunokatsunoriさん
自分のボクシングでのステップインも前足からですね
重心移動する方が早いですし



オバケ
‏ @p2nyiwidktRdqMM
9月10日
返信先: @kikunokatsunoriさん
伝統派寸止めの逆上段突き(飛び込み突き、高速上段突きとも言います)でも前足を脱いて手から先に出して後から後ろ足が前に出るって技があるのですが、それと同じ原理でしょうか?ただあっちはヒットさせないので全部をぶつける重心の揃えまではいかないかもですが。





くらも
‏ @100zoh
9月14日
返信先: @kikunokatsunoriさん
なるほど、なんとなくゴルフや野球のスウィングのように後ろ足で地面を蹴れと教わってきたもので新鮮な理論です。沖縄空手特有のものなんですか?



https://twitter.com/100zoh/status/1172709623029059584
”クラモモ
@100zoh
返信先:
@kikunokatsunori
さん
打った後に奥足を浮かせているのは何か意味があるんですか?
午後0:12 · 2019年9月14日”













これ、フィジカルがキチンと出来てる大人の男にされたら瞬間的に絶対パニックになると思うのよな。

壁に叩きつけられる前に頭を抱える→フラフラしながらでもとにかくどちらか方向に走る

ぐらいしか浮かばない。
誤解されてる人もいるようですが、動画内の幼女とオジサマは親子です。

綺麗ですよね。

この女の子は詠春系の武術をやってるらしいです。インスタから読むに。

ダスラボ
‏ @Dusk_LAB
53 分53 分前
返信先: @eye_of_kapricoさん
とりあえず壁の近くで、近距離ですれ違おうとする人がいたら、そっち側の腕を前にして身構えるしかないのかなぁ…
人混みの中でいきなりやられたら無理そう

Judea/おススメ引退
‏ @war_nin
13 時間1
返信先: @eye_of_kapricoさん、@324121212121212さん
他人とすれ違う時は他人がいる側の足を踏み出す。相手の攻撃モーションが大きくなるためそのまま体を回転させて回避する。でどうです?

館主
🏠かぷり鼓
‏ @eye_of_kaprico
12 時間1
おっしゃる対策は気を付けて実践出来ていれば有効だと思います₍ ・ᴗ・ ₎

ただ、拙い僕の経験からなんですけど、初撃ってどうしてももらっちゃうと思うんですよ。よっぽど常から気を付けてない限りは。でも、そんな警戒心剥き出しでは歩かないよなぁ…と。

チー坊@La+
‏ @ChisayaX20a
11 分11
返信先: @eye_of_kapricoさん
えげつねぇw
これ金的で蹲らなくても大体の男性は腰引いちゃうから足引っ掛ければ転けさせられるし投げることも出来る
更に壁際だからほぼ逃げ道がないw


y0gs0th0th
‏ @y0gS0th0th
7 時間7
返信先: @eye_of_kapricoさん、@msdenmsdenさん
最後に足首まで狙うの、ヤベェ…ヤベェ…って感想しか出ない


一発目より、二発目がどうにもならない

館主
🏠かぷり鼓
‏ @eye_of_kaprico
これの厄介なとこは、【金的に当たらなくても、びっくりして腰が引けて頭が下がって重心が浮く】とこだと思うんすよ。わかりやすく死に体になる。

そこからの壁ドンコンボがまーじ鬼畜やな、と。首裏掴まれて壁ドン連打されたら確実に脳震盪
なるしな…みたいな。



(2021/3/26追加:
p.106から
利点として挙げられるのは、直立して歩きまわるため食料を持ち運ぶのが容易になること、
そして直立姿勢のために直射日光にさらされる表面積が少ないことだ。
つまり二足動物は四足動物よりも太陽放射による体温上昇が抑えられるのである(33)。

チンパンジーと比べると、あなたの臼歯は分厚くて大きい。
足の親指は短くて太く、枝をつかむのにはまったく適していない。
下背部は長くて柔軟で、足裏には土踏まずがあり、腰はくびれ、膝は大きい。
他にも多くの特徴が、あなたを優秀な長距離歩行者にしてくれている。
いま私たちはこうした特徴を当たり前のように思っているが、
考えてみれば非常に珍しく、数百万年前に代替食を採集して食べるようにと強い自然選択の力が働いたからこそ、
私のたちの身体に備わっているものなのだ。
 とはいえ、あなたはアウストラロピテクスではない。ルーシーや彼女の親戚と比べたら、
あなたの脳は三倍も大きく、脚は長く、腕は短く、そして鼻面が突き出してもいない。
低品質の食べ物ばかりに依存する必要もなく、肉のような超上質の食物を糧にして、
道具、調理、言語、文化などの恩恵にもあずかっている。
こうした多くの重要な違いが進化したのは氷河期だった。それは約二五〇万年前に始まる……。

p.110から
第4章 最初の狩猟採集民
現生人類に近いホモ属の身体はいかにして進化したか

ルーシーなどのアウストラロピテクスを人間と考えるのは難しい。
ルーシーたちは二足歩行ではあるものの、脳の大きさは類人猿並みだし、
私たちのように話したり考えたりはせず、食事だって違っていた。
 私たちの身体と行動様式がぐっと「人間」らしいものに進化したのは、氷河期の始まりのことだ。
氷河期は、三〇〇万年前から二〇〇万年前の継続的な地球寒冷化に端を発し、まさに地球の気候の変わり目となったきわめて重要な時期である。この期間に、海水温は摂氏で約二度下がった(1)。二度くらい、たいしたことではないと思うかもしれないが、
地球全体の海水温の平均とすれば膨大なエネルギー量だ。地球寒冷化は行ったり来たりを繰り返してしたが、
二六〇万年前には、北極と南極の氷冠が拡大するほどまで冷え込んでいた。

二五〇万年ほど前の腹をすかせた人類を想像してみよう。

つねに変化する生息環境への対応策として、自然選択は別の画期的な戦略も選んだようだ。それが狩猟採集である。
この革新的な生活様式では、塊茎などの植物の採集も引き続き行われたが、それに加えていくつかの斬新な行動も取り入れられた。
もっと肉を食べる、食物を掘り出したり加工したりするのに道具を使う、仲間どうしで密に協力して食料を分けあったり作業を分担したりする、といったことである。
「人間」と呼べる最初の種、すなわちホモ属(ヒト属)の進化の土台には、この狩猟採集の進化がある。
さらに言えば、最初の人間たちにそのような独創的な生活様式を可能にさせた、自然選択による最重要の適応とは、
大きな脳ではなく、現代的な体型だった。あなたの身体が現在そのような形状になっているのは、
何にもまして、狩猟採集の進化があったからこそなのである。

p.114から
現在得られる最良の証拠から察するかぎり、ホモ・エレクトスは約一九〇万年前にまずアフリカで進化して、
その後アフリカから旧世界全体にあっというまに散らばった。ホモ・エレクトス(もしくはその近縁種)は、
一八〇万年前までにはジョージア(旧グルジア)のコーカサス山脈に、一六〇万年前までにはインドネシアと中国にあらわれている。そしてアジアの一部地域では、ほんの数十万年前まで生息していた。

『ハーモニー』の最終対決の舞台がコーカサスなど、尻はコーカサスとかジョージア(グルジア)が好きっぽい。
魔女メディア(メーデイア)の故郷がコルキス(現グルジア→ジョージアあたり)なのもありそう


ホモ属には、ホモ・エレクトスの祖先かもしれない初期の種が少なくとも二つある。
それについても次章の表2にまとめてあるが、まず一つはホモ・ハビリス(「器用な人」の意)で、
ルイスとメアリーのリーキー夫妻によって一九六〇年に発見された。こう名づけられたのは、
石器を作った最初の人類だと推測されているからだ。ホモ・ハビリスが生息していた年代ははっきりしないが、
おそらく二三〇万年前までには進化して、一四〇万年前まで生息していたと思われる。

煎じ詰めればホモ・エレクトスこそ、はっきり人間とみなすことのできる最初の祖先なのである。

p.117から ホモ・エレクトスはいかにして夕食にありついたか

狩猟採集は、採集によって植物性食料を得る、狩猟によって肉を得る
仲間同士で密に協力する、食料を加工するという、四つの基本要素からなる統合システム


いまでもアフリカの狩猟採集民は、何十種類もの植物を探してまわるのが普通だが、
それらの植物の多くには旬があり、見つけにくく、抜き出すのも一苦労である。
たとえば地下貯蔵器官は、アフリカの多くの狩猟採集民の食生活で多大な割合を占めているが、
塊茎一つ掘り出すのも一〇分から二〇分からはかかる重労働だ。途中で頑固な大きい石をどかさなければならないことも多く、
掘り出したら掘り出したで、叩いたり調理したりして消化可能な状態にしなければならない。
狩猟採集民が抜き出すもう一つの貴重な食物は、蜂蜜だ。甘くて、おいしくて、カロリー豊富だが、
手に入れるのはたいへんで、ときには危険さえともなう。
植物を食べる利点は、そのありかが予測しやすいこと、比較的ふんだんにあること、そして逃げないことである。
しかし反面、植物、とくに栽培化されていない植物には食料として大きな難点もある。
消化できない食物繊維の含有量が多く、その分だけ栄養素が少なくなっていることだ。

平均的なホモ・エレクトスの女性が現代の女性よりもことさら採集能力に長けていたとは考えにくいから、
平均的なホモ・エレクトスの母親は、自分のエネルギー需要と一人立ちしていない子供たちのエネルギー需要をまかなうだけの、
十分な食料を集められないことも珍しくなかったに違いない。この不足分をどうやって解決したかといえば、
別のエネルギー源を獲得したのだった。(ここまでp.119)
(ここからp.120)
 その一つが肉だ。
(2021/3/27に加筆(注釈など省略箇所を足した):
p.120から
260万年以上前の遺跡から、
切り傷がついた動物の骨が出土している。
その傷は、肉を切り離すのに単純な石器を使ったときについたものだ(12)。
〔原注p.302:
12.最も古い明確な証拠は260万年前のもので、複数の遺跡から発見されている。
切り傷とみられる跡のついた340万年前の骨も発見されているが、これについては異論も多い。

少なくとも260万年も前から肉食していたとは驚いたなぁ。おそらく常食。死肉か狩ったか不明だな)〕

内部の髄を取り出すために砕いたのだろうと明らかにわかる傷がついた骨もあった。
つまりこれは、人類が少なくとも260万年前には肉を食べはじめていたというれっきとした証拠だ。
〔2021/3/27に追加:
どのくらいの量の肉を食べていたかは推測するしかないが、今日、熱帯地方の狩猟採集民の食生活において肉は約三分の一を占めている(温帯地域では肉と魚の消費量がさらに多い(13)。
加えて、〕
今日でもチンパンジーや人間は肉が大好きなのだから、
当時の狩猟採集民も同じように肉を食べたがっていたはずだ。
レイヨウのステーキを食べれば、同じ量のニンジンを食べたときの5倍ものエネルギーが得られ、
必須タンパク質と脂肪分も摂れるのだ。
肝臓、心臓、髄、脳といった動物のほかの器官にも、
塩分、亜鉛、鉄分などの不可欠な栄養素が詰まっている。
肉は栄養の宝庫なのだ。

〔2021/3/27に追加:
このように初期ホモ属の時代から、肉は人間の食生活の重要な一部をなしていたが、肉食動物でもないのに肉食しようとするのは、現代の狩猟採集民にとってもなかなか厄介なことである。多大な時間を要するうえに、確実な保証もなく、危険も大きい。ましてや旧石器時代の初めのことなら、槍などの投擲武器が発明されるのはまだまだ遠い先のことなのだから、獲物をとるのはさらに困難で危険な試みだったに違いない。男性は狩猟や腐肉漁りをしていたとしても、妊娠中や授乳中の初期ホモ属の母親が定期的に狩猟や腐肉漁りに参加できたとは考えにくい。小さい子供の世話をしていればなおさらだ。したがって

肉食の発祥は、女性がもっぱら食料採集に専念する一方で、
男性が採集に加えて狩猟と腐肉漁りも行うという分業が確立したのと同時期だったと推測できる。
この古代の分業の根幹にかかわる特徴は食料の分配だ。

オスのチンパンジーはまったくといっていいほど食べ物を分けないし、
自分の子にも絶対に分けない。
ところが狩猟採集民は結婚し、夫が妻と子に食料を供給するというかたちで多大な投資をする。

分配は配偶者間や親子間だけでなく、集団の仲間うちでも行われる。
仲間どうしの密接な社会的協力が、狩猟採集民のあいだではかくも重要だということだ。
その基本的な形態が拡大家族である。

祖母という経験豊富な先輩採集者は、通常、
世話の必要な幼児を抱えていないことも手伝って、
きわめて有能な助っ人となる。

分け合いは単に親切にしようとか、
肉を無駄にしないようにという意図でなされるのではない。
空腹のリスクを低減するための必須戦略。
狩りが空振りだったときに仲間から肉をもらえる確率が高くなるのである。
集団で狩りが行なわれることがある。
狩りは単独ではなく集団のほうが成功率が高まるからでもあり、
獲物を持ち帰るのにも助けあえるからでもある。
平等主義者であり、相互依存を重視。
今日でも私たちは貪欲とわがままを罪と見做すが、
狩猟採集民のきわめて相互協力的な世界では、
分け与えない、協力しないというのは生死に関わってくる。
200万年以上前から狩猟採集民の生き方にとっては基本中の基本だったことだろう。

(倫理道徳も生存のための機能の一つ。
(信者同士で)「分け与えない、協力しない」が悪である宗教ばかりだもんな。
(信者同士で)「分け与えない、協力しない」が善である宗教は私が知る限り存在しない。
労働教ですら(信者同士で)「分け与えない、協力しない」は悪)

狩猟採集民の最後の基本要素は、食糧加工。
〔2021/3/27に追加:

狩猟採集民が食用にしている数々の植物は、抜き出すのがたいへんなうえに、噛みにくく、消化も悪い。

肉にしても、植物より栄養分は高いが、やはり食べるのは大変だった。なぜなら初期ホモ属の歯は、今日の人間や類人猿と同じように低くて咬頭(こうとう)が平らで、肉を噛むのにうまく適応しているとは言えないからである。もし一度でも生の獣肉を食べようとしてみたことがあれば、この問題はすぐにわかるだろう。私たちの平たい歯では固い肉の繊維を噛み切れないので、ひたすら噛みつづけなければならない。チンパンジーが一キロほどのサルの生肉を食べるには一一時間もかかるのである(17)。要するに、最初の狩猟採集民が類人猿と同じような食べ方で、生の未加工の食物だけをずっとくちゃくちゃ噛んでいたなら、それに時間をとられすぎて狩猟採集などやっていられなかったはずなのだ。
 この問題の解決策が、食物の加工だった。といっても、最初はごく単純な技術が使われていただけだ。

 ヤギの生肉を噛み切るのは容易ではないが、あらかじめ小さく刻んでおけば格段に噛みつきやすくなり、消化もらくになる(18)。食料加工は植物性食物にも魔法のような力を発揮する。最も単純な加工法は、細胞壁などの消化しにくい食物繊維を分断することで、それによってどんなに固い植物も噛みやすくなる。また、石器を使って塊茎や肉片などの生の食物を切ったり叩いたりするだけで、一口ごとのカロリー摂取量もぐっと増加する(19)。口に入れる前に小さくしておいた食物は、消化の効率が断然いいからだ。実際、最古の石器についての研究から、肉を切るのに使われていた石器は一部であって、大半は植物を切るのに使われていたことがわかっているが、それもあながち以外ではないのだろう。人間は、少なくとも狩猟採集を始めたときからずっと食料を加工してきたのだ。

p.125から
肉食、分配、道具制作、食料加工という基本的な行動の組み合わせは、いまからするとまったく普通に思えるかもしれないが、じつは人類特有のものであり、これがヒト属を変えたと言ってもいいのである。

長距離移動

p.126 図9 ホモ・エレクトスの歩行と走行に向いた適応
ホモ・エレクトスの左側に書いてあるのが
大きな股関節と膝関節と足関節
長い脚

右側に書いてあるのが
安定した頭部
なで肩
くびれたウエスト
大きい大臀筋
長いアキレス腱
完全な土踏まず
短い足指

以下に図9の画像があるので文章もついでに引用:

2017-11-24
人類の進化:ホモ属の特徴について ②長距離走行に焦点を置いたホモ属の形態的な特徴
https://rekishinosekai.hatenablog.com/entry/sinka-homo-hasiru
”この章はホモ・エレクトスの特徴について書かれているが、これをホモ属の代表ということにして書いていく。ホモ・エレクトス以前の初期ホモ属(ハビリスとホモ・ルドルフェンシス)はホモ属とアウストラロピテクス属の両方の特徴を持っているので、代表には なれない。ホモ・エレクトスの直近の先祖のホモ・エルガステルは誰もが認める最初のホモ属だが、ここではホモ・エレクトスの同類ということにしておこう(実際、両者は同種だという学者は少なくないらしい)。

第4章「最初の狩猟民族」の中身は、「長距離を走るために進化した」だ。地上生活と樹上生活の両方に適応していたアウストラロピテクス(属)から地上生活に特化したホモ・エレクトスに長距離を進化は走ることへの適応を意味する、とリーバーマン氏は主張する。

この主張は「Endurance running hypothesis(<wikipedia英語版)」という仮説として学界内の議論の種の一つとなっているそうだ。もちろん反論もある。
〔中略〕
ここでは、学界の誰もが認めているホモ属の代表としてホモ・エレクトスを、アウストラロピテクスの代表をアウストラロピテクス・アファレンシスとして比較していこう。

前回 引用したPaleoanthropologyに適当な画像があったので載せよう。
〔中略。ここに図9の元となった英語の図もあるし、図9つまり日本語訳の本にある図もある〕
ホモ・エレクトスの歩行と走行に向いた適応(アウストラロピテクス・アファレンシスとの比較)。左側に示した特徴は歩行と走行の両方に役立っていたと思われる。一方、右側の特徴はもっぱら走行にとっての利点だ。アキレス腱は現存していていないので、その長さは推測である。Figure adapted from D. M. Bramble and D. E. Lieberman (2004). Endurance running and the evolution fo Homo. nature 4 32: 345-52.

出典:ダニエル・E・リーバーマン/人体 600万年史 上/早川書房/2015(原著は2013年に出版)/P.126
〔中略〕
リーバーマン氏は、ホモ属の進化と長距離歩行または走行を関連付けている。たとえば、長い腕、短い足は、木登りへの適性が削がれる反面、走行に有利になるという。

ホモ・エレクトスは上のような特徴からみて、既に森林の果樹とは決別していたようだ。彼らはサバンナの中で狩猟採集民になるという生存戦略を選び、そして生き残った。
長距離走行に焦点を置いたホモ属の形態的な特徴

さて、それでは本題の特徴の話に移ろう。

リーバーマン氏 曰く、記事の最初で書いたが、ホモ・エレクトスひいてはホモ属が現代人のような身体(機能)を持つこととなったのは二足歩行・走行に適応するための進化が多い。特に持続走行・長距離走行するための進化が多い。

以下のほとんどの特徴が走行に対する適応であるのはそのためだ。
脚(足)の特徴

上の二番目の図を見てすぐ分かるように脚が長くなっている。脚が長くなることにより歩幅が広くなり、その分 コストが節約できる(p127)。

《仕事=力×移動距離(W=Fs)の公式を考えると歩幅の広さは関係ないのではないかと思うのだが、ホモ属の高効率の歩行・走行においては歩幅が広いほうがコストが節約できるのだろう(理解していないため、説明できない)。》

次に、長いアキレス腱と完全な土踏まずと。これらは歩行・走行(特に走行)に適応している。土踏まずはアキレス腱や筋肉と連動してバネの役割を果たし、前方移動を効率的にする(p128、p137)。

土踏まずと肥大化した踵(かかと)は足底の着地時のショックを軽減するために役立っている(アウストラロピテクス属も土踏まずや大きい踵があるが(p103)、ホモ属のそれらは より発達している)。

短い足指(足趾)は、立位姿勢の安定させる(p140)。特に親指は他の指と並行し頑丈で、おかげで力づよい蹴り出し(歩行の最終局面)が可能となる(p127-128)。

大きな股関節・膝関節・足関節は、直立姿勢による体重の付加(四足動物の2倍)と、二足歩行の屈伸や捻じれに耐えるために有効だ(p128)*2。
腰まわり

くびれたウエストは、走行中に腰や頭とは無関係に胴体を捻る(ひねる)ことができる(p140)。

大臀筋は、アウストラロピテクスに比べて大きく発達した筋肉で、リーバーマン氏によれば、歩行時にはあまり働かず、走行時にこそ重要な筋肉である。走行時に転倒しないため前方に つんのめらないように収縮して上半身を後方に引っ張り、走行中のバランスを保つ機能を持っている(リーバーマン氏はそれ故に狩猟採集民になってから(またはなるために)進化したとしている)。
頭部・肩・皮膚

三半規管と項靭帯(こうじんたい・うなじ靭帯)も走行のための適応。走行時には頭部は激しく動くが、三半規管は反射回路を作動させて、激しい運動を無効化するために、首や目の筋肉に働きかける。項靭帯はホモ属において初めてできた組織だが、頭を安定させる役割を果たしている(p138)

なで肩は走行中に腰や頭とは無関係に胴体を捻ることができるため。アウストラロピテクスは樹上生活に適応するために、すこし いかり肩になっているが、いかり肩だと走行しにくい。実際にやってみれば分かる。

人間には柔毛が無く、無数の汗腺がある。汗腺はたいていの哺乳類には足裏にしか無い。汗腺は体温が上昇した時に汗を出して身体を冷却する機能があるが、これが無数にあるおかげで人間は長距離ランナーになれた。柔毛は日光を反射するメリットがあるが、反面 皮膚のそばで空気が循環しないため汗が蒸発しない。化石には残らないので、どの時点で進化したのかは分からないが、リーバーマン氏は、この進化を走行のための進化と考えている。

高い鼻はホモ・ハビリスの時には進化していたそうだ。アウストラロピテクスの鼻は類人猿と同じような平たいものだ。
〔中略〕
Museum of Natural History

リーバーマン氏によれば、この高い鼻も長距離走行への適応だという。

人間の鼻呼吸では、空気は鼻孔から入って上にあがり、直角に曲がったあと、また別の一対の弁を経由して鼻腔に達する。これらの独特な流れによって、空気に無秩序な渦巻きが発生する。この乱流のおかげで、肺は少々がんばって働かなくてはならないが、鼻腔に入ってきた空気は鼻腔内の表面を覆う粘液の膜とたくさん接触できることになる。粘液には水分がたっぷり含まれているが、粘度はあまり強くない。したがって外鼻から乾燥した熱い空気を吸い込んでも、そのあと生じる乱流の働きによって空気は鼻腔内の粘液としっかり接触し、十分に湿気を帯びることができる。この鼻腔内での加湿には重要な意味がある。吸い込まれた空気が水分で飽和されていないと、その空気の送られる肺がからからに乾燥してしまうからだ。そしてもう一つ重要なことに、鼻から遺棄を吐き出すときにも、やはり鼻腔内の乱流のおかげで、鼻はその湿気をふたたび取り込めるようになっている。初期ホモ属における大きな外鼻の進化は、暑くて乾燥した環境のもとでも脱水症状を起こすことなく長い距離を歩けるようにするために、自然選択が働いた強力な証拠なのである。

出典:p130-131



脳の肥大化はホモ属の最も顕著な特徴だ。

狩猟採集民になるという生存戦略を選んだホモ属*3は、集団行動をとって協力体制を維持しなければならない。脳が大きいと未来の利益を考えることができるが、小さいと目の前の利益のことしか考えることができない。この差は共同生活の再分配の時に決定的な差を生む(目の前の利益しか考えられない人は脳が小さいのかもしれない)。脳は膨大なエネルギーを消費するので大きくなるとその分のエネルギー供給が必要になるが、それがペイできたからこそホモ属は存続し、さらに脳は大きくなっていった。(p146-147)

《ロビン・ダンバー氏の社会脳仮説によれば、脳の大きさと集団の大きさ(多さ)との間には相関関係が」あるとする(ダンバー数)。社会脳仮説やダンバー数については別の記事でやろう。》


一般にチンパンジーやほかの類人猿はものをつかむとき、あなたがハンマーの柄を握るときと同様に、ものを指と掌のあいだにくるんで押しつぶすようなつかみ方(握力把持)をする。[中略] しかし、むちむちした親指の腹と対向する四本の指の先端で、鉛筆などの道具を正確につまむこと(精密把持)はチンパンジーにはできない。人間にそのようなつまみ方ができるのは、相対的に親指が長くて、ほかの四本の指が短いからであり、あわせて親指の筋肉が非常に強く、ほかの四本の指の骨がしっかりしていて、指関節が大きいからである。[中略]ルーシーのような華奢型アウストラロピテクスは、類人猿と人間の中間のような手を持っていた。彼らは穴掘り用の棒をつかむことなら間違いなくできただろうが、力強い精密把握ができるような手に進化したことが確実なのは、約200万年前だ。実際、オルドヴァイ渓谷から出土した現生人類にかなり近い手の化石を見て、発見者ルイス・リーキーらは、この最古のホモ属の種をホモ・ハビリス(「器用な人」)と名づけたのである。

出典:p141-142


*1:早川書房/2015(原著は2013年に出版)

*2:p128には「曲げ応力やねじれ応力を軽減していた」と書かれている。応力とは物体(ここでは身体)の内部に発生する単位面積あたりの力のことで、ここでは関節の面積を大きくすることによって応力を小さくしている

*3:ホモ・サピエンスが定住農耕を始めたのは1万年前後だ


p.130から

初期ホモ属における大きな外鼻の進化は、暑くて乾燥した環境のもとでも脱水症状を起こすことなく長い距離を歩けるようにするために、自然選択の力が働いた強力な証拠なのである。

    走るために進化した

 長距離を歩けるのが狩猟採集民の根本的な条件だが、人間、たまには走らなければいけないときもある。その大きな動機の一つが、捕食者に追いかけられたときに木などの避難場所まで疾走しなければならないということだ。
ライオンに追いかけられたら、隣の人間より速く走ればいいだけなのだが、二足歩行の人間は比較的走るのが遅い。人類最速の人間は時速三七キロで一〇秒から二〇秒走れるが、平均的なライオンは約四分間その倍以上の速さで走れる。私たちと同じく、初期のホモ属も情けない短距離走者だったに違いない。恐怖に駆られて走っても無駄だったことも多かったろう。とはいえ、ホモ・エレクトスの時代になることには、私たちの祖先もすばらしい走力を進化させていたようで、暑い環境でもそれなりのスピードで長距離を走れていたことをうかがわせる証拠がたくさんある。この能力の根底にある適応が、人間の身体をある意味で決定的に変えたのであり、この適応がなされたからこそ人間は、たとえアマチュアランナーでも、哺乳類屈指の優秀な長距離走者なのである。
 現在、人間は健康のため、通勤のため、または単純に楽しいからという理由で長距離を走るが、もとをたどれば、肉を得るための必死の努力が持久走の起源の土台をなしている。この意味を理解するには、二〇〇万年前の最初の人間にとって狩りや腐肉漁りとはどういうものであったかを想像してみればいい。大半の肉食動物は、スピードと力との合わせ技で獲物を殺す。

また、ハイエナやハゲワシやジャッカルなどのように、狩りのほかに腐肉漁りをする動物にも、走力や戦闘力は必要だ。なにしろ動物の死骸は競争率の高い資源で、ほかの獰猛な腐肉食動物もこれを骨までしゃぶり尽くすチャンスを虎視眈々と狙っているため、たちまち激しい奪いあいとなって、すぐに消えてなくなってしまうからだ(31)。いまでこそ、私たちは投擲武器などの技術を用いて狩りをし、自分の身を守るが、弓矢が発明されたのは一〇万年前よりあとのことで、最も単純な石の槍先でも五〇万年前ぐらいにならないと出てこない(32)。それよりはるか昔の最初の狩猟採集民が手にできた武器といえば、最も殺傷能力が高いものでもせいぜい尖らせた木の棒や、棍棒、岩石ぐらいである。のろくて非力で武器も持たない初期の人類が、ほかの動物を夕食にするという乱暴で、きつくて、運まかせの仕事に参入するのは、とんでもなく危険で困難だったに違いない。
 この問題を対決する重要な手段が、持久走だった。当初、走るための自然選択がなされたのは、それが初期ホモ属の腐肉漁りにとって有益だったからだろう。
現代の狩猟採集民は、ハゲワシが上空を旋回しているのを見て腐肉漁りのスイッチを入れることがある。ハゲワシが上空にいるのは、その真下に獲物がいるという絶対確実なサインだからだ。それを見つけたら死骸のもとに走っていって、ライオンなどの肉食獣を勇敢にも追い払い、残り物のごちそうにありつくのである(33)。もう一つの戦略は、深夜に耳を澄ませてライオンが狩りをしている物音を聞きつけ、朝一番で、ほかの腐肉食動物がやってくる前に死骸のありかに駆けつけるという方法だ。どちらの手段をとるにせよ、こうした腐肉漁りをするには長距離を走れなくてはならない。加えて、肉を手に入れたあとにも走力はものを言う。おそらく初期の人類は、運べるだけの肉を持って走り去り、ほかの腐肉動物の手の届かないところで無事にその肉を食べられただろう。

 狩猟採集民は何百万年と腐肉漁りをしてきたが、考古学上の証拠から、少なくとも一九〇万年前には、初期ホモ属がヌーやクーズーといった大型動物の狩猟も始めていたことがわかっている(34)。腐肉漁りに走力が欠かせなかったとしても、最初の狩猟民にとって走ることがどれほど重要であったかは想像に難くない。

2021/4/6に追加:
なんといっても、彼らは動きが遅くて武器もろくに持たなかったのだ。
棍棒や先の尖っていない木の槍といった程度の武器でシマウマやクーズーなどの大型動物を殺そうとするくらいなら、採食主義者でいたほうがずっとましだろう。

先の尖っていない槍では、至近距離で突き刺せないかぎり獲物をしとめるのは不可能だ(35)。


著者が同僚のデイヴィッド・キャリアー、デニス・ブランブルとともに提唱してきたのが、「持久狩猟」と呼ばれる持久走にもとづいた古代の狩猟方法だ(36)。この持久狩猟は、人間の走行の二つの基本的な特徴を利用している。まず人間は四足動物なら速歩(トロット)から襲歩(ギャロップ)へと切り替えなくてはならないぐらいのスピードで長距離を走れる。次に、走っている人間は発汗作用によって体温を下げられる。一方、四足動物は浅速(せんそく)呼吸(あえぐように息をすること)によって体温を下げるのだが、ギャロップで駆けているあいだはそれができない(37)。

狩猟者はある一頭の大型哺乳類(できれば一番大きいもの)に狙いをつけて、暑い日中に追いかける(38)。

p.299
原注
35.先の尖っていない槍は、よほど重いものでないかぎり、獣皮に当たって撥ね返ってしまう。また、普通は槍が刺さって動物の身体に穴があいても、それで動物が死ぬわけではない。むしろ死因となるのは、ぎざぎざした鋭い穂先によって生じる裂傷で、そこから内出血が起こって死にいたるのである。先の尖った金属の槍を装備した今日の狩猟民でさえ、獲物を確実に殺すためには数メートル手前まで近づかなくてはならない。

37.この仕組みを簡単に説明すると、ギャロップは前後動の激しい足取りなので、一駆するごとに動物の内臓が激しく前後に揺れて、ピストンのように規則的に横隔膜を叩く。したがってギャロップしている最中の四足動物は、一駆と一呼吸を同調させなくてはならないので、浅速呼吸(短い呼吸を何度も繰り返すこと)ができなくなるわけだ。



(2021/3/27に場所をここに移動:
原注38
通常、狩猟民ができるだけ大きな獲物を狙って追いかけるのは、
身体の大きい動物ほど早く高体温症状になるからだ。
体温は身体のサイズが大きくなるほどに、3次関数的な急カーブを描いて上昇するが、
体熱を逃がす能力の高まりは1次関数的、すなわち直線的な変化にとどまるからである。


以下の動画では、体を急に巨大化させると体が生産する熱を逃がしきれずに死んでしまうことが解説されている。
大型動物は体温を逃がすのが苦手だとわかる。

【ゆっくり解説】スモールライトを浴びると体はどうなるのか?
https://www.youtube.com/watch?v=uO3QtJGZwZc
”Q.細胞ごと大きくなるから、細胞の数は変わらないのでは?

A.原子自体のサイズは変わらないとすると、大きさを変えるためには、原子の組成を保ちつつ原子の数を増減させる必要があります。
なので今回は細胞の数ごと変化させて生物の大きさを変化させることにしています。
(どんな大きさの動物でも細胞自体の大きさはあまり変わりません)”


p.136から
 柔毛と汗腺は化石にならないが、人間の筋肉や骨にはほかの持久走のための適応がいくつもあり、その最初の痕跡がホモ・エレクトスの化石にあらわれている。これらの特徴の大半は、私たちが走るときの脚の使い方に関係しており、その特徴のおかげで人間の脚は大きなばねのように作用して、効率よく片足でジャンプしてからもう片足で着地することができる。これは歩くときの脚の使い方とはまったく違う。歩くときの脚は振り子のような作用をするのだ。前章の図7で示されているように、走行中に片足を地面につけたとき、その一歩の前半では腰と膝と足首が曲がり、身体の質量中心が下がるため、脚の多くの筋肉と腱が伸ばされる(43)。これらの組織が伸ばされたときには、そこに弾性エネルギーが蓄えられるが、その蓄えられたエネルギーは一歩の後半で反動とともに放出される。したがって足が地面を蹴るとともに身体が宙に浮きあがるのだ。走行中の人間の脚は、このエネルギーの蓄積と放出をじつに効率よく行っている。持久走の速度範囲なら、走行は歩行と比べても、なんとたった三〇パーセントから五〇パーセント程度しか負担が大きくならない。しかも、この脚のばねはじつに性能がよいため、持久走のコストはスピードに左右されることもない(全力疾走では話が異なるが)。つまり五マイル(約八キロ)をマイルあたり七分で走ろうが一〇分で走ろうが、消費カロリーは変わらないということだ。まさか、と多くの人が思うような現象である(44)。

p.298原注

43.これは第3章で見てきた歩行とは正反対だ。歩行においては1歩の前半で身体の質量中心が上がる。歩行はおもに振り子の力学によって身体を動かすが、走行は質量とばねの力学を使う。

44.同じ現象がカンガルーでも記録されている。


p.138
足首の捻挫などは現在でもよくある怪我だが、二〇〇万年前のサバンナでは死の宣告に等しかった。したがってホモ・エレクトス以来、私たちは頭のてっぺんから足の先にまで、走行中の転倒を防ぐのに役立つ新しい特徴をさまざまに備え、そのおかげで命を永らえてこられた。なかでも最も顕著な特徴は、大臀筋だ。これは人間の身体のなかで最大の筋肉で、歩行中はたいして動かないが、走行中にはぎゅっと収縮して、一歩ごとに胴体が前のめりになるのを防いでいる(46)(ためしに自分のお尻をつかみながら歩いたり走ったりしてみるといい。走っているときは、この筋肉が一歩ごとに締まるのが感じられるだろう)。類人猿の大臀筋は小さく、寛骨(骨盤の一部)の化石から察するにアウストラロピテクスの大臀筋もそれほど大きくはなく、最初にこれが大きくなっているのはホモ・エレクトスである。臀部の大きな筋肉は、木登りや全力疾走にも役立つが、アウストラロピテクスもそうした活動をホモ・エレクトスと同程度にはしていたはずだから、大臀筋が発達した第一の要因は、やはり長距離走のためだったと思われる。


幸い、発見されている頭蓋骨から三半規管の大きさもわかるので、体格に対する三半規管の比率が、ホモ・エレクトスと現生人類においては類人猿やアウストラロピテクスよりもずっと大きく進化していることがわかっている(47)。そしてもう一つ、頭の揺れを抑えるための特別な適応が、項靭帯(うなじ靭帯)だ。この小さな組織は奇妙な存在で、初期ホモ属において初めて認められ、類人猿やアウストラロピテクスには見られない。だが、これが首の正中線に沿って後頭部と両腕をつなげるゴムバンドのような働きをする。走っているときに片方の足が地面に着くと、そのたびに同じ側の肩と腕が下がり、同時に頭が前のめりになるのだが、項靭帯がその頭と腕をつないでいるために、下がった腕がやさしく頭を後ろに引き戻すので、頭が安定を保てるのだ(48)。
 むろんこのほかにも、効率のよい走りを支えるための、ホモ属で最初に進化したと思われる特徴が人間の身体にはいろいろある(49)。図9にまとめてあるような比較的短い足指(足が安定する(50))、くびれたウエストに幅広ななで肩(走行中に腰や頭とは無関係に胴体をひねれる(51))、さらには脚の遅筋(ちきん)繊維の多さ(スピードは出にくいが長距離を走れる(52))などもそうである。


p.298原注

51.人間の胴体は可動性が大きく、腰や頭とは無関係にひねることができる。このひねりが、走行中には重要なポイントとなる。歩いているときと違い、走っているときは1歩を大きく踏み出すごとに、身体を宙に浮かせながら片方の脚を前に、もう片足の脚を後ろに振る。このはさみのような運動が角運動量を生み出すので、そのままにしておくと身体が右か左に回転してしまう。したがって走者は脚を振るのと同時に腕を振り、胴体を脚と反対の方向に回転させて、逆方向の同等の角運動量を生み出さなくてはならない。また、胴体だけを独自にひねることも可能になっているために、頭が左右に揺れずに安定していられるというのも利点である。

原注51を2回も書いてしまった。加筆前にすでにメモってた。忘れるよりはいいや)

52.筋肉には速筋繊維と遅筋繊維の2種類の繊維がある。速筋繊維は遅筋繊維よりも瞬発的に収縮するが、すぐに疲労し、エネルギー消費量も高い。したがって遅筋繊維のほうが経済的だが、スピードには難がある。類人猿やサルを含め、大半の動物の脚は速筋繊維のほうが多いので、持久力がある。ふくらはぎの筋肉を例にとれば、人間は約60パーセントが遅筋繊維だが、マカクザルやチンパンジーでは遅筋繊維が15パーセントから20パーセント程度しかない。ホモ・エレクトスの脚についてはあくまで推測だが、やはり遅筋繊維のほうが多かったと思われる。

(本文に戻る)

こうした形質の多くは走行にとっても歩行にとっても長所だが、大きな大臀筋、項靭帯、大きな三半規管、短い足指といったいくつかの形質は、効率よく歩けるかどうかにはさほど影響を及ぼさず、もっぱら走るときに役に立つ。つまり、これらは走るための適応なのだ。これらの形質は、ホモ属が歩行だけでなく走行にも優れるように、強く選択が働いたことを示している。それはおそらく腐肉漁りと狩猟のためだろう。一方で、長い脚や短い足指のようないくつかの適応は、私たちの木登り能力を犠牲にするものである。走るための選択がなされたことで、人間は史上初の木登り下手な霊長類になったのかもしれない。
 要するに、腐肉漁りや狩猟をして肉を手に入れることに利点があったから、人間の身体には多くの変化が生じ、それが最初に明白にあらわれているのが初期ホモ属で、それらの変化により初期の狩猟採集民は、長い距離を歩くだけでなく、走ることもできるようになったのだ。ホモ・エレクトスが現生人類より早くは知れたかどうかは知るよしもないが、これらの祖先は疑いなく、私たちの身体のさまざまな部分に適応の遺産を残してくれた。だからこそ、人間は長い距離をらくらくと走れる数少ない哺乳類の一つなのであり、暑いなかでもマラソンを走れる唯一の哺乳類なのである。

植物は動かないから採集は、狩猟よりは、長い距離を歩いたり走ったりする必要性が低いもんな。
死肉探しについては、死肉は動かないが他の捕食者も死肉を狙って来るし、やってきた人間も獲物だ。
狩猟では当然、長い距離を走れないと狩れないし、逃げないといけないときに逃げきれない。
肉を得るために必要な能力が持久走だったから人間は長く歩けて走れるように進化=得意な個体が生き残った。
植物の採集や死体の肉を取っているときに捕食者から逃げるために、長い距離を歩けて走れる能力を獲得。特に肉を得るためには長く走る能力が重要だった。人間は近づかれたらライオンなどには勝てないし、倒せる武器が発明されたのは50万年前ぐらいなので150万年ものあいだの強化期間がある。というか捕食されたら死ぬからな。必然的に走るのが得意な者が生き残る。二〇〇万年前の最初の人間にとって狩りや腐肉漁りは本当に命がけだな。
人間には肉という栄養豊富な食べ物が必要だった。人間には肉が必要。
あと、当時の人間は人間の肉を食べていただろう。おそらく、積極的に殺して食べたのではなく、狩猟中に獣の攻撃で死んだ人とか、事故死の人とか、死産の胎児とか。食人のタブーはまだなかっただろうから。弊害が大きいと判断されて禁止になったのはいつからだろうね。たとえば、病死した人の肉を食べるのは危険。
↓孔子は人肉食はしていないぞ。



どうして食人ってしちゃダメなんですか?前編【東北きりたんと学ぶ人類のタブー】
https://www.nicovideo.jp/watch/sm37054808

どうして食人ってしちゃダメなんですか?後編【東北きりたんと学ぶ人類のタブー】
https://www.nicovideo.jp/watch/sm37222210

https://twitter.com/kitsuchitsuchi/status/962142070453370880
”子×5(ねここねこ。子子子子子。五つ子)
@kitsuchitsuchi
返信先:
@kitsuchitsuchi
@kikuchi_8
さん、他4人
『論語』に弟子の子路が塩漬けの刑になったので、孔子が肉の塩漬けを食べなくなった故事がある。
それを孔子が人肉の塩漬けを食べていたと妄想解釈し布教しているのが反中工作員の黄文雄。反中韓の元締めがWASP系で儒教や兵法書がヤソと新ヤソの布教の邪魔をしていることを相当恨んでいると思われる。
午前10:51 ・ 2018年2月10日”

『論語』と『孔子家語』を取り違えていた。『孔子家語』の方だ。

https://twitter.com/kikuchi_8/status/1326644558877188096
”菊池
@kikuchi_8
孔子の「人肉」食云々の噂は、弟子の子路が殺されて醢(塩漬け)にされたと聞いて家にある醢を全て捨てたという「孔子家語」にある話から来ているようだが、「人の醢を保存しており、それを捨てた」とは書いてない。「醢」は「鳥や魚の肉」とされるので、普通に考えればそれらの「塩漬け肉」だろう。
午前6:54 · 2020年11月12日·Twitter Web App”

醢 | 漢字一字 | 漢字ペディア
https://www.kanjipedia.jp/kanji/0000835900
”しおから。ししびしお。魚肉などを塩づけにして発酵させた食品。”

孔子は肉は食べるが別に大好物でもないと論語でわかる。
2005年あたりから「孔子は人肉を食べていた」デマがネットに広がりだしたらしい↓

この頃何かあったのか?

200603-31
孔子が人肉を食った?
https://mujin.hatenadiary.jp/entry/20060331/p1
去年あたりから、孔子が人肉を食ったというデマがネット上に広がっている。ちょっと検索してみたところ、どうも『孔子家語』に記されるエピソードがその根拠らしい。

『孔子家語』
(原文)子路與子羔仕於衛,衛有蒯聵之難.孔子在魯,聞之曰:「柴也其來,由也死矣.」既而衛使至,曰:「子路死焉.」夫子哭之於中庭,有人弔者,而夫子拜之,已哭,進使者而問故,使者曰:「之矣.」遂令左右皆覆醢,曰:「吾何忍食此.」
(訳文)子路と子羔は衛の国に仕官した。衛の国で蒯聵(南子かな?)が反乱を起こすと、孔子は魯の国でそれを聞き、「柴(子羔)は帰ってきて、由(子路)は死んでしまうだろう」と言った。衛国の使者がやってきて「子路が死にました」と伝えた。孔子は中庭で哭(な)いた。弔問客が来たので、孔子は挨拶して哭くのをやめた。衛国の使者を座敷に上げて死因を訊ねると、使者は「塩漬けにされたのです」と答えた。そこで左右の者たちに命じて塩漬けを全部捨ててしまい、「わたしにはこれは食べられない」と言った。

この話が、どこをどう間違ったのか「孔子が捨てたのは人肉の塩漬けだった」とか「孔子は子路を塩漬けにして食った」とか、あさっての方向に誤読されていった模様。

現代の日本人として普通に読めば、塩漬けを見ると子路を思い出してしまうので食べられなかった、ということだろう。

ただ、古代中国の話だから言霊思想的な文脈から読まれるべきかも知れない。

『文選注』
(原文)孔子至於勝母,暮矣而不宿;過於盗泉,渇矣而不飲.悪其名也.
(訳文)孔子は勝母という場所に来たとき、日が暮れてもそこで宿泊せず、盗泉という場所を通るとき、喉が渇いてもそれを飲まなかった。名前を嫌ったのである。

「孔子が『盗』という名前の泉の水を飲んだ」(孔子飲盗泉)と文字に書くと、「孔子が盗んできた泉の水を飲んだ」(孔子飲盗泉)とも読めてしまう。それが文字に残されたり、人々の話題になるのを事前に防いだということだ。

盗泉のエピソードを知っている人なら、塩漬けのエピソードを聞いても孔子が人肉を食っていたなどとは解釈できないだろう。逆にいえば、孔子が人肉を食ったと主張している人は、中国の古典をろくに読んでいないという証拠である。


166. 孔子の生活(6) 孔子の食生活①
https://ameblo.jp/miyatake-yagikensetsu/entry-11420337061.html
”郷党第十   仮名論語132頁4行目です。

 伊與田覺先生の解釈です。

ものいみ中は、必ず平素の食物を変え居室も移された。

    めしは精白されたのを好まれ、なますは細切りを好まれた。

    めしのすえて味の変わったのと、魚がくさり肉のくずれたのは食べられなかった。
〔中略〕
「膾(なます)は細きを厭(いと)わず」・・・膾は細く切った牛・羊や魚の生肉のことです。切り方が細かいほどいいとされていました。しかし、孔子はそれほど細かくきざんだものでなくてもかまわなかった。ということです。

* 膾:細かく切った牛・羊・魚の生肉


167. 孔子の生活(7) 孔子の食生活②
https://ameblo.jp/miyatake-yagikensetsu/entry-11421106452.html
”肉は多しと雖も食の気に勝たしめず。

郷党第十   仮名論語132頁7行目です。

伊與田覺先生の解釈です。

色や臭いの悪いのは食べられなかった。

    季節はずれの物や料理の仕方のよくない物は口にされなかった。

    又適当なつけ汁がなければ口にされなかった。

肉の入ったご馳走が多くても、主食の飯の分量に過ぎないようにされた。


168. 孔子の生活(8) 孔子の食生活③
https://ameblo.jp/miyatake-yagikensetsu/entry-11421860480.html
”唯酒は量無く亂に及ばず。沽(か)う酒と市(か)う脯(ほしにく)は食らわず。

薑(はじかみ)を撤(す)てずして食う。多くは食らわず。公に祭れば肉を宿(とど)めず。

祭りの肉は三日を出(いだ)さず。三日を出(い)ずれば之を食らわず。

食(くら)うには語らず、寝(い)ぬるには言わず。

疏食(そし)と菜羮(さいこう)と瓜(うり)と雖も祭れば必ず齊如(さいじょ)たり。

郷党第十   仮名論語133頁5行目です。

伊與田覺先生の解釈です。

唯酒には量はないが乱れて人に迷惑をかけるような飲み方はされなかった。店で買った酒や脯(ほしにく)は口にされなかった。

生姜はのけずに食べたが多くは食べられなかった。君に召されて祭りに奉仕して頂いた肉は、宵越しにならないで人にわけられた。家の祭りの肉は、三日以内に食べ、それを過ぎれば口にされなかった。

    口の中に食物を入れたままでは話をされなかった。

    粗末な飯や野菜の吸い物、そして瓜のようなものでも初取りの祭りをされるときは、必ず敬虔そのものであられた。

* 初取りの祭り 食事の前に一つまみを取って器の外に置き、食物や料理を考えついた先人に感謝の念をささげること。

〔中略〕
「沽(か)う酒と市(か)う脯(ほしみく)は食らわず」・・・市販の酒や乾肉はのどを通さない。自家製のものを用いた。

* 沽酒(こしゅ)・市脯(しほ):酒がまともに造られているかどうか、肉はどんな動物の肉がはいっているかどうか、分からないので信用しない。という気持ちがある。
〔中略〕
「薑(はじかみ)を撤(す)てずして食う。多くは食らわず」・・・薑(はじかみ)・生姜(しょうが)は辛いけれども臭いはしないので、斉(ものいみ)では禁じる葷(くさきもの)に当たらないので、また毒消しの効果もあるので、膳から下げさせないで食べるが、多くは食べない。

 * 撤:去る。下げる。

「公に祭れば肉を宿(とど)めず。祭りの肉は三日を出(いだ)さず。三日を出(い)ずれば之を食らわず」・・・

* 下宿:一夜を超えない。

 公廟すなわち、国君の祖廟(みたまや)における祭祀があり、その供物のお下がりをいただいたとき、帰宅後、祭肉はただちにいただいて翌日にもちこさない。家廟(かびょう)における祭祀の供物となった肉は、三日以内に処分する。三日を超えると腐敗する可能性があるので食べない。


孔子の論語 郷党第十の八 食は精を厭わず、膾は細きを厭わず
https://blog.mage8.com/rongo-10-08
”飯の精米具合などを気にしたり、なますの厚みを気にしたりしてはならない。しかし時間が経過して色あせた飯や魚や肉の腐敗し始めたものまで食べる必要は無い。変色した食べ物は食べない、悪臭のする食べ物は食べない、煮込みすぎて精気を失った(型崩れした)食べ物は食べない、季節はずれの食べ物は食べない、切り口の雑な食べ物は食べない、適切な味付けがされてなければ食べない。肉は多くても飯の量を超えて食べてはならない。酒を飲む時には酔うほどに飲んではならない。市場で買った酒と干し肉は食べない。口直しの生姜は忘れずに食べるが、食べ過ぎてはならない。主君の行う祭祀でいただいた肉はその日の内に食べる。自らの行う祭祀においては三日以上肉を供えない。三日以上過ぎてしまった場合はその肉は食べない。食べる時には話さない。寝るときにも話さない。例え粗末な供え物であっても、祭祀において捧げる時には恭しい態度を損なわない。”


    道具あれこれ
(ここまででp.140)

人間が石器を作るようになってから少なくとも二六〇万年が経っており(たぶんもっと長いだろう)、いまでは地球上のどんな片隅にも、どんな人間集団のあいだにも、洗練されたさまざまな道具が行き渡っている。そう考えると、ホモ属において最初に進化した人体の独自の特徴が、道具を制作し、使用するように自然選択が働いた結果だったとしても不思議ではない。

ルーシーのような華奢型アウストラロピテクスは、類人猿と人間の中間のような手を持っていた。彼らは穴掘り用の棒をつかむことなら間違いなくできただろうが、力強い精密把握ができるような手に進化したことが確実なのは、約二〇〇万年前だ(57)。実際、オルドヴァイ渓谷から出土した現生人類にかなり近い手の化石を見て、発見者ルイス・リーキーらは、この最古のホモ属の種をホモ・ハビリス(「器用な人」)と名づけたのである。
p.142から:もう一つ、〕
ホモ属で進化したと思われる道具がらみの技能で、
私たちの身体を変えるのに一役買ったのが、投擲である。
槍上の武器を投げたり突き刺したりすることができるのは人間だけだ。
チンパンジーやほかの霊長類は、
ある程度の狙いをつけて岩石や木の枝や糞などの汚物を放ることならままあるが、
何かに向かって速く正確にものを投げつけることはできない。
その動作はとてもぎこちなく、肘をまっすぐに伸ばしたまま、
上体だけを使ってものを投げる

一方、私たちの投げ方はまったく違う。
まず投げる方向に向かって片足を一歩踏み出しながら、
身体を横向きにし、
肘を曲げ、
腕を身体の後ろに引く。
それから腰、次いで胴体を回転させ、
鞭がしなるような格好で、膨大なエネルギーを生み出す。
そのエネルギーを使って、
肩、肘、そして最後に手首をいっきに前進させるのだ。
力強い投擲をするには脚と腰も重要だが、
投擲エネルギーの大半は肩から生み出される。
腕を頭の後ろに引くことによって、
この肩が投石機のような役割を果たすのである。

〔2021/3/27に追加:
(58)
ちょうどいいタイミングで投擲物を肩から放せば、人間は槍でも石でも野球のボールでも、最高時速一六〇キロでピンポイントに投げることができる。この一連の動きを正確にこなすにはかなりの練習が必要だが、適切な身体構造も必要だ。そのいくつかはアウストラロピテクスで最初に進化しているが、すべてが揃ってあらわれているのはホモ・エレクトスからである。可動域の大きい腰、幅広ななで肩、垂直ではなく横向きになっている肩関節、かなり伸びる手首などがその例だ(59)。おそらくホモ・エレクトスの狩猟者は、人類初の優れた投手だっただろう。


原注51
人間の胴体は可動性が大きく、腰や頭とは無関係にひねることができる。
このひねりが走行中には重要なポイント。

歩いているときと違い、走っているときは1歩を大きく踏み出すごとに、
身体を宙に浮かせながら片方の脚を前に、
もう片足の脚を後ろに振る。
このはさみのような運動が角運動量を生み出すので、
そのままにしておくと身体が右か左に回転してしまう。
したがって走者は脚を振るのと同時に腕を振り、
胴体を脚と反対の方向に回転させて、逆方向の同等の角運動量を生み出さなくてはならない。
胴体だけを独自にひねることが可能になっているために、
頭が左右に揺れずに安定していられるというのも利点である。

59
人間がものを投げるのに有利となるもう1つの重要な特徴は、
上腕のねじれが少ないことだ。

大半の人は、チンパンジーと同じように上腕にねじれがあって、
そのため肘関節が自然と内側を向くようになっている。
ところが、投げることが習慣化しているプロ野球選手などは、
投げるのに使っている利き腕のほうがそうでないほうの腕よりも、
上腕のねじれが20度ほど少なく発達している。
この形状が有利なのは、ねじれが少ないほど腕を後ろに引くことができるので、
それだけ多く弾性エネルギーを蓄えられるからだ。

つまり遠距離からの投擲は人間の体を最大限活用した攻撃)



〔2021/3/27に追加:
p.143から
 人間が道具を必要とするのは、狩りをして獲物を解体するためだけでなく、食物を加工するためでもある。ためしに生の食材を、道具を使って切ったり、すり潰したり、柔らかくしたりせずに食べてみてもらいたい。レタスやニンジンやリンゴなら食べられるだろうが、肉や塊茎のような固い食物は、なかなかそのままでは飲み込めないだろう。

〔2021/3/27にここに移動:
調理が発明されたのは、おそらく100万年前以降だと思われるが、
最古の考古学的遺跡から出土した石や骨を見るかぎり、
すでに初期ホモ属はさまざまな食物を噛む前に、
それを切り刻んだり叩いたりしていたことがうかがえる。
咀嚼と消化にかかる時間と労力を節約できる。


〔2021/3/28に追加:
チンパンジーは食事と消化に一日の半分以上を費やすが、道具を使える狩猟採集民はもっと自由な時間が持てるので、
それを狩猟や採集をはじめ、ほかの有益なことに費やせる。
第二に、塊茎や肉片を噛みはじめる前に柔らかくしておくだけで、消化がよくなり、摂取できるカロリーが大幅に増える(61)。
そして第三に、食物が加工してあれば歯と咀嚼筋が少なくてすむ。すでに見てきたように、
アウストラロピテクスは固くて噛み切りにくい大量の食物を口のなかで細かくするために、巨大な臼歯と咀嚼筋を進化させた。
ところがホモ・エレクトスでは、臼歯が約二五パーセントも小さくなって、現生人類の臼歯とほぼ同じ大きさになっている(62)。
咀嚼筋も同様に、現生人類の咀嚼筋とほとんど変わらない大きさにまで縮まっている。
そして臼歯と咀嚼筋が小さくなったことにより、ホモ属の顔の鼻から下は、自然選択を通じて短くなっていった。
私たちが突き出した鼻面(はなづら)を持たない唯一の霊長類なのは、ある意味では道具のおかげなのである。

    腸と脳

 通常、人は脳でものを考える。しかし時として、消化器系がその役を乗っ取り、身体のほかの部分を代表して判断をくだすことがある。実際、腹の底から出てくる直感には単なる衝動や本能を超えたものがあり、これはいみじくも、ホモ属において狩猟採集が始まったのを受け、脳と腸との切っても切れない関係が決定的に変わったことをあらわしている。
 自然選択を通じて狩猟採集に向いた身体ができあがっていたとき、脳と腸という別々の部分のそれぞれに、またその二つの関係性にどのような変化が生じることが有利だったのか。それを理解するには、これらの器官がともに高コストであることを考えてみるといい。脳も腸も、成長と維持に膨大なエネルギーを要する組織なのである。実際、脳と腸がそれぞれ消費する単位質量あたりのエネルギーはほぼ同量で、ともに身体の基礎代謝コストの約一五パーセントを使い、酸素や燃料の運搬と老廃物の除去のために同量の血液供給を必要とする(63)。しかも、腸には約一億もの神経がある。脊髄や末梢神経系全体にある神経の数より多いのだ。このいわば第二の腸は、食物を分解する、栄養素を吸収する、口から肛門にいたるまでの食物と老廃物の通過を促すといった、腸の複雑な活動を監視して制御するために何億年も前に進化した。
 人間の奇妙な特徴の一つは、脳と消化管(空のとき)がどちらも重量一キログラムあまりで、同じような大きさをしているということだ。人間と同じくらいの体重の哺乳類の大半は、脳の大きさが人間の約五分の一で、腸の長さが人間の二倍ある(64)。
言い換えれば、人間は相対的に小さな腸と、大きな脳を持っていることになる。これに関する画期的な研究を行なったレズリー・アイエロとピーター・ホイーラーは、この人間独特の脳と腸の大きさの比率が、最初の食料採集民の登場とともに始まった一大エネルギー転換の結果だと提唱した。つまり初期ホモ属は本質的に、食事を良質なものに切り替えることによって大きな腸を大きな脳と交換したというわけだ(65)。この論理によると、食事に肉を取り入れ、食料加工への依存度を高めることで、初期ホモ属は食べたものの消化に費やすエネルギーを大幅に節約できたので、余ったエネルギーを大きな脳の成長と維持にまわすことができた。実際の数字を見ると、アウストラロピテクスの脳は約四〇〇グラムから五五〇グラム、
ホモ・ハビリスの脳はもう少し大きくて約五〇〇グラムから七〇〇グラム、
初期のホモ・エレクトスの脳は六〇〇グラムから一〇〇〇グラムだ。
これらの種は順々に体格も大きくなっているから、それを考慮に入れて調整すると、
ホモ・エレクトスの脳はアウストラロピテクスの脳より三三パーセント大きかった(66)。腸は化石記録に保存されないが、いくつかの仮説によれば、ホモ・エレクトスの腸はアウストラロピテクスの腸より小さかったとされている。もうそうなら、狩猟採集のエネルギー面での利点のおかげで最初の人間は小さな腸でも用が足せるようになり、それが大きな脳の進化を可能にした一因だったということになる。
 脳が大きくなったことは、エネルギーコストがその分だけ大きくなるのを差し引いても、最初の狩猟採集民にとって間違いなく利点だったはずだ。

p.146
ともあれ狩猟採集がうまくいき、それまでより多くのエネルギーが使えるようになると、この生活様式はさらに大きな脳の進化を促す選択を呼び込んだ。脳が格段に大きくなった時期が狩猟採集の開始後であるのは、ただの一致ではない。

脳の巨大化への、食料加工と肉食の貢献ってすごいんだな


p.157から
氷河期に生きた旧人類

種の全体に共通する傾向として、時を経るとともにホモ・エレクトスの脳は絶対的にも相対的にも大きくなった。
図10に示されているように、ホモ・エレクトスの存在期間のあいだに脳の大きさは約二倍になり、一〇〇万年で現生人類とほぼ同じ大きさにまでなった(10)。

p.158 図10 脳の大きさ。上の図は、人間の進化の過程で脳の容積がどのように大きくなっていったかをあらわす。
下の図は、人類のさまざまな種における脳の容積の最大値から最小値までをあらわす。

上の図を見ると100万年前ぐらいから急に脳の容積が増えている。
下の図を見ると、アウストラロピテクス、
ホモ・ハビリス、
ホモ・ルドルフエンシス、
ホモ・エレクトス、
ホモ・ハイデルベルゲンシス、
ホモ・フロレシエンシス、
ホモ・ネタンデルターレンシス、
現生人類の順に、左から右にそれぞれ、縦長の形式で脳容積の最大~最小がわかるようになっている。
フロレシエンシスを例外として(これだけ異常に数値が低い上に一つの数値を示す「●」が1つしかないので、判断材料が少なすぎるのだろう。あとフロレシエンシス自体が小さい=頭も小さい)、
だんだん脳の容積の最大値が上がっていっている。
最大と最小の差が一番大きいのは、エレクトスと現生人類(この2つは振れ幅がほぼ同じ)。
なお、現生人類の容積最大値が「●」が縦に連なった棒グラフみたいなものが収まっている四角い枠の一番上に達しているので、
現生人類の振れ幅はエレクトスより長いかもしれない。
エレクトスの振れ幅が大きいことから、「エレクトスで脳が特に大きくなった」と推測できる。
エレクトスという種の直前ですでに脳がかなり大きくなれる可能性があるまでになっていて、
エレクトス自体はそこまで脳の容積最大値は増えなかったとも考えることも可能。



p.160 図11 旧ホモ属の種の比較。

頭蓋骨の画像。エレクトス、ハイデルベルゲンシス、フロレシエンシス、ネアンデルターレンシスの頭蓋骨があるので、
これらはみな旧ホモ属。つまりホモ属)

デニソワ人は、おそらくホモ・エレクトスの子孫で、一〇〇万年前から五〇万年前までのあいだに人間とネアンデルタール人との最終共通祖先(LCA)を持っていたと推察される(13)。デニソワ人が何者だったのかはいまもって謎だが、現生人類がアジアに移住してきたときに、ごく少数ではあるが、デニソワ人と現生人類の一部が異種交配した(14)。
 化石を種ごとに正確に分類するのはなかなか難しいし、いったいいくつの種がホモ・エレクトスの末裔なのか、どの種がどの種の祖先なのかについても一致した見解はない。ともあれ重要なのは、これらの人類が基本的にホモ・エレクトスの脳の大きい変異体ということであり、人間の身体の進化について考えるなら、彼らをひとくくりにして「旧ホモ属」(俗に「旧人類」)と称するのは便利だし、理にもかなっている。これらの旧ホモ属は、お察しのとおり、腕のいい狩猟採集民だった。彼らが作った石器はホモ・エレクトスが作った石器より少しばかり洗練されていて、種類も多かった(15)。
しかし武器に関して言うと、彼らの最大の発明は、槍の穂先だった。先の尖っていない槍ならば、石器時代の始まったころから作られていたと思われるが、それが見つかる見込みはほとんどない。木製のものはまず保存されないからである(16)。
しかし五〇万年前ごろに、出来上がりの形状をあらかじめ想定して非常に薄い剥片石器を作り上げるという新しい巧妙な技法を旧ホモ属が発明し、そうやって作られたものの一つが、三角形の尖頭器(せんとうき)だった(17)。
この技法を習得するには相当な技能が必要で、かなりの訓練も積まなければならないが、これが投擲技術に革命を起こした。
この技法で作られた石の尖頭器は軽くて鋭利で、動物の腱や樹脂を使って槍の柄の先端に容易に接合することができたからだ。
狩猟のときに、こうした石の尖頭器がどれだけ違いをもたらしたかを想像してもらいたい。
にわかに槍が段違いに鋭くなって、もう獲物に当たって撥ね返ることもなく、獣皮を貫通し、肋骨さえも突き通せるようになる。
そしていったん肉に食い込めば、ぎざぎざの縁が恐ろしい裂傷をもたらすのだ。薄い石の穂先という武器を備えた狩猟民は、
いまや遠くからでも獲物を殺せるし、自分が負傷する確率は下がったのに、狩りを成功させる確率は上がっている。
この石核調整技法(訳注:「石核」とは、剥片を剥がすもとになる原石のこと)で作られた他の道具も、皮を剥ぐなどのさまざまな作業の効率を大いに上げた。

p.293 原注

16.現時点での最古の槍は、40万年前のドイツの遺跡から出土したものだ。長さ2メートル超、高密度の木でできた立派な槍で、動物を突き刺して殺すのに使われていたと見られ、ウマやシカ、ひょっとしたらゾウまでしとめられていたかもしれない。


槍は接近戦でも投擲でも強いからな。人間はものを正確に投げるという遠距離攻撃が得意。
投槍器(アトラトル。atlatl)を使えば、てこの原理により素人ですらオリンピック選手並みに飛ばせる。

ゆっくり歴史よもやま話 投槍器
https://www.nicovideo.jp/watch/sm37724432

によると、やり投げの男子世界最高記録が98.48m。旧規格では104.80mが最高記録だったとされる。
100mの壁は非常に厚い。
投槍器で慣れた人間が投げると200mぐらい飛ぶ。
たいして力のない人間でもコツさえつかめば100mぐらい簡単に飛ぶ。
投槍器を使った射出速度は150km/h程度とされている。
コメント抜粋
”ヒトの知能や道具作成能力以外の主な身体的特徴”
”色彩能力→哺乳類は主に2色の色を見ることが出来るが、ヒトは珍しく3色を認識出来る。これによって他の動物と比べて毒があったり食べられない食物を区別する能”

”声帯の発達→他の動物も仲間とのコミュニケーションのために簡単な言語を操る。しかし人間ほど多くの単語を操る能力に優れた種はそう多くない”

”ガタイが良い→直立二足歩行するヒトは他の動物と比べて体高(地面から肩までの高さ)が段違いに高い。動物から見たらヒトは常時威嚇してるようなもん”

”持久力→ヒトは動物界でもトップクラスの持久力を持つ。これによってスタミナの低い獲物を疲れて動けなくなる持久狩猟という恐ろしい戦法を使うことが出来る”

”環境への適応能力→自身の身体に毛皮を持たずに服を作成し、また「家」を作る能力を併せ持つヒトは、単一の種として地球の汎ゆる環境に生息する唯一の動物である”

”毒に強い→タマネギとかチョコとか、食べれない動物が多い食物を人間は平気で食べれる。食べれない毒でも取り除いて食べたり、薄めて薬にするヤベーやつ”

”寿命→比較的活動的な哺乳類で100年近い寿命を持つ種はヒトとクジラの仲間くらい。医療技術も合わせると生存能力は動物界でもトップ”

”黎明期の口伝による知識の積み重ねはデカい”

”道具で何を作ったから最強なのかを考えると、やはり「遠距離武器」が作れることが最強たる理由なのではないだろうか”

”「記憶力」ってのはあるかもな”

”「進化」という過程を経ずに爪や牙得て毛皮を纏い知識を共有するクソチート”

”道具は当然としてやはり物を投げる能力ではないか”

”高度な文化の継承だろうな、先祖代々の教えは数十数百年の経験値に等しいし”

”投擲能力は生物史上最強だよな人類”

”成長リソース使わずに体外に牙モドキとか生やしてるのと同じだしな。ほぼバグ技”

以上。

射程距離が弓や銃じゃん。
100m離れた四方八方から一斉にアトラトル投槍されたらそりゃ大型動物でも勝てんわ。
100mも飛べば威力もヤバいからな。
マンモスにも勝てる。目を潰せば勝利だもんな。
道具は肉体ではないので急速に変化できる。

マスターキートンの砂漠のカーリマンという傑作で登場した。

マンガ『マスターキートン』の知識「砂漠ではスーツがいい」は本当か? マジの砂漠にスーツで行ってみる
https://srdk.rakuten.jp/entry/2017/01/31/110000
”漫画『MASTERキートン(マスターキートン)』とは、浦沢直樹・勝鹿北星・長崎尚志脚本、浦沢直樹作画による漫画です。ストーリーは複雑な経歴を持つ主人公(平賀=キートン・太一)が世界を舞台にさまざまな難事件を解決していくというもの。漫画にはさまざまなサバイバル術が登場しますが、なかでもネットで話題になるのが「砂漠ではスーツがいい」という知識です(「マスターキートン 完全版 1巻」収録・「黒と白の熱砂」と「砂漠のカーリマン」)。長袖長ズボンで通気性に優れるスーツは、じつは暑い砂漠にぴったり……という知識を検証。日陰がなく湿度も低い砂漠では、実際に半袖よりもスーツのほうが快適に過ごせて、マスターキートンに書いてあるとおりの結果になりました。記事では砂漠で水を作り出すサバイバル術も試していますよ。”

実地で検証は本当にすごい。

この作品は傑作なのだが尻くさい。平賀氏(ひらがし)は
信濃国を本領とした清和源氏義光流である信濃平賀氏と、
安芸国南部を本領とした藤姓良房流の一族である安芸平賀氏の2つがある。
源氏=皇族の血筋。藤原氏。苗字からいきなり怪しいじゃん。
蘭学者などである平賀源内との掛詞だろう。蘭学はキリシタン流入経路。



〔2021/3/28に追加:
p.162から
 さらに重要な発明は、火の発明だ。人間が〕
p.162から
いつから定期的に火をおこし、使うようになったのかは定かでない。
人間が意図的に火を使用したことを示す現時点での最古の証拠は
100万年前の南アフリカの遺跡と、
79万年前のイスラエルの遺跡から出ている。
火の痕跡が珍しくなくなるのは40万年前から。
火を通した食物は生よりもずっとエネルギーの産生量が多く、
食べて具合が悪くなる危険もずっと少ない。
暖をとれたし、ホラアナグマのような危険な捕食者を寄せ付けずにもいられたし、
夜遅くまで起きていることも可能になった。



〔2021/3/28に追加:
p.164から
近年のデータでは、ネアンデルタール人と現生人類はまぎれもなく別個の種で、遅くとも八〇万年前から四〇万年前までには遺伝子的に分岐したことが示されている(21)。この二つの種のあいだには、わずかながら交配があったものの、ネアンデルタール人はごく近しいいとこであって、祖先ではない(22)。
 ネアンデルタール人について最も重要な事実は、彼らが二〇万年前から三万年ぐらいのあいだにヨーロッパと西アジアに住んでいた旧ホモ属の一種だということだ。

ネアンデルタール人はひときわ筋肉質でがっしりしており、前腕とすねが短い。このような身体つきは、北極圏に住むイヌイットやラップランド人などに典型的に見られる特徴で、身体の熱を逃がさないようにするのに役立った。

約四万年前に現生人類がヨーロッパに到達しはじめると、ネアンデルタール人はほとんど現生人類に取って代わられてしまった。


p.292 原注
22.交配の証拠があるからといって、ネアンデルタール人と現生人類が同じ種であることにはならない。多くの種は異種交配が可能で、実際にしてもいる(専門用語では「hybridize」〔雑種形成する〕という)。異種交配がごくわずかで、両者が大きく異なったままであれば、それらを単一の種と分類するのは有益ではなく、かえって紛らわしい。

23.骨の化学分析から、ネアンデルタール人はオオカミやキツネといった肉食獣と同じくらい肉を食べていたことがうかがえる。



〔2021/3/28に追加:
p.166から
    大きな脳

 ホモ・エレクトスとその子孫である旧ホモ属に明確にあらわれている数々の変化のなかでも、何より目立って印象的なのは、脳が大きくなっていることだ。図10に見られるとおり、氷河期のあいだにホモ属の脳の容積はほぼ二倍になり、ネアンデルタール人のように現代人の平均サイズよりわずかに大きな脳を持った種さえある。巨大な脳が進化した理由は、おそらくそれによって思考や記憶など、複雑な認知作業が容易になるためだと思われるが、賢いというのがそんなにいいことなら、なぜもっと早くから大きい脳が進化しなかったのだろう。そしてなぜもっと多くの動物が、私たちのような大きい脳を持つようになっていないのか。
その答えは、前に触れたように、エネルギーに関係している。大きな脳はとんでもなく大量のエネルギーを消費するから、たいていの種はとてもそんなコストを払いきれないのだ。しかしホモ・エレクトスとその後の旧ホモ属は、狩猟採集の利益配当のおかげで、かつては許されなかったような大きい高コストの脳を持てるようになったのである。

p.167 図12
霊長類における身体の大きさと脳の大きさの関係。身体の大きい種ほど脳も大きいが、その関係性は非線形だ。
類人猿に比べると、人間は身体の大きさから予測されるより3倍も大きい脳を持っている。哺乳類全般と比べると、私たちの脳は約5倍も大きい。

p.168
 ではあらためて、脳の大きさがどのように進化したかを考えていこう。材料にするのは骨格から予想される体重の推定値と、頭蓋骨から計測した脳の容積だ(25)。この数値は表2にまとめられているとおりで、これによると、最古の人類の脳の容積は類人猿並みだったが、初期ホモ・エレクトスの脳は絶対的にも相対的にもそれなりに大きくなっていた。


p.169 表2 ホモ属の種
  種     生息時期(単位:100万年前)  発見場所  脳の大きさ(cm^3) 体重(kg)
ホモ・ハビリス  2.4-1.4 タンザニア、ケニア  510-690   30-40

ホモ・ルドルフエンシス  1.9-1.7 ケニア、エチオピア  750-800       ?

ホモ・エレクトス  1.9-0.2 アフリカ、ヨーロッパ、アジア  600-1200   40-65

ホモ・ハイデルベルゲンシス  0.7-0.2   アフリカ、ヨーロッパ  900-1400   50-70

ホモ・ネタンデルターレンシス  0.2-0.03   ヨーロッパ、アジア  1170-1740    60-85

ホモ・フロレシエンシス  0.09-0.02 インドネシア  417    25-30

ホモ・サピエンス(現生人類)  0.2-現在  世界各地 1100-1900   40-80


↓は前にメモった、p.169の表2の箇所〕
p.169の図
生息時期
単位:100万年前
ホモ・サピエンス(現生人類) 0.2(=20万年)-現在


〔2021/3/29に追加:

p.170から
大きな脳には相当なコストがかかる。脳は、重さで見ると体重の二パーセント程度なのに、安静時の身体のエネルギー収支の約二〇パーセントから二五パーセントを消費する。寝ていようが、テレビを見ていようが、この文章に頭をひねっていようが、それだけのエネルギーが奪われるのである。絶対的な数字でいえば、あなたの脳は一日二八〇キロカロリーから四二〇キロカロリーを消費する。

三歳と七歳の子供二人の世話をしている妊娠中の母親は、自分と胎児と二人の子供の分として、一日に約四五〇〇キロカロリーが必要だ(31)。この子供たちがチンパンジー程度の大きさの脳を持っていたなら、母親が必要とする一日あたりのエネルギーはおよそ四五〇キロカロリー少なくてすむ。この数値は、旧石器時代には決して小さくなかった。
 大きな脳を持つことの重大な問題はほかにもある。脳にはいついかなるときも、燃料を補給し、老廃物を取り除き、体温を適度に保つために、全身に供給される血液量の約一二パーセントから一五パーセントにあたる一リットル近くの血液が流れている。

ゼリーを崩壊させる力はゼリーの大きさとともに指数関数的に増大するので、大きいゼリーのほうがはるかに表面付近から割れてきやすい。したがって大きな脳ほど、脳振盪からしっかりと守らなければならない(32)。

原注 p.291

31.母親は自分の身体の分として約2000キロカロリー、加えてその15%を脂肪の分として必要とする。適度に運動する平均的な3歳児には990キロカロリーが必要で、同じく適度な身体活動レベルにあると仮定した7歳児には1200キロカロリーが必要となる。

32.人間の脳にはいろいろな自己防衛手段が備わっている。その1つが、脳の複数の区画(左右と上下)のあいだに挟まっている特別に厚い膜だ。ワインケースの内部にはボール紙の間仕切りがあって、ワインの瓶が互いにぶつからないようようにしているが、この帯状の膜はそれと同じような働きをしている。また、脳は大きな湯船のようなものに浸かっていて、周囲の加圧された液体によって衝撃が吸収されるようになっている。加えて、人間の頭蓋はこのほか壁が分厚い。



p.172から
チンパンジーのメスは自分の子にしか食物を分けないし、
オスにいたってはまず誰にも分け与えない(36)

原注36
例外は肉で、これはオスも狩猟をする際に組んだ仲間に分けることがある。


p.173から
ダンバーが行なった有名な分析によれば、
霊長類のそれぞれの種の大脳新皮質の大きさは、
集団規模とある程度の相関関係にあるという。
この相関関係が人間にも当てはまるなら、
私たちの脳は、
だいたい100人から230人の社会ネットワークに対処できるように進化
したことになる。


絶滅した人類に関しても、
成人の脳の大きさになるまでにどれだけの時間がかかっていたかをかなり正確に推定できる
(なんと歯を使って算出する(44))。

原注44
人間やほかの霊長類も含めたすべての哺乳類では、
脳が完全な大きさに達する年齢と、
第一永久歯が生えてくる年齢とが同じ
だからだ。
しかも、歯には木の年輪のような時間の経過記録を保存する微細構造があるため、
分析者が歯を利用して動物の第一永久歯が何歳で生えてきたか、
ひいてはいつの時点で脳の成長が止まったかを推定できる。


人間の脳は六年か七年で成人並みの大きさに達する
(だから子供と大人が同じ帽子を共有できる)。



〔2021/3/29に追加:
p.182から
脂肪の各分子の構成要素は、脂肪分の豊富な食物を消化することによって得られるが、私たちの身体は炭水化物からもそれらを簡単に合成できる(だから脂肪分ゼロの食物を食べても太るのだ(49))。次に、脂肪分子はじつに便利で、エネルギーを凝縮して蓄える。脂肪一グラムのエネルギー量は九キロカロリーで、炭水化物やタンパク質一グラムあたりのエネルギーの倍以上だ。食後、体内ではホルモンの働きによって糖分、脂肪酸。グリセリンが脂肪に変換され、脂肪細胞という特別な細胞内に貯蔵される。この脂肪細胞が体内には約三〇〇億個ある。そして体がエネルギーを欲すると、また別のホルモンが脂肪を構成要素に分解するので、体はそれを燃焼させるわけである(これについては第10章で詳述する)。

あなたが歩いたり走ったりするときでも、使われる燃焼エネルギーの大半は脂肪由来なのである(ただしスピードが上がると、炭水化物を燃焼させる割合も増えてくる)(53)。また、脂肪細胞はエストロゲンなどのホルモンの調節や合成に関与しているし、皮膚の脂肪のすばらしい断熱材として、体温低下を防ぐのに一役買っている。


p.289 原注
49.専門的に言うと、脂肪分子とは3個の脂肪酸と1個のグリセリンで構成されたトリグリセリドである。脂肪酸は基本的に炭素原子と水素原子の長い鎖状の連なりで、グリセリンは無色無臭で甘味を持ったアルコールの一種だ。

53.グリコーゲン(筋肉や肝臓に貯蔵される炭水化物の1形態)は脂肪よりも燃焼が速いが、脂肪よりもずっと重くて密度も高いため、体内には限られた量しか貯蔵できない。よほど速く走るときをのぞけば、燃焼に使われるのはほとんどが脂肪である。

p.186から
ホモ・エレクトスと旧ホモ属の個体が異様に大きい脳を維持できたのは、腸が比較的小さいことが一因だったというのは妥当な推測だ。そして腸が小さくなれたのは(歯が小さくなれたのもそうだが)、これらの種が、肉や加工した食物を豊富に取り入れた良質な食事を摂れていたからにほかならない。


旧人類にそこそこのエネルギー余剰を得させていた大きな要因として、あと二つ考えられるのが、協力と技術だ。

すでに見てきたように、初期ホモ属が初めて石器を使いだし、それによって食事を切ったり叩いたりできるようになったのは確実である。その後、今度は旧ホモ属が先端に石をくくりつけた投擲物を発明し、そのおかげで従来よりはるかに簡単に、かつ安全に獲物を殺せるようになったのだ。調理もまた、同じぐらい大きな技術の進歩だった。私たちはものを食べるたび、それを噛んで消化するのにエネルギーを使わなければならない(だから食事のあとは脈拍と体温が上昇する)。しかし植物性食料でも動物性食料でも、それをあらかじめ切り刻んだり、すりつぶしたり、叩いたりして物理的に加工しておくと、消化にかかる負担が大幅に低減される。加熱調理の効果はさらに絶大だ。たとえばジャガイモなどは、生で食べるよりも加熱して食べたほうがカロリーもほかの栄養素も倍近く得られる(60)。さらに加熱調理には病原菌を殺せるという利点もあって、おかげで免疫系の負担がずいぶんと減ることになる。

p.190
熱帯でも、食料欠乏は起こりうる。そこが島であればなおさらだ。実際、人類の過度なエネルギー依存に対するしっぺ返しの実例は、インドネシアの島に住んでいた旧人類の種の一つに最もよくあらわれている。ホビットという呼び名でも知られる小人の種、ホモ・フロレシエンシスがそれである。


p.202
ネアンデルタール人と現生人類のゲノムの違いを丹念に解析してみると、すべての非アフリカ人には、二パーセントから五パーセントというきわめて小さい割合ながら、ネアンデルタール人由来の遺伝子が含まれていることがわかるのである。これはおそらく五万年前、現生人類がアフリカを出て中東を通過する際に、ネアンデルタール人と現生人類のあいだでわずかに異種交配があったためだと思われる(7)。その後、この集団の子孫がヨーロッパとアジアに分散したのだと考えれば、なぜアフリカ人にはネアンデルタール人の遺伝子がないのか説明できる。そして現生人類はアジアに広がった際に、デニソワ人とも異種交配したと見られる。オセアニアとメラネシアに住む人々のあいだでは、遺伝子の三パーセントから五パーセント程度がデニソワ人由来のものとなっているのだ(8)。

現生人類がいつどこで最初に進化したかを示唆してくれる、また別の、より具体的な手がかりは、化石から得られる。遺伝子データが予測しているのとまったく同様に、わかっているかぎり最も古い現生人類の化石はやはり出自がアフリカで、時代はおよそ一九万五〇〇〇年前とされている(9)。そして一五万年前より古いと見なされる、ほかの多数の初期現生人類の化石も、やはりすべてがアフリカから出ている(10)。

p.286 原注
9.この化石は「オモ1号」と呼ばれ、エチオピア南部から出土した。


p.214から
側頭葉の深い部分(海馬と呼ばれる構造)は、情報を学習して蓄積するのを可能にしている。
側頭葉が大きいおかげで言語や記憶に優れていると推測してもおかしくはない。
ひょっとするとこれらの能力の魅惑的な相関物が、
霊性なのかもしれない。
実際に脳外科医の報告によると、
鋭敏な患者は手術中に側頭葉を刺激されると、
自称無神論者であっても強烈に霊的な感情が引き出される場合があるのだという。



人間特有の声道の配置には、かなり大きな代償もともなう。
イヌやチンパンジーの場合、食物と空気は喉のなかで別々の経路を通る。
しかし人間の場合は、喉頭蓋が数センチほど低い位置にあるために軟口蓋と接触していない。
舌の奥に大きな共有スペースが発達し、
食物と空気の両方がそこを通って食道か気道のどちらかに入ることになった。
人間は大きすぎるものを飲みこんだり、
うっかり呑み込み方を間違えたりしたときに、
窒息を起す危険のある唯一の種なのだ。

〔2021/3/29に追加:
p.225から
「文化」という言葉にはいくつもの意味があるが、最も本質的な意味としては、学習された一連の知識や信念や価値観のことを指し、それがときには適応的に、ときには恣意的に、各集団に独自の思考様式や行動様式を持たせることになる。

文化は、遺伝子とは異なるプロセスを通じて進化するため、文化的進化は自然選択よりもはるかに強力で急速なものとなる。それは文化的な形質、いわゆる「ミーム」が、遺伝子とはいくつかの重要な面で違っているからだ(56)。
新しい遺伝子はランダムな突然変異を通じて偶発的にしか生じないのに対し、人間はしばしば意図的に文化的変異を生み出す。

文化と人体の生物学的仕組みとの最も基本的な相互作用は、学習された行動――どんなものを食べ、どんなものを着て、どんな運動をするか――が身体の環境を変え、それによって身体の成長のしかた、機能のしかたに影響を与えるというものである。この影響が進化そのものを引き起こすことはない(それでは後天的に得た身体変化が遺伝すると考えるラマルク的進化になってしまう)が、年月が経つうちに、そうした相互作用の一部は確実に個体群のなかでの進化的変化を可能にする。文化的な革新はときとして、身体に自然選択を【かけさせる】のだ。そのみごとに実証されている一例が、大人になっても乳糖を消化できる能力(ラクターゼ活性持続)である。この能力は、アフリカ、中東、ヨーロッパにおいて、動物の乳汁を消費する人々のあいだでそれぞれ別個に進化した(58)。

前期旧石器時代に石器が作られはじめると、以後、歯は小さくなる方向へと自然選択の作用を受け、調理が普及してからは消化器系も大幅に変化して、そのため今日の私たちは、もはや調理をしなければ生きていかれない体になっている(59)。


p.278原注
58.ラクターゼは乳糖(ラクトース)の消化を助ける酵素。最近までは人間もほかの哺乳類と同様に、乳離れをするとラクターゼの産生能力を失っていた。しかしLCT遺伝子の突然変異が進化したために、一部の人間は大人になってもこの酵素を引き続き合成することができる。

59.『火の賜物――ヒトは料理で進化した』依田卓巳訳、NTT出版、2010年。
(原著は2009年。

【】は傍点の代用)

p.229から
おそらく最も間違った関心の対象となってきた形質が、肌の色である。少なくとも六つの遺伝子により、皮膚の外側の層は色素を合成するようになっている。色素は天然の日焼け止めのようなもので、紫外線放射によるダメージを遮断する役割を果たしているのだが、同時に(通常なら日光に反応して皮膚が生成するはずの)ビタミンDの合成を妨げていもいる(62)。結果として、赤道の近く、すなわち一年を通じて紫外線放射が強烈なところでは、色素沈着を濃くする方向へと強い自然選択が働いたが、温帯に移住した集団のあいだでは、十分なレベルのビタミンDが確実に生成されるように色素沈着を薄くする自然選択が働いたのだ。これまでのヒトの遺伝的変異の研究で、過去数千年のあいだに起こった強い自然選択の痕跡を示す、ほかの数百の遺伝子が同定されている(これについてはあとの章で詳述する)。ただし、一つ覚えてほしいのは、各人や各集団に違いをもたらす多くの形質、たとえば毛髪の質感や目の色などは、文字どおり皮相的なものであり、その多くはまぎれもないランダムな変異であって、自然選択とも、ましてや文化的進化ともまるで関わりのないものだということである。



p.233から
現生人類の狩猟採集民は脳だけでなく、
筋肉も働かせることによって繁栄したのであり、
脱工業化時代の大半の人間よりもずっと骨の折れる、
身体的につらい生活を送っているのだ。
たしかに身体的な苦労を要するが、
一部の人が想像するほど過酷で悲惨な生活様式でないことは強調しておくべきだろう。
典型的な狩猟採集民が実際に「労働」に費やしている時間は、
過酷な環境においてさえ意外なほどに短かったのである。
たとえばカラハリ砂漠のサン族が、採集、狩猟、道具制作、家事といった活動に費やす時間は、
一日当たり平均6時間だ。
といっても、残りの時間をすべてくつろぎや娯楽に充てられるわけではない。
狩猟採集民は余剰の食料を生産しないから、
エネルギーを無駄遣いしないために休めるときはできるだけ休んでいなくてはならないし、
65歳になったからといって引退できるような余裕はなく、
もし怪我や障害を負ったりすれば、
ほかの誰かがその埋め合わせのためにさらに働かなくてはならない。
それなりに必死に働くが、
ものすごく必死に働くわけではないということである。

p.242から
平均的な農耕牧畜民はどんな狩猟採集民よりもずっと勤勉に働かなくてはならなかったし、
健康状態も悪化して、若くして死ぬ確率も高くなった。
寿命が延びたり、乳児死亡率が下がったりといった人間の健康状態の向上は、
そのほとんどが、ここ数百年の新しい出来事なのである。

〔2021/3/29に追加:
p.244から
今現在、進化がたいした変化力ではないと見なされている一つの理由は、自然選択がゆっくりと進むものだということにある。何百世代もが経過しないと、自然選択は劇的な効果をあらわさないのだ。人間の一世代は一般に二〇年ちょっとだから、バクテリアや酵母菌やショウジョウバエにおいてならすぐに観測できるような規模の進化的変化を人間に見いだすのは容易ではない。

一世代の年数をここで言っている。600世代前なら約1万2千年前)

自然選択は旧石器時代の終わりとともに止まったわけではないけれども、ここ数千年のあいだに起こった自然選択が、それまでの数百万年に比べて相対的に少ないことは事実である。その差は当然のことで、なにしろ最初の農民が中東で土を耕しはじめてから、まだ六〇〇世代しか経過していないのだ。しかも大半の人の祖先が農業を始めたのは、それよりさらにあとのことで、おそらくここ三〇〇世代ほどのあいだと思われる。比較のために言うならば、私の家では二〇世紀のあいだに同じだけの世帯数のネズミが暮らしてきたことだろう。三〇〇世代のあいだにも選択はそこそこの数で起こるだろうが、選択の力がとてつもなく強いものでないかぎり、集団全体を席巻するような有益な突然変異、あるいは集団全体を急速に壊滅させるような有害な突然変異は生じない(8)。加えて、ここ数百世代のあいだに起こった選択がどれも一定方向に働いているとは限らないから、その軌跡が掻き消されてしまう可能性もある。



p.254
ミスマッチ病を定義するなら
旧石器時代以来の私たちの身体が
現代の特定の行動や条件に十分に適応していないことから生じる病気。

〔2021/3/29に追加:
p.256から
たとえば自然選択は過去数百万年のあいだに、果実、塊茎、野生の鳥獣、種子、木の実など、繊維は豊富だが糖分は少ないさまざまな食物を摂取するように人間の身体を適応させた。そのために、現代のあなたが糖分ばかりで繊維の少ない食物を絶えず摂り続けていると、いつ2型糖尿病や心臓病などの病気が発症しても不思議ではないのである。同じように、果実しか食べないというのも、やはり病気にかかる原因となる。

ミスマッチ病は刺激が大きすぎること、小さすぎること、新しすぎることのいずれかが原因なのだ。

身体の消化できない新種の脂肪(水素添加した硬化油など)


〔2021/3/29に追加:
p.264
まずは二つの一般的なミスマッチ病を比較してみよう。その進化的な起源は追って第8章で詳しく見ていくが、ともあれそれは壊血病と虫歯である。壊血病はビタミンCが欠乏していることによって起こり、かつては船乗りや兵士など、ビタミンCの主要な天然供給源である新鮮な果実や野菜が不足しがちな生活を送っている人のあいだで一般的な病気だった(26)。近代科学は壊血病の根本的な原因をなかなか特定できなかったが、ついに一九三二年、多くの社会がこの病気の予防法をつきとめ、ビタミンCを豊富に含んだ特定の植物を食べればいいのだとわかった(27)。

p.273 原注
26.多くの動物はビタミンCを体内で合成するが、果実食のサルと類人猿はこの能力を何百万年も前に失った。したがって一部の動物の器官には適度な量のビタミンCが見られる。

p.264
虫歯もミスマッチ病。
歯に付着する薄い膜状の歯垢のなかにいる細菌のしわざ。
口内細菌のほとんどは無害だがごく小数の種が
あなたの噛んだ食物に含まれている澱粉や糖をエサにするときに問題を引き起こす。
細菌から放出された酸が歯を溶かして穴をあける。
残念ながら人間は虫歯の原因となる微生物に対抗できる天然の防御を唾液以外にほとんど持っていない。
これはおそらく、私たちがでんぷん質や糖質の食物を多量に食べるように進化してはこなかったからだ。
類人猿が虫歯になることはめったになく、
狩猟採集民が虫歯になることは珍しい。
虫歯がこれほどまでに広まったのは農業が開始された後で、
急激に増加したのは19世紀と20世紀においてだ。

虫歯を予防したいなら、糖と澱粉の摂取を劇的に減らさなくてはならない。


(パン、白米、玄米、麺など主食を減らすか食べないようにしないとだめなのね。
本書を読むに、
人間の肉体は農業主体ではなく狩猟採集時代に適応しているから、
いわゆる主食は控えて肉食中心
=狩猟採集時代に近い食事にして
ビタミンB、C、D、Eなど各種ビタミン、
亜鉛、鉄、プロテインなどで栄養学的に完全に十分に栄養摂取するのが一番良いのか?
魚介類は311などのせいで日本産はアウトだし、
魚介類は産地偽装が簡単だからアウト。
現代は魚介類でしかとれないあるいはとり難いものもサプリで補えるので幸運。
マクロビは明確に体に悪いのでやめること。
マクロビをやっている人は亜鉛不足で病状悪化したりするよ。
ヴィーガンもね。
栄養不足だと攻撃的になることを思い出した。
別に上記の人々が攻撃的という意味ではないので誤解しないように。

もぐらさんに触発されて、私も勉強した。
この記事が健康法に言及しているのでここに書いた。

玄米などに含まれるフィチン酸は鉄やカルシウムがあるとそれと結合してフィチン酸塩を作ってしまう。
フィチン酸鉄やフィチン酸カルシウムなどは水に溶けないので
鉄やカルシウムが腸から吸収できなくなる。
つまり、栄養不足になりやすくなる。

玄米食をしていたせいでひきつけを起こした人に
鉄の錠剤を与えるとひきつけが治った事例がある。

桜沢如一の、食品の陰陽分類は栄養学的に根拠のないやり方。
マクロビ理論の根拠は桜沢如一が1925(大正14)年に出した『食養学原論』。
玄米食、小食、粗食、陰陽説などが書いてある。

陰陽分類が滅茶苦茶でたとえば

ナトリウム 動物 陽
カリウム 植物 陰

動物である人間は陽だから同じ陽である動物を食べるのはよくないという説を立てた。

動物体は短く
植物体は長いことから
動物でも細長いものは陰ということにした。

陰陽説の
「陽きわまれば陰、
陰きわまれば陽」を詭弁に悪用。
これをもとに食品として最高のものは
陰を転じて陽にしたものとされる。
牛の身体は短いから動物の仲間であり陽。
つまりビフテキは食べてはいけないはずなのだが
桜沢はビフテキが好きで
人目を避けてビフテキを食べていた。
他にも玄米正食をしていると公言しておきながら陰でビフテキを食べている人はいる。
要は、創作者の好みとご都合主義で決まる。
個人的にヤバさを感じたのがタバコ肯定論。
桜沢はタバコを好んだ。
普通は吸ったら駄目だと大半の読者はお思いになるだろう。
これも陰を陽に転じたものとして説明される。
煙が紫だから陰とする。
吸うと煙は黄色になる。
黄色は陽。
だから吸っても問題ないという詭弁。

栄養不足が原因で病気になっている人に小食を勧めるなど、
他にもヤバい点がいろいろあるが割愛。

https://twitter.com/mkmogura/status/385369358425260032
”村手 さとし
@mkmogura
http://okwave.jp/qa/q5024513.html

マクロビオティックやってて、肌が黒いとかは、すべてカルシウムとかのミネラル不足だよ。フィチン酸とかも、調べろと思う。体を温める生姜は、マクロビのあほなカリウムとかで決める陰陽では、陰性です。
https://okwave.jp/qa/q5024513.html
午後8:43 · 2013年10月2日”

マクロビオティックと生姜湯
2009/06/07 16:55
https://okwave.jp/qa/q5024513.html
”身体の冷え対策について調べていると
生姜は身体を暖める作用があると知りました
しかし
マクロビオティックなるものを見つけそちらの陰陽を見てみると
生姜は陰
つまり生姜を摂取すると身体を冷やしてしまうそうなんですが
どっちが正しいんですか?
生姜は身体を冷やすんですか?暖めるんですか?

マクロビオティック的に言うとニンニクも身体を冷やすそうなんですが

マクロビオティックの陰陽って何を基準にして分けてるんですか?
〔中略〕
ベストアンサー
発案者やそれに商機を見いだした人たちのフィーリングです。
科学的な根拠はありません。


2015年4月28日
マクロビと栄養学は調べたことがある。
妊娠中の元嫁さんの食事を作ってたのは俺だから。
b12のために海苔をひたすら食べさせるのと、
チーズの解禁、亜鉛と鉄分、カルシウムのサプリで補ってもらったよ。
炭水化物過多、ビタミン12欠乏、フィチン酸対策の亜鉛は、必須ではないかな?

2013年10月2日
自分は生物濃縮がいやで、今、肉も魚もキノコさえも食べない食生活をしている、
基本的にだけど。これをマクロビオティックとかと一緒にされると、ちと困る。
マクロビとかにはまるのは、女性が多く、ショウガでも食ってろ、バーカ!と思うことが多々ある。
陰陽ならマクロじゃなく中医学も勉強しろと。


著者は全般に新しい造語が嫌いだが、
ディスエボリューションというのは有益で適切な新語だと思う。
ディス=有害な

下巻

p.10から
エデン追放はミスマッチの本当に大きな最初の原因の比喩。
狩猟採集の生活様式の終焉。
この移行は約600世代前に始まった。
ジャレド・ダイアモンドに言わせれば、
農業は「人類史上最大の過ち」だった。

600世代なら1万8000年前ぐらいか。[2021/3/29修正:
”人間の一世代は一般に二〇年ちょっと”より、600世代前なら約1万2千年前
]


サピエンス全史も同じ主張だが「麦の奴隷」論はおかしな点があるので注意。


(サピエンス全史の画像)


農耕牧畜民は狩猟採集民よりも多くの食物を手に入れられて、
それゆえに多くの子供を得られるが、
その代わり、
総じて狩猟採集民よりも必死に働かなくてはならないし、
食事の質は低く、
洪水や旱魃などの天災に見舞われてせっかくの作物が台無しになることもあるため、
飢餓に直面する機会も多くなる。
また、人口密度の高い集団で暮らしているため、
感染症が流行りやすく、社会的ストレスも発生する。
農業は、文明やその他の「進歩」につながったかもしれないが、
かつてない大規模な苦難や死にもつながった。
いま私たちを苦しめているミスマッチ病の大半も、
もとはといえば、
この狩猟採集民から農業への移行に端を発しているのだ。

世界の異なる地域での農業の創始に拍車をかけた
もっと大きな要因は、人口圧力だった。
考古学調査によれば、
約1万8000年前、
最後の大きな氷河作用が止まりはじめたのと時を同じくして、
野営地――人々の住んでいた場所――の数は圧倒的に増え、
広さも増していったことがわかっている。


[2021/3/29追加:
p.15から
一万八〇〇〇年前ごろから地中海地方の気候がしだいに温暖多湿になってくるとともに、考古学遺跡の数が増え、範囲も広がって、現在は砂漠になっているところにまで及んでいった。この人口急増の最盛期は、一万四七〇〇年前から一万一六〇〇年前ごろで、ナトゥーフ期と呼ばれている(7)。初期ナトゥーフ期は、いわば狩猟採集の黄金期だった。

狩猟採集民にとってのエデンの園があったとしたら、まさにこれがそうだったに違いない。
 だが、一万二八〇〇年前に、突然の危機が襲う。世界の気候が急激に悪化したのだ。おそらく北米の多数の氷河期の水が大西洋に注ぎ込んで、メキシコ湾流を一時的に分断させ、全世界の気候パターンを大混乱させたためだろう(8)。「ヤンガードリアス」と呼ばれる出来事で(9)、世界はいきなり氷河期のような状態に逆戻りし、寒さが何百年も続いた。ナトゥーフ期の人々にとって、この変化はどれほど深刻だったことだろう。彼らは永続的な村落に高い人口密度で暮らしてはいたが、生計はあいかわらず狩猟採集に依存していたのだ。一〇年もしないうちに、その地域全体がとてつもなく寒く乾燥していって、食物の供給が徐々に減っていった。いくつかの集団はこの危機に対応して、もっと単純な移動式の生活様式に回帰した(10)。だが、ほかのナトゥーフ期の人々はあきらめず、定住生活を守るための努力をさらに徹底したようだ。この場合、まさしく必要は発明の母だったらしく、一部の人々がどうにか植物栽培に成功し、現在のトルコ、シリア、イスラエル、ヨルダンを含む地域のどこかにおいて史上初の農業経済を生み出した。それから一〇〇〇年以内に、人々はイチジク、オオムギ、コムギ、ヒヨコマメ、レンズマメを栽培品種化し、彼らの文化は新しい名前をつけられるに値するだけの変革を遂げた。それが先土器新石器文化A(Pre-Pottery Neolithic A:PPNA)である。この農業先駆者たちは、ときに三万平方メートル(ニューヨーク市のおよそ一・五ブロック分)にも及ぶ大集落に暮らし、土煉瓦の家を建て、内側の壁と床に漆喰を塗った。壁で有名な古代の町ジェリコ(エリコ)の最も古い層には約五〇の家があったとされ、そこの五〇〇人ほどが暮らしていたと見られている。さらにPPNA期の農民は、食料をすりつぶしたり叩いたりするためのよくできた石器を案出し、精巧な装飾用の小立像を作り、死者の頭部を漆喰で固めた(11)。
 その後も変革は続く。まず、PPNA期の農民は食糧調達の補助としてガゼルなどの動物の狩りもしていたが、一〇〇〇年以内に、ヒツジ、ヤギ、ブタ、ウシの家畜化を成し遂げた。それからほどなくして、土器も発明された。こうした革新がどんどん積み重なって、新たな新石器文化の生活様式が繁栄し、中東からヨーロッパ、アジア、アフリカへと、急速に広まっていった。今日あなたが食べているものが、この時代の人々が初めて栽培品種化し、家畜化したものであることは、ほぼ確実だ。そしてあなたの祖先がヨーロッパや地中海の出身なら、おそらくあなたにも彼らの遺伝子のいくつかが受け継がれているだろう。
 世界のほかの地域でも、氷河期が終わったあとに農業が進化したが、状況は場所によって異なる(12)。東アジアでは、約九〇〇〇年前に揚子江と黄河の流域でコメとアワが最初に栽培化された。ただしアジアでは、農業が始まる一万年以上も前から狩猟採集民が土器を作りはじめており、食料を茹でたり貯蔵したりするのに使っていた(13)。メソアメリカでは、約一万年前にカボチャが最初に栽培化され、続いて六五〇〇年前ごろにトウモロコシが栽培化された。メキシコでは徐々に農業が確立されるにつれ、マメやトマトなど、ほかの植物も栽培化されていった。トウモロコシ栽培はゆっくりと、しかし確実に新世界全体に広まっていくようになる。そのほか新世界では、アンデス山脈と合衆国南東部も農業発明の中心地だった。アンデスでは七〇〇〇年以上前にジャガイモが栽培化され、合衆国南東部では五〇〇〇年前までに種子植物が栽培化されていた。アフリカでは、サハラ砂漠の南で六五〇〇年前ごろからトウジンビエやアフリカ原産のコメ、モロコシ(原文ママ)などの穀類が栽培化されはじめた。そしてニューギニア高地では、およそ一万年前から六五〇〇年前のあいだにヤムイモとタロイモ(澱粉質の根菜)が最初に栽培化されたと見られている。
 栽培化された作物が普及していって植物を採集する必要がなくなったように、動物も家畜化が広まるとともに狩る必要がなくなっていった(14)。家畜化がさかんだった地域の一つは東南アジアである。中東では一万五〇〇年前(原文ママ)ごろにヒツジとヤギが最初に家畜化され、インダス川流域では一万六〇〇年前(原文ママ)ごろにウシが家畜化され、ヨーロッパとアジアでは一万年前から九〇〇〇年前までのあいだに、それぞれ独立にブタがイノシシから家畜化された。その後、ほかにも多くの動物が世界中で家畜化され、アンデスでは約五〇〇〇年前にラマが、南アジアでは約八〇〇〇年前にニワトリが家畜化された。人間の最高の友であるイヌも、じつは最初に家畜化した種の一つである。人間は一万二〇〇〇年以上前にオオカミからイヌをつくったが、この家畜化がなされた時期、場所、経緯については(およびどの程度までイヌが人間を実質的に家畜化したかについても)いまもかなりの議論がある。

イヌが人間を実質的に家畜化。書き手の誤り(イヌと人間を逆にしてしまった)でなければ面白い視点



    農業はなぜ、どのようにして広まったのか

 すべての人間はかつて狩猟採集民だったが、わずか数千年で。狩猟採集民は孤立した一握りの集団しか残らなくなっている。この変化の大半は、農業が始まった直後に起こった。なぜならどこでどう始まろうと、農業はつねにどこでも流行り病のように広まったからだ。この急速な広まりのおもな理由は、人口成長にあった。
 
 p.19から
実際のところ、農業が始まってからの人口成長率には変動があり、ときにはもっと高い割合になることもあったが、いずれにしてもこれが人類史上初の人口爆発だったことは疑いない(17)。

 だが、もし農業が「人類史上最大の過ち」で、進化的ミスマッチ病の多くの原因がそこにあったのだとすれば、なぜ農業はこんなにも急速に、こんなにも徹底的に広まったのだろう。最大の理由は、農民が狩猟採集民よりも速いペースでつぎつぎと子供を産めたことである。

 そして農業の急発展を助けた最後の要因は、初期の農業がのちの時代の農業ほど悲惨な労苦ではなかったことである。たしかに最初期の農民は勤勉に働かなくてはならなかったが、考古学遺跡からわかっているように、その時点で彼らはまだ動物を狩っており、多少の採集も行なっていて、最初は小規模でしか栽培をしていなかった。農業の先駆者たちの生活はもちろん楽ではなかったが、骨の折れる単調な仕事を絶え間なく続ける、泥にまみれた悲惨な農民という一般的なイメージは、おそらく初期新石器時代の農民よりも、もっとあとの封建時代の小作農に当てはめられるものだ。一七八九年のフランスに生まれた農民の娘は、平均余命がわずか二八年で、おそらく何度も飢餓に苦しむことになり、五割以上の確率で、はしかや天然痘や腸チフスや発疹チフスなどの病気で死ぬことになる(22)。これでは革命を起こすのも当然だ。新石器時代の最初期の農民も厳しい生活を送ってはいたが、まだ天然痘やペストのような伝染病に襲われることはなく、権力を持った一握りの貴族に土地を所有されて収穫物の大半を取りあげられる、無情な封建制に虐げられてもしなかった。

ただし何世代ものちになると、農業は一連のミスマッチ病などの問題を生みはじめる。それは何百万年もかけてなされてきた旧石器時代への適応が、人間の身体を農民となるのに完全に備えさせてはくれなかったからだ。

p.24から
主食作物の大きな欠点の一つは、狩猟採集民やほかの霊長類が摂取する野生の植物の大半に比べ、たいていビタミンとミネラルが圧倒的に少ないことだ(27)。主食作物ばかりに依存している農民は、肉や果実やほかの野菜(とくにマメ)を補助的に追加しないかぎり、栄養不足に陥る危険がある。そのため農民は、狩猟採集民と違って、ある種の病気にかかりやすい。たとえば壊血病(ビタミンCの不足による)、ペラグラ(ビタミンB3の不足による)、脚気(ビタミンB1の不足による)、甲状腺腫(ヨウ素の不足による)、貧血(鉄分の不足による)といった病気である(28)。
]


p.27から
農民の食生活を原因とするもう一つのきわめて重大な健康問題は、
澱粉の摂りすぎによっておこる。
狩猟採集民も炭水化物をたくさん摂取するが、
農民が育てて加工する穀物や塊茎やその他の植物に豊富に含まれているのは、でんぷんである。
デンプンはたいへん美味なのだが、摂りすぎるとさまざまなミスマッチ病を引き越す。
なかでも一般的なのが、虫歯だ。
食事をするたび、歯にくっついた澱粉や糖は口内の細菌を引き寄せ、
その菌が増殖して口内のタンパク質と結びつき、
白っぽい膜となって歯の表面に張りつく。
つまり歯垢が形成される。
そこに、細菌が糖を消化するときに排出した酸が取り込まれると、
歯冠のエナメル質が溶けて虫歯が発生する。
狩猟採集民が虫歯になることはまれだが、
初期の農民のあいだで虫歯はきわめて一般的だった。
近東では、農業が始まる前は虫歯を持った個人の割合が約二パーセントだったのに、
初期新石器時代には約一三パーセントへと跳ね上がり、
時代がくだるとさらに高くなった。

抗生物質と近代歯科医療が発明される前の虫歯は、
決して些細な問題ではなかった。


”歯は、口腔内に露出して白く見える部分の歯冠と、口腔内では見えない部分の歯根に区別することが出来ます。

歯冠はその表面がエナメル質でできており、歯根はその表面がセメント質で覆われ、歯根は歯槽という歯(=歯牙)と顎骨を結ぶ骨の中に埋まっています。
歯根は外側からセメント質、象牙質、歯根管となり、さらに内部には歯髄が入った構造になっています。歯冠は噛み切ったり、砕いたりする役目を担っています。歯根は、歯を顎骨に保持する役目を担っています。

歯冠と歯根
歯は、口腔内に露出して白く見える部分の歯冠と、口腔内では見えない部分の歯根に区別することが出来ます。

歯冠はその表面がエナメル質でできており、歯根はその表面がセメント質で覆われ、歯根は歯槽という歯(=歯牙)と顎骨を結ぶ骨の中に埋まっています。歯根は外側からセメント質、象牙質、歯根管となり、さらに内部には歯髄が入った構造になっています。
歯冠は噛み切ったり、砕いたりする役目を担っています。歯根は、歯を顎骨に保持する役目を担っています。

エナメル質
歯冠の一番外側、表面を覆う部分。体の中でもっとも硬い組織で、色は半透明。歯が白く見るのはエナメル質の下にある象牙質が透けて見える為です。

象牙質
歯全体の主体となる部分。象牙質は文字通りの象牙色です。

歯髄
歯髄(しずい dental pulp)とは、俗にいう歯の神経のことです。

6歳位に乳歯の奥に最初の永久歯である「6才臼歯」が生えます。
これは、物を噛み砕く力が一番大きく、永久歯の歯並びや噛み合わせの基本となる重要歯です。ただ口内の奥に生え、溝が深く、歯みがきがしづらいため、食物のかすが残り、むし歯になりやすいといえます。”
https://www.apagard.com/oralpedia/basic/detailes/Vcms4_00000092.html



[2021/3/30追加:
p.28
糖質を大量に摂取することによる血糖値の急上昇は、初期の農民に影響を及ぼしていたと思われる。なぜなら何千年ものあいだに、農業集団はインスリン産生を高めてインスリン耐性を低めるための多様な適応を進化させた証拠があるからだ(35)。

p.29 図17 この図にあらわれているように、農業の創始後、虫歯は一般的となった。上は狩猟採集民の口腔で、下は初期新石器時代の農民の口腔。
(写真では狩猟採集民の歯には虫歯がないが、新石器時代の農民の歯には虫歯(があると示す矢印)が11か所ある。

↓をより詳しく書いたもの。画像は本記事冒頭の”これはつらそう。”の呟きの画像)]

p.29
狩猟採集民の歯には虫歯がないが、
新石器時代の農民は虫歯が11か所あるという画像


[2021/3/29追加:
p.39から
インフルエンザは、絶えず突然変異を繰り返していくタイプのウイルスで、水鳥から納屋の庭にいるブタやウシなどの動物に飛び移り、そこでさらに進化して、新種の再集合体ウイルスに変化する。そのうちのいくつかが、人間に対してとくに強い感染力を持つ。人間がこれをうつされると、鼻やのどや肺の細胞に炎症反応が生じて咳やくしゃみが起こるので、そのたびに、何百万ものコピーされたウイルスがまわりの人間にばらまかれる(50)。インフルエンザのほとんどの種類は穏やかなものだが、なかには致死的なものもいくつかあり、それらはたいてい肺炎などの呼吸器感染症を引き起こす。第一次世界大戦末期の一九一八年に全世界を席巻したインフルエンザの大流行は、四〇〇〇万人から五〇〇〇万人もの命を奪った(51)。これは戦争で死んだ市民や兵士の数の三倍にものぼる。この流行の恐るべき特徴の一つは、高齢者でなく、健康な若年成人のあいだでの致死性がとくに高かったことである。それはおそらく、若い人ほど免疫系が鍛えられておらず、インフルエンザに対する抗体が少ないため、直接の死因となる肺炎にかかりやすかったからだろう。

p.328 原注
50.インフルエンザは冬のほうが拡大するのが早いが、これは人々が室内で過ごす時間が長いからではなく、くしゃみや咳でばらまかれたあとのウイルスが、乾燥した冷たい空気のなかでのほうが長生きするからである。


1918年から流行し死者多数のインフルエンザとはスペイン風邪のことね。
スペイン風邪、正確にはスペインインフルエンザはヴァクシーンによる医原病。
インフルは肺炎になって4ぬなど本当に危険なヴィールス。インフルの一部がコ□ナ扱いできるから支配層に都合が良いな!

https://twitter.com/Chimaera925/status/508908616322011136
”峨骨
@Chimaera925
鳥インフルの時も思ったけど、日本は疑似科学、反知性で回っている。蚊の駆除はパフォーマンス。インフルやデングウイルスでは人はそうそう死なない。スペイン風邪の時は予防接種からの発症、アスピリンの特許が切れて利益に群がる業界が薬害による大量死を引き起こした。副作用の治療薬がアスピリン。
午後6:24 · 2014年9月8日”

https://twitter.com/Chimaera925/status/703699346433282048
”峨骨
@Chimaera925
SARSに鳥インフル、豚インフル、MERS、デング熱と新種の病気がパンデミックを起こしてファッションのトレンドの如くWHOが注意を促す。スペイン風邪の大量死はアスピリンの大量投与による薬害だったっけか。何でこう、毎年毎年パンデミックかね。人類の歴史を見るにこうも頻繁にあっただろか
午前6:52 · 2016年2月28日”

https://twitter.com/Chimaera925/status/538990408760434689
”峨骨
@Chimaera925
スペイン風邪をパンデミックだと言うけど、製薬会社と医師が作り上げた薬害によるホロコーストだ。記憶に新しいタミフルもパンデミックではなく、政府ぐるみのメディアの販促報道と薬害によって混乱が引き起こされた。子宮頸がんもワクチンの薬害、マッチポンプだ。死者を作ってウイルスのせいにする。
午後6:38 · 2014年11月30日”

https://twitter.com/Chimaera925/status/538988994910892033
”峨骨
@Chimaera925
今年もそんなシーズンか。ワクチンの販促キャンペーン始まったな。パンデミック?スペイン風邪の大量死の原因は、アスピリンの特許が切れて製薬会社が群がって売り出し、インフル患者に医師が大量投与。アスピリン中毒から肺水腫や重度の肺炎になり、肺水腫の治療にもアスピリンが使用された。
午後6:32 · 2014年11月30日”

https://twitter.com/mod_str/status/1344648422658228225
”不知
@mod_str
スペイン風邪がファンストン基地でのワクチンから始まったというのは英語で検索したな。アイルランドの研究だっけ
午後11:15 · 2020年12月31日”

https://twitter.com/mod_str/status/1276159967632990218
”不知
@mod_str
スペイン風邪はスペインのせいではなくアメリカのファンストン基地発祥。ワクチン接種から
午後11:27 · 2020年6月25日”

https://twitter.com/mod_str/status/1246852681953492994
”不知
@mod_str
スペイン風邪(スペイン主役じゃない)は米軍基地のワクチンから始まったという記述がある本でしょうか
午前2:30 · 2020年4月6日”


p.43
農業への移行の前後からのこれらの病変の発生をまとめてきた研究者たちが繰り返し発見してきたのは、農業の先駆者たちの子孫の骨格が、南米、北米、ヨーロッパ、その他どの地域をとってみても、病気や栄養不良や歯の問題の痕跡をより多く残しているということだ(58)。

本書の図の虫歯が11か所の写真は虫歯がある唯一の実例だけをとりあげたものではなく、他にも虫歯の実例があるということ)
]

p.44から
農業以降のミスマッチと進化

人類が初めて農業に手を染めたのは600世代から500世代前のことであり、
世界の大半の地域において、
農業の歴史はまだ300世代にも満たない。
進化論的な観点から言えば、
これだけの期間では新しい種が進化するといったような、
大規模な進化的変化が起こりうる余地はほとんどないが、
この期間のあいだに、
生存と繁殖に強い影響を及ぼす遺伝子が集団内での遺伝子頻度にはっきりとわかる変化を
もたらすことは十分に可能だ。

ということは肉体の設計は狩猟採集用であり農業用ではない




〔2021/3/30に追加:
p.46から
農業が原因で最近の正の選択を経ることになった別の遺伝子は、家畜化や栽培化とともに登場した新種の食物に人間の身体を適応させることに重要な役割を果たしている。そうした遺伝子の例はいくつかあるが、最もよく知られているのが、成人の乳汁消化能力を助ける遺伝子である。乳汁には乳糖(ラクトース)という特殊な種類の糖が含まれていて、これを分解するのがラクターゼという酵素である。農業以前の人間は、いったん乳離れすると、あとはもう乳汁を消化する必要がなかった。したがって大半の人間は成長するにつれ、自然と消化器系からラクターゼが産生されなくなり、五歳から六歳までにはすっかり止まってしまう。ところが、人間がヤギやウシといった動物を家畜化して、その乳を飲むようになってからは、乳児期を過ぎてからも乳糖を消化できることが生存上の利点となって、成人でもラクターゼを産生できるようにする遺伝子の選択が促進されていった。実際、こうした遺伝子の突然変異は、東アフリカでも、北インドでも、アラブでも、南西アジアとヨーロッパの一部でも、それぞれ独立して進化している(65)。
また別の適応として、炭水化物を大量に摂取することで引き起こされる血糖値の急上昇に農民が対処できるようにするための適応も進化した。たとえばTCF7L2という遺伝子は、食後のインスリン分泌を促進させる機能を持つが、この遺伝子のいくつかの変異は、ちょうど新石器時代のことにヨーロッパと東アジアと西アフリカのそれぞれで進化した(66)。第10章で触れるように、これらの遺伝子変異は今日においても、当時の農民の子孫たちを2型糖尿病から守る役割を果たしている。

結局、虫歯は対策できていないな



p.60
表4 さまざまな業務のエネルギーコスト
業務 コスト(キロカロリー/時)
編み物 70.7

立った状態での静止 107.0

時速3-4キロメートルでの平地歩行 181.8
家事(全般) 196.5

鍬を使っての仕事 347.3
採炭 425.3
トラックへの荷積み 435.9
ランニング(持久走) 600-1500



〔2021/3/30にp.72の表5の前のメモにさらにメモらなかった箇所(炭水化物、脂肪、飽和脂肪、不飽和脂肪、タンパク質、食物繊維)を足して、表5のメモを完成させた:
なお、記述の並びは本記事の形式に合わせて変更。

p.72の表5
標準的な狩猟採集民とアメリカ人の食生活、
および合衆国政府による1日あたりの推奨所要量(U.S.RDA)との比較
データは男女平均

※IU=International Unit
=ビタミンやホルモンなどの量を
生理的効力で示すために
国際的に定められた単位。
ビタミンDの1IU=0.025マイクログラム。

炭水化物(1日のエネルギーの割合)
狩猟採集民 35-40%
平均的アメリカ人 52%
U.S.RDA 45-65%
(以下同じ順番で記述)

糖類(1日のエネルギーの割合)
狩猟採集民 2%
平均的アメリカ人 15-30%
U.S.RDA <10%
(以下はいちいち狩猟採集民などと書かない)

脂肪(1日のエネルギーの割合)
20-35%
33%
20-35%

飽和脂肪(1日のエネルギーの割合)
8-12%
12-16%
<10%

不飽和脂肪(1日のエネルギーの割合)
13-23%
16-22%
10-15%

タンパク質(1日のエネルギーの割合)
15-30%
10-20%
10-35%

食物繊維(グラム/1日)
100g
10-20%
25-38g

コレステロール(ミリグラム/1日)
>500mg
225-307mg
<300mg

ビタミンC(ミリグラム/1日)
500mg
30-100mg
75-95mg

ビタミンD(IU/1日)
4000IU
200IU
1000IU

カルシウム(ミリグラム/1日)
1000-1500mg
500-1000mg
1000mg

ナトリウム(ミリグラム/1日)
<1000mg
3375mg
1500mg

カリウム(ミリグラム/1日)
7000mg
1328mg
580mg

(>大なり
<小なり
<の意味はおそらく「未満」。
間違っているかも)


p.84から
睡眠が不足していると成長ホルモンが
十分に放出されず、
代わりにコルチゾールというホルモンが多く産生されるようになる。
コルチゾールの値が高くなると、
身体の代謝機能は成長と投資の状態から、
恐怖と逃避の状態に転じて、
警戒の強まりにより血流中を糖が行ったり来たりする。
この切り替わりは、朝ベッドから起き上がるときや、
あるいはライオンから逃げるときには有益だが、
慢性的にコルチゾールの値が高いままでいると、
免疫が弱まり、成長が阻害され、
2型糖尿病にかかるリスクが増大する。
慢性的な睡眠不足は肥満も促進する、
通常なら睡眠中の身体は休止していて、
そのあいだはレプチンというホルモンの値が上がり、
グレリンという別のホルモンの値が下がる。
レプチンは食欲を抑制し、
グレリンは食欲を増進させるので、
このサイクルが働いていれば睡眠中に空腹にならなくてすむ。
ところが、睡眠が足りていない状態がずっと続くとレプチンの値が下がり、
グレリンの値が上がってしまって、
栄養が足りていようといまいとかかわりなく、
脳に飢餓状態の信号が送られることになる。
したがって睡眠不足の人は食欲が旺盛になり、
とくに炭水化物の豊富な食物を欲するようになる。

睡眠不足→非常事態→とにかく食え!(グレリン増やして食欲を増進)ってなるように適応した?



p.101
近年の狩猟採集民は
必ずしも一般に想像されているような不潔で野蛮な生活をしてはおらず、
短命でもない。
幼児期を無事に生き延びられた狩猟採集民は、
概して長生きする。
最も一般的な死亡年齢は68歳から72歳のあいだで、
ほとんどの人は孫を持ち、
なかには曾孫まで持つ人もある。
大半の人の死亡原因は、
胃腸か呼吸器への感染症、マラリアや結核などの病気、
さもなければ暴力や事故である。
また、いくつかの健康調査から、
先進国の高齢者の死亡や障害の原因となっている非感染性の病気のほとんどは、
狩猟採集民の中高齢者にはまったく見られないか、
見られたとしてもかなり珍しいことがわかっている。


p.112から
活動の燃料として使うエネルギーは
ほぼすべて、
アデノシン三リン酸(ATP)という、
体内のいたるところに分布する微小な分子に蓄えられている。
ATPは、あなたの身体の細胞内を循環している小さな電池のようなもので、
必要に応じてエネルギーを放出する。
それを受けて、あなたの身体は燃料となる炭水化物や脂肪を燃やすことにより、
ATPを合成して、再度エネルギーを充電する。

タンパク質
=多数のアミノ酸が鎖状に結合したもの

炭水化物
=糖の分子が長く連なったもの

脂肪
=脂肪酸(3個の長い分子)がグリセリン(無味無臭の一個の分子)で
 つなぎあわされてできている
=脂肪酸(分子3つ)+グリセリン(分子1つ)
=トリグリセリド
(3とグリ(セリン)がある、そのままな名称)

タンパク質が分解されて燃料になることは比較的まれ。

炭水化物のほうが、
脂肪よりもはるかに容易に、急速に燃焼されるが、
エネルギーを脂肪ほど濃密には蓄えていない。
1gの糖に含まれるエネルギーの量は4キロカロリーだが、
1gの脂肪なら9キロカロリー。
(2.25倍)

あなたの身体は賢くも、
余剰エネルギーのほとんどを脂肪として貯蔵し、
炭水化物としてはほとんど蓄えず、
炭水化物はグリコーゲンというねっとりした分子のかたちにして貯蔵。

植物の場合は、
余剰の炭水化物をはるかに密度の濃い澱粉として蓄えている。

脂肪はたいてい、最終的に肝臓によって組織化される。
一部は肝臓内に貯蔵され、
一部はすぐに燃焼され、
また別の一部は筋肉に貯蔵されるが、
残りは血液によって運ばれて、
身体中に分布する専用の脂肪細胞に行き着く。

糖のもっとも一般的な二つの基本形は、
グルコース(ブドウ糖)と
フルクトース(果糖)。

ブドウ糖は澱粉の必須構成要素。

砂糖(スクロース)と乳糖(ラクトース)は
どちらも成分の50パーセントがグルコース。

インスリンというホルモンは血糖値が上がるたびに
膵臓で産生され、
血流に押し出される。
通常、それは食物が消化された直後。
インスリンのいくつかの機能の中で最も重要なつとめは
グルコースの値が上がりすぎないようにすること。
主要な活動場所の一つは、
あなたが食べたケーキに含まれるグルコースの約20パーセントが最終的に行き着くところ、
すなわち肝臓。

人間は急に大量に糖を取ることにあまり対応できない。
そんな機会はあまりなかっただろうからね)

〔2021/3/30に追加:
本来なら、肝臓はこのグルコースをグリコーゲンに変換したのだが、肝臓は大量のグリコーゲンをすぐに貯蔵することができないので、過剰なグルコースは脂肪に変換されて、肝臓内に蓄積されるか、もしくは血液中に押し出される。ケーキの残り八〇パーセントのグルコースはあなたの体内をまわって、脳や筋肉や腎臓など、いくつもの器官の細胞に吸収され、燃料として燃焼される。残ったグルコースはインスリンの働きによって脂肪細胞に吸収され、脂肪に変換される(5)。

p.318 原注
5.さらに、また一部のグルコースは身体中に分布するタンパク質と結びついて酸化を生じさせ、その部分の組織に損傷を与える。


フルクトースはグルコースよりも甘い。
果糖(フルクトース)は果実やはちみつに存在しているが、
砂糖にも含まれている
(砂糖の主成分であるスクロースは50パーセントがフルクトース)。

フルクトースはほぼすべて、肝臓によって代謝される。
しかしながら、肝臓が一度に燃焼できるフルクトースの貯蔵には限度があるので、
過剰なフルクトースは肝臓で脂肪に変換される。


エネルギーを回収する必要が生じたときにどういうことが起こるのだろう。
血中グルコースの値が低下して、
それにともない、
貯蔵エネルギーの放出を仕事とするいくつかのホルモンの分泌が促される。
そうしたホルモンの一つがグルカゴンで、
これもインスリンと同じく膵臓で産生されるが、
インスリンの肝臓での効果とは反対に、
肝臓内のグリコーゲンと脂肪を糖に変えさせる働きをする。
(インスリンの逆がグルカゴン)

また、もう一つの重要なホルモンであるコルチゾールは、
腎臓のすぐ上に位置する副腎(腎上体ともいう)で産生される。
コルチゾールには多くの効果があるが、
そのなかに、インスリンの活動を抑える、
筋肉細胞を刺激してグリコーゲンを燃焼させる、
脂肪細胞と筋肉細胞に働きかけてトリグリセリドを血流に放出させる、
というものがある。
もしあなたが急に思い立って何キロか走ろうとしたなら、
あなたの体内ではグルカゴンとコルチゾールの値が急上昇して、
貯蔵されたエネルギーを大量に放出させることになる。


p.130から
リンゴを食べてもインスリンの値は上昇するが、
リンゴの食物繊維がグルコースの取り入れられるペースを遅くするため、
上昇速度はゆっくりしている。

フルーツロールの場合、
急速にあなたの血流に入って、血糖値をいっきに上げる。
膵臓は猛烈に大量のインスリンを放出するが、
たいていは出しすぎる。
過剰放出が、だいたいにおいて、
後に血糖値を急落させることとなり、
そのため血糖値をすぐさま通常レベルに戻さなくてはならなくなる。
すぐに消化されるグルコースを豊富に含んだ食品は、
たくさんのカロリーを供給するとともに、
あなたをすぐに空腹にさせる。
ンパク質と脂肪による摂取カロリーの比率が多い食事をとっている人は、
摂取カロリーのほとんどを糖と澱粉の多い食品でまかなっている人に比べ、
長いあいだ空腹になりにくく、したがって相対的に食べる量が少ない。
食物繊維を多く含んだ加工度の低い食品も、
長いあいだ胃にとどまって、食欲抑制ホルモンを放出させるため、
やはり空腹を感じさせにくい。


炭酸飲料やジュースのような甘味飲料
(そう、フルーツジュースはしょせんジャンクフードだ)

ストレスは危険な状況から逃れ、
必要に応じて予備のエネルギーを活性化させるための大昔の適応である。
たとえばライオンが近くで吠えているとき、
自動車があなたを轢きそうになったとき、
あるいはあなたがこれからひとっ走りしてこようというときには、
脳が副腎(腎臓のすぐ上にある器官)に信号を送って
少量のコルチゾールを分泌させる。
といっても、コルチゾールがあなたにストレスを感じさせるわけではない。
あなたがストレスを感じているときに、
コルチゾールが放出されるのだ。
このホルモンには多くの機能があるが、
その一つが、いますぐ必要なエネルギーを出させることである。
コルチゾールは肝臓と脂肪細胞、とくに内臓脂肪細胞に働きかけて、
グルコースを血流に放出させる。
さらに心拍数も高め、
血圧も上げる。
そしてあなたを用心深くさせ、眠れなくさせる。
一方で、コルチゾールはストレスからの回復を促す働きもする。
エネルギーの高い食べ物が無性に欲しくなるのはそのあらわれだ。
コルチゾールは生きていくのに必要なホルモン。
反面、すぐに和らがないときのストレスには、
人を太らせる面がある。
慢性的な長期ストレスの問題点の一つは、
コルチゾール濃度をいつまでも上げてしまうことだ。
コルチゾールがグルコースを放出させるだけでなく、
高カロリーの食物を渇望させる
(だからストレスがたまると元気の出るものが無性に食べたくなる)。
どちらの反応もインスリン濃度を上げる。
上がりっぱなしのインスリンは脳にも影響し、
脳がもう一つの重要なホルモンであるレプチンに反応しないようにさせる。
レプチンというのは満腹状態を伝えるために脂肪細胞が分泌するホルモン。
結果として、ストレスを受けている脳はあなたが飢えているのだと考え、
反射を活性化させてあなたに空腹感を覚えさせる一方で、
同時に別の反射も活性化させて、
あなたを不活発にする。

睡眠不足になるとさらにコルチゾールの分泌が増える。
十分な睡眠がとれていない場合、グレリンの値も上がる。
グレリン=胃と膵臓で産生され、食欲を刺激する「空腹ホルモン」。

あなたの腸内には何十億という細菌がいて
(つまり微生物叢(そう)ができていて)、
タンパク質と脂肪と炭水化物を消化し、
身体がカロリーと特定の栄養素を吸収するための酵素を提供し、
さらにはビタミンまで合成する。
これらの細菌はあなたの環境の自然で不可欠な一部であり、
その意味で、あなたが毎日見ている植物や動物となんら変わらない。

〔2021/3/30追加:
p.149から
p.149 図24 動脈内でのプラークの形成。
まずは低比重リポタンパク(LDL、トリグリセリドをおもに輸送する小さいほうの粒子)の酸化をきっかけに動脈壁に炎症が起こる。この炎症が白血球を引き寄せ、泡状のプラークができていく。そのため動脈が狭まり、硬化していく。

図より:
初期段階 動脈壁に小粒子LDLがひっついて炎症。
プラークの形成 LDLと白血球からなる泡状のプラークが動脈壁に形成
形成されたプラーク 動脈壁にひっついている、発達して硬くなったプラーク)

p.150から
コレステロールは、小さくすべすべした、脂肪のような物質である。一般にはひどく悪者扱いされている分子だが、身体中のすべての細胞は、このコレステロールを生命活動にかかわる多くの重要な機能に使っており、したがって十分なコレステロールが食物から摂取されないと、肝臓と腸がすぐさまこれを脂肪から合成することになる。コレステロールもトリグリセリドも水溶性ではないので、血流のなかではリポタンパク質という専用のタンパク質がそれぞれを内包して運んでいく。この輸送システムは複雑だが、これだけは知っておいてもらいたいということがいくつかある。第一に、コレステロールとトリグリセリドを肝臓からほかの器官に運んでいるのが低比重リポタンパク(略してLDL、俗に言う「悪玉」コレステロール)だが、このタンパク質には重要な種別があり、それぞれの大きさと比重が異なっている。トリグリセリドをおもに運ぶLDLは比較的小さくて高比重だが(小粒子LDLと呼ばれる)、コレステロールをおもに運ぶLDLのほうがそれより大きく、浮力が高い(大粒子LDLと呼ばれる)。
一方、身体の各部に運ばれたコレステロールを、逆に肝臓に送り返しているのが高比重リポタンパク(略してHDL、俗に言う「善玉」コレステロール)である(57)。図24に描かれているように、小粒子LDLは動脈の壁に付着して、そこを通りかかる酸素分子と反応を起こす。これがアテローム性動脈硬化の始まりである。リンゴの果肉が空気に触れて茶色くなるように、LDLはゆっくりと燃焼していく。
 動脈の壁がしだいに燃えていくのがまずいのではないか、と思ったなら、あなたは正しい。この酸化は、身体のさまざまな組織に慢性的な炎症を引き起こす多くのプロセスの一つであり、老化やもろもろの病気の一因となる。動脈の場合、LDLの酸化によって動脈壁を作っている細胞に炎症が生じると、それに引きつけられた白血球が寄ってきて、異物の「掃除」を行なう。しかしあいにく、この白血球が正のフィードバックグループを開始させてしまう。白血球が反応の一部として作り出す泡のようなものが、さらに多くの小粒子LDLをからめとり、そのLDLがまた酸化してしまうのだ。そして最終的に、この泡状の混合物が凝固して、硬化した蓄積物の塊が動脈壁に張りつく。これがプラークと呼ばれるものだ。このプラークへの第一の対抗措置となるのがHDLで、前にも触れたように、HDLはコレステロールをプラークからもすくいとって、肝臓に連れ戻す働きをする。したがってプラークは、小粒子LDLが増えているときに発達するだけでなく、HDLが減っているときにも発達する。



p.154から
脂肪には炭素原子と水素原子が長い鎖状になった脂肪酸という分子が含まれている。
この鎖の構造の違いで決定的に異なる特性を持った別種類の脂肪酸ができあがる。
水素原子が少ないほうの脂肪酸が、
室温で液体となっている不飽和脂肪油であり、
水素原子がひととおり組み込まれているほうの脂肪酸が、
室温で固体となっている飽和脂肪酸。

飽和脂肪酸(水素原子がひととおり組み込まれていて室温で固体)が肝臓を
刺激して不健康だと思われているLDLをより多く産生させるのに対し、
不飽和脂肪酸は健康的なHDLをより多く産生させるからだ。
不飽和脂肪を摂取する利点。
とくに身体によいとされるのが、
魚油や亜麻仁や木の実に含まれるオメガ3脂肪酸でできた不飽和脂肪。
HDLの値を高め、LDLとトリグリセリドの値を低めて、
心臓血管疾患にかかわる危険因子を減らすことが確認されている。
存在しうるすべての脂肪のなかで最悪なのは、
高温高圧のもとで工業的に飽和脂肪に変換された不飽和脂肪。
この人工トランス脂肪は腐敗しない(したがって多くの加工食品に使われる)が、
肝臓の働きをめちゃくちゃにする。
LDLを増やし、HDLを減らし、
体内でのオメガ3脂肪の利用に干渉する。
トランス脂肪は本質的に、一種の緩慢な毒と言っていい。

狩猟採集民の食事の研究によると、
彼らの食生活は実際には不飽和脂肪が中心で、
オメガ3脂肪酸もしっかり摂取されていることが明らかになっている。
これらの脂肪酸は種子や木の実に豊富に含まれているし、
狩猟採集民の食する肉からも摂取される。
トウモロコシではなく草や葉を食べる野生動物は、
その筋肉に不飽和脂肪酸を蓄えているからだ。

植物より動物の方が肉に毒が少ない傾向らしい。
動いて敵から逃げられるが、
植物は逃げられないからね。
果実は食べてほしいだろうけど、
本体の茎とかは食べられたくないもんね)

〔2021/3/30追加:
p.155から
草を食べている動物の肉は、トウモロコシを餌とする動物の肉よりも脂肪が少なくて、飽和脂肪は五分の一から一〇分の一にもなる(67)。加えて、たとえイヌイットのような北極地方の狩猟採集民が大量の動物性脂肪を食べているとしても、彼らは健康的な魚の油もたくさん食べているので、コレステロールの比率を健全な範囲に保てるのである(68)。
 もう一つの答えは、物議をかもしそうなのを承知で言うと、飽和脂肪が悪者扱いされすぎているのではないかということである。おそらく飽和脂肪は、みながそう思っているほど有害なものではない。飽和脂肪を食べるとLDLの値はたしかに上がるが、じつは前々から知られ、繰り返し証明されてもいるように、LDLの値が高いことよりもHDLの値が低いことのほうがはるかに強く心臓疾患と結びついているのだ(69)。また、アテローム性動脈硬化を引き起こす原因が、高いLDLと低いHDL、高いトリグリセリドの組み合わせであることも思い出してほしい。高脂肪ではあるが低炭水化物(低糖質)の食事(たとえばアトキンス・ダイエットのような)をとっている人は、低脂肪で高炭水化物の食事をとっている人よりも、概してHDLの値が高く、トリグリセリドの値が低い(70)。結果として、低炭水化物の食事をとっている人は、低脂肪であっても高炭水化物の食事(つまりLDLは低めるが、HDLも低め、トリグリセリドは高めてしまうような食事)をとっている人よりも、アテローム性動脈硬化になりにくいということになるかもしれない。
もう一つの非常に重要な要因は、大粒子LDLよりも小粒子LDLのほうが圧倒的に動脈壁に炎症を起こす原因となるのだが、飽和脂肪の多い食事は、健康にさほど悪くないほうの大粒子LDLのサイズを大きくする傾向があるということだ(71)。要するに、不飽和脂肪酸のほうが総じて飽和脂肪よりも健康的であるけれども、飽和脂肪もじつはそれほど有害ではないかもしれないのである(72)。
 最後に、あわせて思い出してほしいのが、あなたの食事に含まれている炭水化物もすべて同じではなく、多くの炭水化物は変換されて脂肪になり、その脂肪がアテローム性動脈硬化のリスクを高めるかもしれないということだ。すでに見てきたように、大量のグルコースを血流に、フルクトースを肝臓に急速に送るような食物は、肝臓の機能を弱め、血中トリグリセリドの濃度を高めるという点で、とくに致命的な危険性を持つ。こうしたジャンクフードは過剰な内臓脂肪を蓄積させる最大の要因だが、じつは、この過剰な内臓脂肪こそが真の大敵で、最終的に動脈壁に炎症を起こさせてアテローム性動脈硬化を誘発するトリグリセリドは、おもに内臓脂肪から血中に放出されるのである。したがって、新鮮な野菜と果物を豊富に取り入れた食事は、炭水化物を含んではいても、食物繊維やほかの栄養素もたっぷり含まれ、なおかつ糖質がわずかしか含まれていないので、疑いなく健康的なものだと言える。こうした食物は内臓脂肪の蓄積を予防するだけでなく、炎症の軽減につながる抗酸化剤を提供もしているのである(73)。


原注57
HDLはコレステロールを精巣と卵巣と副腎にも運んでおり、
そこでコレステロールがエストロゲンや
テストステロンやコルチゾールなどのホルモンに変換される。
注意しておきたいのは、
HDLもLDLもコレステロール分子ではない
(コレステロールを含んではいるが)ということだ。
したがって善玉コレステロール、
悪玉コレステロールという呼び方には語弊がある。
ただ、あまりにも知られた呼び方であり、
一般的にも使われているので、
本書でも採用している。

名称に善や悪はつけちゃ駄目だ)

原注60
ただし、運動がLDLの値を下げることはない。
しかしトリグリセリドを燃焼させることによって、
トリグリセリドを豊富に含む小粒子LDLの割合を減らすことになる。

p.311
原注65
N-3系、オメガ3脂肪酸と呼ばれるのは
炭素の二重結合が脂肪酸の鎖の最後の炭素から3番目に位置しているためだ。

p.176から
身体の多くの期間自らにかかる負荷に反応しながら成長すること通じて、
自らの能力を要求に適応させていく。
たとえばあなたが子供の頃に、
たくさん外を走り回っていたなら、
あなたの脚の骨にはそれだけ負荷がかかるので、
しっかりした太い骨に成長するだろう。
もう一つの余り知られていない例は汗をかく能力だ。
人間は生まれつき何百万もの汗腺を持っているが、
暑いときに何割の汗腺が実際に汗を分泌するかは、
あなたが生後数年の間にどれだけ暑さに負荷をかけられたかによって左右されるのである(3)。

身体が環境負荷に応じて目に見える特徴(表現型)を調整していく能力のことを、
正式には「表現可塑性」という


原注3
かつて日本軍の兵士のなかに、
南太平洋の高温多湿の環境にうまく順応できる人とできない人がいたのはなぜなのかを
日本の研究者が解明しようとしたところ、
生後3年のうちに暑さの負荷を大きくかけられていた人ほど、
実際に機能する汗腺を多く発達させていて、
それを大人になってからも維持していたことがわかった。

すばらしい新世界で、製造される赤ちゃんのうち、
暑いところの担当者をあらかじめ暑さに適応させるように改造する場面がある。
ハクスリーはこの事実を知っていたのだろうか)


[2021/3/31追加:
(骨粗しょう症について)
p.188から
身体が適切に機能するためには豊富なカルシウムが必要で、骨の多くの仕事の一つが、この不可欠なミネラルの貯蔵庫となることだ。食物から十分なカルシウムが摂取されないために血中カルシウム濃度があまりにも低くなれば、ホルモンが破骨細胞を刺激して骨を吸収させ、カルシウムのバランスを回復させる。しかし骨組織が新たに再生されないと、この反応によって骨が弱くなる。結果として、動物でも人間でも、カルシウムがつねに不足した食生活を続けていると骨が虚弱になって、加齢による骨量の減少がさらに急激になる。ところが現代の穀物中心の食生活は、そのカルシウムが悲惨なほど不足する傾向にある。典型的な狩猟採集民の食生活と比べると二分の一から五分の一であり、いまのアメリカで食物から十分なカルシウムを摂れている成人は半分にも満たないありさまだ(16)。しかも、この問題をしばしば悪化させているのが、内臓のカルシウム吸収を助けるビタミンDの不足と、骨の合成に必要なものの一つである、タンパク質の不足である(17)。そして、もしあなたが骨粗鬆症の心配をしているなら、ぜひ覚えておいてほしいことがある。この病気を予防したり改善したりするのには、たっぷりのカルシウムとビタミンDを摂っているだけでは十分でない。あなたの骨格に負荷をかけることも必要で、その負荷がないとあなたの骨芽細胞は刺激されず、したがって蓄えられたカルシウムが使われることもないのである。
 結局のところ、数百万年にわかる自然選択は、たっぷり身体活動をして、たっぷりカルシウムを摂り、ビタミンDを摂り、タンパク質を摂らないと、骨格がしっかり成熟しないように仕向けてきた。しかも最近になるまで、女性は一六歳ぐらいにならないと思春期に入らなかったから、骨格を強く大きく育てる時間が何年か余計にあった。
]

p.194から
ホモ属の進化において調理と食物加工はとても重要な革新だった。
そのおかげで小さくて薄い歯が持てるようになったのである。
(歯の構造がすでに調理や加工前提


歯列矯正の問題を減らすため、子供にもっとガムを嚙ませてみるというのはどうだろう。
歯医者のあいだでは前々から、
無糖ガムで虫歯の発生率を減らせることが知られている。
加えて、いくつかの実験から、
固い樹脂のガムを嚙んでいる子供は相対的に顎が大きく発達し、
歯がまっすぐになることが明らかになっている。


[
2021/3/31追加:
p.196から
低温殺菌と下水処理と抗生物質は、ほかのどんな医学の進歩より、多くの人命を救ってきたのだ。
 それでも進化論的観点から見ると、身体と身体の触れるすべてのものを殺菌消毒しようとする昨今の傾向は異常であって、場合によっては有害な影響すらもたらすこともある。理由の一つは、あなたの身体が「あなた」だけのものではないからだ。あなたは微生物の宿主なのである。あなたの消化管や呼吸器官や皮膚やその他の器官には、ほかの何兆もの生物が自然に生息している。いくつかの見積もりによれば、あなたの体内にはあなたの細胞の一〇倍もの数の微生物がいて、それらすべてを足し合わせれば一キロ前後の重さになる(27)。私たちはそれらの微生物とも、ほかの多くの種の蠕虫とも共進化しながら数百万年を経てきたのであり、したがってあなたの体内の微生物のほとんどは、無害であるか、さもなくばあなたの消化を助けたり、皮膚や頭皮を掃除したりといった重要な機能を果たしている(28)。それらの微生物があなたに依存しているのと同じぐらい、あなたもそやつらに依存していて、それをあなたが撲滅してしまったら、当然あなたは具合が悪くなるのだ。幸い、抗生物質も駆虫薬(虫下し)も、あなたの体内の微生物を全滅させることはない。しかし強力な薬を使いすぎれば、一部の有益な微生物や蠕虫が根絶されてしまい、それらがいないことによって新たな病気が引き起こされたりする。
]
p.216から
あなたの足にクッションを与える靴の部位のなかで、
最もその役目を果たすのがかかと(ヒール)である。
歩いたときに、身体の(あるいは靴の)なかで最初に地面にぶつかる部分がかかとであり、
これは走ったときも同様であることが多い。
歩行時のインパクトピーク(衝撃最大値)はあなたの体重の力にほぼ等しく、
走行時には体重の三倍もの強さになる。
インパクトピークはあなたの脚と背骨に力の衝撃波を送り、
それがすぐさま頭部にも伝わる(走行時には一〇〇分の一秒以内で)。

裸足で歩くとき、人はおのずとかかとを優しく地面につけるようにして、
インパクトピークを軽減する。
そして走るときには、
母指球(足の親指の付け根の丸く膨らんだ部分)で着地してからかかとを地面につけるようにすれば、
インパクトピークそのものをなくすことができる。
このような着地の仕方を、
フォアフットストライク(前足着地)と呼ぶ。

走るというのは実質的に、
一方の脚で飛び上がってもう一方の脚で降りること。
足の前方、または場合によっては足の中央を使って優しく着地すれば、
クッションを使わなくても硬い地面の上を早く走ることができる。

断っておくが、私はヒールストライクが不自然であるとも間違っているとも言っていない。
それどころか、裸足の人でも靴を着用する人でも、
柔らかい地面を走るときなどはヒールストライクのほうを好むこともある。
ヒールストライクを用いると容易に歩幅が伸ばせるし、
ふくらはぎの筋肉に要する強さがずっと少なくてすむ
(フォアフットストライクでは、
かかとをそっと下ろすためにふくらはぎの筋肉が伸ばされるので、
そのとき筋肉が強く引き締められるのである
)。
また、ヒールストライクはアキレス腱にも優しい。

私が言いたいのは、クッションのついた靴でヒールストライクをすると、
身体が感覚フィードバックを得られなくなって、
本来そのフィードバックによってできるはずの、
着地の衝撃を修正するための足取りの調整が効かなくなるということなのだ。

正常な土踏まずは半球状をしているが、
歩くときは自然とやや平らに伸びて、
足裏をこわばらせるとともに、
母指球への円滑な体重移動を助けている。
一方、走るときの土踏まずはさらに収縮して、
大きなばねのようにエネルギーの蓄積と放出を担い、
あなたを空中に押し上げる働きをする
(第4章を参照)。

(靴になれてしまうと体の本来の重要機能が衰えるという著者の指摘。
裸足で武術を稽古したりヨガをする意味の一つ)

p.240から

椅子に長時間座っていることによる筋肉バランスの崩れは、
腰痛の原因になっているとの仮説もある。

女性は男性よりも多くの脊椎骨にわたって腰が湾曲するよう適応し、
男性よりも強く固められた関節を持つようになったのだと考えられる。
同じように、脊椎を強化するように自然選択が働いたからこそ、
今日の人間はホモ・エレクトスなどの初期人類よりも腰椎の数が一つ少なく、
五椎になっているのだと考えられるのではないだろうか。

p.278から
自然選択とは「適者生存」(survival of the fittest)のことだと誤って思い込んでいる人がいる。
ダーウィンは一度もこのフレーズを使わなかったし
(これはハーバート・スペンサーが1864年に作った言葉だ)、
使おうとも思わなかっただろう。
なぜなら自然選択は、比較級で「適者生存」(survival of the fitter)と
言いあらわしたほうがいいものだからだ。
自然選択は、完璧を生み出さない。
不運にもほかのものより適応度が低かったものを排除するだけだ。


〔2021/3/29追加:本書のメモは以上。以下は補足と参考資料〕

(「人間が一番霊的に進化していて優れている」など
進化の定義に強弱優劣があるなら進化論ではなく優生学!

優生思想
「木登りが下手で足が遅いから
獲物に逃げられ
捕食者からも逃げられず
牙やかぎづめなどの武器もなく
罠も仕掛けられず武器も作れない頭の悪い生物は劣っているから滅びるべき」

これ大昔の人間!
典型的な客観的に見て生き残る可能性が低い生物じゃん!
人間の存在自体が優生学が誤りである証拠なんだよ!



進化論は結果論。
生き残ったから優れているということになっただけ。
優れているから生き残ったのではない。
たまたま生き残った。
強いとか弱いとか優れたとか劣ったとかを進化論では判断不可。
だから優生学は誤り。
思わぬ弱点で全滅することを防ぐ為に多様性を確保して、常にどれかが生き残るよう
にしているだけ。
…戦う能力が全然ない超絶病弱な生き物Aと、
戦えば常勝で病で死ぬことはほぼありえない生き物Bがいたとして、
超凶悪な「たまたまBの天敵だった」疫病あるいは、
「たまたまBに都合が悪すぎる」環境の激変
でBが全滅してAがかなりの数生き残ったら、Aは「強い」の?
「弱い」の?
「優れている」の?
「劣っている」の?
「運が良かった」だけじゃないの?
適者生存って嘘でしょ。
適者生存ってその生物が対応しただけでなく、運の要素が大きすぎ。

“『エンキ神とニンマフ女神』…神々がしていたつらい作業を肩代わりさせる為に人間が創造された。人間は神々の奴隷。
知恵の神エンキは、母神ナンムに人間を創造させ、ニンマフ女神に助産婦として手伝わせた。粘土から人間が作られた(土=アダマ、からアダムを創った旧約の元ネタ)。
宴会の席で酒に





「進化」とか言ってる連中がこんなのばっかだから、私は進化論のことが大嫌いなんだよ
(※この引用されたツイートを追加したのは2021/3/20。呟きが消える可能性があるので。
引用されたツイート:
https://twitter.com/M16A_hayabusa/status/1204281853378621441
”M16A HAYABUSA
@M16A_hayabusa
Q.人類が賢く進化するには、一体どうすればいいと思いますか?

A.バカがこの世からいなくなれば良い。勝手にいなくなってくれれば、なお良い。
引用ツイート
独歩
@Doppo_mymt
· 2019年12月10日
返信先: @M16A_hayabusaさん
じゃあさ、グレタに代わって君がさ、具体的にどうするべきかきちんと筋道立てて話してごらん。
まさかとは思うけど、どっかでデモとかして声を上げれば地球温暖化が改善されるとかトンデモ発言はしないよな?ww
午後3:09 · 2019年12月10日”


https://twitter.com/exa_desty/status/1204693207847620609
”苦行むり
@exa_desty
まず人類なんて進化しないという。
午後6:23 ・ 2019年12月11日”

https://twitter.com/Hiiragi_Guitar/status/681353058173849601
”HⅡR▲GⅠ

意識遠い系
キツネの顔
魔法
光る星
小市民
@Hiiragi_Guitar
臆病な者が生き残った
進化論は結果論。

勇敢なのと無謀なのとは違う。
午後2:56 · 2015年12月28日”
(この人、埋め込んだ頃は「ヒイラキ⃝゛☯意識遠い系 魔法☆⃝小市民 (@Hiiragi_Guitar)」って名前だった)

空と十二月の旅人
‏ @inoue_sp
2018年10月3日
強い者が生き残って弱い者が淘汰されるという話ですが、実はそうでもない。
強い者はそれ以上の進化をしないので滅びた種も多い。
人間の祖先は同じ様な猿の中で一番、木登りが下手だった。
他の猿に食べ物を奪われたりもしただろう。逃げて編み出した技こそが、木の下を二足歩行する事だったんだ。






(https://twitter.com/wayurohi/status/1034846789449306112
ワユロヒ
@wayurohi
返信先:
@kikuchi_8
さん,
@kitsuchitsuchi
さん
ヒマラヤ・チベット起源を主張している点は重視してよいでしょう。神智学の続きと思われるニューエイジ思想は、ゾクチェンに似ています。アートマン説といえば、ヴェーダンタ哲学が徹底しています。神智学にはヴェーダンタも影響していると思いますが、場所的にはあれもヒマラヤに近いですね。
午前1:54 ・ 2018年8月30日””
に対して)
https://twitter.com/kikuchi_8/status/1034847954354417665
”菊池
@kikuchi_8
返信先:
@wayurohi
さん,
@kitsuchitsuchi
さん
一種の神智学の「神話」だと思います。事実としては神智学は様々な思想的要素の混合物ですね。新プラトン主義と構造的に近いヴェーダーンタ哲学も影響していると思いますが、神智学の核となる「霊性進化論」はイラン系の善悪二元論、黙示的終末思想と近代のダーウィン進化論を合わせたような思想です。
午前1:59 ・ 2018年8月30日”


ネプツニウム
@nepu10
2018年4月23日
この話をするためミームの定義まで遡ったんですが、「利己的な遺伝子」の問題というか「遺伝子は目的がある」故に「遺伝子は排他的だ」という(自分の頭の中でもある)誤読があるからです。進化論は結果論でしかないので、遺伝子やミームに意志はなく、複製拡散して安定的に再生産出来れば存続するだけ

だからある遺伝子は他の遺伝子でも別に共存に問題がなければ(安定的な均衡が探せだしたら)積極的に排除する必要はないですよね。勿論競争関係に置かれる事は多いですが。

〔2021/3/29に前後を増補:
なかだち(青息吐息)
https://twitter.com/madaraiguana/status/1053557631330082816 と続き
”なかだち
@madaraiguana
「さて、今日は、ロス茶側の思想について語ろうか。社会主義、共産主義も彼らの作品だ。
 
・原発利権 ・地球温暖化詐欺 ・ニューエイジ ・世界統一政府 ・金融支配
 
まあ、単純に思想をあげるだけでも。これぐらいは簡単に出てくるはず。そこらへんが、どうやって出来上がってるか、実際の行動
午後5:04 · 2018年10月20日

と思想のリンクについても説明しようと思う。少し難しい話もするが、がんばってついてきてくれ。なぜ、ゴールドマンサックスが中国に原発を作りたいか?とか、世界統一政府の形まで見えてくるから。

まず、今日の守備範囲として、「デザイン・サイエンス」について語ろうと思う。そのために出てきて
もらうのが、宇宙船地球号、そしてユニットバスの発案者であり、万博のニューエイジ路線の中心、「バックミンスター・フラー」という人物である。

R・バックミンスター・フラー(1895-1983)
まず、デザイン・サイエンスや宇宙船地球号というのは、どっかの日本の車屋が作る、おとぎ話的な思想体系

ではなく、合理主義を追及するとどうなるか?という、思想である。例えば、空調などの話。当たり前だが、外気と接触してる面から、熱量は放出される。夏場のクーラーが、窓などの「接触表面積」から熱量は奪われているわけだ。

あなたの手元に辞書(四角い本)がある。それを空調の必要な部屋とする。もう一つ同じ大きさの辞書を、その辞書の上にに重ねてみてください。そう、空調の体積は2倍になった。しかし、表面積は「厚さの分」だけしか増大していない。けして2倍ではないのだ。空調で考えた場合、この辞書(四角い空間)の

体積あたりの効率は上昇したわけである。「熱が逃げにくい」って意味ではね。これがデザインサイエンスである。もし、その四角い空間一つあたりに「何人住める」と計算した場合、「環境の改善」となり、「地球に優しい(笑)」なわけです。
 
その合理主義などから生まれたのが、フラーの発案した

ユニットバスであり、極限まで効率化して閉鎖空間内だけで「循環環境を作る」という思想が「宇宙船地球号」である。
 
ロスチャイルド側といわれる派閥の思想には、この考え方がある。体積は増やしても、表面積は比例しないという合理化を究極にしたのが、都市や国などを「超巨大なドームで包む」

という思想である。大きくするほど効率がいいって事になるからね。しかし、この合理主義を究極的に推し進める先は、マトリックスのような世界である。マトリックスの世界こそ、宇宙船地球号であったのだ。
 
マイノリティ(一握りの少数)が支配するのを、「デザインサイエンス」した場合、

社会主義が都合がいいことになる。
理想論を追い求めると、独裁者の共産主義が、一番理想であり、究極の合理主義でもあるわけです。一見、「みな平等」みたいな思想が社会主義には入ってると思われがちだが、マルクスこそ進化論の歪みであり、選民思想の塊である。

まず、説明しとかなければならないのは、自分は進化論否定者である。
そう言うと「神が創りたもうた」みたいな人と勘違いされてしまうが、そういう意味ではない。進化論とは「結果論でしかない」と俺は思っている。シマウマの白黒は進化したからか?と言われればNOだ。白黒=強い種ではないし、

キリンの首が長い=強い種なら、シマウマも首が長くなくては変だろう。そもそも、キリンの首は、内的「首の長いのが生き残った」ではなく、ウイルスか何かで「首が長くなってしまった」という外的要因があるはずである。例えば、自然的に公害のような化学物質であふれ、「奇形でヒョロヒョロの突然変異

」が生まれたとする。何かの偶然で、それだけが生き残った(例えば紫外線に弱く、土に潜ってたとか)場合、それは「強い種」なのである。それは、「強い種だから」生き残る=進化論ではないということ。
つまり、雄と雌という「不完全さ」が生み出す「種の交配」は、「不完全さの多様化の促進」である

。初めて白黒のシマウマが生まれた時、それは「強い種」ではない。結果、生き残った場合のみ「強い種」であるということだ。あくまでも、進化論は結果論でしかない。遺伝学的には強い種なんて存在はない。それは価値観でしかない。確立で「生き残る確率が高い」=「強い種」と考えるわけにはいかない。

環境の変化などがあり、生き残る可能性の高い種が死んでしまう時でも「生き残れる弱い主」を多様化して作るのが、有性生殖の生物の仕組みであるから。環境の変化がなければ弱い種でしかないでしょ?だから進化論は結果論ということ。不完全なものを多数作るのが生物の仕組みであり、義務なのである。

だから、選民思想はありえないわけです。
 
おっと、話を戻そう。
社会主義のマルクスは進化論=選民思想から抜けられていなかった。
彼は、労働者に平等をうたいながら、指導者は「別格」であると考えていたわけである。そして「富を持っているだけ=資産家」は、「進化論の選民ではない」と

考えていて、その部分は普通ですが、逆に「労働者の指導者は、猿山のボス=選ばれた民」の選民思想バリバリなわけでした。マルクスが選民思想を持っていたことは確かであり、その流れは、ルドルフ・シュタイナーの人智学やシュタイナー教育に入り込み、今の鳩山の掲げる社会有機体の3分節化論、

「経済での友愛」という選民思想にも繋がっているわけです。「労働者の指導者などは生まれながらに違う」という思想は、現在の世界統一政府化への道が、血縁主義を前程としていることと、理由は同じなわけです。ロスチャイルド派はいわゆるイルミナティなわけですので、「自分達の都合のいい王室」を

欧州、日本で作ってきたわけです。
その思想の中に、合理主義のデザインサイエンスが入っている。それは少数派が大衆をコントロールするのに一番都合のいいのが、社会主義システムであるからですね。その中の、進化論と選民思想をちゃんと把握しましょうってこと。

さて、フラーに話を戻そう。そうすると、世界統一政府=合理主義=フラーの思想というのが見えてくる。なぜフラーがデザインサイエンスという合理主義になったかを説明。
それは、バックミンスター・フラー著「クリティカル・パス」によって見つけることができる。

1800年、のちの東インド会社大学の経済学部教授、トマス・マルサスによる考察が理由の中心である。彼自身が記述している。「人口はネズミ算式に増えていくが、食料や資源は加算式でしか増加できない。」つまり、合理主義になったのは「いつか限界を地球が迎える」というのを明確に意識したことが

きっかけである。そして、この経済学者マルサスの思想はマルクスとも重なり、さらに言うなら東インド会社経由で300人委員会、ローマクラブの「人類削減計画」の中心的概要となるのである。ね?いつか限界が来る→誰が生き残るか?→選民思想なわけよ。マルクスもフラーも。

そして共産主義的な合理化が、今始まろうとしている。そう、それこそがワンワールドであり、新世界秩序である。さて、フラー=ニューエイジサイエンス=ロス茶系という考え方でもいいと思う。ニューエイジのシンボル、「ジオデシック・ドーム」の発明者だしね。」
http://yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-79.html?sp

https://www.worldmate.or.jp/index.html
〔引用者補足:ワールドメイトの公式サイト〕

「自民党=ワールドメイト+生長の家(初代派)+神道政治連盟。
民主党=ワールドメイト+生長の家(3代目派)+スピリチュアル。)」
http://yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-70.html?sp


超合金ZZ
‏ @SuperAlloyZZ
人類は神的な何かによって作られたわけでも選ばれたわけでもないと思う。人類の祖先は進化論的事故によって本来生存にとって不利な脳の肥大を引き起こした。彼らは生き残るために大量の酸素とブドウ糖と脂質を摂取する必要が生じ、結果として道具と調理法を獲得したものが人類として生き残った。


パナッシャーだったリナム
‏ @Panacher_Linum
2018年8月4日
人間だって脳が肥大化して四足で動けないから二足歩行してるけど、二足歩行のせいで産道が長く狭くなって出産が他の生物と比べて難産になりやすい異常があるじゃない

半分の月がつむぐ空
‏ @BomBarkhorn
2012年10月1日
でも進化論は結果論であって、客観的に見て生き残りそうな個体が生き残るとは限らんからなぁ



環境問題利権とも絡む社会進化論。
女、子供、小動物を使い捨てて感情に訴えることによる大衆操作は常套手段。
Hate slay/knightシリーズ等で美人に都合がよいことを言わせるのも同じ。
Fate Speech/lightシリーズは青い左目優位の新ヤソ(優生学、神智学、霊性進化カースト)流に英雄の思想を改悪するなどして死者を冒涜。死後も辱めている癖に英雄が好きと吠ざ苦。
布教の対象が若者なのは自分の子供に布教するから。
男性よりも女性の方が感情的訴えで騙しやすい傾向なのも利用。
FG青新世界Oはカトリックのジャンヌで反カトリックを布教するから最悪。
slayには「殺害する」だけでなく「笑いころげさせる」という意味もある。


グレたヒス女は「古典的な女・子供使って大衆扇動」だからでしょ
そもそも、大西洋をヨットで行き来出来る・飛行機使わずに移動出来るという時点で疑問視しない時点で話にならない
あのさ、お前ら何億回世論作られて・騙されれば気が済むの?
ジャンヌダルクってただの神経衰弱な女の子だぜ
世界が動きませんじゃなくて「世界を動かす為に女・子供使うんだよ
おめーよー中東の地域研究しているなら、
マララの発言やイラク進攻のキッカケ・イランの反ヘジャーブ運動が何で起きて、そんでどーいう結末招いたか知っているだろ?
香港だって手口は同じだぜ、女・子供が死ねば同情売れるんだよ

シリアでもダーイッシュやタクフィーリィの合法部隊がボランティアや赤月社に擬態したりして「子供の死体で遊んでいたけど」それと全く一緒
それと同時期に「子供に自爆ベルト付けて米軍に特攻させていた」わけだから、
女・子供ってろくでもない連中ほど…よー使うの一杯聞いているだろ?そーいうの

仕事だってそーだろ
何でもかんでも子供を理由にして、早退したり・遅刻してくるパートのおばさん何て禄なのがいなかっただろ?
しょーがないとは思うがしょっちゅう使える言い訳ではないし、それならそれで契約変えるべきだろ?
お前ら自身が目の前で見ている事例を何故に他の事でも使わないの?

俺がよぉー過去のアカウントで言ったように
「陰謀やるなら歴史学と心理学と宗教学最重要」とつーたのは「人の心理につけ込んで女・子供を使うのは歴史的事実で宗教を叩き込んでマインドコントロールして、人の心理に訴える」のは常套手段だからなんよ
で、なんっかいっだまされりゃー気が済むの?

預言者のおっさんもライラトルカドルの夜に啓示の精神・解釈力を闘魂注入されて、バカになったんだけど…それから三年間はカミングアウトせずにそれを隠していたんよ
でもね、一部の女・子供にだけはそれを教えていたの…で、何故に女・子供にだけは教えたかというのは意志薄弱で洗脳し易いからなんよ

当然、中の議論としてはそー解釈しないが事実子供の時に教わった習慣は中々捨てるのは難しく
女性はその習慣を子どもに教えるのでそこに連続性が生じるわけなんよ
だから、イスラームでは女性・嫁・子供には優しく・守ってやれ言うのはイスラームを守ると同時に広げる為でもあるの


実際、グレたヒスガキの戯言が様々なところに影響与えているだろ?
個人的には成長し終わったならヴィーガンしてもいいだろうけど、
成長期からヴィーガンしているのは正常な家庭ではないし、最低でも母親が栄養学やった事あるなら止める
それだけ必須アミノ酸や動物性タンパク質は重要だからだ



https://twitter.com/exa_desty/status/1205115771942133760
”苦行むり
@exa_desty
人の死と女子供を利用するのは定石でしょ。だから有名作品では登場人物が死ぬ確率が高いよね。
午後10:22・2019年12月12日”

(上記へのリプライ)
https://twitter.com/mod_str/status/1205116506406699008
”不知
@mod_str
返信先:
@exa_desty
さん
そうですね。ヒロインが死んだりすると感動の悲劇になるようです
午後10:25 ・ 2019年12月12日”



横須賀提督
‏ @yukikazettk
12月9日
精神疾患を抱えた少女を周りの大人たちが自分たちの主義主張を押し通すためのプロパガンダとして担ぎ出すっていう意味では、グレタ氏は現代のジャンヌダルクと言えなくもない

神出マキナ
⚙【旧名】T読M琴☯️JAP国の囚人番号No.29433510⚡
🐑さんがリツイート
こうず
‏ @kouzu
2017年10月20日
ジャンヌ・ダルクって元々フランスでも無名に等しくて、それこそ年代記の他にはオルレアンの住民の間くらいでしか存在が語り伝えられていなかったが、ナポレオンが自身をジャンヌと重ね合わせてプロパガンダに使ったために、愛国のアイコンとして知名度を得たとかいう話はどっかで見たことがある…

https://twitter.com/kikuchi_8/status/1205161627718316033 とその続き
”菊池
@kikuchi_8
返信先:
@kikuchi_8
さん
国連総長のグレーテスらは「世界政府」みたいな面をして傲然と「火力発電をやめろ」と言っているが、現時点では再生可能エネルギーだけでは代替にならない。火力発電の廃止を強行すれば原発への依存度が高まる事になる可能性が高いと見る。「火力発電やめろ」キャンペーンは原発利権の工作と見る理由。
午前1:24 · 2019年12月13日

グレタ・トゥンベリが大西洋を渡るのに乗った「マリジアⅡ」の旧名は「エドモンド・ロスチャイルド号」。これが全てを物語っている。「原発作れ」とは無論言わない。が、火力発電に代わる代替エネルギーが不足している現状では、火力発電の停止は原発依存の増大に繋がる可能性が高い。ロスの原発利権。

「子供を盾にする」というこの上なく卑劣な手口を使う裏権力。恥を知るべし。子供も大人も関係ない。広告塔は広告塔。走狗は走狗。グレーテスみたいな「いい大人」も「操り人形」。安倍や小泉を見るべし。裏権力の走狗ロボットの大多数は「いい大人(悪い大人)」である。彼らに自分の「意思」はない。





参考資料



プロが使っているのかまでは不明^^;
<アンチョコ本

そりゃ、全部原著とかで読めりゃ
それがベストだろうけどさ。

ちなみにこの手のアンチョコ本、
聖書とかの宗教系の本とかでも
結構あったりするので、ど〜しても
原典読むのメンドクセ〜って人には
それも有りかもしれない^^;


Monsieur Guda Tomateさんがリツイート
nuka_koucha
‏ @nuka_koucha
11月27日

やっとまともに読み始めてる "銃・病原菌・鉄 上巻"(ジャレド ダイアモンド, 倉骨 彰 著)を12%まで読みました。この本を無料でお試しできます: http://a.co/1ueghuW


Monsieur Guda Tomate
‏ @pteras14
16時間16時
後はこの手の未来学系の奴とか。
“未来学系”ってのは書いている
著者が一般的な“未来学者”に
分類されているって意味ね。

思考戦車系って奴。ぬほんだと
◯◯総研みたいな名称の付く
会社とか組織ね。

文学ってよりは雑学系かもしれない
けど^^; <未来学系

プロ“作家”が使っているか?
までは知らないけど、マーケ珍
とかのギョーカイだと、ハァ……
一応プロも使ってますよっと^^;

まぁ、夢があるからね。
経営者とかこういうお話系
好きな人、意外と多いのよね^^;

浣腸の謎のパワポ文学でもよく
引用されてなかったっけ?^^;

「銃・病原菌・鉄」なら昨日RT
したデータサイエンチストさん
の本棚にもあったはず。

ぶっちゃけ、本音を言うと宗教系
のアンチョコ本は個人的には
あまりオススメじゃないんだ
けどさ^^;



(
確かアモンさんがブログで紹介していたやつで、この訳が最高水準らしい)

Monsieur Guda Tomate
‏ @pteras14
聖書だったら今RTした訳の奴
とかが良いんじゃないかな。

ちょっと調べたところ、プリキュア
アイコンの雑学王の例の人は読んで
そうな感じだったよ^^;

まぁ、ああいう雑学王に勝ちたいか?
にもよるとは思う^^;



田中ロミオの書評というだけで、どんな本を読めば、あの驚異的な文が書けるか震えてしまうのに、わたモテの事に触れ、好意的評価をしているので泣きたくなる。

(”いや、そんな虫のいい話はないよ、君。
 こんなごとき惹句に惑わされてリンク記事に飛んではいけない。そんなことでは広く浅く小銭を稼いでいるような連中のいい餌食になってしまうぞ。気を付けるべきだ。
 とはいえその気持ち、よく判る。
 全国民がインターネット大作戦のまっただ中にいる現在、良きマウンティングをキメるには「頭のいい人」というステータスがものを言うからだ。それを得るには不断の努力が必要だが、面倒だし、我々はネットやソシャゲで忙しい。だから手っ取り早く読むだけで頭いい人になる方法を探し求めるのは自然なことなのだ。最低の動機だな。でもこれが人間というものでもあるから、私はそうした感情を一概には否定しない。
 読んだだけで賢くなる本なんてものはないけれど、読むと賢くなった気になる本ならいくつか心当たりがある。
 比較的新しめのものだと『サピエンス全史(上・下)』が良い。


 一頃は本屋に城壁が如く平積みされていて、書店の売りたい気持ちがひしひしと伝わってきた。そのコーナー規模もたいへん大きく、これに比肩する店頭キャンペーンはあの例の騎士団長が殺された小説が大々的に売り出されていた時くらいのものだった。好きなジャンルであったので、もちろん買い求めた。
 サピエンス全史は上下巻でけっこうお高い。だがそれだけの価値はある本だ。教養は金で買えるのか。その問いに対する答えが本書だ。買える買える。余裕。
 この本は、歴史的事実をそのまま提示するのではなく、著者による調理が行われているのが大きな特徴だ。無味無臭な複数の事実を結びつけて、ドラマティックに解釈するという手法だ。その手法を武器として、人間社会なるものがどのように成立し、維持されているのかという大きなテーマに切り込んでいく。著者による味付けが非常に濃い歴史本だ。もしかすると、解釈がダイナミックすぎることに戸惑う読者もいるかも知れない。歴史なのだから客観的事実の提示のみに留めて欲しい。解釈は自分でするものだ、という読者も多いだろう。その指摘には一理あるが、ひとつ大きな問題がある。面倒すぎることだ。
 そもそも我々がこの本に手を出した動機を考えてもらいたい。歴史を学ぶのは一朝一夕にはいかないし、解釈だって生半可な知識でできることではないし、我々はネットやソシャゲで忙しい。素直にハラリ教授(著者)の知性に身を委ねて思考停止すればいいのである。読了したあとには全能感を獲得できる。飲み会で「人間ってのは穀物の奴隷なんだよ」などとニワカ知識を振りかざすのも良いが、相手がすでに同じ本を読んでいると恥をかく。流行本なのでたくさんの人が読んでいるはず。よく見極めよう。
 またこの大著を読み終えるだけでも、けっこうな大仕事であることは覚悟しておいた方が良いかも知れない。

 同じ系統で『銃・病原菌・鉄』を思い出す人も多いはず。
 この本はあまりにも面白すぎたため、以降に大衆科学本ブームが起きてしまったほどだ。書店はサピエンス全史のコーナーにぬかりなくこれも並べていた。確かにまあ並べるだろうという本である。率直に言って『サピエンス全史』と似たような本だ。同じ企画書でふたりの学者に書かせたらこうなりましたみたいな雰囲気すらあるが、こちらの方が元祖にあたる。
 一昔前の本だが、今でもまだ炭酸は抜けきってはいない。本書もたいへん影響力が強い。読んだあとは、聴衆を探して彷徨うことになるから、スノビズムに陥ってしまわないよう注意が必要だ。原則、こういった本の話は興味のない人にしてはいけない。それが悠久の時(40数年)を生きて得た私の結論だ。
 個人的にもこの本には、シヴィライゼーションのような文明育成ゲームで、初期地形が不利すぎるのでいい地形になるまで何度もリセマラするのはまったく悪いことではないと確信させてくれたので感謝している。
 多少乱暴にまとめて良いなら、本書の内容はこう結論づけることも可能だ。
 運も文明のうち。

銃・病原菌・鉄 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎 上巻
銃・病原菌・鉄 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎 上巻 著者: 倉骨 彰/Diamond Jared M/ジャレド・ダイアモンド

出版社:草思社

発行年:2012

 さらに以前のものとしては、まあ探せばいろいろあるとは思うが、私を構成する十冊にも入っている『緑の世界史』、これをおすすめしたい。

緑の世界史 上
緑の世界史 上 著者: 石 弘之/Ponting Clive

出版社:朝日新聞社

発行年:1994

 ただこの本は、前の二冊とは異なって、そう刺激的な本というわけではない。実直な知的興奮はあるが、エンターテイメント性という面では弱いかも知れない。
 ただ間違いなく面白い本ではあるし、扱っている領域も先の二冊と重なっていて、併読するに適している。
 あいにく絶版本。しかし中古で250円程度で買えるようなので、今ならお得だ。この感じだと古本ショップにもごろごろ転がっているだろうから、興味がある方は探してみると良いだろう。先人の知恵が小銭で買えるのは素敵なことだ。

 さて。

 こういった本を読み続けることで、頭が良くなった気にはなれた。そこまでは良いとして。ここから先「頭のいい人」をこじらせてしまわないよう、注意しないといけない。
 知識を身につける人と、知識を装備してしまう人がいるのだ。これらは似ているようで全く違う。後者が問題だ。
 装備するというのはどういうことかというと、要するに人を殴打する。
 過ぎた知識自慢や、過激な警察活動、相手の無知に対する侮辱。これらの暴挙に出てしまうならその人はスノッブと呼ばれても言い訳はできない。スノッブと指摘されることほどつらいことはない。私も自分がスノッブであることがバレないよう、物言いには気を付けている。
 読むと賢くなったような気になれる本は、先にあげたもの以外にも世にたくさんある。それらは自分を高めるために用いるべきで、モーニングスターがわりにするのはよろしくない。”



Monsieur Guda Tomate
‏ @pteras14
16時間16時間前
一応、この手の雑学本を読んだ
後のよろこばしくない副作用
の注意点については、今RTした
T中Rミオ先生の書評記事に
色々詳しい説明が載っている^^;

Monsieur Guda Tomateさんがリツイート
共立出版 アリがと蟻
‏ @1738310
11月26日

「虚数」と聞くと、アリがと蟻はこの本を思い浮かべます。はい、東海大学出版部さん発行の『虚数の情緒』http://www.press.tokai.ac.jp/bookdetail.jsp?isbn_code=ISBN978-4-486-01485-0 …(吉田 武 著)です。吉田先生、元気かな…(*'-'*) .。oO
2件の返信 4件

Monsieur Guda Tomate
‏ @pteras14
16 時間16
ちなみに数学版アンチョコ本
みたいなのもあるでよ?

Monsieur Guda Tomateさんがリツイート
EnJoe140で短編中
‏ @EnJoeToh
2015年11月22日
プリンストン数学大全を買ってきた。

Monsieur Guda Tomate
‏ @pteras14
16時間16
「それだけアンチョコ本読んでいる
 暇人ならこの人、原典読んだ方が
 よくね?」
というツッコミはなしでオナーシャス




(ビッグヒストリー大図鑑の画像)




(サピエンス全史の画像。麦の奴隷の個所は誤りがあるので注意。)





「人体600万年史」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
https://shorebird.hatenablog.com/entry/20161004/1475589801

『人体600万年史 科学が明かす進化・健康・疾病』 - HONZ
https://honz.jp/articles/-/41817


2021/3/20以降に追加

https://twitter.com/Chimaera925/status/549945615816196097
”峨骨
@Chimaera925
変化や進歩、成長が無条件でいいことと錯覚したり、弱肉強食が当たり前って思考、強者弱者の主観的な分類による思考停止は進化論仮説教育から来ているのではないか。そうやって痛みしか無かった小泉改革やリストラ、リストラクチャリング(再構築)の名目のクビ切り非正規化を賞賛し誰が利益を得たか。
午前0:10 · 2014年12月31日”

https://twitter.com/Chimaera925/status/1101004545918791681 と続き
”峨骨
@Chimaera925
犯罪の不安ねぇ。どれだけ監視しようが取り締まろうが罪は無くならんよ。貧困を解消すれば罪を犯さずとも生きていける者が増えるだろうけどな。少なくとも介護を受けられず食うに困って衣食住が揃って介護も受けられる刑務所に入りたいが為に犯罪に走る必要は無くなるだろう。
午後3:21 · 2019年2月28日

現代人が訳知り顔で弱肉強食ら適者生存などと言うが、社会進化論、優生思想に被れた発想。元の進化論とはかけ離れている。進化、進歩などと言ってもダーウィン本人が進化論は人間にはあてはまらないと言っている訳で。どこの優生思想や予定説だろうな。

現代人が進化論と言われて思い浮かべているソレは社会進化論。創作でありがちだな。より進化してより高等になって強く偉くなるみたいなさ。どこぞのネット小説やゲームにもありがちだし、社会経済でもあるな(笑)突き詰めるとより強く勝った者が進化、進歩しているってな。手段を問わず。”

https://twitter.com/Chimaera925/status/1343421385280868353 と続き
”峨骨
@Chimaera925
国家や宗教を越えて世界を良くしよう、救おうだなんて言ったところでソレで良くなったり救済された事例がどれだけあったやら。ロクでもない事例はポンポン見つかるんだけどな。科学や経済、人権あたりを前面に出しておけば内政干渉も容易だし、その国に合った土着の風習や価値観にも改変できてしまう。
午後1:59 · 2020年12月28日

進化や進歩という言葉を良いものとして植え付けられてきた人々にとっては素晴らしい事なのだろうけど、進化や進歩と評価するのは人間だけ。未来の青写真を描くのは一握りの者だ。それを用意した連中の思う素晴らしい世界に近づく事を進化や進歩と呼び自画自賛、それを有難く受け入れろ?余計なお世話だ

「白人がアフリカにやってきたとき、われわれは土地を持ち、彼らは聖書を持っていた。彼らはわれわれに目を閉じて祈ることを教えた。われわれが目を開いたとき、彼らは土地を持ち、われわれは聖書しか持っていなかった」 ケニヤッタ”


https://twitter.com/Chimaera925/status/1115343652866351106 と続き
”峨骨
@Chimaera925
人類の幼年期を終えて青年期へ。進歩主義者や社会進化論信者は頷くんだろうけど、幼年期の次が青年期等と誰が決めたのか。ブラボの場合は獣との対比もあるか。上昇という事になっている道を選ばないと獣に退化ってな具合だ。結論ありきで「この道しかない」ってのはよくある。
午前5:00 ・ 2019年4月9日

懐古主義者は昔が良かったと過去を美化するし、進歩主義者は進歩すれば全てが良くなるとありもしない未来を美化する。どいつもこいつも自分の崇拝するものを美化してより良いものに見せようとする。

そいつにとってのユートピアが(脳内ソースの)過去にあるのか未来にあるのかが異なるだけで、大して代わり映えはしない。”



(この動画シリーズはオススメ)
【ゆっくり解説】残酷でおもしろい「進化論」-鳥になった恐竜-
https://www.youtube.com/watch?v=6uIvR9MOMSY

【ゆっくり解説】見つかるはずなのに見つからない化石-ミッシングリンク-
https://www.youtube.com/watch?v=Su72giWlCs4



【ゆっくり解説】蛍光物質はなぜ光るのか?-ブラックライトと蛍光-
https://www.youtube.com/watch?v=nn1ont5xH-M
(6;29から
蛍光という現象は、原子中の電子が特定の光エネルギーを吸収、放出することで起こる現象。
蛍光物質の原子に特定の光を当てると、電子はエネルギーを吸収し、
さらに外側の軌道へと一時的に移動する。
しかしこの電子は吸収したエネルギーを放出しながら、すぐに元の位置に戻ってしまう。
つまり蛍光物質の電子は紫外線を吸収することによって、外側の電子殻へ移動し
すぐに可視光を放出して元の状態に戻る。
こうやって蛍光物質は光る。
エネルギーを吸収すると電子が外側に移動する。
原子核から遠い軌道を回っている場合の方が、
近い軌道よりエネルギーを持っている状態。
マイナスの電気を持つ電子は、プラスの電気を持つ原子核に引っ張られながら回っている。
引っ張り合う磁石は引き離すときに力、エネルギーが必要。
逆にくっつける場合は、わざわざ近づけようとしなくても磁石が勝手に動く。
近づくことで運動エネルギーを発生させるということ。
お互いにひっかりあっているものでは、
遠ざけるときにはエネルギーが必要になり、近づけるときはエネルギーを放出する。
お互いにひっぱり合っている電子と原子核も、
遠ざかるためにはエネルギーを吸収し、
近づくためにはエネルギーを放出しなくてはならない。
電子が離れているほどエネルギーが高い状態。
原子中の電子は、特定の光を吸収することで外側の軌道へ飛び移り、
さらにエネルギーの高い状態へ変化する。
電子が何らかのエネルギーを受取って、
外側の軌道に飛び移ることを、励起するといい、この状態を励起状態という。
原子内の電子というのは基本的に内側から入っている状態が安定している。
つまり外側に飛び移った電子もすぐに元の軌道へと戻ろうとする。
この戻ろうとするとき、今度は逆に電子は原子核に近づくことになる。
つまり、電子はエネルギーを放出しなければならなくなる。
その結果、エネルギーは基本的に熱となって出ていく。
しかし、まれにこのときエネルギーを、熱だけでなく光エネルギーとしても放出する物質がある。
このようにして光を放つ物質のことを蛍光物質という。

画面より:
内側の電子が外へ→外側の電子が内側へ戻る→熱+光(光→蛍光)


蛍光物質は紫外線を吸収して可視光を放つ。
紫外線を放出しないのは、紫外線より可視光の方がエネルギーが小さいから。
蛍光物質は熱と同時に光を放つ。つまり、電子は吸収した光エネルギーの一部を熱に、
一部を光として放出する。そのため、一部が熱に変わってしまっている分、
放出される光のエネルギーは、吸収した光エネルギーよりも小さくなっていないといけない。
熱に変わっている分があるから、その分、光エネルギーが減る。

画面より:電磁波のエネルギーについて
  短       波長         長
ガンマ線 X線 紫外線 可視光線 赤外線 電波
  大      エネルギー       小
左に向かっていくほどエネルギーの高い波になっていく
  )
電磁波のエネルギーは電磁波の波長によって決まっていて、
赤外線、可視光、紫外線の順に大きくなっていく。
つまり、紫外線を吸収した電子は、それよりもエネルギーの小さい可視光を放出するようになる。
だから紫外線を吸収して可視光を出す。
この励起はほとんどの原子で起こる現象。
物に色がついて見えるのも、全て原子や分子が励起することによって起こる。

画面より:
何の色の光を吸収するかどうかは、物質を構成する分子に左右される。

リンゴは太陽から白い光の内、赤色以外の色を吸収する。
だから吸収しなかった赤色だけが表面で反射されて、
私たちの目に見える。リンゴの分子は緑色の光を吸収するため、赤色に見える。
緑の光を吸収するのは、リンゴの分子が緑色の光によって励起するためだ。
蛍光物質は紫外線を吸収して励起状態になる。
可視光を吸収して励起状態になる物質も多く存在する。
リンゴは赤色の光を反射し、緑色の光を吸収。
このときリンゴの分子は緑色の光を吸収して、励起する。
そして元の状態に戻るとき、そのほとんどを熱に変える。
これが物に色がつく理由。
色がついて見える理由=分子が励起するから。
バナナが黄色いのは紫の光で励起するからで、
きゅうりが緑なのは赤い光で励起するから。
分子を励起させるのは光エネルギーだけではない。
ネオンサインは電気エネルギーによって原子を励起させ、光を放出。
サイリュームは棒を折ることで中の二つの溶液が混ざり合う。
このときに怒る化学反応によって生まれるエネルギーにより、中の蛍光物質が励起する。
身の回りの多くの発光現象が、この分子や原子の励起によって起こっている。


(「対象認識に認識主体側の条件が影響する」。現代西洋科学もそういえるよ。
Xが何の色に見えるかは、Xが何色の光を吸収したり反射するかだけでなく、
見る人の目や脳の状態で変わるからだ。Xが赤色に見える時、Xが光源でないなら「赤」を放出しているのではない。

https://twitter.com/kikuchi_8/status/1313880144436625409 と続き
”菊池
@kikuchi_8
返信先:
@kikuchi_8
さん
「光」は「電磁波のうち波長が380 - 760 nmのもの(可視光)をいう」と定義される。人間の視覚器官で感知可能な波長の電磁波を指す。つまり「光」の定義自体に認識主体側の条件が織り込まれている。光の認識も主客連関態で成立する。仏教の六識論で言うと眼根が色境に接触して眼識が生じるという機序。
午前1:33 ・ 2020年10月8日

唯識に「一水四見」という喩えがある。同じ水でも見る主体が人間、魚、天人、餓鬼だと其々違って見えるという対象認識の相対性を示す喩えである。神話的な表現ではあるが、対象認識の相対性を示す認識論的な洞察として普遍性がある。主観側の条件も対象認識を規定するという四肢的構造連関に通じる。

根(眼根・耳根・鼻根・舌根・身根・意根)と境(色境・声境・香境・味境・触境・法境)が接触して識(眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識)が生じるとする六識論は東洋的関係論の一例である。根・境・識の三者が合する事で認識が成立するという認識論。四肢的構造連関はこれの現代的精緻化に見える。

「対象認識に認識主体側の条件が影響する」と言うと西洋思想の徒(特に唯物論者を含む実在論者)はすぐに「外界否定論」「観念論」と決めつける傾向があるが、それこそ僻事である。実体論や主客二元論(唯識で言う遍計所執)を前提とする西洋思想や西洋形而上学の徒にとって理解し難いのも無理はない。

前述の「遍計所執」(おそらく玄奘の漢訳)とは認識した対象を実体視する事である。廣松哲学で言う「物象化的錯視」にほぼ相当する。人間の視覚器官で感知可能な波長の電磁波を「光」と名付け、それが外界の忠実な模写と見なすような模写説はまさに「遍計所執」である。光の視覚像を実体視している。


https://twitter.com/Chimaera925/status/1115343652866351106 と続き
”峨骨
@Chimaera925
人類の幼年期を終えて青年期へ。進歩主義者や社会進化論信者は頷くんだろうけど、幼年期の次が青年期等と誰が決めたのか。ブラボの場合は獣との対比もあるか。上昇という事になっている道を選ばないと獣に退化ってな具合だ。結論ありきで「この道しかない」ってのはよくある。
午前5:00 · 2019年4月9日

2019年4月9日
懐古主義者は昔が良かったと過去を美化するし、進歩主義者は進歩すれば全てが良くなるとありもしない未来を美化する。どいつもこいつも自分の崇拝するものを美化してより良いものに見せようとする。

2019年4月9日
そいつにとってのユートピアが(脳内ソースの)過去にあるのか未来にあるのかが異なるだけで、大して代わり映えはしない。”

https://twitter.com/Chimaera925/status/756683439621935104
"峨骨
@Chimaera925
技術の進歩や進化に見えるものは過去の焼き直し。これらは進化しているように見えるが、目的に沿って開発された。ネットはもともと軍事開発されたもので、地図、衛星やGPSもまた軍事。ポケモンの技術もまた、本来は軍事技術。民間用にデチューンされたものと考えて良いだろう。何の為に?支配の為に
午前11:52 · 2016年7月23日"
(デチューン=あえてパーツの性能を落とすこと)

(私のFGO2部3章の中国、シンの思考底辺じゃなくて始皇帝編についての呟き)
https://twitter.com/Chimaera925/status/1119577980156596230 とその前後
”峨骨
@Chimaera925
2019年4月20日
古典的なのにSIN世界とはいかに。さらっとスクロールさせて見たけど、お馴染みのSIN喜劇だね。舞台がいつものふれあいルソー動物園。原罪のSINか。機械化した綺麗なポルポト、機械仕掛けのご都合主義が支配すんのか。なる程。それで、原罪と罰(創世記3章16節 - 19節)を除去

ふれあいルソー動物園のフレンズから知恵の実を吐き出させる訳だ。蛇は相変わらず蛇蝎の如く嫌われているなぁ。ところで、ニーア・オートマタとどっちが先だろう。どうでもいいか。
魂だけとなり人間より上位に昇華(SIN化)したエエ霊達が最終的に勝利する訳だ。どっちも肉体蔑視やないけ。

自分達の霊魂SIN化論やSIN痴学に基いて、戦争や闘争しないと魂の位階が上がらないなんてかなりアレな啓蒙思想を普遍的な物としてジョンブルやサムおじさんみたいに武力で押し付ける。焼き鳥君の永劫回帰、破壊と創造。はた迷惑なウォーモンガーはそれを進化だの進歩だのとのたまう。
午後9:26 · 2019年4月20日·Twitter Web App

2019年4月20日
魂を賛美するのに、そこには位階や人種による差別があるんだぜ(笑)どこの空飛ぶレイシズムだ。

「全ての男女は星である」法の書より

一等星も二等星も三等星もあるもんな。「最も優れたものは誰か。他でもない我々だ」と勝手に定義を決めた上で選民するから、出来レースでしかない。

2019年4月20日
あ、動物園じゃなくて動物農場な。

峨骨
@Chimaera925
自分達の霊魂SIN化論やSIN痴学に基いて、戦争や闘争しないと魂の位階が上がらないなんてかなりアレな啓蒙思想を普遍的な物としてジョンブルやサムおじさんみたいに武力で押し付ける。焼き鳥君の永劫回帰、破壊と創造。はた迷惑なウォーモンガーはそれを進化だの進歩だのとのたまう。

2019年4月20日
多国籍軍。

2019年4月20日
永遠の平和とは永遠の闘争だったのだ。1984年だね。敵が居なくなると体制が維持できなくなる。

2019年4月20日
倒すべき敵が居なくなれば、課金も集まらず、サービスが終了してしまう。そっくりだな。”


https://twitter.com/Chimaera925/status/936799448318992386 と続き
”峨骨
@Chimaera925
政府にしても企業にしても、目先の事しか考えていない。100年はおろか、10年先の事すら考えていない。その場の国際的な時流、ブームに乗っかってヨイショする奴が予算や権益にありつけたり、先進的(自称保守なのにな(笑))と称賛されたり。役に立たなくなれば戦犯として切られるから、逆らわない。
午後0:29 ・ 2017年12月2日

企業にしたって、その場の存続と現状維持、株主配当くらいしか考えていない。腐れコンサルの言いなりで何も考えていないなんてのもあるか。サバイバルを生き残って競合企業が淘汰されれば一人勝ち?甘い甘い。グローバル企業に食われるか、株主や親会社見たらとっくにグローバル企業なんてのもざらだ。

雇用の流動化を推進するくせに、権力や社会階層の流動化はしない。その結果どうなるかなんてのは歴史を見るまでもない。

やれ進歩だ進化だ革命だと言ってみた所で人そのものは何も変わっていないし超克もないのだから歴史は繰り返す。アセンション?あれは単なるキリスト教色を抜いた終末論、艱難携挙説だからな。天使だの神だのの代わりに宇宙人だの何だのとスピ風味や科学風味の味付けしただけで。


https://twitter.com/Chimaera925/status/1274889251277156352
”峨骨
@Chimaera925
ご都合主義もとい進歩主義に基づいた政策を前に進める上で、必要無ければ躊躇無く国民の声を無視する。そうして、変化しろ、進歩しろと要請する。社会進化論を進化論と偽って改憲PRに使った考えと根底にあるものは同じ。
午前11:17 · 2020年6月22日”


https://twitter.com/Chimaera925/status/1197508719669469184 と続き
”峨骨
@Chimaera925
懐かしいな。ダイヤルQ2トラップを思い出す。今もトンガからかかって来るのか……
午後10:35・ 2019年11月21日・Twitter Web App

2019年11月21日
人間、やることは変わらない。技術や媒体が変わったり巧妙化するだけで、根本的な所は一緒だ。

2019年11月21日
技術が進歩しても人間は進歩しないし、進化する事もない。どこまで行っても人間は人間のまま。


https://twitter.com/Chimaera925/status/818690687910617092 と続き
”峨骨
@Chimaera925
神の名の下に殺戮や略奪が行われて来た時代から大して変わっていない。宗教色が脱色されて見えなくなっただだけのことで。自由や平等、博愛、平和、正義、愛、これらを大義名分として掲げ、断罪される側を悪魔のように評してそれを行う。現代風に演目がアレンジされて、歴史は繰り返す。
午後2:27 ・ 2017年1月10日・Twitter Web App

2017年1月10日
より効率的に、計画的に、より経済的になった殺戮と略奪。これが進歩や進化だと言うのか。堂々巡り、繰り返しだ。

2017年1月10日
奪う者と奪われる者の構図も変わらない。奪ったそれらのものを独占し、正当化する建前やその地位の呼称や看板が変わり、奪われる者が奪われて当然とする根拠にもならない言い掛かりが別の表現に変わっただけのことで。奪う側は選民思想によって、それらを自己正当化する。理屈と軟膏はどこにでも付く。”

(あとがきのほぼ全文が公式で公開されているので載せておく。本では縦書きなので漢数字表記。ネット上のあとがきでは算用数字表記)
『人体600万年史 科学が明かす進化・健康・疾病』
早川書房
早川書房2015年09月18日
https://honz.jp/articles/-/41817
”食べすぎと運動不足は身体によくない、とは、つとに知られるところであり、いまさら誰かに言われなくてもわかってるよ、とみなさんも思っているかもしれないが、その一方で、そんな身体に悪いことをついしてしまい、しかもやめられないのはどうしてなのだろう、とつねづね悩んでいる人もきっと少なくないに違いない。

身体によくないことを自然にしてしまう、というのは考えてみれば不思議な話だが、そもそも人間の身体とはどういうものなのかをもっとよく考えてみると、これがまったく不思議でない、いたって当然の話となる。そのような人体に対する深い見方を提供してくれるのが、進化医学という比較的最近になって出てきた学問分野だ。

従来の医学では、病気は悪いもの、健康はよいものとされ、病気を治して人を健康にするために、おもに病気の直接的な要因と、症状への対処法が探られる。それに対して進化医学は、進化生物学の視点から、なぜ病気という状態が存在するのかを出発点として考える。 生物の長い進化の過程に病気の遠因を見いだすこのアプローチでは、必ずしも、よいか悪いかの二項対立はない。ある種の病気の症状は、じつは有益な「適応」であったりするかもしれないのだ。

本書『人体600万年史』は、そのような長い進化の過程から、人間の身体と病とを考察していくものである。発端の600万年前というのは、人類が類人猿と分岐したときだ。それはすなわち、私たちの遠い祖先が直立二足歩行を始めたときである。この決定的に新しい行動とともに、人類の身体には独特の新しい適応構造がいろいろとあらわれることになる。

以後、およそ400万年前にアウストラロピテクスが登場し、250万年前にホモ属が登場して世界各地に散らばり、それからずっとあとの約20万年前に、ようやく私たちの種、ホモ・サピエンス(現生人類)が出現した。この何百万年ものあいだに、そのときどきの環境条件に影響された自然選択の作用を受けながら、人間の身体の基本的な仕組みができあがっていったのである。私たちの身体はなんという長い歴史を持っていることか!

人体の歴史において、つぎに革命的な変化が起こったのは約1万年前のことだった。農業が始まって、それまでの長い狩猟採集生活から定住生活への移行が進んだのである。しかし生活様式が変わっても、身体はそんなに速くは進化しないから、労働事情や食生活などの環境の変化に身体の適応が追いつかなくて、人間はさまざまな健康問題に悩まされるようになった。

これが「ミスマッチ病」と呼ばれるものである。そしてつい最近の250年前、産業革命によって、人体を取り巻く環境にさらに急激な変化が起こり、また別の種類のミスマッチ病がいくつも生じて、深く人間を蝕むこととなった。

前述の食べすぎや運動不足が身体によくないというのは、まさにこのミスマッチ病のことであり、具体的には糖尿病や心臓病といったかたちであらわれる。ほかにも骨粗鬆症やアレルギー疾患やアルツハイマー病など、現代病と呼ばれている病はすべて進化的なミスマッチが原因で発生する。

しかも悩ましいことに、これらの病は原因を根本から絶つのがとても難しい。おいしい食べ物がふんだんにあり、身体を動かさなくても支障なく生活していける環境は、現代人にとっては便利でありがたいものであるだけに、それが病の原因になるとわかっていても、是正することなく次世代に伝えていってしまうため、また次世代の人々が同じ病に悩まされる。この悪循環を、本書では「ディスエボリューション」と呼んでいる。ここで初めて提案された新しい用語だ。

そのディスエボリューションを食い止めて、ミスマッチ病を予防するにはどうしたらいいかについての考察が、本書の最終章のテーマである。過去から現在への長い進化の旅を踏まえたうえで、未来の進化をどう形成するかはあなたしだいだ、という著者のメッセージが込められている。600万年の人体の歴史を読み通してきたみなさんは、それに対してどんな答えを出すだろうか。

著者のダニエル・E・リーバーマンは、ハーバード大学で教授を務める人類進化生物学者で、『ネイチャー』や『サイエンス』などの学術誌に多数の研究論文を発表している。なかでもとくに有名なのが、2010年に『ネイチャー』に掲載された、裸足(ベアフット)ランニングについての論文だ。

裸足のランナーと靴を履いたランナーとの走行を比較すると、裸足のランナーはかかとではなく足裏の前方(フォアフット)で着地するフォームをとっており、こちらの走法のほうが着地時の衝撃が少なく、したがって怪我のリスクも軽減されるという。

この研究はさまざまなメディアで取り上げられ、 「裸足への回帰」という趨勢を生み出した。本書でも、裸足ランニングとそのメリットについては第12章で詳しく語られており、あわせてコンフォートシューズの弊害など、目から鱗が落ちるような指摘もなされている。また目から鱗といえば、本書には、「フルーツジュースはしょせんジャンクフード」 という衝撃的な一文もある。その意味するところは、実際に読んで確かめてくださいますように。 ”

世界史の窓 アウストラロピテクス
https://www.y-history.net/appendix/wh0100-07_1.html
”約420万年前からアフリカで生存した化石人類。「南方の猿」の意味。1924年に発見され、化石人類研究の前進をもたらした。

最古の化石人類
〔中略〕
 化石人類の中で最も古い「猿人」の代表的な種類で、南アフリカで発見された化石にちなみ「南方の猿」を意味する学名がついた。その最初は1924年夏、アフリカのヨハネスブルク大学教授レイモンド・ダート博士が、ベチュアナランドのタウングスにある石灰岩採石場で発見し、翌年「アウストラロピテクス=アフリアヌス」と名付けて『ネーチュア』誌上に発表したもの。これはそれ以前に知られていたジャワ原人や北京原人などの原人より原始的であるヒトの化石であり、サルと人間をつなぐ存在であると主張した。はじめこの説は批判にさらされ、一般に認められなかったが、南アフリカ各地で同様の化石が発見され、直立二足歩行していたことも証明されたこによって、「人類」の一種であったことが認められた。現在は最古のアウストラロピテクスの出現は、約420万年前と考えられている。

アウストラロピテクス属の登場時期
 ダート博士のアウストラロピテクス=アフリカヌスの発見の後、同じような特色の有る化石が次々と発見され、現在ではそれらを総称してアウストラロピテクス属としている。アフリカヌスはその種名であり、他に420万年前のアウストラロピテクス=アナメンシス、380万年前のアウストラロピテクス=アファレンシスなどがある。アウストラロピテクス=アフリカヌスの登場はそれらの中では新しく、280万年前頃であると考えられている。
 なお、化石人類の中では、現在ではアウストラロピテクスよりも前の約700万年前のサヘラントロプス=チャデンシス(アフリカ中央のチャドで発見された)が最も古いとされ、次いで440万年ほど前に登場したラミダス猿人(アルディピテクス属)などがあり、アウストラロピテクス属はそれに続く化石である。さらに240万年前以後にホモ=ハビリスなど、ホモ属が登場する。 → 人類の出現年代

二種類のアウストラロピテクス
 アウストラロピテクスには、アウストラロピテクス=アフリカヌスなどの頭蓋骨などの形状が細身のタイプ(華奢型)と、頭頂部に盛り上がりがあり骨格も頑丈なタイプ(頑丈型)の二種類があることが判ってきた。後者はパラントロプスと分類され、その代表的なものが1959年にリーキー博士がオルドヴァイ渓谷で発見したジンジャントロプス(現在はアウストラロピテクス=ボイセイと言われている)である。この二種類のアウストラロピテクスは同時に併存したとも考えられるが、後者は約100万年前まで生存して絶滅し、前者の中からホモ属が現れたらしい。

Episode 化石人類学者リーキー一家
 アフリカで人類の化石発掘に一家を挙げて取り組んでいるのがリーキー家である。父のルイス=リーキーはイギリス人宣教師の子として1903年にケニアで生まれ、1915年頃から人類の祖先の化石を求めて発掘を続けた。妻のメアリーも1935年にアフリカに渡り人類学者として夫とともに発掘を続けた。そしてこの夫妻の三人の子、フィリップ、ジョナサン、リチャードも子供の頃から化石探索に携わっている。彼らはタンザニアのオルドヴァイ渓谷で1950年代から60年代にかけてアウストラロピテクスに属する多数の化石人骨を次々と発見して世界的に知られるようになった。両親と兄弟が亡くなったあとはリチャードとその妻ミーヴが発掘を続けている。<リチャード・リーキー/岩本光雄訳『入門人類の起源』1987 新潮文庫>

Episode 猿人ルーシー
 1974年、エチオピアのハダールで、ジョハンソンたちが300万年前と見られる人類化石を発見した。細かな骨をたんねんにつなぎ合わせていったところ、それは一体の女性のものであることがわかった。そのキャンプの仕事場でビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」が流れていたので、この女性に「ルーシー」というニックネームが付けられた。この化石人類はほぼ完全な骨格がわかった、きわめて珍しい例だったので、ルーシーは世界的に有名になった。「彼女」は年齢20~30歳、身長1メートル、脳の大きさは400cc(チンパンジーと大差ない)だが、骨格から二足歩行していたことは確かである。なお、上野の国立科学博物館で彼女と会うことが出来る。もちろん復元モデルであるが、妙にリアルで親しみが持てる。<『人類進化の700万年』三井誠 講談社現代新書 2005 p.24 などによる>
 ルーシーは、約390~290万年前に生存した、アウストラロピテクス=アファレンシスに属している。

アウストラロピテクスの生活と社会
 最近までに明らかになってきたアウストラロピテクスの実際像については、次のように説明されている。

・ 直立二足歩行の進歩 足の親指はほとんど動かず他の指と平行になったので、枝をつかむには適していない。足の裏に土踏まずがある。これらから見て樹上生活よりも直接二足歩行に適していたことが判る。その証拠に、タンザニアのラエトリでは375万年前の彼らの足跡が見つかっている。
・ 草原の食物の採取 ラミダス猿人の食物が森林の木の実だったのに対し、アウストラロピテクスは草原の食物(イネ科の硬い葉など)を食べていたことが化石内の安定炭素同位体比の研究と葉の分析から判る。
・肉食と石器の使用 偶蹄類の草食動物を解体して食べたであろうことは、出土する石器から考えられる。最近、彼らが使ったと思われる石器が見つかっている。
・集団生活と多産 アウストラロピテクスは草原で生活するようになったが、肉食獣から命を守ることができたのは、彼らが集団をつくったことと、チンパンジーや初期人類に較べて多くの子供を生むことができた(チンパンジーは3~4年サイクルで子供を生むが、人間の女性は毎年出産が可能である)ためと思われる。言語を使用したかどうかは判らない。

<更科功『絶滅の人類史―なぜ「私たち」は生き延びたか』2018 NHK出版新書 p.93-106>

参考 「人類の血塗られた歴史」は間違い
 アウストラロピテクス=アフリカヌスの化石を発見したレイモンド・ダートは1949年の論文で、彼らは石器でヒヒなどの動物を殺して食べ、さらにその頭部に武器で殴られた跡があるところから、互いに殺し合う闘いをしていたと考えた。動物行動学でノーベル賞を受賞したコンラート・ローレンツは、ダートの考えを発展させ、動物は攻撃行動を抑制するしくみを進化させたのに、人間は短期間のうちに武器を発達させたため攻撃を抑制するしくみを進化させる時間がなくなり、戦争のような異常な殺戮を行うのであると主張した。

(引用)このような人類の歴史をいわゆる「血塗られた歴史」とする考えは、現在では誤りとされている。そもそも一番最初の、アウストラロピテクスの化石に対するダートの解釈が間違っていた。化石が壊れているのは、ヒョウに襲われたり、洞窟が崩れたりしたせいだった。しかもアウストラロピテクスは、基本的には肉食ではなく植物食だったのだ。<更科功『絶滅の人類史―なぜ「私たち」は生き延びたか』2018 NHK出版新書 p.240>

 更科氏の近著は、人類の進化についての新しい知見が整理されていると共に、するどい指摘が随所にあって興味深い。ダートやローレンツの考えに根拠がないことが判ってからも、人びとは人類が始めから血なまぐさく争っていたというイメージにとらわれているという。映画『2001年宇宙の旅』の冒頭シーンで猿人が骨を振り上げてたたきつけるシーンは印象深く残っているが、それは映画の世界のことで事実ではない。
 狩猟と仲間への攻撃を結びつける考えも、信憑性はない。哺乳類で同種の個体に殺された割合を見積もった研究では、人類でその割合が跳ね上がるのは、農耕が始まってからである。狩猟で生活している仲間を殺しても得るものは少ない。農耕が始まれば、食糧や財産をたくさん持つ仲間を殺せば得るものが多い。<更科功『同上書』 p.240>
 人間が争うのは動物的本能からではなく、農耕以降の社会現象だというわけだ。 ”

世界史の窓 ホモ=サピエンス
https://www.y-history.net/appendix/wh0100-18_1.html
”われわれ「現生人類」を意味する人類学上の学名。知恵ある人の意味。「新人」ともいう。約20万年前、アフリカで進化を遂げ、16~10万年ほどでユーラシアにひろがり、新大陸もふくめて全世界に拡散した。

われわれ現生人類
 人類を、人類学上で分類するとき、現生人類をホモ=サピエンスという。かつては、人類の進化過程を単線的な猿人・原人・旧人・新人の四段階に分け、ホモ=サピエンスは新人に対応するとされていたが、化石人類学の進歩で現在はこのような単線的段階論は退けられ、人類にはいくつもの種が存在し、それらは進化や分化、絶滅を繰り返したと考えられるようになっている。
 化石人類のなかでのホモ=サピエンスの位置づけで有力な説は、アフリカのホモ=エレクトゥスの一部から進化したホモ=ハイデルベルゲンシスがアフリカを出てネアンデルタール人に進化した一方で、アフリカに残った集団から、約20万年前(30から25万年前とする見方もある)ごろホモ=サピエンスが進化したという考え(アフリカ単一起源説)であろう。
 さらにホモ=サピエンスは約16万年前頃から約10万年前ごろまでにユーラシア各地に進出(人類の拡散)し、その一部はヨーロッパでクロマニヨン人として知られ、石刃技法を発達させ、洞穴絵画を残している。ホモ=サピエンスはその後、気象の変動などを乗り切って生存し続け、現在の文明を築いたが、それ以外のヒト科ホモ属はすべて絶滅し、ホモ=サピエンスのみが“唯一の生き残ったヒト”となった。

ホモ=サピエンスの意味
 ホモ=サピエンスは、18世紀のリンネが提唱した属名と種名を組み合わせた二名法によるラテン語の学名で、属名ホモ(homo) は「人間」、種名サピエンス(sapience)は「知恵」を意味するので、「知恵ある人」という意味になる。属の上位分類は「科」であり、この場合は、ヒト科の中のホモ属の一つの種がホモ=サピエンスとなる(通常「サピエンス」だけで使うことはしない)。
解剖学的な特徴 ホモ=サピエンスの特徴、つまり他の化石人類との違いは、一つには額(ひたい)が垂直に近い(他の人類は水平に近い)ことである。これは大脳の前頭葉が大きくなったことを反映している。また、眼窩上隆起が小さくなって消滅し、顎(あご)が小さくなって顔面が平らになり、頤(おとがい)が発達した。
出現時期と文化 ホモ=サピエンスの出現は約20万年前のアフリカとされている。具体的には約19万5千年前のエチオピアのオモ盆地で発見された頭蓋骨が現生人類にかなり近い。最近、モロッコのジェバル・イルード遺跡から約30万年前の頭蓋骨が見つかり、部分的にホモ=サピエンスの特徴を持っていた。まだ議論はあるようだが、ホモ=サピエンスの起源を約30万年前と修正すべきであるという見解もある。また、ホモ=サピエンスが石刃技法で作ったと思われるナイフのような刃がある石器や、木の実などをすりつぶすのに使ったと思われる石皿、着色するのに便利な顔料なども、約20万年以前にアフリカ各地で見つかっている。<更科功『絶滅の人類史―なぜ「私たち」は生き延びたか』2018 NHK出版新書 p.182-185>

用語の注意
 種であることは、同種であれば交尾可能ということであり、そこからわかるように、現在地球上に存在するヒトはすべてホモ=サピエンスである。「人種」という言葉があり、白色人種(コーカソイド)や黄色人種(モンゴロイド)、黒色人種(ネグロイド)などといわれるが、これは生物学、人類学上の「種」ではないので注意を要する。東京に住む日本人も、ニューヨークやナイロビに住む黒人も、シベリアやカナダの極北にすむヒトもすべてホモ=サピエンスに属する「種」である。人間の肌の色の違いは種の違い(人種の違い)ではなく、自然環境、生活環境の違いによる違いにすぎない。

ヒトの進化の過程とホモ=サピエンス
 類人猿で直立歩行するようになったものから進化したのが人類であり、生物学的にはヒト科とされる。ヒト科にはホモ属以外に化石人類として、約700万年前に現れた最古のサヘラントロプス=チャデンシス以降、アフリカで出現しており、ラミダス猿人などはアルディピテクス属とされている。420万年前から、よく知られたものにアウストラロピテクスがあらわれるが、これも属名で、その中にアウストラロピテクス=アフリカヌスなど幾つかの種がある。現在はアウストラロピテクスの華奢型と言われる系統からホモ属が進化したというのが有力な仮説となっている。
 ホモ属の最初は約250万年前のホモ=ハビリス(これには異論もあるようだ)がはじめで、190万年前のホモ=エレクトゥス(原人)に至って初めてアフリカから出てユーラシアに広がった。ジャワ原人、北京原人はその地域集団である。さて、ホモ=エレクトゥスの中でアフリカに残ったものから、ホモ=ハイデルベルゲンシスが生まれ、さらにそこからホモ=ネアンデルターレンシス(ネアンデルタール人)とホモ=サピエンスが分かれて進化したというのが現在、有力な考え方になっている。

ネアンデルタール人はホモ=サピエンスではない。
 また、1990年代までは、ホモ=サピエンスの定義が広くとらており、ネアンデルタール人も含められていた。そのため、ネアンデルタール人をホモ=サピエンス=ネアンデルターレンシスと言い、現生人類と同じ化石人類であるクロマニヨン人はホモ=サピエンス=サピエンスと言う、などと説明されていた。また教科書などではネアンデルタール人が旧人段階でクロマニヨン人からが新人であるとされていた。
 ところが、2000年代に入って分子生物学の化石人類への応用研究が進ンだ結果、両者はホモ属には属するが別な種であることが判明したので、現在ではネアンデルタール人をホモ=サピエンスとは言わない。「種」の名称は、「ホモ=ネアンデルターレンシス」と「ホモ=サピエンス」として区別している。便宜上、「ネアンデルタール人」と用語は使うが、ホモ=サピエンスではないので、教科書や参考書、用語集の説明には注意を要する。また、ホモ=サピエンス=サピエンスといったおかしな言い方も、現在はしない。

アフリカのイブ
 1987年、アメリカの人類学者が提唱した、現生人類のアフリカ単一起源説は、残された化石人類と現生人類のDNAを比較研究し、現生人類の先祖がアフリカの一女性にいきつくことを明らかにした。この女性は、聖書の人類創出の話に因んでイブと名付けられた。このDNAは母系遺伝だけで伝えられるミトコンドリアDNAのことなので、ミトコンドリア・イブなどともいう。
ホモ=サピエンスの拡散 現在は、現生人類、つまりホモ=サピエンスがアフリカを起源としている(時期については前述のように約20万年説が有力)ことは定説になっている。一般的には、彼らは約10万年前(16万年前とする説もある)にアフリカを旅立って(旅とは言えないかもしれないが)、ユーラシア各地に広がっていった(人類の拡散)。彼らがヨーロッパに入ったのは、約4万7千年前と思われるが、そのころヨーロッパにはネアンデルタール人がすでに生活していた。その後も両人種は共存していたが、ホモ=サピエンスのヨーロッパへの移住が何波かに分かれて続くうちにネアンデルタール人は次第に減少していった。
ネアンデルタール人との共存 4万7千年前ぐらいからホモ=サピエンスは急速な勢いでバルカン半島を北上、ヨーロッパ大陸に侵入した。しかし、ネアンデルタール人の文化(ムステリアン文化)はなおも存続し、両種は共存していた。しかし、約4万3千前にさらに多くのホモ=サピエンスがヨーロッパに進出すると、ネアンデルタール人は減少、集団は分散・孤立し、約4万年前に絶滅した。
 かつてはネアンデルタール人とホモ=サピエンスの併存期間は1万年以上にわたると考えられていたが、現在では約7000年ほどのみじかい間だったと修正されている。「しばらく共存したというよりは、すみやかに交替したと言った方がよさそう」である。<更科功『絶滅の人類史―なぜ「私たち」は生き延びたか』2018 NHK出版新書 p.208>

参考 ホモ=サピエンスは何故生き残ったか
 ネアンデルタール人とホモ=サピエンスが交替した理由は様々考えられている。更科氏の近著『絶滅の人類史―なぜ「私たち」は生き延びたか』を要約する。

・ネアンデルタール人はホモ=サピエンスに殺されたとする説 フランスの遺跡で石器による傷が付いたネアンデルタール人の子どもの骨と、ホモ=サピエンスの顎の骨が一緒に出土し、ネアンデルタール人は殺されてホモ=サピエンスに食われたとされている。しかしこのような例は少なく、大規模に両者が争った形跡はない。
・ホモ=サピエンスの方が子沢山だったとする説 他の条件が全く同じなら、たとえほんのわずかでも出生率の高い種が生き残り、低い種は絶滅している。
・ホモ=サピエンスの方がネアンデルタール人より頭がよかったという説 最も人気がある。狩猟技術ではネアンデルタール人も優れており槍や組合せ石器を使った。しかしホモ=サピエンスは投槍器を使い、危険な動物も倒せた。この技術の差はホモ=サピエンスが石刃技法を開発した石器にも見られる。
・ネアンデルタール人は燃費が悪かったとする説 ネアンデルタール人は脳容積は約1550ccで、ホモ=サピエンスの約1450cc、現代人の約1350ccよりも大きかった。(脳容積が大きいほど進化していると言うことではない!)この大きな脳と、頑丈な体格を維持するにはかなりのエネルギーが必要だった。それが気象の悪化などに対応できなかった理由と考えられる。
・気象の変化 約4万8千年前の寒冷化でネアンデルタール人が人口を減少させたところにホモ=サピエンスが進出してきた。その後も温暖化と寒冷化の波があったが、その中でホモ=サピエンスはさらに行動範囲を広げた。ネアンデルタール人は行動範囲が狭まり、孤立・分散化(鎖国化)し、技術の進歩も止まった。

(引用)おそらくネアンデルタール人は、寒さとホモ=サピエンスのために絶滅した。ホモ=サピエンスの、動き回るのが得意な細い体と、寒さに対する工夫と、優れた狩猟技術は、ネアンデルタール人にないものだった。ただ、忘れてはならないことはいつも私たちがネアンデルタール人を圧倒していたとは限らないことだ。<更科功『絶滅の人類史―なぜ「私たち」は生き延びたか』2018 NHK出版新書 p.219>

 更科氏は、大相撲で言えば15日間全勝を続けたわけではなく8勝7敗を続けながらでも番付が上がる例をあげている。横綱にはなれそうもないが、関脇ぐらいにはなれそうです。 ”


お読みくださり感謝!
読書メモ  :  trackback 0   :  comment 0   

【身体操法】武術系・護身術・体の上手な使い方③ ボイトレ、芦原英幸『空手に燃え 空手に生きる-ケンカ十段のサバキ人生-』、結果に繋がるトレーニング(コアモーターコントロール)、『中国武術で驚異のカラダ革命』『東洋武術で驚異のカラダ革命』『中国武術の本』 

日常の護身にも非常に役立つ記事。
この絵みたいに自転車乗りながらスマホしてトラックに気付かないことを避けるのも護身。
後ろに天使(死神と仲良し)が乗っている。




参考資料以外は短め!
目次
ボイトレ
芦原英幸『空手に燃え 空手に生きる-ケンカ十段のサバキ人生-』
結果に繋がるトレーニング(コアモーターコントロール)
『中国武術で驚異のカラダ革命』
『東洋武術で驚異のカラダ革命』
『中国武術の本』

参考資料(最長。全体の約60%←私の記事で参考資料が最長なのはよくあること)

関連記事

2015/03/30 【武術・護身術・体の上手な使い方】
武術系・護身術・体の上手な使い方①
http://yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-73.html


2017/06/27 【武術・護身術・体の上手な使い方】
武術系・護身術・体の上手な使い方②
http://yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-204.html

プラスドライバーで検索。ブリーチ記事
http://yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-66.html

2017/11/24
サバイバルに役立ちそうなこと集
http://yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-234.html


2017/08/15 【読書メモ】
護身術にも最適!『実戦スパイ技術ハンドブック』エシュロンの範囲や警察車両を追跡できるソフト(オウムが開発)を購入していた警視庁など暴露満載!
http://yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-217.html

【空飛ぶレイシズム】さゆふらについてと、英国系の『プリンセス・プリンシパル』考察で学ぶスパイ。金髪碧眼の英国王女=天使の出身は黒蜥蜴星=北極星(元竜座)+金星
http://yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-219.html





ボイトレ


アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
@mryensrh11
【驚異の変化】素人が授業料45000円のガチなボイトレ行ったら3時間で歌どれくらい上手くなんの?【カルxピン】 https://youtu.be/NKMbFHwj8Ec @YouTubeさんから

これ・・・! サクっと とんでもねえこと言い出したぞ

お前ら知ってるか?
ボイトレって実は武術の極意につながるんだぜ?

例えば7分過ぎ 恥骨を上に向けてって話題
これって完璧に伊藤先生の丸める反らすの動きそのもの


いや、私はねえ
もう中居正広が
「あ、俺って歌うまかったんだw」とか
言い出しかねないレベルの音痴だからねw
だから歌はねえ いくら武術的に意味があろうが
やる気はないね


丸める反らすの動きで
押されてもバランスが崩れないとか
上半身の動きが開放されるとか

どう考えてもボクシングや空手に応用の効く動きじゃねえか

まあ、ちなみに私は構えの時は
丸める反らすの動き絶対に入れてるけどw


「歩き方見たらアーティストかどうか分かるんすか?」
「そうそうそうそう」

これもそうだよね
私が散々言ってるよね

見た瞬間に相手の動きや考えが透けて見えるんだよ


まず首をほぐす

なぜ首か分かるか?

ボイトレだから喉周りの筋肉をほぐすってのもある
あともうひとつ
胴体に対してアプローチをかけるならば
第1に股関節
第2に肩甲骨
第3に頚椎

ここから動かすしかねえだろうが
コレ以外は胴体そのものにいきなりアクセスしちゃうしかない
それは困る


ミニーとかぬかす舐めた名前だし
(いや、まあ、私の名前だってホモランドセルだけどさw)
HP見てもあんま経歴らしい経歴がねえから
http://www.minniep.com/profile.html
(普通ガチプロのピアニストとかって
大体ドイツ留学とかしてるもんなんだよね)
舐めてたけど

このオバハン予想外にレベル高いんじゃね?


高音低音がでないのではなくて
高音低音がでないと認識している事が でなくなる原因
だから出るという思い込みを作る事が大事
出るという芝居をする事が大事

それはまずは音を聞く事が大事

・・・このババア予想外にイイこと言うじゃねえか




(動画メモ
6:50ごろ
腰が反っているのがダメなので
おしりをぐっと入れて恥骨を上に向けて下半身を安定させる。

7:40ごろ
聞き手、見る側にはダンスの振り付けにしか思えなくても
歌手がやっていることには
リラックスや声を出しやすくするなど意味がある動きをしている。

9:11ごろ
歩き方見るとアーティストかどうかわかる。

11:11から
首を回してほぐす。
体は太鼓だから硬いところがあってはいけない。
ストレッチしながらボイトレが有効。

12:19から
口の開け方。
ドナルド・ダックのように
口を縦に開ける。
なるべく縦に唇を出す。
ボイトレでは指三本分ぐらい大きく開けて訓練。

14:00頃
頭の上の部分がズラの様に動くなら十分なやわらかさ。
表情筋マッサージ
目頭マッサージ
肩甲骨を内と外に動かしながらボイトレ


15:45ごろ
(声が)出るんだよって思うことが大事。
今日でなくても
自分のイメージで出たふりをする。
音痴の人はいない。
音を合わせるっていう機能は誰でも持っている。
ただ音を聞いてない。
よく音を聞く。
聞けば大丈夫だと思ってレッスンする。

どこまでも出るんだと思ったら出る。

17:28頃
声を出すとき、姿勢を下に行かせる(体の高さを下げる)。
歌手が自然にやっている動作だが意味がある。

20:00頃
喉だけで歌わない。
声を出すときに回していく。
(手を前方に向かって○を描いているが
声の出し方の比喩だろう)
喉が痛くなるのは喉だけ100%で歌っているから。
力は分散させる。
全身で声を出す。
一番遠くの聞き手まで響かせる、届かせる。

21:10頃
裏声は裏から出るので
ちょっと後ろ頭、
ここ(口)からこう(首の後ろへ)出て
こう(後頭部から頭頂部を回って)出る感じ。
顎をちょっと引いて。



23:38頃
音程。
自分の声ばかり聞いてしまうと
音痴という状態になってしまうが、
聞けば大丈夫。
自分の声を聞かない。

26:09頃
変化がわかると楽しい。
自分を褒める。
自信が一番大事。

29:10頃
息を吸ってお腹を出したら出しっぱなしにする。
お腹の皮、筋肉を出す感じ。
力の入れすぎもダメなのでふわっとキープ。
これが息を長く持たせるコツ。

喉が痛いとき。
喉仏の上の部分の横当たりに、円盤、真珠みたいなところがあるので
そこをはがす感じでマッサージ。

しっかりブレス(息継ぎ)する。

34:35頃
音程、リズムのとりかた。
エイトビートという
一小節に12345678ととるのではなく
一番小さい、16分音符でとる。
この16分音符のように歌手の頭はなっている、
細かくとっている方が正確性が上がるから全然ぶれない。
(たーん、たーん、たーんではなく
たたたたたたた みたいな感じ)



(これに以下も加えれば万全だな!

体をイメージ通りに動かす訓練
・目を開けてまっすぐ歩く。
目をつぶっても同じくまっすぐ歩けるようにする。
(視覚による修正がきかない分、
イメージと動作の一致が必要。
この目をつぶるということは、
簡単だが非常に応用範囲が広い)

体は楽器!

これを音読して練習だ!

外郎売ういろううり
= 新字新仮名遣い =
https://www.benricho.org/kotoba_lesson/Uirouri/shinkana.html

くずし字を解読しましょう! 第9章 白浪五人男 第1回 日本駄右衛門 Decipher handwriting Japanese!  KABUKI Shiranami Gonin Otoko The
https://www.youtube.com/watch?v=QFAL6PKF7RU

弁天娘女男白浪 「浜松屋見世先の場」
https://www.youtube.com/watch?v=t5jdMpqqmq8

弁天娘女男白浪 「稲瀬川勢揃いの場」2
https://www.youtube.com/watch?v=6EEsPj_htQo


【新極真会】アリスター・オーフレイム選手、世田谷・杉並支部出稽古 SHINKYOKUSHINKAI KARATE
https://www.youtube.com/watch?v=xTN9BgzQSbw&feature=youtu.be
(2016年10月25日、アリスター・オーフレイム選手が新極真会世田谷・杉並支部に出稽古に来ました。塚本徳臣支部長が理論と技術を指導しました。この動画では稽古の内容をダイジェストで公開いたします。)

三つの動きがある。
①背骨を使って上下前後に丸める、反らす
②背骨を蛇のように左右に伸ばす
(うねる、しなるというほうが伝わると思う)
③ねじる

後ろ回し蹴り(おそらく踵と足の裏を当てる蹴り全般)では
足首を伸ばす。
足首が曲がっていると背中も曲がってしまう。

体を水にした状態を作ってから蹴る。
(体を一瞬で脱力して下に重心を落としてから、
あるいはその途中で動くことだろう)

上段への蹴りあげ。
顔と手を動かさないようにして、
背骨だけを使って動けば、
丸まれば、
足は必ず上がる。
中段への攻撃と同じモーションで上段蹴りあげ。
回し蹴りではなく、足(軸足になる)はこのままで。
これも足首を伸ばす。
(踵あたりを当てるのだろう)



https://twitter.com/Chimaera925/status/1167845606024286208 とその続きより
”峨骨
@Chimaera925
こんなんでもしばしばマスク装着して縄跳び、チンニング、ドラゴンフラッグ、ケトルベル、チューブ適当にやってプロテイン飲む生活だったり。ボーカル時代は酒、煙草、冷たいものも控えていたけど、今じゃそんなもん知った事かと。健康だか不健康だかよく解らん生活だな。
午前2:04 · 2019年9月1日

音楽は文系のイメージがあるけど体育会系だったりする。”





『空手に燃え 空手に生きる-ケンカ十段のサバキ人生-』
講談社,初版昭和61年 1986/6/3

あもんさんが言及していたので読んだ。
この手の本は口述で言われたこととか、断片的メモとかを
ゴーストライターが書くことが割とあるらしい、
この本がそうなのか不明。
芦原先生の口頭発言を多く聞き、
しかも本人が間違いなく書いた文章をよく読んだ人なら判定できるだろうが、
私にはできない。
口頭発言だけなら不十分。
口頭発言と文字の文章がかなり乖離している人は割といるからね。
私もだいぶ乖離しているかもしれない(自覚できない)。

アモンさんいわく芦原先生は本人が書いているとのこと。

https://twitter.com/kitsuchitsuchi/status/1201824973553201152
”子×5(ねここねこ。子子子子子。五つ子)
@kitsuchitsuchi
返信先:
@kitsuchitsuchi
さん,
@exa_desty
さん
シールドが赤色で、狼が右向き=右目ロゴで、
有色ローズ(薔薇+セシル・ローズ)が黒幕など、
優生思想で青い左目優遇スピ『ポケモン剣盾』
http://yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-332.html

「進化すると強くなる」=曲解された進化論=優生思想…
進化で人型っぽくなり強くなる傾向
午後8:26 · 2019年12月3日”

https://twitter.com/kitsuchitsuchi/status/1202209075653558272
”子×5(ねここねこ。子子子子子。五つ子)
@kitsuchitsuchi
返信先:
@kitsuchitsuchi
さん,
@exa_desty
さん
体の上手な使い方③
ボイトレ
芦原英幸『空手に燃え空手に生きる』
結果に繋がるトレーニング(コアモーターコントロール)
『中国武術で驚異のカラダ革命』
『東洋武術で〃』『中国武術の本』
http://yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-312.html

@mryensrh11
さん、「丸める反らす」が根本の拳法が実在する!戴氏心意拳Dai Xinyi
午後9:52 · 2019年12月4日”

https://twitter.com/mryensrh11/status/1202266881903583236 とその続き
”amon princess candy
@mryensrh11
返信先: @kitsuchitsuchiさん、@exa_destyさん

> この手の本は口述で言われたこととか、
>断片的メモとかを
>ゴーストライターが書くことが割とあるらしい、
>この本がそうなのか不明。

ああ、有名な話だね
極真出身の人の本は
大体全部ゴーストが書いてる
例えば小島一志とか

大山倍達本人の著書も
ゴーストがいるよ
これは真樹日佐男とか
午前1:42 · 2019年12月5日

証拠があんのか?っつーと
そのゴースト自身の自伝
(小島や真樹先生の自伝)に
ゴーストの依頼受けた時の話とか
打ち合わせの時の様子が出てくるんだからさ

本人が自白してんだ
確定じゃねえかww

で、芦原先生の場合は

これは基本的に本人が書いてます
ただごく一部に関しては
弟子に代筆させてます

実名を挙げれば
芦原会館滋賀支部長の湯浅先生

湯浅先生は
空手があまりにうまいもんだから
「湯浅、これからは、俺の代わりに
審査会やるか?」って
芦原先生から
聞かれちゃった事があるぐらいの人なんだよね

(芦原会館では審査会は
館長の監督下で行うのが伝統
要は、湯浅先生は館長代理に
任命されかねない
レベルの人って事)

ゴースト、ゴースト
言ってもさ
中身だってピンキリなんだよね

100%丸投げしちゃう系から
二人で共著みたいなのまで
色々

例えば松井章圭の
「わが燃焼の瞬間」は
小島と松井の共著みたいな感じ

丸投げではない

他にも東孝の「はみだし空手」は
ありゃー、ひどかったらしいねw

東先生は人柄はよくても
頭は悪いからwww

最初、東先生本人が原稿を用意したんだけど
新聞の折り込み広告の裏に
鉛筆で殴り書きしてただけなんだよね

文字通りの意味で「チラ裏」www

もちろん、文章量だって
圧倒的に足りない
本として出すレベルには程遠い状態

ただのパンフレットにすら
なるかどうか怪しいレベル

質も量も低すぎて
小学生の読書感想文レベルだった

そこまでひどけりゃさ、
プロのライターの手助けが必要だよ

で、それが小島

だから小島が何倍にも
質も量もふくらましてやって
それでかろうじて
出版できたの

芦原先生は本人が書いてたって
証拠はいくつかあるけど
ひとつには確か自伝の中にも
写真があったはず

原稿執筆中の館長室の机が
原稿やら写真やら
紙が山積みになってた様子が
写真で残ってる

もうひとつはALS

芦原先生の死因にもなった
ALSの症状で
「親指に力が入らない」
というのが最初の自覚症状だった

その時芦原先生本人は
「本の執筆でペンを
朝から晩まで握り続けてたのが
悪かったのか」と
思っていたらしい

指がおかしくなった時に
一番に
「あ、アレだけペン握ってりゃ
しょうがないかな?」
と思うレベルでペンを握ってる
イコール、
これ、本人が書いてるでしょ



p.119から
駄目な構えは、
足を大きく開き、
腰を落とし、
重心が前足にかかり、
上体がそっくりかえった、
手のガードが低い。

これだと横への動きがおぼつかなく、
前に出てくる突進力さえかわせれば、
あとは思うがまま。
重心が前足にかかっているため、
前足の蹴りがスムーズに出せない。
前足で蹴ろうとすると、
後ろ足をいったんひきつけ、
重心を移動させなければならない。
出してくる技が限定され、
スピードがないため、技が見切りやすい。


p.146から
電車の車両の後ろのドアのところに新聞紙を敷き、
道着を置き、
そこに頭をのせて逆立ち。
そのまま新聞や雑誌を読んで首を鍛えていた。
首を鍛えるのは非常に大切。
パンチ・蹴りを受けた時のダメージがかなりちがう。


p.181
”ケンカのテクニックと空手の技術、これは実は同じである。
実戦で役に立つのはパンチとヒジ打ち、ヒザ蹴り、ローキック、頭突き、この五つだ」
私は警察学校で指導していた時、いつもこう言っていた。”
今の日本で一番ケンカ=実戦をこなすのが現場の警察官である。
「相手が刃物などを持っていて、それを押さえ込んで手が使えない時には頭を使え、頭突きだ」”

(上段蹴りはリスクが高すぎる)

p.185
(実戦では相手の)
最初の一撃だけは、全神経を集中させ、体のすべての運動神経を駆使して避けなければならない。


p.187から
私は「サバキ」という言葉を思いついた時に、
これで空手のイメージを変えられるのでは、と思った。
ヨーイ・ドンでお互い殴り合うのではなく、
受けて、崩し、相手の反撃を封じる。
これを一瞬の流れで完結させる、これがサバキである。

五分と五分の向かい合いではなく、
自分が攻撃できて、
相手が攻撃してこれないポジションをとる。
打たれずに打つ、
倒されずに倒す。

詳しくは私の技術書
「実戦! 芦原カラテ」
「同 2 発展編」を読んでもらえばわかる。


p.188の二つの図

A図 ステップ四つのライン

①ひ②
―+―
③Ω④

(実際は曲線の先の曲がった個所はなく
矢印)

B図 ポジショニング

① I ②
―◎―
③ I ④

(Iは縦線の代役。
二重丸を形成する二つの丸のうち、
内側の丸に「相手」と書いてある。
つまりBの①と②に動くとは相手の背後に動くことを意味する)

サバキでもっとも基本となるのがステップワークとポジショニング。
芦原会館のマークのイメージとなっているのがこのA図の四つのライン。
ステップワークの基本。
Aにおいて、
オーソドックスな構えから、
①のラインは左足を踏み出すステップ、
②は右足。

③は左足を引くステップ、
④は右足。

②のライン(右足を出す)と
③のライン(左足を引く)を使うと
かまえはサウスポースタイルになる。

①のラインのステップを右足で
②のラインのステップを左足で行えば
クロスステップ(体の中心線を踏み越えるステップ)となり
横蹴り、後ろ回し蹴りなどへつなぐ送り足のステップとなる。

まっすぐ出るインステップ、
まっすぐ退がるバックステップ、
真横に出るサイドステップもあるが、
この四つのラインのステップはすべて円を描いていることに注目。
常に円を描きながら相手が攻め込んでくる動きを利用して
相手の技が届かないポジションをとるのがポジショニング。

ポジショニング
=相手とかまえ合った位置から、
相手を中心とした三百六十度の円のうちから間合いに応じて、
もっとも攻撃されにくく、
こちらからはもっとも攻撃しやすいポジションをとる技術。(B図)

たとえば、相手が右の前蹴りで攻めてきたとしよう。
右前蹴りを空振りさせ、
蹴ってきた足の外側、つまり相手の右サイドに出ることがもっとも安全である。
相手の蹴り足を、左手をそえるようにして内側にまわす(外受け)と、
さらにラクにできる。
この時、左足①のラインと右足④のラインを組み合わせるのである。
これによりB図①のポジションをとることができる。
③と④のポジショニングは相手が突っ込んできた時に間合いをとるためにも使える。

受け、崩しがそのまま攻撃となる攻防一体のテクニックがサバキ。

受けの基本はぶつかり合うのではなく、
相手を内側へ回すこと。

たとえば左の前蹴りには、
左手による下段払い、
右の前蹴りには左手による外受け(左手をそえるようにして内側にまわす)が有効。
相手の蹴り足が進む方向(体の内側)へ手助けしてやるように回転させ、
サイド、バックへ回る。

(上手く内側に回せると相手の背中が見えるからだろう)

逆に左の前蹴りに外受け、
右の前蹴りに下段払いをすると、
自分と相手が真正面で向き合ってしまう。
これでは五分と五分。

崩しの基本は小さな動きの積み重ね。
受けにより、バランスの悪くなった相手の体を
さらに手助けするようにして
大きくバランスを崩させる。
内側に回転しようとする相手の肩口を外から軽くたたくようにし、
回転を大きくして背後(バック)をとりやすくする。
肩口を押さえ、斜め下に回転させるようにして相手に下を向かせ、
反撃の余地を奪う。

相手の蹴り足が着地する瞬間を狙って足首を刈る(カッティングキック)など
崩しそれ自体で勝負を決めることもできる。
なお、崩しにおける手の動きはすべてパンチ、ヒジ打ちにもなる。

攻めの基本はカウンター。
芦原空手の攻めはすべて動きながらのカウンターをとる。
相手の攻撃に合わせ、また相手を崩しながら、
引きつけて、崩れの方向に対して合わせるカウンター。

カウンターのタイミングを身に着ける練習として
ヒモを吊るし、
その先端を蹴り、
打つことを行った。
予測もつかないヒモの動きを読み、
戻るところにタイミングを合わせる。


崩しとも共通するが、
攻めのもう一つの基本に
「近いところ」を蹴り、打つということがある。
相手の体で自分にもっとも近い距離にある部位を確実に狙えということだ。

相手が左の蹴りを放つ。
その蹴りが空振りして相手が蹴り足を前に下ろすとする。
つまり、自分の目の前に相手の左足がある。
この時、わざわざ、遠いところにある右足を蹴ろうとする人はいないだろう。
着地しようとする直前に左足首を刈ればよい。
タイミングが遅れたらふくらはぎ、内腿でもいい。
常に近いところから着実に崩し、攻め込んでいくことが大事。

(わざと近くに左足を置いて、相手がそこに攻めるのを待つカウンターもありうる)

蹴ることはそのままステップワークになっている。
蹴った足を前に下ろすか、
左右サイドに下ろすか、元の位置に戻すか、
大きく引くか、これすべてステップ。
蹴り足の着地をステップと考えることでいろいろな技へつなぎ
多彩な連打を行うことが可能になる。
一瞬のうちに攻防一体で行う。


サバキの代表的なものを一つ紹介。
相手が左上段回し蹴りを蹴ってきたとする、
これに対して、
蹴りのインパクト時(蹴りがもっとも破壊力を持つ瞬間)をステップバックでかわし、
相手の左足のフォロースルーから着地までに動きの先を読み、
相手の足の下りる位置を見きわめる
(空を切った蹴りは前に下りやすい)。
蹴り足の着地の瞬間に右ローキックをふくらはぎへ。
相手が足を刈られ倒れかかるところへ、
相手の顔面を狙って左回し蹴り。

高い蹴りなど必要ない。
相手を崩すことによって、
相手の体を攻撃しやすい高さ、距離にリードしてやる。
相手の足元を崩すことによりローキックで顔面を蹴ることさえできる。
ハイキックができなくても空手は強くなれる。

著者の好きな言葉に、
「答えは手の届くところにある」というものがある。
「押してもダメなら引いてみな」というのも好きだ。
「引いてもダメなら回せばよい。
回してもダメなら、自分が回れ」
さらにこんな言葉まで、すぐ口をついて出る。
なにを言っているのか分からない人も多いだろう。
しかし、芦原空手のサバキを学んだ人には分かってもらえると思う。
私はこの言葉でサバキを考えてきた。
面と向かいあって、力でごり押ししていても、
勝つポイントを見つけるのは大変である。
だから引いてみる、引いてダメなら相手を回してみる。
それでもダメならステップを使って自分が回ってみる。
それで視点が変わる。
相手の前面しか見えなかったものが、
横、背後と、すべてが見えるようになる。
空手に限ったことではない。


(アモンさんが言っていたことの元ネタ?
本人も意識してないかも)


p.255から
理不尽な相手に対した時の対処法。
大事なのは相手から決して目を離さないこと。
常にいつでも動きがとれるように、
少しヒザを曲げ、
やや腰を落とした半身の姿勢でいること。
少しヒザを曲げ、やや腰を落とした半身なら
足腰のバネも使え、動きが楽。
足をつっぱっていては動きにくい。

押さえつけられているときも
両足を揃えず、
片足を気持ち前に出し、
いつでも半身の体勢がとれるようにする。
壁や車に押しつけられて足を揃えたままだと、
パンチも手打ちになるし、
スピードものらない。
常に片方の足を前に出し、
半身の体勢をとることが大事。


椅子に腰かける時も、
両足を前に伸ばして深く腰かけていると立ち上がるのに時間がかかる。
額を小指の先で押さえられても立てなくなる。
腰を気持ち浮かせるように浅く腰かけ、
足を引きつけ、
重心を心持ち前にかけるようにしていると、
何かあった時にすぐ動くことができる。

ケンカを売られて一番早く決着をつけられるのは頭突き。
相手が意気込んで向かってきたら、
「すみません」
と言いながら、
半身で少しヒザを曲げて、
アゴを引き、
奥歯を噛み、
身を沈めながら、
会釈する要領で額を相手の顔面(特に鼻)に打ちこんでやればいい。
だいたいはこの一発で倒れる。
私の体験では頭突きで倒れない人はいなかった。

(謝る=頭を下げるふりをしながら頭突きって定番らしい。
頭突きって当てる個所が頭なだけの体当たりみたいなものだよ。
突きも蹴りもそうなんだけどね)


特に、若いころに、それもなるべく早い時期に人を殴る辛さ、
殴られる痛さを知っておくことは大切なことと思う。
どうも最近は、人の痛みを気にかけない人が多いようだから。
人の痛みを知れば「いじめ」などをする気にはなれないと思うのだが……。

p.258
基本の蹴りは45度から60度くらい腰を回転させて蹴る。

自由組手では力の差が大きい場合十分注意して
先輩は捌(サバ)くほうにまわり行う。



芦原空手の構えと解説画像が載っているサイト発見。

ひねもす合氣道 ネトネト稽古日誌
「実戦!芦原カラテ」を読む①
http://ojimagogo.hatenablog.com/entry/2015/07/17/233011

【実戦!芦原カラテ①より】

半身:芦原カラテでは相手と真正面から向き合うことは最もしてはいけないことの一つ。
相手と対する部分はできるだけ少なく、常に半身の姿勢を心がけること。
受け:受けながら崩す。ガードは伸ばせばパンチになる。

「芦原カラテ」の“かまえ”についての記述を読んでいると合気道の半身の作り方と共通していることがわかります。
他の空手の流派については手元に資料もないので勉強していませんからわかりません。
私の心の師匠「ブルース・リー大先生」の「BRUCE LEE’S FIGHTING METHOD」の中でのスタンスの指導もほぼ「合気道の半身」の姿勢の作り方と同じような指導があります。

【BRUCE LEE’S FIGHTING METHOD ②より】
バランス:
足を胴体の真下、軽く足を開いた位置に置く。
体重は両足均等にかけるが、前ヒザを曲げることによって重心もわずかに前足に多くかかるくらいがよい。
前ヒザのように後ろヒザも曲げる。
動作をするにはリラックスし、柔軟にしておかねばならない。優れた格闘家はけっしてヒザをまっすぐにすることはない。
優れたバランスは、あなたがどんなポジションにあっても、
あなたのボディをコントロールしてくれる。安定した状態を必ず取り戻すことができる。


芦原空手の画像にある情報をここに記す。

半身、ガード、スタンス、そして
全身のバネをタメる。
かまえはいわゆる後屈立ちに近い。

半身をとり、両手がアゴ、顔面をガードする。
脇(?)をあけないこと。

腰は落としすぎない。
腰を落としすぎると大男のケリの当たる位置に顔面がくる。

上体をやや前傾させ
前にウエイトを移動させやすくすることで
パンチをスムーズに出せる。

手は握っても開いてもよい。
ガードはむしろ開いていた方が受け易い。
もちろん実戦でのパンチはキッチリ握り、
ナックルで打つ。
組み手の時は掌底を使うとケガが少ない。

後ろ足先は約30度開く。



2019年02月21日(木)
[非公開] (プライベートでないので公開)
amon bonbon princess @mryensrh11
顔面寸止めプラス
ボディフルコンってのはさ
拳道会が既にやってるんだよねえ・・・。

で、コレ すっごいやりにくいルールなんだよ

顔面アリってのはさ
顔面ナシと比べて
間合いが遠いのね

同じローキックにしても
顔面アリの方が 間合いは遠い(傾向がある)

で、ただですら遠い顔面アリを
寸止めでやるなら
更に遠くなるわけ

すごく遠い

すごく近い

を足したらどうなると思う?

なんだろうね・・・・・
10段ある階段を
1段めと10段目だけ残しました的な

お前はバカか

みたいな感じになる

残すんならせめて
4段目と7段目とかさ
もうちょっと考えてくんないかな?
みたいな感じになる

だからねー 私は極真ルールプラス掴み
と ボクシングとか言い出すんだよねー
で、フォームが蹴りナシに偏るの防ぐために
ローキックとヒザだけ入れておく

「実戦で使えるのはパンチと肘と膝とローキック」
これ芦原先生の言ってた事ね
自伝に出てくる
確か「空手に燃え空手に生きる」だな
(芦原先生の自伝って3冊あるのね)

肘が無いだけで私が書いてる事そのまんまだろ

肘はねえ 素面でやると前歯ぐらい飛んじゃうしねえ
目だってすぐに腫れ上がるし
顔に切り傷とか女でなくてもマズイじゃん?
どのみち日本人肘打ちヘタクソだしw
怪我のリスク背負い込んでまで
やる事じゃないと思うんだよね

私は肘打ちは プロ格闘技向けだと思うんだよね
で、空手ってのはプロ格闘技とは違うんだよ

スーパーセーフかぶってもいいけど
すぐ曇るしさ
必要以上にフックが有効になっちゃうし

amon bonbon princesseさんがリツイート
イエネコ
@vKdfkC1d1H16Ips
型稽古において完璧を求めるのは間違いではない。

しかし、先生は仰った。実践では間違いやミスは必ずあるんだから、と。

リスクマネジメントを学べばわかるが、
人間からミスをゼロにするよりも人間は必ずエラーを起こすものと前提するのが基本である。

エラーしてもリカバリーできる型稽古が大事だ


amon bonbon princesse@mryensrh11
2時間2時間前
2019年8月18日
うーむ。

まあ、呼吸みたいなもので
吸うだけor吐くだけじゃ
すぐに行き詰まる
(…? 息詰まる…?)
と思うんだよね

徹底的に雛形に合わせる稽古も必要
徹底的に雛形を崩す稽古も必要

私の先生はね
型やる時は
徹底的に雛形に合わせて
やってみせてたね

それは傍で見てて分かるぐらい
自分ってものを殺していた

私も型やる時は
基準・標準に合わせる方かな?

だから型がおかしいヤツの指導のときとか
私が呼ばれた事もあったね

◯◯、それ、おかしいよ
アモン、◯◯の型やってみせろ

……みたいなね





amon bonbon princesse @mryensrh11
2時間2時間前
2019年8月18日
これねえ

空中浮揚とか
そーゆーのとは
ちょっと違う

この逸話が流祖の極意として
伝承されている
というコトに意味がある

つまり
極意は浮身なりってこと

もちろん、それでオシマイな訳がない

当然、極意は沈身なりもあるし
それは重心の操作でもあり
ナンならタイミングコントロールとかも入る


amon bonbon princesse@mryensrh11
41分41分前
The fastest iai-jutsu ever!! あまりの速さに剣が消えた!?鉄山の剣 https://youtu.be/cLqkecRPGhA @YouTubeさんから
(https://www.youtube.com/watch?v=cLqkecRPGhA&feature=youtu.be)

40分40分前

単純に速いのも好きだけど

見えてたのに、わかってたのに
みすみす見逃しちゃったという
くやしさのある速さってのが
わたしゃー好きなんだよね

39分39分前

武術空手 https://youtu.be/NRORn422zOY @YouTubeさんから
(https://www.youtube.com/watch?v=NRORn422zOY&feature=youtu.be)

この動画の2分あたりかな?
宇城先生がコイン取りの技を披露してるけどさ
この時の動きってのが
私の考える理想にだいぶ近い

べつに速くもなんともねえじゃん?
防げと言われれば
素人でも十分防げるレベル

だけどボケーっと痴呆状態になっちゃう

ちなみにこの番組はだいぶクソな説明してるので
あんま解説を真に受けない方がいい

昔のヒクソンとか
ちょっと近いと言えば近い

毎回毎回 遠間で様子見して
タックルで押し倒して
マウントからチョーク

バカのひとつ覚えじゃん

だけど相手がそれ以上にバカになっちゃう

日本でヒクソンと戦ったのって
高田と舟木と山本と
あとは中井さんぐらいだっけ
VTJでは他にも戦ってるけど

もうちょっといい対戦カード用意してやりたかったね

まともに見る価値のあるのって
中井さんだけじゃん
それも満身創痍のコンディション最悪状態

舟木も高田も山本も
はっきり言って三流以下
ゴキブリレベル

田舎のドサ回りのプロレスラー風情が
でしゃばるなって


単に大きいとか強いとか
そういうのに私はあまり興味がないんだよね

私が舟木なり高田なりと
喧嘩すりゃ
そりゃーあっさり負けるかしんないけどさ
別にそんなもの何の価値も無い

だからヘビー級とか基本的に私は嫌いなんだよね
動きが雑な選手が多すぎるから


だからさっきの宇城先生みたいなのが理想だよ

まったく理解不能
完全に異次元っていう
そういう動きに興味があるんだよ

単にでかいから勝ちましたってのは勝ちじゃない
もっとでかいやつが来たら逆転しちゃう話でしかない




「実戦!芦原カラテ」を読む①
http://ojimagogo.hatenablog.com/entry/2015/07/17/233011

「実戦!芦原カラテ」を読む②
http://ojimagogo.hatenablog.com/entry/2015/08/28/231508


【レビュー】芦原英幸著「実戦! 芦原カラテ3 基礎編 誰にでもできる空手」(1987年) | 拳の眼
http://www.masoyama.net/?eid=254&PHPSESSID=igbhp0cjrm4259me1ba30m9f14

アモン
ぼくはチョーセンジン....ニダ
@mryensrh11
facts do not cease to exist because they are ignored

aldous huxley

ちなみに芦原英幸の自伝にはこう書いてある
(確か2冊めの自伝の"空手に燃え空手に生きる"だ)

嘘でも百回言えば真実になるという人がいるが
それは間違いだ。
百回言っても嘘は嘘だ

(書いていた気がする)


アモン・プリンセスキャンディ・スーパーブロックチェーン・ウキウキモンキー @mryensrh11
24時間24時間前
佐藤聖二遺稿集 太気拳・意拳研究ノート

amazonにこんなものが出てて
え・・・?と思いながら覗いたら

佐藤聖二先生・・・お亡くなりに・・・
まじで・・・?
まだ53で? しかも癌
http://yamada.fullcom.jp/?eid=269

ショックだなあ
大山茂師範逝去と同じぐらいショックだよ


アモン・プリンセスキャンディ・スーパーブロックチェーン・ウキウキモンキーさんがリツイート
ぐだトマト@pteras14
7月24日
アモン たんオススメの「実戦!
芦原カラテ」って本が絶版らしいので
合気道家がレビュー載せてるブログで
引用してる本の写真のページしか見た事がない。

その合気道家が「半身立ち」と
「死角からの攻撃」にやたらと興奮して
鼻息荒くしてるけど、この箇所が他のカラテ本との違うとこなのかな?

アモン・プリンセスキャンディ・スーパーブロックチェーン・ウキウキモンキー
@mryensrh11
7月24日
http://ojimagogo.hatenablog.com/?page=1437490700 …
これか

半身:芦原カラテでは相手と真正面から向き合うことは最もしてはいけないことの一つ。相手と対する部分はできるだけ少なく、常に半身の姿勢を心がけること。

ここの半身の解釈を多分間違ってる

空手だって半身になるっつーのw

https://ameblo.jp/ikejirisunamachidoujyou/entry-11612803025.html …
「極真空手 構え」で画像検索して1個めに出てきたHP

しっかり「半身」と書いてある

寸止め系の半身と極真系の半身はまた違うんだけど
とりあえずは半身


ブルース・リー先生の教えと重なるところが多く、とても共感しまくりです。


実はね 芦原英幸とブルース=リーは
主張している内容が結構近い

例えば
芦原の特徴のひとつといえばストッピング
ストッピングを真面目に研究してる流派って
フルコン系じゃ芦原以外は基本的に無い

一方ブルース=リーと言えばJKD
Jとは截 モロにストッピングじゃねえか

普通の空手は回し蹴りは
スネブロックしなさい
というのが基本

ストッピングしなさいなんてのは
あくまでも変則技の扱い


いや、それどころか大山泰彦にいたっては
「ある空手の先生がこんな受け(ストッピング)を
指導しているけど こんな技は使える訳がない」と
名前こそ出さなかったものの芦原批判をしていた

これは泰彦が完全に間違い

芦原の死後には雑誌社のインタビューで
泰彦本人が

あれは大人気なかった
芦原と競い合いたいと焦って
口からデマカセを言ってしまった云々と回答している

同じインタビューでは

泰彦師範も大山総裁からは天才と呼ばれましたよね
と話を振られて

いや、あれは、おだてて稽古に身が入れば
という総裁の親心であって
私(泰彦)は天才ではありません

本物の天才は芦原ですよ

云々と語っている一節もある

あとね、相手が左ジャブ打ってきたとするじゃん?
その時どうする?ってのは
答えがいろいろあるけどさ
(お互いに左足前の構えね)

基本的にボクシングだのムエタイだの
一般の空手では
自分の右手で外受け(自分から見て左方向に払う)

これが基本なんだよね
ボクシングで言うインパリ


まあ、さっきRTしたパクサオチュンチョイも
これの親戚みたいなものだ

しかし芦原空手では
左手で内受けをしなさい と教える

自分の左手で 自分から見て左方向に払えと

待てコラ それ手が逆だろーが
ってのが一般の空手やってる人の反応


実はこれ JKDでも芦原と同じ事教えているんだよね

ほれ見ろ 芦原とブルース=リーって似てるだろう?

芦原英幸は1944年12月4日広島県生まれ
ブルース=リー、こと、
李振藩は1940年11月27日サンフランシスコ生まれ

さすがに誕生日が一致とかそんなミラコーは無いw
しかし星座なら両方射手座だw

両方共若くして故郷から遠く離れる事になった
芦原は集団就職で東京に出てきた
李振藩は大学進学でシアトルに渡米

早死にした所までそっくりだな
芦原は公式にはALSで闘病生活の後1995年弱冠50歳で病死
(ALSは放射能汚染だよ)
李は1973年32歳で(数え年なら33歳だけど...w)死亡

死因が普通じゃないって所まで似ている

芦原はALS これは名目上は
原因不明 治療法不明の奇病

(だから放射能汚染だとあれほど
愛媛にゃ伊方原発があるじゃんよ
芦原と言えば 海も釣りも大好きだったじゃんよ
愛媛の「風土病」と言えば白血病じゃんよw)


ブルース=リーの公式な死因は脳浮腫

wikiにもちょろっと書いてあるけど
死因ですっげえモメたんだよね
で裁判すらやる羽目になって
香港で出された正式な判決は【死因不明】

これはねえ ひとつには
ブルース=リーってのが
特殊な人だったてのを考慮しないといけないと思うのさ

例えば薬物に過敏に反応しちゃうとかね
そういうタイプ

そういう人だからこそ
ものすごい瞬発力なり集中力なり
何にしろ人の上を行っちゃうタイプなんだよ


だから治療のつもりで出した薬に
過剰反応したってのが大きいと思うけどね

まあ、かなり誤解を生みかねない表現を使うなら
アレルギーによるショック死

(・・・いや自分で書いててナンだけどかなりメチャクチャだな)

ひとつのヒントはね
ブルース=リーを「正しく」見るって事が
少なくとも日本人でできる人が少ないんだよね

燃えドラのインパクトがあまりにも大きすぎた

だからみんなブルース=リー イコール アレだと
固定観念に縛られた

「本来の」ブルース=リーってのは
燃えドラとは少し違うんだよね

どう違う?
なぜ違ってしまった?

そういうのを考えると
私の主張に近くなってくると思うよ

で、ジャブの対処の話だけど

最初 私もなんで芦原がそういう主張をするのか
わからなかったんだよね

ある時 山田英司編集長の本を読んでてわかった

ああ、やっぱこいつ(芦原英幸)マジぱねえわ
正真正銘の天才ってのはいるもんなんだねえ
って改めて驚き直した

ヒントやろうか?
(ニヤリ)

敵をただ斬ると思うな身を守れ
自ずから漏る賤が家の月

てきをただきるとおもうなみをまもれ
おのずからもるしずがやのつき

えーっと
これは伊藤一刀斎だ

おわかり、かな?

まー、山田編集長の本見れば
もっとわかりやすく書いてあるんだけどねw

つまり、だ

攻撃よりも防御を優先すると
芦原やJKDみたいに左手で内受けするようになるの

防御よりも攻撃を優先すると
一般の格闘技みたいに外受け(インパリ)になるの


たとえ相手を一発も殴れなかったとしてもいい
とりあえず攻撃をもらっちゃダメだ
話はそれからだ

これが芦原&JKDスタイル

------------

一発二発貰っても気にするな
倍返しすればこっちの勝ちだ

これが一般の格闘技スタイル

どっちが「護身」だと思う?
どっちが「実戦」だと思う?

例えばさローキックなら
スパーや筋トレガンガンこなせば
1発2発食らっても倍返しの理屈でいいよね

だけど実戦で蹴りと言えば金的蹴り最優先に決まってるじゃん
金的蹴られたら痛いじゃん
筋トレしたって ちんちん強くなんねえぞ?

1発2発食らっても、すぐさま倍返しすれば
なんてのは
相対急所を狙う スポーツ的な発想なんだよね

実戦は相手を痛めつけてナンボじゃん?
金的蹴りが卑怯? うるせえ
ゴジャゴジャぬかすヤツには
もう一発金的蹴り入れてやる

こういう危ない技をむしろ好き好んで
狙ってくる 相手が死んでもしらねえや
ていうか、むしろ殺したいと思ってるしw

こういう状態になると
1発2発食らっても 即座に倍返し
って理屈が通じなくなる

1発2発食らったら 即座にKO負け
もちろんレフェリーが止めてくれる訳じゃないから
イコール死

死んだらまずいじゃん?
死ぬわけにはいかないじゃん?
死なずに済むんなら
コッチの反撃入れられなくてもいいから

とにかく1発いいの食らうのだけは
絶対に避けなきゃって話になるよね

倍返しなんか要りません
とにかく守らなきゃ話になんねえよ

そう考えると芦原&JKD式になる



アモン・プリンセスキャンディ・スーパーブロックチェーン・ウキウキモンキー
@mryensrh11
7時間7時間前
私が二宮城光の事
イマイチ評価しない理由の1つが
この前のジャブの対応なんだよね

二宮城光、円心会館では
ジャブは右手で外受けすんの
インパリすんの
一般格闘技派だな

そうじゃないだろう?
芦原先生の凄さって何だ?
サバキって具体的に何が凄いわけ?

そういうのが分かってくると

6時間6時間前

確かにね、円心会館の
特徴の1つは
大会があることだよね

その意味じゃ
インパリで正解だよ

だって殺し合いトーナメントは
できないじゃん?
ローキックの蹴り合いはよくても
ちんちん蹴り合いは無理じゃん?


そしたら相対急所蹴り合いしかねえじゃん?
そしたら一発でカタがつかねえじゃん
そしたら数こなすしかねえじゃん
そしたらスポーツ派になるのは合理的だよ


ただねえ、ここで
バカがドハマリするツボがあるんだけど

芦原JKD派は実戦派なんだとして

その実戦派とスポーツ派が
戦ったらどーなるの?
っつーと

実はスポーツ派が勝つ

待て待て
矛盾してね?

一発の威力が違うの何の
散々語っておいて
なぜその結論になる?

っつーとだな、

これが理解できないから
お前らバカなんだ

待て待て
勝つって大会での話だよね?
ストリートファイトだったら
実戦派が勝つよね?
っつーと

それが勝たねーんだわ(笑

なんで?
おかしくね?
っつーと

おかしくありません


気づけば
すっごい簡単なんだけどね

試合をやらない流派の人間は
9割がた同じ間違いをおかしている

逆に試合をやる流派の人間の
9割がやらかす同じ間違いってのもある

それがわかるかな?
って話

反射と思考の融合。
それこそが!超兵の!あるべき姿だ!


(何に対してかは不明)
[非公開] amon bonbon princess @mryensrh11
7月27日
↓ はい、不正解ですw

ヒント1: 芦原先生の得意技と言えば何でしょうか?

ヒント2: 芦原先生の得意技と言えば右ストレートです

さて、右ストレートは蹴りかな?パンチかな?

蹴りが客寄せってのはわかる

例えばK-1とかでも
アンディ・フグの踵落としとかで
客が(バカだから)ワーって歓声あげるよね

で? 芦原空手が蹴り中心だというその根拠は?
型? ビデオ? 
確かに蹴りの方が多いね

で、それがなぜなのか
わかんないのなら
知ったかぶりするなって

例えば君の好きそうな中国拳法でも
基礎の基礎で
圧腿とか正踢腿とか
バカみたいにやらされるけどさ

これって中国拳法が蹴り技メインだからなのかなあ??

中国拳法と言えば
モーココーハザンとかじゃないのww

伊藤昇先生の
「スーパーボディを読む」を読めば
そのへんの疑問は答えが書いてある

なぜ 蹴り技メインと誤解を与えかねない技術体系を作るのか?
極意技が突きだとするのなら
はじめからその突きを中心に据えたらダメなのか?

そのへんの意図が書いてある

ちなみに伊藤昇先生は芦原先生の事を評して
「他人の動きがスローモーションで見える」
「芦原師範はまさに天才です」って言ってるね

月刊「秘伝」 2001年2月号 p23 p27


腿部練習
http://taiqi.net/kihon/duibu.html

【中国武術】基本の蹴り技①正踢腿(せいてきたい)(#048)
https://www.youtube.com/watch?v=y4MX3Q0-BA0




結果に繋がるトレーニング(コアモーターコントロール)


https://twitter.com/hnkwsjemn/status/1174227435291893761
”骨川
@hnkwsjemn
体について興味がある人は見といた方がいい!オススメ!
【前沢150キロトレーニング】Part1 球速アップの大前提とメニュー全容紹介
https://www.youtube.com/watch?v=CUoObsK8RUk&feature=youtu.be
@YouTube
さんから
午後4:43 · 2019年9月18日”


3:00から
肘を曲げる動きは
(曲げる合図ではなく)
上腕二頭筋を収縮させる合図しか出していない
(曲げろと言っていない)
曲がるのは肩が固定されているから。
筋肉が収縮する場合、必ず固定点が必要。
固定されてないと動作が作れない。
運動=一つの関節が動く。

動作=固定点を作って収縮させるなど複合的な運動のこと。

行為=高いレベルで目的をもって行われること


入ってきた情報は整理されているのか?
自分の体はいまどこにあるのか?

能力向上の原理を知る

感覚受容器のチェック

正しい呼吸をつかむ

体の構造をとらえる

フィジカル・スキル演習


座学の部分で必要なことは全部含まれているのでは…?
16:52 - 2019年9月18日

https://twitter.com/hnkwsjemn/status/1174241132399734791
”マジ?前沢くんが全くできない・・「呼吸法・ボディマップ」-150キロプロジェクト https://www.youtube.com/watch?v=wG2xhYpfp5A&feature=youtu.be @YouTube
さんから
午後5:37 · 2019年9月18日


2:12から
(背中に触れている指が何本かなどのテストの後で)
指の感覚がきっちり捉えられてないと
(足指で)地面を捕らえて投げるのが難しい。
感覚情報がきっちり伝わってないのに
命令下せますか。
(動画字幕では「メール出せますか」だが間違いだろう)

目をつぶっている相手の前や後ろで手拍子して
どこで手拍子したか当てる。

固定視。
目を固定。目の前のペンが動いても目を動かさないように。

目を動かしている時に首を動かさないように固定。

9:17から
目を固定して首を動かす。

後ろ回し蹴りのときにも重要。
ギリギリまで前を見るため)

体幹とかコアとかいうのは呼吸と密接。

口蓋の安定は舌で行う。
上あごに舌をつける。
体の安定のためには鼻呼吸が必要。

風船を息を入れて膨らませるトレーニング。

体感の固定について。
胸をふくらまさずに腹を膨らませる呼吸。
横隔膜が下がるから
内蔵が圧迫され腹が自然に膨らむ。
腹の内圧で背骨を圧迫。

腹式呼吸で内圧を上げて背骨を固定、安定させる。
丹田を意識するって具体的にはこれかも)


https://twitter.com/hnkwsjemn/status/1174242447238545408
”タイトルが不適当。「結果に繋がるトレーニングとは?~感覚統合~」みたいな内容。
筋トレで野球が上手くならないヒト絶対見て!正しいやり方伝授
https://www.youtube.com/watch?v=YcZdGZklphA&feature=youtu.be
@YouTubeさんから
午後5:43 · 2019年9月18日”

(出力を鍛える
→特異動作(能力向上させたい技術に必要なもの)を鍛える
→感覚統合(姿勢制御が重要)

目線と頭の位置を地面と平行にバランスをとっていられるか。
グラついた姿勢がすばやく戻るか。
足の裏と目線・頭の位置が
平行・まっすぐになっている状態でパフォーマンスを出せるか。

床に細長い板がある。
その上をウォーターバッグ(水は半分)という不安定なものを持って歩く。
足の裏がしっかり着いて、
頭がまっすぐになって、歩く。
足の裏、目線、頭の情報から視線を制御する。



野球特有「ひねり・回転」強化メニュー!後半は正しい肉体改造のやり方
https://www.youtube.com/watch?v=LhwnGJqJfcE&list=PLeEN5XAZ0yWPzeCTDhl541oiEIbj3aBmR&index=6
(8:57から
運動エネルギーの公式
1/2×質量×(速度)^2

質量=体重
二乗がある速度を高めたほうがパフォーマンスは上がりやすい。

身体密度=体重÷身長
(プロ野球選手平均は0.47)
スポーツには最適な密度がある。


筋トレしたら最後はバランスを鍛える!感覚統合トレーニング
https://www.youtube.com/watch?v=tVQcRINjrrc&list=PLeEN5XAZ0yWPzeCTDhl541oiEIbj3aBmR&index=7
(筋収縮を限界まで上げるトレーニング。
・ひざをあまり曲げずにその場で高く速くジャンプする。
・膝を自分の胸につけながら、かつ跳躍力も出すジャンプ


【コアモーターコントロール】投げる時にヒザが割れる、打つときにタメができない原因はココにアリ!
https://www.youtube.com/watch?v=Kd5C2bZsEZQ&list=PLeEN5XAZ0yWPzeCTDhl541oiEIbj3aBmR&index=8
(体幹と言わずにコアモーターコントロールと言っているのは、
出力のコントロールだから。

5:31から
オーバーヘッドウォーク
25kgのダンベルを左右に持って、上にかかげたまま、まっすぐ歩く。
胸腔内圧を高めて上半身の軸を作った状態で
野球のオーバーヘッドの動作ができているか。
更に上半身を維持したまま、
ランジ(足を大きく前後に開いて深く踏み込み)のポーズを取る方法もある。
ブレないか。
水平軸の歩行という動作をしているときに、
重さに負けずに直線動作ができているか。
モーターコントロールといって
体幹を固定して三面軸が安定しているか。
腹腔内圧を高め、
水平・垂直位で
体幹が固定された状態で重心移動ができるか。
前後横回転の負荷がかかっていても、体幹、軸が固定されていて
重心移動ができるか。

8:04から
プランク(下向きの体幹コントロール)を縦軸、横軸、
地面に対しての水平面など(を気づき、意識する)


https://twitter.com/hnkwsjemn/status/1174251378807574528
”前半の足底の話がイイ。
【フォーム改造】前沢無双の秘密は「足底」地面パワーで48イニングで2失点www
https://www.youtube.com/watch?v=sf9ur5sR_rI&feature=youtu.be
@YouTubeさんから
午後6:18 · 2019年9月18日”

(投げるよりバランスをとる行為が先なのは
危機回避が優先されバランスをとろうとするから。
つまり、バランス能力がないと能力は発揮できない。
バランスにおいて足裏は重要。
拇指球(親指の付け根)、小指球(小指の付け根)、踵という3点に
三分の一ずつ体重が乗ると安定する。

小指球(小指の付け根)と踵だけに体重が載るとヒザがめくれる、割れる。

3点のチューブを踏みしめたまま維持。
水袋を持つのもする。

回転運動が加わっても親指が浮かないように。

6:33から
グッと地面をとらえ、回転の支点を作る。
したい動作の前の準備動作がある。
回転動作をしたいなら、回転動作を出したい位置で股関節を固定(準備動作)する。


(【最終回】前沢150キロプログラム基本編完了!下半身の使い方が激変
https://www.youtube.com/watch?v=MybG5KAJmxo&list=PLeEN5XAZ0yWPzeCTDhl541oiEIbj3aBmR&index=10

エロンゲーション
=重力に逆らって全身を伸ばす活動。
姿勢安定に欠かせない。

Chin-to-Chest
顎と胸の間が拳1個分の隙間だと安定する。

慣性の加速をタイミングよく止めて切り返すと爆発的なパワー発揮になる。

骨盤を前後に動かせると上(腕)は勝手に動く

膝の横でボールを挟んで回転させて戻し反対側へを繰り返す。
さらに両掌でもボールを挟んで同じ動作。)

https://twitter.com/hnkwsjemn/status/1174864361631830016
”一連の動画でウォーターバッグ(水袋)が出てきますが、
そもそも人間自体が水袋ということを思い出していただきたいッ!
10:54 - 2019年9月20日”


骨川筋右衛門 @hnkwsjemn
9月13日
体の癖から読み解く思考と運動パターン分析とかするコンサルをしようかと思ってるけど
全然イメージがわかない。

kalasiris @kalasiris1
9月13日
他人の身体の凝りの原因を追求して、女性を泣かせた事があります。
凝り固まった筋肉には精神的な蟠りが詰まってる。
彼女は変化なんて望んでなかったんですね。

骨川筋右衛門 @hnkwsjemn
返信先: @kalasiris1さん
感情開放といって筋肉にたまってる感情が施術中にでてくることありますね。
そして変化を望まない人、かなりいます。
21:26 - 2019年9月17日

kalasiris @kalasiris1
9月16日
@hnkwsjemn 昨日は本当に有難う御座いました。
肩も腰も足首も、あらゆる部位が本来あるべき場所に綺麗に収まっている感じです。
自重によって地に足ついた感覚が新鮮で、
シルエットの大きな変化にも驚いています。
筋肉が正しく繋がっていてとても気持ちがいいです(^^)

骨川筋右衛門@hnkwsjemn
返信先: @kalasiris1さん
それは何よりですー。自分の体にいろいろ許可をしてあげてください。
信頼して任せるって感じです。
21:05 - 2019年9月17日




https://twitter.com/hnkwsjemn/status/1191395545094357001
”このように使います。
自宅トレ!ルークホロウェイXグラップリングダミーサンドバッグ! https://www.youtube.com/watch?v=71NK74RUQfg&feature=youtu.be @YouTube
さんから
午前1:43 · 2019年11月5日

https://twitter.com/hnkwsjemn/status/1191397483118616576 とその続きより:
”グラップリングダミーはADHDのQOLを爆上げする!ADHDはストレスを感じた時に暴れて発散したいのだが、社会だとそれはできない。しかしグラップリングダミーがあればストレスを即座に発散することはできないにしても、家に帰った時に好きなだけ暴れることができる。蛮族ムーブである。
午前1:51 · 2019年11月5日

人型のものをぶん殴るのはマジでおすすめ。特に大事な点はパッと見「人だ」と思えるレベルのものであること。大抵の人は物に八つ当たりするが、そんなものは意味がない。人に思えるものに「人にやったらダメなレベルの残虐行為を行う。」これが大事。

AS特性の人は人と物の区別がない。だからこそ物にあたる。AS特性の人はルールを頑なに守る。だからこそ人にあたらない。その結果破滅するまで自分を苦しめる。そうではない。やっていいんだ。自分が最もやってはいけないと思っていることこそやるべき。(法律の範囲内で自己責任で)”

https://twitter.com/hnkwsjemn/status/1192130798096277504
”骨川
@hnkwsjemn
これ、全くその通りで、あと筋肉の操作もこれと同じ。
https://twitter.com/Otori0704/status/1191922269724893184
午前2:25 · 2019年11月7日

(引用されたのはこれ)


(やる気スイッチのイメージ
OFFかONか上下させる(中間がない)

実際のやる気スイッチ
ツマミを回す(中間がある)
0~50~MAX)

https://twitter.com/hnkwsjemn/status/1181780633414074368 とその続き
”出生数90万人割れ大喜利に参加して一言言うなら、国民がこのクソみたいな状況を甘んじているのが問題なのであって、社会の各階層で「やってらんねー」をやるだけじゃん。という何の大喜利にもなってないことしか言えない。
午後0:57 · 2019年10月9日

解説しておくと「「やってらんねー」をやる」とはやってらんねーには三種類あり、
・やってらんねーけどしぶしぶやる=消極的サボタージュ
・やってらんねーからやらねー=積極的サボタージュ
・やってらんねーからくそめんどくせーけどかわりにやってやんよ
このうちの後ろ二つをやることである。
2:15 - 2019年11月16日 ”





『中国武術で驚異のカラダ革命』

p.10
タントウは上虚下実
=上半身はリラックス、下半身はしっかりと支える。

p.12
1 ゆるめる

斎藤式呼吸法

両手を眼前まで上げながら三秒吸う。
二秒止める
手を降ろしながら横隔膜を抑えるように十五秒かけて吐く。
二十秒かけて一呼吸。
五回繰り返す。合計二分がワンセット。
落ち着かないとき緊張しているときにする。
鼻から吸って口をややすぼめて少しずつ吐く。
雑念が息とともに吐き出されるイメージ。


中国武術(おそらく太極拳)の呼吸法

下から地面のエネルギーを集めるように両腕を頭上まで回す。
脳天から集めた気を注入するように両腕を下ろす。
呼吸は胸ではなく腹で行い、
吸い切った空気はみぞおちまで。
吐くときは丹田に気が落ちていくイメージ。
尻を締めあげなるべくゆっくり途切れなく呼吸と動作を一致させる。


p.13から
丹田を自在に移動させる。
脚の間や胸の前、
頭の上など体の外に丹田を置くこともできる。

緩める=ファンソン(放「髪の上の部分」+松」)。
ファンソンに必要な三要素
①人吊起来打拳(レンデャオチーライダーチェン)
=一本の糸で天から吊られているイメージを持つ。
足は薄氷を踏むように、軽く地面に接している感覚。
体軸を傾けることなく自在に動けるようになる。
足を踏ん張ると全身が力んでしまう。

②腕は臍下丹田から生えているとイメージ
肩から生えているのではない。
拳を打つときも、肩を意識しないで脇腹と肋骨の感覚が開いていくような
イメージで腕を伸ばす。
肩は丹田にあるとイメージ。
実際の肩の部分は肘だと思う。

最重要なのが
③反「人偏に故」(はんさ)
=物事の裏返し。
相手の手を手でつかんで引こうとしたら
察知されるから、足に意識を置いて引く。
打つときは上半身の力だけで打つと簡単に遮られてしまうので、
下からの力も同時に使うことで
相手が受けても体ごと飛ばすことができる。
打つのは手でも使うのは全身。

まだ上るべき道があるのに、途中で止まってはいけない。
満点を取る必要はない。及第点で次の段階に進むべき。

意識を触れ合ったところに置くのではなく、
相手の側面や背後など、離れた位置に意識を置き、
さらにそれを移動させる。


p.30から
相手の力の方向が己の中心に伸びてきたらその部分を忘れる。
すると相手は目標を失い、バランスを崩す。
これを可能にするためにはファンソンが必要。

ひたすら相手の力を聴き、ただついていくだけで相手は崩れる。
まずファンソンしてそこから出る力を信じるべし!

相手が二人でも原理は同じ。
接触した部分を通じ、
相手と一体化して力を聴く。
自分のバランスを完全にとれば相手は勝手に崩れる。

p.37から
タントウ、立禅
天・人・地をつなげる。
足はしっかりと地面に根を張り、
頭は天を持ち上げる。
骨格を前後、左右、上下にしっかりと伸ばす
(六合。前後左右上下の力を合一させる)。
自分が宇宙の中心となったつもりで全身をひとつにする。
この感覚と、構造上正しい関節角度を会得して、
これを保ちながらその空間を拡大し、動く。

タントウのある段階では収縮と膨張などの「微動」を行うことで
外からの力を弾き返すような弾力を求めていく。

タントウは長時間立ち続けることで
軸がぶれないバランスを身体に認識させる。

頭は上から吊られているようで、
かつ上を持ち上げるように。
腰は高い椅子にすわっているようでもあり、
また椅子から立ち上がるようでもあり。
股は馬に跨っているように。
腰は高くてもしっかり落とすが
身体は上に引き抜くように。
背中は壁にもたれているような感じ。

脇を締めない。
正しい姿勢と正しい呼吸で横隔膜がよく動くようになり、
下腹は自然と丸くなる。

前後上下左右の力を感じて微振動する。
振動の幅はだんだん小さく短くしていく。
独楽が高速度で回転し続けることで立っているのと同じ。
沸騰しているお湯。
ゆっくり動いても超高速ドリブルの意識。

手の感覚を保ったまま上げ下ろし。
ゆっくり。

片足で立つ独立樁は足で踏む力、
引き上げる力を同時に感じる。

長時間立ち尽くすだけのようだが
実際には中心を探している。
中心を守って中心を用いる。
どこにも偏らず、平衡を保ち、その状態を用いる。
空中の旗、水中の魚。
風にバランスを順応することでバランスを取っている旗。
激しい水の流れの中でも自ら身体を動かすことでバランスを取り、
一定の場所に留まっている魚。
矛と盾のような対立があって、その中間に「中」がある。

タントウの目的の一つは、
全身の関節における合理的な角度を認識することにある。
関節を支点とし、骨格を梃子と考えたとき、
より合理的に力を使うことのできる構造を体内に造りあげるためだ。
タントウでは全身を一つにする。
身につけた身体操作のシステムを動いてもできるようにする。


中国武術の胯(こ)
=股関節。
日本人には胯(こ)という意識はない。
日本人には中盤という意識がない。
日本人は腰を境に上半身と下半身に分ける。
しかし中国人は人体を上盤、中盤、下盤の三つに分けて捉えている。
すると日本人と中国人とでは腰の位置が変わってくる。
日本人がいう腰は骨盤あたりだが、
中国人がいう腰は骨盤と肋骨の間。
腰を動かすという意味がまったく違う。

(中国人がいう腰って脇腹の高さ)

形意拳の
三体式の站樁功
(タントウ=杭のように立つ)
体重は前足三分、
後足に七分の割合でかけ、
後足の爪先は外に45度くらい開き、
膝は正面に向ける。
前足の爪先は気持ち内側。
上体は椅子に腰かけているような感じで、
お尻が出ないように背骨をまっすぐに立てる。
ちょうど、後足の踵に座っているような感覚である。
首は頭に物を乗せて支えているような感じで真っすぐに立て、
舌の先を上あごにつける。
前手の肘は約170度くらいに保ち、
腋が開かないように注意する。
後ろの手は丹田の前に置く。
肘と膝を合わせ、
肩と胯(こ)を合わせ、
掌と心(胸の中心)を合わせ、
心と意(表層意識と深層意識)を合わせる。
正しい姿勢を取ることによって、
体内で気が巡り始める。

三体式には下へ沈む力と上に差し上げる力が同時に働いている。
前に出した左手は指をわずかにまげて人の体に触れているかのように差出し、
指先にまで力を通す。
歩幅は自分の脛の長さに取る。
この姿勢からそのまま立ち上がると三体式の歩幅が取れている。
(写真では後ろ足の膝を地面につけていて、
膝先の高さが反対側の足の踵の先。)


これがタントウ用の構えであり
実戦用の構えと同じか不明。
実戦用の構えと同じなら重心を後ろにかけるのが実戦用の構え。

芦原空手の
駄目な構えは、
足を大きく開き、
腰を落とし、
重心が前足にかかり、
上体がそっくりかえった、
手のガードが低い、というもので、
重心が前足にかかっていると
前足の蹴りがスムーズに出せないし、
前足で蹴ろうとすると、
後ろ足をいったんひきつけ、
重心を移動させなければならないからダメだという。

芦原空手の構えは
少しヒザを曲げ、
やや腰を落とした半身の姿勢でいることで
足腰のバネも使え、動きが楽になるようにしている。。
足をつっぱっていては動きにくい。

押さえつけられているときなど、
姿勢が崩れている時も
両足を揃えず、
片足を気持ち前に出し、
いつでも半身の体勢がとれるようにせよと言っている。
壁や車に押しつけられて足を揃えたままだと、
パンチも手打ちになるし、
スピードものらない。
常に片方の足を前に出し、
半身の体勢をとることが大事。

椅子に腰かける時も、
両足を前に伸ばして深く腰かけていると立ち上がるのに時間がかかるので
腰を気持ち浮かせるように浅く腰かけ、
足を引きつけ、
重心を心持ち前にかけるようにしていると、
何かあった時にすぐ動くことができる。
芦原空手の両足の重心の配分がよくわからないが、
動きを制限する配分はダメなのだろう。
座っているときに重心を前にかけよとあるのは、
座ると重心が後ろに行くからだろう。
かまえはいわゆる後屈立ちに近いので多少後ろに多めに重心をかけるのだろう。
しかし、上体をやや前傾させ
前にウエイトを移動させやすくするから結局は五分五分の配分になると思われる。
後ろ足先は約30度開く。

こうやって比較するとそれぞれの根本思想が見えてくるので面白い。





五行拳の一つである崩拳は
三体式の姿勢のまま前身しつつ中段を打つ。
拳はまっすぐではなく、上弦の弧を描くように出す。
時には実際にミットなどを打って、
動きの中で全身が一致する感覚を練る。

(
写真では右手の崩拳をおそらく長方形のミットに打っている。
中段。多少斜め下に打ち込んでいる。
左足が前、右足が後ろで踵が浮いている。
崩拳がミットに当たっている時、
前足があまり曲がっていない。
空手の前屈立ちではない。
他の人の崩拳の動画を見ても、
前足をあまり曲げていない。














行祥@八卦掌
@0KDZMF4qjVEI9Ka
7月3日
武術にとって歩法は最も大事だ、站樁で有名な王薌斎も歩法が速かったと言う。
郭雲深の半歩崩拳も秘訣は迅速な歩法だ。
少林の梅花樁も秘宗拳の迷蹤歩も、勿論八卦掌の走圏も皆歩法だ。



呉式太極拳「ロウ膝ヨウ歩」(ろうしつようほ)で「腰」を開発。
腰(骨盤と肋骨の間)の開発法
左手で前方を打つ姿勢から、ゆっくりと右後方をふりむく。
頭と右ひざを動かさない。
そうすることで腰が限界までストレッチされ深部の感覚が目覚める。
頭と右ひざは後方に動かさないこと。

腰(骨盤と肋骨の間)の動きは腸腰筋(骨盤と背骨をつなぐ筋肉)の働きではないか。
腸腰筋は腸骨筋と大腰筋からなる。
図より腸骨筋は骨盤あたり、大腰筋は背骨にもひっついている。



股関節を使えるようになる(胴だけをねじる)訓練だろう。
空手の回し蹴りの練習で軸足を返さないのは股関節を使えるようにする(胴だけをねじる)訓練らしいので
目的が同じ。

芦原空手では基本の蹴りは45度から60度くらい腰を回転させて蹴るのだが、
この角度の一部か全部は軸足を返さない場合でねじる角度のはず。



p.53から
3 歩く

行きたい方向に体が倒れこむのに合わせて足が出る。
地面すれすれの高さで、
飛ぶように、すべるように移動。
確実に重心を移動。
立脚、遊脚、推進、接地期の四期。

立脚
軸足による沈身。
股関節を緩め、膝の角度を深くとることで移動距離を大きくする。
体軸をまっすぐ立てたまま、
膝から下だけをあらかじめ倒してしまう。

軸足の沈みとともに骨盤を掬い上げるようにしてもう一方の足を振り出す。

前足が前方に着地するまでの間、軸足の踵はぎりぎりまで地面から離さない。

しっかりと沈身し、軸足の踵から頭頂部に抜ける体軸を明確につくる。
前足を泥から引き抜くイメージで前に送り出す。
大きく一歩を踏み出すためには膝と股関節を緩め、大きく沈身。
膝から下はなるべく深く倒す。

しっかり沈身してから膝から下を倒すことで、腰から上が大きく移動する。
膝から下の角度が踏み込みの大きさに大きく影響する。

骨盤を掬い上げるイメージで前脚を軽く操作できる。
このとき踵が地面に突き刺さるイメージ。

遊脚
軸足が地面から離れ、前足に寄って行くこの期で、軸足が入れ替わる。
着地した前足が軸足となり、
軸足だった後脚が前足に引き寄せるときは、両膝の内側をすり寄せるようにすることで体軸のブレを防ぐ。

推進
後脚が前脚を追い越すこの期で、扇を開くように左右の脚の角度が開き、
前脚を極力前に張り出す。
ぎりぎりまで軸足を地面に着けて軸足感覚を残し、
同時に骨盤を掬い上げて前脚を操作。


接地
踵から接地し、接地の瞬間に地面から戻ってくる負荷を足首の動きで指先に送る。
足裏全体が接地すると新たな軸足となる。

遊脚、推進、接地期への連続操作では、二段ロケットのように左右の足で連続して加速。
両足がばねでつながっていてばねを引き伸ばしながら前脚を送り出し、
伸びきったところで素早く引き寄せ合うイメージ。


「三尖照」「三尖到」など
http://zigzagmax.hatenablog.com/entry/2017/02/06/001305
より
鼻先、足先(脚尖)拳あるいは武器の先を揃えよとある。
槍なら、鼻尖、槍尖、脚尖。
鼻先・拳先・足先を一直線上に揃える構えばかりな気がするのが中国拳法。
この構えだと急所を守りやすい。


骨川筋右衛門
@hnkwsjemn
6月20日
足の使い方が少しわかったのだけど、
歩く時に後ろ足のつま先を残すようにすればいい感じ。
よく地面を蹴るように、と言われるけどこれは誤りで、
つま先を残すようにすれば結果的に体の支えになる。動きのブレーキもなくなる。
伸長性収縮はいつも使うのだけど、
「つま先を残す感じ」というのは
文字通りつま先を残すように意識するだけで歩きの中身が変わってくるよ、というお話。




骨川筋右衛門@hnkwsjemn
2月23日
RT 立ち方の参考にどうぞ。注目すべきは鼠径部。
現代人はほぼ伸びっぱなしだけど、この画像の子熊くらい畳めてるとすごくいい。

骨川筋右衛門さんがリツイート






https://twitter.com/miyaderatatsuya/status/1191704352274075651
”宮寺達也
@miyaderatatsuya
因果関係が逆。睡眠、食事、運動を整えるのには実はものすごい精神力がいる。だからメンタルを病んだ人には困難

でもこういうアドバイスを聞いて実践しようとして出来なくて「自分はダメだ」とさらにメンタルを病んでしまう

到底自分1人の力で成し遂げられる事では無い。大事なのは周りへの相談から
引用ツイート
Testosterone
@badassceo
· 2019年11月4日
メンタルが弱い人、病みやすい人に試してほしいことがある。健康的な食生活、十分な睡眠(最低6時間理想8時間)、適度な運動(週2-3回でOK)の習慣化だ。自律神経とホルモンバランスが整えば精神は勝手に整う。で、整えるには睡眠、食事、運動を整えればいい。王道かつ最強。騙されたと思ってやってみて。
このスレッドを表示
午後10:10 · 2019年11月5日”

https://twitter.com/badassceo/status/1191285582955048960
”Testosterone
@badassceo
メンタルが弱い人、病みやすい人に試してほしいことがある。健康的な食生活、十分な睡眠(最低6時間理想8時間)、適度な運動(週2-3回でOK)の習慣化だ。自律神経とホルモンバランスが整えば精神は勝手に整う。で、整えるには睡眠、食事、運動を整えればいい。王道かつ最強。騙されたと思ってやってみて。
午後6:26 · 2019年11月4日”

https://twitter.com/miyaderatatsuya/status/1192429007733579777
”宮寺達也
@miyaderatatsuya
返信先:
@miyaderatatsuya
さん
元ツイートは「メンタルが弱い人、病みやすい人」に言ってるのであって「病んだ人」は別というコメントを沢山貰った

間違いでは無いけどもう一歩想像力を働かせて欲しい。病みやすい人が「調子悪いな、睡眠食事運動を整えよう」って思う時って、もう既に病んだ時なんだよね

だから本当に無理しないで
午後10:10 · 2019年11月7日”

https://twitter.com/Chimaera925/status/1192727258642800640 と続き
”峨骨
@Chimaera925
どちらのツイートのリプにも呼吸しろとは書いて無かったな。呼吸こそが全ての基礎。それなりに扱えれば呼吸一つで喜怒哀楽くらい操作できる。
午後5:55 · 2019年11月8日

冷たい空気を鼻から吸って息を止め、
額に溜まった熱をすぼめた口からゆっくり吐き、
吐き切ったら息を止め、繰り返す。
一呼吸ずつ丁寧に、臍下を凹ませて吐ききれば勝手に空気が入ってくる。
次第に頭の中の靄が軽くなる。

額が冷たくなるイメージは重要。頭に血が上った時にもこの呼吸は使える。かなり簡略化してあるけど、それなりに使えるはずだ。

腹式呼吸で腹を膨らませようとするのは誤ったやり方。無理に膨らませようとすれば余計な場所に力が入る。腹よりもっと下、腸のあたりを意識する。腹ではなく肚だな。文字通り肚が据わるようになる。

歯みがき粉のチューブを根本から絞り出す感じだ。吐ききれば勝手に空気が肺に入ってくる。そうする内に普段使わない呼吸に必要な筋肉が鍛えられてくる。鍛えられていないのにいきなり腹式呼吸しろだなんて言ってもな。


精神なんざ臓器の一部だしな。呼吸が浅くなれば精神が弱まるし、
精神が弱まれば呼吸が浅くなる。人間、飲み食いしなくても数日は生きられるが、息が出来なくなりゃすぐに死ぬ。
(引用者注:
https://twitter.com/Chimaera925/status/1192728765341863937
”峨骨
@Chimaera925
返信先:
@Chimaera925
さん
冷たい空気を鼻から吸って息を止め、額に溜まった熱をすぼめた口からゆっくり吐き、吐き切ったら息を止め、繰り返す。一呼吸ずつ丁寧に、臍下を凹ませて吐ききれば勝手に空気が入ってくる。次第に頭の中の靄が軽くなる。
午後6:01 · 2019年11月8日”
から分岐するので注意。引用では重複箇所があるがわざと)

額が冷たくなるイメージは重要。頭に血が上った時にもこの呼吸は使える。かなり簡略化してあるけど、それなりに使えるはずだ。2019年11月8日

腹式呼吸で腹を膨らませようとするのは誤ったやり方。
無理に膨らませようとすれば余計な場所に力が入る。
腹よりもっと下、腸のあたりを意識する。腹ではなく肚だな。
文字通り肚が据わるようになる。

歯みがき粉のチューブを根本から絞り出す感じだ。
吐ききれば勝手に空気が肺に入ってくる。
そうする内に普段使わない呼吸に必要な筋肉が鍛えられてくる。鍛えられていないのにいきなり腹式呼吸しろだなんて言ってもな。

腹式呼吸して歌うには繊細な筋肉のコントロールが要る。筋肉、身体のコントロールが上手ければ歌に使う息は最低限に抑えられる。無駄な場所を力まず脱力できていれば、少ない息でもよく声が響く。ギターに綿詰めて弾いても綺麗には鳴らん。脱力が大事。

マイク使ってエフェクターで加工してアンプで増幅するなら、そんなもん要らないのかもしれないけどな。それもまた表現の一種だし否定はしない。発声のコントロールはしやすくなるんだけどね。

日本では才能がどうのこうのとよく言われるけど、
基礎的な身体操作や呼吸、発声だけでなく議論の仕方や文章の読み書きの初歩的な部分を教えられる教師が少ないから、環境や幼少期の成功体験に左右されがち。
運悪く伸びなかった者は才能が無いと判断される。

育てるよりも篩にかけて選別する事が目的になっているから、
晩成型はなかなか厳しい。
若い内から芽が出た奴を育てた方がコストかからないし、
長い間使えるからな。コストかけられなくなると余計に即戦力を求める傾向が強くなる。

https://twitter.com/Chimaera925/status/1192748255886528512
”才能無い才能無いと笑っていた奴らも金の匂いがしてきたら手のひら返してすり寄ってくるさ。
他人の人を見る目なんざアテにならん。
あいつらは思ったことを無責任に好き勝手言っているだけだ。そりゃ、人間嫌いにもなるさ。”
(引用者注:ここからまた分岐)

今はひたすらどうでもいい。あんな連中の為にムダ毛一本たりとも抜いてやらないけどね。

ま、向こうとしても俺みたいなスレたオッサンよりも、契約に疎く権威に弱く世間知らずで騙しやすく長く使える若者の方が良いだろうけどな(笑)

(引用者注
”精神なんざ臓器の一部だしな。呼吸が浅くなれば精神が弱まるし、精神が弱まれば呼吸が浅くなる。人間、飲み食いしなくても数日は生きられるが、息が出来なくなりゃすぐに死ぬ。”
という名言からの続き)
https://twitter.com/Chimaera925/status/1192731308494995456
”峨骨
@Chimaera925
1日24時間、365日休まず呼吸をしているのに呼吸を軽視するのは非常に勿体ない。
午後6:11 · 2019年11月8日”

人間、当たり前に行っている事を軽視しがちだ。身体操作にしても。体を動かす事を教えられても、最適な動作を教えられる者はあまり居ない。体育教師ですらプッシュアップの正しいやり方すら教えられないくらいだ。呼吸なんざお話にならんだろう。ハイハイも出来んのにフルマラソンなんざやらせてもな。

そうして、各々変な癖がついて最適化された動作を身につけるのに難儀する。付け焼き刃でそのば限り矯正したって染み付いた動作に戻ろうとするからな。身体操作も芸事も何でもそう。基礎を身につけるのが何より難しい。

https://twitter.com/Chimaera925/status/1192755410320576512
”見たら才能が解るんだったら、今の大企業があんなザマにはなっていない。優秀な新卒から選りすぐりの人材を採用し続けてアレな訳で。
午後7:47 · 2019年11月8日


他人の欠点を見出だして蹴落とすのは上手くても、他人の長所を見出だして育てられるものは少ない。自分を超えようとする者を潰す奴はごまんと居るのにな。

独り立ちすりゃ、自分で自分自身を導き、育て、躾けなければいけない。
ウェルギリウスなんざ居ないしな。時には足を止めて嘆くのもいいだろう。
たまにはな。望もうと望まなかろうと、進まざるを得ない時なんて嫌でもやってくるし、生きているだけで死に近づいていく。


https://twitter.com/Chimaera925/status/1192829682355523584
”峨骨
@Chimaera925
呼吸法の修行に良いのが馬歩站椿功だけどお勧めはしない。まともな指導者が居るならやるのも悪くないが、シンプルに見えてただ立つという事が非常に難しい。呼吸、特に歌唱では下半身が大事だから一石二鳥にも三鳥にもなるんだけどね。どっしりした下半身と脱力した上半身。
午前0:42 · 2019年11月9日”

馬歩のほかに熊歩と弓歩、鶏歩もメニューに組み込んでいた。メニューだけ見ると一体、コイツは何のトレーニングをしているんだと今の俺でも思うがよくある事。

大抵が独学だから非常に遠回りしたな。
何でも良い指導者が居れば師事するのが近道。遠回りする間に効果的なものを見付ける事もあるけど、それを探すよりも先人に基礎を学んだ方が良い。人間の一生を遥かに越えた蓄積よりも自分の積み重ねが優れていると思える程、恥知らずではないよ。

教わったのは声楽のさわり程度だな。

どこまで行っても俺のやり方は邪道だから、より良いやり方があればそちらを推奨する。あくまでも俺自身の人生と体を使った実験結果でしかないからね。

その過程であらゆるジャンルに手を出したお陰で、それなりに楽しくやっているから結果オーライだな。

継ぎ接ぎだらけのこんな邪道な紛い物でも、くたばる時に何か一つ確信を掴み取ってくたばりたいものだ。紛い物でも貫き通せば真になるのなら、貫き通す価値がある。
夢も希望も何もかも捨てたけど、これだけは捨てられなかったんだよなァ。捨てればきっと楽になれたのにな。

https://twitter.com/Chimaera925/status/1192844578472095744
”峨骨
@Chimaera925
重心が上にあると力強く全身を使って歌うことは難しい。踏ん張りが利かないから。重心を落とす感覚を学ぶには站椿功が手っ取り早い。地面に足を付けて歌った後に地面から足を離して歌ってみると違いが解りやすい。
午前1:41 · 2019年11月9日”

時間無制限で叫び続けてみると直ぐに解るかな。
下半身の支えと脱力がどれだけ大事か。

ボーカルのトレーニングで站椿功を持ち出して来る奴はそう居ないだろうな。色々試した結果、それが手っ取り早かっただけなんだけとね。拳や蹴りを繰り出すのも発声するのもそんなに変わらんよ。

https://twitter.com/Chimaera925/status/1192968736019369984 とその続きより
”峨骨
@Chimaera925
呼吸法ってのはインナーマッスルのトレーニングだから、文章や口頭で説明しにくいんだよな。だから腹から声出せだの腹式呼吸しろだのという指導がまかり通る。一番解りやすいのはヨガかな
午前9:54 · 2019年11月9日

ヨガの呼吸法の一種、息を吸うときに腹を限界まで凹ませて、吐くときに膨らませる手法が解りやすい。
その前に全身の脱力や立ち方も要るんだけど、この呼吸法で丹田あたりを意識して上体の脱力を保ちながら限界まで凹ませていくと筋肉の動きが体感しやすい。

内臓回りの血行も良くなるから、
冷え性には使えるだろうけど
逆上せそうになったらさっさと止める事と
食後にやらず時間を開ける事が重要だ。使わない筋肉を使うからやりすぎも禁物。

腹を膨らませるのは意識しなくても良い。
大体、これをやれば息を吸おうとしなくても
息を吐ききれば吐いただけ反動で勝手に空気が肺に入ってくるのが解るだろうけど。腹を膨らませるのは脱力が安定するまでは徐々に。急ぐと力む癖がつく。”

https://twitter.com/Chimaera925/status/1192987965770723329 とその続きより
”峨骨
@Chimaera925
最初に誤った体の動かし方を覚えて癖がついてしまうと後で苦労する。特に無駄な力みは根気よくやらないと直らない。駆け出しの頃は手探りで要らん癖がついて苦労した。悪癖は個性でも味でもない。寿命を縮めるだけ。
午前11:11 · 2019年11月9日

中学くらいの頃は逆さ釣りでウェイト抱えて腹筋やら、腹に砂の入ったボールを叩きつけたりして外部から鍛えようとするという無駄な事をやった。だからこそ、内部を鍛えて筋肉や内臓、骨を連動させる事がどれだけ重要か、何が駄目なのか理解できた。未だに癖が取りきれてないから、最初は大事だ。

母語が日本語でなければ、そこまで試行錯誤しなくてよかったんだろうけどな。日本語ら口先で音を作って発声できてしまうから、深い呼吸を必要としない。必要が無ければ身に付かないし、神経や筋肉も育たない。そして口先で発声して無理な歌い方を続ければ、喉を潰すか歌唱法変えざるを得なくなる。

合理的なフォームや動作を覚えずに高重量のベンチプレスやデッドリフトをやるような無茶振りを基礎固めの段階でやるのは無謀としか言いようがない。
そりゃ、完成なんていつまでも無いし、場数踏まないとお話にならないから形にしようとするのは解るが、小手先で誤魔化してばかりだと長続きしない。”


伝統華佗五禽戯 活歩十三式
https://www.youtube.com/watch?v=19n4YnT_Ikw

熊歩
http://tacticalkung-fu9.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-f511.html


集まってきた弟子達が、ゆっくりゆっくり震脚をしながら
練習場を往復します。
これは「熊歩」と呼ばれる八極拳の基本的な動作です。

中国武術では「鬆」と言って、身体の垂線を保ちながらリラックスを学ぶ
八極拳の基本功に当たります。
また、熊のような重々しい雰囲気で歩くので「熊歩」と呼ばれています。

この垂線は、体軸上にはとりません。
垂線は左足の小指側上がり、右の側頭部へ抜けるように取ります。
一見歪んでいるようにも見えますが、ピサの斜塔のような状態を維持して
震脚を繰り返して歩きます。

カンフーには「立身中正」という言葉があり、垂線は何が何でも、脊椎上を通るべきだと理解されている御仁もおいででしょう。
でも、その垂線を外す練習もまた、武術においては重要なのだと
自分は感じていますよ。(笑)

さて、八極拳の「熊歩」は、まずこの垂線を意識した移動を学び
次に馬歩になりながらの移動を学びます。
この馬歩への移動では、意識するのが垂線と体軸になります。
馬歩で「鬆」しながら重力の垂線と、身体の中の軸を意識して馬歩になりながら
震脚して進む練習です。

この練習には、二つの方法があり「開」と「閉」の二つの異なる運動を
理解できるようになっています。
この身体が自然に閉じる動作と開く動作は、八極拳における勁の基本概念でもありますよ~(笑)



【中国武術】馬歩から心意六合拳の鶏歩をつくる3ステップ(#108)
https://www.youtube.com/watch?v=FfkSKMtE_YM

回族心意六合拳 鶏行歩・鶏撲食
https://www.youtube.com/watch?v=7CcUURPAOL4

第4回 カンフーの構え(馬歩、弓歩) - 下起悦郎が教えるカンフー講座
https://www.youtube.com/watch?v=_PdE_pSExo0

【中国武術・太極拳】※重要「弓歩で腰(ヤオ)の勁力を伝える胯(クア)・膝の外旋」(#131)
https://www.youtube.com/watch?v=3ZG77-yJD44
(中国語の腰(ヤオ)は骨盤よりも上なので
腹を使うような感覚。骨盤を使わない。
日本語の腰だと骨盤の動きも含まれる))

(壁を押すのも良い訓練になる。)


足の裏を感じ続けて、その圧を正面に伝える。

クアと膝を外旋させて(=骨盤を残して)
ヤオだけを正面に向ける。

仙骨から腕先まで(力を)伝える。

骨盤ごと動かさずに、
ヤオの部分を動かしていく。
膝が外旋することでその拮抗を感じる。
膝とクアがしっかりと外旋する意識を持つことで
正面に出した圧、腰がぐっと戻って来る感覚を作り出すことができる。
それによって地面とつながる。


※画像も大事
No.6《歩形1》弓歩
http://www.c-naikaken.com/siryou/one_point/lesson-06.html



amon princess candy
‏ @mryensrh11
4時間4時間前
「軸にうるさい」れんが教える サンドバッグの打ち方! https://www.youtube.com/watch?v=2ZONmzT3LVA&feature=youtu.be @YouTubeさんから

この人は軸がまっすぐな事にこだわりがあるのかな?
この人ウィービングとか
スウェイバックとかしないんだろうか?

私も軸はまっすぐ派だよ
私の場合はね 蹴りを考えているから
軸が傾くと足が上がりにくくなる
重心が偏りやすくなるからね

そこをローキックで狙い撃ちにされるのがまずい

ちなみに私の場合は
そもそもウィービングとか
スウェイバックとか
ヘッドムーブ系の防御は全般的に
バカにしているw

だってボクシングルールの中じゃなきゃ
蹴り有りだと餌食になるパターンが多いから

ただ、ハイキックはねえ
スウェイバックありだね

ハイキックは空振った時
ゼロコンマいくつか
無防備になる時間が
他の技より長いからね

だから少々こっちが崩れても
向こうも十分崩れるから
特に損にはならない

ウィービングとかでさ
器用に左右の連打外すのとか
見てる分にはおもしろいけどさ
あんま頭を下げ過ぎたら
膝蹴りのカウンターもらいやすくなるんだよ


amon princess candy
‏ @mryensrh11
15時間15時
立つ、とか、歩く
って
ただの一般常識のようであっても
「極める」レベルに行くのは
実は予想外に大変なんだよね

タチが悪い事に
「そんなの簡単じゃん」
ってうぬぼれちゃうから
事態が悪化する

amon princess candyさんがリツイート
HBQ(河北拳舎)@11月24日名古屋にて形意拳講習会を開催!!!
‏ @HebeiXingyiquan
18時間18時間
<自分で立つ>
一口で言うが中々難しい。
もし手すりがあったとして掴んだ時に、普通は自分の体重の何パーセントかは預けてしまう。尚これが相手の技にかかる原因、故に自立すれば技にもかかりにくくなる。
そして形意拳は自分で立つ練習でもあるᕦ(ò_óˇ)ᕤ
站樁には色んな意味がある....



毎日、馬歩站椿、瞑想、呼吸法を同時にやること。)



基本姿勢は足を肩幅より少し広めにとって、そのまま膝を曲げて下さい。慣れないうちは少し膝を曲げる角度を緩める(腰を高くする)。慣れてきたら腰を落とすようにする。いずれにせよ、1分もしたら生まれたての仔馬のように膝がガクガクしますww

そうそう。あと肩の力は抜くように。
自然に行うようにねー(*´꒳`*)




站樁功のエンドポイントコントロール
https://www.youtube.com/watch?v=61aOwESZIxU

https://twitter.com/hnkwsjemn/status/1192348030097227776
”骨川
@hnkwsjemn
武術で武器もやるのは道具に体の動かし方を教えてもらうため。ケトルベルと一緒。でもケトルベルから学ぶ気がない奴はやるだけ無駄。 https://twitter.com/satetu4401/status/1192314254579265536
午後4:48 · 2019年11月7日

(この引用された呟きが↓だが消去済み
”思うに、ケトルベルは筋トレ器具でありながら、同時にトレーナーでもあるんですよね、体の動きがおかしいと注意してくれる感じ

ダンベルとかバーベル系のトレーニングは、優れたトレーナーとセットで始めて最大効果で、その時はケトルベルより効果ある
砂鉄 (@satetu4401) 2019年11月7日”


11月8日
私は最近グラップリングダミーとローイングマシン買ったよ。(自分語り)
だからケトルベル買いなよ。

11月7日
以前リツイートした赤ちゃんの原因不明の夜泣きは成長痛が原因だったという話みたいな感じで、現代人のよくわからんダルさも筋肉や関節の痛みにやよるものでは?と大きい赤ちゃんの私が思いました。

(消えている呟き
”懸垂をやり始めて結構経ちますが、背筋鍛えると肩幅が広がる原理が分かった、脇の下に筋肉がつくと腕を閉じて立ってるだけで肩が外に引っ張られるわこれ
砂鉄 (@satetu4401) 2019年11月7日

ケトルベルは筋力上昇はともかく、なんか転倒しにくくなるし、体の使い方が上手くなって怪我しにくくなる感じがする。筋トレはパワー凄い上がるけどパワー制御する能力はあまり上がらないので、筋トレやってスポーツやると自分も他人も怪我しやすくなる印象

思うに、ケトルベルは筋トレ器具でありながら、同時にトレーナーでもあるんですよね、体の動きがおかしいと注意してくれる感じ

ダンベルとかバーベル系のトレーニングは、優れたトレーナーとセットで始めて最大効果で、
その時はケトルベルより効果ある


https://twitter.com/newwingyoshida/status/1192133835296632832
”ニューウイング吉田
@newwingyoshida
サウナ感覚で部屋のセッティングを研究してたのだけど
部屋の暖房を25℃設定にして加湿器を使って湿度35〜40%にすると寒さを感じない俺も猫もいい感じの環境になる。(自分調べ)温度と湿度を足して70に近づけると日常生活で寒さを感じない快適な生活を送れる事から
これを「70の生活」と名付ける
午前2:37 · 2019年11月7日”



p.60から
何も考えない、何も感じないまま動作を繰り返しているだけの反復練習と、
絶えず感覚的に体を探りながらやっている反復練習が混同されているのが大きな問題。
要求を体現するために工夫しながら一つの動作を繰り返し練習。
自問や老師に直されたりして毎回新しい体験をしているので
単純な繰り返しとはまったく違う。

八卦掌における
平起平落(へいきへいらく)は基本中の基本で最も大切。
この練習には二段階ある。
第一段階では重さを求める。
体が地面と接する重量感を感じ、
その重さが地面から自分に返ってくる反動力を感じる。
第二段階で重さの中に軽霊(軽くて変化しやすい状態)を求める。
重いけれども浮いているという状態。

サッカーで自分が前に出ようとするのをブロックされた時、
相手が当たってきた瞬間に平起をかけ
肩の力を抜き過ぎずに抜くようにすると、
相手が自分を止められなくなる。

平起平落
=足裏全体を同時に浮かし、
下ろすときには足裏全体を同時に着地させる。
足だけでなく身法そのものに関わる基本
(土踏まずが~と突っ込んではいけない)

p.66から
太極拳に人を打つものはありません
"引進落空(いんしんらっくう。相手の重心を奪うこと)"を使うのです。


p.70から
ラン手拳について。
活自重力
自重を最大限に活用する

天から糸で吊られていて、
足は薄氷の上にすっと置いているとイメージ。
吊っている糸は前後左右へと自由にスライドするとイメージ。
天から吊られているイメージは人吊起来といって
ラン手拳のベースとなる意念の一つ。


地心反作用力
地球の力で戦う
相手の力をアースの様に地中に(受け)流し、
再び相手に返すようにする。
決して自分自身の力で打とうとしない。
人吊起来で足元を軽く保ち、
股関節を使って相手の力を柔らかく吸収し
(活自重力の逆)、
地中に流した力を再び汲み上げるようなイメージで相手に返してやる。
練習では少しでも力がぶつかったら無理に続けず中止して仕切り直す。
ムキにならないのがポイント。


鼓蕩ケイ(コトウケイ)
撞木の如く力を振り当てる
鼓蕩ケイは鎖の先に鉄球をつなげて振り当てるような力でもあるが
溜めて打つのではなくあくまでも
力を前後に振り動かす。
練習では力の流れを確認しつつ大きく柔らかく、
打つことよりも自分の動きに相手を乗せ、
一体となる感覚で行う。
単に自分の力を相手にぶつけるのでなく、
相手の力を吸収して崩しをかけつつカウンターで力を返してやる。
波がひいては押し寄せるような振動から生れる力。

矛盾ケイ(争力)
前に対して後ろ、
左に対して右、
上に対した下といった具合に
力が反発しあう力を用いる。
人は腕一つ動かすにも全身のバランスを整えながら動く。
自己矛盾が安定したパワーを生む
矛盾力がはたらいた拳打は前方のみならず
四方八方に同時に動いているため、
相手は遮ることができないまま打たれてしまう。
身体のあらゆるところに矛盾ケイを働かせることによって
一触即発の状態を作り、
体中のどこででも相手を打てる渾身是拳(ホンシェンシーチェン)となる。

外勢
力よりも先に届く力
目に見える動作や技ではなく、
それを取り巻く空気のようなもの。
圧倒的な存在感。
圧力。

虚力(借力打人)(しゃくりきだじん)
存在を消し、相手と一体化する。
風車のように相手の力を受け流すが、
実際の攻防では自らの中心軸の位置も
自在に変化させる必要がある。
人は突然触れられると反射的に押し返す、
筋肉を締めるといった反応を示す。
とっさの時に被害を最小限に抑えるための、
持って生まれた防御反応。
しかしこれは急ブレーキのようなもので、
止まった時点で死に体になってしまう。
触れた瞬間から暖簾のように力を受け流すような反応が
できるように生まれつき備わっているシステムを再構築する、
理にかなった訓練を重ねる。

p.82から
霍永利(かく えいり)老師の
戴氏心意拳(たいししんいけん)。
丹田功
まっすぐ立つ

背中を丸め、胸をへこませるようにして
膝を曲げてゆっくりかがむ。
掌は膝の前で翻し前へ向ける。

ゆっくりと立ち上がる。

立っている時
目は一点を凝視
頭頂部を上に押し上げる
背を反らさない
胸は張らない
膝をくっつける
爪先をそろえる
舌を上顎につける
呼吸は自然呼吸。最初から意識すると体が緊張するから。
丹田は上から下に回転

膝を曲げて掌を前に向けている時
肩をあげない
尾骨を前方に巻き上げへそが上へ向くようにする
胸を丸め背中を張る
丹田は下から上に(つまり腹に向って)回転
最初は自然呼吸だが、
自然と体を収縮させる際に息を吐くようになり、
それによって肺のすぐ下の筋肉である横隔膜の動きが上下に活発に動き、
それによって脊髄を通る自律神経を刺激することになり、
血流が良くなり、リラックス効果を得る。

搬丹田(はんたんでん)
丹田が回って前進する。
丹田功を行ないながら(体を収縮させ)
踵から足を一歩前へ出す。

体を伸ばし、前へ出した足に重心を移動させていく。

体を収縮させ後ろ足をひきつける。
以下繰り返し。

背を張り胸を丸め
臍を上に向けることで丹田を下から上へ回す。
同時に足を一歩前へ出す。

背を伸ばすことで丹田は上から下へ回り、
同時に前足に体重を乗せ重心を前方へ移動させていく。
後足を強く踏み頭頂部に力を届かせる。

再び全身を収縮させることで
丹田が上へ回り後ろ足をひきつける。

帯を巻くことで丹田の感覚を早く促す。
臍のちょっと上あたりにきつく巻く。
日本の帯は臍下にお腹を支えるように巻く。

腰を切らない、ひねらない。

引気法
両掌を向かい合わせ
ボールを転がすように
掌を前へ出す。
体の前のボールを前後で持つようにイメージ。
ボールは丹田の動きそのものと考える。
搬丹田の要領で丹田を上に回し、重心を浮かせる。
丹田は腹に向って回る。

重心を前に移しながら、
後足を伸ばしていき、
それに合わせて丹田を前下方に回す。
体の前のボールを前後で持つようにイメージ。

手足や腰から動くのではなく
胸をへこまし、背を丸めるところから動く。

(アモンさん、「丸める反らす」が根本の拳法が実在する!
戴氏心意拳Dai Xinyi
たいし しんいけん
戴はアルファベット表記だとDai。

動画はスロー再生機能が非常にありがたい
Dai Xinyi
https://www.youtube.com/watch?v=NfwLXkMzTQQ

戴氏心意拳合集Dai Xinyi Collection
https://www.youtube.com/watch?v=ZyswfV6gbXA

カンフー 古武術 戴氏心意拳1
https://www.youtube.com/watch?v=Ascs8UOCp3I

丹田功からの変化(虎歩) - 私見戴氏心意拳練拳記
http://taikaken.blog.fc2.com/blog-entry-74.html
”丹田功は自然に立った状態から、「丹田の動きが膝関節の締まり(と動き)を誘発し、膝関節の締まりが足首の締まりを誘発」しています。

一つ目の変化は自然に立った状態から片方の足の踵の内側の部分を他方の足の親指の付け根に付けた状態への変化です。
つまり、この状態から片足で丹田功を行うことになります。
この場合は股関節の状態は丹田功の状態とほぼ同じなのですが、それでも浮かした足の方の踵の締めることは少し難しくなります。

虎歩の状態は体勢が斜めになっており、
その状態を支えるために片方の足が前に出ている点を除けば自然に立った状態と同じになります。つまり、自然に立った状態からの最小限の変化になるのですが、この姿勢は王先生系と異なっているようです。

この場合は前足の股の状態が自然に立った場合と異なっています。それだけではなく、前傾姿勢を維持するために股に力が入った状態になっています。
力が入った状態からどうやって股を締めるのか(更に力を入れるのか)と思われた方が多いと思います。実は丹田を動かすために股は陰部に向かって(つまり、身体の中心方向に向かって)締めています。虎歩の状態でもこの方向への股の締まりはないわけなので、この方向に向かって股を締めていきます。

ただし、玄馬の場合は慣れないうちは股全体に力が入り、股全体が締まっているので、内側に向かって締まっている股を緩められるようになるまで時間がかかりました。

ちなみに、丹田功の場合は股を陰部に向かって閉めながら、尾てい骨を巻き上げるのですが、この二つの動きは方向が異なっています。身体としては臀部という一つのまとまりなのですが、「このまとまりの中で違う方向に力を入れる」ことも中々難しかったです。玄馬の場合は股を陰部の方向ではなく斜め45度くらいの方向に締めながら尾てい骨を巻き上げていきました。股と尾てい骨が同時に動く感覚を習得した後で股の締める方向を陰部に向かって修正していきました。

虎歩の状態から丹田功を行うもう一つの難しさは丹田を身体の中で真上に持ち上げるように動かすことです。自然立っている場合は真下に向かっている重力と正反対の方向に動かすので感覚的に容易なのですが、虎歩の場合は真下に向かっている重力に対して、45度くらいに前傾している身体の中で丹田を真上に動かそうとするので、重力と正反対の方向ではなく感覚的に難しくなります。ただし、ある程度の感覚が掴めれば重力からの制約は少なくなるので丹田はより明確に動かすことが出来るようになります。”

戴氏心意拳六代伝人・霍永利老師 丹田の気を練る丹田功と一触即発の発勁
https://www.youtube.com/watch?v=7ujpwEpOXUk&app=desktop

戴氏心意拳 虎歩
https://www.youtube.com/watch?v=ZQVr4i_prV8

戴氏心意六合拳 虎歩2 daishi xinyi liu he quan
https://www.youtube.com/watch?v=nOdiyHsSVBI







2013年10月2日
多分、戴氏心意拳の丹田の縦回転の意識には近づいているような感じがする。
腰椎をなるべく常に垂直にしておくような意識を持っていると、胸郭と腰骨の前後屈運動がしやすくなる。



‏ @aka_Taiji
2013年1月9日
戴氏心意拳の丹田帯も<、太い帯というか腹巻みたいなのでしっかりしめてたな。日本の武道の帯の太いやつも、似たような効果なのだろうか?

ICE_PIC_JAPAN
‏ @himejiodadojo
2012年5月26日
戴氏心意拳の丹田功は、絶対オススメ!
ジャンルを超えて、スポーツをされている方にも、またストレス社会で生き抜くためのコンディション作りにもオススメです!

音楽工房田中 田中洋一郎
‏ @yTanaka1024
2011年11月15日
職場で肩こりの話で盛り上がっていたのでストレッチを少し教えた。ついでに戴氏心意拳の丹田功(私もかじった程度だけど)を紹介したら、結構喜んでいた。不健康になりがちなIT業界に武術は必要なんだなぁと思った。


もしかして本書を読んだ?

Takuya Sato
‏ @iosteopath
2013年2月12日
戴氏心意拳の丹田功を本を読んで初めてやってみた。
何にも感じなかったし姿勢がきついので才能無いと思い、次に形意拳の三体式をやってみたら普段は何も起きないのにお腹の中が縦回転するので驚いた!(◎_◎;)不思議だな〜


Satsuki
‏ @Satsuki448
2014年3月13日
胴体をたわめて重心移動する方法を蹴りに使ってみたが、予備動作が小さくなり、すっと足が上がってなかなか良い感覚だった。

前述のアリスター丸める反らす動画で、お腹を丸めれば必ず足は上がるとある)

飄“無印象派”凜然 @ヮ<)ノ☆
‏ @hyou_rinzen
2014年3月13日
@Satsuki448 脚を踏み降ろすのと同時に胴体を瞬発的に伸ばすと戴氏心意拳の発勁の様になります。
戴氏心意拳の虎歩にそれを見て取れますよ。
胴体を撓めて脚を振り出し、胴体を伸ばして脚を振り下ろす。尺取り虫と形容されることもありますね。

Satsuki
@Satsuki448
2014年3月13日
@hyou_rinzen ようつべなどで見たところでは、たわめながら膝を上げて、伸ばしながら膝を落とす感じ。
ローキックを蹴るときに使っているものとちょっと似ています。体の回転動作で蹴るよりも体重が乗せやすいですね。

飄“無印象派”凜然 @ヮ<)ノ☆
‏ @hyou_rinzen
返信先: @Satsuki448さん
@Satsuki448 形意拳ではあの様な身体の使い方は教えられませんが、
両掌で打つ虎形も震脚を以下にロスなく手に伝えようかと工夫するとあれに近い身体の使い方になりますね。
空手の手技で使ってみるのも面白いかもしれませんよ。肩を切る挙動が消えますし。




『東洋武術で驚異のカラダ革命』

p.25から
大成拳(意拳)
のタントウ。
ふくらはぎにまず力を入れる練習から始め、
次第に大腿部、臀部、と力を出すのに必要な筋肉に意図的に
力を入れる練習をする。
鬆緊活動(しょうきん かつどう)
=ゆるめたり緊張させる運動。

大成拳(意拳)のハッケイに必要な筋肉に
意識的に力を入れなければならないが、
初心者はそれができない。
そこでまず筋肉を個別に緊張させる練習を考案。

発力には足が地面を踏みつける力が非常に重要。

個々の筋肉を緊張させることができるようになれば、
次に複数の筋肉を同時に緊張させる練習をする。
スネと大腿部、
あるいはそれに加えて臀部の筋肉も同時に緊張させる。

達人のような動きをするには、
普通の人が動かさないような筋肉を、
適切なタイミングで連動させて動かさなければならない。

タントウにある程度熟練したら、次は試力(しりき)
=タントウで連動させた筋肉を実際に動かす訓練。
ゆっくり行う。
腕を動かすだけでも小さく全身が動き、
それが滑らかに協調するようにする。

本書で書かれている練習の第五段階(本書ではこれが最終段階)である
全身の筋肉を自在に操る(牽掛活動)(けんか かつどう)

勿過正(ぶっかせい)
=呼吸困難を起こしてはならない
=息を詰まらせない。

仮想を強化し、戦闘準備をする精神訓練。
タントウのとき、
前方の大樹あるいは壁を敵と仮想し、
精神を拡大し、
人差し指の指先(あるいは手)と目標物を対応させる。
意識では大樹を引き寄せ、それから押し出そうとする。
「力は敵の背に透徹し、
身外に痕を残す」となるようにする。
この時、上肢の根節すなわち肩の筋肉は必ず
放鬆(ファンソン)し、梢節である手と指先は「緊」にしなくてはならない。
段階が進むと、
1m以上、2、3m以内の四方八方に毒蛇や猛獣、
あるいは大きな武器を手にした大敵が、延々と連なって押し寄せ、
それと命がけで戦うと仮想。
臨敵仮想の訓練。


緩める=ファンソン(放「髪の上の部分」+松」)。

Angeliqua@nap master
@Ripple1975
大体のものは中にはいってるものの仕組み、
その動作原理がしっかり掌握できれば改良も修理も可能になってくる。でも、それが出来ないのなら手を付けるのはかなりの冒険でしょうね。武術で型を重んじるのは仕組みの理解のため。

なんでもそうなんですけどね。最初に習うのは多くの場合、最後まで深く理解する必要のある事柄。一見複雑そうに見える事柄のパーツを大きく分解してその一部を何度も繰り返し練習するように教わるの。もし何も考えずにそれを繰り返すだけなら進歩はないでしょうね。

魔法の儀式でも同じです。
ごく簡単な姿勢、合図にどんな意味がこめられていて、その意味から理由が発生するの。理由は形へとつながる。だからその仕組みと意味からこのような姿勢をとらなくてはいけない、イメージは具体的にこんな感じになるだろうって自ずと理解するの。

だからリガルディーさんの「黄金の夜明け」に書かれてるのは完全な骨格でしかなくて、けれど実践を積み重ねるとこの解釈はこんな感じで、細かく言えばこのようなイメージを作り、
さらにどのように呪文を唱えるのか。等々、教わらなくても理解するようになることが期待されてる。

それだからその道のエキスパートを名乗る人を試したいのなら、もっとも初歩的な質問を投げかけることにしてるの。その答えが正確無比であることは勿論、嫌がらずにわかりやすく教えてくれるから。その初歩について間違いなく膨大な時間を使ってきてるはずなのです。

初歩をおろそかにする熟達者なんてどこの世界にもいないからなの。

どんなに難しそうに見える事柄でも理解できないことはそうそう多くはなくて。
もし難しいとあきらめてしまったのならそれは初歩を疎かにして後回しにし忘れてしまってる証拠。そういうときは初心にかえるのが一番です。必ずどこかに見落としがあって物事がつながらなくなってる。



p.34
地面から吸い上げた力は身体内部に留まることなく外に放出される。
それにより頭髪や体毛が静電気で逆立つようになる。
ただ立っていれば勝手に足裏の勇泉穴(足裏の中心付近のツボ)より
地面の力がらせん状に昇ってくる。
この力を感じるのがタントウの目的。

p.41から
太極拳のタントウ
腕は肩の高さで円形。

円トウ
股を角ばらせることなくアーチ状に開いた状態。

虚レイ頂頸
頭頂部から上方へ頸が通っている状態。
頸部は緩める。

ホウ臀下座
陳氏太極拳における非常に重要な要訣。
椅子に腰かけるような姿勢で、
臀部から頸が出るようにする。

立身中正
虚レイ頂頸とホウ臀下座がなされることで実現される状態。


p.44から
呉式太極拳のロウ膝ヨウ歩
(写真より、空手の前屈立ちみたいな足の位置で
片手の掌を肩の高さで前に伸ばしている。
もう片方の手は掌を地面に向けていて、腿のすぐ上あたりの高さ)
のさい、
引き上げた掌の薬指から力が入ってきて、
掌を前へ出すときにはこの力が掌中央の労宮穴に集まるようにイメージ。
意識と動作を合わせるようにする。

神秘的な力(功夫(グンフー))はタントウと漫練という非常に地味な練習で作られる。
足腰だけでなく意識の力(意念)も鍛える。


坐歩
高い椅子に腰かけるように立つ。
片足にずっしりと全体重をかける。

弓歩
前膝を曲げ、後ろ足をぴんと伸ばした立ち方。
(空手の前屈立ちじゃん)

坐歩タントウ
右ひざを軽く曲げ左足を前方に伸ばす。
重心は右足。
左足は踵だけ地面につける。
前傾姿勢にならないように注意。
意識を前へ向けるだけでなく
頭頂部を上へ押し上げ、
前後にも意識を配る。

弓歩タントウ
右膝を徐々に伸ばしながら
(苦しいといってさっと伸ばさないこと)
左足に重心を移していく。
右ひざはぴんと伸ばし左ひざはしっかり曲げる。
この姿勢のまま1分半を目標に立つ。
壁の角を使って姿勢を整える。
壁の角に鼻先、膝、爪先をつける。
鼻、膝、爪先が一直線上にそろえることを体にしみこませる。


p.54から
カンフー映画によく登場する
単指法(たんしほう)
四平大馬の姿勢を取り
人差し指を立てた掌を前方にゆっくりと突き出す。
掌をしっかりと張って人差し指を立て、
残りの指の第一、第二関節を曲げる。
掌をまっすぐ立てて手首を直角に保つ。
この形により力むことなく前腕の筋肉を緊張させることができる。
人差し指の先と肩関節の高さが同じになるようにして、
息を吐きながらゆっくりと両掌を前に押し出す。
このとき肘は必ず下に向け、外側に開かないように注意。
今度は息を吸いながらゆっくりと引き戻す。
手首の角度と掌の緊張を保ったまま行う。
全部の指を緊張させることは頸椎の神経のバランスを整える働きがある。

洪拳の四平大馬(しへいたいま)
腿が地面と平行になるくらい低く腰を落とす。
足指で地面をつかむのがコツ。

両足を平行にして縦拳一個分の幅を取る。

爪先を軸に踵を開く。腿の内側の筋肉を使って
しっかりと内転させ、両膝を合わせるようにする。

踵を軸に、腿の外側面が平行になるようにする。
膝を外に開きすぎると足裏の親指側が浮いてしまうので注意。
足裏は踵と上足底の親指側、小指側の三点をしっかり地面につけ、
指で地面をつかむようにする。

前述のコアモーターコントロールで
踵、母指球、小指球の三点で体重を支えないと安定しないことを思いだそう。
本当にタントウは根本を鍛えているとわかる


肘が外に開かないようにして、
拳輪(けんりん。拳の小指側)を腰骨の突起のすぐ上の位置につける。
上体は背骨のS字を崩さないようにまっすぐに立て、
出っ尻になったり、逆に腰を前に出し過ぎたりしない。

独立馬(どくりつま)
まっすぐに立つ感覚を養う。
片方の膝を腰より高い位置に引き上げて片足立ちになる。
正面から見たとき、両足が正中線上に揃うようにする。
(写真では正中線上に上げたほうの足の踵がある。
つまり上げた足は前から見ると斜め)
上げた側の足は足首をしっかり伸ばし、爪先を下に向ける。
上体の要領は四平大馬と同じ。
腸腰筋肉を鍛える。

二字廿様馬(にじ じゅう よう ま)
バランスのとりやすい体をつくる
両腿を内転させ両膝を合わせる。
足裏はしっかりと地面につけ、
足指で地面をつかむようにする。
腿の内側の内転筋を働かせることによって
骨盤が真っすぐになり、
バランスの取りやすい体になる。
この姿勢でタントウすることによって骨盤のバランスを調整し、
また血液の循環が良くなるため、
肝臓と腎臓の働きが活発になる。

直拳(ちょっけん)
ゆっくりと動き、呼吸力を高める
四平大馬から体を横方向に向け、
後ろ側の脚の膝を伸ばした子午馬(しごま)の姿勢を取る。
(写真を見ると空手の前屈立ちに似た形だが、
前の曲げる左足の爪先が写されている人視点で右を向いている。
前の曲げる足の膝があまり曲がってない。
形意拳の崩拳の前足よりは曲げている。
突きは右手)

腰に構えた拳を息を吐きながらゆっくりと前方に突き出す。
この間に拳を半回転させて横拳にする。
ゆっくり動く。
拳の回転は前腕部の捻りで行い、
肘が外に開いたり肩が上がらないように注意。
前腕から肘につながる筋肉を強化し、
肘内症などを起こりにくくする効果がある。
下肢は子午馬のまま両腿を内転させ、
左右の脚から発生した力を一つにまとめて拳に伝える。

実際に直拳を使う場合は、
自然に立った姿勢から腿を鋭く内転させ、
拳をノーモーションで打ち出す。


p.62から
戴氏心意拳
岳老師

タントウ(丹田功)で縮めて伸ばすことを繰り返し
身法(胴体部の動き)を練る。
胴体部は非常に動きがたい部分。
この背中、胸、胯(こ)(股関節)という動きがたい部分を有効に働かせ、
手法、歩法と一致させる。
身法から動くと相手は初動が分からず認知が遅れるという。

力を得るためには、力を用いず
速さを得るためには早く動かない

搬丹田(虎歩)
身法と歩法の一致の訓練。
両足を結ぶ線は一直線なので
ゆっくり自転車をこぐように非常に不安定であるが
スピードでごまかさないように。
不安定のなかに安定を求めよ!

不来顧手(ふらいこしゅ)
中段突き。
最初から最後まで等速度で動け。
全身が同時に動き出す。
(写真より。前膝を曲げすぎてはいけない。
上半身は前傾。
伸ばしている後足の角度と上半身の前傾の角度が同じで
後足と上半身を一直線にすることで
後足の力を拳まで運んでいるのだろう。
この一直線にするのは虎歩でも同じ。

動画のURLは載せたからそこにこの中段突きもあるはず)



p.72から
新陰流では刀がやや先行するくらいの感覚で振る(太刀連れ)。
刀は打ち払わず、一線上を斬り割って外す。
相手と剣を交えた瞬間には前足はまだ宙に浮いた状態で、
そこから剣と剣の接点を延長するように斬りこんでいく。



新陰流の稽古の木刀は通常のものよりもかなり細くて軽い。
1キロの半分にも満たない。
軽すぎるため力まかせに振ることがかえって難しい。
暖簾に腕押し状態での稽古。
暖簾を力いっぱい押す為には、
手を差し出したまま走り抜ければよい。
目の前のものを手で押しやろうとするのではなく、
全体のバランスをとって自分が前に進めばよい。

体が先行する刀の振りでは相手に体をさらしてしまうことになる。
早いタイミングで刀を走らせることにより
相手に身をさらさずに切り込むことができる。
刀を振る速度に歩を進める速度が加わるため
剣尖の移動速度は非常に早く、
相手の打ってきた太刀は太刀腰に当たって落ち、
自分の切っ先は相手の軸を制する。
(「其道ヲ塞グ風体」、新陰流の目録より)

宮本武蔵は非常に力が強かったと言われているが二天一流では
型稽古につかう木刀は薄くて軽い。
二刀をもちいたのは二刀で戦うことよりも、
片手でも刀を扱えるようにすることが主な目的だったという。
膂力に任せていたのではない。

p.78から
土ふまずの前方に重心を落とすと安定した構えができる。
臍下丹田に力を入れるやり方は体に悪い。鼠蹊部ヘルニアになった。
他の同級生もヘルニアになっていた。
腹を固くしていちゃ、何にもできませんよ。
大切なのは重心を正確に下へ降ろすこと。

両足を左右に開いて、
両足の土ふまずの少し前あたりに重心を降ろすと、
前後左右から押されても体は動かない。
力じゃなくて、重心。
こういう立ち方で電車に乗ると、
多少揺れてもびくともしない。

梅路先生(弓の達人)の指導では隙のある場所を、
鋭い気合いをかけると共に棒矢でパーンと叩く。
足を払ってひっくり返す。
でも誰もケガはしない。
打っても安全なところや痛くない叩き方、安全な倒し方をしている。

強く印象に残して悪い点を直させることが目的だろうからね。
痛みやケガで理想的構えが崩れたら逆効果



p.84から
フェルデンクライス
=動きを改善するメソッド。
無意識のうちに習慣になっている動きの癖を解除し
合理的で無駄のない動作へと変革する。

ATM(Awareness Through Movement)
=動きを通しての気づき。

体が床に触れている部分に注意してください。

尾てい骨を少し床から離すように。
このわずかな動きで骨盤が微妙に上下し、
それにともなって背骨も動く。
頸椎や頭も少し動く。
背骨には脳脊髄液が循環しているというが、
骨盤をゆっくり動かすことによってそれが循環し、
脳にも影響を与えたのではなかろうか。

横になって足を少し開き、両膝を立てる。
この姿勢から片手を床に沿って腰の横から頭上へと回し、
ここで膝を腕と反対の方へ倒しながらさらに腕を顔の上を通って回していく。
これは物を投げる動作のレッスン。
体のひねりと体重移動によって腕を振るという感覚が体験できる。
立って行う動作も横になって行うと要領がつかみやすい。

大殿筋を使って立つレッスンで外見は同じ中腰でも楽に長く立てるようになる。

人間は鼠蹊部の筋肉が縮みやすくて、
そこがゆるめば歩行をはじめ
さまざまな運動が楽に効率よくできるようになる。

骨の上に立つ・骨の中を力が伝わる

レッスンを通じて常に安全に行うこと、
自分の限界に挑戦したりがんばったりしないこと、
疲れを感じ始めたら即座に休むこと、
普段の呼吸のリズムを崩さないこと。

何かと競争するように自分の身体や注意力に対して強いるようなことをせず、
より正直に反応すること。

動作の合間で休んでいるときは
なるべく快適に仰臥して自分の体の変化に注意を向けること。
動くペースはのんびりと散歩している時の歩くペースを基準にして
決して急がないこと。
自分の感覚をなるべく信じて、
動作を絵や写真・鏡などで確認しないこと。
正しくやっているかどうかよりも、
楽にできているかどうかに注意を払うこと、
何か特定の感覚を追い求めないこと。
(何か特定の感覚を追い求めると
その感覚を捏造したり
その感覚以外の感覚に気付けなかったりするからね)


普段は意識しない背骨と骨盤の動きを感じるレッスン
胴体を緩めて自然な動きに再構築させることと、
床を押す反作用で体が動かされることを感じとる。

① 手足を伸ばし、リラックスして仰臥。
スキャニング(床と自分の体との接触点に注意を向ける)。
腕・脚の左右の違いやお尻・腰・背中・肩甲骨・肩・首・後頭部など、
床に接触している感じや床から浮いている感じを意識で観察していく。
違和感があったり左右差を感じてもそのままにしておく。
目は閉じておいた方が身体感覚に注意が向きやすく楽にできる。

② 両膝を立てる。
このときに腰幅ぐらいに足を開いて直立している状態を思い浮かべ、
脛の状態がそれに近いようにすると安定が良い。

③ 両足で軽く床を押してみる。
床を押す時に腰をはじめ全身の力を抜きながら、背中が長くなることを考える。
そうすると尾てい骨が天井を向くような方向に骨盤が回転し、
腰椎が床に押し付けられる
(最初のうちは意図的に腰椎を床に押し付けるようにしても良い)。
両足で床を押してはその力を緩めて単に両膝を立てている状態に戻す。
この動作を繰り返す。
このときに膝の位置が胴体から離れるような感じがするのはどういうときか?
背骨にどういう影響が生じているかを観察。

④ ①の姿勢に戻り、少し休む。
床と身体の接触点に何か変わったことがないか、
体に対するイメージや感覚に変化がないか軽くチェックする。
※休むときは毎回必ず、軽くチェック。

⑤ 尾てい骨を床に押し付けてみる。
③から逆の動作になる。
繰り返しながら全身の動きがどのように違うか観察してみる。
数回繰り返したら、③の動作と交互につなげて動いてみる。
軽く小さく動かすとリズミカルに動かせる。
背骨や顎の動きを軽く観察しながら
~リラックス・リラックス~
リズミカルに動かしたら、少し休みましょう。

⑥ 動作を大きくしていく。
③と同じ動作を繰り返しながら、
少しずつ大きくしていく。
最初はお尻が床から浮く程度を何回か繰り返し、
次に腰椎が下から一つずつ浮く程度、
その次に浮遊肋骨が浮き、
肩甲骨で上体を支えるようになり、
どんどん動きを大きくして肩・首で支えるような状態にしていく。
さらにお尻を高く持ち上げようとして下さい。
そうすると、背骨の動きに変化が生じる。
その一番大きな動きを数回繰り返したら、
今までよりちょっと長めに休みましょう。

※全体の動作を通して、
呼吸の強弱の変化が起きたり動作にあわせて呼吸するようにしてはいけない。
もし、呼吸と動作が一定の組み合わせになっていると気づいたら、
別のタイミングで呼吸するようにする。
呼吸と動作が単純なパターン化を起すといろいろなことに気付きにくくなる。
そういう状態は自然な呼吸のリズムを破壊しているかもしれない。
動作を繰り返すたびに力をもっと抜こうと工夫することで
動作の整合性が高まりお尻が軽く感じられるでしょう。
このときに紐が垂れ下がっているような感じで背骨(椎骨)が一つ一つ順番に動くのが
明確に自覚できたら、ハイレベルな身体感覚の持ち主。

⑦ ⑥の動作でお尻を一番高い位置に保持。
掌を伏せておく。
(写真では手のひら側を床につけている)

その状態でお尻を床と平行に左右にスライドさせる。
このときに脛を左右に傾けないことが重要。
※もし背骨が捻じれるような感じがしたら、
別の動作をしていることになる。
ここでは背骨は左右に曲がる。
数回繰り返したらお尻の動きに合わせて
掌を左右交互に足先に向けて床の上を滑らせてみる。
動作にどのような変化が起きるでしょうか?
数回繰り返したら、
お尻をゆっくりと床に下ろして休む。

⑧ ⑥の動作でお尻を一番高い位置に保持。
その状態で、片方のお尻の力を緩めてちょっとだけ片方のお尻を床に近づける。
もう片方のお尻は高いところに置いたまま。
何回か繰り返したら反対側でもやりましょう。
このときも脛を左右に傾けないことが重要。
背骨のどこがねじれるでしょうか?

※腰椎は構造的にねじりにくくなっている。
背中ではなく胴体の中に体を支える椎骨(背骨)がある。

数回繰り返したら、
今度は左右交互にお尻を降ろしていって床につける。
疲れていればそのまま休む。
まだ動き足りないならお尻を左右交互に持ち上げながら、
お尻を天井に近づけたり、
左右交互に下ろしながら床につけたりを数回繰り返す。

⑨ ①の姿勢で休む。
①でやったスキャニングをもう一度丁寧に行い、
①のときとの違いや新たな発見や変化があるか観察。

⑩ いったん横向きになってから楽な姿勢で座る。
目を閉じていた場合は目を開ける。
立ちくらみなどに気を付けながら静かに立ち上がる。
周りを見、
天井や床の位置を確かめ、重心の感じなど色々なところに注意を向ける。
少し部屋の中を歩き回って感じを確かめてください。


(これ、モロに前述のアリスター~動画にある、
丸める反らす、背骨を蛇のようにうねらせるなどの動作だ!
戴氏心意拳!)

p.93から
あらゆる動作でりきみが生じている。
歯磨きや洗髪の後に肩がこるのに気づいてよく観察すると、
腕を上げるときに肩全体を持ち上げている。
傘をさす、自転車に乗る、
筆記、タイピングなど余分な力が入っている。
必要最小限の力で、
必要な筋肉を必要な量だけ使う。

りきまず動くことをテーマに日常の身体活動を観察し続ける。

以上。



学研『中国武術の本』

さまざまな拳法の達人の紹介ページがある。
「半歩崩拳、あまねく天下を打つ」で有名な、
形意拳の達人である郭雲深(Guo Yunshen)など。
半歩崩拳で一撃して勝ち続けた達人。
一撃必倒


p.186から
独修 陳氏太極拳

姿勢(架式あるいは架子)

十大要領
①虚領頂ケイ(きょれいちょうけい)
領=首筋
頂=頂点
頭頂部を上に押し上げ、
首筋の力を抜き、
まっすぐに立てる。

②尾リョ中正(平腰)(びりょちゅうせい)
尾リョ
=尾てい骨の先に経穴(ツボ)
肛門を引き上げ、
尻を前に出し、
尾リョが頭頂の垂直下にくるような姿勢。

③二目平視(にもくへいし)
両眼が水平で、顔も左右のどちらかに傾かない。

④立身中正(りっしんちゅうせい)
①②③で体を直立させ、運動の軸とする。

⑤含胸抜背(がんきょうばっぱい)
胸をゆるめて気を丹田におとす。
胸は張らず、背を後ろ側に張るが、
背中を極端に丸めるのは誤り。

⑥含胸トウ腰
トウ腰=腰を反らすことなく落とし込み(トウ)、
安定させる。

⑦沈肩墜肘(ちんけんついちゅう)
肩をおとす。
肩を張りあげない。
肘もおとす。肘を挙げない。

⑧一開一合(いっかいいちごう)
手・足・体の動きと呼吸は必ず一致させ、
一動作一呼吸で組み立てることが基本。
準備動作(開)のときに息を吸い、
動作が行なわれるとき(合)に吐くようにする。
開=蓄、
合=発。
呼吸は原則として鼻のみ。
金剛トウタイのように一気に息を吐きださなければならない技法では
口から吐き出すこともあるが例外。

⑨全身鬆開(ぜんしんしょうかい)
リラックス。放鬆(ファンソン)。
中庸、陰陽のバランスのとれた、
柔でもなく剛でもない
ちょうどいい状態。
無駄な力(拙力)を使わず、必要な力を使うことに集中。

⑩用意不要力(よういふりょうりょく)
力みのない動き。

⑪虚実分明(きょじつぶんめい)
=虚と実を常に明確に分け、意識する。
虚=ゆるめる
実=力を入れる
左右にかかる重心の別。
上虚下実(じょうきょかじつ)
=上半身は柔軟、下半身はどっしり。
太極拳では単純に上虚下実こそが理想だとはいわない。

⑫上下相随(じょうげそうずい)
上半身と下半身の滞りのない連関協調関係

(あれ、12あるぞ。
④立身中正(りっしんちゅうせい)
=①+②+③で、
含胸抜背と含胸トウ腰がセットだと考えれば10。
すべて相互に密接につながっている10大要領。
10は単にだいたい10ぐらいという意味かも)


円トウ
(トウは「月当」)
「月当」=股。
股間を丸く保ち、角ばらせないで立つ。
膝に限らず、関節を鋭角にさせない。

低架
下半身を鍛錬し安定と底力を養う。
始めから終わりまで正確に、
できるだけ低い姿勢を保ちながら行うが、
膝より低くなってはいけない。

動中求静
静中求動

鉤手(こうしゅ)
五本指を揃え何かをつかむような形でふんわりとまとめる。
手首はゆるめて曲げる。
経穴=ツボをつまんだり、
攻撃に対して応じたり、
つかまれた手をすっと抜くときなどに用いられる。


五指を軽く握り、
拳面を平らにする。
親指は、人差し指と中指の第二関節の上を押さえる。
拳は軽く握り、当てる瞬間にのみ堅く握る。
去(ゆ)くときは「手偏+徹のぎょう人偏を抜いた個所」手(てっしゅ)(開き)、
着人(相手にとどくとき)に拳となる。

(図より、拳の人差し指は伸ばさない。)


両側から掌の真ん中をしぼるようにすぼめながら小指と親指は呼応させ
軽く開く。
掌心(労宮穴)をややくぼませる。
陳家以外のほとんど流派では掌の面で打つが、
陳式では手首に近い印掌(掌の側面)で打つ。

胯(クア)
=腰骨と腿の接合部。
ここを緩めるのが基本姿勢。

これらに続くタントウや老架式の一部のやり方が写真つきで語られる。
(本書は2004年の本なので動画リンクはない。
武術は動画でないと意味不明な個所が多いからなあ)

以上。

中国語の入門書を一度読むぐらいはしたほうがいいね。

24式太極拳【詳細解説誘導 日本語字幕付き】4、
左右搂膝拗歩【ズオヨウローシーアオブー】
https://www.youtube.com/watch?v=ptTccEdQpIo

陳氏太極拳 老架一路 1 陳正雷
https://www.youtube.com/watch?v=Ir7YNOQUQIU

【陳式太極拳】マイナーな系譜の老架式一路フルバージョン(口頭解説有り)号外補助教材(#233)
https://www.youtube.com/watch?v=H8TVbwgGH48

【武術的身体操作】陳式太極拳「金剛搗碓」&上・下・横への勁力の伝達(#221)
https://www.youtube.com/watch?v=9YKEOGKRF_k
"前半は「仙骨から肘、拳先までの連動」・「胯(kua)、
鼠径部の脱力と肋骨の収縮」
を套路に落とし込むための説明です。
後半は徒然なるままに遊んでいますが、
要点をおさえていたら再現できるいくつかのチェック方法を紹介しています。"

【太極拳】陳式老架一路の身体操作解説(補助教材8:披身捶~単鞭まで)(#212)
https://www.youtube.com/watch?v=-_LNYR3qSq8

【太極拳】気感を養成する基本功④楼膝拗歩(ろうしつようほ)上半身(#154)
https://www.youtube.com/watch?v=bw-1BhX7pFA





参考資料

https://twitter.com/shio_oyuki/status/1123387949121323009
”ほろ_
@shio_oyuki
#nowplaying 【体験談】車でさらわれた時の対処法【Vtuber】 https://www.youtube.com/watch?v=4XPCH_kuzbY&feature=youtu.be|「素人ゆえの怖さ」「駆け込むのは交番でなくコンビニ」、勉強になる。しかし単純に、この人ほんとなんでねるちゃんと絡んだりupd8参加したりしてるのか…と。おもしろいよなぁ、Vの世界
午前9:45 · 2019年5月1日


(達人になるほど入門で最初に習う技だけで事足りる。
ただの普通の突き蹴り投げ関節とか
ただ歩いただけとか。
歩けば即ち武)

Angeliqua@nap master@Ripple1975
契約の虹のお話はGDのニオファイト儀式に出てくるもので、秘儀参入の三要素となるもの。
実際、それ自体が奥義ともいえるものですし、あとに出てくるものはすべてそれを敷延したものといえるでしょうね。

尤も、最初の儀式こそまさに奥義であると理解するのは5=6になってからのことだと思うけど。

事実上、GDには0=0の儀式よりもすごいものなんて出てこないから。

少なくともわたしはね、それよりもすごい儀式文書を知りません。

本当に大切なものっていうのは隠されていないもの。隠してるのはそれを見る人の目によるものだから。

そうだと思いますよ、隠されていない奥義を開陳できる人なんていないのですから。

だから奥義がほしいのなら今なら50ドルも出せば本屋さんで売ってますよって答えることにしてるの。

聖書も各国語に翻訳されてあふれてるでしょ?
そこがいいのです。お金リない人は小さなペーパーバックで無料配布されたりもしますからね。


本当に必要なものって巷に珍しくも無くあふれていないといけないからです。

希少性とその大切っさて大抵は反比例してるものですから、こと魔法においては。
大切なものほどひとは求めるものだからそのうちに巷にあふれ出すのです。
そうすると希少性がないから多くの人がそこに価値を認めなくなるのです。
それこそが大切なものほど石ころのようになる理由だもの。

鉛ほど黄金になるし、錫だって黄金になるのです。
その中に黄金を見つけられる人に手によれば。

想像してみて? 一部の権力者しか持っていない聖書や数学を教える教科書など。
そんなものにどんな価値があるのか? そういうものって石ころのようにあふれてないといけないのです。

6月15日
魔法の入門書をいくらよんでも読解しないという現象はよく起こるの。常識や思い込みがそれを著しく阻害してる。だから百回読んでもまだたりないというのは経験上思ってる。

わたしたちはあらゆる欲望によって現実を相当捻じ曲げてるのです。だから大切なのは自分の読解力をあまり信じないことかも? 完全に理性的な状態ってそう簡単には訪れないから。

オカルトに近づくのってたいていはいろんな欲望による。そしてその欲望によってオカルトを理解することを妨げているとすればなんて皮肉なことかしら?

仏陀を信仰する人ならば仏陀のようになりたいという欲望がそれを妨げるということになる。これもまた皮肉なお話ですよね。

欲望は悪いことなのか? わたしはそうは思わないの。ただ、欲望は習慣化するのです。だから自由意志によらず習慣で考えてしまうことが問題になってる。それだから意識的であろうとするのは欲望を制御することにもつながるの。欲望は自由意志によらなくちゃ。

なんのお話? アストラル制御にのお話です、専門用語を使うのなら。

思考(主に感情要因)の習慣化によって作られる仮想的体のことね、アストラル体というのは。
だから「欲望体」っていうの。

この用語をきちんと理解していないとお話がつながっていかないと思う。
どうしても霊視によってアストラル体を見るなど見かけの現象にとらわれてその意味するところを理解しないからです。

それだからそういった霊視能力と呼ばれるものを持つ人は相手の習慣をみてるともいえるのです。

例えば怒りを起点にして思考をつかうひとがいた場合、彼のオーラの色をそんな風に見てるのです。

こういうのが何のことかわかるようになると、霊視って結局なんだろうというのがわかってくると思います。

わたしがあまりオカルト用語を使いたがらないのは
その中身を理解しないまま用語を使っても誤解が生じるほうを恐れてるの。
中身が理解できれば用語も次第に紐解けていくから。

オーラを見る力はそこまでうらやむようなものではないと思います。あれば便利だよねと思う計測器みたいなもの。なくてもそれを使うことは出来るから。

善い道具が無くても素朴で基本的な能力である程度はカバーできるもの。精密機器を持っていても使い方をマスターしなくてはいけないから両者の条件は実はそんなに変わらないの。

今もってる能力を最大限に使うことを考えましょう。

たぶんね、いまあるものを最大限に活かせればほとんどのことはうまくいくと思うの。無いものをねだるよりはずっといいから。

誰もが最大の武器をその手に持ってる、すでにね。それを活かせるかどうかにかかってるから。
少なくともわたしはそう信じているの。例外なく誰でもがすばらしい力を持ってるって。
よい包丁を買うよりもいまある包丁をいかに研ぐかなの。そうしたら切れ味抜群になるから。

よい包丁と普通の包丁の一番の違いはよい刃がどのくらい長持ちするかなのです。刃のつけ方を学べばそれがもっとよくわかります。自分の能力もそんなものだと思うのです。

凡庸な能力もきれっきれに研げば素晴らしい力を発揮するのにね、もったいない。
天才を凌駕するのはいつも究極の凡人だと思うの。そういう意味でわたしは凡庸であることを誇りに思ってる。

凡庸に生んでくれたことを一番母に感謝してるかしら?

無いものから何かを生み出すなんてそれこそ凡人にしかできないのです。天才はあるものから生み出しますからね。
愚者とは究極の凡庸のことだから。

「貧しいものは幸いである、天はそのひとたちのものである」というのは全くその通りだと思いますよ?

2019年6月16日
無いものを(実体を持たない)あるかのように見せるもの。それは大魔法でしょうね、現実世界における。

時間という取り決めの魔法、そして貨幣という未来の価値を先取りしてしまう魔法。どちらも大魔法なのです。

アストラル界に飛ばなくても現実世界は魔法だらけ。本当にそうなのです。

現実世界で普通に当たり前のこととして起こってる大魔法の数々、
それを見極めるほうが何よりも先なんじゃないかしら? わたしはそう思ってる。

現実を変えたいのならマルクト(この物質世界)から変えるのがセオリーですから。

そうはいっても金の先物取引なんて全くお勧めしませんけどね。それもまた魔法の流用だもん。


車輪がころころと走り出したときは誰の目にもどこへ向かうかは明らかなの。でも、回転を始めたときを見逃さないのが占いの重要な点ということなのです。あとはそれに本人が気付きさへすれば理由付けが勝手に行われる。
すると思ったところに車輪が転がりだすのです。
占いは兆候の察知の道具なのです。

ぶっちゃけていうとプロファイリングを行う人と占い師の区別ってできないのよ。話術とその心理の動きに長けているとすれば。

わたしたちは無意識的にいろいろなものを受け取ってますからね。
そのサインを何によって(その道具で)表面意識で知覚出来るようにするかの問題なのです。特別な道具を必要としない人も当然いますから。

勿論、占いの道具や水晶球を必要とする人もいます。それはひとそれぞれですけどね。
あとはそう、そのサインを見逃さないようにすることと判断を間違えないようにすることくらいかも知れません。
大切なのはたぶん、自分の心との会話のときに誠実であることくらいでしょうね。
それを妖精だの天使さんだのと呼んでもかまわないのだけど、結局はそういうことだと思うの。

それがタロットだとしたらタロットの天使が教えてくれるっていいますけどね。
その中身、実質はそれをなんと呼ぶかとは関係ないですから。

無意識というのは海洋や地底と大差ないと思います。わたしたちは陸地のことを多く知ってるけれど、まだ海の底や地底深くについてはよく知りません。知ってることといえばごく一部でしかないのだからまだまだ手探りでその秘密を探す段階なのです。
陸地なんて地球全体のごくわずかしかなくて、それは顕在意識と大差ないと思うの。

何も知らないんだよね、本当に。自分自身のことですら。

こころを使う方法で何が合うかはやってみないとわかりません。あるひとはダウジングや水晶玉でうまくいくかも知れない。ある人はタロットや占星術がむくかもしれない。こればかりはね、いろいろとやってみないとわからないの。

インスピレーションがよく働いて比較的いつでも使えるのならそれがそのひとにとってよい方法ですから。
伝統? 伝統をあまり重んじないのが伝統かもね、わたしのところでは。

星の導きにしても姓名判断にしても、何かをきっかけとしてインスピレーションを得るものだからなの。だからそれが強く浮かんだとき、逆理を優先します。
きっかけとなる理屈を優先してしまうとうまくいかなくなるからです。
そういう手順ってジェットコースターの助走みたいなものだから。

正しい手順などあると思った? もしそうだったらこんなにタロットのスプレッドが開発されているはずも無く。ただあるのは心を働かせるのに都合のよい雛形があるだけなのです。
そのいずれかの方法でうまくいくならそれでもいいし改良してもいいのです。

うん、そのひとにとってやりやすい方法があるだけよ?

全ては自分の手になじむように工夫するの。なんといっても同じ心を持つ人は二人といないのだから。

それゆえに占いもまたアートの一種なんですよね。

(度量衡の統一も魔法)

Angeliqua@nap master
‏@Ripple1975
確かにエキスパートは道具を選ばないと思うけど、
初心者のときはそれなりによい道具が必要だと思うの。普通の道具ではなくて変なものを使ってそれを行うという芸は自らの熟達振りをアピールするものだから熟達者の就職活動みたいな感じはしますね。(^^;

道具を選んでるうちは・・・なんていうのは玄人が未熟なひとにけん制する意味合いで発する言葉。初心者は素直に華美だったりハイスペックではないけど堅実で良質な道具が必要です。そうしないと道具の良し悪しと技術の関係性に気づくこともないから。

本質的によい道具というのは初心者にとっては善き教師ですからね。

道具が技術を教えてくれるの。正しくない使い方をしていれば結果が出ない。正しい使い方をしていれば結果は出る。変な道具だと道具の教師としての役割が怪しくなるから。




正面から見た写真に顕著ですが、刀の長さが完全に見えません。
また、私の視線や口元が掌で隠れるため、こちらの呼吸や目付が察知されにくくなります。
それでいてこちらは掌に焦点を合わせなければいいので、普通に相手を観察できます。
また、刀の位置もポイント。居合の技が全て無媒介に使える位置。

また、突き出した左手の威圧も強く、
この掌に攻撃を誘引する効果もあります。
こちらはさっと掌を下げて避け、右手ですぐさま斬って終わり。簡単!
この左手はまさしく天狗の持つ木の葉の扇。
神道流系の要の一つです。
こういう不思議な構えがあるのも古流の醍醐味ですね。



これが成嶋竜を生み出したハイキック養成法だ! 成嶋竜の父 成嶋弘毅
https://www.youtube.com/watch?v=7QR_0cTZD0o&feature=youtu.be
(踵を膝より上にする。上から振り下ろすような蹴り)

覗覚星アモン@mryensrh11
21分21
タオルヌンチャクってのはさあ
濡らして使うんだよ

武田惣角も風呂屋の帰り道に喧嘩になって
相手ボコボコにしてたらしいね
タオルヌンチャク使ってw








”仕事を終えて、「今日はジムにいくぞ!」と心に決めて家路につきます。
家につくと、ソファーに腰掛けてホッとひと息。何気なくテレビを見始め、スマホでSNSをしながらゴロゴロしている間に、ジムに行きそびれてしまいます。


 現代の進化論は、このようにジムに行かないでゴロゴロしてしまうことを「正常である」といいます。これは、現代の脳科学においても証明されつつあります。


 ヒトは、自分の生存や子孫繁栄にとって重要となる食事や生殖活動を行うと「快感」といった報酬を感じるようにデザインされています。美味しい食事や好きな人とのデートで気分が良くなるのは脳にある「報酬系」という仕組みがドライブされているからです。


 そして、報酬系においてもっとも重要になるのが「ドーパミン」です。


 ドーパミンは腹側被蓋野にあるドーパミン作動性ニューロンによってつくられる神経伝達物質です。これらのニューロンは、前頭前野、前帯状回や扁桃体、海馬、側坐核といった部位と神経回路がつながっています。


 ドーパミンが前頭前野に放出されると「気持ちよい」という情動が認知されます。
さらにドーパミンが側坐核に放出されると、その放出に至った原因となった(と脳が認知した)行動が「強化」されます。ヒトは生存や子孫繁栄に寄与する基本的欲求につながる行動を強化するためにこのような報酬系の仕組みを作り上げているのです。


 そして、近年の脳科学の研究では、ゴロゴロしているときにも脳の報酬系がドライブされていることを明らかにしつつあります。


 2018年、ジュネーブ大学のChevalらは、ゴロゴロすることによる脳の神経活動について調査したシステマティックレビューを報告しており、座ったりゴロゴロ寝転んで休むときに脳の報酬系が活性化されることを示唆しています(Cheval B, 2018)。これは、ゴロゴロすることが生存にとって必要な行為であると脳が判断していることを意味します。つまり、ゴロゴロしたいという欲求は食欲などと同じように「正常なこと」なのです。

 脳の仕組みも石器時代に最適化されたままであり、僕たちがジムに行こうとしてもゴロゴロすることにより脳の報酬系がドライブされ「ジムは明日にしよ」という判断がくだされてしまうのです。

 では、ゴロゴロすることによる報酬系のドライブを回避し、ジムに行くためにはどうすれば良いのでしょうか?


 この問に脳科学はこう答えます。

 「ドーパミンをハックしよう」


 ドーパミンは脳の報酬系をドライブする神経伝達物質です。
ドーパミンは腹側被蓋野のニューロンにより放出されるため、ある方法によりドーパミンの放出を促進できればゴロゴロによる快楽を遮断できるはずです。

 その方法が「立ち上がって、歩きだそう」です。

 「え?歩くだけ?」と思われるかもしれませんが、姿勢を変え、歩き始めることにより、腹側被蓋野が活性化し、ドーパミンが放出されることが動物実験により推察されています。

 立ち上がったり、歩き始めるときには、
大脳皮質にある運動野および運動関連領野の活性化が生じ、その神経活動が中脳にある歩行誘発野といわれる楔状核、脚橋被蓋核へ伝達されます。
脚橋被蓋核が活性化されるとアセチルコリンやグルタミン酸が放出され、
腹側被蓋野や黒質が活性化しドーパミンの放出が促進されます。
腹側被蓋野から前頭前野にドーパミンが放出されると「行動覚醒」が生じ(Takakusaki K, 2003)、ゴロゴロによる「快楽」を遮断できる可能性があるのです。

 そして、歩き始めたら、
ジムに行くことにつながるような「小さな目的」を達成するようにしましょう。
例えば、荷物の準備をする、コーヒーを入れる、トイレに行くなど、小さな目的を遂行するようにします。
目的を達成すると、さらに腹側被蓋野からのドーパミンの放出が促進され、前頭前野による行動覚醒が強化されるとともに、今度は側坐核が活性化され行動を強化します。
これは少し掃除をすると、スイッチが入ったようにいろいろなところまで掃除してしまう現象からも説明されています。

 立ち上がり、歩き出すことでドーパミンの放出を高めて行動覚醒を生じさせ、その後に小さな目的を達成することでさらに行動を強化させる。これによりゴロゴロしたいという欲求を遮断し、筋トレをしようという情動を活性化させ、ジムに向けて出発することができるのです。

 これが脳科学が「ドーパミン(脳)をハックしよう」という理由です。

 僕たちは、好きだとドキドキし(中枢起源説)、ドキドキすると好きだと感じます(末梢起源説)。


 同じように、僕たちは、やる気があると筋トレをしますが、「筋トレをしようと行動することによってもやる気がでる」のです。”

※画像省略
(歩くことで強制的に「行動覚醒」させることができる。
歩きながら音読して暗記は有効。
いろいろ応用できる。
「行動覚醒」は作業興奮のことだろう)


SYSTEMA-TAMA SS @SystemaTama
2月8日
立った状態から安全に尻餅つけるだけでも、初心者には充分な護身術(の第一歩)だと思います。
一般人にとって、出掛けた先で喧嘩に巻き込まれるよりは転ぶことの確率の方が高いですし
(もっと言えば、暴力で突き飛ばされた時にも役立つし)。







https://twitter.com/tomokidaigo/status/1080825101354905600
”醍醐ともき
@tomokidaigo
凄まじい世界だわ…

歯ブラシで作ったニンジン型武器、枯れ草をつけて地面に突き刺しておいて、暴動のタイミングで引き抜いて使うらしい。

こうして武器を作ることによって刑務所内で起こるギャング同士の暴動に備えることによって自らの身を守るらしい

刑務所内の闇取引 https://youtu.be/-jXkxyT549c
画像
午後10:55 · 2019年1月3日”
(歯ブラシを尖らせて地面に突き刺す。外に出る部分には枯れ草をつける。
草むしりなど掃除って反乱対策になるんだな。
画像は直接見ておくれ。動画は消去済みだと2021/1/20に確認。以上の加筆も同日)


八卦掌64LAB
@0054_yokohama
逆立ちもすごい効果あるから、
壁に足つける逆立ち毎日一分やるだけで、普段運動してない人でもけっこうガッシリしてくると思う。

八卦掌のために一つだけ筋トレ選ぶとしたら懸垂しかないと思う。

体感だと懸垂連続30回ぐらいが一番恩恵が大きくて、
それ以上回数増やしても持久力種目になっちゃうような気がする。
このあたりからマンネリ感も強くなってくるし
加重懸垂とかアクロバット懸垂、指一本懸垂とかそういう進学先を意識するようになる。


護身術・功朗法.bot@Self__Defence
修行年数さえ長ければ効果があるという呪縛から開放されなければ、
実用的な護身技法は身につかない。










ファイヤーマンズキャリーの担ぎ方より、レンジャーロールの方が格好いいので修得したい
19:54 - 2019年5月24日

ray@八卦掌@omi_imanish
8月19日
色んな勁の一つに声で丹田や内臓を振動させて打ち込む技が。
これを雷声(爆発呼吸等)と言う。音の振動を使って強制的に体内振動を起こす。形意六字訣もそうだが、声で気合を掛けると体内に振動が起きる。各門派で異なり、イッとかやる心意門、フン、ハッとかやる八極門、シューとかやる形意門が有名。

渡邉博文@日本八極拳法研究會 @NamazuhigeBaji
8月19日
返信先: @omi_imanishさん、@Baji_wing_chunさん
呉氏開門八極拳では「行気」と言い、攻防に有効な呼吸法です。
「フン」で、攻撃、防御を一動作として用いています。

ray@八卦掌
@omi_imanish
丹田に圧かけるんですよねー

Takuya Sato
@iosteopath
8月19日
返信先: @omi_imanishさん
シューとかは六字決ですか?

ray@八卦掌 @omi_imanish
8月19日
六字訣もありますねー


木製の利点、ガラス製の欠点。





骨川筋右衛門 @hnkwsjemn
背骨に限らず骨をバキバキ鳴らすと気持ちいいというのは錯覚です。
気持ちいいのは筋肉が伸ばされて縮まっていた筋肉が伸びるからであって、
骨が鳴るのは「ついで」なのです。結果としてついでに鳴っている音を指標にすると、
鳴らすために筋肉を固定して関節に過剰な可動域が生まれます。→

過剰な可動域があると体が支えられなくなるので筋肉が勝手に縮みます。
伸びなくなるのと可動域の異常でいつものやり方だと鳴らなくなります。
無理やり鳴らそうとするとこれまで以上の力が必要になり、
関節の負担が増えます。→

ていうか骨をバキバキ鳴らす動物が人間以外にいますか?
動物がやるのは伸びです。
それが効果的だからです。
ちなみに関節が鳴るほど物理ストレスを加えるのは器官的には非常事態なのでドーパミンがでます。
それで気分がよくなった「気がする」のが錯覚のカラクリです。
















「例え話だけど、自然の世界だって春に咲いた花も秋が来て寒くなったら枯れるじゃん。
天道だって生き物を殺すんだよ。育ちきった物は死んじゃう。
同じように、人が悪行に染まってどうしようもないところまできたら殺さなきゃいけない。
この時に必要なのが武の力で、だからある意味天道だよね」

「一人の人間の悪行は、多くの人を苦しませるもんだ。
そんな時、そういう悪人を殺すために用いられるような剣は、ある意味、活人剣と言えるんじゃないかな」

これが宗矩君なんですよ。

しれっとこう言うことを書いて後世に残す当代最強の剣士。
一介の剣豪から徳川家剣術指南役にして初代幕府惣目付として大名にまで成り上がった男。それが柳生但馬守宗矩(星4)と言う男なんです。趣味は能です。ハマり過ぎて沢庵和尚に怒られたそうです。


(『兵法家伝書』(柳生宗矩、岩波文庫)の一部の意訳。

”「柳生宗矩が新陰流の極意を書き記した柳生家の秘伝書。新陰流の免許皆伝書としても使われていたとか。柳生という概念に喧嘩を売り続けて早幾年、遂に本家本元に手を出すまでになってしまいました。
邪道を極めるには正道を学ぶべしとはファック文芸部師範・死ねない文豪氏の言葉ですが、あれですね、実際に学んでみると「え? これ本当に正道?」ということもあるものです。
まず兵法家伝書 第二部『殺人刀(せつにんとう)』から引用します。」

古にいへる事あり、「兵は不祥の器なり。天道之を悪む。止むことを獲ずして之を用ゐる、是れ天道也」と。此こと如何にとならば、弓矢・太刀・長刀、是を兵(つはもの)と云ひ、是を不吉不祥の器(うつわもの)也といへり。其故は、天道は物をいかす道なるに、却而ころす事をとるは、実に不祥の器也。しかれば、天道にたがふ所を即ちにくむといへる也。しかあれど、止むことを得ずして兵を用ゐて人をころすを、又天道也と云ふ。

(中略)

一人の悪に依りて万人苦しむ事あり。しかるに、一人の悪をころして万人をいかす。是等誠に、人をころす刀は、人を生かすつるぎなるべきにや。

「これをものすごく大雑把に要約するとこういうことです。」

「そりゃ人を斬っちゃ駄目だよ。そんなの当たり前の話でしょ。でもね、どうしても斬らなきゃならない場合だってあるじゃん。そいつぶっ殺さなきゃ何万人も苦しむとかね。それ斬るのは別に悪くないでしょ。むしろ斬って当たり前だよ。違う?」

「いかがでしょうか。これが徳川家康に認められたという“匹夫じゃない剣”ですよ。確かに凄まじいまでのオトナのリクツです。各種伝奇小説で宗矩があんなことになってしまった理由がようやく体で実感できました。そりゃ 50 も過ぎて家伝書の冒頭にこんなこと書く人が後世から何を言われても仕方ありません。ごめんなさい隆慶一郎先生、荒山徹先生。今まであなた方を絶望的な虚言癖だと思い込んでおりました。」

「そんなわけで、当サイトはこの本を読むに当たって以下 2 点に注意しました。」

行間から垣間見えるであろう柳生但馬守宗矩の人格に注目する。宗矩ってとんでもなくどんな奴なの?
柳生の剣の理を知る。「柳生の剣って剣禅一如ですよね」「剣禅一如とかはいい。柳生フレーズを探すんだ」

「この観点で引っかかった点を列挙します。古文を引用するのも面倒なので(おそらく誰も読まないし)、適当に現代語へ超訳します。」

「神様が中にいるから妙技を発する、これ。これが神妙剣つってね、柳生の極意なわけ。わかる?樹とかだってさ、中に神様が宿ってるから花も咲いて葉も茂るわけじゃん。でも樹を砕いたって神様引きずり出したりはできないでしょ。そんな風にね、内にいる神様が働くから凄い技がバンバン出る。これだよ。」

(P70 一 神・妙二字の釈)

「無刀っつったって別に刀を取る必要はないよ。刀取って見せびらかしたって仕方ないでしょ。大道芸人じゃないんだからさ。「取るぞ、取るぞー」っつって相手が取られるの嫌がったらそれでもいいんだよ。その間に杖でも扇でも使ってボコにすりゃいいでしょ。何でもいいから勝ちゃいいの。それが大事なの。」

(P98 無刀之巻)

「転(まろばし)っつったらあれだよ、心が転じることなのね。こう、舟の漕ぎ跡みたいにね、先に進んでくと後は消えてくみたいに一箇所に留まらない。これ。大体ね、一つのことに執着なんてしたら碌なことないよ。「蕾見してみいや」とか言ってショタっ子追いかけてたらスパーンと殺されちゃうからね。「心を留めない」。いいこと言ったねえ。もうこれ極意。ちゃんとメモった?」

(P110 一 摩拏羅尊者の偈に云く、心は万境に随って転ず、転処実に能く幽なり)

「これらを踏まえて、この本から読み取れる柳生但馬守宗矩の人物像を並べてみましょう。」

なんか知らないけど物凄い苦労をしてきた人。ところどころに「こんなことやったら碌な死に方しないよ」的な注意が入るが、その根拠が分からない。分からないが、何か具体的に嫌なことがあったんだろうなと思わせる説得力がある。
この本は言わば教科書だが、心得に当たる部分の書き方は非常に親切。ある概念を説明するときに古典を引用したり、表現を変えていろいろな側面から書いてみたりと懇切丁寧。知識も深いし、表現もなかなか豊か。
白か黒かと言われると、やはり限りなくグレーだと思う。剣術自体について語ってる部分は非常にストイックなのに、冒頭の殺人刀云々がやたらと政治的過ぎます。終わり付近で急に「この歳でようやく剣術の滋味が分かってきた」としおらしいことを言い始めるのも怪しい。

「このように、ある程度伝奇物に慣れた人なら至高の妄想元テキストとして楽しめるはずなので、みんな読んで心の中のオレ宗矩を育てるといいです。
その他気になったことなど。」

天狗コミックこと『新陰流兵法目録事』はやはり素敵すぎ。一人一人が必殺剣を持った天狗たちってどこの羅列キャラですか。智羅天の剣術「虎乱留」(こらんどめ)が気になります。
家光が宗矩に宛てて書いた感謝状が収録されているが、 5 行くらいの文がどうにも頭悪く見えて仕方ない。漢字の開き方とかが何とも言えず気持ち悪い。家光は当時 17 〜 20 歳。うーん、これはボンクラ説を言い立てられても仕方ないかも。
鍋島の殿様から来た書状が物凄い勢いで柳生の剣理について語っていて恐ろしい。いくら柳生に弟子入りして免許皆伝までもらってるからって、柳生の極意悟りすぎ。ほとんど家伝書と同じレベルのこと書いてるじゃないですか。何この武術に理解がありすぎる為政者。

(2006-03-12 追記)

「“一人を殺して万人が生きるなら云々”は別に普通なんじゃないの、という意見をいただきました。」

殺すことを正面から肯定ってのは世間体が悪いし、かといって実際には殺すわけだし。という状況からするとあの言回しはごく自然だと思います。一般的にではなく、プロの言葉としてですが。

「確かに普通です。まあそうとしか書き様がないよね、という感じ。ただ、あの部分を引用したのは理屈自体の問題ではないのです。
隆慶一郎の小説に出てくる柳生一族というのは“徳川の天下を安定させるため”という理由で様々な残虐行為手当を行うわけですよ。天皇の子どもを皆殺しにするとか、秀忠の兄弟を暗殺するとか、終いには天皇自体を亡き者にしようとするとか。そういった行動原理は全くの隆慶一郎フィクションだと思っていたんですが、実際に著作を読んでみると、当の柳生宗矩がそういう趣旨の発言をしていたわけです。
ああ、隆先生は火のないところに煙を立てたわけじゃなかったんだ、単に火に油を注いでいただけだったんだね、という感動の表れです。油の量と質は自ずから別問題ですけどね。」”)

原田 実@gishigaku
2017年9月18日
岩波文庫でハウツー本と言えば『兵法家伝書―付・新陰流兵法目録事』と『五輪書』








しかも原発を守りながらだぞ?











最近は「人間が737のエンジンに吸い込まれた結果」
「人間がC-17のフラッペロンに押しつぶされた結果」
「12.7mm弾薬を金槌がわりに使った結果」の研修を受けました(*´ω`*)

某国の整備兵@真珠湾の妖精さん
@kazoosky
伸びたからもう一つ。
C-17フラッペロン事故は動作確認作業中のインカム音声も聞いたけど…(流石に希望者のみ)
ただただ恐ろしかった。
飛行機の油圧関係、ランディングギアドア、フラップやエルロンは絶対迂闊に近付いちゃダメだし
動かす前の目視確認はどんなに日常的にやってても流しちゃダメ。








(”■ 拳の握り方 2
 小指・薬指・中指の三指を折り曲げ,
示指で中指を斜めに押え,
その上を拇指でしっかりしめつけて握りこむ.
 この握り方は30年前まで普通に使われた方法であったが,
示指と中指はよくしまるが小指がゆるみがちになるのと,
 少し握りにくいという理由で,
いつの間にかこの方法をとる者が少なくなってしまった.
しかし、慣れれば別に握りにくいということはない.


(画像省略。
画像を見るに人差し指を完全に折りたたんでいない。
これこそが本来の正しい拳の握り方だったらしい。
いわゆる「正しい拳の握り方」が別に伝統的でもなんでもないことがよくわかる。
今の拳の握り方って西洋武術の影響が強そう)



(”松村
「人差し指の力を抜いてただ手の平に添えておくようにすると、
肩の力が抜けてもっとラクに動かせるようになるんです。

パワールートの話で言えば、
人差し指は身体の前面の筋肉とつながっていますから、
ここの力を抜くと前面の無用な緊張がとれ、
後面の筋肉が使いやすくなると思うんですね。
身体の後面は、動作をする際のエンジンにあたりますから(以下略)”)
(この人の話し相手が大本系の甲野何某w)


空密
‏ @ustimarak
4月15日
返信先: @jkatatsuyanakaさん
これは腰と股関節が緩んでいないとやりにくそうです、また肩甲骨下あたりもよく緩んでいないと難しそうです。

Lewgey
‏ @sijeccanj
4月15日
返信先: @jkatatsuyanakaさん
いつもこの握り方です。
手首がよく締まりますよ。

咲次郎
‏ @BxxSIEBw3iWmacM
4月15日
返信先: @jkatatsuyanakaさん
横から失礼します。
富名越義珍先生の唐手術(1926)
の写真もこの握りが載っていたと思います。

西川 享助
‏ @tokyosibucho
4月15日
返信先: @jkatatsuyanakaさん
これ、台湾の中国武術の先生に教わった中指一本拳と同じ握り方です。

ai
‏ @ai_tapioka
5月3日
返信先: @jkatatsuyanakaさん
殴り続けても指の骨が折れにくい。




(富名腰義珍『唐手術』の表紙)






峨骨
‏ @Chimaera925
20時間20時間
なるほど、合理的だ。一方、俺はロープを用意した。
他の用途でも使えるしな。逃げられるくらいの長さと強度はあるが、隣のビルに飛び移るのも可能だから選択肢は多い。

骨川筋右衛門@hnkwsjemn
8月28日
O脚かX脚か、という問題は
股関節に内旋の力がかかっているか外旋の力がかかっているかということに過ぎない。
O脚は外旋、
X脚は内旋。内旋外旋というのは専門用語なんだけどちょっと調べて実際にやって確認してみて欲しい。O脚ガーとかいう話はたったそれだけの問題だから。

んで、矯正していく場合、
自分の現状の反対方向に捻るだけ。注意点は足をつけた状態から捻らないこと。ちょっと足を浮かせて、股関節を捻って足をつける。以上。足がついた状態から捻るとねじったゴムみたいな感じで元に戻る力が発生する。足を浮かせて捻っても同じ現象が起きるが→

上から体重がかかっているので簡単には戻らない。
意識付けて習慣化するだけ。継続すれば改善する。

補足するとXO脚やOX脚もあるがこれは膝下が関係している。本来は膝下はほぼ内外旋しないのだが、
こじらせてると可動域がどんどん広がる。人間は基本悪化しかしなく、
逆方向の動きが減少するので、
一見内外旋してないように見えるが本来動かない方向に動いて筋肉で固めているだけである。→

XO脚やOX脚はこじらせ度合が酷いので面倒だが、
やることは同じで逆方向に捻る。股関節と膝関節でそれぞれ逆方向に。
注意点は足裏が横を向かないように垂直に体重をかけること。
足裏が横なんて向かねーよ、というのは誤りであり、力の方向性の話であって、足の甲と裏の使い方が逆転している人はザラだ。

身も蓋もない話をすると、
体の使い方の修正はバレエのバーレッスン的なものをやるのが最も効率がいいのかもしれない。







佐山史織 @doranekocompany
7月24日
1 ・両手に500mlのペットボトルを一本づつぶら提げて肩の高さでキープして目をつむる。
しばらくして目を開けたとき、左右の高さがズレているか見ると、体の左右の偏りがわかる。

2・今度は片方の中身を少し減らして同じことをする。
本来なら重い方が若干下がるはずだが、
がんばりすぎる人、無理をする人は左右が水平のままになっている。これは意識の偏りがわかる。

一番良いのはオートバランサーをオンオフ切り替えられること。
ペットボトルを使わなくても、完全にオフにできるなら、自分の腕の重さが肩にどれだけかかっているかがわかるし、重力が自分を縦に押し潰している圧も感じ取れる。


佐山史織
@doranekocompany
佐山史織さんが古武術 刀禅 是風会をリツイートしました

お、同じようなことを書いている

佐山史織さんが追加
古武術 刀禅 是風会
@zefu_kai
つまり、真っ直ぐな状態を保つ能力が高い人は常に細かく傾き続けている(それを知覚している)人、と言い換えることもできます。
休養を取る、必要でない筋肉を緩める判断など、自己の状態管理の能力も似たところがあります。…
このスレッドを表示
14:14 - 2018年7月26日


古武術 刀禅 是風会
@zefu_kai
13 時間
古武術 刀禅 是風会さんがベニガシラ@コミケ3日目西や-01aをリツイートしました

身体的なバランス感覚にも通じます。
転びにくい人は、転んだ経験が多い人。
転んだ経験=自分がどういう状態になると転ぶのかの学習だからです。
また、「慎重すぎる手は壺を落とす」という諺があるように、
転ぶことに戦々恐々とし過ぎるのも却って危ない。
受身はその点でもいい稽古になります。

古武術 刀禅 是風会さんが追加



古武術 刀禅 是風会 @zefu_kai
多くの伝統武術的には「体軸が真っ直ぐの状態」というのが大事なのですが、
真っ直ぐな線というのは物理的には身体の中にないので、それは結局概念であり感覚なんです。
なぜ真っ直ぐがわかるかというと、それは傾きがわかるからです。その感覚が微細であるほど真っ直ぐを維持する能力も高いわけです。

時事刻々、微細な傾きを感じ続けることができれば、早いうちにそれを修正できます。
そして人間は完璧に真っ直ぐでいる状態はありえないので、常に少しは傾き続けています。このことを認知するのも大事です。
自分が傾いていること自体を否定してしまうと、傾きを知る感覚は研ぎ澄まされません。

つまり、真っ直ぐな状態を保つ能力が高い人は常に細かく傾き続けている(それを知覚している)人、と言い換えることもできます。
休養を取る、必要でない筋肉を緩める判断など、自己の状態管理の能力も似たところがあります。
風邪をひきにくい人=常に細かく風邪をひいている人、とも言えます。

佐山史織
@doranekocompany
7月24日
茶道の引き柄杓の置き方と杖術の杖の置き方の相似は心法、身法が同じ方向性のものをよしとしているからだが、これは触れ合気や単鞭の鉤手にも通じる。仮に「松葉の理」と名付けよう。
これは松葉が「人」の字のような形をしていて、それを地面に押し付けると横に広がり引き上げるとすぼむのに似る。

もし松葉を引き上げるときに間に物があればUFOキャッチャーのように挟まって取れるだろう。
これは物をつかむとき、横のベクトルではなく縦のベクトルの運動の結果、パンタグラフのようになるということ。これは直接左右に物を挟むのとは違った効果が発生する。

これを足でやると、しゃがむことで足が横に伸びる(掃腿)。
そして伸ばした方の脚を軸にして引き付ける(気を付け、休め、直れ、で直る方の脚に寄せる)ようにすると、
尺取虫のような運動になる。これも、地面を蹴るのではなく重力の自由落下を前進に転化するので通常とは違った効果が得られる。



佐山史織
@doranekocompany
1 ・両手に500mlのペットボトルを一本づつぶら提げて肩の高さでキープして目をつむる。
しばらくして目を開けたとき、左右の高さがズレているか見ると、体の左右の偏りがわかる。

2・今度は片方の中身を少し減らして同じことをする。
本来なら重い方が若干下がるはずだが、がんばりすぎる人、無理をする人は左右が水平のままになっている。これは意識の偏りがわかる。

一番良いのはオートバランサーをオンオフ切り替えられること。ペットボトルを使わなくても、完全にオフにできるなら、自分の腕の重さが肩にどれだけかかっているかがわかるし、重力が自分を縦に押し潰している圧も感じ取れる。
2018年7月24日

覗覚星アモン @mryensrh11
3時間3時間
「実戦で使えるのはパンチと肘と膝とローキック」
これ芦原先生の言ってた事ね
自伝に出てくる
確か「空手に燃え空手に生きる」だな
(芦原先生の自伝って3冊あるのね)

肘が無いだけで私が書いてる事そのまんまだろ

(鍵をかけてからつぶやいた内容ここから。
想像以上の策士)

”八卦掌64LAB@0054_yokohama
2019年2月4日
は~!青空教室体験予約15人、
最大3割がドタキャンやバックレするとしても10名は体験に来てくださる。
いまのところ体験からの定着率6割なので、現会員の東京勢が来てくれることも考えると、
代々木公園青空教室はいきなり8名のフルメンバーでスタートできるかも、こうまでうまくいくとは……。

例えば道場破り対策。
他に実戦八卦掌を名乗ってる団体はいくらでもいるのに、
日ごろから「強くない」「めっちゃオタク」と自嘲してる私をわざわざ狙ってくる時点で
男を下げまくっているし、私に負けでもしたら生きていけない。

とこ老師が私、何だかんだ会社やめて死ぬほど練習してるから、
誰が来ようと無傷では帰さないし、当然だけど負けても看板は下ろさない。
(「強さブランディング」で売ってないから)
つまり道場破り側にはどこまでもデメリットしかない。

弱いと言ってるけど、宣伝能力はあるのでネット上での知名度はどんどん上がっていく。
早い段階で潰さないと自分の商圏が侵されるけど、前述の理由で道場破りはできない。
するとどうなるかというと、ネットに匿名で悪口を書きまくるしかない。しかしこれも私の狙い通り。

ブランディングとの兼ね合いを調整しながら突っ込ませる余地をわざと残して
アンチが生まれてくるのを待った。
案の定グーグルで八卦掌と検索すると私の絵がすぐ出てくるようになったあたりで4人ほどアンチが発生した。
すぐブロックして私は彼らが「育つ」のを、たまに挑発しつつ密かに待った。

みんな自分の流派の術理とか歴史をこれでもかと引っ張り出して正当性を主張しつつ
匿名で私を叩きまくったらしいけど、私はそのツイートを見てもいない。
引用RTしてわざわざ見せようとしても私は絶対にリンク元を踏まなかった。
見ると反論しちゃうから、感情コントロールのためにあえて全く見なかった

アンチの中の人、じつはもう特定できてる(その道場にいるフォロワーさんが教えてくれた)、
しかしここではあえて誰かは言わない。言わないのが大事。

「明らかにちゃんと八卦掌をやってる人たち」が
匿名で私の悪口をいいまくってる状態を一定期間維持したかった。
人の悪口って言えばいうほど自分が嫌われる。
内容や正当性に関係なく、怒ってる人や、人を攻撃してる人は嫌われる。
そこは逆に私が寛大さをアピールするチャンスにもなっていたと思う。

関東で八卦掌を始めようと思ってる人が
「ここの先生、ロクヨンラボの悪口を言ってるあのアカウントの中の人かも……」と思ったら
とても通おうとは思わない。(実際にそういう理由でウチに体験に来た人もいる)
東京はやっていける目途が立ちそうだからここら辺までは話していいかな。

ダシに使ってしまって申し訳ないと思ってる。
こんな作戦がまだまだ十や二十はあるぞー。

イラストシリーズの話しよっか。
私はどんな層に売るか?と考えた時に
「若くてオタクな子」しかないと思った。
若者狙い撃ち路線は前述の「道場の老衰」を目にしたり、
母団体の平均年齢が上がり続けてる事から最初から決めていた。
なぜオタクか?というと八卦掌修行にはものすごい長い時間を要するから。

40歳になっても50歳になっても
日曜朝には必ず早起きして仮面ライダーとプリキュアを見る、
あの性質が欲しかった。
身体能力の高い奴やケンカ強いやつなんか八卦やらせてればいくらでも作れる。
欲しかったのは飽くなきオタク性だった。

ちなみに不良ばかり集めるプラン、
高齢者を狙って健康太極拳みたいな路線を狙うプランもあった。
女子クラスは姉弟子にちゃんとしたプランがあったようなので私は完全に切り捨てた。
22:04 - 2019年2月4日

なぜ男の娘なのか?というと理由は死ぬほどある。
(ちなみに私は普段、女装少年やショタキャラは一切描かない)その理由の一つに
ツィッター上での防御性能が高い事があげられる。
女の子のイラストで宣伝してクソフェミに「性的搾取」だなんだと突っ込まれたら面倒臭い。

ちなみに裏設定では、超太郎はバイでモツくんは完全にホモ、
クソフェミに叩かれたら「LGBTを差別するのかこのヤロウ!」と論点をすり替えて
ボコボコに叩き、本物のLGBTの人たち(コネがある)を巻きこんで炎上させて、
一気にフォロワーを増やすプランもある。

あと私の絵は本来ものすごいエロいので、
女の子キャラを書いてしまうと際限なくエロくしてしまい収拾がつかなくなり、
身を滅ぼす危険性もあった……。

今夜はこの辺にしときましょう。
最後に自慢させてもらうと、今いる会員はすごいよ。
全員が若さと情熱に満ち溢れてるよ。
平均年齢20代だぜ?そんな内家拳道場ある?ないよ。
色々な計画がぜんぶ上手くいったのもあるけど、
結局はみんなのおかげ、私は幸せ者ですよ。

(ここまでを消去してから鍵を外した)

八卦掌64LAB
@0054_yokohama
こんだけ徹底的に小細工する私がわざわざ裏事情を楽し気に話すってのは、
まぁこれも伏線になってるってことです。”






amon bonbon princesse
‏ @mryensrh11
4時間4時間前
? 私も五歩拳知らねえぞ?

ようつべでぐぐったら
なんか弾腿の出来損ないみたいなのが
出てくるけど これか?

弾腿なら
まあ、北派共通の基本と
言えないこともないんじゃない?

(十路弾腿 第四路 撑扠
https://www.youtube.com/watch?v=aOBEuZdZwks)

机龍之介
‏ @tukue_ryunosuke
9時間9時間前
中国武術の基本中の基本「五歩拳」。習ったことないし、やったこともない。同じことをやれと言われてもできません。ここまで断言されると、僕は中国武術をやっていないということみたいです。
僕のまわりの少ないない数の中国武術家も自称か偽物だったみたいです

養徳継心@e4MlgtK3XLu2M3L
9月18日
故・中島らも氏が
「どうやったら小説家になれますか?と聞いてくる人は駄目で、本当に小説家になりたい人は書いたものを持ってきて、どこが悪いかを聞いてくる。」と言っていたけど、武道・格闘技も同じで、本当に上を目指してる人は自分で錬磨・工夫した上で疑問点を聞くと思う。

そういう意味で私は全然駄目で、20代の前半ぐらいまで
「先生、筋トレってした方がいいですか?」とか聞いていたボンクラだった。
肉体労働に従事して以前よりはガッシリした時
「ちょっとしっかりしたな。◯◯君は聞いてばかりいたけど、
やらんとわかるわけがないやろ。」と言われて恥ずかしかった。
7:19 - 2019年9月19日



[非公開] amon bonbon princess @mryensrh11

7月23日
古流の居合とかね
地味な基礎だけ延々やらされる
例えば素振りだけ延々やらされる

そういうイメージがあるかもしんないけど

わたしゃー すべてがそうとも思わないんだよね

地味であるのか?
延々であるのか?

それはあなたの「解釈」にすぎない
あなたがそう「名付けた」にすぎない
と思うわけさ

例えばさ 前も書いたはずだけど
駒川改心流の講習会で黒田先生が
腰の刀を抜いて青眼に構えてみせる

その時に言うわけさ

「この刀を抜くという動作ひとつ取っても
究極的に突き詰めれば居合の技そのものになります
ただ、そこまで徹底的にやっていると
今日の講習会で駒川改心流の型を全く稽古できなくなるので
今日は取り敢えずこう構えてください、とだけ言っておきます」

ただの構えですら十分ひとつの技になるわけさ

だから素振り3ヶ月とかさ
逆にものすごい駆け足じゃない?
という解釈も成り立つと思うんだよね

中途半端なカッコだけの素振りならさ
3ヶ月どころか3分で飽きるかもしんないけど
ちゃんと古流の教えが残ってる所で指導を受けるのなら

「3ヶ月でモノにしてみせろ」とお題を与えられたのと同じだぜ?

例えばね 柔道の前回受身ってあるでしょ
あれね 古流柔術 例えば四心多久間流柔術にもあるんだけどさ

普通の柔道の前回受身したら前に進んじゃうでしょ?
コロリンって転がるわけだからね

四心多久間流の場合は定位置で回るの
まるで空中浮遊してクルリンと回る感じ

無足とか浮身とかそっち系ね

お前ら「入門したら受身しか指導してもらえない」
って聞いたら
「うわー ドケチw 月謝泥棒」とか思うでしょ

確かに月謝泥棒な道場も多いけど
全部がそうとは限らない

浮身だの無足だの極意技につながるわけでさ
ある意味においては
「3ヶ月で極意を掴んでみせよ」とお題を貰ったのと同じだから

いや待て 仮に受身ができるようになったとして
それが極意にまでつながっちゃうものか?
というと それがつながるんですなあ

例えば塩田剛三先生も
合気道は1つの技が分かったら100の応用が効くとか
なんとか そういう風な事を言ってた

尚雲祥とかの「半歩崩拳打遍天下」だって
そういう意味もあるんじゃない?



7月24日

不正選挙、不正選挙って騒ぐのはいいけどさ
アホのリチャコシが不正選挙に噛み付いてるの見ればわかるように
「ヤツら」はわざとバレるのも計算ずくで
不正選挙やってるからな?

こんな安い釣り餌に食いつくようじゃ
お前はバカだ


それどころか戦後やらかしたみたいに
預金封鎖だの財産没収だの
本気でやって来かねないからな

その時の抜け道として
びっちこいん・・・・

いやー? やっぱ無理かな?
とりあえず、今年後半から来年にかけて
非常によろしくないと思うんだよね

所詮は選挙なんて
ただのイベント

志のあるやつが議員になったって
政権取ったら手のひら返ししなきゃ
自分の身が危ない

それこそJFKみたいに撃たれちゃう

だから不正選挙を無くそうが
この構造を変えなきゃナンセンス

日本そのものがブラック企業だからね

なんでこんな事になった?ってのを
ほじくり返すと政治とか歴史とか
話がえれー事になるんだが

それこそこの前の参院選なんかも
無関係じゃないしね

世の中を変えたい!とか
妙にリキんでる
意識高い系のアカウントは
「ここが正念場」とか言うけどさ

正念場なんて大昔に終わっちまって
私らはハッキリ言って
敗戦処理をやっているわけなんだよね

正義の味方なんぞ
とっくの昔に無様な完敗をして
泣きながら逃げてっちゃったのさ

空気読めよっていう圧力は
本来のあるべき姿としては
以心伝心に代表されるような
テレパシーまがいの能力だったんだと思うよ

今は劣化がひどすぎて
もう害悪以外の何ものでもないけど



7月26日
アレだよ 私が時々書くジョークがあるだろ
人間が10人で椅子が7個の話

ドイツ人の場合「あと3個持って来い」
アメリカ人の場合「優秀な7人が座ればいい」
日本人の場合「みんな我慢しましょう」

バカは発想が違うねえww

ガソリン容器での購入者に、本人確認などGSに要請へ news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs...

怪しさの例1

早速ガソリン購入に本人確認なんて話題が出てきてる
ずいぶん手早くないか?

そもそもさ、こんな新ルール導入しなくても
40リットルものガソリン一気買いって
今の法律でも既にアウトだよね?
消防法で規制があるはずなんだが?

togetter.com/li/1378000

ちな、火事は7月18日な

今日でやっと8日め

随分手際のよろしいことで


ちなみにムッシュは
ガソリンそのものが禁止の方向
自動車だって今みたいなガソリン車は
全面禁止の方向って書いてるよな

最近のハイブリッドだ何だもその一環

ガソリン禁止の理由は
爆発物に近いから武器的な使い方ができる
パンピーどもの武器は没収したいという
やつらの本心さ

もちろん、ハイブリッドだ何だで
脱ガソリンをする上で
電気の需要ガーなんてのも出てくる話題だろうね

日本じゃ安心安全の原子力発電があるけど(爆w

だってさあw
CO2削減しなきゃあかんやでだしww
地球温暖化防がなきゃだめじゃ〜ん(嘲笑w

いまだに地球温暖化ガーとか
CO2ガーとか言ってるバカども
私が近所のセルフサービスGSで
ガソリン買ってきて家に放火してやろうか?

(なぜ地面を蹴るのはダメかをきちんと解説していてすごい)



魂のナインゴラン@hardbodykun
9月10日
返信先: @kikunokatsunoriさん
これって、蹴りとかにも応用効きそうですよね。
あと、パンチの際はこのストレートからフックまで繋げる事は可能でしょうか??
もしくは、やはり空手となると、コンビネーションという概念はなくなりますかね?









Katsunori Kikuno Best Highlight 2017
https://www.youtube.com/watch?v=pM7Q5kUR0nA&feature=youtu.be





苔むす。@bug20366002
9月17日
返信先: @kikunokatsunoriさん
なんだか太気拳の這いを彷彿させますな。



(一人が前屈立ちで前進、
もう一人がそれを押しとどめる稽古。
「顔出さないように。
みぞおちをずっと張り続ける。
目線の高さ変えないように。
転がっていく、転がっていく。
みぞおちもっと張って、張り続ける。
一瞬もひるまない(?)
足が浮いている瞬間もずっと強い状態であり続ける。
まっすぐ前を向いて。」

(壁を押すのも良い訓練になる。)










amon bonbon princesse
‏ @mryensrh11
5時間5
まるで太極拳の推手だな

推手ってのも結局は
相手の力の動きを読む事だと思うんだよね

詠春拳の黐手と同じ
ムエタイの首相撲と同じ
柔道の崩しと同じ



解説すると、痛みというのはその部分が許容できる収縮力以上の伸張力が加わった時に発生する。
もともと筋肉は縮む様にできていて伸びる事はない。
伸びていると感じるのは縮みがデフォになっているのを段階的にやめているだけで元の長さに戻っているだけにすぎない。

つまり持続している縮みを解消しない限り痛みは取れない。
そして縮みを解消するにはより縮めればいい。
縮みが一定以上を超えると筋肉は断裂の危機にさらされるのだが
その時に強制的に縮みがリセットされる。(外力で縮むと断裂する)
なので自分で縮みをコントロールして縮めるのである。

ということで伸ばす系はダメ。縮みを保って段階的に縮みをやめて結果的に伸びる(元の長さになる)はいい。

粂原圭太郎@かるた名人&勉強法の人@k_kumehara
4月20日
東大の脳科学教授に聞いた話が超ためになったので、共有!

・脳は数時間の勉強では疲れない
・疲れたと思ったら、それは脳以外の「目」「首」「腰」等の疲労が原因
・1つのことに「飽きた」状態も「疲れ」と錯覚する
・勉強に疲れたと思ったら、ストレッチをして科目を変えれば長続きする

広まれ!

ベッティ【弱体化した上、人生に疲れ中】 @no_aiki_no_life
4月8日
ベッティ【弱体化した上、人生に疲れ中】さんがタマたん!をリツイートしました

養神館系の人間には、これは受け入れられないんですよね...。養神館の技法は基本、全て前重心で出来てるので...。

ベッティ【弱体化した上、人生に疲れ中】さんが追加
タマたん!
@OmnnU
合気道の重心は少し後ろ側の方がいいかも、体捌きで前のめりになって力みが出てきました。



お腹側に重心を置くのと前のめりでは全く別物ではないかという話でした。

元ツイートの方が、合気道で前のめりになって力んでしまうので後重心(背中側)の方が良いかもという話に、
養神館系の方が養神館では基本前重心という話をしていて、それの資料とコメントでした。



(塩田剛三直伝
養神館合気道 精髄
監修 井上強一(本部道場長)
指導 養神館指導部

腰の前進で
重心を押し出す

足だけを前に踏み出すのではない。
腰を押し出すことによって、重心を前に送り出すのである。
このとき後ろ足が突っかい棒の役目を果たす。
そのため、後ろ足は膝が曲がらないように常にピンと張り、
足裏をしっかり畳につけて動作の支点とする。

前足に充分に重心が乗ったところで、
膝を前にせり出す。
前足の動きは止まっても、
腰がさらに前進して、
重心を前に送り出すような形である。
そのためには、前の膝を楽にしておかなければならない。
膝のせり出しによって、後ろ足は自然に引きつけられる。


骨川筋右衛門
@hnkwsjemn
2月22日
最近聞いた話で、食事をする時に前歯で物を噛む様に意識すると
噛んでいるうちに奥の歯も使われるので噛み合わせがよくなる、というのがとても役に立ちました。

顎はバランス感覚にとても影響を与えるので片噛みとか歯を食いしばりっぱなしは非常によくない。


まくるめ@MAMAAAAU
2月22日
歯のくいしばりがなかなかやめられないです

骨川筋右衛門@hnkwsjemn
返信先: @MAMAAAAUさん
習慣を変えるのは大変ですからね。
方法としては歯を食いしばる習慣を別の習慣に置き換えることです。
内容は舌の先の方で上顎を押しっぱなしにします。
舌で上顎を押してる間は噛みしめられないので。




人から質問されたので調べたのですが、のめり込むタイプの人は大体当てはまる気がします。(自分も)

骨川筋右衛門@hnkwsjemn
2月22日
世の中のストレッチ認識は大間違いなので正しいやり方を説明する。
人間は「この位の重さにはこの位の出力」という比率が決まっている。
(例、ポケットティッシュに重しを入れて渡すドッキリ)なので
「このポーズをするにはこの位の出力」でできてるポーズを押しきること(つまりいわゆるストレッチ)→

をすると筋肉の部分断裂や過剰伸展(伸びきったゴム化)が起きる。
なので押しきり方式のストレッチをやっていて可動域が広がるのは関節の固定力を低下させることになる。
正しいやり方は「このポーズにはこの位の出力」でできたポーズの出力を下げるだけだ。
そうすればその出力に合ったポーズになる。

つまり「筋肉に意識を集中する」という原則を保ち、
力を抜いていくという事がストレッチの本質なのだ。
これを理解すると筋トレとストレッチが同一線上に並ぶ事になり力を出すのも抜くのも同じ事になる。

ポイントは「体は勝手に出力に見合ったポーズをとる」ので
余計な事(無理に倒す、撚る、伸ばす)をしないようにすること。
特に伸ばすは間違いやすく、屈筋を伸ばそうとすると反対の伸筋が収縮するのがオチである。
作為的なことはせずに出力を段階的に下げ、出力を下げた事によるポーズの変化を観察せよ




"歯ぎしりの力は、起きている時に思いきり噛む力より大きく、
その力は歯と歯周組織の許容限界を超えるとも言われています。
歯をずらさずに食いしばるクレンチング(無意識のくいしばり)も同様です。
クレンチングや歯ぎしりの強さは、日によって異なることが研究で明らかにされ、
心配事があったり疲労した時、つまりストレスを受けた時に強くなるようです。

ストレスを受けると、無意識にクレンチングをするようになり、
歯と歯周組織に耐えられないほどの大きな圧力がかかります。
歯の痛みや、歯の揺れが気になるとき、無意識に行うクレンチングがその原因の疑いがあります。
クレンチングする筋肉は、本来、内臓の筋肉と異なり、
自分の意志でコントロールできますが、
意志に関係なく緊張するようになってしまった場合には、それをほぐす訓練が必要となります。
クレンチングをやめるための訓練法

1. 「唇を閉じて上下の歯が接触しない状態を保つ」を常に意識して実行する。
2. ストレッチ運動をする。筋肉をリラックスさせるよう、
3. 力を抜いて筋肉をほぐすように伸ばす。首や手足、腰の筋肉もやってみるとよい。
4. 手を思い切り上に伸ばして、
緊張させてから一気に脱力させる。肩を上に上げられるだけ上げて、一気に力を抜く。
筋肉を緊張させてから一気に力を抜くことにより、筋肉が脱力する感覚を体得する。
自律訓練法を習得する(シュルツ氏法)。

※1.は、特に頭の隅においておくといいでしょう。
2.・3.も何かの折に行うようにしたらいいと思います。
4.は、真剣に取り組まないと習得できない方法ですが、
できるようになれば効果は高く、全身的な問題も解決できる可能性があります。興味のある方は取り組んでみてください。

自律訓練の手順

薄暗い静かな部屋でくつろいだ姿勢をとる。
ゆっくりと4、5回、腹式呼吸をして気持ちを集中させる。
「気持ちが落ち着いている」と心の中で4、5回、ゆっくり繰り返す。
右手(利き手)に意識を集中させて「重くダラーッとした感じがする」と、心の中で唱える。
続いて左手、右足、左足と同じ言葉を唱える。
再び2.を行う。
右手(利き手)に意識を集中させて「右手が温かくなる」と心の中で唱える。
続いて左手、右足、左足と同じ言葉を唱える。
再び2.を行う。
そのまま眠りにつく時以外は、大きな伸びをして気分を現実に戻す。

※毎日1.~7.を2~3回(1回当たり約5分)続ければ2~4ヶ月で習得できるようになるでしょう"







香箱座りは難易度が高いので実際は相撲の立会いのポーズ?がいい。具体的には蹲踞の姿勢から両拳を床につけた状態。それができるようになったらヤンキー座りに移行する。

骨川筋右衛門@hnkwsjemn
4月4日
仕事柄体の使い方をよく質問されるのだけど、聞いてる人には意味不明な返答を繰り返していたのだが、ようやくまともそうな答えがわかった。
・人それぞれ出力方式が違うのでそれにあったスタートポジションを作る
・出力方式は内旋と外旋
・自分の普段のスタートポジションから90度余裕を作る

内旋外旋というのは腕なり脚を内側に回すか外側に回すかということで、
スタートポジションから余裕を作るというのは出力方式の逆方向に回しておくということ。人間は得意な動きを繰り返すので、内旋型は関節締まりすぎ、外旋は関節開きすぎになる。(どちらも筋肉は縮んだままになる)

9月20日
なんでも腰痛の9割は水分不足が原因とのことなので水を飲んでみる。要するに筋肉の水分不足で弾力性に乏しくなるので水分をとろう、ということだろう。

腰痛は怒りが原因だったり、水分不足が原因だったりして大変だな。

ちなみに一日2リットルだそうです。当然ですが個人差があるので微調整が必要でしょう。日中に飲むようにすれば夜間の尿意が激増することはないと思われます。

はっきり言っておきますが、あらゆる健康法は基本的に効きます。問題は継続です。面倒になって結局やめます。人間はそれくらい継続性がないです。

このツイートは表示できません

骨川筋右衛門
@hnkwsjemn
9月20日
自分の場合は腹圧がかけられるようになったら解消しました。(自分語り)

このツイートは表示できません

骨川筋右衛門@hnkwsjemn
返信先: @Io0oI0o0Iさん
そうです。それです。
壁に背中をつけて腰の反りを無くすようにするのでも同じ効果ですのでそちらもやってみるといいと思います。
コツは軽く腹筋をしめてお腹に息を吸っていってへそを押す感じです。
2019年9月20日

骨川筋右衛門@hnkwsjemn
何年かぶりに徒手療法を調べたのだけど、
これもうセルフケアの最適解なんじゃね?というものを見つけた。フロッシングという。
voodoo flossで検索すれば動画でも見れる。ゴムバンドを患部に巻いて動かすだけ。
一回2分程度。

一見加圧トレーニングじゃん、という感じなのだけど、
加圧トレーニング的に使えばトレーニングとして、フロッシングとして使えばセルフケアになる。そんな感じ。

注意点はゴムバンドでハッキリと血流に制限がかかるくらい巻くので皮下出血します。
やりすぎたら血栓ができるなり最悪壊死すると思われます。
禁忌としては外傷、火傷、炎症、血液・血管・心臓に問題がある人

ぶっちゃけ体の問題は体の動かし方というOSを
「最適な状態」に「し続け」ない限り(したとしても)
最終的に崩壊するようにできているので(極論)、
ゴムバンドで巻いて2分弱動かすだけでゴムの力で筋肉・関節位置の調整、
人体の機能で血流改善回復促進といいこと尽くめのフロッシングで終了なのでは?

How To Voodoo Floss Your Shoulder
https://www.youtube.com/watch?v=YerDfsn1jcA

Voodoo Floss - Wrists & Forearms
https://www.youtube.com/watch?v=3ksZnkAUKSw

What Is Voodoo Floss? + How To Use It For Hip Mobility
https://www.youtube.com/watch?v=8fDXJBmZDdQ
)

骨川筋右衛門
@hnkwsjemn
9月26日
フロッシングがなんでブードゥーフロスとも言われているかというと、なぜ効くのかわからないからなんだって。わけわからんけど効けばいい!っていうのが実によい。



(ソッカの美術解剖学ノート の画像)








私の行きつけの整形外科の先生の教え

脳は最後の動きを覚える。だから良い動きが出たら終わるか、次まで間隔を開けた方いい

・量は質を生まない。例えば漢字の練習で一画でも間違って覚えたら、
一万回練習しても間違えたままである。だから始めはゆっくりでもいいから正確に綺麗に書くようにする。

・インプット、アウトプット共に正確な動きの神経回路を作る。
それを自動化するまで反復する。こういう意味で量も必要な時はある。

・土台をしっかり作れば、応用は簡単。だから今、時間をかけて土台を作ることが大事。

👨🏻‍⚕️
土台作りが崩れないように、足が痛くなる前に何か感じたら受診するように。

想像以上の反響で驚いてます
👀

ちなみに脳が良い動きを覚え、情報処理にかかる時間は30分くらいとのこと。

先生はこれらは医学的に言われていることで、スポーツ現場ではこの通りにいかない難しさもようようわかると言っていました。

私はさまざまな分野の知識を組み合わせ、体現したい所存です
🕺

檀野俊
🦍ダンノマン
‏ @dannoshun
10月1日
返信先: @apinatuさん
動作の獲得は丁寧に。
動作の自動化は圧倒的な量を。

間違った動作を自動化したら
下手が上手くなっちゃいますもんね🦍

身体的なカタチだけじゃなく
思考のカタチも整えてくれる
めっちゃいい先生ですね🤞

骨川筋右衛門
‏ @hnkwsjemn
10月4日
わかってきた。自動操縦になってるところを修整していく必要がある。
そうしないと反射で勝手に通常(パフォーマンスが低い)パターンを繰り返してしまう。

住んでいる速度域という概念。

十色@toiro_10c
10月2日
プリズナートレーニング始めてみた。鍛えたいのは筋力よりは体勢感覚で、機能と統合された動きに焦点があり、ステップが体系化されているのがポイント高い。

逆立ち30秒で内臓がひっくり返るように気持ち悪くなって、内臓を支えるにも筋肉が使われているということを思い知らされている。

骨川筋右衛門
‏ @hnkwsjemn
返信先: @toiro_10cさん
重力の再獲得おめ
12:05 - 2019年10月4日

骨川筋右衛門
‏ @hnkwsjemn
9月26日
五臓に五情があるのは東洋医学で知られていますが、五臓「ごとに」五情があるということが自分調べで判明しましたのでご報告いたします。臨床系の方はご査証ください。既知の情報でしたら不勉強ですみません。

骨川筋右衛門
‏ @hnkwsjemn
9月25日
運動音痴の自己評価はたいていは脳筋体育教師のせい。あいつらは親からもらった体が優れていただけで体育の何たるかなんて欠片もわかってない。

体の使い方なんてホントは誰も知らないんだよ。生まれた時から勝手に学習して勝手に感じ取った体の使い方を採用してるだけ。自分の体が勝手に正解を採用できた人は「勝手に」正解を選んだだけであって優れているかどうかは全く関係ない。あぁ^~健全なる魂は健全なる肉体に宿れかし

峨骨@Chimaera925
21 時間21
足を捻挫して足首が滅茶苦茶腫れた。自分の足じゃないみたいだ。
バイク運転する時にあまり使わない方の足で良かったな。捻挫した時はRICE。安静、冷却(氷)、圧迫、挙上の英語の頭文字4文字。咄嗟にこの4文字が出てくると適切な応急処置が行える。

湿布を固定するサージカルテープが見当たらなかったから、ダクトテープで固定したけど相変わらず万能っぷりが素晴らしいな。
1:52 - 2019年9月24日


骨川筋右衛門
@hnkwsjemn
9月11日
自分は呪われたように武術や人体の構造についてやってきて盛りに盛って20年くらいなんですが、もう少しでそれも終わりそうです。
まともな人にはさっぱりでしょうが結論を言っておきます。
『関節面(接触面)を極限まで密着させ、同時に隙間を作る。(浮かない)」です。

この体の使い方についてはセミナー?やるつもりです。(おそらく個人教授) いきなり金の話か、という感じですが、まぁ1万円で。世の〇〇式みたいな感じでうん十万とってもいいんですけど馬鹿馬鹿しいし、とは言えタダで教えろなんてのには相手にしたくないので。

タダでは教えんと言っておいて何ですがツイッターで全部書いときます。
1.伸張性収縮を理解する。
2.全身を繋げて動く。(全身に伸張性収縮をかける)
3.接触面を密着させ、かつ離す。(浮かない)
です。おそらく最終的には筋膜の隙間のモニターになると思われます。これが進むと空間でそれをやる。



恋瀬とーる
@shockpaste
9月12日
習得に少なくみても年単位かかるやつだこれ!(全身伸張性収縮の時点でちょうむずい)


骨川筋右衛門
@hnkwsjemn
返信先: @shockpasteさん
ゲシュタルトを変えればそんなにかからないんですけどねー。

19:47 - 2019年9月12日

恋瀬とーる
@shockpaste
8 時間8 時間前
返信先: @hnkwsjemnさん
見た目上ちょっと高コストだけど実はちょっと効率よくなるやつ~!(クリッカー並感)

くろやまあり@kuroyamant
9月11日
返信先: @hnkwsjemnさん
暗黙知の言語化が進まれたようですね。とても気になるので、また個人教授で教えていただきたいです。

骨川筋右衛門
@hnkwsjemn
もちろんいいですよ。

骨川筋右衛門
@hnkwsjemn
9月11日
サマタ瞑想とヴィパッサナー瞑想はそれぞれ4スタンス理論で言うところのクロスタイプとパラレルタイプに向いてると思われる。

骨川筋右衛門
@hnkwsjemn
12時間12時間前
体の癖から読み解く思考と運動パターン分析とかするコンサルをしようかと思ってるけど全然イメージがわかない。

Raimu@raimu_23tm
11 時間11 時間前
この身体はこういう考え、って情報は凄い好きだし知りたいんですが、結局どうすれば良いかは自分で考えたいですね。


骨川筋右衛門@hnkwsjemn
返信先: @raimu_23tmさん
なるほどー。自分でやらないと自分のものにはなりませんからね。
12:42 - 2019年9月13日

佐山史織@doranekocompany
20 時間20 時間
将棋の指し手には、自分で指している手と相手に指させられている手がある。

たとえば相手が王手飛車取りをかけてきたら、こちらの意思に関係なく王を逃がして飛車を渡さないといけない。

すると相手はさらに駒が増えたのでさらにこちらが限定的な行動しか出来ない手を指してくる。

組手でもこうした厳しい状況下では「やらされている行動」ではない選択肢を見出せないと、ずっと相手にコントロールされたままになる。これは親子関係や職場の上下関係、あるいは国家と個人の関係などでもそうかもしれない。

出された選択肢を選ばされているという状況はすでに自由意志ではない。

進学と就職があります。恋愛結婚とお見合いがあります。自民党か民進党に投票できます。どちらかを選んでください。それが自由意志で決定したことです。

これはよく使われるレトリックだが、実はカレー味のウンコとウンコ味のカレーの二択の類で、カレー味のカレーの存在は伏せられている。

私が武術や将棋、ゲームが面白いと思う瞬間はこの一見、詰んでいるように見える難局から起死回生の一手を見出せたときだ。
自由意志を再確認できる瞬間がないなら勝利も流れ作業でしかない。

これに付随して思うのはゲームというものが非常に危ういバランスで成り立っているということと、それを楽しめる成熟に達することが難しいということだ。


なんでも上級者と初級者が戦えば、一度ついた有利不利は縮まらず、開いていく。すると初級者は何も選ぶ選択肢がなく、じりじり為す術なく負ける。

これは糞ゲーだ。もうやらない、と思う。

逆に上級者が確実にリターンをとりリスクを抑え過失のない選択をし続けても逆転の要素があるとしたら、それもまた「努力しても無駄だ。糞ゲーだ」と感じてしまうだろう。

勝ち負けを最終目標におくとこの二者のどちらかになり嫌になる。勝っても負けても、へーこういうこともあるのかと思い相手であれ自分であれナイスプレーを称えられるという神の視点のようなものがないと遊びがストレスや怒りになってしまう。

院試勉強
@Toshokahn
7月28日
「教授へのメールに"〇〇様"はあり得ない」とか言っているのはまだまだ二流で、
真の一流は自分宛の封筒に予め「御中」を印字しておく

Angeliqua@nap master
@Ripple1975
これでいいんじゃないかな? 理系的には。
わざわざ「様」を二重取り消し線で消したあとに「御中」に書き換えるところまでが儀式だから、
あらかじめ書いておくというのは合理的判断のように思うの。

わざわざ書き換えさせるほうがなんだかアレかなって気もしてる。

儀式はもともとその必要から生じたある種の処方であるし、
その意味が失われたときに形骸化してしまうの。
それをただ繰り返すのはさすがに陳腐でばかげているように思う。

もしもその儀式が必要な場合は、
恐らくすべて手書きにしてしまうでしょうね。儀式ってどうせならそうするものですから。

儀式の本質は物事の分解にあるの。
それで、あることを分解して考えて意味を深く理解したあとに統合してしまうことを言う。
錬金術の金言にもあるとおり、分解し、而して統合せよ。
だからこそ日常の手続きをより詳細に、より面倒くさいやりかたをするのが儀式なのです。


マニ車をくるくるまわすようなことをするくらいなら、
わたしならそれは捨ててしまう。
それではいけないと思うのなら手続きを分解してもっと詳細にするでしょうね。

マニ車(簡略化された手続き)というのは中身を分解して詳細に確認するところまでがワンセットですから。

儀式魔術とかそういうのの専門家というのは、
そういう意味ではとても面倒くさい人たちなのです。(^^; 本質がそういうものなんですから。

錬金術の分解と再統合(solve et coagula)というのは
「何でも一度は詳細に分解して意味をかみ締めないと駄目だよね」ってお話。
再統合は「あらためて自分なりに理解する」という意味になると思います。

そんなに難しいお話でもないし、奇妙なことでもない。

例えば、武術の最初は型を覚えるところから開始するけど、
それとおんなじなのです。
繰り返しそれを行うことでそのうちに動きの中に道理を発見していく。
ただそれを繰り返すだけでは駄目で、その動きを分解して理解することが大切。
それでものの理を自ら発見したら自分の動きの中に再統合していくの。

自分の身体の動きがいかにして理から離れているかを理解することがなければ
正しい動きなるものに近づくのは難しい。
だからね、簡単な型から開始してそれを繰り返していく。
繰り返すだけでは全く駄目で、そこから沢山のことを発見するのです。
神様がその中にあることを理解するのなら。

錬金術ではこれは塩、水銀、硫黄でシンボライズされるけど、
水銀は触媒のように働くの。ある種の溶媒であり、それは知性がつかさどる。

塩ってさらさらのあれのことじゃないですよ? 岩塩の結晶のことです。

そのように限定してあげないと多分、シンボルの解釈に迷うから。

だからわたしのイメージする錬金術的塩というのは塊であり、
それは削ったり砕いたりして使うものです。

お肉に塩をまぶすのでも岩塩のほうがいいんですけどね、
普通にレシピどおりにするとサラサラのお塩では塩分のまわりが早いので塩辛くなってしまいます。
じっくり浸透するところが大切なので。

Angeliqua@nap master
@Ripple1975
8月21日
「メンタルの強さ」ってよく口にされる言葉だけど、
メンタルって何かな? と考えてみた。
たぶん、心の形のこと。自分の形ってどんな形してる?
何で自分は構成されてる? 自分らしくあるためには何が必要なの?
その自分らしくあるために必要なことは他の人に依存していない?
恐らくそういうことなの。

たぶんね、「メンタルが壊れそう」というのは価値観が揺らぐことだと思うの。
その価値観は何に依存してるのかによってメンタルの強さというのは決まってくるんじゃないかしら?

自分の価値観がしっかりと固まっていてほかに依存していないのなら、
たとえどんなに悲しいことがあっても少なくとも心は簡単には壊れないと思う。
でも、その価値観が他人任せで形成されたものだとしたら?
恐らくはそういうことなのでしょうね。

とても簡単に言えば、それは自分を肯定できる力のことかなって思うの。

自分自身をね、自力で肯定する力のこと。
それができるようになるまでは誰かに支えてもらう必要があるけどね。

自分が本当は何を好きなのかを見つめるのってとても大切なこと。
わたしだってそれを知らなければ何も出来ない。
最初から最後まで、恐らくはそういうことだと思うの。
自分を大切にするといっても漠然としすぎてるから、
そういった自分の価値観について見つめなおすのが大事なのでしょう。

アストラル体っていうのは別名欲望の身体のこと。
自分を構成してる本当あの欲望はなんだけろう?
何が好きかというのはこのことを意味してるの。
それは恐らく強力な習慣になってる。
習慣との付き合い方が魔法の訓練だと述べたことがあるけどまさにそういう理由なのです。

自分のお部屋を眺めてみるとね、
生活習慣の軌跡、欲望のあとが残ってるの。
その習慣という名のガラクタの底に本当に欲しいものが埋まってる。
そうやって宝物を探り当てるのがまず最初にすること。
魔法の儀式をしたからといって何かが解決するわけではないの。

多くの習慣ってただ環境に反応して「なんとなく」形成されたものばかりだから、
そういったものに色々と大切なものが埋もれてるのです。
だから日記を眺めてそこから習慣によって「好きと誤認してるもの」と
それ以外を区別しないといけない。

これがごっちゃだとアストラル的に汚れてるというのです。

それは本当は何が好きなのかわからない状態のこと。最初にここからはじめるの。

愛されてると感じるのは、
自分の好きなものを一緒に好きでいてもらえることではなくて。
自分のすきことをそのままでいさせてもらえることかなって思うの。
それは自分の聖域を自らの力で守れるようになるまで他の人に守ってもらうこと。
自分の好きと相手の好きは一緒にしてはいけないのです。

なぜって? 相手の好きが自分の好きに影響を与えてはいけないからです。
自分の価値観は自分のものだからなの。


誰でも同意を得られれば嬉しいですけどね。
ただ、それは麻薬であり自らの価値観を決して補強しない。
それは自力で行わなくてはいけないから、
麻薬中毒にならないように注意しないといけないの。これは恋愛中毒によく似ています。

ある意味で、大量のFavをお互いに与え合うのが恋愛初期みたいなものだから、
それはそれで困っちゃうのです。自分の価値観が自律したものでないとそれは良いものに発展しない。




山本貴嗣
@atsuji_yamamoto
逮捕された人かわいそう。スポーツ系の嫌いなとここういうとこ(知らない人にハイタッチ)>RT

山本貴嗣さんがリツイート
北乃カムイ【北海道育成アイドル】
@kamuikitano
10時間10時間
<北海道>札幌すすきの交差点でハイタッチ試み殴られる (HTB北海道テレビ放送) https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180629-00000004-htbv-hok …
笑っちゃいけないけど…

サポーター「日本決勝トーナメント進出!イェーイ(目の前の人とハイタッチ)」

男「なにこわ、男が殴りかかってきた!やられる前にやらんと!」

ボコッ!!!


山本貴嗣
@atsuji_yamamoto
何十年も昔だけど、考え事しながら歩いてる武術家の頭に向かって、某宗教団体の人間が断りもなく手かざしをしようと手を伸ばして一撃で殴り倒された話があったが、さっきのRT、久々に似た事案を見た。

電車で見知らぬ女性の胸に向かって手を伸ばしてくる男がいたら何の意図があろうが痴漢と思われて対応されても仕方がないように、往来で見知らぬ人物が頭に向かって手を伸ばしてくれば攻撃と思って防衛行動に移ってなんの不思議もありません。ハイタッチだろうと宗教活動だろうとその他だろうと。

佐山史織@doranekocompany
5月28日
武術は目的を持たずにやった方が良い、
というのは繰り返し主張しているが、健康、護身、強さ、自己表現、
なんでも目的を絞った瞬間にそれ以外の要素が目に入らなくなり、
結果、目的としたものも複合要素で出来てるので手に入らないからだが→

いまこの動作は何を目的としているのか、は、常に考えていないと意味がない。
「私の目的」はいらないが、
「この動作の目的」は明確化する。
言い換えるなら「私」を主語にすることを止めること。

自分のやりたいようにやる、というのは自由ではなく、
自分のやりたいようにしか出来ない不自由、我執でしかない。
ニコチンやアルコール中毒、偏食と同じで、
自分の好きなやり方しか出来ないのは「癖」、
「病」なのだ。

ボールを投げるなら、ボールにとって一番飛ぶ方法、
刀を振るなら刀が一番斬れる角度が必要なので、
そこに人間の意思の入る余地はない。
そう考えると、ストイックであること、
自分をいじめたがる人が非武術的であることが分かる。


なぜなら「頑張っている俺」のウエイトが大きくなるのは自我の肥大だし、
頑張りと球が飛ぶか、刀が斬れるかは無関係だから。
ストイックにやりたい、というのも癖、病だろう。
ただ淡々と純粋な理そのものになっていくことで、本当の自由になる瞬間がある。
そうなった時に出来ること、
発揮される自分の能力は比較にならないほど素晴らしく、
癖がいかに自分の可能性を殺し、牢獄に閉じ込め、尊厳を奪ってきたかがわかる。


「私」の主語を外したなら、
一人の人間に対し、お前はこれしか出来ないんだからこれだけやっていろ、と命じ、
自由と尊厳を奪うのは差別でしかない。
自分が自分を奴隷化して、それを自分意思だと思っていること。

それがある限り日大タックル、和民過労死のような話はなくならないだろう。




上げた足を下ろさずに軸足を上げる。
階段を楽に上るのにも
左右連続蹴りにも有用。
踏み出した足に体重を乗せずに次の足を出して移動)
(軸足に体重を乗せて反動でホップして動くのをやめる。
上げた足を下ろさずに反対の足をあげようとすると
スクワット的な筋緊張なしに足を入れ替えられる。
こうすれば重心は上下動しない。
ホップする足の下ろし方は膝の負担があり疲れる。
ホップしない下ろし方なら
足の重さだけで上がっている感じで階段上りも楽。
相手の蹴りを片足で止めて
すかさずもう片方で金的を蹴るさいに
ホップしないことでトトンと一動作になる。
踏ん張ると体が山なりにバウンドしてしまう。
踏み出した足に体重を乗せずに次の足を出すと
山なりではなく振り子のようなダウンスイングになる)







(武術と夢想と秘儀
http://hakutoukai.web.fc2.com/sioori102gei-3.html
”−どこか道場のような所。サンドバックがぶらさがっている。
 若い大柄な空手家が得意げにそれを蹴ると、派手な音をさせてサンドバックは吹き飛ぶ。
 その後で鶴のような老人が出てきてサンドバックを蹴るが、奇妙なリズムだ。若い空手家の蹴りは、蹴って、戻して、蹴って…というリズム。
モールス信号的に表わすと・−・−・だ。
 しかし老人は左右交互に回し蹴りをするのだが右で蹴って、次に左で蹴るまで、タイムラグがまるでない。・・−・・・といった感じだ。
 かといってジャンプしてるのでは無く、左右の足が、それぞれ逆方向に進む「動く歩道」に乗っているような、あるいはムーンウォークのような感じだ。床との摩擦がまるで感じられない。
 腰を捻らずに、蛇が巻き付くような蹴りで、当ると無音で足がズブリとサンドバックにめり込む。サンドバックは蹴られてから一拍置いてから揺れるが、次の蹴りが反対側から当るのでほとんど静止しているように見える。

 これは、このまま再現するのは現時点では不可能ですが、棒を使う時の足運びに大きなヒントになりました。
 体感や、言語化されない意識、外から吸収した情報などが形にならず、悶々としている時に、夢で答えを得ることはままあるようです。
 すこし違いますが、柔道の木村政彦は重要な試合の前には「小さい自分」が戦っているのが見えたり、新体道の青木宏之も小人が杖術の型を行うのを幻視?して新体道杖術を完成させたと言います。(アブねえなあ…)

 『ぼくたちの心の中にだれかがいて、そのだれかが、なんでも知っているし、なんでもしようと思うし、なんでもぼくたち自身より、じょうずにやってしまうんだ。』
 −『デミアン』岩波版より 

 現代の一流と言われるアスリートも、自分だけの特殊なイメージトレーニングや、精神集中、リラックスの方法、呼吸法を持っています。
 昔の武術の奥伝、秘伝と言われるものが呪術めいたものであったのも馬鹿にはできません。 ”
 






  金鶏独立(きんけいどくりつ)
http://kikou21.com/guide/category17/
”金の鶏が片足で立つイメージで心経の通りをよくします。

また前式と同様、心経と小腸経を刺激するだけでなく、骨盤をよく開閉するので婦人病全般に効果があります。
重要な経絡・経穴(ツボ)
心経、小腸経
適応症
不妊症・子宮筋腫・子宮発育不全・生理不順・生理痛等の婦人病一般・乳がんの予防・坐骨神経痛
17 金鶏独立(きんけいどくりつ)
金鶏独立 動作説明

① 正歩から息を吸って左足を左方に踏み出しながら体重をかけ、
右腕を大きくふりかぶって左胸の前まで下ろす。次いで右足に重心を移し、左腕を後ろから大きく回して胸の前で右腕と交差させて手首を重ねる。 ② 両手を空拳にして手首を折り、右手を内側から抜いて、頭の右上方に上げる。右手で引っ張り上げるように左膝を上げる。足は斜め前を向き、足先はほぼ下を向く。左手は左膝のやや上で、手のひらを後ろに向けて止める。

③ 息を吐きながら、左足を右方に伸ばして小指側を地につけ、左骨盤を出すように意識しながら、膝をゆるめて両つま先を軸にして180度回転する。

④ 左手を左乳の前を通って、右手と同じ高さに上げる。両手を開いて方の高さまで下ろす。

⑤ 左腕を後ろから回して右胸の前まで下ろし、反対側の動作を行う。左右交互に3回ずつ繰り返す。最後は両手のひらを下に向け、両脇に下ろすと同時に右足を左足に寄せて終了する。
” )



佐山史織
‏ @doranekocompany
2016年4月25日
太極拳の教室で、金鶏独立の際に同側の手足を竹馬や缶ぽっくりのようにつなげて、
腕で足を引き上げる感覚を使うこと、赤子のハイハイは同側でしていたはずなので、もともと連動している、と指導した。すると後日、生徒さんから動画を研究したが赤子は右手左足の交差でハイハイしていると言われた。

佐山史織@doranekocompany
4月10日
佐山史織さんが古武術 刀禅 是風会をリツイートしました

うちの弟子が苦手なやつだ。

佐山史織さんが追加
古武術 刀禅 是風会@zefu_kai
4月10日
【トレース能力】
武道の技や動きを見て真似する能力は、なくても構いませんが、あったほうが便利でもあります。
コツはいくつかありますが、
①対象の動作などを観るときに一切の予断、解釈、批評を止める。
②絶対的な「静けさ」の世界に入る。
③対象の雰囲気や情感と自分の感覚を繋げる。

佐山史織
@doranekocompany
4月10日
技を見るとき「要するにこうするんだな」などと考えると、その時点では技が出来てない訳だから、
要する事など出来ないので見当違いなデフォルメをしてしまう。
そもそも、技としてあるものは「要された」後のものなのでこれ以上、情報は圧縮できない。


そして手順や形をなぞろうとする人は目の前の技そのものではなく、
自分の頭の中で解釈した二次情報をなぞるので、伝言ゲーム的変質が起きてしまう。

そうすると絵心のない人の描いた似顔絵を元に犯人を探すようなことになる。

ここで必要なのは技を繰り返す努力ではなく、
認知の歪みを自覚することであり、対象に礼を払うということ。
礼とは直であること。
予断をもつこと、現時点での自分にも理解できるものと舐めること、
デフォルメして切り捨てられる無駄があると思うことは、礼がないから発生する。

「要するに」的理解は対象を自分に合わせようとしている訳で、
自分が対象に合わせようという謙虚さがない。
技より自分の都合の方が偉いと思っているから技の方を合わせようとする。

テーラーワーダーの瞑想で解釈禁止なのと同じ理由。
極めて歪んだ認識のレンズ、フィルターで瞑想で感じたこと、見たものを解釈しても
歪んで勝手に理解するだけだから。





”ゾルゲは日本人の特性を熟知しており、日本人は他人を売る発言を簡単にはしないが、
プライドが高い高学歴な人ほど自らの無知を他人に指摘される(いわゆる「バカにされる」)と、
反論するために饒舌になる事を知っていた。
そのため、情報を聞き出す際に「そんなことも知らないのですか?」と尋ねることで、
数多くの情報を引き出していた。”
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%BE%E3%83%AB%E3%82%B2
をドラッグして色を変えたスマホ画面の画像)







天狗堂通信@tengudosyobo
人生がクソみたいに感じられる理由、もしかしたら…

1 腹が減っている
2 睡眠不足
3 部屋が散らかっている
4 細かい用事が済んでいない
5 トイレを我慢している
6 疲労困憊
7 必要ないことに熱中している

みたいな原因があるかもしれないから、とりあえずやること済まして飯食って寝るべし!


天狗堂通信
@tengudosyobo
【山伏が教える山歩きのコツ!!】

1:ペースを上げるな。汗をかくと疲労が溜まる
2:身体を揺らすな。揺れた分だけエネルギーを使う
3:膝を上げるな。上げた分だけロスが多くなる
4:足に頼るな。杖に体重を分散させることを心掛けよ
5:大股で歩くな。小幅で歩けば疲れにくくこけにくい

…とまぁ身体の動きに関してはこんな感じっ!!

登山家のプロなんて見てると「連行される囚人」みたいな歩き方をしているんですよね。
あの歩き方が最も体力の消費が少ないのだと熟知されているのだと思います。



アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
@mryensrh11
12月13日
英国地下格闘技 素手で殴りあう漢たち https://youtu.be/goIw7bzQ-rE @YouTubeさんから
(https://www.youtube.com/watch?v=goIw7bzQ-rE
17:50あたり)

「顎に10発入れるよりもボディ1発の方が効く」

ほらね?
ベアナックルでガツガツ殴り合った経験を持つやつの意見だぜ?
私が前から書いてるよね?

顔面パンチって実は効かないんじゃね?って
だから極珍空手は確かに極「珍」だけどさ
2ちゃんねる辺りでワーワー言われてる内容はピンボケがひどすぎ

パンチしか使っちゃダメなのかな?

ベアナックルのパンチは顔面パンチだって
なかなか効かせにくいと思うんだよね

面倒くさいのは「効かない」と言い切っちゃうのも
間違いだって所なんだよね

効く時は効くんだよ

なんだろうねえ?
不確定要素が多すぎる感じかなあ?

私は顔面アリも顔面ナシも両方わかるけどさ
さすがに素手でガッツガッツ殴り合った経験は無いんだよね
(素手の顔面パンチをもらった経験そのものは無い訳ではない)

ただ効かないにしても顔面パンチってのが
実戦で(そもそも実戦って具体的に何さ?って話だけど)
重要なテーマだって所は変わらない





アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
@mryensrh11
11月24日
ウチの先生の凄かった所はね
ノーモーションに対するこだわりが凄かった
完全にスポーツ化した空手教えているのにね
それなのに そこの部分のケジメはすごいハッキリしてた

出稽古に来るパッパラパーどもは
先生のそういう意図が全然汲み取れないで
2ちゃんねる辺りで的はずれな悪口ばっか書いてるw

しかし スポーツ化と割り切るのなら
手を振って威力を上げるってのもアリじゃね?
というと それが違うんだよなー

「なぜ」手を振ると威力が上がるのか?

↑ここをもう一回 冷静に考え直すといい
ヒント→ この前紹介した塚本の動画 要は伊藤昇先生

わかるやつにはわかる
わからないアホには一生わからないw

わかっちゃえば ものすげえ合理的なんだよ

テレビ取材 ちぐまや家族 新極真会 山口中央支部 Shinkyokushinkai karate https://youtu.be/20NMLNVJ6gk @YouTubeさんから

ここも基本稽古で帯持たねえんだよなあ

それは間違った稽古タよ、君ィ!
ガラデの蹴りはねぇ、帯を持って蹴るんタよ、君ィ!
先輩からそう教わったでしょう? わかったぁ?
分かったら押忍と言うんタよ、君ィ!

ハッキリ言って見学に行って
帯持たない道場なら興味が一気に失せる
まして手を振れ その方が威力が出るだろうが
なんて指導するような所は カネ払う気がなくなる

回答例1 勢いがつくから

↑これは10点(100点満点ね)

だからその「勢いがつく」理由を聞いてんだよ

股関節と胴体、日本語の腰(骨盤含む)、中国語のヤオ(腰だが骨盤は含まない)を
動かせるようにするために、
軸足を返さず、帯を握って(手を振れないようにして)蹴りの練習。
手を振らないと体幹が動かせないのはまずい。
手は受けや武器を持つのに使うことがあるからね。
当然、蹴り以外の技術も向上する。



アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
@mryensrh11
11月24日

では、さっきの茶帯君はどうするべきだったか

ひとつには黒帯の右手が完全に下がるんだから
ノーモーションで左上段出してカウンター取るべきだった

ただしこれは結構難しい
あと体重がかなり左足に乗っているから更に難しい
一旦右足に体重戻す間に間に合わなくなっちゃう


もしくは左の前蹴り とか 左の横蹴りを腹に蹴るのもあり
だけどこれも体重が左足に乗っちゃってるから苦しい

あの態勢からでも間に合う技は
例えば右の膝蹴りだな
右の膝蹴りで軽く前に飛びながら腹を蹴る
これなら間に合うと思うし
間に合わなくても膝ブロックの形で相手の蹴りを潰せる

アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月24日

極真ルールでやるとしたら
相手の大振りが来る前に
私のペチペチが当たったとしても
ペチペチ程度じゃ審判も完全無視しちゃうだろうからね

そういう意味で無門会的になるのかな?と思うんだけど
あそこは富樫さんがトンチキなんだよなあ(爆ww

アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月24日

私が目指す空手はそういう空手ではない
一発もらったら致命傷
そういう前提で動く空手を目指したい

当然これはポイント制になるだろうね
KO最優先でやるのなら
ちんちん潰れて救急車何台も呼ぶような空手じゃ
顰蹙モノじゃ済まないからね

アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月24日

アホかw
(
これ、画像に対してなのか、
一つ前のツイートに対して阿呆なのかわからない)
アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月24日

お前らに聞くが
道場で基本稽古する時
帯を握って蹴るよな?

なぜだ?

顔面ガードしながら蹴った方が実戦的じゃねーの?

・・・と皮肉で言ったら
道場によっては本当に
帯から手を離して顔面ガード状態から蹴る道場もある
・・・ブンブン手を振り回しながらね(笑w

アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月24日

お互いがスポーツのルールの枠内に
引きこもった状態でなら
モーションつけて蹴るのもありだろうね
パワー空手だ何だと言っておけばいい

ただし そういう奴は
実戦だの護身だのクチにするな
0件の返信 0件のリツイート
アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月24日

ちんちん蹴られたら痛いじゃん

下段回し蹴りなら筋トレガンガンやって
スパーで蹴られ慣れてたら
ノーモーションでペチペチ蹴られてもヘッチャラだろうね

お前ちんちん筋トレできるのか?
お前スパーでちんちん蹴られ慣れてるのか?
ちんちん蹴られるの慣れる前に
ちんちん潰れるぞ?
0件の返信 0件のリ
アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月24日

だけど全ての人が振りかぶって
モーションありで威力最優先で蹴るわけじゃない

ノーモーションで打てる人がいたら
バカスカカウンターもらう事になる

ノーモーションで威力を出すのはそりゃあ難しいだろうね
だけど威力が無くても関係ない場面ってのはある

それが顔面パンチや金的蹴り
0件の返信
アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月24日

相手側だって同じくモーションありでしか蹴れないなら

右の黒帯がモーション開始
左の茶帯がモーションに気付く
しかし茶帯自身カウンター取ろうにも
モーションが必要
で、茶帯がモーションに入ってる間に黒帯の蹴りが来ちゃう

ま、そうなるわなw
0件の返信 0件のリツイート 0 いいね
アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月24日

なんで こうなる?
ってのは要するに基本稽古が間違っている
「手を振った方が強く蹴れる」とか主張する人もいるが
ハッキリ言ってそんなのは間違い

おおきく振りかぶればタメを作って多少威力が上がるのは
そりゃ、そうだろうよ

だけどさ そのタメの間に一発もらっちゃったらどうすんの?
0件の返信 0件のリツ
アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月24日

5枚目~8枚目
0件の返信 0件のリツイート
アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月24日

例えば再生時間6分30秒ちょうどらへん

1枚め 謎の左アッパーで天を衝く
   これ半前屈立ちそのものじゃん?
   蹴りの移動稽古の時の立ち方にソックリw
2枚め あらま 右手のガード完全に下がってるじゃん
3枚め 予想通り左足の蹴りがスタート
0件の返信 0件のリツイ
アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月24日

例えばさあ この動画だったら
再生時間6分ちょうどから登場する黒帯とか
結構動きが読みやすいと思うんだよね

具体的に言うと 蹴りが動く前に
蹴り足側の手を振り上げる癖がある

要はテレフォンパンチ

0件の返
アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月24日

昇段審査 佐藤1級(17歳)十人組手 後半 https://youtu.be/BxmcvS8qoU0 @YouTubeさんから

アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル@mryensrh11
11月24日
大山倍達は巨星か?ってのは疑問だけど
あれだけヘタクソなのに
あれだけうまいのは
本当にわけがわからない

規格外なのだけは間違いない
ヘタクソにおいても
ウソつきにおいても
肝っ玉においても

色んな意味で規格外だった

ただし天才空手家としては規格外の大ハズレだった

天才空手家と言えば「喧嘩十段」こと
芦原英幸師範・初代芦原会館館長
この人の名前がまず出てこなくてはならない


0件の返信 0件のリツイート
アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月24日

実はこれ大山倍達が死ぬ1ヶ月前なんだよな

それプラス番組スタッフの説明が悪くて
リン「ガ」の魂と書いてしまっている

更に言えば大山倍達の3ヶ月後には塩田剛三師範永眠
大山倍達のちょうど1年後(厳密には2日違い)で
芦原英幸師範永眠

日本格闘技界の巨星がまとめて永眠した

アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月24日

0件の返信 0件のリツイー

アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月23日

日本の武術が武道と称し
ただの殺人術にあらずと称するのはなぜか?

私自身は武道ってあまり言わないけどね
武術 せいぜい格闘技としか言わない
0件の返信 0件のリツイート 0
アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月23日

私の好きな漫画にセイバーキャッツがあるんだけどさ
あの中でも
なぜ武術をやるのか?
何のために戦うのか?
そういう問いは何回も出てきた
0件の返信 0件のリツイート 0 いいね
アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月23日

>何故に今更空手?UFCのトップで戦う彼には無駄だと思うけど…。

ここに答えが見いだせないなら
格闘技なんかやめてしまった方がいい
(空手に限らずね)

アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
@mryensrh11
11月23日
【新極真会】アリスター・オーフレイム選手、世田谷・杉並支部出稽古 SHINKYOKUSHINKAI KARATE https://youtu.be/xTN9BgzQSbw @YouTubeさんから

これ・・・!
100%間違いなく
伊藤昇先生の理論です・・・!

私もすごくこれ重視してるんだけど
ただ・・・私の解釈だと塚本の動き
とはちょっと違うんだよなーw



アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月23日

基本的にねえ ここのやり方
号令が早すぎるんだよ

だからダイナミックな体重移動とか
腰の回転とか正確な立ち方とか色々
省略しちゃわないと
号令から遅れちゃう

だから技が縮こまっている
0件の返信 0件のリツイート 1
アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月23日

新極真会大分道場春昇級審査 青黄帯 基本 https://youtu.be/P7sF0O6r1nk @YouTubeさんから
0件の返信 0件のリツイート 1 いいね
アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月23日

いや・・・ これ号令のかけ方もヘタクソだぜ?


あ・・・今の極真って
回し蹴りは帯の前持つように指導するんだ・・・

アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月23日

あわわわw 褒めて損した
このオヤジ 腹が邪魔で蹴りがすんげえヘタクソだw
0件の返信 0件のリツイート 0 いいね
アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月23日

この基本稽古・・・
向かって正面 ドアのちょい左のメタボおやじが
一番うまい
0件の返信 0件のリツイート 1 いいね
アモン・プリンセスキャンディ・ウキウキモンキー・ホモランドセル
? @mryensrh11
11月23日

新極真会大分道場春昇級審査 基本 https://youtu.be/Q3V7-_-z-sA @YouTubeさんから





回数は100回/分、深さは5cmです。

メトロノームや携帯アプリを使う暇はないので、アンパンマンのマーチで覚えましょう。

少ないよりは多い方が良く、非医療従事者は100-120回で良いですが、医療従事者はピッタリ100回を目指しましょう。

深さを人によって変えた方が良いかは少し議論があります。

機能解剖学:呼吸に関わる筋肉
https://www.youtube.com/watch?v=28u3Ny3MZlw

【千変万化】 蘇東成老師の腿法と歩法セレクション! 【追影随形】
https://www.nicovideo.jp/watch/sm10927009

リアル烈海王!? 蘇東成老師の内家拳テクニック
https://www.nicovideo.jp/watch/sm10871828

空手の達人、倉本成春が辿り着いた技法、「熊掌」とは一体何か? Karate Kuramoto the Ultimate Technique
https://www.youtube.com/watch?v=Fd0bm0Sp99A&feature=youtu.be

骨川筋右衛門@hnkwsjemn
10月9日
人間の各パーツは機能低下(外傷など)するとなかなか元のパフォーマンスまで回復しない。
わかりやすい例は足首の捻挫だが痛みを回避する姿勢が上書きされてしまうため、
回復しても体重がかからなくなる。その結果重心は浮く。

つまり怪我をするたび能力上限が低下していくということだ。ではどうするか、
動物を参考にすると(動物でも能力上限は低下するだろうが)
痛みの回避よりもパフォーマンスを優先しているように思える。
ということは暴論だが「痛みは無視して正しく動け」ということになる。

ここは注意が必要なのだが、間違った運動パターンで怪我した場合、
痛みを無視して続けるとさらなる怪我を呼ぶだけになる。根性論でよくあるやつだ。
正しさなどというものはパフォーマンス以外に存在しない。
結果にならない絵空事ではなく出力ベースで考える事が必要だ。

10月8日
実感してない人も多いと思うけど重力によって人間も真下に引っ張られているのでそれに対するバランスの取り方問題が常に発生している。これの対処法を変えていくとパフォーマンスが全然変わってくる。

腕をまわすとき、外まわしの場合は手(指先)を肩の上に、内まわしの場合は手の甲をワキと胸の間くらいにつけて腕をまわすとよい。






例えば私は性格こそ藤木や牛股系ですけど、
武術自体に対するスタンスは完全に伊良子でした。
稽古にもあまり出ず、努力もそんなに重ねてません。その実短時間の稽古に全力を費やしていて、
他の「熱心」な門弟が休憩したり談笑したりしている合間も徹底して稽古し、また工夫と考察を重ねてきました。

巻藁を週に百本も斬った人を横目でみつつ、私はせいぜい3ヶ月に二本も斬ればもう飽きちゃいます。
一本を膾に刻み、その一太刀一太刀に色々工夫してきたので。
武術しかない人生ではなく、人生を豊かにするための武術でしかないというのも同じですね。
得意なことのなかで代表的なのが剣というだけ。

逆に言えば、私が武術に全霊を賭している方に、時に無礼な発言をしたりする純然たる悪癖は、
伊良子が虎眼流の門人に抱く屈折した感情を紐解くと、少し根っこが見えるかもしれません。
よい物語の凄さってここにもありますね。己の欠点を見直す端緒になる。

Toyosaka Laboratory
@ToyosakaLabo
個人的には、伝承と史実を分けて考えられる人は信用できる。色々難しい面もあると思うけど。

咲織@Saori_Kudou_
10月8日
私も前の家出る時めちゃくちゃ勉強しておかしいと思う所はちゃんと説明求めて、結果請求半額以下にしたよ!
とりあえず覚え易いものとして「6年以上その部屋に住んでる人は壁紙どんなにバリバリビリビリになってても払うお金は1円」だからね!こう言うのから覚えていけばよいと思うよ!







何かちょっと感謝されて気を良くしたので更に知恵を貸そう。
しれっとやられる事が多いけどフローリングのワックスがけも鍵の交換も借主負担じゃないからね!酷いと入る時出る時で2回取られたりする!ちゃんと言おうね!ただし鍵を紛失、破損した場合はちゃんと払おう!そりゃそうだ!
あ、この書き方は誤解与えるかも補足!
バリバリビリビリってのは私の過去に住んでたペット可マンションでの話です!
要するに猫ね!人間が故意に「6年経ってるから!!イェーイ!!ビリビリー!!」って乱暴にしたら過失になってお金取られる事あるよ!!普通に住もうね!!






野田俊也 S. Noda@himagegine
ブラジル人の同僚が「治安がヤバいエリアにある道はみんな使わないからいつも空いているんだけど、Google mapのナビとかを使うと空き具合的にそういう道ばかり勧められるので命がヤバい」みたいなことを言っていたんだけど、お値打ちな道と危険な道を事件情報抜きに識別することってできるんだろうか。



生きるか死ぬかなんて状況に追い詰められる前に、
避けられるなら避けるのが大前提。命をチップにした博打なんざ、
しないに越した事は無い。そんな博打はいつか負ける。

氷点下で最低限の装備で雪中キャンプやら台風の中のキャンプやら、深夜夜通しのハイキング、
宗教施設に拉致られて逃亡だの、ここには書けない危険な事等、
巻き込まれたりしてアホみたいな事をやって来たけど、
避けられるなら事前に避けた方が良いというのが俺の結論だ。



俺はカセットコンロよりもアルコールストーブ派だな。
アルミ缶があれば手軽に作れるし場所も取らない。
燃料となるアルコールさえあればバーベキューは出来ないが
湯を沸かすくらいなら問題なく使える。

専用のグッズなんて無くても見の周りにあるもので代用する。
代用が利くなら専用のグッズじゃなくても良いし、無くても困らない。



完全にポストアポカリプス・サバイバル系ゲームの食品ラインナップじゃないか(笑)


やまちゃん
@yamachan_spd
10月12日
災害時にはアウトドアスキルが役に立つんですよ。
平時から台所用品でアウトドア生活してみるといいのですが。






峨骨@Chimaera925
10月13日
地球環境の為になどとホザきながら苦しみを見えない場所に追いやるだけの代物なんてのは何処にでもある。
汚いものが見えない場所に行けばそりゃ綺麗になるさ。
そうして他所へ追いやられた汚いものにまみれたり、
綺麗なもを作る為に汚れて死んでいく人間の姿なんざ、そこからは見えないだろう。

Fair is foul, and foul is fair.

FairとFoulは複数の意味合いがあるので訳してしまうと原文の良さがゴッソリ削られてしう。




(× 腰を痛めやすい体勢
背中が丸まっている
ヒザが伸びている
体の重心が運ぶ対象物から遠い

○ 腰を痛めにくい体勢
背中を丸めない
ヒザを深く曲げ脚の曲げ伸ばしの力を使って運ぶ
体の重心をなるべく運ぶ対象物に近づける)

地震の片付けなどで少しでも役に立てていただければ幸いです





橘屋@M_Tachibana
返信先: @ueyamamichiroさん
×の姿勢は、負荷が椎間板に集中して、椎間板が後ろに飛び出し、
神経の通り道を狭めることで強い神経痛を惹起しやすいのです。
椎間板を労らないでいれば、
最終的には椎間板内の髄核が漏れ出して神経を常に障害する椎間板ヘルニアに至ります。
○の姿勢はその予防になります。

こてつ @kotetsu7c7
返信先: @ueyamamichiroさん、@secret_222さん
昔重量挙げをしていた友人が、
「持ち上げる時は背中伸ばして膝使え。
じゃないと選手でも腰が逝く。」と言ってたのを思い出しました。
それぐらい負荷が変わるのですね。

おやじ大尉@増量期@oyaji1973
返信先: @ueyamamichiroさん
目線を斜め45度にすると自然に背中が反っていい感じ
下を見ると必ず背中が丸まってヘルニア爆発

しんころ
@shinkoro4444
返信先: @ueyamamichiroさん
むかしバイト先の上司に「身体を荷物に出来るだけつけろ」と言われたのを思い出しました。

ばたやん
@TesseRonbllozo
返信先: @ueyamamichiroさん、@brtakahasiさん
腕や背筋で持ち上げようとせず、太腿を使うよう意識する。
腹筋は腰を固定するような使い方、背筋は背筋を伸ばす使い方に充てる。






骨川筋右衛門
@hnkwsjemn
8月19日
姿勢が悪い人に試してもらいたい良い姿勢の作り方。
非利き手にコップ(のようなもの)を持ち、持ち上げ、置く。
この時手は離さずコップを机に押し付ける。そうすると体が起き上がってくる。
押し付けるのは体が垂直になるまで。ビフォーアフターで比べてみて。



もちろん刀や三尺三寸刀でも、この走りの研究稽古ができます。
周囲の安全を充分確認したうえで、走りながら、刀の構造的特性を活用して加速し、
少しも止まらずに、左右を斬りながら走り続けることも可能となります。

道場で習った姿勢を固定してやるような武道観念が少し変わっていく学びとなります。

(前に倒れる力を持っている物で強くして
移動速度を上げているのだろう)

佐山史織@doranekocompany
8月5日
私の技は指先から動くものが多く、丹田信者は納得出来ない人もいる。
車を動かすのはエンジンであるが、
エンジンを動かすのにはチェーンソーやボートなどでは
紐を何回か引っ張ってかけているのを見た事があるだろう。
エンジンが丹田なら指はこの紐になる。

末端が中心を動かし中心が末端を動かす円環構造では
陰が極まると陽に、陽が極まると陰になる。

その結果、
どちらもメインでもサブでもなくなり実体が消えるという罔両と陰の説話のような状態になる。

末端から動くメリットは
「気をつけ」をしている体側の手を抑えてもらい広げようとするとわかる。
通常だと肩を支点にするので作用点が遠いので上がらない。
指先からアラレちゃんがキーンと走るときのように張っていくと抑えられなくなる。




8月2日
初心者は型に沿って動くというのを不自由と感じるが、
自分が好きなように動くというのも実際には自由意思ではなく、
身体の構造の制限に従っている。

たとえばエクソシストのように階段をブリッジで降りたり
首を180°回して振り返ったりは「出来ないからしない」だろう。

赤塚不二夫の漫画ではよく色んなキャラクターが逆立ちをしている。
これは「バカ」、つまり足で立つという当たり前のことすら当たり前でない世界の住人である、という表現だが、本当に自由に好きに動くなら、手ではなく足で立つという事すら疑わしいということだ。

道化が玉乗りや軽業をするのも同様で、フールは常識がないが故に術師に達する。
そうなって初めて自分が「自由に動いていた」と思っていたものが、
生まれた時から杭に鎖で繋がれていた犬の考える自由だったと分かる。


そのための公案として型は難しいほど良い。
この「難しい」は手順が複雑とかではなく、
日常的習慣動作の延長にないもの、思考の在り方自体を変える必要がある、という難しさのことだ。

Monsieur Guda Tomate@pteras14
2018年5月16日
5chの格オタの致命的な盲点は
「なぜぐだトマトさんが体験であっても
色んな武術をわざわざ見に行くのか
サッパリ理解してない事」に限る。

この連中はリングの上でヨーイ・ドン!
の試合しかやった事がないのだろう。

相手が武器持ちや複数だったらどう
対処するつもりなのかねぇ。

後、連中の根本的な勘違いはぐだトマト
さんのベースは合気道、合気道がご存知
の通りあまり”強い“武道ではないので
総合に転向したんだけどねぇ。

なので、合気道と総合のベースがあった
上でジークンドーやらカリ、中拳とか
カラリパヤット、システマ、クラヴ
マガのエッセンスを汲み取って来た。

後、連中の根本的な勘違いはぐだトマト
さんのベースは合気道、合気道がご存知
の通りあまり”強い“武道ではないので
総合に転向したんだけどねぇ。

なので、合気道と総合のベースがあった
上でジークンドーやらカリ、中拳とか
カラリパヤット、システマ、クラヴ
マガのエッセンスを汲み取って来た。

連中は何やってるのかね、カラテ?
キック?柔道? で、ご自慢のそれら
でナイフや日本刀に勝てるのかね?
複数で来られたら?

勝てる場合も全く無いとまでは
言わないけど、相当厳しいぜ?

仮に5chの連中が一例として
八極拳使いだったとしよう。

ぐだトマトさんは躊躇なくナイフ、
殺虫剤、
ライター、
チェーンソー、
斧、ハンマー、槍を使うので
まぁ、精々ご自慢の素手でアチョー!
して頑張ってくれや。

手斧で滅多打ちにされてでも贔屓の
5chで調子コケるんなら是非やって
見せてくれや。


八卦掌@永山@z200mk
9月13日
そもそも馬歩とは、中国武術の基礎中の基礎、
太腿を締め、膝を開き、
肛門を締め、
足の五指は地面を掴む。
掌型は流派それぞれだが、足と手の力が一致するようにする。
これらを守り、身体は制止しているが、いつでも動けるよう意識する力で瞬発力も養う。精神力は副産物。

馬歩は元々騎馬歩と言って、
馬に跨った姿勢から来ている。騎馬時は馬の歩調に合わせ自分の力を調整するように、
馬歩の時もただ立つのでは無く、微妙に力の強弱を繰り返し立つのが馬歩。
ただ、ジッと立っていては、我慢比べにしかならない。




山田大輔
@YA_DA
火炎瓶が間違ってる。固定式にしろ、手投げ用にしろ、蓋のない火炎瓶はありえない。
/火炎瓶の唄 けんいち&じゅんこミュージックビデオ【日本エレキテル連合】【パルス】 https://youtu.be/IU8we_cSfxo @YouTubeさんから

(この本を盗め、Steal This Bookは、1970年にアメリカ合衆国でアビー・ホフマンによって執筆され、
翌71年に刊行された本。)


ゴミクルーン@DustCroon
6月21日
ゴミクルーンさんがしょうがちゃん@フォロバ 04/15をリツイートしました

東日本大震災の時に卒業旅行のディズニーで被災したけど
自由行動なのに携帯電話禁止のせいで
教員ですら夜まで生徒の安否確認できずに保護者も学校もパニック状態だったよ
だからマジでアホな校則は無視して携帯電話は持ってた方が良い
教師は非常事態に校則を守れても生徒の命を守る保証はないからな

ゴミクルーンさんが追加



宮路豊 @koneko_club
返信先: @1090ARさん
電線に止まってる鳥が感電しないのと同じように、
電気の逃げ場がなくなるよう対象者に触れる瞬間は宙に浮くのが大事。
その上で、確実に電源から引き剥がすための「勢い」を付ける。その組み合わせなら、ドロップキックという訳だな。




覗覚星アモン
@mryensrh11
ふーん?

あのね、グレイシー柔術の
エリオ=グレイシーが
面白い教育方針でさ

ホイラーとかヒクソンが子供の頃
初試合を控えた前日にこういう事を行ったらしい

「明日の試合に勝ったら千円あげるよ」
そしてもうひと言
「明日の試合に負けたら二千円あげるよ」

ちょっと調べないといけないけど
本当の金額は
クルゼイロ?
か何かブラジルの単位だったし
為替レート調べないで書いてるから
千円、二千円って金額はスルーな

問題は金額じゃなくて
負けた方がもらえる金が多いぞ?って所
もちろんそれは
小遣い欲しさにわざと負けはしないという
前提での話

勝たなきゃ、勝たなきゃとプレッシャーと戦う我が子に
負けたらどうしよう、負けたらどうしようと
頭の中でグルグル思考がループしてる我が子に

どうもしないよ?
俺はお前に小遣いやるよ
負けた時の方が倍額な

という条件を提示して

へ?そんなもんなんだ
と一種のリラックスを与える

そういう面白い教育をしたらしい

覗覚星アモンさんがリツイート
世界四季報(セカ報)
@4ki4
2018年8月25日
>「最初に50人に断られた社員に最高級ランチをおごる」といった会社…断られてもヤッターと感じる、メンタルが強くなって全体の成績が伸びた

大失敗をした社員には「大失敗賞」を与えよう | 東洋経済
(link: https://toyokeizai.net/articles/-/82967) toyokeizai.net/articles/-/829…

失敗することに対してインセンティブを与えるとチャレンジするようになる
引用ツイート






【やり方】
①肘を壁につける

②しゃがむ(膝を壁に近づける)

③背中を丸め壁から遠ざける

④口から5秒吐いて鼻から5秒吸う

⑤5回繰り返す

☆コツ
肘外側へ開かない
肘壁から離れない
頭、胴体、くるぶしは垂直

【効果を実感するために】
体操をする前に

・壁に背中頭つけてもたれやすさ
・首を上下に動かして動かしやすさ、ハリ感

うまく出来ると体操をして再度チェックすると違いが感じられます。





脳波なんて呼吸を上手いこと使えば幾らでもコントロール出来るのにな。リアルタイムで確認しながらやれば、それなりの精度で変えられる。筋肉と違って目に見えないから意識できないだけでね。

(
amon princess candy
‏ @mryensrh11
33 分33 分前
なかなか面白い意見だ

amon princess candyさんがリツイート



)





骨川筋右衛門 @hnkwsjemn
目的と手段が逆転してることをやると、
さも目的を達成するために自分は手段を行っている気がして非常に気持ちいいのだが、
実際は目的を回避し気持ちよくなるための手段を繰り返す袋小路にはまっている。
自分が選んだ手段は目的達成に近づいているだろうか。


























復讐に駆られたが為に「技に縛られて敗北した」主人公が、
宿敵への感情を「とりあえず横に置いて」、「来た技をあるがままに受け、それに対して淡々とかつ的確に返す」という「境地」を作中では「放松」という言葉で表現していて。
「あるがままに受け止め、そこに一切の感情を差し挟まない」というのは、山本先生の「心のあり方」についてのお考えの根底にあるもので、これは本当に何事にも言えることだなあ?と。










Specnaz Systema
https://www.youtube.com/watch?v=Uuq50cDfrTs

CLASSIC SYSTEMA FOOTAGE.wmv
https://www.youtube.com/watch?v=q1FOz6VAMX0



山本貴嗣先生の
『Mr.ボーイ』は護身の勉強になったなー。
袖の大きい服の袖に石を入れて武器にするって
靴下や手ぬぐいとかタオルに石を包むことの応用

(




amon princess candy
‏ @mryensrh11
1 時間1 時間前
形意拳ってカッコいいよね
)






歩けば即ち武。
胸を押さえられている状態で前に進むと押さえている人が吹っ飛ぶ)




【中国武術】基本の蹴り技⑧斧靭脚(ふじんきゃく)+踹脚(たんきゃく)(#065)
https://www.youtube.com/watch?v=bE1mjKQ9exM

【中国武術】基本の蹴り技⑧補足:斧靭脚(ふじんきゃく)の威力を高める3ステップ(#069)
https://www.youtube.com/watch?v=EiDxVXFQ9HM
(鼠蹊部をたたむ
腰(yao)の意識を使う)

八極拳のヒジの秘密「体当たり」を宮平保が徹底解説! Secret of Ba ji quan, Tamotsu Miyahira
https://www.youtube.com/watch?v=KnPjOdu4dYM

くっつく斧刃脚、体内破壊の鉄砂掌、心理操作の急所攻撃!宮平保の中国武術を一気に見る!Various techniques of Kung-fu, Tamotsu Miyahira
https://www.youtube.com/watch?v=zC0k23hTqCo


戴式心意拳用法 (Dai's family Xing Yi Quan)
https://www.youtube.com/watch?v=gmMrxjDQPuU

Dai XinYi weapons
https://www.youtube.com/watch?v=wD6bh6P-e1U


甲冑と剣と盾を持った者同士の戦い。



【中国武術】基本の蹴り技⑫前掃腿(ぜんそうたい)・後掃腿(こうそうたい)(#097)
https://www.youtube.com/watch?v=_9czefR5iyI

https://twitter.com/hnkwsjemn/status/1199334257656651778 と続き
”骨川筋右衛門
‏ @hnkwsjemn
11月26日
爆速で頭皮を緩める方法を編み出したかもしれないのでシェア。眉毛の上2~3センチのいわゆる麻呂眉のところに指をあてて皮膚と肉(ほとんどすぐ骨)の間がスライドさせるようにぐるぐるさする。10秒くらいでも効果があると思う。自分は眉間に穴が空いて前頭葉に指を突っ込んでると錯覚するくらい効く。

眉間にドラゴンボールの瞬間移動みたく片手で刀印を結んでぐりぐりやるので十分かも。

どちらも寝る前やリラックスしたいときにやると効果的です。

爆速で頭皮を緩めるシリーズ第二弾にして終章なのですが、結論は「最終的に般若の面の特徴的なところをさすれば解決するのでは?」です。まずは般若の面を画像検索してもらうと多少の違いはあってもパターンがわかると思います。(続)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%AC%E8%8B%A5%E3%81%AE%E9%9D%A2

般若の面のどこに目が行くか、は人それぞれでしょうが、私は麻呂眉を第一に挙げたわけですけど場所は要するに眉間。次に角の生えてるところ。これ、なんとも絶妙なところなんですがおでこのカドとでもいうべき場所。次はほっぺた。だいたい頬骨の頂点。次はエラ。あごのカドです。続

最後は(もっとあるかもだけど)ケツあご。ではなくその両サイド。(般若ってケツあごなんですね) 盛り上がってるところの外側。ここは他の部位と違って骨をつまむようにもむといいです。他の部位はさする。ポイントは押し込まずに押さえた皮膚が接点は動かないけど皮下がすべるようにスライドさせる

元亨利貞
@itanshinmonkan
2019年11月27日
やり過ぎたのか分かりませんが、コブみたいに膨れてしまったのですが・・・。

骨川
@hnkwsjemn
·
2019年11月27日
他に症状はありますか?熱をもってるとか赤くなったとか。

元亨利貞
@itanshinmonkan
·
2019年11月27日
赤みは有りませんし、痛みも痒みも有りません。
ただ膨れているだけです。

骨川
@hnkwsjemn
·
2019年11月27日
熱があれば冷やすのですが、ただ膨れている場合はリンパ液を流すように表面を軽くさすればよろしいかと思います。


https://twitter.com/numa_dnc/status/1190924296283017218
”ぬま(DESIGN NATIVE CHANNEL)
@numa_dnc
キリサワさんの動画、リズムについてメチャクチャわかりやすく教えてくれているからおすすめです。体が1、足が2、心臓が3、手始めにこの動画みると、歩きながら気持ちよくなれる。

リズム感を鍛える メトロノームを使わない方法
https://www.youtube.com/watch?v=ulyjXnzlzsY
午後6:30 · 2019年11月3日”
(この人、昔は ぬま(メルシーおじさん) (@Ohnuma_Hidekazu) だった)

https://twitter.com/KirisawaSatoshi/status/1135111136301371392
”Satoshi Kirisawa
@KirisawaSatoshi
『リズム感を身体に入れる』動画が
驚異的なスピードで伸びています(当社比)

本当にありがとうございます
この動画は後半なので 前半をお忘れなく

前半で自分のリズム感を測るトレーニングを
紹介しています

まずは自分のリズム感を知る
これがグルーヴ難民脱出法の入口
https://www.youtube.com/watch?v=lsoeM3UchdU
午後6:09 · 2019年6月2日”

https://twitter.com/hnkwsjemn/status/1198875814680354819 と続き
”骨川
@hnkwsjemn
最新版 絶対グルーヴする方法 本当の黒人リズムを知ろう https://www.youtube.com/watch?v=5yS4FNHjn0s&feature=youtu.be @YouTube
さんから
午後5:07 · 2019年11月25日

この動画、メチャメチャいいのでみんな見ましょう。そして歩く時にビートを感じてグルーブしましょう。

1と2と3のビートがあれば4と5もできるという話はヌーソロジーに通じるものがある気がする。

Satoshi Kirisawa
@KirisawaSatoshi
返信先:
@hnkwsjemn
さん,
@YouTube
さん
5はまた少し別なんですよね、
リズム学者によると、人間の自然なリズムは1.2.3
人間が考え出したリズムが5.7など

ヌーそろじ今少し調べました、気になりますね
午前7:03 · 2019年11月26日

骨川
@hnkwsjemn
·
2019年11月26日
返信先:
@KirisawaSatoshi
さん,
@YouTube
さん
5 は少し別なのですか…奥深いですね。

私のツイートの1〜5がうんぬんというのはヌーソロジーのペンターブシステムの考え方です。

Satoshi Kirisawa
@KirisawaSatoshi
·
2019年11月26日
1-2-3が人間の自然なリズムで
それとその倍数でアフリカ音楽はほぼ出来ています

よって4/6/8/9なども人間の自然なリズム

この考えもごく自然発生ですね

5や7は人間が考え出したリズム
リズム学者はインドでは?と言っています”
(動画より。
等間隔のリズムは人を狂わせる。
リズムを紙で学ぶな。
リズムはアフリカから来た。
アフリカの音楽を聴きまくれ。
アフリカの音楽を聴きながら
足は2、
体は3で歩く。

音楽はリズムの使い道のたった一つに過ぎない。
文字なしで知識を伝える方法がリズム。
ダンス、リズム、歌などは全部一緒と考える。
リズムには意味がある。
農業のやり方のダンスが在る。
リズムは教科書でもあり物語でもあり、文字でもある。
リズムは文字に匹敵する人間の知恵。

”アフリカダンスコンテストの映像で僕がメトロノームとして使っている動画”が
INDLAMU Kwazulu Natal Best Zulu Dance (Must Watch)

https://www.youtube.com/watch?v=nExzW8NbaZY



カポエイラは完全に音楽武術

https://twitter.com/KirisawaSatoshi/status/1160136204890718208 と続き
”Satoshi Kirisawa
@KirisawaSatoshi
カポエラってリズムを使った
格闘技だよね?

どうなってんの
攻撃はどのタイミング?

ご存知の方いっらしゃいます?
https://www.youtube.com/watch?v=48P_Rh-K5JU
午後7:30 · 2019年8月10日

Akiko@Ako88224318
8月10日
わかりにくいですが、1人が攻撃している時、もう1人は受けをしています。
基本的にはそれを交互にやってます。
相手の動きを見ながら、即興で出す技を決めます。
ちなみに、一番大きなビリンバウを持った人が一番偉い人で、この人が
曲やテンポ、ゲームの全てをコントロールしています。

ちなみに、カポエイラの超基本ステップにジンガというものがあって
それがまさに「2 ・3」です。
音楽に合わせてジンガをやっているだけでも超気持ちいいですよ!



Satoshi Kirisawa
‏ @KirisawaSatoshi
11月25日
返信先: @hnkwsjemnさん、@YouTubeさん
5はまた少し別なんですよね、
リズム学者によると、人間の自然なリズムは1.2.3
人間が考え出したリズムが5.7など

ヌーそろじ今少し調べました、気になりますね

骨川筋右衛門
‏ @hnkwsjemn
11月26日
5 は少し別なのですか…奥深いですね。

私のツイートの1〜5がうんぬんというのはヌーソロジーのペンターブシステムの考え方です。

新しい会話
Satoshi Kirisawa
‏ @KirisawaSatoshi
11月26日

1-2-3が人間の自然なリズムで
それとその倍数でアフリカ音楽はほぼ出来ています

よって4/6/8/9なども人間の自然なリズム

この考えもごく自然発生ですね

5や7は人間が考え出したリズム
リズム学者はインドでは?と言っています


https://twitter.com/hnkwsjemn/status/1198878661237035008 と続き
”骨川
@hnkwsjemn
白人至上主義こえー
西洋リズム教育の弊害 リズム下克上シリーズhttps://www.youtube.com/watch?v=xmFDzUOQ33I&feature=youtu.be @YouTube
さんから
午後5:18 · 2019年11月25日

非常に核心をついたコンセプトの動画を数多くありがとうございます。とても勉強になりました。


( グルーブgroove
(レコードやねじなどを含む)溝という意味が元らしいが、
ミゾにはまるみたいな感じから、
音楽ではノリのことらしい。
調子やリズムやビートに乗ったよい状態のことらしい。
とにかく感じないとわからない状態。
grooveには型にはまったお決まりのやりかた、習慣という意味もあるからやはり、
良くも悪くも何かミゾにハマった状態のイメージっぽい。


https://twitter.com/KirisawaSatoshi/status/1199889975753371654
"Satoshi Kirisawa
@KirisawaSatoshi
これは見て感じるだけでリズム感の良くなる映像

僕が最近ハマってるピグミー族
人類最古で最高の音楽を奏でる民族
https://www.youtube.com/watch?v=cATZe_jlc9g
午後0:17 · 2019年11月28日"

https://twitter.com/KirisawaSatoshi/status/1199993629508395009
”Satoshi Kirisawa
@KirisawaSatoshi
これはピグミー族の水ドラムなんだけど
よく聞くとちゃんとリズムが聞こえる

これが あれですよ
人間のですな リズム力です
https://www.youtube.com/watch?v=JqEcOWbE8I4
午後7:09 · 2019年11月28日”

https://twitter.com/KirisawaSatoshi/status/1199998442811969536
”Satoshi Kirisawa
@KirisawaSatoshi
これもアフリカンコンセプトなんだけど
珍しく手拍子が3で歌が2

ものすごいリズム感
https://www.youtube.com/watch?t=2778&v=JqEcOWbE8I4&feature=youtu.be

リズムツイート多めです
午後7:28 · 2019年11月28日”

https://twitter.com/hacha/status/1201885238072348673 と続き
”hacha
@hacha
返信先:
@hnkwsjemn
さん,
@YouTube
さん
なかなか面白かった。そんでもって、昔JumpStyleというジャンルにハマってた時のことを思い出した。音楽は4つ打ちなのにステップは5で、慣れるまではなかなか苦戦したなぁ。
https://www.youtube.com/watch?v=w3HaFm1nkmI
午前0:25 · 2019年12月4日

ここから派生したHardJump(HardStyle)ってジャンルになると、今度は基本のステップが3になってたりして、これまた面白いです。
https://www.youtube.com/watch?v=Iy-xDwYx6nQ
午前0:50 · 2019年12月4日

骨川
@hnkwsjemn
·
2019年12月4日
返信先:
@hacha
さん
おおお、追加情報ありがとうございます。いやーフィジカル強いですね。どことなくアイリッシュダンスだったりコサックダンスみを感じました。コーカソイドはこういうやつが得意なんですかね?

hacha
@hacha
·
2019年12月4日
足が長くないと映えないってのはありそうですね。あまりダンスには詳しくないですが、ザウリダンスとか脚主体のダンスはアフリカにもあるみたいです。
https://www.youtube.com/watch?v=YHYk0nnXsak

骨川
@hnkwsjemn
·
2019年12月4日
出た!ホバークラフトみたいなやつ!どうやってやるんだ…

hacha
@hacha
·
2019年12月4日
shuffleとかもヌルヌル平行移動してる感じで、かなり謎な動きですね。
https://www.youtube.com/watch?v=OMCDiRogjXY

骨川
@hnkwsjemn
·
2019年12月4日
あー…これはダンスをやらないといけないサイクルに突入した感があります。(自分語り)



https://twitter.com/Massivebleeding/status/1198302336130510849 と続き
”不正出血ちゃん
@Massivebleeding
Twitterほんとありがとうな…今日救急車で運ばれて緊急入院なったんですが、「大部屋が満室で10800円の個室しかありませんがお支払いお願い致します」と言われて、厚生省の通知で病院の都合による差額ベット代は支払わなくていいと聞いていますがって言ったら大部屋案内された笑やり方ほんときたねー
午前3:08 · 2019年11月24日

【補足】
こちらが厚生労働省の通知です。https://www.city.chuo.lg.jp/kurasi/kokuminkenko/kokuminkenko1/_user_fhonen_time_20190329.files/kourousyoutuutibassui.pdf





Dr.F@格闘技医学/Takki@プリンスの言葉@takuyafutaesaku
5月19日
人間は否定語の処理が苦手。
「怒らない」は「一度怒る様子を想起してから打ち消す」イメージとなる。
怒らない、と頭の中で唱えるほど、「怒る」が増幅してしまう。
「怒らない」よりも「常に穏やかに」のほうがイメージしやすい。
「廊下を走るな」なら「廊下は適度な速度で」。言語の最適化は大切。


https://twitter.com/yusai00/status/1195171788604358658 と続き




ケイ THE 雑学おじさん
書籍
21時〜23時に活発に発信中
@mikaitabi
·
2019年11月16日
返信先:
@yusai00
さん
最も良い寝方は横向きらしいです(脳脊髄液が流れやすく脳内を洗浄しやすい体勢)。

2012年にロチェスター大学で行なった実験で、横向き、うつ伏せ、仰向けと、3つのパターンでマウスを寝させ、それぞれ脳の中の脳脊髄液を調べた結果、横向きがベストだったそうです。

故に僕も常に横向きです。

ヤギの人(マスク)
@yusai00
·
2019年11月16日
おぉ。ありがとうございます!寝るときは横向きが良いとは僕も聞いたことがあったのですが、研究があるのですね。

ケイ THE 雑学おじさん
書籍
21時〜23時に活発に発信中
@mikaitabi
·
2019年11月16日
あくまでマウスへの実験なので人間に対しての効果には疑問もありますが、横向きは内臓への負担も少ないと聞いたことがあります。

ヤギの人(マスク)
@yusai00
·
2019年11月16日
そう言われてみれば、いわゆる回復体位も横向きですね。


睡眠中に脳内で毒素の清掃作業が行われている様子が映像で明らかに(米研究)
http://karapaia.com/archives/52284622.html
”睡眠が必要不可欠なものであることはこれまでの様々な研究から明らかになっている。眠っている間に記憶を整理したり、嫌な記憶から感情負荷を取り除いたりたりするのはもちろんのこと、その日脳に蓄積された毒素(老廃物)を除去するための清掃作業も行われているのだ。

 そうした毒素の中にはアルツハイマー病を引き起こすものも含まれており、睡眠不足が常態化すると健康を崩す羽目にもなりかねない。

 この度アメリカ・ボストン大学の研究グループは、睡眠中、脳内で脳脊髄液が毒素の清掃を行っている様子がわかるMRI映像を公開した。
〔中略〕
睡眠中、脳内では脳脊髄液が毒素を洗浄している
 マウスを対象とした動物実験によって、脳が働く過程で蓄積されてしまう毒素が睡眠で物理的に洗い流されることなら既に知られていた。

 『Science』(11月1日付)に掲載された今回の研究は、このことが人間にも当てはまるのかどうかを確認したものだ。

 それを知るために、生物医学エンジニアのローラ・ルイス氏は、大勢の参加者にMRIの中で眠ってもらうように頼んで、そのときの脳の様子を観察するという実験を行った。

 その結果、ノンレム睡眠になると、脳脊髄液の大きくゆっくりとした波が、脳全体を洗い流していることが明らかになったのである。

 さらに脳波図からは、ノンレム睡眠に入ると神経細胞が同期して、スイッチのオンオフが始まることも判明した。

 神経細胞が一斉に発火しなくなるので、それらはあまり酸素を必要としなくなる。このために脳への血流が減少する。
〔中略〕
するとどうなるか?
 そうしてできた隙間の中に脳脊髄液が勢いよく流れ込んでくるのだ。

 要するに、比喩でもなんでもなく、脳脊髄液が昼の間にたまった毒物を本当にじゃぶじゃぶと洗い流しているのである。
〔中略〕
これこそがリアル「洗脳」ってやつだ。

ちゃんと眠ることは脳の病気にも健康管理にも大切
 このニュースは、アルツハイマー病をはじめとする脳内の毒物に起因する病気を抱える患者全員にとってとても大切なことだという。

 脳脊髄液を利用した新しい治療法が考案されるかもしれないからだ。

 病気を引き起こす毒物を洗い流すことが治療として有効であるのなら、その洗浄液である脳脊髄液を増やしてやればいい。

 薬で少しずつ病巣を治すより、ずっとパワフルなやり方かもしれない。そして、もちろん健康な人にとっても注目すべき研究結果である。”

(脳脊髄液ってよく知らないから調べたら超重要じゃん)

脳脊髄液に関する最新の知見—髄液の産生,循環,吸収について—経リンパ管吸収路を中心として
キーワード: 脳脊髄液(cerebrospinal fluid) ,
硬膜外リンパ系(epidural lymphatic system) ,
前リンパ管通液路(prelymphatic channel) pp.694-703
https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.5002200187
”はじめに

 脳脊髄液(cerebrospinal fluid:CSF)は,
頭蓋-脊柱管内において
くも膜と軟膜の間すなわち
くも膜下腔と,
上衣層に囲まれた脳室および脊髄中心管を満たす無色透明な液体である.

正常では脳脊髄液の細胞数は5個/mm3以下である.CSFの全量は成人で常時100〜150mlに保たれている.
CSFの1日の産生量が400〜600ml(0.35ml/min)であることを考えると,1日に3〜4回生理的吸収路を介してCSFは入れ替わる計算になる39).

 CSFの存在意義については,古くから諸説が論じられている.
その中で,脳脊髄は外面も内面(脳室)もCSFに完全に浸る状況から,
生じた浮力により自重を効果的に減少させる役割(神経根・硬膜の緊張緩和)36),
また頭蓋脊椎への機械的刺激に対するクッション材的役割が重要とされる.
一方,最近ではCSFに含まれる物質の分子レベルの働きについても研究が進んでおり,
CSFに流入した脳実質の細胞外液ならびに上衣細胞・脈絡上衣などに由来する種々のサイトカインや物質が,
呼吸や動脈性拍動15),
そして上衣細胞の繊毛運動などで生じるCSF流を利用して反発性軸索ガイダンス因子,
増殖因子などの物質の運搬・交換そして拡散,
さらには免疫反応防御システム,
脈管新生など脳の栄養・代謝に深く関わることが明らかにされている21,22).
すなわち,CSFはその組成を調節することで脳の健康維持にも欠かせない存在となっている17).

 通常CSFは,産生,循環,吸収が相互に連関して機能することで一定量が保たれている.成人のCSF総量を約140mlとすると,その内訳は脳室に30ml,脳くも膜下腔に80ml,
脊髄くも膜下腔に30mlと推測される35).ちなみに,中枢神経系(central nervous system:CNS)の間質液(interstitial fluid:ISF)は280ml存在する.したがって,CNSに関わる水の動態を考える場合,ISFについても詳細に検討する必要がある.特に,CNSは唯一リンパ系が存在しない組織であることから,
ISFにおける水の収支バランスに密接に働く脳動脈周囲の血管周囲腔(perivascular space:PVS)を介する特別な排導機序は,リンパ系に相当するシステムを代償する.これは,脳白質血管周囲のアストログリア終足に高発現する膜輸送タンパク質水チャンネル(aquaporin channel:AQP)33)を基軸にした実質から可溶性タンパク質・代謝産物などを血管にスムーズに排除するシステムで,睡眠中に稼働するglymphatic system14)またはglymphatic clearance pathway16)と呼ばれる.同システムに関する基礎研究2,14,16)は,脳アミロイド血管症やアルツハイマー病などの発症機序との関連解明を受けて,臨床研究として現在大きな期待が寄せられている.なお,PVSは細動脈でVirchow-Robin腔と交通する.

 一方,CSFの収支バランスを考える場合,
従来からその吸収首座とされる脳硬膜くも膜顆粒の本態解明は緊喫の課題である44).
また,CSFのリンパ系吸収路については,頭蓋底領域とは別に脊髄硬膜外レベルでの作動確認20,24)もCSF循環にとって検証すべき課題とされている.著者らは,CH40微粒子活性炭,indigocarmine,およびindocyanine green(ICG)を新しいCSFトレーサーとしてヒト組織を含む注入実験に用いることで,CSF経リンパ吸収路の構造的特徴とその吸収動態について検討をこれまで試みてきた24,28).特に,脊髄領域でのCSF吸収とリンパ管系との関係については,硬膜-神経根周囲の髄膜に局在する篩状斑を介する脈管外通液路(extravascular fluid pathway)19,29,30)ならびに硬膜外リンパ系(epidural lymphatic system:EDLS)4,25)との連関機能の重要性,さらに両者の組織学的特徴を明らかにしたことで,CSFがいかにして髄膜バリア(図1)を生理的逸脱して硬膜外リンパ管に吸収されるか,という長年の疑問に対して髄膜脈管外液路30)の存在証明で1つの答えを示した.他方,近年YamadaはCSF動態をMRIで画像化するTime-SLIP法を応用したCSF dynamics imaging45)を開発し,特に古典的なCSF循環概念,すなわちCSFが産生部位から吸収部分に向かって川のように流れる第3循環説が事実と異なることを実証した臨床的意義は大きい43,45).

 CNSの細胞外液や脳室系のCSFの生理的量的バランスを保つために必要なシステムのいずれかの構造・機能が破綻すると,CSFでは過剰な貯留状態を呈して水頭症,逆にそれが減少ないしは異常な漏出状態を呈すれば低髄圧症候群(脳脊髄液減少症)・脳脊髄液漏出症,一方ISFでは,血管周囲腔での通過障害として脳浮腫やアルツハイマー病,遺伝性脳小血管病(cerebral small vessel disease〔SVD〕)34)などの病態がそれぞれ引き起こされると考えられている14,16,42).

 最近,これらの病態解明に取り組む関連学会においてCSF循環の再考が叫ばれる中,第14回日本正常圧水頭症学会(2013)の特別講演での佐藤修東海大学名誉教授の提言は注目された.佐藤は最新の研究成果7,32,33,43)に触れ,
上矢状洞付近でのCSF吸収は定説とは異なり主経路でなく,むしろ頭蓋底部,鼻腔からのリンパ系吸収,また脊髄レベルからの吸収路のほうが重要であると結論づけ,大きな反響を呼んだ.

 本稿では,正常状態でのCSF循環(産生,吸収)について最新の知見を踏まえて概説するが,特に脊髄膜に局在する前リンパ管通液路(prelymphatic channel:PLC)19,26,30)を介するCSF経リンパ吸収路について紹介する.また,自家所見から脳脊髄液減少症および特発性正常圧水頭症の発症機序についても最後に考察したい.”

クモ膜下腔
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A2%E8%86%9C%E4%B8%8B%E8%85%94
”脊柱管のクモ膜下腔

脊柱管では、クモ膜下腔は一定の広がりをもったまま仙骨まで続いている。
脊髄神経が出るところでは、髄膜もともに脊柱管から出るため、クモ膜下腔も末梢神経の周りへ続くことになる。ただし脊髄神経節よりも末梢では、クモ膜は神経周膜と名を変えて神経に密着しているため、クモ膜下腔はほとんど途切れている。
参考文献
Werner Kahle、長島聖司・岩堀修明訳『分冊 解剖学アトラスIII』第5版(文光堂、ISBN 4-8306-0026-8、日本語版2003年) ”

追記
あまりに記事が重いので2020/1/11に主に骨さん2人(山我と整体師)の埋め込みツイートを減らしてURLと引用符形式にしたが、まだまだ減らしたりないだろうな。
2021/1/20にさらに埋め込み形式を減らした。呼吸とリズムとダンスとやる気スイッチなど。


お読みくださり感謝!

シールドが赤色で、狼が右向き=右目ロゴで、建国神話がマルセイユ版タロットの日+月モデル(ガラル版の新タロット「明」)で、パワースポット(ジム=神殿)で戦いの儀式を行い、有色ローズ(薔薇+セシル・ローズ)が黒幕など、優生思想で青い左目優遇スピ『ポケモン剣盾』 

ポケモン熱が冷めるまで増量予定の記事。
ポケモン熱が冷めるまで追加していくので後日また見たら加筆しているかも。
タロットモデルのガラル建国神話図についての言及は加筆した現時点(2019/12/9)では私だけかも。
わざわざ英国系ではなくフランス系のマルセイユ版でフランス王家アピールして、
モデルのタロットが日と月!
ガラル版の新タロット「明」!
サン・ムーン!
マリィってマリアのフランス語表記だもんな!


2019/12/15にパワースポットに建てられたジムは神殿で
戦う場所は祭壇で、怪物を戦わせる儀式を行っていることや、
悪タイプのジム(フランス系マリィの根拠地)だけパワースポットがないのは
フランス系への嫌がらせとか、
アーサー王伝説(剣はエクスカリバー)ではフランスの役割が重要なこととか、
ニュートンが元ネタのポケモンであるアップ龍など加筆。


本記事を読むと「予想通り青ロッジ優位の作品じゃねーか!」と叫びたくなるぞ!
今回のポケモン剣盾のタイトルを私がつけるなら
ブルーロッジ、レッドロッジだな!

シールドの色が赤で、狼が右向き=右目ロゴなのを見た私、
ナゾノクサ大量発生して全員巨大○ックスしてダイソウゲン不可避wwwwww
舞台が英国だから完全なるロス茶の英国派閥w
ふふふ……(キョダイ)マックス!


剣盾のどちらを買うか迷っている人がいるが、
本記事の読者なら赤い盾右目向き狼のほうをすすめる。
着せ替えが楽しすぎるから女の子の主人公ほうがいいぞ。
今回の舞台であるガラル地方はイギリスなのでブルーロッジ優位の作品だろうと思って
内容を確かめると青優位だ。
イギリスで赤い楯で右目見せているってロスチャじゃん。
日月ほどには金髪白人レプティリアン教の強調ではなかったな。

サンムーン日月、ベガ、初代、XY考察はこちら




考察の大前提

冒頭でリンクを載せた過去記事にあるが
初代の重要個所を列挙し、
しかも最近気づいたことを追加すると

エスパーが最強(スピ系)で
エスパー内で最強であるミュウツーと
エスパーで二番目に強いフーディンは人型。

一つ目玉(ボール)でモンスターを捕獲、携帯、使役。
マスターボールはMの刻印+グランドマスターの掛詞かも。

「進化すると強くなる」=曲解された進化論=優生思想。
個体値と努力値システム。
進化ではなく変態なのに進化と呼ぶ
(進歩思想など新キリスト教系=スピ)
進化で人型っぽくなり強くなる傾向。
聖書思想では人型はゴッドの似姿だから。
人間上位思想)。

初代ポケモンのカジノの床が市松模様(メーソン柄)で
賭博施設を反社会組織が支配

初代から濃厚な尻(ケツ。血、結)社ですなあ!


missdoom@missdoom1
10月31日
「会社がつぶれるのも、労働者が解雇されるのも、飢え死にする人間が出るのも、
すべては適者生存の自然の理である。この世が弱肉強食の生存競争の世界であるのは、生物界の真理である。したがって、つぶれる会社を救ってやる必要もないし、適者生存に負けた貧乏人を救済する必要もない」

これは、アメリカの自動車王ヘンリー・フォードが考えていた20世紀前半の大資本家たちの多くが考えていた社会ダーウィニズムだけど、
これもダーウィンの理論を誤解、曲解、無理解した思想で、そもそも生物学者ではないハーバート・スペンサーの考えが大きな影響を与えたと言われている。

「適者生存」という言葉を作ったのはスペンサーで、ダーウィンではない。
ダーウィン自身はこの理論に関係がなく、ヘンリー・フォードのような利益追潤のみを目的とする多くの資本家たちに、経済的搾取を正当化する口実を与えたり、人種差別を正当化したい人々に「科学的」と称する根拠を与えたりした。

T來怨天咒@社会不適合者
‏ @LT2_Tyonpen810
9月20日
よく考えたらポケモンの厳選作業って優生思想だな



進化論の本筋から外れたオカルトを信じて進化という言葉で誤魔化し続ける限り、また繰り返すだろう。帝国主義による植民地支配もまたこれらの思想によって支えられた。文明が進化する、あるいは進化していない未熟な文明があるから支配して進化させてやろうという発想が争いの火種を生む。

どうせ進化心理学を悪用する奴は、これは差別ではない区別だとでも主張するんだろうよ。




現代人が訳知り顔で弱肉強食ら適者生存などと言うが、社会進化論、優生思想に被れた発想。元の進化論とはかけ離れている。進化、進歩などと言ってもダーウィン本人が進化論は人間にはあてはまらないと言っている訳で。どこの優生思想や予定説だろうな。

ソビエト連邦AGU社会主義共和国 初代議長 ウラジミール・プーチン・ラ・ピュータ
‏ @3sGlqdjgepFt9FV
9月13日
日本人ってちっちゃい頃から優生思想を教え込まれてる事に気づいて愕然としている。そして、今全世界的にキッズに優生思想が蔓延している。そう……ポケモンの個体値厳選である。ガキンチョの頃「ゴミ個体じゃんwww要らねwww」と言っているうちに自分がゴミ個体になっている恐怖。



ナチスを悪の象徴として認識している割にナチズムと親和性が高そうな人々。パッケージや神話が変われば簡単に引っ掛かって熱狂しそうだ。

和輝@星慧
‏ @satori_sallyGt
1月26日
ポケモンの厳選って優生思想を顕著に表してるよね、現代倫理学からしたら良くないゲームだよ

アイザック・アシモフBot
‏ @IsaacAsimovBot
11月24日
イギリスの社会学者スペンサーは、ダーウィンの進化論の支持者だったが、その講演はある人たちの反感を買った。
適者生存の説明で、働きの悪い者、社会に負担をかける者には、
援助や慈善ではなく、死をすすめるべきだと言ったのだ。



銃を突き付けて、文明や自由、平和をもたらす為に来たなんて言うヤツが居たらキ印にしか見えんわ。

わたしが来たのは地に平和をもたらすためだと思ってはなりません。わたしは、平和をもたらすために来たのではなく、剣をもたらすために来たのです。

マタイ 10:34

核は未来のエネルギーだの平和利用だの、やっぱりキ印だったわ。

公務員試験対策! 学術系@syakaigaku
11月24日
Q 適者生存とは、XがそのY論の中で用いた言葉である。
彼はZの生物進化論に学んで、進化論的な思想を自己の社会理論の基本に据えた。 A スペンサー 社会進化論



現代人が訳知り顔で弱肉強食ら適者生存などと言うが、社会進化論、優生思想に被れた発想。元の進化論とはかけ離れている。進化、進歩などと言ってもダーウィン本人が進化論は人間にはあてはまらないと言っている訳で。どこの優生思想や予定説だろうな。

焼きたテラネシア
‏ @Teranesia
2010年7月18日
最近、巷ではポケモンというゲームが流行していると聞いたのですが、何とそのゲームでは気に入った性格や能力を持った赤ちゃんが生まれるまで子作りをさせ続け、駄目な子は逃がすそうではないですか。そのような優生思想を推奨するゲームが流行って日本がナチスドイツのようにならないか心配です。

科学哲学たん@Vtuberになりたい
‏ @kagakutetsugaku
11月25日
【カール・ポパー】
科学と疑似科学の線引きはその方法性によるとして、反証主義の立場から論理実証主義を批判した人だよ。社会進化論などについては否定的だったらしいね。有名な著作は『科学的発見の論理』だよ。





遺伝子検査の相性判定サービスが離婚の決め手、か。その内、遺伝子検査の相性判定やビッグデータで結婚相手が決められたりしてな。まるで家畜の品種改良のようだな。遺伝子含めたデータで人間の優劣を決める優生思想に基づいた社会ってのは勘弁して貰いたいものだな。

遺伝子で何でも解るみたいな血液型診断の延長みたいな疑似科学も出回ってきたしな。
進化心理学だったか。進化と付いているからダーウィンの進化論に基づいているように見せかけて、社会進化論ベースだからな。新自由主義に体よく使われる。






進化論仮説だってそう。目的、ゴールがあってそこへ位階を上げるように変化しているかのように認識させられているが、生き残ったものを指してゴールに近い、進化していると言っているだけだ。進化すると高度になる?
はて、ゴールが解らないのに、高度になるとは、高度の定義とは何だろうか。神かい?









救貧して貧民を腹一杯にすると子づくりに励んで人口爆発するから福祉政策なんて辞めろと唱えたのがマルサス。貧民に生存権なんざ認めるな、ってな。そこからダーウィニズムと融合して社会ダーウィニズム、優生思想へ。環境ファシズムにも繋がっている、か。





BENZOU
‏ @KAZs2v
2016年6月13日
初代ポケモン、反社会組織のアジトがパチンコ屋の裏にある(≒経営してる)って妙にリアルだよね

なじ木弓P
‏ @GM_LBP
2018年11月17日
初代ポケモンって今思うと草むらに入れば野生のポケモンに容赦なく襲撃され、
バトルの曲は不穏だし、他人のポケモンも平気で殺害する指定暴力団が町をうろつき
山や塔や企業を占拠したり不正なキャッチも堂々と行い民家も襲撃してスロット屋も牛耳ってたし、
サイクリングロードは暴走族の集まりで文字数

kandek
‏ @kandek3
2016年10月23日
初代ポケモンのゲームセンターは三店方式だったけど金銀版だと同じ店の中に交換所が入っちゃってんのな

アイスが如く0&積moon
‏ @ice_kai
2015年11月15日
初代ポケモンのここがやばい

・タイプ相性設定が色々おかしい(毒と虫が互いに抜群、エスパーにゴースト技無効)
・ゴースト技ほとんどない
・つうかドラゴン技がりゅうのいかりのみ
・きりさく等がほぼ必ず急所
・命中率90、凍り30%のふぶき(自力解除不可)
・とくしゅが高いケンタロス

(エスパーにゴースト無効は、
エスパー=超能力が使えるなら幽霊に勝てるという意味だろう。



みすってる@misutteru8888
7月15日
エスパーとドラゴンタイプから分かるけど初代ポケモンは特に人かドラゴンの形に近づくほど強くなるって印象がある。


ここから本作の考察

まずはタイトル、ロゴ、伝説のポケモン、色について。
青剣が見る側の視点で左向き(左目を見せる)という
よくある西洋系紋章。
赤青という配置ではない。右目に青が来るようになっている。
尻の格は、右目赤>左目青なのを逆転させている。
赤盾右目の中で左目寄りなのはイギリス系ロスチャだからだろう。
ドイツ系でもフランス系でもないことが重要!

ロゴの上と背後にいる伝説ポケモンは
青剣が右目だけ見せて
赤盾が左目だけ見せている。
ケツ社要素だけでなく
デザイン的理由もあるのだろうが、
右左=明。
重要度なら
ロゴ>ロゴの元であるポケモン。

青い方を右目を見せる向きにしているあたり、
右眼=上位に行きたいという願望が感じられる。

青赤の並びの理由はこれもありそう↓
四分割盾のうち左下だけ青。
下の部分が青赤。




「北欧じゃなくてイギリスだっつの!」ん?聞こえんな


発売前から北欧神話の狼が元ネタ説があり
今回は英国が舞台だから違うのではという反論があるが、
金髪アーリア青ロッジ系は北欧神話が大好きだからね!
今回はポケモンが巨大化するのは巨人要素を入れるためだろうね!

赤緑、金銀、ルビーサファイアというように
赤=右をきちんと守るゲーフリが
わざわざ赤を左に持ってきたから詳しめに考察した。
赤=右の例↓

Destyさんがリツイート
政志@「悪」の敵もまた悪なり
‏ @nioumasashi
11月28日
どっちもクソだって気付いてからがこの国のスタート地点だと思うよ

Desty
‏ @exa_desty
11月28日
二択を用意されて選べと問われたら、選ばないという選択が思い付かないのが不思議。

出題者の頭をかち割るのが定石定期。

amon princess candy@mryensrh11
11月28日
ああ、古典的だね
「AとB、あなたはどっち?」
とか、俳優がにっこり笑って
商品の選択を聞いてくるポスターとかあるよね

「AかBから選ばねばならない」という
暗黙の了解を前提にする

どっちを選ぼうが
提供元からすれば売り上げになるだけだから
ごっつぁんです❤️って感じ

どっちを選ばれるても痛くないどころか
むしろ嬉しい

変な意味で
ウィンウィンの関係

まー、これは政治も同じだね
自民だろうが民主だろうが
根本的には変わらない

アメリカの大統領だってね

「あなたはどっち? 広告」で
画像検索したら
大量に出てくる

すっげー古い手口だね


画像三つ。
①氷結
赤い果実(見る側視点で左=右目側)(男がいる)
緑の果実(右、左目)(女がいる)

②右きつね、左たぬき
有名なインスタントうどん。
投票しよう、という投票に抵抗感をなくさせる役割もある。

③バーガー
右ケイジャンチキン(文字が赤系)
左クラブハウスサンド(文字が緑系ではない)

単に赤と緑が補色の関係なので調和するだけが
採用理由ではない。

ポケモンも
右眼が赤、左目が緑系の色、
右目が赤、左目が青系の色という尻の規則を守っているw
赤緑
金(赤系)銀(青系)
ルビー(赤系)サファイア(青系)
ダイヤモンドとパールの宝石だとこの法則を守れないな。
リゼロの赤鬼ラムが右目強調の理由。




ちなみに、「赤が右」で
共通してるのは
なぜなんだぜ?
(スッとぼけ)


2019年12月7日
どっちにする?
とか、さも、こっちに選択権を
与えてる風に見せて
実は悪い意味で
win-winの例

これは、ローソンだな
どっチキンとか
クソみたいな
駄洒落付きという悪質なポスターだ

そして、安定の「赤は右」の法則

(赤じゅわチキ、緑がぶチキの画像)



葉ボタン
‏ @habotan0403
6月5日
『ザシアンとザマゼンタは北欧神話の「スコルとハティ」がモデル?』って噂があったので調べてみたら

「スコル→『煽るもの、高笑い』の意味。太陽を追いかける」

「ハティ→『憎しみ、敵』の意味。月を追いかける」

って出てきてもうエモいし何か関係してるのかな

あとスコルは魔狼と巨人の子らしいからダイマックスと繋がる部分ありそう


峨骨
‏ @Chimaera925
1時間1時間前
(以下は消去済み)
狼(犬)か。ヘカテーの眷族かね。ヘカテーはシェイクスピアのマクベスでも出てきたし。

アルテミス要素はあるのかな。

消した理由は不明だが、
おそらく、元ネタであろう狼が月と太陽を呑み込もうと追いかけているから
月系のヘカテーではないだろうと考えたのかもしれない。
だが、ダブル、トリプルミーニングの可能性はある。
青ロッジは月を太陽より重視するし、
ヘカテーは魔術の神でもある。
ヘカテーの象徴は多数あるが犬と狼も含まれる。



血(ケツ)社的に正当多数派な並びはこちら






戦士の象徴。オーディンに仕え、ワルキューレが跨る。バルハラの入口にいる
・寓話の狼は火の王ライオンにいつも騙される。オーク崇拝と関連
・エジプトや古代ローマでは勇猛、戦争の旗印
・人が獰猛な動物に変身する話は、欧州は狼、アジアは虎、アメリカは熊





更に言えば同じ北欧繋がりでカロスもやっぱり絡んでくるのでは?
3000年前の戦争→ラグナロク
AZ→オーディン
最終兵器→レーヴァティン(スルトの"剣"と同一視説)



(OPのローゼ
「ポケットモンスターの世界へ ようこそ!」の場面の背景のマーク))




主人公の名前について。

manako
‏ @manako35809319
6月21日
剣盾の主人公ちゃん達の英語でのデフォ名は『Victor』と『Gloria』で『勝利』と『栄光』って意味だけど、月桂樹の花言葉も確か『勝利』と『栄光』なんだよね。
そんで月桂樹の葉っぱの冠は優勝者に贈られるもの。
だから『マサル』『ユウリ』も優勝からつけられているのかも。
#ポケモン剣盾



あるいは素直に勝者の栄光か。捻ると征服者の栄光だな。

セシル・ローズがモデルであろうキャラが黒幕w)

主人公のユニフォームの公式の数字が227であることについて。
ポケットモンスター 赤・緑の発売日が
1996年2月27日。

227はヘブライ文字ゲマトリアだと「神の恵み」とか「最初に生れた」とか。
初代の発売日は狙っていたか不明だが
今作が勝手に意味を追加している可能性はある。
Hebrew Gematria: Values from 220 - 229
http://www.billheidrick.com/works/hgm2/hg0220.htm
”- 227 -

first-born

blessing; divine gift, benefaction; happy or blessed man


benefaction
≒ 慈善、善行、寄付金

blessing
≒ゴッド(天)の恵み、ゴッドのたまもの、恩恵、幸い


ポケモンのデザインについて。
最初に言語設定(どの言語表示にするか)の個所で、
対象となる言語話者がわかる。
にほんご(ひらがな)、日本語(漢字あり)、
英語、
スペイン語、
フランス語、
ドイツ語、
イタリア語、
韓国語、
中国語二種類。
総人口で計算すると日本人の好みは最優先ではない。
よって、海外でウケるデザインが優先される。
あと、対象年齢(一番のターゲット層)の現在ウケているデザインを取り入れているはず。
もし、客観的にデザインの善し悪しを判断するなら以上のことを知っていないと、
単なる個人の感想になる。

個人的にはデスバーンのデザインが面白い。
デスバーンの元ネタはルーン石碑。
デスバーンの板の絵が右向き(右目を見せる)の蛇または龍。
右眼。土・霊。
重さが66.6kg。
なるほど、666だから右目で蛇w
蛇が悪なのは、今回は青ロッジ寄り=ヤソ重視だから。
尻(ケツ)社的にも、
尻要素抜きでも面白い。
デスバーンに描かれているのはムゲンダイナだろう。
ムゲンダイナ(毒竜666蛇)というラスボス(人のラスボスはローズ)を
剣楯伝説らと共に退治するのが本作の話の大きな区切り。
モロに龍退治伝説。


デスバーンの元ネタであるルーン石碑はスウェーデン、つまり北欧に多い。
青ロッジ系は金髪碧眼が多い北欧が大好き!




スウェーデンはルーン石碑の名産地(?)で、これまで発見された石碑の殆どがスウェーデンのもの。

ウプサラ大学とかベンチ以上の頻度でルーン石碑がその辺に置いてあるので、
最後の方は親と利きルーン石碑(絵柄から年代を推定する)をして遊んでいた
ところで結構早い年代の石碑にも十字架が描かれているのなんで?と思ったら、

ルーン石碑を建てるのは金持ちの権力者
→彼らの多くは大陸との交易で財を成した
→旅先でキリスト教を知り改宗したケースが結構ある

という事らしく、やっぱり宗教って強いんだなと思いました(感想文)



新ポケモンではないがヒトモシが右目隠し左目出し。左目。

新たな600族のドラパルト(ゴースト・ドラゴン)で
頭が赤ベースで首から下が青ベースという、
スピリチュアル的レッド・ブルードラゴンw
ボーマンダもブルードラゴンだな。
竜属性はないがリザードンはレッドドラゴン。

シェークスピアが元ネタのポケモンがいる。
ロン毛のオーベロン(夏の夜の夢の妖精王)があくフェアリーで
いたずらごころという悪戯妖精。
題名が夏至なのに5月1日前夜の話なのが『夏の世の夢』なので
血社が大好きな5月1日要素もある。

妖精王と対になる妖精女王ティターニア要素は妖精ブリムオンにある。
ラプンツェル(髪長姫。塔、長い髪)と
マーリン(幽閉、魔法使い)が主要な構成要素(元ネタ)。




HIR@花畑監視委員会総会長過激派
@hir1341
11月19日
オーロンゲって多分シェイクスピアの真オーベロンとロン毛が由来だよな
シェイクスピアはイギリスの作家だし


ニュートン要素も登場。
アップリューが使う「Gのちから」が
上からりんごを落とす攻撃。
「G」はグラヴィティとメイソンのGの掛詞だろう。
ニュートンはメイソンのボスだったし。
あれだけ魔術要素を出しておいてニュートンが出ないのは変だわな。
まじゅつの ちからって すげー!

化石キメラの発想は面白いと思った。
倫理的判断に私は言及しない。
あれだけ戦えるのなら生存には問題ないのでは?
現実では化石を生物状態に復元できないからCERO Aなのだろう。
今までの化石Pokémonも正しく復元されているか怪しいが今回は明らかに
別の種類のポケモン同士の化石の組み合わせ。


ステゴサウルスの解説動画。




北欧狼
@fenrirufurea
11月16日
化石のモチーフこれか
電気→アルカエオラプトル(ミクロラプトルの化石とごちゃまぜで復元された)
水→ダンクルオステウス(頭の化石しか発掘されてない)
竜→ステゴサウルス(復元する時パーツの向きを間違えられた)
氷→エラスモサウルス(最初の復元で尻尾に頭を付けられた)

仮に間違ってるとしても復元してもきちんと生きているのが謎なんですよね...
もしかしたら復元しようとしたら化石になる前の姿で蘇ったのではなく、化石そのものが新しいポケモンになったのか