fc2ブログ

読めないニックネーム(再開版)

世の中の不正に憤る私が、善良かもしれない皆様に、有益な情報をお届けします。単に自分が備忘録代わりに使う場合も御座いますが、何卒、ご容赦下さいませ。閲覧多謝。https://twitter.com/kitsuchitsuchi

06 «1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 08

『魔術破りのリベンジ・マギア 1』。白蓮教(ミロク系マニ〔明〕教)の一派が中国の天理教(日本の天理教の元ネタ)。如来、黒住、天理、金光教は全て骨格がキリスト教異端 =元祖和風キリスト教 

 

目次
前置き
前提知識
漫画版
原作小説(今のところ第一巻のみ)
参考資料


前置き


「子」が沢山並ぶ作者名の人が書いたラノベ考察。
子子子子 子子子(ねこじし こねこ)先生の
『魔術破りのリベンジ・マギア 1.極東術士の学園攻略』 (HJ文庫) 2017/5/31
を今回扱う。
作者名で茶葉不可避w

漫画版は
魔術破りのリベンジ・マギア
作者:原作/子子子子 子子子 キャラクター原案/伊吹のつ 漫画/宮社惣恭

断言しておくが私とは別人だ!
文体が全然違うじゃん。
文体は変えられるって?
それを言っちゃあおしめーよ。
文章から感じる書き手の思考形態は同じか?
直感型か?論理型か?両方半々か?

そもそも子が沢山ならぶことの元ネタは、
小野篁が子×12を「ねここのここねこ ししのここじし」という
宇治拾遺物語が出典の、
ニホン語の言葉遊びの紹介本ではおそらく登場するであろう有名(おそらく)な話。
あず漫画大王に「ねここねこ」という二段重ねの猫キャラがいますが、この元ネタも小野篁だろう。

前提知識


猫太”子供の世界のアニメやゲームにはふたつの思想潮流があって
主に

アングロサクソン系メイソンのアーリア思想派
(インド・イランの宗教、北欧やケルト神話、シーア派、ギリシャ哲学も)

フランスのグラントリアン(大東社)のエジプト大好き、
女神信仰、
自然大好きな百科全書派にわかれてる。

英仏の戦い”

航海民族シュメール 月系の暦 左目 白人崇拝 WASP海賊
英米系メイソン
人類の起源は白い肌の宇宙人(神) 爬虫類人教
白いアーリア人
先天的なもの重視(努力<血筋)
(文明否定、ルソー教という意味で)アスラ
(北欧に多い金髪碧眼の白人は劣性=潜性形質なので混血を防ぐ為に差別が必要 …
VS

内陸民族エジプト 太陽系の暦 右目 有色容認
フランス系メイソン、特に大東社
無神論、理性崇拝、啓蒙主義、共和主義、反オカルト
人類の起源は黒い肌の猿人
修行など努力重視(努力>血筋)
科学文明肯定=デーヴァ…
百科全書派の九姉妹神は啓蒙主義メイソン。
啓蒙主義のヴォルテールは
アメリカ
のメイソンの重鎮のフランクリンの仲介で
九姉妹神に入会。

グランドリアン(大東社)(1773~)
は啓蒙主義者シャルトル公(後のオルレアン「平等(エガリテ)」公)を中心とする
過激な反政府・無神論系だった(今はどこまで反政府か不明)。


白いアーリア人は存在しない。
アーリア=高貴な、

なので単なる有色人種の支配層。

※北欧でもスウェーデンボルグは思想的には右目
(神学の改良版にして宇宙人教とスピの元祖だから)。
でも金髪碧眼白人が多い北欧系なので
左目要素を完全に抜くことはできない


補足。
左目系がキリスト教維持派で
イエスは太陽神系だから太陽側だと突っ込まれる方もおられるだろうが、
左目系が月には女性だけでなく、
日中の太陽光に弱いので夜がありがたい白い肌という意味も込めている。
月といえば夜。
白人至上主義派閥が太陽神を崇めるのは矛盾であり
この矛盾が派閥形成をより複雑にしている。
女神崇拝系は女性優位あるいは男尊女卑を強く否定する右目系なので
月崇拝=女神崇拝系は左目だけど大枠では右目系(新耶蘇的な意味で)。

左右共に優遇されるものもある。
右目も左目も密教優遇なのは
バラモン・ヒンドゥーが大分混ざっているから。
密教から空思想抜いて中核すらバラモンにしたいらしい。
連中、戒律守らんし
非殺生戒とか全然守ってないから
好きなのは密教もどき、バラモン教もどきだな。





漫画版
はニコ静画にある(一巻分の漫画版が全部読める)
魔術破りのリベンジ・マギア
作者:原作/子子子子 子子子 キャラクター原案/伊吹のつ 漫画/宮社惣恭
https://seiga.nicovideo.jp/comic/32371


私自身は画像引用はしない方針なので
主人公とヒロインの絵は
作者公式アカウントのツイートを見ておくれ。




漫画を先に読んだのでメモは漫画版が先。
次に原作小説。

以下、漫画版の読みながらメモ。
漫画版はあまり考察していない実況に近いメモ。
途中で誰が敵かわかるデザインは本当にやめてほしい。
高確率で左目隠し右目強調は敵。

異端なるセイレムのマリー学園長がエジプトの大灯台出身w
またいつものアレクサンドリアw
マリーってフランス系?
それならそりゃあエジプトw
しかもバイ
=両性具有属性w

主人公が女装(両性具有属性)している陰陽師w
学園が女学園。

この作品、Vtuberで初期から有名な、のじゃ狐とコラボw
Vtuber(肉体=3Dは、魂(中の人)の器)は思想が完全にスピ。

言っておくが陰陽師は史実では仏教徒。

授業という名の設定説明。
主人公が西洋には不得手なので自然な描写。
しかも主人公が要約して、ヒロイン(一流魔術師ではない)に教える二段構え。

魔術は、術式(回路みたいなものだろう)に魔力(電力みたいなものだろう)を注ぐと発動。
古くは儀式のみで発動。
現代では術式の圧縮で、
詠唱で使えるようになった。
(熟練すると唱えなくてすむようになるんだろうなあと予想)

圧縮と詠唱(トリガー)により、
複雑な魔法陣の描画没入を促す香や
薬物の用意が不要になる。
(使っているやつ絶対いる以下略。
香やクスリや儀式は魔術発動には必須ではないからね、
ってことはそれがわかるレベルなのね、作者は。
まあ西洋魔術本できちんとしたものなら
意識の変容と制御ができればOKって書いてある。)

術式(儀式の代替)=機関。
術式に魔力を注げば魔術が発動。
術式には元ネタとなる神話という根源がある。
術式の魔術効果の元になる神格=原型。
(魔術モノによく出るゆんユングw)

魔女術は膨大な神格を扱う
(シリーズものにしやすい工夫)。
本学園は魔女術系(地母神系多神教の系列、つまり新ヤソ)。

本作ではカバラが
北欧(北欧神話限定という縛り。土着信仰こそ至高)の最大派閥ねえ。英でも独でもないのかあ。


生徒会長が左目隠しの右目出し。
(あ、こいつが事件の犯以下略)
おさげ(おさげというか三つ編みはマギの証)。
水を操る。
ドリーン・グレイ(元ネタは紅茶のアールグレイだが
他にも元ネタありそう)。
七人の成績優秀者七人「七虹(虹w)の魔女」の一人。

主人公の最初対戦相手が雷神トールね。
ツインテールが相手。
ツインテール=二本角w
そりゃあ第二ヒロイン確定だな!
ラノベ特有の決闘ってやつだ!
そのうちメイド(敵に洗脳されたとかで)とも決闘しそうだな!

主人公は印が詠唱の代わり。詠唱もするけど。
主人公は自分の術が道教と仏教って言ってる。
密教なら尻的にはOK!
ミョルニル使うのに怪力無双のトールですら
腕力増強の帯と、握るための耐熱手袋が必要とは知らなかった。
普通に身体能力だけ再現した方が強いような以下略

陰陽道には特定の型はなく、あらゆる流行の適応って万教帰一かなw
魔女術のありかたは陰陽の在り方に近い。
そりゃ万教帰一以下略

主人公の式神が狐+狼w
いつもの狐優遇w

やはり右目系が犯人W
紅茶の入れ方が術って面白いなー
確かに香もからむなー。
術はケリドウェン(ケルトの月と冥界と魔法薬の神で大釜持ち)。
まじでおくしゅり作ってたw

紅茶の香料
解説書
おまじない
無意識で術式発動

主人公は隠れ念仏(日常動作に教えを隠す)の知識で推理した。

これ、作者オリジナルなら作者はかなり魔術の才能があるのでは?
日常こそ魔術の塊だとアデプト魔女も言ってた。
(日常化した紐の結びとか時計とかも魔法って確か言ってた)。
法律も宗教も言語による「想像上の現実」の召喚魔法。
文書と手続きで法人(法神)(多国籍企業や、宗教法神)という巨神兵が召喚され、
それが現在、世界を食い荒らし牛耳っている。


犯人は英国系かー。紅茶だもんなー。
英国で右目。

紅茶魔法では
カップが釜。

魔術師は選民思想が強いw

レコード再生で人の詠唱が不要になるうえに
術の継続が可能。

右眼娘、ショゴス使ってるw(表面に無数の目が浮いているwおめめw)。
おじいさんがフリ目のラブクラフト神話w
神々は実は邪悪といういかにも、
パチモン愚ノーシスの影響下のフリ目神話w
本作ではクトゥルーは邪教扱い。
ショゴスはドルイドにおける樹木崇拝の対象って元ネタがケルトなのね。

主人公が金剛夜叉明王の雷。
金剛杵を持ってるw
密教w
神格を術者自身に降ろす。

でもなぜ能力を自分でバラしたのか?
そういえば呪術廻戦では
自分の能力をばらすと能力が上がる設定。
ハソター×2では説明自体が能力発動の条件なのがある(時限爆弾系能力)。
わざと誤った内容の説明でもないっぽいし。
声を聞かせることで発動する術でもないし(能力説明ならついつい聞いちゃう)。
単なる時間稼ぎかもしれない。

あらら、右目強調の会長も傀儡(要は実行部隊)かあ。
黒幕が生徒会顧問(先生)で
左目を多少隠してるw
左目に泣きぼくろ。
名前がホーク。
やはりホーク(ホルス)の右目=太陽系が敵w
目的が、エリザベス・バートリーが原初の吸血鬼となる神話の構築。
新たな神話を作るってドゥルアンキかなw
作者、現代一番神話になりそうなものを発見してる。
でも、ヴァンパイアってアンチ太陽じゃん。

魔術とは手段であり目的達成のための道具。これが基本理念。
魔女術の命題は月神降臨(肉体=神殿)。
(なるほど、主人公が月側なのね)

ヒロインがティチューバの代わりかあ。FGOで一つ目沢山の奴w
黒幕の魔法陣が△一つ目っていつものやつだ。

陰陽道の定義する
不浄なるもの=鬼。
鬼を倒し魔を滅するのが陰陽道の至上目的。
(この作品、大本系は支援しないだろうなー)

狐と合体する主人公。
狐と仏教?立川流かな?

割と面白かった。
お尻要素(買〈飼〉われている度合+お前が考えてないだろ度合)はロクアカやとある禁書の方が上。
リベマギアは鬼が明確に敵、主人公が密教+狐、
主人公は月側、敵が太陽系の名前(でも黒幕は月系魔術で太陽に弱い鬼w)という、別に尻でないのでは?とも思える内容。

お尻要素は濃くなかった。
仮にメンバーなら赤系だろうが、
たまたま赤系思想の人なのかもしれず、
よくわからんなこの作者。
お尻メンバーかもよくわからん。
現在のアニメ・漫画業界は青ロッジが強いからバックアップは受けてないだろうね。

ロクアカ?第一巻からお尻全開だわw
ロクアカも敵が右目強調w
しかもその右目強調キャラ、後に復活して龍人(レプティリアン)だと判明w
なるほど、北欧系海賊は敵なのね。
北欧ヴァイキング系海賊勢力と
アングロサクソン系海賊勢力は対立しているらしい。

原作小説(今のところ第一巻のみ)

魔術破りのリベンジ・マギア 1.極東術士の学園攻略 (HJ文庫) 2017/5/31
出たのわりと最近。

巻末の参考文献がすごいので本記事ではすべてメモったのでそこだけでも読むと面白いぞw


一巻表紙
主人公視点で右側に男装
左側に女装。
いつもの配置じゃん。
あ、でも女装の服が赤系。


漫画版を先に読んだから、
小説の冒頭のカラーのキャラ紹介欄で草不可避w。
スターホーク・ヴァリアンテ先生が左目がほとんど見せず、
右目が良く見える向き。
生徒のドリーン・グレイが左目が完全に緑の髪の毛で隠れていて、
右目しか見せないw
この二人以外は全員、両目が見える顔の位置。

ドリーン・ヴァリアンテが名前の元ネタだと分かった人は
(私は漫画を読んだときは分からなかった)この二人がペアだと予想可能。
そこに尻知識を足せば先生が生徒を操って悪事を働いていると予想可能。
しかし、展開が読めるとつまらなくなるなあ。
大半の読者には確実には予想できないから作者的には構わないのだろう。



冒頭で軽い戦闘シーンと主人公と舞台紹介。
叙述トリックの為に彼とか彼女という単語を使わない。

二十世紀初頭の話。

舞台が欧州ではなくアメリカ。
日本ではなく大和皇国。

p7
魔術――
魔力を用い、超常なる事象を展開する技術の総称。
これを扱う者を人は魔術師と呼び、
彼等は常に歴史の裏側で暗躍してきた。
決して表向きには語られないが、
魔術師たちの存在こそが歴史を大きく動かしてきた。
(以下、国名が漢字だがメモ者はカタカナのみで記す)
イギリスの英国王立協会(ロイヤル・ソサイエティー)、
ドイツの啓明結社(イルミナティ)、
スコットランドの王立教団(ロイヤル・オーダー)、
パリの九詩神(ヌフ・スール)、
オーストリアの東方聖堂騎士団(オルド・テンプル)、
合衆国の神智学協会、
中華の拳匪(けんぴ)、
インドの暗殺団(ザックス)、
大和の陰陽寮。


ヌフ・スールを出すとはやるな!
あと神智学協会が英国ではなくアメリカなのもポイント。
ブラヴァツキーが最初に神智学協会を作ったのは
1875年にアメリカのニューヨークであり
英国ではない。

1877年にブラヴァツキーが主著『ヴェールを剥がれたイシス』(Isis Unveiled)を出版した
翌年の1878年に英国神智学協会ができた。

拳匪(けんぴ)は義和団のこと。白蓮教 (びゃくれんきょう) の一派の結社。
白蓮教 (びゃくれんきょう) は明教(マニ教)と弥勒信仰が合体したもの。
明(マニ)!
マニ系結社を出すとは……やはり碩学か。
明の太祖朱元璋も白蓮教徒だった。
皇帝となると白蓮教を弾圧。
敵側になったら脅威だから弾圧。
でも、「明」の国号は、マニ教すなわち「明教」が由来という説がある。
グノーシス系は現世否定、物質否定傾向だから革命に都合が良いからね、
そりゃ脅威だよ。

白蓮教徒の乱で農民を反乱に決起させるために利用したのが「一つ目の石人」w
中国王朝の明も怪しすぎる。マニ教(真のキリスト教を自称)系のおかげでできた国じゃん。

白蓮教徒の反乱鎮定後もその一派である天理教徒が1813年、北京で天理教徒の乱を起こしている。
天理だぞ?
日本の一神教である天理教の元ネタでしょ。
だって中国の天理教はマニ(明)教系で、
日本の天理教の天理教の唯一神が月日親神。
日月!
鳥山AKIRA。
金光教の天地金乃神は太陽エンジェルと月エンジェルと鬼(金神)の三位一体神。


鬼崇拝の
安政6年(1859)成立の金光教では
日天四(太陽天使)と月天四(月天使)と金神の統合(三位一体)で
天地金乃神という神名が生まれたというのが有力解釈。
人と神が親子のごとく助け合うという思想。


天理教の唯一神の月日親神、
金光教の天地金乃神(日+月+金)、
金神を崇める大本教の出口王仁三郎の金明霊学会(稲荷講社所属なので狐系)、
岡本天明、大本系の日月神示、
明治
の共通点は「明(日+月)」であり
和風キリスト教の象徴。

1838年成立の天理教と
1859年成立の金光教には成立時から
影響しているだろう。
平田篤胤の著作には
『神字日文伝』(かんなひふみのつたえ)(文政2年(1819年)成立)という
ひふみ神示の元ネタの本がある。
篤胤の和風神学書である『本教外編』は
1806年(文化3)成立で
「未だ他見を許さず」と記され公刊されなかった。

日本の天理教の元ネタが中国の天理教で白蓮教(ミロク系マニ(明)教)の一派。
一つ目の石人、国号「明」、明治、
篤胤、金光、大本、義和団。
如来、黒住、天理、金光教は全て骨格がキリスト教異端
=元祖和風キリスト教。
グノーシスが元の如来教。
教祖の経歴のモデルが聖書である黒住教。




三位一体じゃねーか!
天四って天使…
太陽と月と鬼門の金神の三位一体。
人と神が親子のごとく助け合う。

天理教の唯一神は月日親神というのだが、
デザイナーが同じ…
月、太陽、親としての神の三位一体。
日月神示も…別名ひふみ神示…
元ネタは平田篤胤『神字日文伝(かんなひふみのつたえ)』)

三貴神=三貴子
=〔イザナギの左目出身のアマテラス=太陽神、
右目出身のツクヨミ=月神、
鼻出身のスサノオ=嵐・海神〕


参考資料の項目に明とかいろいろ置いておく。




舞台説明。

脱走封じの防護壁がある学園都市。
商業施設や農場も完備されている、
自給自足が可能。
(p17などで学園都市の設定が登場)
原則的に、部外者の立ち入り禁止。
学園長のマリーが許可した者のみが例外。

女学校なので、
主人公である土御門晴栄(つちみかど はるな)は女装して潜入。
完全なる部外者なので呼ばれた。

とある禁書といい、
ゲーテッドコミュニティ( Gated community)、
つまり、外部から入ったり、内部から出るのが簡単ではない要塞のような施設は
結社が好きらしい。
現実の支配層は格差社会推進だから
報復を恐れてそうなるのは必然と言える。
選民思想の具現化だな、閉鎖防壁地域。

エジプト要素が小説の最初に目立つのだが、
主人公の女装はエジプト神話的には
両性具有の創造神アトゥム属性。
両性具有だから欠けたるものなき完全。
神話ではいつのまにかアトゥム=ラーになるアトゥム。



最初の方でお色気は基本。
二連発。

バイの学園長に迫られる場面と
主人公が女装男子だとメインヒロインにバレる場面。

ラッキースケベをヒロインに行う
→そのヒロインと決闘
という超テンプレがあるのだが
最初のほうでお色気とバトルという二大惹きつけ要素を入れつつ、
作中の魔術設定などを紹介できる優れた手法。
ロクアカではヒロインとの決闘に負けるのが新鮮。
本作(リベマギと略す)では決闘前の、
決闘相手へのお色気はない。


p10
ウェーブがかかった透き通るような銀髪をなびかせる彼女こそ、
セイレム魔女学園の学園長。
現代魔女術(ウィッチクラフト)の権威とも呼ばれる魔術師、
〈魔女の神(オリジン・ウィッカ〉マーガレット・マリーだった。

冒頭のカラーページより、
三日月のイヤリング、
赤系の服、
巨乳。
銀髪ではなく薄い紫に見える。

15から
マリーは両性愛者(バイセクシャル)でタチ。
かつてエジプトの大灯台と呼ばれる組織に属し、
失伝されかけていた古来魔女術を再構成して、
独自に現代魔女術という分野を立ち上げた高名な魔術師である。
後に独立して、このセイレム魔女学園を設立。
世界各国から魔女術を修めし者、
あた魔女術を求める者を集め、
後進を育成するために指導者として門戸を開いてきた。


アレクサンドリアの大灯台は世界七不思議の一つ。

マリーはマリアがフランス語化したもの。
学園長が魔女術の女神、フランス系の名前、
アレクサンドリアの大灯台など、
グラントリアン系。
月系という意味では左目。
しかし、それ以外は右目属性。
女神崇拝系は女性優位あるいは男尊女卑を強く否定する右目系なので
月崇拝=女神崇拝系は左目だけど大枠では右目系(新耶蘇的な意味で)。

巨乳=豊穣の女神体形。
服が赤w
両性愛者(バイセクシャル)=両性具有属性。
タチって要は攻め、男役。両性具有属性。
名前の元ネタは、
ウイッチクラフト復興運動に影響を与えた、英国のエジプト考古学者マーガレット・マリー。

アメリカでフランスで女神といえば、
自由の女神だと思ったが、
作った学園都市は別に自由な感じではないな。
人種や宗教を問わないのは自由だけど。


なお、魔術モノでスピ否定結社が出ないのは当たり前。
魔術が使えない者で構成された、
魔術を滅ぼせ団体として登場する可能性はあるけどね。
ヴァイスハウプト系で後の巻で登場したら爆笑するw

この人のツイートは興味深い。



なかだち
@madaraiguana
2019年3月24日
引用
「ウイッカ(英: Wicca)は、ネオペイガニズムの一派であり、
欧州古代の多神教的信仰、特に女神崇拝を復活させたとする新宗教である。
ネオペイガニズムの一種である魔女術(ウイッチクラフト)のなかでも多数派を占めるとされ、
少人数で集団儀式を行うことを特徴とする。

主に英語圏でみられるが、日本にも存在する。ウイッカを信仰・実践する人をウイッカン(英: Wiccan)という。

歴史
ウイッカはジェラルド・ガードナーが1954年に発表した Witchcraft Today(『今日のウイッチクラフト』)から広まった。
その書物の中でガードナーは自分がイニシエーション

(加入礼、秘儀参入)を受けたウイッチクラフトは
欧州のキリスト教以前の多神教が現代に生き延びたものだと主張したのである。

ガードナーはその独自のウイッチクラフトの構築に際して、
マーガレット・マリーの著作から多大な影響を受けた。また、それと同時にガードナーは魔術実践に関心を持ち、
フリーメイソンリーや薔薇十字系の団体に関係していた人物でもあり、
そのウイッチクラフト体系には高等魔術(英語版)に由来する要素の多いことが指摘されている。

ウイッカの儀式のスタイルが
ヴィクトリア朝後期のオカルティズムを受け継ぐことには疑いがない(ガードナー派ウイッカに


豊穣の女神
https://twitter.com/ticketchan/status/1271774316749701121



14(これ頁と書くのが面倒だから数字だけ)
魔術師たちの世界は排他的だ。
別体系からの流入を嫌い、
自らが修める術技を信奉する。
それは教育機関も同様だ。
人種も、思想も、宗教も、分け隔てなく門戸を開く魔女学園は
他に類を見ない存在だった。
だからこそ、逆に中立を保ってきたのだが――

陰陽寮は魔女学園とのパイプが欲しい。
事件解決により、同盟もありうる。
同盟が成立すれば、
徒党を組むという考えを持たない他の組織とは違い、
魔女学園と陰陽寮は他より抜きんでることができる。
陰陽寮にとっては、海外進出の第一歩。


22
ティチュ・マレフィキウム
(メインヒロイン)
黒を基調としたメイド服の少女。
 まず目を引くのは、電灯の光を浴びてキラキラと輝く亜麻色の髪。
肌の色は浅黒く、俗に言う暗黒大陸――中東の出身者、
もしくはその血を引く人間であると推察できる。
 女性にしては小柄であるが、メイド服の下からでも肉付きのいい肢体が伺える。
 特に胸部と臀部は女性的な膨らみをこれでもかと主張していて、
幼い顔立ちや小さな体躯とはアンバランスな艶めかしさを感じさせていた。

(豊穣の女神体形。浅黒い肌。
ここまで読むだけでも、グラントリアン系だ。
太陽優位ではなく月優位。
日本の最近のラノベでは珍しいらしい(ねこた分析)。
黒人奴隷がモデルのヒロイン。
金髪碧眼アーリア白人主義の否定。

ロクアカは主人公もヒロインも白人だからね。
特にルミア・ティンジェル(ルナ・イルミナティ・エンジェルが元だろう)は金髪で王族w



マレフィキュウム。
maleficium。

Maleficium (sorcery) - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Maleficium_(sorcery)
”Maleficium (plural: maleficia) as a Latin term,
"An act of witchcraft performed with the intention of causing damage or injury; the resultant harm." ”

傷つける魔女術。
邪術とか妖術という訳語がある。



45から
鴨女(かもめ)。
ヒロインその2。
両手の人差し指を左右のこめかみに当てて、
円を描くように人差し指を動かしていくと、
意識が途切れていた時(居眠りなど)に聞いた音声を脳内で遡れる。
道教の技術らしい。

滅茶苦茶役に立つなこれ。
無意識録音機



章の始まりごとにある扉ページ(私の造語)に用語解説。

現代魔女術(ウィッチクラフト)
マーガレット・マリーが確立した
現代において最適化された魔女術。
汎神論や多神論の信仰を基盤とする古来魔女術をベースに再編を行い、
欧州の神話、更には魔女の誤ったイメージの元となった中東呪術や黒魔術をも
魔術体系に加えている。
かつての迫害の歴史すら己が体形に組み込み、
結果として分類に縛られない原型を用いた術式を多数生み出している稀有な思想を有する
魔術体系である。

77頁から始まる
魔術原理の解説パートは漫画版とほぼ同じ。

術式は儀式の代替である以上、
神話的な根源が存在します。
つまりは、元ネタですね。
雷を起こすなら雷神、
火を燃やすなら火神、と言った具合に……
術式の魔術的効果の元になる神格を原型(アーケタイプ)と称する。
(アーキではない)

原型とは個人の信仰そのもの。
古来魔女術において原型とされるのは、
男神(おがみ)や女神、もしくは有角神といった地母神。
つまりは、精霊信仰、汎神論、多神論の側面が強調されている。
これは一つの神格を原型に据える一神教や、
固有の分類に限定する魔術系統とは真逆の思想。

現代魔女術では、
これに北欧や中東の神話をも魔術体系に加えることにより、
より多様的かつ汎用的な進化を遂げていった。
こういった経緯により魔女術は膨大な数の神格を内包し、
術式の組み合わせの自由度においては屈指の柔軟さを誇っている。

魔女術とは多神論、つまりは地母神への信仰が基盤。

要は父なるゴッドの真逆の信仰)

カバラ、ドルイド、十字教といった北欧系の魔術体系は、
固定の原型を使用する傾向にある。
例えば、北欧での最大派閥と呼ばれるカバラ系の魔術師は、
北欧神話に限定する縛りを持っている。
これは土着信仰こそ至高とされる北欧系の魔術師に見られる傾向で、
他の神格を排することによって安定性と効率化を向上させる意味合いがある。



カバラとケルトとキリスト教が北欧らしい



85から
生徒会長のドリーン・グレイ
肩口ほどまである髪を三つ編みに結い、それをサイドに流している。
服装は魔女学園の制服に加え、水色のケープを羽織っていた。
 ニコニコと目を細め柔和に笑う姿から、温厚な印象を与える人物だった。
学園において優秀な成績を収める七人の魔女、
七虹の魔女(セブン・カラーズ)の一角である〈水操の魔女〉。
調薬と調香(フレグランスデザイン)の腕に関して右に出る者がいない。
先日も新たな魔香(パフューム)を開発。


青。
見た目の記述は特に気を付けて読んでいるのだが、
左目を隠している描写がないぞ。
小説内で目隠れとか書いてないなら
これイラストレーターが決めたか
作者が注文したか(作中描写無しだが)
他の出版社の人が決めたか。


古代の儀式において、
香とは精神へ働きかけ没入を促すために必要不可欠な道具だった。
しかし術式の圧縮化に伴い、やがてそれも廃れていく。
 現代魔術では大仰な儀式は必要ない。ただ術式に沿って力ある言葉を詠唱すればいい。
 しかし、香は精神に働きかけ、魔術の作用を助ける効果がある。
 魔香は特に治癒魔術で効能を発揮し、これを焚くことで通常よりも密度の高い治療が行える。

生徒会顧問のスターホーク・ヴァリアンテ先生。
学園長のマリーに次ぐ魔女と呼び声が高い。
最後の魔女(ラスト・ウィッチ)と呼ばれている。
学者肌のマリーと異なり、
伝統的魔女術を継承する家系に生まれた彼女は純血統の魔女であり、
血筋を重視する実践派の代表的な存在で〈魔女の母〉と称賛されていた。
徹底的な実力主義者であり、準学生制度を提案したのも彼女だと噂されている。
年令は七十を越えていると囁かれているが、
目の前の彼女は二十代後半にしか見えない。
赤いメッシュの入った白髪をショートボブに切り揃え、
ジャケットとガウチョパンツを身にまとっている。

p.89の挿絵でも
グレイは左目を髪の毛で完全に隠している。
ヴァリアンテは両目ともはっきり見える。
ヴァリアンテは左目に泣きボクロあり。
(赤いメッシュw
赤色w
泣きボクロは左目強調?
漫画版で右目が少し隠れていたのはたまたまっぽい。
血筋を重視する実践派の代表的な存在である彼女が黒幕)

94から
二人目のヒロイン
フランセス・フィッツロイ
 たおやかなボリュームを持つプラチナブロンドの髪はツインテール状に括られていて、
毛先はロールを描いている。見据える瞳は、瑠璃を連想させるような碧眼。
 端整な顔立ちと、均整の取れたプロポーション。
まるで仏蘭西(フランス)人形を連想させるような美少女であったが、
まとっている雰囲気からは敵愾心がありありと感じられた。
フィッツロイ家は二十の特権貴族(グロースヘルツオーク)の一つ。
特権貴族
=欧州において絶大な影響力を有する魔術の名門、
 誇り高き歴史を有した高貴なる血族(ブルー・ブラッド)たちの頂点に君臨する二十の名家。

 血の濃さこそが尊ばれ、積み上げてきた歴史こそが価値を持つ徹底的な貴族社会である欧州の魔術師たちにとって、
 彼らの名はもっとも恐れるべきものだ。
 特権貴族は、他の魔術系統を邪道として見下している。

フランセスは一年でも首席で入学。今年度の首席入学者。
フランセスはトールの鉄槌を使う。
フィッツロイの魔術体系はカバラ系の北欧魔術。

「破壊と再生の祝福はここに――雷神の戦槌(ムジョルニア)!」


(ミョルニルは破壊だけでなく再生=蘇生にも使える。
この戦闘では自分を叩いて回復はしなかったな。
破壊機能のみっぽい。
神話原典ではトールハンマーのおかげで無限に山羊肉が食べられる。

金髪碧眼白人でツインテール(二本角)でブルーブラッドで
北欧の雷神系が最初の対戦相手。
冒頭のチンピラは相手になってなかったから対戦とはみなさない。

フランセスではなくフランソワだと思ったが、
英語圏の呼び名にしているのだろう。

彼女を倒すことで青ロッジ系を否定。
主人公も特別な血筋でメインヒロインもなんだけどね。
特別な血筋というのは、
尻の都合だけでなく、
創作の都合の一つとして、
キャラの強さの理由付けがしやすいから採用されやすい。
主人公の強さが平均かそれ以下で、
特別な血筋ではなく、
後天的努力と戦略と戦術で格上をぎりぎりで倒していくのが
一番赤い右目グラントリアン要素が濃い作品なのだが、
本作はそこまでは赤くない。

フランセスにZの象徴がないか探したが見当たらない。
支援用記事1でZの剣のZの意味について書いた。
Wolfsangel。

Zの象徴はこの娘にはなかった。
アーリア妄想思想の象徴がZ。

具体的には上記の記事を読んだなかだちさんのツイートをどうぞ↓

(5月22日の金曜日の金曜ロードショー『名探偵ピカチュウ』について)



ナチの象徴に三叉矛にそっくりなルーン文字( Life (Elhaz or Algis) rune)がある。
ポセイドンも持っているが、
シヴァも持っているのがアーリア主義者には好都合。
ポセイドンの元ネタの一つがシヴァ疑惑。

Nazi symbolism
https://en.wikipedia.org/wiki/Nazi_symbolism
を見るとマジ紅卍以外にもいろいろ象徴がある。
英語が分からなくても図だけ見ればいい。

例の拳にはいろいろ意味があってその一つが
白人至上主義の象徴である
アーリアの拳
”Aryan Fist
The Aryan Fist symbol is a white supremacist symbol adopted from the "black power fist"
used by black nationalist groups in the 1960s and 1970s.”
黒人の力の拳(黒人ナショラリストグループ)から取り入れられて作られた。
例の拳の意味の一つは白人至上主義。
拳の紋章はキリスト教由来。



以下のサイトを見ると14とか88も白人最高思想系の数字だと分かる。

Hate on Display™ Hate Symbols Database
https://www.adl.org/hate-symbols?cat_id%5B146%5D=146

なかだちさんのナチシンボルツイートが引用しているのはこれ。

(そういえば、
神の時代から人の時代へ
=17世紀科学革命ごろに登場した進歩思想。

進歩思想
=己の無知を認め研究に投資すれば、
 人も物も改善しもっと良くなる。
 神に頼らなくても人間の科学技術などで
 未来は明るくなる!

進歩思想を否定する作品は少ない気がするが、当然だな。
あまりに浸透し過ぎた新キリスト教思想だもんな。


ゆききつね
@mugen_sandstar
2月18日
進化といえばダーウィンの名前が出るのに一般的な進化の認識がラマルク的なの面白い。
より良いものになる事は進化した結果であって進化じゃない。
進化ってのはランダムだし進化した事で自滅する事もある。
進化に目的も意図も無い
し進化は会議で生まれない。

峨骨
@Chimaera925
2019年11月28日
厳密にはアレはダーウィンの進化論ベースじゃないんだよな。ヘーゲルやコントに影響を受けたスペンサーの社会進化論がベース。ダーウィンは進化には目的が無いと主張する。繁殖の為に進化したなんて主張はしていない。

どうせ進化心理学を悪用する奴は、これは差別ではない区別だとでも主張するんだろうよ。



マリー
「あれは早九字護身法(はやくじごしんほう)、って言う印の結び方でね。
ああやって魔術的な意味を持つ九つのジェスチャーを組み合わせることで、
詠唱の代わりに術式を発動してるのよ。
言ってみれば、あの印の一つ一つが圧縮された詠唱ね。
数秘術(ゲマトリア)で言うところの省略法(ノタリコン)が近いかしら

ああも連続で攻撃されたら、いちいち呪文を詠唱なんてできないしね」
 マリーの言うとおり、晴栄は印を結びながら回避をしている。
 これは陰陽道における兎歩の法と呼ばれる呪術的歩行法で、
特殊な足運びと共に真言の九字を唱えることによって飛躍的に身体能力を向上させる術式である。
「金剋木(きんこくもく)、五行の相剋をもって木気(もっき)を食らえ――急急如律令!」
 フランセスの怒濤の追撃をかいくぐると、晴栄は魔力を練り上げて術式を放つ。
 すると晴栄とフランセスの間に、巨大な鉄の円柱が出現した。
「なるほど、考えたわね。
陰陽(いんよう)五行説で万物は木・火・土・金・水の五種類に分けられるけど、
雷は木気に分類されるのよね」
「それって……相性が悪い、ってことですか?」
「簡単に言えばそんな感じね。
五行は互いに影響を与え合い、相性によって力を増幅させたり逆に打ち消し合うわ。
これを相剋――木気を打ち消す場合は、金気が有効なのよ」
 マリーの予想は正しかった。
 晴栄は金気を帯びた円柱を出現させ、避雷針の如く雷撃の軌道を逸らそうとしている。


術装
=魔具(魔術を用いて作成された道具)の中でも戦闘に特化したもの。

出来のいい魔具は原型となった神格の能力さえも再現する。
ミョルニルの場合は雷撃付与、炎熱付与、形態変化、投擲能力、
呪術解除(ディスペル)。
トールが冠婚葬祭の場で、ミョルニルを浄化の象徴として扱った神話がある。
呪術系統の術式を無効化。
振るえば雷を放ち、
投擲すれば必ず敵を打ち倒し持ち主の手元に戻ってくる。

漫画版ではそこまでヤバさが伝わらなかったが、
原作だとマジで強いな


必中必殺を防ぐための主人公の詠唱(括弧内はルビ)
「東に阿伽多(あかた)、
南に利帝魯(りてろ)、
西に須陀光(すだこう)、
北に蘇陀摩尼(そだまに)――

(我は雷公の旡と雷母の威声を受け)
我雷公旡雷母以威声

(五行六甲の兵を成し)
五行六甲的兵成、

(百邪を斬断し)
百邪斬断、

(万精を駆逐せしめん)
万精駆逐

(ひらいしゅ レイウェイ・チェントン・ペンチンレン)
避雷咒・雷威雷動便驚人――急急如律令!」


予め術式を込めておくことで、
魔力を注ぐのみで本来は儀式を要する大規模な術式を発動することができる
紙の札の魔具。

避雷に特化した、道教と仏教の雷神を原型とする複合術式(六つの神格)による
光の盾で乾坤一擲の一撃を受けきった。

六つの神格のうち、
雷公と雷母は中国神話、残りは仏教だろう。
普通に組むと原型に据えた神格同士が干渉して、
術式がバラバラになっちゃう。
独立した四つの原型を入れて、それを解放して複合させる時に
さらに二つの原型を自前で供給。
きっと陰陽道独自の技法。
幸い全ての神格が雷神で統一されてるから乖離はしない。
攻撃用に転用は無理。
雷以外には効果なしの盾。


神鳴り除けの呪術。

主人公の呪文詠唱のルビで草不可避w
これはガチの魔術モノだ。
漢文に意訳と原文の発音のルビ。

道教の雷法の呪文
http://www13.plala.or.jp/Ragnarok2/file/raihou.htm
”中国の魔除け。
本来は年初めの最初の雷が鳴ったとき、祭壇を用意して行うとより強力な力が得られるとされる。

我雷公旡雷母以威声 五行六甲的兵成  百邪斬断 万精駆逐 急急如律令

訳すと我は雷公の旡、雷母の威声を受け、五行六甲の兵を成し、百邪を斬断し、万精を駆逐せん。
ちなみに雷公、雷母は雷神の位、雷公のほうが偉い。最高位の雷神が九天応元雷声普化天尊。
旡は気の意、五行六甲とは五行の将、六甲の兵で、天の雷神に使える軍隊、百邪、万精は悪霊などを指す。
急急如律令は呪文の末尾に唱える決まり文句で、本来は公文書で用いられたもの。
律令の如く速やかに行えという意味。

この呪文のあと鼻から雷旡を九回吸い、唾液を同数飲み込む。同様に口から雷旡を十吸い、唾液をやはり同数飲む。

似たようなものに年初めの最初の雷が鳴ったとき、左手の中指の先、人差し指の先、中指の先、中指の中央、中指の付け根、人差し指の付け根、小指の中央の下の各関節の部位を順に左親指で押さえながら
雷威雷動便驚人(レイウェイチェントンペンチンレン))と唱えるというものがある。



この作者、意味ではなく音声が重要な個所が日本語のときはもしかして
平安時代の発音を採用とかするかもと期待している。
呪文が意味よりも音声が重要な場合、
平安時代の発音の方が効果が高まるのでは?






トールを毒殺したヨルムンガンドを出して攻撃。

「(霧に潜み焔を引き連れ飛翔する蛇なる凶将よ)
前一騰蛇火神家在巳主驚恐怖畏凶将――
(十二が天将の一角として急ぎて律令を為せ)
天霊霊地霊霊十二天将急急如律令」

「我が十二天将が一柱、騰蛇(とうだ)よ。
此度は世界蛇の姿を成して雷神を食らえ」
 晴栄が命じると呪符は眩ゆい閃光を放ち、
身の丈五メートルは越える大蛇が姿を現す。
 これこそ式神と呼ばれる陰陽道における使い魔である。
神霊を依り代に降ろすことによって使役する術式であり、
騰蛇は彼の安倍晴明が使役したとされる十二天将の一柱だった。

蛇を三度殴ったフランセス。
蛇が消えた瞬間に彼女はよろめいて、後方へ九歩下がっていった。

「(タラタ・カンマン・ビシビシバク・ソワカ)
綜べて綜べよ、金剛童子。
膝ひっしと綜べよ童子、
膝ひっしと綜べよ童子、
搦めよ童子。

(オン・ソンバニソンバ・ウン・ギャリカンダギャリカンダ・ウン)
不動明王の正末の本誓願を以てし、
この悪魔を搦めとれとの大誓願なり。

(ギヤリカンダハヤ・ウン)
搦めとりたまわずんば、不動明王の御不覚、これに過ぎず」

「(アナウヤコクバギャバン・バザラウンハッタ)
つなぎ留めたる津まかいの網、行者解かずんば、とくべからず――
臨兵闘者皆陣列在前」

「大聖(たいせい)不動明王――空(から)縛りの術」

修験道における護身法の一つ、不動法。
魔具へ供給している魔力を逆流させることにより、
一時的にだが魔具を無力化する。


メモがきつい。見直したけど誤字脱字ありそう。
もう呪文のメモはやらないかも。
本作の特徴なので頑張った。
呪文の圧力が凄い。


陰陽師は式神(オニ)使いが荒い・弐
http://outo.notserious.info/19.html
”安倍晴明公ご本人の著作『占事略決』(六壬式占の悩み別占い方マニュアル)より抜粋しよう。出典は村上修一『日本陰陽道史総説』139〜169ページ。

十二将所主法第四
前一騰虵火神家在巳主驚恐怖畏凶将

騰虵について『占事略決』意外の資料では「蛇」の字をあてて「騰蛇」とする資料があり… ”



九歩下がったのは、
トールはミッドガルドの蛇(ヨルムンガンド)を殺すことができたが、
九歩後退したあと、蛇の毒により死んだから。
元ネタは読んでないが、トールに三回攻撃されたらしい。

【ファンタジー武器をゆっくり解説】第二十三回 ミョルニル
https://www.nicovideo.jp/watch/sm35746660


摧伏(さいぶく)
=屈伏させる。

中 院 流 十 入 道 次 第 の 研 究 (中) - J-Stage
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&ved=2ahUKEwicx7bfksnpAhUFL6YKHeBPB5MQFjAIegQICBAB&url=https%3A%2F%2Fwww.jstage.jst.go.jp%2Farticle%2Fjeb1947%2F1954%2F28%2F1954_28_9%2F_pdf%2F-char%2Fja&usg=AOvVaw3Zw4f5MWjf0CmOQBBqP8-w
によると、

オン ソンバニソンバ(降三世明王の異名)
ウン(摧伏(さいぶく)の語)
ギヤリカンダ ギャリカンダ(捕捉し執取せよ)
ウン(摧伏(さいぶく)の語)
ギャリカンダ(捕捉せよ)
ハヤ(行き去れ)
ウン(さいぶく)
アノウヤ(捉へ来れ)
コウ(歓喜)
バギヤバン(世尊)
バザラ(金剛)
ウン
パッタ(忿怒降伏の語)

これ、書き手も面倒くさいだろうなw


神格の再現は弱点も再現してしまう。
ミョルニルを使うためには、
腕力増強の力の帯(メギンギョルズ)と
超高音で発熱するミョルニルを握るための鉄製の籠手である鋼鉄の手套(ヤールングレイプル)が必要、
つまり三位一体。

敵に三位一体属性。キリスト教正統多数派属性でもある)

トールの天敵である世界蛇(ヨルムンガンド)を模した式神。
トールの最期はヨルムンガンドと呼ばれる大蛇と戦い、
それを倒したあとに自分も毒を食らって九歩退いて死んだ。
有名どころへの対策は既に用意している。

やはり解説きたか。
有名どころへの対策は既に用意しているってことは
2巻以降も、ラスボスは有名どころではないか、
最近作られたものなのでは?


陰陽道は大陸から伝来した陰陽家の思想が基盤になっているが、
占術・天文学の知識を消化しつつ神道、道教、仏教、
暦道(れきどう)、呪術、風水、呪禁道(じゅきんどう)、
密教、宿曜道――数え始めればきりがないが、
様々な体系の影響を受け大和独自の発展を遂げた魔術体系の総称だ。
特定の型は存在しない。
時代によって柔軟に発想を変え、
あらゆる流行に適応することによって魔術体系を築き上げてきた。
だから、必要とあれば西洋魔術であろうと、
中東呪術であろうと、錬金術であろうと、大陸仙術であろうと、
貪欲に学び己が力へと変えていく。
それが僕(主人公)の考える陰陽師の在り方だ。
だからこそ、努力を怠る人間を嫌悪する。

選ばれた血統だけどそれに依存しない努力重視)

固定観念に囚われるなど愚の骨頂であり、
唾棄すべき悪行だと軽蔑していた。

『混沌と複雑さの中に安逸を見出す努力をせよ。
多くの世界を歩む巫覡(ふげき)の如くたれ。
多様の世界に於いて強さと健やかさと安楽を感知せよ』――
学園長、マーガレット・マリーが残した言葉であり、
これに全てが集約されている。
魔女術の在り方は、僕の考える陰陽道の在り方に近いものがある。
時代によって形を変え
かつての悪しきイメージさえ己が体形に組み込み、
結果として分類に縛られない原型を用いた術式を多数生み出している。

魔女術は迫害されていた過去すらも内包し、
あらゆる女神とそれに連なる男神を原型に据えることによって、
形に囚われない魔術体系を確立していた。
これは『自らの信奉する神格こそ至高であり、他は邪道である』という
己の魔術体系に固執する北欧系の魔術体系とは対極の思想であり、
陰陽道の柔軟さに近いものがあった。

(排他的宗教批判でもある)

主人公
「自分の才能を自分で潰すような真似はするな。
家柄や立場に酔う人間ほど、醜悪なものは存在しない。」

「あの手のタイプはプライドが高い傾向にあるから、
あえて切り札を受けきって心を折ってやるのが一番だがな。」

「ただ、生まれ持った境遇に甘えている人間が嫌いなだけだ。
運命に屈し、努力を怠る人間もまた怠慢だ。
そんなものは覆せばいいし、自分次第でどうにでもなる。」


三大禁忌
死者蘇生、時間遡行、因果の改竄。

145
生物を式にするには、名が要る。
其の名は狐狼丸――汝が霊魂は不滅なり。ここに契約は成就した。

名前とあるが本名のはず。
名前が契約に必要といういつものやつ。

霊魂不滅思想が登場)

163から
主人公は土御門家の正統な血を継いではいない。
主人公の母は正室でも側室でもない妾。

血統主義の否定)

189
トールが所有していたとされる魔法の山羊が
タングリスニとタングニョースト。
この二頭の山羊はトールの戦車を牽くために使役される。
食料でもある。
屠られてもミョルニルによって祝福されるとたちまち蘇る。
蘇生、死からの再生。

207
母を守るために主人公が使った呪詛返し。
人形(ひとがた)――人間を象った紙を用意し、文字を書き入れる。
人間には母である葉子の髪が入れられていて、
これを葉子自身に見立てて呪詛返しを行っていく。

呪文がまんまこれ↓

”呪詛返し
その一
人形をつくり
「アビラウンケン・バンウンタララキリリアク(全て梵字)・三本文士八五水急急如律令」と
「年を経て身をさまたぐる荒見前、今は離れて本の社へ」
と書き入れ、祈念して憑依霊を人形に移す
そして包み紙に梵字のボロンを書いて封じ
「河の瀬に祈り続けて払ふれば、雲の上まで神ぞ登りぬ」
と唱えながら河川に流す ”
https://w.atwiki.jp/bwm_synthesis/pages/525.html

呪文のルビが梵語なのは作者のこだわりらしい)

文字を書き入れると祈念して、
葉子に憑いているであろう憑依霊を人形に移す。
和紙でそれを包んで封じると、
呪詛返しの秘歌を唱えて魔力を注いでいく。


231から
緑右目強調おさげグレイが作った説明書には
『星の図形を描くようにお湯を注ぐ』――
この手順はポットを外円として、
その中に五芒星(ペンタクル)を描くことを意味する。
つまり無意識下で魔法陣が描かれ、
茶葉に仕込まれた香の力は、最大限に高まる。

五芒星のとは魔術的な力を持つ記号で、
魔法陣の一種に分類される。
魔力を最高点まで昴揚させるために、
その中の魔力を囲い込む効果。
主に術式の範囲を指定して安定した魔力の運用を助ける。

挿絵で邪悪な表情のグレイ。
意図的に左目が隠れるデザイン。

ケリドウェンはケルト神話に登場する月と冥界の女神で、
魔力を有する大釜を所持しているとされる魔法薬を司る神格。
これにクトゥルフのショゴスを組み合わせた魔術。

ケルト系が敵。
ケルト系はアーリア系、つまりバラモンの子孫。
青いロッジはアーリア白人大好き。





死滅した脳をショゴスに擬態させ、
命令通を与えて操作。
魂魄の再定着と霊基の復元は困難だったので、
苦肉の策ではあるが、
それでも生前の記憶や人格も復元できる、死霊術。

(霊基という単語はFGOが元か?
さらなる元ネタがあるのか?
著者はFGOプレイヤーなのはツイッターより明らか。
Fateスピーチシリーズのヒロインの一人↓



p.249
”「阿尾舎法(あびしゃほう)――金剛夜叉明王・降神術!」”


金剛夜叉明王の降神術で雷系になった主人公。
水生木(すいしょうもく)――木は水によって育まれ、
木気に類する雷は水によって威力を増す。
互いに影響して威力を高める相性の関係――
相生(そうしょう)と称する。



やはり真言密教系。
阿尾捨法は『真実摂経』から。
つまり『金剛頂経』系。
『金剛頂経』は真言密教の根本経典。

しかも、

p.303
”五大明王クラスの神格を降ろせば、間違いなく死に絶えるだろう。”
とあるので、
金剛夜叉明王は五大明王。
真言密教(東密)では金剛夜叉は五大明王に含まれるが
天台密教(台密)では金剛夜叉は五大明王ではない。
天台密教(台密)では代わりに烏枢沙摩(うすさま) 明王。
つまり、間違いなく主人公は真言密教の降神術を奥義にしている。


金剛界マンダラを通して見た密教の特色
http://nbra.jp/publications/73/pdf/73_26.pdf
”金剛界マンダラならびに密教の特色として指摘しておかなければならないのは,『真実摂経』において阿尾捨法という修法が新たに導入され,それが大いに応用されたという点である。阿尾捨とは,梵語の「アーヴェーシャ(…)」の音訳で,この外に阿尾奢,阿毘舎,阿尾,阿比捨などと音写される。
この阿尾捨は一種の降神術を意味する語で,「乗り移らせる」の意があり,
一般には「遍入」「召入」などと訳される。このように阿尾捨法は今日いうところのシャーマニズム的要素をもつ技法である。”

”一般に『金剛頂経』といわれるときは、そのうちの初会(しょえ)にあたる『真実摂経(しんじつしょうきょう)』(Tattvasaṃgraha-sūtra)を指す。”
http://www.wikidharma.org/index.php/%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%94%E3%81%86%E3%81%A1%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%8D%E3%82%87%E3%81%86

金剛頂経
https://kotobank.jp/word/%E9%87%91%E5%89%9B%E9%A0%82%E7%B5%8C-67201

真言宗三部秘経の一つ。『大日経』とともに密教の根本聖典となっている。梵本は日本で出版されており,漢訳は3種残っている。第1は,唐の不空訳出の『金剛頂一切如来真実摂大乗現証大教王経』 (3巻) 。
最も一般的なもので,日本にも空海が将来している。

内容は,金剛界如来が金剛三摩地に入り,金剛界の 37尊を出生して,如来を礼賛することや,密教独自の秘密儀則を詳細に述べたもの。金剛頂とは,諸経典のなかの最高峰という意味である。


金剛夜叉明王
https://www.butuzou-world.com/dictionary/myouou/kongouyashamyouou/
”五大明王の一尊で北方を守護しており、単独では祀られません。ちなみに天台宗では金剛夜叉明王ではなく不浄を烈火で焼きつくし清浄にするという烏枢沙摩明王を五大明王の一尊としています。


有名寺院と像

・京都府:東寺
金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)の真言

オン・バザラ・ヤキシャ・ウン



陰陽五行説と漢方医療
https://blog.goo.ne.jp/reym1234/e/54078de002eee253fb9bad2b3a7da1f1

頭蓋骨と陰陽五行説の関係
https://view.cafe/skull/16434


金剛杵(ヴァジュラ)を使う主人公。

金剛!ヴァジュラ!
密教の技


263の第九章の始まりでの用語解説で誤字発見。
エリザーベドになっている。ここ以外は「ト」になっている。

277から
エリーザベト・バートリこそ原初の吸血鬼である、という人々の信仰が現代の神話を構築する。
知名度という点では、忘れ去られた神々をはるかに凌駕する。
物語の読者から支持されることが神格としての条件であり、
人々の潜在意識の中にある信仰こそ神格を定める物差しである。

人間であるにも関わらず神格としての適性を有する稀有な存在。



エリザーベト・バートリがFGOでエリちゃんと呼ばれ超優遇されているのは人だが神的なのと
血の儀式で有名だからだろう。

日本では労働を擬神化して召喚したら最強では?
お金も強そう。
敵にしたら完全に資本主義否定思想だと思われちゃうな。



5月23日
聖書の権威は絶大ですが、正体=設計図を見せてはいけない!

労働教は聖書の権威は主張しません。
元ネタがばれるから隠します。
日本が所謂欧米だと思ってきたものは主に労働教の元凶であるプロテスタント圏で、労働教否定のカソリック圏ではないことも隠蔽!

布教すると必ず食らう、日本の伝統じゃねーだろ、という反論は無視!

代わりに、聖書の権威よりも日本では科学の権威のほうが強いので、
科学的体裁を取って、西洋の宗教の改悪版だとばれないようにと擬態!
新興宗教という胡散臭さを消すことに成功!

ほとんどの日本人は自分自身が民主主義教、デモ教、拝金教、選挙教、過労死教、性善説教の癖に、
「私は無宗教です」ってほざく無自覚野郎ですから、新興宗教ってだけで毛嫌いします。
なので、日本人が特に信仰している科学の権威を利用しつつ労働教を布教したのです。

「宗教です」と言わずに「科学的な日本の伝統です」、と言いましょう。

日本人のほとんどは、論理的な科学的思考ができないくせに伝統(捏造)と科学(の権威)だけはなんとなく信仰するイエローモンキーなので、ちゃんと日本人の特性にあわせた偽装をほどこせば問題なし!

「日本の伝統と科学の話をしているのです」

と言い張れば、大半の人は疑いません。
似非科学(反知性主義、思考停止)だろうが、
本物科学(啓蒙主義、実証主義)だろうが、
区別できないからこその大衆(どれい)なのです。
ほら、ゲーム脳だとか水からの伝言だとか、地球温暖化詐欺だとかエコだとか

科学的体裁を取ることは実に説得力があるでしょ?
どうせ一般人は本当に伝統かどうかの歴史的検証も、効果があるかどうかの科学的検証も絶対しません。
マイナスイオン=陰イオンなんてそこらじゅうにあることすら知りませんから。

アトランティスだなんとか言っている癖に、原典のプラトンの著作を読まないようなものですよ。
(新キリスト教=神智学思想もよい設計図の宝庫ですよ!)

批判的精神を持ったインテリが合理的に反論してくることもあるでしょうが、
一般人=奴隷は見たいものしか見ないのですから関係ありません。

特に、主婦という真っ先に救済しないといけない人々(感情を煽って騙しやすいので絶好のカモ)を中心にひたすら布教しましょう。
労働教の布教法そのままですが、キリスト教の布教法の真似です。
女と子供をターゲットにし、インテリと男は無視しましょう。

子育てするのは母親ですから、最終的にはインテリの男も洗脳できます。」




魔術体系には各々、
命題(リアザッツ)と呼ばれるものが存在する。
北欧では神話の再現と観測が命題。
魔術という手段で何を達成するかを定める。
古来魔術では月神降臨(ドローイング・ダウン)――
魔女の肉体を神殿として女神を降臨させ、
受肉を果させる。
黒幕のホークはエリーザベトの神格を自身に降臨させ受肉させ
原初の吸血鬼そのものとなる。
伝承通りの血の浴槽(ブラッドバス)を用意し、
鋼鉄の処女で処女の血を集め、
毎日少しずつ浴びることで神格を徐々に慣らしていく。

メインヒロインのティチュの血が特別で彼女の血を飲んで
ホークは吸血鬼となる。

本作の舞台のセイレムの冤罪事件――
セイレム魔女裁判。
ティチューバという黒人の使用人は、
とあるお呪いを村娘たちに教えた。
単なるままごとの類いだったが運悪く外部の人間にそれが見つかり、
ティチューバは魔女として告発され処刑されることになる。
ティチューバは凄惨な拷問の末に、
自らがブードゥーの妖術を使ったと自白させられた。
いわば彼女はセイレムにおいて誰よりも魔女として相応しい存在だ。
事実がどうであれ、歴史がそれを裏付けてしまっている。
これも一種の信仰、とさえいえるだろう。
ティチュは彼女の血縁者。

魔女として最高の適性を持つティチュが魔力を精製できないのは、
スターホークが生後三か月未満のティチュに『魔女の棺』という
魔力精製器官を機能不全に陥られる術式を施されたから。
その印は、
カエルの手のような形をした黒い痣。

カエルといえばフランス人の蔑称。右目属性)


狐狼と一体化した主人公。


金剛と狐と密教と陰陽合一(女装)だし真言密教系だろう。

子×5(ねここねこという読み方が代表的です、よろしくおねがいします。未整理図書館「読めニク」長です)
@kitsuchitsuchi
2019年3月4日
”立川流の崇拝対象の一つであるダキニは
稲荷(自身は狐の姿ではないが)と習合しているので
狐崇拝と立川流は結びつく。
立川流に
狐の頭部を用いた呪法や
ダキニ天の真言を唱え続ける呪法がある。
狐も結社が優遇する。FGOなどが実例…
狐といえば伏見稲荷大社の起源に秦氏が登場する。
FGOで紫式部

や清明や道満といった陰陽道魔術師が持ち上げられたりするのは
真言立川流の成立に、仁寛の弟子である立川出身の元陰陽師の兼蓮が関わっているも理由の一つだろう。
陰陽道は真言密教も取り入れている。

仁寛が愛染明王の修法に熱中したという記録がある。
愛染明王は、
煩悩(愛欲など)がそのまま

悟りにつながることを示し導く
大日如来の変化身といわれる、
セックスカルトの真言立川が大喜びする属性。
ブリーチで愛染が最強クラスである理由も真言立川がらみだろう。
明治まで伏見稲荷の境内別当だった真言宗の愛染寺が元ネタかもしれない。
愛染寺は伏見稲荷大社を管理していた寺。”




陰陽道の命題、至上目的は
悪鬼調伏天魔覆滅。
不浄なるもの=鬼。

吸血鬼を倒すのに使った武器が、
酒呑童子を斬った、童子切安綱(どうじぎりやすつな)。

陰陽道が鬼否定で、武器も鬼殺し。
大本系のバックアップは受けられない内容なので、
私自身の好感度は上がった。




スターホークは、教皇庁(ヴァチカン)の過激派による魔女狩りの被害者。
そのせいで子供が産めない。

漫画アニメラノベゲームによくあるカトリック批判。


ホルスは
hawk's head。
鷹または隼の頭。
なのでホークは右目、太陽系の象徴。

敵は月魔術を使うが、
名前に太陽属性で
右目強調(少なくともイラストでは)で
血統重視で
子供を生めない=豊穣の女神属性がない。
そりゃ負けるわ。

赤ロッジ系は貴重だから私のオススメ小説(魔術部門)に入れておく。
↓勢力に抵抗してほしいね。



アビゲイルは登場しなかった。

p333から(数字w さすがに偶然だろう)
作者あとがき


自分は昔から魔法や魔術などが好きで、
日本古来の魔術である陰陽道も大好きでした。
世界には様々な魔術が存在しますが、
陰陽道ほど混沌で同時に寛容な魔術体系は存在しないと思っています。
この辺は本編で説明しているので割愛しますが、
取り入れられるものは積極的に取り入れて、
特異(ガラパゴス)な進化を遂げる様は実に日本らしいのではないでしょうか。
そして、ふと思ったのです――陰陽師と他の魔術師たちが戦ったら、
どちらが強いのか?
東洋VS西洋、何でもアリの魔術の異種格闘技戦。
そんな着想から本作は始まりました。
では、相手は誰にするか?
まず最初に浮かんだのが魔女でした。
とんがり帽子を被り、黒衣をまとい、箒に乗って空を飛ぶ――
それが世間一般の魔女像でしたが、
実際に調べてみるとそのイメージは誤ったものであると分かりました。
そこから魔女について読み漁り、結果として本作における近代的な魔女という形へ
辿り着きました。
事実は小説よりも奇なりと申しますが、
こうした予想外の出来事も創作の醍醐味なのかもしれませんね。


p.335 参考文献

谷口幸男(訳)『エッダ―古代北欧歌謡集』新潮社、一九七三年
秋端勉『実践魔術講座リフォルマティオ』
豊島泰國『図説 日本呪術全書』
村山 修一『日本陰陽道史総説』
柄沢 照覚『神術霊妙秘伝書 実験調法』歴史図書社、1980年

藤巻 一保
『安倍晴明占術大全
「簠簋(ほき)内伝金烏玉兎集」 現代語訳総解説』学習研究社

スターホーク『聖魔女術』

マリアン・グリーン『やさしい魔女』1995
(本書ではタイトルはここまでだが、
正式タイトルは
『やさしい魔女―宝瓶宮時代(アクエリアン・エイジ)の魔法修業』という
モロにニューエイジ系。
翻訳者はヘイズ中村)

バックランド『サクソンの魔女』

マーゴット・アドラー『月神降臨』
ファーラー夫妻『サバトの秘儀』

ドリーン・ヴァリアンテ『魔女の聖典』

『ブックス・エソテリカ・シリーズ』学習研究社


(参考文献は全てメモした。
ガチすぎる……
わかりやすい~とかがついた本が一切ない。
やさしい~はあるけど350頁もあるからね。
とある禁書や、ロクアカは参考文献なかったなあw

秋端勉『実践魔術講座リフォルマティオ』は過去記事あるよ!


スターホーク『聖魔女術』の翻訳者が鏡リュウジ/北川達夫 訳で、
秋端勉 監修。

https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336036612/
” 魔女術に関心を持つ者にとって必読のテキスト。ウィッチクラフトの歴史、儀式、女神、神の概念からサバトの方法、スペルの方法、瞑想のエクササイズ、詩文などが本書の中に体系的に盛り込まれている。
著者紹介
秋端勉 (アキバツトム)

国内の魔術結社I∴O∴Sの創始者。O∴H∴団員。
実践的なカバラを追求する過程で深入りする。
著書に、『実践魔術講座 リフォルマティオ』(三交社)などがある。”

月神降臨も、 秋端勉 監修。翻訳は江口之隆。
ネオ・ペイガニズムとしての魔女運動の本。
ネオ~は訳語が復興異教主義であり、
要はキリスト教に潰された異教を復活させよう運動、
新耶蘇系運動。

やさしい魔女も秋端勉 監修。
https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336036629/

ドリーン・ヴァリアンテは現代ウィッチクラフト界の生き証人と呼ばれ、
本作の
黒幕と実行者の名前の元ネタ。





でもこういうのはちゃんと師匠に付いて修行とかしなきゃダメだとほんとに思うので、軽々しくすごいやつを実践しないように。それとは別に、和ものの小説とか創作する人には資料として本気でオススメします
#ふぁぼされた数だけ本棚の本を紹介する


同じ著者の「憑物呪法全書」、護符に関しては大宮四郎氏の著書が詳しいのだ。あとは「呪術探究」のシリーズが良さげだと思うのだ〜(^^)


(奴ら密教大好きだから尻社のサインの一部の元ネタは印だろうね。
呪術全書、大本教の術ものっているのかw


神術霊妙秘伝書 (日本語) 単行本 – 2000/5/31
柄澤照覚 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E7%A5%9E%E8%A1%93%E9%9C%8A%E5%A6%99%E7%A7%98%E4%BC%9D%E6%9B%B8-%E6%9F%84%E6%BE%A4%E7%85%A7%E8%A6%9A/dp/4893502867

単行本
¥6,000 より
¥6,000 より 1 中古品
復刻版。
神道系および仏教系の霊術や符、禁厭(まじなひ)を網羅した書。
伏見稲荷系、密教系の修法がベースにあり、いわゆる両部神道になる。純神道の立場からは云々があるが、稲荷祝詞、神通力悪魔縛りの法、諸人愛敬・商売繁盛の法、
真言秘密不動金縛りの術、守札12種の効能、
狐つき退去の神灸法、方災除けの霊符、
狐憑きの秘法、不思議十字の伝、易術死霊生霊顕わす秘伝、
病難封じ秘伝、諸病釘責の秘法、
真言秘密火渡り法、呪詛返し法etc。玉石混淆の感はまぬがれないが、鎮宅霊符72符、鎮宅霊符神呪経、弁財天十六童子法が所収され、さらに初心者にもわかりやすい易学の要訣なども伝授され、とにかく手許には置いておきたい本。


さりげなく真言密教がある。天台ではないのが重要。

Buckland, Raymond - 西洋魔術博物館
http://www.elfindog.sakura.ne.jp/BUCKLAND.htm
”Buckland, Raymond
レイモンド・バックランド
(1934-)

☆ 現代米国の魔女。主に東海岸で活躍中。
 1934年8月31日、英国はロンドンに生まれ、ジェラルド・ガードナーと文通しながら魔女術を学び、後にマン島のガードナー・カヴンに参入。
 1964年に渡米してロングアイランドに自分のカヴンを設け、ガードナー派魔女術の普及に尽力している。「バックランド魔女術・魔術博物館」なるものも設立。
 1974年、それまで極度のガードナー派として他流派をくそみそにけなしていた過去をきれいに忘れ、自ら「サクソン・ウィッチクラフト」を創始して業界を混乱させている。
 その後、著作を通じてサクソン派を広める一方、「クラフト・セミナー」を開いて魔女術を一般人に教えている。彼の流派はヴァージニア州公認の宗教法人となっている。
 現在はサンディエゴにて隠居中。
主要著作 Ancient and Modern Witchcraft, H.C. Publishers, New York, 1970.
Witchcraft from the Inside, Llewellyn, St Paul, Minnesota,1971.
The Tree, the Complete Book of Saxon Witchcraft, Weiser, New York, 1974.:『サクソンの魔女』楠瀬啓訳、国書刊行会、1995年。
Buckland's Complete Book of Witchcraft, Llewellyn, St Paul, Minnesota, 1986.”


ブックスエソテリカシリーズは『~の本』シリーズ。
本ブログでは『禅の本』や『チベット密教の本』のメモ記事あり。



リベンジマギアや呪術廻戦の作者は元からその分野に詳しいだろう。
鬼を明確に敵にしているなど、マギアの作者は尻かわからないが、
廻戦の方は尻なんだろうなー。


廻戦、敵の「人の呪霊」の名前が真人(まひと)という道教用語だし、
奥義の名前に「円頓(えんどん)」という天台宗用語があるので
今の支配層が真言好きで天台嫌い(空の境界も天台僧が黒幕)。

円頓
=現にあるがままの心に功徳が円満に備わりすみやかに成仏する。

しかも、能力的に主人公と相性最悪w
つまり主人公(+スクナ)はアンチ天台w
密教でも主人公は真言側じゃないとお尻的にはNGらしい。

メモは以上。



ハルア
@HARUAasHIEDA
1月11日
晴奈と晴雄の戦闘シーンで、
晴奈が電熱加速を使っている部分についてなのですが、九字兼定を刀なので五行の金、雷を五行の木とすると、相克または相侮の関係が成り立ってしまうのが気になっています。子子子子先生は、これについてどのような理解で、このシーンを書いたのでしょうか?

子子子子 子子子@魔術破り7巻&コミック③巻好評発売中!
@nekojishikoneko
1月12日
ご質問ありがとうございます!
説明すると結構複雑な設定なのでざっくりと説明すると、
あの世界の陰陽道(魔術)は任意で触媒の属性を強めることができるので、
逆にあえてそれをせずに術式に影響が出ない範囲で
木気>金気=相侮
のまま術式を発動することができます(続く)

また、該当シーンの場合は218P4行目に
“己の後方に金気を生じさせ導体とし~”
とあるように電熱加速を発動させるため金気の強さが一時的に弱まっているので、
木気に属する術式においても金気の影響は微細なものになっています(あの術式はサーマルガンにおける相変化の原理を応用しています)


峰守ひろかず
@Minemori_H
5月17日
江戸時代のものと称している(今年の三月に作られたとしか思えない)アマビエ札の入札価格がすでに25万に達しており、アマビエに騙されちゃなんねえおじさんはもう顔を覆うことしかできねえだよ



子子子子 子子子@魔術破り7巻&コミック③巻好評発売中!
@nekojishikoneko
5月17日
このツイートを拝見してメルカリで
ガブリエルの召喚札とかアブラメリンの護符が数万円で販売されているのを思い出しました
(なおコメント欄で値切りまくってるのがより一層の魔窟感を醸し出している)
>RT

ちなみにアブラメリンの魔術こと『術士アブラメリンの聖なる魔術』はリベンジ・マギアにも登場していますが、実在するアブラメリンは
【修行する最初の6ヶ月の間は他者との接触を避ける事】が求められるので
修得が激ムズです(ちなみに彼のクロウリーはこれができなくて何度も修得を断念している)



参考資料


白蓮教
https://www.y-history.net/appendix/wh0801-002.html
”民間の浄土教系の仏教教団。元末に反乱を起こした。
 白蓮教は仏教の一派で、起源は東晋の僧慧遠が402年に廬山の東林寺で門弟たちと結成した白蓮社にさかのぼる。
唐代に善導によって大成され浄土宗として宗派となり、禅宗とともに盛んになった。宋代には読書人(士大夫などの知識人層)のなかの念仏結社が白蓮社と言われるようになった。南宋の頃から民衆に広がって有力な宗教結社となり、元のモンゴル人支配への不満のなかでさらに大きな勢力となった。元朝の末期にはその勢力は黄河と淮河の流域を中心に、各地に拡大し、1351年に紅巾の乱に発展した。清朝の1796年には白蓮教徒の乱を起こしている。その後、たびたび弾圧を受けながらも、中華民国時代の近年まで続いた。

白蓮教の教え
 本来、念仏を唱えて阿弥陀仏の浄土へ往生を願うのがその信仰であったが、
やがて弥勒仏による救済を求める弥勒信仰を加え、唐代にはイランから伝わったマニ教(イランで起こり、中国に伝わり摩尼教、または明教と言われた)と混合して、
世界は明と暗の二宗(根源)あって、明は善、暗は悪であり、弥勒仏が下生(現世に現れること)して明王が支配するようになれば明宗が暗宗にうち勝って極楽浄土が出現すると説くようになった。このような現世否定、来世願望
の考え方は、現状に不満な民衆を引きつけ、大きな勢力となったので、南宋も元も危険な邪宗として取り締まりの対象となった。”

白蓮教徒の乱
https://www.y-history.net/appendix/wh1303-002.html
”清朝の1796年に起こった仏教系秘密結社に率いられた農民反乱。鎮圧されたが清朝の衰退が明らかとなった。
 清の嘉慶帝即位の年、1796年に起こった白蓮教徒に指導された農民叛乱。清朝の郷勇の力によって1804年に鎮圧されたが、清朝の衰退の始まりとなった反乱事件であった。元末の紅巾の乱も白蓮教徒が最初に起こした反乱なので、白蓮教徒の乱という場合もあるので注意しよう。

白蓮教
 白蓮教は12世紀の南宋に始まる仏教の一派。呪術を取り入れて布教し民衆に広がるが、正統な仏教からは邪宗とされ、社会不安と結びつくのを恐れた権力側からきびしく取り締まられた。元末には、貧民を弥勒菩薩が救済してくれるという弥勒信仰と結びつき、たびたび農民反乱が起きた。元末に白蓮教徒が起こしたのが紅巾の乱で、1351年の韓山童とその子韓林児が指導して反乱を拡大させた。明を建国した朱元璋ははじめ紅巾の乱に参加したが、後に韓林児を殺して反乱を鎮定、権力を握り、その後は白蓮教を弾圧した。

白蓮教徒の乱
 その後も白蓮教系の秘密結社が活動を続け、清の嘉慶帝の時、1796~1804年に広範囲な地域で反乱を起こした。清軍はそれを抑えることが出来ず、地方の有力者が組織した郷勇の力を借りて鎮圧した。十年近くかかった反乱鎮圧は莫大な軍事費を支出し、また正規軍の弱体化し、民兵である郷紳に依存したことがはっきりして、清朝の衰退が明らかになった。
 なお、白蓮教徒の反乱鎮定後もその一派である天理教徒は1813年、北京で天理教徒の乱を起こしている。いずれも鎮圧されたが、清朝の社会不安を示す動きであった。 



紅巾の乱
https://www.y-history.net/appendix/wh0801-001.html#wh0801-001_1
”1351年 元朝の末期に白蓮教徒の起こした民衆反乱から広がった反乱で、元朝が倒れ、反乱の指導者から現れた朱元璋が、1368年に明を建国することとなる。
 1351年、元の支配のもとで起こった白蓮教信徒を中心とした農民反乱。「白蓮教徒の乱」ともいう。直接的な原因は、元朝政府が黄河で大氾濫が起こったため農民に無償で修復を命じたことに反発した河南省などの農民が、白蓮教のリーダー韓山童を押し立てて反乱を起こしたことに始まる。反乱軍は紅色の頭巾をつけて目印にしたので「紅巾の賊」といわれた。首謀者の韓山童はまもなく捕らえられ殺されたが、その子韓林児が引き継ぎ、反乱はかえって全国に拡がって大勢力となり、各地に呼応する反乱が各地に起こった。紅巾の乱を含む一連の大反乱を、「元末の反乱」と総称する場合もある。
 元末の反乱のいくつかの勢力のなかから登場した朱元璋は、はじめは白蓮教の反乱に加わっていたが、農民だけでなく次第に地主層にその支持を広げるなかで、白蓮教徒への攻撃に転じて反乱を鎮圧する側に廻り、1366年までに反乱を鎮定し、1368年に自ら皇帝となって「明王朝」を開いた。
 なお、清末にも白蓮教徒は反乱を起こしており、そちらは一般に白蓮教徒の乱といわれている。また、コウキンという音が同じだが、後漢末に起こった黄巾の乱と混同しないこと。

反乱の背景
 モンゴル帝国のフビライが中国本土を支配する王朝を元としたのは1271年、それから80年が経過し、その漢民族支配は、ほころびが見え始めていた。元朝最後の皇帝となる順帝(トゴンテムル)の時代には、朝廷のチベット仏教保護による寺院建設などで財政が苦しくなり、それを補うために乱発した交鈔は不換紙幣化し、インフレが進行していた。加えて14世紀中頃の中国は天候不順が続き、飢饉によって農民の困窮はますます深刻になっていった。特に黄河が毎年のように洪水を起こし、元朝の治水工事に徴発された農民の怒りは次第に強まっていった。 → 元の滅亡

韓山童の決起
 紅巾の乱の最初の蜂起を指導した韓山童(カンザンドウ)が、反乱軍の精神的紐帯として掲げたのが、白蓮教であった。韓山童は現世に望みを失った農民に対し「天下が大いに乱れたら、弥勒仏がこの世に現れて衆生を救済なさる」と説いて支持を集めた。韓山童は黄河の治水工事現場で苦しむ農民に反乱を呼びかけたため捕らえられて処刑されたが、劉福通らは逃げ延び、韓山童の子どもの韓林児を押し立てて反乱を開始した。彼らは同志の験として紅色の頭巾を身につけたので、「紅巾の賊」あるいは「紅巾の乱」と言われるようになった。五行説で火徳にあたる宋王朝を復興させることを掲げたので紅色の頭巾をつけたという。

Episode 「一つ目の石人」のトリック
 韓山童は黄河の治水工事の現場で、農民を反乱に決起させるために、一つのトリックを思いついた。彼は密かに黄河の旧河道に一つ目の石人像を埋めておき、次のような童謡をはやらせた。
 一つ目の石人があらわれて/黄河を揺り動かし/国中に反乱が起こるだろう
またその仲間の劉福通は、「韓山童は宋の徽宗八世の子孫であるから、彼こそ中国の主となるべきだ」と吹聴した。
そして工事人夫たちが川底から「一つ目の石人」が掘りだされると、人びとは韓山童の言うことを信じるようになった。<谷川道雄・森正夫編『中国民衆反乱史』2 宋~明中期 東洋文庫 1979 平凡社 p.193>
(今も昔も、「超能力」に騙される大衆心理があると言うことですね)

韓林児
 父親の韓山童が刑死してから、その子韓林児が反乱軍の首領としてかつがれることとなった。韓山童の仲間たちが起こした反乱はたちまちのうちに黄河流域から長江流域に広がった。1355年、韓林児は反乱軍に推されて安徽省で小明王と名乗り、宋という国を建てて皇帝と称して改元、宮殿を建設した。しかし、まもなく元軍の反撃を受けて宮殿を放棄して逃れ、代わって力を付けてきた朱元璋に頼った。朱元璋は白蓮教教団の主として韓林児を迎えたが、次第に白蓮教教団から離れて行き、1366年、邪魔になった韓林児をおびき出し、長江に船を浮かべ、転覆せて溺死させた。

元末の反乱の展開
 紅巾の乱は1351年に白蓮教の秘密結社を率いた韓山童の反乱から始まったが、元朝の統治能力がすでに失われていたこともあって、またたくまに各地に広がった。彼らの多くは白蓮教徒であり、紅巾を目印としていたが、反乱軍すべてが白蓮教徒・紅巾の賊だったわけではない。元末に相次いだ反乱は、東系紅巾軍と西系紅巾軍に分かれており、東系もいくつかの集団に分かれており、朱元璋はその中の郭子興に率いられたグループに属していた。これらの反乱軍は1358年に黄河中流の開封を占領したころが最も勢いがあったが、その後元軍の反撃と、反乱軍内の対立によって群雄割拠する状態となっていった。1360年頃には、南京の朱元璋、
江州の西系紅巾軍 陳友諒、
蘇州の張士誠(紅巾軍ではなく塩商人から反乱を起こした)の三集団がにらみ合う形成となったが、その中から、いち早く白蓮教教団と離脱した朱元璋が、その支持基盤を地主層に移して行き、知識人の儒家の取り込みにも成功して国家権力を獲得することになる。

反乱の性格
 紅巾の乱などの元末の反乱の性格は、かつてはモンゴル人という異民族支配に対する漢民族の自立を求めた民族主義の戦いととらえられていたが、現在ではそのような一面的な解釈は行われていない。戦後の研究が進む中で、農民が反乱に立ち上がったのは、モンゴル人に対する民族的憎悪よりも、階級的な戦いという基本性格が強調されるようになった。それによると反乱の主体は、地主の搾取によって抑圧された農民(佃戸=小作人)であり、それに対して地主は「民兵」や「義兵」を組織して元軍に協力している。

朱元璋の立場
 そのような観点からみれば、朱元璋はどちら側に立っていたのか、が問題になる。朱元璋は当初は紅巾軍に加わっていたことは確かであるが、権力を握った明王朝は地主階級に立脚し、農民を厳しく支配する政権となった。この農民軍から地主政権への転化がいつ、どのように起こったかが中国の学会では「朱元璋の転化問題」という論争になっている。<谷川道雄・森正夫編『中国民衆反乱史』2 宋~明中期 東洋文庫 1979 平凡社 p.198>

谷川道雄・森正夫編
『中国民衆反乱史』2
宋~明中期 東洋文庫
1979 平凡社”

天理教徒の乱
https://www.y-history.net/appendix/wh1303-003.html
清朝の1813年、白蓮教徒の一部が天理教と名を変えて起こした反乱。
 仏教系の民間宗教団体の白蓮教徒が起こした白蓮教徒の乱が、
郷勇の手によって1804年に鎮圧された後、その信者の一部は逃れて天理教と改称し、なおも団結をつづけていた。1813年、指導者の大工李文成と薬局局員の林清は反乱を計画、李文成が山東省で挙兵、林清は紫禁城の宦官の不満分子と連絡し、200名の反乱部隊を城内に侵入させた。反乱は結局鎮圧されたが、清朝の心臓部である紫禁城に反乱軍が侵入したことは清朝の衰退の始まりを示していた。

Epsisode 紫禁城に残る反乱の矢
反乱部隊は皇帝の居所の養心殿にせまった。嘉慶帝は不在だったが、第二皇子(後の道光帝)が小銃をとって応戦した。内応していた宦官は弾を込めていない小銃を手渡したので、皇子は服のボタンを込めて撃ったという。紫禁城の隆宗門の扁額にはこの時放たれた矢がまだささっているという。乱は鎮圧され、首謀者はとらえられ、参加者はすべて殺されたが、紫禁城に賊が侵入するという前代未聞の出来事は、清朝の衰退を予見させる出来事であった。<寺田隆信『紫禁城史話』1999 中公新書 p.171-173>”



”フェイド大帝 ‏@FeydoTaitei
http://freemasonry.bcy.ca/aqc/reading.html …

日本人メイソンの元GMが
陰謀本の正文批判のやり方
を説教してくれている記事w

日本語じゃないのは何故?ww

(Critical Reading of Masonic Literature
by Bro. Yoshio Washizu
http://freemasonry.bcy.ca/aqc/reading.html)

もっかい貼っとく。 同人物による日本の フリーメイソン史。 http://www2.gol.com/users/lodge1/history-e/papers/washizu.html …
( ANTI-MASONRY IN JAPAN — PAST AND PRESENT
BY BRO. YOSHIO WASHIZU
http://www2.gol.com/users/lodge1/history-e/papers/washizu.html

大帝が紹介する前と後で記述が変わっているので注意↑)

鷲尾の記事だと日本に初めて オランダ人のメイソンが やって来たのがちょうど 田沼時代と重なるな。 田沼意次は江戸時代の政治家 の中でもかなり異質だったろ?w

これ、キモはザビーが日本に やって来た時期から鷲尾が 書き始めてる所な。
そのオランダ野郎がやって来る ちょっと前の1773年に イエズス会が解散されている 事、
食いっぱぐれたイエズス会士 を後にヘッセンが好んで取り込んだ 事実が重要。

そして田沼と言えば、コネ採用と 買収w

メイソン史はニュートン、 デザギュリエの関係は 必須よ〜?w 試験に出るからな?w

徳川イエスはリーフデ号の 時に気付くべきだったな。
カトリックにイエズス会等の 修道会があるなら、当然 プロテスタントにも似た様な 物がある事を。

秀吉がもうちょっと長生き してくれれば気付いてくれた かもしれないのにな。

この新書、ちゃんと秀吉が なぜ伴天連追放令出したのか をちゃんと説明してて珍しい。 日本人奴隷を宣教師達が 輸出してたという話ね。 pic.twitter.com/zZH82vRZmH
(日本史史料研究会編『秀吉研究の最前線』(洋泉社新書y、2015))

昨日紹介した秀吉の新書で 重要なのは奴隷貿易以外にも 秀吉が指摘している箇所があること。 秀吉が一向宗(浄土真宗系のデモ隊) とキリスト教を比較してる箇所が ある。
この部分が分かるとなぜ家康が 有馬晴信の事件で急にファビョって 禁教令を出したのかが分かる様に なる。

そして、当時の秀吉が気付いて いた事を、家康は気付いてなかった 事も分かる。 やはり家康は秀吉に比べると、 二流だったってことだ。

こう来ると、次に重要なのは なぜ秀吉がやたらと明を攻め たがっていたかだな…… そもそも最初は朝鮮に一緒に 明を叩こうぜ?と持ち掛けてる。 朝鮮に関しては最初から武力征服 を考えていたのかは何とも言え ないな。

明の建国時期とプロテスタントの 先駆的なフスとかが動き始めた 時期が重なるな。
で、明と言えば白蓮教と紅巾の乱。 秘密結社のご先祖様みたいなもんだ。
この白蓮教ってのはマニ教の影響 が強い。 マニ教は漢字で明教な。

日+月=明ね。 ひふみ神示とかいうのも 漢字で書くと日月だろ?w で日というと八咫烏さん。
八咫烏さんが描かれてる アナトリアのコインは実は 烏の部分がフクロウになってる バージョンもある。

日=八咫烏 月=フクロウ
八咫烏は元はニワトリくさい。 ニワトリは日が昇ると鳴くからだ。 フクロウは夜行性だ。だから 月夜に関係する。


ほれ、リュキアのコイン。 ブリーチのルキアのこと じゃないぞ?w http://www.asiaminorcoins.com/gallery/displayimage.php?album=262&pid=6472#top_display_media …

(Asia Minor Coins - Photo Gallery
Ancient Greek and Roman coins from Asia Minor
Coin ID #6472
http://www.asiaminorcoins.com/gallery/displayimage.php?album=262&pid=6472#top_display_media

ねここねこ註:エジプトの太陽神ホルスの
右目=太陽=日
左目=月
自分がホルス側なら
「明」)

からさん ‏@41A32lddTRNhsvB 8月24日
@FeydoTaitei
アーマードコア4の主人公は「アナトリアのレイブン(傭兵のこと)」でしたね
あのゲームは宗教色が強くて根本主義者やウパニシャッド哲学の話とかが出てました

knznymmmy ‏@knznymmmy 2月19日
抱拳礼っていって
カンフー映画とかでよく出てくる礼も
右が拳=太陽 左が掌=月
日月って相手側から見たら「明」って文字に見えるでしょ

つまり「反清復明」
異民族の国家である清を打倒して
漢民族の国家である明を再興しようってこと pic.twitter.com/5BImVo3Xav


これ、もう書いちゃうけど 秀吉は一向宗の方がキリスト教 よりマシだと言っている。 理由は一向宗は所詮下層民の反乱だけど、キリスト教は 基本的に金持ちや権力者を 取り込んでいく動きを取る からだそうだ。 この戦略的な狡猾さに秀吉は 危機感を抱いたらしい。

明も朝鮮も秀吉と組んでりゃ 良かったのにな。 マニ教くさい明はちょっと 危険かもしれないがw イギリスの中国乗っ取りぐらいは 防げたかもしれん。

やはり問題は徳川イエス君だろう こいつ、秀吉より気付くの遅いし、 自己保守政策ばっかりだし、 やっと旧教勢を追い出した と思ったら、
新教勢の イギリスとオランダ野郎を侍に までしちゃうし 関ヶ原では石田を殺るのに 上手くキリスト勢を利用した つもりでいたんだろうなぁw

田沼意次の真の問題は ワイロ政治ではないな。 まぁ、ワイロ政治も問題では あるけど…… 田沼の最大の問題はメイソンを 放っておいた事だな。 んな外国のマニアックな結社文化に 気付けるわけないだって? いや、お隣の中国をよく研究して たら簡単に気付くだろう。

いや、なぜ田沼時代が重要かと 言うと、江戸時代だったら メイソンのロッジを強制的に ガサ入れ出来るチャンスが まだあったという点だ。 現代でやろうとすると 中々ハードル高いだろ? WW2時代にようやく気付いた みたいだけど、もう手遅れ だったみたいだな。

源頼朝をお手本にした家康君。 藤原氏をお手本にした秀吉君。 どっちが頭が良かったか 明らかだろ。

フェイド大帝 ‏@FeydoTaitei 8月24日
なんだぁ?
竹下節子のメイソン本に
気持ちの悪いレビューが
Amazonに載ってるな。
4人も拍手してやがるw

竹下のロッジには会員が4人しかいないのか?ww

フェイド大帝 ‏@FeydoTaitei 10時間10時間前
竹下節子のブログ見たが、
こいつは駄目だ。
完全に洗脳されちまってる。

しかもブログにはメイソンと
プロテスタントの関係には
気付いていると書いてあるので、確信犯だ。

(カトリックは公式にメイソン加入禁止なので
メイソン員は基本的に反カトリックばかりになることが重要。

友人がオウム大好き中沢新一

竹下節子(たけした せつこ、1951年 - )
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E4%B8%8B%E7%AF%80%E5%AD%90
”竹下節子(たけした せつこ、1951年 - )は、パリ在住の文化史家、評論家。

1974年東京大学教養学部教養学科フランス分科卒業、76年同大学院比較文学比較文化専攻修士課程修了。パリ大学博士課程やフランスの高等研究実習院 (fr:École pratique des hautes études) などでも学ぶ。カトリックやエゾテリスム (fr:Ésotérisme) の歴史を専攻していた。最初の著作『パリのマリア』は、友人の中沢新一の勧めによって書かれた[1]。

宗教思想史や神秘思想史に造詣が深く、そうした領域の著書を多数著している。また、室内楽アンサンブルのグループを主宰するなど、多様な文化活動を行うほか、比較文化の視点からの評論などもものしている。政治思想的には反安保、反テロ等準備罪、反自衛隊、中国の東シナ海への派遣行為に対する日本の安全保障の強化反対、帝国時代の日本を断罪するなどの主張が見られる。

著書
『パリのマリア ヨーロッパは奇跡を愛する』筑摩書房 1994

『大人のためのスピリチュアル「超」入門』中央公論新社 2005

『陰謀論にダマされるな!』ベスト新書、2010 

『フリーメイスン もうひとつの近代史』講談社選書メチエ、2015 ”


フリー・メイスンとキリスト教----ベルナール・ベレのことなど - L'art de croire 竹下節子ブログ
https://spinou.exblog.jp/20224379/
”フリーメイソンとキリスト教が両立するかどうかについての考え方の変遷を調べていたら、いろいろ不思議な話に出くわす。

たとえば、福音派の教会の中にメイスンのメンバーがいることついての対処の仕方についての記事だ。

フリー・メイスンがリベラルなプロテスタントの牙城だという見方は知っているが、プロテスタント右派である福音派との関係など考えてもいなかった。

列福もされているヨハネ23世が1935年以来のメイスンだったという噂は薔薇十字団との接近と共に、よく出てくる話なのだが、教皇になる前の彼にメイスンとして出会って影響を受けたと言っているJean Lincelinという人の最近作にまつわるインタビュー記事を読んで、そのこだわりにも驚いた。

カトリックとフリーメイスンが両立できるかということついて長い記事を書いているフランク=ウィリアム・シャフネールという人もいて、「大司教」だというから一体誰かと思ったら、カトリックはカトリックでもガリア教会の司教だった。

ついでに今のフランスに残るガリア教会のさまざまなサイトを渉猟してみた。その中で知っているのは15区にある聖リタ教会の教区だけだ。

フランスのような国、理神論やら無神論やら政教分離やらがカトリック教会と対立したり拮抗したりした国でのエゾテリスムの歴史とフリーメイスンの歴史は錯綜している。ガリア教会の人がそれを語るのも不思議ではない。

その歴史の激流の中で霊的な光だの真の智恵だの自己実現だのを真摯に追求する人は、時としてユニークな人生を送る。

ドン・ベルナールともよばれるBernard Besret(ベルナール・ベレ)という人などその典型だ。

13歳で母親を失った後、オルダス・ハクスリー(この人も14歳で母を亡くしている)の『永遠の哲学」に影響を受け、もう少し後の時代ならインドあたりに旅するところを1950年代だったため、18歳で地元のブルターニュのシト-会の修道院の門をたたいた。

20歳でローマに送られて神学博士号を得て、1960年にはまだ25歳の若さで修道院長になり、第二ヴァティカン公会議でも活躍して修道院の改革もしたのに68年の五月革命を経てドグマというものから離れた。

1974年に修道会を去り、政府のためにパリのヴィレット科学都市構想の仕事などをして活躍するのだが、修道会でのように霊的なことを話し合う場を求めてフリーメイスンに入会する。

ところが、結局、1997年に道教に「改宗 ?」して、2010年には中国で伝統文化センターを開設したんだそうだ。

「永遠の哲学」(つまりあらゆる宗教に共通するルーツとなる思想がある)の出発点をついに見出した形である。

この人の経歴はカトリックとしても充分に「濃い」ので、単にキリスト教しか知らなかったヨーロッパ人がオリエントに憧れた、などという話ではない。

フリーメイスンがそういう道程においていったいどのような役割を果たしてきたのかは、いっそう興味深いものである。 ”



フェイド大帝 ‏@FeydoTaitei 10月8日
人生やってて分かったことと言えば、
マクドナルドと、中華料理店と、
フリーメイソンのロッジと、
キリスト教の教会は世界中どこに行ってもある。”



”神の時代から人の時代へ
=17世紀科学革命ごろに登場した進歩思想。

進歩思想
=己の無知を認め研究に投資すれば、
 人も物も改善しもっと良くなる。
 神に頼らなくても人間の科学技術などで
 未来は明るくなる!

進歩思想は比較的最近(400~500年ほど前)広まりだした
上昇史観で
「下降史観=神代が最高の黄金時代で時間が経つほど悪化し人間ごときでは悪化を止められない(昔ほど素晴らしい)」
を否定したのが画期的。

進歩思想は
既存の一神・多神教の否定を宣言する新キリスト教
=メイソン教の基盤の一つで
型月以外でも優遇。
メイソン思想作品が進歩思想に好意的なのは当然。

ちなみに科学の発展と帝国主義はセット。
近代科学を支援したのは帝国。

進歩思想は進化論(的な人間至上主義)にも影響していて
「獣への退化も、
超人=神への進化もありうる。
獣を迫害しつつ
超人への進化を目指せ」が加わると
ナチスやオウム。

伝統的思想
「大半の人間は凡人だから
長年生き残り、かつ賢い限られた人の教えに従うべき」

進歩思想などに影響された自由主義
「個人(自分やあなた)の主観や考えが最重要。
個人はそこまで愚かではないから
常に進歩し革新できる!」
=伝統的思想の否定で
 人間中心(至上)主義や進歩思想が核。

前者は旧教的(聖典解釈は賢者のみ)。
後者は新教的(貴方が解釈)。
保守は大半の人は愚者という事実から
少数の賢い人の見解の積み重ねと長年続いてきた実績を重視。
革新は個人(愚者でも)による伝統の改造を認める。
両者の中道が大事。
新教的態度を活動的な愚者がやるとカルトがよく生まれる。


狼たちは知っている@wolvesknow
狼たちは知っているさんがDr.ナイフをリツイートしました

文明や知性が進化する過程で起きただと?
こいつ、正気か?

狼たちは知っているさんが追加
Dr.ナイフ@knife9000
3月16日
日本が過去に太平洋戦争をひき起こしたり、朝鮮を植民地支配したり、南京虐殺を行ったのだとしても、文明や知性が進化する過程で起きた、繰り返してはいけない歴史だと認識すれば恥ずかしくない。それを捻じ曲げたり、自分たちは間違ってないと、根拠を改ざん、捏造する行為こそ最高に恥ずかしい。

「文明や知性が進化する過程で起きた」という部分が西洋からの影響を受けていることが読み取れます。少なくともそういう発想は普通はやらないでしょう。
— 何も無い (@ficshion1) 2019年3月18日

何も無い@ficshion1
文明や知性が進化などという考え方は進歩史観の中核をなしていて、
有名どころではヘーゲルがその考えを支持しています。
他にもコンドルセがいて、彼は『人間精神進歩史』という作品を著わしています。唯物史観もその一形態に位置づけられています。

『角川世界史辞典』の進歩史観の項目では
【歴史をある原理に基づく人間の進歩と発展の過程として捉える歴史観】とあり、
その後に
【歴史を神の計画と実現過程とみたユダヤ教的・キリスト教的史観はその古代的形態である】と続いて記述されています。
進歩史観の中核がここから見えてきます。

文明や知性が進化というような主張をするところがどこから影響を受けているのかがここからも読み取ることができます。土台としている思想を見た目を変えて注入しているのだろうと推測できます。https://t.co/kMc1caXkLx
— 何も無い (@ficshion1) 2019年3月18日

世界的に考えれば諸国連合・経済帯が世界政府論となるのは必然でその世界政府論というのは「現代の権力者にとって都合の良い世界政府の樹立」というのがこの先20年間の計画であり、それは全部線として繋がっているわけでそれを部分としている反対運動はへーゲルの弁証法でのアンチテーゼでしかない
— ゆるゆるイラソ bot ملایمت ایراسو بت🦀 (@onesyota1987) 2018年12月31日

現代の世界は「進歩・上昇史観」に汚染されていて
テーゼとアンチテーゼによってジンテーゼが定まり
アウフヘーベンされるという思想に固まっている
コレは下降史観・「ト・ヘン」への反省として成立しているわけで
現代というのは西のやそ・邪教の歴史観の延長線で語られているという前提下にある

(ラヴィニア
「カバリス、ト? 薔薇十字、の一員?
それとも、フリー、メイ、スン?」

区切り方!
フリーメーソンの本当の意味は自由石工ではなく
フリー(自由)・
メイ(5月の女神=ローマ神話の女神マイア)・
ソン(息子)
=自由の女神の息子
=女神メイの息子(ヘルメス)というのがたんぽぽさん説


月名(英語)の由来・語源とローマ神話
http://www.worldfolksong.com/calendar/month-origin.html
”古代ローマでは、5月1日に豊穣の女神マイア(Maia)を祭り供物が捧げられた。
これが「5月 May(メイ)」の語源であり、
現在のヨーロッパにおける五月祭(メーデー)の由来になっている。

ちなみに、バレンタインデーの起源・ルーツとされる古代ローマの祭り
「ルペルカーリア祭(ルペルカリア祭)」では豊穣の女神マイアも祭られていた。”

メーデーMay Day=5月の日の源流。

ギリシア神話のマイアとは本来は無関係だがのちに混同される。
つまり
ローマ神話のマイア(メイ)
≒ギリシア神話のマイア。
マイアの息子=ヘルメス。
ヘルメスの重要さは言わずもがな。

マイアとゼウスの子がヘルメース。
しかもマイアは
巨人アトラースとプレーイオネーの7人の娘たちプレイアデス(昴)の1人で
(プレアデスは結社が好む)
プレイアデス七姉妹に恋して追いかけまわしたのが例の三ツ星で有名なオリオン(笑)
オーリーオーン(オライオン)登場(笑)

フリーメイソンは
フリー、メイ(マイア)、サン(息子)
=ヘルメス説はあってそう。
奴らダブルミーニングとかトリプルミーニングとか大好きだし。

「スン」であることも重要。
日本グランドロッジでは「スン」であり「ソン」ではない。
つまりスンが公式なのだが
大半の人はソンと書くだろうから意図的。

メイソン自体に言及したのはセイレムが初めて。
冠位指定(グランドオーダー)。
グランドマスター
結社(オーダー)
タイトルからメイソンなゲームなのにね。

Foreignerフォーリナー(降臨者)、つまりクトゥルフ系は優遇されている。
クトゥルフ神話で有名なラブクラフトの祖父はメイソン。

Whipple Van Buren Phillips
https://en.wikipedia.org/wiki/Whipple_Van_Buren_Phillips
”Known for businessman, grandfather of H. P. Lovecraft

He was most notable as the grandfather of H. P. Lovecraft

In 1874, he sold out and settled in Providence.
He served in several public offices and joined every organization in Providence, including the Masons. ”





ぐだトマト
@pteras14
2017年12月2日
占星術で陰謀と言うと、キナ臭そう
な印象を受けると思うけど、こっちの
方が歴史が長いんだからしゃーない。

現代科学が軌道に乗り始めたのが
いつか?は意見が別れると思うけど
長くて200〜250年ぐらいじゃないかな?

星占いは数千年の歴史がある。


セイラムの魔法少女達の卵占いは
Oomancy。wikiに拠ると錫かなんか
を溶かしてやる同じ様な占いが古代ギリシャにあったとか。
ティテューバとか言うカリブの
ネイティブ・アメリカン婆さんの
奴隷が教えたのでは?と言われてる
けど、カリブのフードゥ呪術には
それっぽいの無さそうだった気がする。


Oomancy
https://en.wikipedia.org/wiki/Oomancy
”Oomancy (sometimes ovomancy or ooscopy) refers to divination by eggs.
An example would be the oracular reading (i.e., scrying) of the shapes
that a separated egg white forms when dropped into hot water.
This appears to be similar to methods of molten lead divination,
which ascribe meaning to the shapes and forms into which hot lead solidifies.[1]

Along with other young girls of Salem Village,
Elizabeth Parris and Abigail Williams are known to have to played at reading omens
by means of an egg and a mirror (or "Venus glass"):
an apparently similar system of egg divination.[2]


錫Tinではなく鉛とあるが。
Molybdomancy
https://en.wikipedia.org/wiki/Molybdomancy
”Molybdomancy (from ancient Greek μόλυβδος - molybdos "lead"[1] + mancy,
probably after Greek μολυβδομαντεία - molybdomanteia
or French molybdomancie[2]) is a technique of divination using molten metal.
Typically molten lead or tin is dropped into water.
This tradition is known in various cultures. ”

では錫か鉛とある。
ギリシャ語由来なのに
フィンランド、ドイツ、オーストリア、スイス、トルコの項目しかない謎。
なぜ古代ギリシャの項目がないのか。
もしかして名前に古代ギリシャ語使っただけ?




(Oomancy
http://www.occultopedia.com/o/oomancy.htm
”This form of egg divination was practiced
in Scotland on the eve of the old Druid New Year (Samhain),
in Spain on Saint John's Eve,
and in England on the last day of the year.

Egg divination was a common practice in ancient Rome
and ancient Greece,
where diviners foretold future events by observing and interpreting egg omens.”)

何故かwikiの日本語版にはアビゲイル
ウィリアムズ少女の項目はあるのに、
もう一人の魔女っ子のベティの方のは無いのよね。
英語版wikiにはあって
卵占い(ヴィーナス・グラス)について
の言及もベティの方にしか載ってない。

日本語版だと“降霊術”を行ったとしか書いてない。

(今見たら日本語記事ができてた。
”エリザベス・"ベティ"・パリス(Elizabeth "Betty" Parris, 1682年11月28日 - 1760年3月21日[1])は、 セイラム魔女裁判で、魔女と疑われた人物を告発した少女の一人。ベティと従姉のアビゲイル・ウィリアムズによる非難は、20人のセイラム住民の直接の死をもたらした。19人が絞首刑となり(主に女性)、1人の男性が圧死した[2]。

マリオン・L・スターキーによると、ベティは気弱で恐がりやすく、親から聞かされた予定説に基づいて自分が生まれながらにして地獄行きが決定していると思い込む性格だった。アビゲイルがほとんどの場面でベティの指導者になっていた。ベティは最初のパニックの後、非常に早い内から公衆の目に触れなくなっている[3]。 ”
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%AA%E3%82%B9


“降霊術”と“卵占い”では大分違うと思うけど、多分「ヴィーナス・グラス」
と何故名付けたか?が鍵なんじゃないかと思ってる。

(単に美の女神だからかもしれないし
金星意識かもしれない)



(”Shortly after Parris Samuel affairs with the church in 1692,
his daughter Elizabeth Parris
and niece Abigail Williams seemed to go missing for short periods of time. "
...along with other New England youth,
"Elizabeth and Abigail had been led away with little Sorceries" (105).[3]
Elizabeth, Abigail, and the girls attempted fortune-telling methods
during their missing periods in hopes of discovering future husbands and social statuses.
They used an object called a "Venus glass",
which allowed them to observe the shape of an egg white
as it floated in a glass of water. In the water,
the egg white would resemble a shape or symbol depicting their futures.
In one instance, a girl found a coffin shape inside her glass and
became quite frightened after the incident
according to John Hale's A Modest Enquiry Into the Nature of Witchcraft.
”)



つまり、カリブやネイティブ・アメリカン、フードゥ呪術とは全く関係ないって事かな?

ふ〜ん、やっぱコイツ、アビゲイルの
方だったのか。絶対にベティの方が面白かったと思うんだけど。


ぐだトマト@pteras14
2017年12月4日
メガネのね、無料食堂はね、
タダじゃないんだよ。
メガネ社員のメシ代は日本人のガチャ
で出来てる。

ぐだトマト@pteras14
2017年12月6日
フォーリナーって何?
カミュ的に言った時のエトランジェの事?
#FGO
#FateGO

(降臨する者、クトゥルフ、宇宙神、要は
宇宙人あるいは宇宙神カルト
エトランジェ(『異邦人』)

(Samuel Parris
https://en.wikipedia.org/wiki/Samuel_Parris
によると

・サミュエルの妻
=エリザベス・ベティ・パリスの母親が超美人

・サミュエルが住民とうまくいってなかった

・サミュエルは黒人奴隷のティテュバを彼女自身が魔女だと自白するまで殴りつけた

とあり
このサミュエル牧師もセイレム魔女裁判を悪化させた原因の一人。
なぜならティテュバは、ベティ・パリスとサミュエルの姪アビゲイルにより魔女の告発を受けた最初の人だから。
サミュエルが自分に都合が悪い人もついでに魔女にしようとしたけど制御できなくなった疑惑。
1692年のセイラム魔女裁判で魔術を行ったと最初に非難されたのが黒人奴隷)


(ベティも超美人だろうからこちらをキャラにしたらよかったのにと思ったが
アビゲイルが採用されたのは史実のアビゲイルが失踪扱いなのがフィクション的に好都合なのもあるだろう。
恐らく、アビゲイルが偽証で殺した誰かと仲良しの人か
サミュエル牧師に密かに殺されたのだろう。
昔も今も阿鼻ゲイルみたいな少女は割合は知らないが実在し支配層に雇われたりする。

とまとさんの言う通り牧師が怪しい。


裁判前から住民と金銭トラブルがある牧師サミュエル(ベティの父。アビゲイルは姪)がセイレム裁判を悪化させた。
最初に魔女だと告発された黒人奴隷ティテュバを
認めるまで打つと魔女のケーキを作ったと自白。
ライ麦と苦しんでいる少女らの尿を混ぜた魔女のケーキがまどマギのケーキの元?

アビゲイル・ウィリアムズ(1680- 1697年10月?)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%93%E3%82%B2%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%82%BA_(%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%A0%E9%AD%94%E5%A5%B3%E8%A3%81%E5%88%A4)
”ティテュバという名前のパリスの奴隷の一人は、
ライ麦と苦しんでいる少女らの尿を混合した「魔女のケーキ」を焼いて、
犬に与えるように求められた。
その理論は、アビゲイルとベティが魔術をかけられたとしたら犬が同様の症状を呈し、
魔術が実際に行われたことを証明するという理論だった

1976年、リンダ・R・キャポラエル(英語版)[8]は、
これらの奇妙な症状が真菌に感染したライ麦の摂取によって発生する麦角虫症(英語版)によって
引き起こされたという仮説を立てた。この説は広く受け入れられていない”

日本語版記事のこの個所は英語版の翻訳。

Abigail Williams
https://en.wikipedia.org/wiki/Abigail_Williams
”Tituba was then asked to bake
a witch cake—rye mixed with the afflicted girls' urine—and
feed the mixture to a dog.
The theory was that the dog would exhibit similar symptoms
if Abigail and Betty were bewitched,
and it would prove that witchcraft was indeed being practiced.

In 1976, Linnda R. Caporael[8] put forward the hypothesis that these strange symptoms may have been caused by ergotism, the ingestion of fungus-infected rye. This explanation has not been widely accepted.

Fate/Grand Order, a 2015 online free-to-play role-playing mobile game
has a character based on Abigail Williams”

ティテュバ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%86%E3%83%A5%E3%83%90
”ティテュバは、ベティ・パリスとアビゲイル・ウィリアムズの魔術の告発を受けた最初の人物だった。
ティテュバは、以前にブードゥーと魔女の物語を女の子に話したと訴えられている[7]。
彼女はセイラムの魔女事件の初めての自白者となった。
当初、彼女は魔術に関与していることを否定していたが、
後にティテュバはサミュエル・パリスに自白を強要する意図で殴打されたため、
「魔女のケーキ」を作ったと告白した。
彼女は後に疑問を呈し、
バルバドスの彼女の女神からオカルトの技術を知っていたと述べ、
邪悪な力から身を守る方法と魔術の原因を明らかにする方法を教えた。
このような知識は害を与えるものではなかったので、
ティテュバはパリスに再び魔女ではないと主張したが、
彼女がベティ・パリスを助けるために「魔女のケーキ」を作った時にオカルトの儀式に参加したことを認めた[8][9]。
これらの自白にもかかわらず、
彼女が告白したことをしたという証拠はない[10]。 ”

これも英語版記事の影響が大きい。

Tituba
https://en.wikipedia.org/wiki/Tituba
”Tituba was the first person to be accused by Elizabeth Parris
and Abigail Williams of witchcraft.
It has been theorized that Tituba told the girls tales of voodoo
and witchcraft prior to the accusations.[7]
She was also the first to confess to witchcraft in Salem Village in March 1692.
Initially denying her involvement in witchcraft,
Tituba later confessed to making a "witchcake",
due to being beaten by Samuel Parris with the intention of getting a confession.
When questioned later,
she added that she knew about occult techniques from her mistress in Barbados,
who taught her how to ward herself from evil powers
and how to reveal the cause of witchcraft.
Since such knowledge was not meant for harm,
Tituba again asserted to Parris she was not a witch,
but admitted she had participated in an occult ritual
when she made the witchcake in an attempt to help Elizabeth Parris.”


セイラム魔女裁判の年表
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%A0%E9%AD%94%E5%A5%B3%E8%A3%81%E5%88%A4%E3%81%AE%E5%B9%B4%E8%A1%A8
”先行の事件

1688年

ボストンのグッドウィン家の数人の子供たちの行動は、
アイルランドの洗濯婦のアン・グラバー(英語版)(グッド・グラバーとも呼ばれる)を、
魔女の被疑で告発させ、彼女の裁判と処刑をもたらした。

1689年

コットン・マザーはグッドウィン家とグラバーに対する彼の考えを含む
『魔術と所有に関する特筆すべき摂理』を出版する。

11月: サミュエル・パリスがセイラムの新しい牧師に任命される。パリスはボストンからセイラムに移り、『特筆すべき摂理』が出版される。

1691年

10月16日[1]: 村人は、パリスをセイラムから追い出し、彼に給料を支払わないようにすることを誓う。 ”


)”
(オリオンビールってあるよね!

このサイト、本当にすごいな。)

ハイパー世界史用語集 年表(試運転中)
https://www.y-history.net/appendix/appendix-yogo-nenpyo.html#1351-c
”1309
教皇クレメンス5世がアヴィニヨンに移される。「教皇のバビロン捕囚」
1312
テンプル騎士団、フィリップ4世によって解散させられる。
1315
スイスの原初三州、ハプスブルク家を破り、独立を認める。
1320
デリーにトゥグルク朝が成立。
1321
ダンテ、『神曲』を完成させ、死去。 → ルネサンス
1328
フランスでカペー朝が断絶、ヴァロワ朝が成立。
1331
セルビア王国、ステファン=ドゥシャン王が即位、全盛期となる。
1333
鎌倉幕府が滅亡。
1336
南インドにヒンドゥー教国のヴィジャヤナガル王国が自立。
1337
イギリス王エドワード3世、フランスヴァロワ朝のフィリップ6世に宣戦布告。
1339
イギリス軍がフランスに侵攻、百年戦争が始まる。~1453年まで
1342
マリニョーリ、元の大都で布教。
1346
英仏軍のクレシーの戦い。
1348
黒死病が全ヨーロッパに広がる。
1348
カール4世、プラハ大学を創設。
1350
倭寇、さかんに高麗を侵す。
1351
白蓮教徒の反乱から、紅巾の乱に拡大。
1351
タイにアユタヤ朝が成立。
1353
ボッカチォの『デカメロン』が完成。
1356
カール4世、金印勅書を定める。
1356
百年戦争の激戦、ポワティエの戦いでエドワード黒太子が活躍。
1358
フランスでジャックリーの乱おこる。
1356
カール4世、金印勅書を定める。
1361*
オスマン帝国のムラト1世、アドリアノープルを占領。
1364
カジミェシュ3世、クラクフ大学創設。ポーランド王国ピアスト朝の全盛期。
1368
朱元璋即位し、明を建国。
1368
ハンザ同盟の海軍がデンマークを破る。
1370
ティムール、サマルカンドを都にティムール朝を建国。
1371
明の洪武帝、海禁を打ち出す。
1377
高麗で金属活字による『直指心体要節』刊行される。
1377
教皇グレゴリウス11世、ローマに戻り、教皇のバビロン捕囚が終わる。
1378
教会大分裂(~1417年)。”




















森瀬 繚@6/17『宇宙(そら)の彼方の色』発売
@Molice
6月14日
シンプルな話、作家さんに「小説の続きを書いて欲しい」のであれば、
同好のファンを30人集めて、一人10万円も供出すれば、
決して低くない確率でどうにかなる話ではないかという気がしますが--とはいえ時間は有限であり、作家さんの側にも自身の優先順位があるので、そう簡単にはいかないのが実情か。

むろん全てではありませんが、こういうパトロン制への回帰みたいな方向性も、
大量消費・大量生産以後の、少子化の時代を踏まえますと、決して絵空事ではないように思います。

ここ10年ほどはすっかり物書き専業ですけれど
(などと言いつつ、今この瞬間にもパッケージソフトの開発支援とかやってますが)、
ほうぼうから資金を含むリソースをかき集めて事業や製品企画を回すなんてことを幾度もやってきましたので、
自然とこういう発想になります。(-,,,-

ここで言う「小説の続き」というのは、
将来的なビジネスモデルのお話をしているのではなく、
最近、話題になりました「版元判断で刊行打ち切りになった小説の続き」を指したつもりでした。
作者が存命中で、なおかつ執筆意欲があることは大前提となります。(大分拡散されましたので、補足)


(
「女太陽、月男」の方が、男太陽・女月より多い)




(イヌイット神話では太陽が女(妹)、月が男(兄)。
グリーンランドに限らず、イヌイットのシャーマンはほとんどが男性。
イヌイット社会のシャーマニズムは地域差があるが共通していることもある。
・大地創造神話がほとんどない
・暗闇に生きていた男性シャーマン二人が同性間の性行為をした結果、
男女が生まれ、その後彼らが結婚して人類の祖になった
・その後、妹の方が近親姦を恥じて空に逃げて太陽になり、
兄が追って月になった。

グリーンランドはデンマークの構成国の一つ。
現在のグリーランド人はほとんどがプロテスタントのルーテル教会に属しているが、
カラーリット(グリーンランドの原住民)の伝統的な文化は保たれている。
イヌイットと呼ばれるのが嫌なカラーリットが多いらしい。)




重力とは? 古代ギリシアから素粒子レベルまで解説!【Voiceroid解説】#1
https://www.nicovideo.jp/watch/sm36557552
(第五元素=重力の影響を受けない物質=天体。
星は落ちてこないし、常に動いているし、
アリストテレスのいう本来の位置もない。
当時は、天体は地上の性質が通用しない謎の物質だった。









というかexoファイルを編集途中のプロジェクトに投げ込めるのを初めて知ったぜ…

係長
@cakari14
2020年6月5日
UUUMに関して色んな人の動画みたけど、
大物Youtuberにとって所属することに対して魅力がないんだろうね。
お金の兼もそうだけどチャンネルが成長しても同じ価値しか提供できていないのではないか?
チャンネルの成長に対してサービスが成長してないような気がする。

マージン下げるか大手事務所ならではの規模と組織力を前面に押し出さないとだめだと思う。
あとはストックオプションを付与するとかも面白そう(エンロン脳)

ストックオプション
=従業員や取締役が自社株を予め決まった価格で取得できる権利。


SMNF
@SMNF_com
返信先:
@cakari14
確定申告が楽になる以外のメリットがあんまり…。仕事を割り振ってもらえるとかかな。
エンロンみたいに社内で競争になると、だるくなりそう。登録者数というわかりやすい数字があるから。
ただでさえ事務所内でそういう陰湿なのがあるみたいだし。

係長
@cakari14
若くてイケイケで成功した人だと確かに登録者数で張り合いそう。

SMNF
@SMNF_com
そうそう。張り合う人がいる以上、日本郵政と同じことしでかすよ。間違いなく。



お読みくださり感謝!
スポンサーサイト



『東北タイにおける精霊と呪術師の人類学』 

津村文彦『東北タイにおける精霊と呪術師の人類学』から学べる高度なタイ呪術の悪霊退散術。
創作の設定などにどうぞ。
日本語圏では他とかぶりにくいだろう。
呪術師の弟子になって呪術修行して
呪術について研究するのは人類学に分類されるのが面白い。

津村文彦著『東北タイにおける精霊と呪術師の人類学』東京,めこん,2015年


冒頭で訳語問題に触れているのが素晴らしい。
なぜこう訳したのかがきちんと書いてある。

p9から
タイ語のピー(phi)は、
一義的には「霊」一般を表す。
死んだ人間の霊を指すこともあれば、
村の守護霊や自然環境に棲む霊、
また特定の機会に発生する悪霊まで含まれる。
ひとまずはこれらを一括して「精霊」と呼ぶ。

仏法(thamma)
積徳行(thambun)

12から
ピーポープ(phi pop)という悪霊は
人に取り憑いて病や死を引き起こす生き霊である。
呪術師モータムが、取り憑いたのがピーポープか判定する。
場合によっては、ピーポープの本体は誰か、
誰に由来するピーポープかを占ったのち、
取り憑いたピーポープを祓除(ばつじょ、ふつじょ)する。

本書では、
モーと呼ばれる伝統的な知識を用いた専門家を「知識専門家」と呼び、
知識専門家のうち、特に呪術的な実践をもっぱら執り行なうものを「呪術師」と呼ぶ。
主に薬草を用いる知識専門家の中には呪術的実践を行なわない者もおり、
彼らを「呪術師」とは呼べない。
そのため、
呪術師を含む広義の伝統的な知識の専門家モーを「知識専門家」と表記する。
調査村周辺では、
モータム、占い師(mo du)、
毒吹き消し師(mo pao)、
薬草師(mo ya samunphrai)などの多種の知識専門家が活発に活動を行っている。


p21から
東北タイでは、ピーが人類学で伝統的に精霊(spirit)と呼んできたものにあたる。
本書で、ピーを精霊と呼ぶことの第1の意図は、訳語としてのわかりやすさからである。
ピーは多様な超自然的存在を指す。
死んだ親族の霊、村落守護霊、餓鬼のような存在、吸血鬼のような悪霊など、
多様なものを含む。
霊と訳すと日本語では「死んだ人間の霊的な顕現」としての含意が強すぎる。

33から
ナーン・ナークの物語を元にした
1999年の映画『ナンナーク』。

難産で、赤ん坊もナークもともに死んでしまった。
その夜、
モーピーと呼ばれる呪術師がナークの墓にやって来た。
産褥死した母親の遺体から惚れ薬のプラーイ油(namman phrai)を採るためである。
墓場を掘り起こし、呪文を唱えるとナークの死体は起き上がり、
呪術師の前に座り込んだ。
呪術師は蝋燭を死体の顎にかざし、惚れ薬を採ろうとしたが、
怒ったナークの霊は呪術師の首を絞め殺した。


話は最終的に、
ナークの霊を調伏したしるしにナークの額の骨を切り取り、
ベルトのバックルに作り替えて、片時も離すことなく持ち歩いた。
この後、バックルは幾人かの手に渡ったが、
現在の在処はわかっていない。
(他の人に渡しちゃ駄目じゃん)

タイでは通常の死に対して、
異常死を表す「ターイホーン」(tai hong)という言葉がある。
交通事故死、殺人、自殺、産褥死、悪霊に殺された場合、
すなわち病死や老衰や自然死でない場合はターイホーンとみなされる。
ターイホーンでは死者の霊が現世に未練を持つとされる。
死者の霊は凶暴な悪霊ピーターイホーンに変化し、
親族や村落に災難をもたらすとして恐れられる。
葬儀も通常とは異なり、死後直ちに墓地に埋葬される。
葬儀に徳積行としての意味づけは見られない。
死体は3カ月から2年のあいだ地中に埋められ、
異常死の危険な力が排除されたと考えられると、遺体が掘り返され火葬される。
ようやく通常の葬儀の形式をとり、
死者に徳(ブン bun)を送るために供物が捧げられる。
(いきなり焼かない。
埋めないと浄化できないらしい。
徳は死者に送ることができる)


輪廻転生の死生観を持つタイでは、
通常死の場合、速やかなより良い生まれ変わりを促すため、
遺族たちは葬儀の前後に、
短期出家や徳を積むための儀礼を行なうことが一般的である。


異常死の霊ピーターイホーンの中でも最も恐れられているのが、
出産時に死んだ若い女性の霊とされている。
ナークの死は言うまでもなくターイホーンである。
しかも出産途中に母子が共に死んでしまうという最も凶悪な部類のターイホーン。
この種の産褥死は「ターイタンクロム」と呼ばれる。

タンは両方、
クロムは完全に を意味し
母と子が両方とも死ぬことを指す。
ターイタンクロムは凶悪なピーを生成するとされ、
遺体の処理にはとりわけ注意が払われる。

胎児が生まれ出る前に母子ともに死亡した場合、
村の呪術師モーピーが埋葬前に母親の腹を裂いて胎児を取り出す。
母子を別々に埋葬し、
悪霊ピープライが発生するのを防ぐ。
胎児の遺体は素焼きのツボに入れられ、
呪文の描かれた護符で封印される。
ツボは墓地に埋めたり、川に流したりした。
この死産児の処理の仕方は、
モーピーが悪霊を捕らえた時と同様で、
死んだ胎児は悪霊の様に扱われる。

ターイタンクロムで死んだ霊は、
ピープラーイになるという。
妊婦が死ぬと胎児はピープラーイに変質し、
妊婦の血を吸うといわれる。
ターイタンクロムの時に、
母親の遺体から胎児を取り出さないで母子を一緒に埋葬すると、
死んだ胎児がピープラーイとなり、
出産時の妊婦や大けがをした人などの血を飲みあさる。
こうして分娩時の大量出血はピープラーイに帰せられ、
ピープラーイ払いの儀式が行なわれる。

プラーイ油(namman phrai)は妊娠中や出産中に死亡した若い女性の死体から採れるという。
ターイタンクロムの死者が出ると、
プラーイ油(namman phrai)を狙う呪術師は夜中に遺体が埋葬された墓地に向かう。
聖糸を周囲に廻らしては結界を作り、
呪文を駆使して死者を呼び出す。
墓場から起き上がった死者は、手を前に突き出して呪術師を抱えるように座り込む。
呪術師は蝋燭を死体の顎にかざし、
熱せられて流れ出す油を瓶に集める。
(なぜ顎なんだろう)

十分な量を集めると、
今度は蝋燭の火を死体の肘にかざす。
そうすると死者は呪術師を抱え込んでいた手を放して、
自ら墓場に戻っていく。
集められた油は素焼きのツボの中に入れ、
呪文を描いた護符で封印。
ツボは家の高い棚に置かれ、一日に2度の食事を供える。
怠ると腹を空かせたピーが逆に呪術師を襲い、
内蔵を食べてしまうと信じられている。
このプラーイ油(namman phrai)は惚れ薬である。
塗られたり、食事に混ぜられたりすると、
その人は呪術師の思い通りに恋に落ちる。
プラーイ油(namman phrai)を使ってピープラーイを操り、
敵を攻撃したり、敵に憑依させたりすることもできるという。

プラーイ油(namman phrai)って操作油と意訳できるのでは?)


87
現実のピーポープ伝承の中では、発生理由が大きな関心事となる。
ピーポープは神秘的知識であるウィサー(wisa)を保持する者が、
適切な振る舞いを怠った場合に発生すると考えられている。
ウィサーには、恋愛成就や商売繁盛に関わるような利己的な利益を招く呪術が多く含まれ、
そうした呪術は効力を維持するために守るべきタブー(khalam)が課せられる。
そのタブーを破った場合にピーポープが発生すると考えられており、
男性にも女性にも起こりうる事態である。


115から
ピーについての在俗専門家はタイのほか地域ではモーピー(mo phi)と称されることが多いが、
東北タイではモータムがその代表。
モー(mo)=知識を持った専門家、
タム(thamma)=仏法。
村人に取り憑いて病や災厄を引き起こすピーに対して、
仏法に由来する力によって対処する俗人男性の宗教専門家がモータム。
モータムには呪文に加えて薬草などの伝統医療の知識を持つ者も多い。
患者からの謝礼だけで生計を立てているのではなく、
他の人びとと同様に稲作を営むことが多い。
世襲的に伝承されるというよりは、
個人が個別に師匠について学ぶ。
神秘的な力の源泉は仏法であり、
仏教戒律やその他のタブーの順守が求められる。
そのためモータムには若者より高齢者が多く、
日常的に生肉の食事や飲酒、殺生の禁止などを守っている。
モータムは敬虔な仏教徒。
モータムは在俗。

東北部村落における呪術的な宗教専門家には次のような類型がある。
モーソンmo song(予言者)、
モードゥーmo du(占師)、
モーモーmo mo(紛失物の所在を知る人)、
モーヤーmo ya(薬草治療師)、
モーラムmo lam(ピーファーの霊媒)、
モータムmo tham(悪霊祓除師)、
モークワンmo khwan(魂の専門家)、
チャムcham(守護霊の仲介)、
ティアムtiam(霊媒)。
現在のNK村ではモータムとモーヤーのみが見られる。

日常語としては「モー」は「医師」を指す。
病院の医師もモー、
村落に居住して薬草や呪術などの伝統的技術によって治療を行なう伝統医療師もモー。

121
事例5-1 2000年1月 NK村

モータムは持参した竹ひごの束と石灰を塗ったキンマの葉を取り出す。
患者の娘が、ろうそくや白色の花を5組、10バーツ硬貨を盆に入れて供物として差し出す。

※モータムが儀礼を行なう際の供物のセットで、
カンハー(khan ha)と呼ばれる。
これとは別にモータムに謝礼として少額(20~100バーツ程度)の現金を支払うのが一般的。

(今調べたら1 バーツ は3.38 円)


モータムは供物盆を持ち上げ、周囲には聞こえない程度の小さい声で呪文を唱える。
竹ひごを1本手に取り、呪文を唱えて竹ひごに息を吹きかけたあと、
その竹ひごを端から少しずつ折り曲げる。

原因がピーで、誰のピーかを調べる。
患者の女性に憑いているピーは2人で、
女性の伯母のピーと兄のピーだということが
竹ひごの占術で判明。
ピーの要求を聞く。
以下略。

特に両親の霊の場合はたとえピーであっても敬うべきで、
モータムは呪力(タンマ)を行使すべきではないとされる。

NK村で語られる悪霊には、
ピーポープ、
ピープラーイ、
ピーファー、
ピーパー、
ピーナー、
ピーソンなどがいる。
一般的なピーの分類では、
ピーファーという天の精霊、森のピー、田圃(でんぽ)のピーなどの
自然霊は「善霊」と分類されることが多いが、
これらの「善霊」はしばしば人に取り憑いて病いを引き起こすため、
現在のNK村の住民には「悪霊」とみなされることが多い。

ピーファーというピーを駆使して治療を行なう専門家はモーラムピーファーと呼ばれ、
東北タイに多い。
ピーファーは守護霊の中でも最高位にあるとされ、
自らの宿り主となる人物を選んで病気にさせ、
その人をモーラムピーファーにさせることが多い。

ピープラーイは頭頂部から身体に侵入するので、
最初は頭痛、のちに身体じゅうの痛みに苦しむ。
これはピープラーイ特有の症状だという。

事例5-3
かつて夫に愛人ができた時に、
自分の身体に呪的な入れ墨を施して、
愛人と別れさせたことがあると噂されている者。
その呪的な入れ墨を受けた時に、
一緒にタブー(khalam)を授かった。
タブーを守っているあいだは呪的な効力を持っていたが、
守ることができなくなり、ピーポープが発生した。
入れ墨を施した呪術師は既に他界しているので、誰にも救うことはできない。

ピーポープは呪術的入れ墨(sak yan)を持ちながら守るべきタブーを遵守しなかったために発生した。


いずれの悪霊も正常な秩序からの逸脱によって発生したと位置づけられる。

一般に悪霊とされるピーに対しては、
常にそれを祓除(ばつじょ、ふつじょ)する、捕獲する、殺すのいずれかの手段を取る。
善霊へのようにピーの要求を尋ね、宥めるのではなく、
悪霊はモータムにとって常に敵で、
追放し退治することが唯一の解決法とされる。

ピーが満足すれば、見返りによって守護される。
(見返りとしての間違い?)
供物を通じて契約をあたかも行っているようであり、
人間のように扱われている。

142から
どう解釈するかという方法論の検討がある。
(かなり重要。オリエンタリズムなどへの反省)

悪霊の中でも村人たちの話題を最も集めるピーがピーポープ。
ピーポープは自然発生するのではなく、
2通りの発生経路があるという。
1つは家系を通じてから継承される「家筋のポープ」で、
もう1つは呪術師モータムなどがタブーを破った時に生じる「普通のポープ」。

家筋のポープはピーポープを持った人間が死ぬまえに、
唾液を介して継承する。
ピーポープを持つと噂される人によって出された飲食物は、
唾液を混入しているかもしれないので避けるべきだとNK村では語られる。

普通のポープはモータムなどの宗教専門家が、
タブー(khalam)を破った時に、
その人が持つ神秘的力 ウィサー(wisa)が変質して発生するとされる。
モータムには多くのタブーが課せられる。
たいていのタブーは守れなくてもウィサーが弱まるだけで、
ピーポープは発生しない。
だが動物の生き血を口にすることは厳しく禁じられており、
破るとウィサーがピーポープに変質すると言われている。
牛の血を使う料理を口にしてはならない。
儀礼を途中で止めた場合、呪文で病を引き起こした場合、
治療儀礼に過剰な見返りを要求した場合、師匠を敬わなかった場合などにも発生。

148から
(事例がいろいろ紹介されている。
貨幣経済の流入が原因だとみられるピーポープ事例がある)

事例6-1 2000年
僧侶L師と、呪術に長けた僧侶R師。
両者ともに宝くじの番号当て占いを行ない、
R師が当てて以来、二人の僧侶は不仲になった。
L師が体調を崩すと、R師が自分に呪術をかけたと訴えた。
仲たがいは激化してRは村を去った。
村人がもち米をのどに詰まらせて死ぬという異常死がきっかけに大事に。
モータムはLのピーポープが原因と断言。
Lが村を去る。
村ぐるみの祓除儀礼を行なう。
4体のピーポープを捕らえ、竹筒に入れて呪符で封をして墓地に埋めた。
3ッ日間のあいだ、日の暮れたあとは村の中で買い物禁止になった。
だがすべての村人が言いつけを守らないでいると、
数日後30代女性にピーポープが憑いた。
翌日、僧侶P師が、終日の村内での買い物を禁止し、
その後はピーポープに煩わされることなく村は平穏を取り戻している。

村外から村内に流入する貨幣への不信感を見て取ることもできる。
村外出身のRが、呪的サービスによってコーンケーン市からもクライアントと寄進を集めた。
そのことへのLの妬みが両僧侶のあいだの確執の根本を形成しているといえる。
最終的に混乱を収めた僧侶Pが村内での買い物を禁じることで収拾した語りは、
村落外部から訪れた何かが村落内部の人間関係を破壊するという意味で、
ピーポープと貨幣を同一視する見方を内包する。

貨幣が「それまでの人間関係を瞬時に無化してしまう道具」であるならば、
伝統的価値観に支えられた人間関係は、
貨幣で媒介された途端に弱体化されてしまうと言える。
貨幣経済の急激な浸透が、
従来の村落共同体の価値観やモラルに対する脅威であったことを考えると、
外来の貨幣経済とピーポープのあいだに共通するものを見出すのは
さほど無理なことではない。

貨幣経済が悪霊扱い)

呪的入れ墨を施して神秘力ウィサーを手に入れることができるが、
タブーが課される。
守れないとピーポープが発生。

戒律で悪霊にならないように力を制御)

155から
ターイホーン(異常死)の場合、
NK村では僧侶を招いての火葬ではなく、
すぐに墓場に移動して棺に入れて遺体を埋葬する。
半年から数年後に掘り出して火葬し、
親族が積徳行(善徳をブンという)で死者に徳を送る。
埋めているあいだに異常死ターイホーンがもつ怖(おそろ←本文にはルビなしなので私の補足)しい力が
大地の女神メートーラニーに
吸収され浄化されると説明される。

178
産婆も按摩師もモー。
タムは仏法。
クワンは魂、霊魂。
ヤーサムンプライは薬草。
モータムは仏法を背景に力を用いる。
タイでは制度的に男性しか出家が認められていないので、
モータムは男性に限られている。

182から
著者自身がモータムであるT氏のもとで弟子入りをして、
秘匿的知識を学んだ。

モータムは必ずしも僧侶(phra)や見習僧(nen)としての出家経験は求められない。
T氏も出家経験がない。

身体の不調や村落における不幸な出来事など、
何らかの災厄に見舞われたことが契機となって、モータムを志す場合が多い。

林行夫によると、自分と家族・親族を悪霊の災禍から守るためにモータムとしての学習を志したと語るモータムが多く、
彼等のほとんどはもっぱら親族内部での活動に終始するという。
NG村、NK村の事例もこのことを裏付けており、
T氏やBR氏のように父親がモータムであったためにモータムを志し、
親族以外に多くのクライアントを持つモータムはむしろ例外的。
林は、このようなクライアントを親族の外部に拡大していくタイプ、
〈クライアント拡大型〉のモータムはより専業的な職能者としての性格を帯び、
謝礼額もより大きくなると指摘する。

謝礼は、T氏の流派では、
通常の治療儀礼でクライアントが支払う謝礼はおよそ10バーツから100バーツ程度である。
謝礼の額はクライアント次第で、
モータムが自ら金額を要求することは多くの流派でタブーとされている。

悪霊ピーポープを村ぐるみで祓除する儀礼では、
より大きな謝礼が支払われることもある。
たとえば、1999年にT氏がNK村でピーポープを祓除した際には
6体のピーポープを祓除して、
6000バーツを謝礼として受け取った。
一方、親族や村落内で活動を行なうモータムの場合、
クライアントは1回あたり5~20バーツ程度の謝礼を支払う程度で、
依頼の数も非常に少ない。

クライアントと弟子の数の多寡が、
モータムとしての名声と直接に結びついており、
多くのクライアントと弟子を抱えるモータムは結果的に優れたモータムとして語られる。

病の治療に訪れるクライアントも、
モータムとしての知識を学ぶ弟子も、
タイ語でともにルークシット(luksit)と呼ばれる。

弟子にとっての師匠はタイ語でクルー(khru)または
アジャーン(achan)と呼ばれる。
(グルと阿闍梨)

単発的な治療で数回程度の訪問で終わるクライアントは単に患者であって、
ルークシットとは呼ばない。
定期的に師匠のもとを訪問するかどうかで区別する。
たとえばモータムT氏のルークシットは、
少なくともタイ正月、入安居、出安居の年に3回は
T氏の自宅を訪れて、供物を捧げる。

水かけ祭りとして有名なタイ正月ソンクラーンは4月13日で、
タイでは一般に太陽暦の元日や中国正月よりも盛大に祝われる。
また陰暦8月の満月から3カ月は、
僧侶は寺に籠って修行に専念する期間とされており、
それを雨安居(phansa)と呼ぶ。
雨安居が始まる日を入安居(カオパンサー)、
雨安居が終了する日を出安居(オークパンサー)と呼び、
特に出安居の日には大きな蝋燭を寺院に献上する祭が各地でみられる。

タイは太陽暦だけどテーラーワーダーは今も月系。
太陽派のキリスト教と新キリスト教は気に入らんだろうな


タイ正月は伝統的に年長者や僧侶の手に水を掛けることで敬意を表すためのもの。

モータムT氏によると、志願する者をすべて弟子として受け容れるわけではない。
重要なのは「誰かを救いたい」という真摯な思いがあるかどうかだという。
師匠は、志願者になぜモータムの知識を学びたいのかを尋ねる。
「自分の身を守るため」というだけでは不十分であり、
「家族の病いを癒したい」「村人を助けたい」というように他者を救済する目的がなければ
弟子として受けいれられないとT師は語る。
2009年9月、筆者の師匠の1人であるモータムBR氏を5年ぶりに訪ねたとき、
筆者が最初に言われたのは「最近どうしてる?」ではなく
「最近人を癒しているか?」であった。
モータムの知識は何よりもまず人を助けるために使うべく認識されている。

モータムには道徳的な清廉さが求められる。
金銭のためにモータムの術を行なうのではなく、
人を救うのが自分の義務と感じることが必須であるという。
モータムには多くの厳しいタブーが課せられており、
タブーの順守によって、モータムは村人からの信頼を得る。
年老いたのちも、長老として村内の重要な決定事項に関わることが多いのもそのためである。

モータムになるための過程は、
アジアの多くの宗教専門家に見られるような直観的で体験的な行為による修行というよりは、
知識の獲得が中心である。
かつて東北タイでは、知識ウィサーを学ぶため、
東北タイの各地や、同じラオ系民族が居住するメコン川の向こうの現在のラオスを、
数カ月から数年かけて遍歴する伝統が見られた。
より神聖(saksit)なる知識の噂を聞きつけると、
その持ち主を訪ねて新たな知識を学ぶ。
そのため、モータムは複数の師匠を持つことが多い。
また学ぶ知識も悪霊払いの呪文だけではなく、
病治しに効力があると聞くと伝統医療の専門家からも知識を学ぶ。
時には薬草師や毒吹き消し師(mo pau)のもとで呪文や薬草についての知識をも学ぶ。
そうして複数の師匠から得た知識を場面に応じて使い分ける。
モータムでありながら薬草師であり毒吹き消し師であるというように、
多種のモーを兼ねることは珍しいことではない。

より多くの知識を学び、自らの知識の種類と量を増やすことに満足を覚えるような人物が
モータムに多い。

他のモータムの知識や技術を批判的に語ることが多い。
彼等は村で噂として語られる他のモータムの治療や祓除の成果をよく記憶していて、
他のモータムが自分より優れているかどうかを敏感に把握している。
自分の知識や力で対処しきれない場合には、
クライアントに自らが信頼するモータムや師匠のモータムを紹介することもある。

足が痛くてクライアントの家まで行けなかったモータムTが、
「モータムのTが来るぞ」と患者の家のまわりで私の名前を叫びなさいと指示を出したら、
それだけでピーは患者から出て行った。
ピーも私のことをよく知っているのだ。

191から
ある人が師匠から知識を学ぶことが許されたあとの学習過程は、
呪文の学習、
ヨッククルー儀礼、
タブーの遵守と大きく3つに分けられる。

(タブーの遵守が力の源泉の一つ。
ハンター×2を思い出したがこの漫画は西洋魔術由来だろうな。
タイ魔術の文献は少ないからね)

呪文とはモータムが治療や悪霊祓除の儀礼で用いる経文のことで、
パーリ語の詩文を指す「カーター(khatha)」、あるいは
仏陀の威光を意味する「クンプラ(khunphra)」と呼ばれる。
呪文はモータムが学ぶもの以外にもあり、
それらはカーターと呼ばれる。
たとえば息を吹きかけることで治療行為を行なう呪医モーパオは、
治療に用いる経文をカーターと呼び、クンプラと呼ぶことはない。
彼等はモーパオの力は仏教とは関係がないからだと説明する。
それに対し、仏法の力に由来するモータムの呪文は、
カーターであり同時にクンプラである。

通常、入門者は師匠の自宅を訪ねて呪文を学ぶ。
師匠が唱えた呪文、あるいは師匠のノートに書かれた呪文を、
自分のノートに書き写し、暗唱できるようにする。

呪文はイサーン語の部分もあるが、パーリ語やサンスクリット語で書かれた部分も多く、
たとえ師匠であっても詳細な意味がわからないことが多い。

ノート自体は神聖ではないが、
呪文が書かれることで神聖な力が付与されると考えられ、
ノートは通常仏壇を安置する仏棚の上に保管されている。

モータムの知識は師匠から弟子へと筆者を通じて伝承されるが、
伝承過程で一部が誤って書かれたり、
脱落したりすることは頻繁に起こる。
筆者がモータムT氏のもとで呪文学習をしていた際にも、
数カ所の間違いが見つかった。

※モーウィサーと呼ばれる知識専門家には、
呪文を書き写すことを禁じる流派もある。
書かれてしまうと力が失われるとされる。
また伝統文字のコーム文字を用いて呪文を書く場合にも
元の意味がたどれないほど崩した字体で書かれたりする。
コーム文字は古代クメール系文字で、主に碑文や仏教文書に用いられた。

ノートに書かれた文字、表記が正しいかどうかを師匠が見て確かめることはない。
文字はあくまでも音声を書き留める道具にすぎず、
確認や訂正は常に音声を介して行われる。

呪文が実際に使われる場面では、本人にしか聞こえない程度のささやき声で
唱えられるだけである。音声を介した伝承の正確さが確認される局面はなきに等しい。

表題が付いた呪文もあるが、ほとんどは最初の数フレーズをもって、
その呪文の呼び名にする。
多くのモータムは呪文の意味を断片的にしか理解していない。

東南アジアの伝統的な書承文化では、
書かれた文字情報よりも、
読まれた音声に重点が置かれることが多い。


ほとんどの人が使わない文字は呪文用文字になる。
呪語、呪字。
呪文の文言って何でもいんじゃないの?
こういう効果があると思っていれば構わないのでは?
意味が重要な呪文と
音声が重要な呪文があるけど、
意味と音声すら重要ではなく、
唱えて場を異質にできれば構わないのでは?



197から

呪文を暗記することは、聖なる力を身体の中に取り込むことをも意味する。
まさに「呪文の学習は身体を変容」させる。

呪文を覚えること自体が呪力(魔力、法力)をため込む修行。
ハリーポッターとかだと覚えること自体は魔力増加にならないので新鮮)


T氏の 流派では、一定の数の呪文を暗唱できるようになると、
ヨッククルー儀礼を行なう。
師匠(khru)を崇める(yok)という意味。
師匠とは眼前にいる師匠のモータムを指すが、
その師匠の師匠、さらにその師匠も意味し、
究極的には師匠の祖であるブッダを含意する。

以下、筆者が体験したヨッククルー儀礼。
※筆者の師匠であるT氏は死去したので、
以下の儀礼の師匠はT氏の兄であるBR氏。

2004年、
弟子である筆者と師匠は、
ともに左肩に布(pha sabai)をかけて、仏日に寺院を参詣するのと同じ正装に整える。

パーサバイを肩に掛けるのは仏日の参詣だけでなく、
モータムが治療儀礼などを行なう時には、
必ず何らかの布を左肩にかける。
この布1枚を身につけることで、
モータムは日常的なモードから宗教的なモードに切り替わる。

筆者の背中に、師匠が息を吹きかける。
なぜか吹きかけられた息がとても熱く感じられ、
その熱さが脊椎をじわじわと伝わっていく感覚がする。


そのあと、師匠はイサーン語で仏像に向かって弟子である筆者の説明をする。
「このたびトゥムラがモータムになる。モータムを志したのは、
村人を助けたいからである。これからはトゥムラを守ってください」
さらに師匠が筆者に語りかける。
「目の前のブッダを見なさい。今後苦しいことがあったら、
このブッダの顔を思い浮かべなさい」

(タイ語およびそれに似た言語話者はツが発音できないらしい。
息を吹きかける技術の発想の源流はバラモン教だろう。
息は霊であり命であり他者にも移せるという思想。
煙を吹きかける術がどこかの魔術にあるはず。


”第一章
5・17-21
(父から子への)遺贈の儀式
父が自分はまさに死のうとしていると考えるとき、
次のように息子に言う。
「お前はブラフマンである、
お前は祭祀である、
お前は世界である」と。
息子は
「わたしはブラフマンである、
わたしは祭祀である、
わたしは世界である」と答える。
父が世を去る時に、
父は生気(=生命の機能。プラーナ)と共に
彼の息子の中に入る。
父によって何かあることが誤ってなされたとしても、
息子はそのすべてからこの父を解放する。
それゆえに、彼は”息子”(putra)と名づけられる。
息子によってのみ、父はこの世において確立されている。
それから、これらの神的な不死の生気が息子の中に入る。
神的な言葉、神的な思考、神的な息が息子に入る。
神的な息は揺らめきもしなければ傷つけられもしない。
死のせいで言語も視覚も聴覚も疲れる。
しかし、真ん中にあるこの息――まさに、これに死は到達しなかった。

(音声言語、つまり声を出す。
音声言語は口から出る。
息は口から出入りする。

肉体が変わるだけで中身が同じって思想!
プラーナは不死。
息は不死。
不死なる息が代々父から息子に継承される。

第一章最後の個所
6・3
身体(アートマン)は三重であるけれども、
一つであり、この自己(アートマン)である。
自己は一つであるけれども、この三重であるものである。
これは不死であって、真理によって覆われている。
不死なるものはまことに息である。
真理は名称と形態である。
この息は、それらの二つによって覆われている。

(アートマンは不死。
息は不死。
不死なる息を覆うのが名称と形態)

”3・5
しかるに息、および自己の内部にある、この虚空は形態を具えていない。これは不死である。これは運動している。これはティヤムである。右の目の内部にいる、この人間――これは、この形態を具えていないもの、この不死なるもの、この運動しているもの、このティヤムの精髄である。なぜなら、これはティヤムの精髄であるからである。”
p.45

(右目は息の象徴だとわかる。
この章の前後に左目は~という記述はない)”


ヨッククルー儀礼の中で、ブッダあるいは師匠から弟子に分け与えられ、
弟子の身体に宿る力はクンプラと呼ばれる。
師匠から教わる呪文も同じくクンプラと称される。
クン(khun)は功徳、
プラ(phra)とはブッダや僧侶を指し、
クンプラがブッダがもたらす神聖なる功徳を意味する。

ヨッククルー儀礼で師匠が弟子にエネルギーのある息を吹きかけて
クンプラ=力(息あるいは息の力+ブッダパワー)を分け与える。
クンプラは意訳したら「法力」かなあ。
日本の大乗系呪術と上座部系呪術は原理が違うかもしれないので
法力という訳語はよくないかも)


T氏によると、モータムの知識の全体を木に喩えると、
幹にあたる部分がクンプラであり、
枝葉の部分がウィサーだという。
護符の作成はウィサーであり、
敵の身体に水牛の額の皮を送り込んで攻撃する術もウィサーである。
(すごい術が出てきたぞ。
脳に送られたらヤバいじゃん)
ウィサーは両義的な力で、
病を引き起こしたり、恋愛呪術に用いたり、
悪い目的に使われる場合もあるのだが、
クンプラはブッダの功徳であり、常に善の側に置かれている。

呪文を暗記することで身体に呪文に宿っているクンプラが蓄積し、
それに加えてヨッククルー儀礼を執行することで
師匠=ブッダからクンプラが分け与えられる。
ヨッククルー儀礼を経ることによって、
弟子の身体内に既に蓄積されているクンプラという神聖なる力が実効性を持つ。
呪文の学習とヨッククルー儀礼は、
どちらが欠けても不十分であり、両者が組み合わさることによって、
モータムの力が本来の効果を発揮すると考えられている。

ヨッククルー儀礼を終えると、モータムの力の根源たるクンプラが弟子の身体に宿り、
技術的な知識ウィサーも使用可能になる。
さらにクンプラやウィサーを良い状態で身体に保持するためには、
カラムと呼ばれるタブーを遵守する必要がある。

タブーは流派によって異なるが、
共通するのは仏教における五戒である。
また洗濯物を干す紐の下をくぐり抜けてはならない、
女性の巻きスカートに触れてはならない、
雨安居の期間は自宅で就寝しなければならないなど、
日常生活に関わるさまざまなタブーが課せられる。
病死の獣肉が禁じられるほか、
十種の獣肉(人、熊、獅子、
トラ、豹、大トラ、
馬、
象、犬、猿。
流派によっては蛇や猫が含められる)、
いくつかの野菜、さらに生の血が入った食事が禁じられる。
ラープディップという生の牛肉や水牛肉をミンチにした料理が
東北タイではしばしば食される。

タブーを守らなければ神秘的な力が失われ、
治療儀礼が効かなくなったり、
自分自身の寿命を短くしたりする。
タブーを破り、モータムとしての潔癖さが損なわれると、
自分の身体に保持するウィサーが悪霊ピーポープに変質し、
災厄を及ぼすとも考えられている。

呪力の制御を規則の遵守で行うのも新鮮。
イメージで制御という記述が確かなかった。
きちんと守れば、イメージより安全に制御できそう。

人同士の呪術戦の予防にもなる。
ピー相手と違って実体化の過程が不要なので人同士の戦いはヤバそう。
戒律のおかげで殺し合いにはなりにくそうなのが救い。)

200から
悪霊を可視化する技法

細く切った竹の棒で占う、シアンモーという卜占。
竹の棒の束を持って、
まわりの人に聞こえない程度に呪文を唱え、
竹の束に向かって息を吹きかける。
その時モータムは卜占の内容を頭の中で思い浮かべる。
たとえば
「奇数ならピーが病の原因、偶数ならそうではない」と声に出さずに決めて、
竹の棒を1本手に取り、端から折り目を付けてゆく。
端まで折ったあと、折り目の数を声を立てずに数える。
同じことを3回繰り返して、
折り目の数が奇数の棒が多ければピーが原因であり、
偶数の棒が多ければピーは原因ではないことがわかる。

他にも卜占方法が紹介される。
自分で判断基準をきっちり決めることが重要で、
他は重要ではない気がする)

村人は通常は見ることのない道具を目にする。
日常的なコンテクストから切り離されて用いられることで、
そこに卜占という日常性から離れた場が生成する。

モーパオはアジャーン・パオ(パオ先生)とも言う。
パオ(pao)とは息を吹きかけることで、
病を治療したり毒を払ったりする。

宗教儀礼の成りゆきは、
目の前の道具を介して、
目に見えるかたちで示される。
つまり呪術的な力は可視化される。
その意味で卜占が人びとにとって感知され、説得力を持つためには、
道具は不可欠な要素と言える。

患者の首と両手首、両足首を聖糸で縛り、
供物の花の上で、ろうそくの火を回しながら呪文を唱えて、
患者に息を吹きかける。
聖水を飲ませ、体に浴びせかける。
ピーポープの本体の名前と居住地、
何体のピーポープがいるかなどを聞き出す。


ピーポープは強力なものほど数が多い。
3体以上が合わさって初めてピーポープとして発現し、
もっとも強力なピーポープでは、1人の患者の中に9体が潜んでいるという。

ピーポープが口にした名前と住所によって、
異界の存在たる悪霊が、
現実の空間に占める座標を確定する。
本体を明らかにしたピーポープはもはや理解不能な存在ではなくなり、
世界に具象化される。



事例7-15
かつてモーラムピーファー(精霊ピーファーの力を借りて、
踊りによって病治しなどを行なう女性の知識専門家)
だったが、
やめたあともピーファーに悩まされた女性。
正気を失ったように何かを叫んでいた。
聖糸を首と手首・足首に巻き付け、
呪文を書きつけた棒で身体を押さえつけ、
鉄筆で額に呪文を書きつけた。
聖水をかけてピーファーを追い出した。
だがピーファーは血筋に沿って発生するので、
また憑かれるかもしれない。

いずれの祓除儀式でも、呪文だけでなく、
モータムの用いる道具が決定的な役割を果たしている。
日常の中のありふれた道具を
モータムが用いることで、
日常的な次元から離床し、異界の存在と直接に触れ合う
特殊な道具、呪具となり、
それを介してピーの存在が保証される。
いわば、ピーは道具を介して可視化される。

ある手順をとることで、日常生活の中にある道具が呪具へと変容する。
治療儀礼や祓除儀礼では、道具を両手で挟み、
合唱(wai)のかたちで口元にものを添え、
まわりの人に聞こえないぐらいの小声で呪文を唱える。
呪文を詠唱した直後、
合掌した手に持った道具にフーッと息を吹きかける動作が頻繁に観察できる。
呪文の詠唱と息の吹きかけこそが、
道具を聖化する技法である。



息を非常に重視しているのはバラモン教由来だろうな。
仏教もバラモン教のこの概念は継承したっぽい。
だからこそ音声重視)

211から
仏教的な力を媒介としない超自然的な力、
サイヤートと呼ばれる呪術もある。
サイヤートには、
敵を殺す術、
水牛の皮を敵の腹の中に送り込む術、
人を好きにさせる術、
嫌いにさせる術、
失くしたものを見つける術、
犬に言葉を食わせる術(うまく話せなくさせる)などがある。

モータムの力は、サイヤートをかけるためではなく、
解くために、つまり積徳のために用いるべきだとT氏は言う。

215
暗記による呪文の身体化と、
呪文と息による神秘力の道具への転化、というモータムの宗教実践の2つの特徴。
そうした特徴は、
仏教伝統を標榜するモータムに限られたものではなく、
サイヤサート(saiyasat)という東北タイにおける神秘力の観念に広く共通したものである。
(
倒せるように物理化させる。
物質化、可視化して物理で叩けばいい)

220から
タイの伝統医療の祖と目されているのが、
ジーヴァカ・コーマラパットである。
ブッダと同時代の治療師とされ、
仏教経典にもジーヴァカの治療の様子が記されている。

19世紀以前の医療状況についての記録はあまりないが、
アユタヤ王朝期(1351~1767年)には既にインドや中国、
西洋の医療が影響を与えていたようで、寺院では医療教育も行なわれていた。
医療師は宮廷医と民間医に区別されていた。
宮廷医の知識が19世紀末以降に公的な「伝統医学」としてまとめあげられていく。

バンコク朝以降は、インド起源のアーユルヴェーダが伝統医療の中で卓越する。

ラーマ3世期(1824~51年)には、当時の宮廷医らの医療知識が集成されて、
ワットポー寺院に壁画や石刻文、彫像として収められた。
この時代は、東南アジア大陸部においてヨーロッパ諸国の影響が増してきた時代で、
列強の脅威にさらされるなか、
タイの伝統知識を有形化して内外に示す目的で医療知識が図像化されて集成された。

西洋医療がタイに伝わったのは1820年代以降のことである。
特に1830年代以降に医療伝道を重視したプロテスタントの活躍が活発化すると、
近代医学の知識が王宮を中心に広がっていく。
タイで著名な伝道師で西洋医のブラッドレーは1835年に訪泰し、
天然痘の予防接種や、白内障の外科手術などをタイで初めて実践した。

タイで初めてタイ語印刷に成功したのもブラッドレーであり、
ラーマ4世との親交も深く、
英語や科学的な知識で国王に伝えたりもした。
新約やマニで分かるように医療と布教はセット

1923年に医療従事者登録が義務づけられると、
伝統医学の専門家は公的な医療の場から排除されてゆく。

しかし伝統医には公的な資格免許が発行されている。
第2次世界大戦前までは無試験で資格を取得することができたが、
戦後は公衆衛生省が設定した教育課程の修了と国家試験の合格が義務づけられた。
伝統医学は医学、薬学、産婆学の3科に分かれ、
免許保持者のもとで、医学は3年以上の、
薬学と産婆学は1年以上の訓練を受けたのちに国家試験を受験できる。
合格すれば、医師や看護師と同様に、
伝統医療師として公認される。
受験者は薬学が他の2つと比べて多い。

呪術的実践は排除された。

呪術的な土着医学は排除された。
タイにおける制度的医学は、19世紀以降の西洋由来の近代医学と、
同時期に公的に再編された伝統的な医学である伝統医学と、
公的な伝統医学から排除された呪術的な実践を含む土着医学という3つの流れを見ることができる。
もちろん、村落における医療現場では伝統医学と土着医学が混淆することも多く、
両者を総称して伝統医療と呼ぶ。

タイの伝統医療には、大きく2種の病因論が見られる。
人体を構成する四つの要素の内的平衡が乱されることによって病が生じるというものと、
外部から異物が身体に侵入することで病気が引き起こされるとするものである。
前者は、
インドのアーユルヴェーダと中国医学の影響を強く受けたものである。
上述の2つの伝統的な医療のうち、
制度化された正統的な伝統医学に見られる。
人体は、土、火、風、水の四大素から構成され、
それらのバランスが崩れると身体に異常が現れる。
季節、年齢、時間が病の主要な原因、
場所(所在地の気候)と
行為(通常の能力を越えて何らかの活動を行なったかどうか)が問題とされる。

後者では人体に外から何らかのものが侵入することで異常が発生すると考える。
悪霊や呪術などが外部からの異物とされる。
内部からの流出も健康状態に関連して想像される。
霊魂(khwan)が何かの機会に身体から離れてしまうと、
病気になったり精神的に不安定になったりする。
そのためクワンを身体につなぎとめるスークワン儀礼が執行される。
後者の病因論は非科学的として伝統医学から排除され土着医学として位置づけられながらも、
村落部で非公認の医療師によって継続されてきたと総括できる。

マジで呪術としか思えない症例はあるからなあ。)

ヤー=薬一般
サムンプライ=薬用植物

229から
テーワダーは地域全体を守護する神のような存在。
メートーラニーは東北タイに限らず、
タイ全国で信仰されている土地女神である。
ブッダの瞑想を邪魔しようとした悪魔を、その黒髪から絞り出した大量の水で
流し去ったと伝えられている。
長い黒髪から水を流している姿のメートーラニー像はタイ各地でみられる。

256から
ひとたび「○○ならざるもの」として呪術を捉えてしまうと、
呪術はその対立項の呪縛から逃れることが困難になり、
結果的に、呪術の中核を迂回した議論に向かわざるを得なくなる。


マリノフスキーは
「呪術が行なわれるとき、かならずあることばが発せられたり歌われたりし、
ある行為が行なわれる。そしてかならず儀礼をつかさどるものがいる」とし、
呪術の本質的側面として、
「呪文、儀礼、儀礼を行なうものの身分」の三つを挙げる。

呪術師が俗な存在でないと認識されることが重要)


師匠から弟子への限定的な伝授や、
厳格なタブーの存在によって、
モーの持つウィサーなる知識は、
身体性、秘匿性を帯び、
村落の普通の日常から離床した非日常性を帯びる。

多くの村人にとってピーが持つ意味を考える中で、
日常の中でのわからなさがピーの直接経験と合わせて語られることで
恐怖を生成し、理解不能なまま受けいれられて現実を構築している。

聖なる力が身体と道具に具象化されることで、
呪術的な力という不可視のものが操作可能なものとして現実の中で表現される。

ピーは「わからなさ」「理解不能性」を中核に持つ概念であるので、
「いるか/いないか」という捉え方にはそぐわない。

息の吹きかけの中で一つの呪術的な現実を生成させる。

息を吹きかける(パオする)とコブラによる腫れと痛みが引いていく。

タイの呪術的実践の中では護符や仏像を聖化するときに息を吹きかけることが多い。


280
モータムは悪霊祓除の儀礼の中で、ピーが取り憑いたとされる人の身体に呪文を書つけながら鉄筆で指し示すことによって、
見ることができないピーの所在を明らかにする。
聖水を吹きかけながらピーに詰問することで、
ピーの本体である生身の人間の居場所を現実の近隣の村落に定位する。
古くブッダから伝えられる特殊な知識に由来する聖なる力を、
自らの身体と呪文と息を通じて道具に付与し、
具体的な物体を通じて、
不可視で理解不可能な存在を、
現実世界に移行させて対処する。

p289から 用語解説

ウィンヤーン
サンスクリット語起源の霊魂を指す語で、
生きているものの内部にあり、
死んだあと身体から抜け出して、
新たな生を迎えるとされるもの。

クワン
生きているあいだ身体にとどまる霊魂。
驚いたり、病で衰えると、
身体から抜け出すことがあるため、
身体にクワンをつなぎとめるスークワン儀礼を行なう。
(ウィンヤーンとクワンは違うらしい。
ウィンヤーンはバラモン型輪廻の概念)

メモは以上。





参考資料



共同体内部での呪術師のあり方、生霊のような概念、
呪詛に対する考え方等は土佐いざなぎ流と似ていて大変興味深かった。
中盤で考察される、
20年前に村で起こった、仏教僧の邪念から発生した(とされる)悪霊ピーポープの祓除事件は必読。
文化人類学、フィールドワークの真骨頂。とても面白い本だった




幣束@goshuinchou
狂犬病、
アジアアフリカ地域では罹患した動物に噛まれたりして発症して
普通に毎年数万人死んでるヤバい病気なのでその辺りに旅行に行く人は予防接種を受けた方がよいのだが
これが高いし時間かかるのです、半年に渡って3回打たねばならず費用も3.4万くらいする。

予防接種打たないならとにかく外国、
特に東南アジアやアフリカなどでは犬猫等の動物にはたとえ飼われているのにも近付かないようにすることが大事です。(タイで野犬に追いかけられて噛まれそうになった私だ、面構えが違う)




幣束
@goshuinchou
タイのピー(精霊)信仰はとても興味深い。
上座部の坊さんが悪霊退治する話あるし
坊さんの邪念からやばい精霊が生まれたりするし土着信仰と混ざりあった仏教退魔師的な聖職者がいたりする。そしてやっぱピーの悪霊憑きは日本の筋、憑き物と同じような面があって共通するんだなぁ、と。






幣束
@goshuinchou
1月18日
小山田さんのツイートで前に読んだタイの精霊ピー信仰の本思い出した。普段村人も現代人でありあんまりそういう事を信じないが、そういう語りの場になって限定された空間になったりすると現実感と興味と恐怖をもって語られる、というやつ。考えてみたら国や地域がどうこうではないですね。


ピーの一種だと思って下さい。タイ東北地方で語られるピーで、しきたりや禁忌を破ったりその人の悪い感情等から発生するそうです。
最後のエヌ氏
@Xmashadie_hard
返信先:
@goshuinchou
さん
解説ありがとうございます。
ピーは幽霊とか精霊の印象がつよいのですが、ピーポープはイメージとしての「生霊」の言葉がふさわしいですね


幣束
@goshuinchou
2019年9月5日
RT メン・シーフーハーター。
4つ耳5つ目の、北タイで語られる伝説の怪獣。金のうんこをする事で知られる。との事。

金の
💩
これはタイの精霊ピーとはまた違うのか?面白いな。


ナーン(ナン)はMrs.に当たり既婚女性の敬称であり、ナーン・ナークでナークさん、ナークお母さんとかそんなかんじ

【ナーン・ナークの物語】
その昔、タイの都バンコクの東部プラカノーン地区にナークという女性が住んでいた。美しいナークは多くの男から求婚されたが、彼女には心に決めた人がいた。

その男の名はマーク(←ややこしい)。
ナークとマークは愛し合い、二人は結婚して幸福に暮らし、やがてナークは身ごもるが、マークは徴兵で遠方で軍務に就かなければならなくなった。二人が離ればなれになって半年後、ナークは出産するが大変な難産となり、ナークは赤ちゃん共々命を落としてしまった。

ナークはプラカノーン地区のマハーブット寺院のタキアンの木の下に埋葬されたが、それ以来、タキアンの木の下で子守唄を歌うナークの霊が目撃されるようになった。タイでは精霊や悪霊まで包括したこの世ならぬモノを「ピー」と呼ぶ。ナークはこの世に未練を残した悪霊ピーとなりマークの帰りを待った。

時が経ち、マークが家に帰ってくるとナークは優しく彼を迎えたがマークはナークがこの世のモノでは無いことは知らない。村人からナークが既に死んでいると聞いても耳を貸さなかったが、ある時、料理をするナークの手がめっちゃ伸びて落ちたライムを拾ったのを見て、ナークが悪霊ピーになったと確信した

マークは逃げ、悪霊ナークはそれを追いかけたが、マハーブット寺院の僧コン師の機転によってマークは事なきを得た。悪霊ナークは寺の僧を殺したりして荒ぶり寺に留まった。多くの僧や呪術師がナークの霊を調伏しようとしたが皆失敗した。村も寺も悪霊によって荒廃したが、バンコクから高僧トー師が来る

トー師はナークの霊と語り合い説き伏せ、ついに悪霊を成仏させた。そのしるしにナークの額の骨を切り取りベルトのバックルに造り変えていつも持ち歩いた。バックルはその後、タイの王族を含む幾人かの手に渡ったが今はどこにあるかわからない…。

以上がナーン・ナークの伝説の大まかな概要である。



ニホンでの桃太郎やかぐや姫レベルの知名度らしい)











文樹
@SjyMCP7KTqmuZp6
2019年9月5日
返信先:
@goshuinchou
内臓ぶら下げて飛ぶやつですか?
日本でいう四谷怪談な感じでしょうか?

幣束
@goshuinchou
2019年9月5日
内臓ぶら下がってるのはピー・グラスーっていうまた別のやつですねー。
四谷怪談とか皿屋敷みたいなかんじですが、もっと国民皆が知ってる話なイメージかもしれません。


2017年8月17日
@goshuinchou
ナーン・ターニー
ターニーという種のバナナの妖精。満月の夜にバナナの木の下に現れる美しい女性。
芳香を放ち美貌で人間を誘惑する
ターニー種は大きな葉が利用され妖精が宿ると言われる

前にツイートしたバナナの精と結婚した男の話と繋がった

若者は彼女と深く愛し合い、彼女は若者に幸運を約束した。しかし時がたちバナナの木が枯れていくと彼女もまた衰弱していき、木が倒れた時、彼女も死んだ。
若者は悲しみのあまり出家し、二度と女性を愛することはなかった。

「バナナの精と結婚した男」 タイの神話

夜な夜なバナナの木を抱く男。
そして隙あらば出家。さすがタイの神話。

慈永祐士@jiei_yushi
日本に来ているスリランカ僧が著書で「チベットに砂で絵を描く修行があるがああいうのはおかしい。
絵が上手い人ほど涅槃に近いなどというバカげたことがあるわけがない」という趣旨のことを言われていて、
当時読んだときはふうんそんなものか、それもそうかもなとそのときは思っていた。

後年、たまたまチベット僧の方に砂曼荼羅をちょっとだけやらせて頂いて、
その考え方がまったく誤りであると思った。考えてみれば当たり前のことなのだが、
砂で曼荼羅を描くわけだから、呼吸への細心の注意が払われていなければまったくできないことなのだ。
これはほんとうに素晴らしい修行だと思った。


青井硝子さんがリツイート
九蓮梓 a.k.a 師匠 @9ren_azusa
5月11日
占いとかその手のことにハマると、みんな結構ふわふわとして、
地に足がついてない軽い禅病・魔境入りかけみたいな状態になりがちですが、
そんなときはお財布のなかにあるお金を1円までちゃんと数えると治りますよ。
お金はエネルギーを固めて実体化させた現実を動かす圧倒的な力ですからね。


青井硝子@garassan
36分36分前
おっ、グラウンディング情報か?RT
酔い覚ましもグラウンディングもまだまだ完璧ではないので、情報あったら真偽に関わらず教えてください。実際試して判定します。

幣束@goshuinchou
5月12日
パワースポットって言葉、誰が考えて最初に言ったか知らんけどすごいと思う。
見事にその宗教的な場所が持つ歴史や意義や胡散臭さを打ち消してる

インガ@ingapyong
返信先: @goshuinchouさん
「スピリチュアル」は「オカルト」が持つ血の匂いを払拭したものだと言った知人がおりますが、似てるなーって思いました。

(呪術っぽさがある。
「叫ぶように息を吐く」「下腹部から絞り出し」をすれば
お腹に力が入るので実質同じ対処

https://twitter.com/Chimaera925/status/814484239227854848
”首筋に寒気がしたら大声で叫ぶと大抵風邪をひかない。
大声を出すのが無理な環境ならば叫ぶように息を吐くだけでも問題無い。
他人は知らないけど、俺はこれで何とかなっている。

経験上、寒気がした時に息を飲み込むと失敗するような感はある。

叫ぶ時の発声は下腹部から絞り出し、唸るような声。甲高い折れそうな声は失敗な。
イメージで言うと、病魔が恐れるような声。
まあ、そんなもん存在しないだろうからあくまでイメージな。
感染から潜伏期間考えたら、感染した瞬間に発症なんざありえないお話だ。
免疫力や生命力を高めれば多少マシになる。”

野口整体の『風邪の効用』
http://yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-340.html
"思い込みによる風邪
ハックションなどという時に
アッ風邪を引いたと思うとすーっと入ってしまうと風邪になる。
本当はハックションとやる時は風邪が出ていくとき。

まあ寒い!などとはっと思うと風邪を引くのだが、
その時お腹に力を入れると、
それだけでもう風邪を引かない。

ハッとしたらお腹に力をふっと入れる。
"

峨骨
@Chimaera925
2011年7月7日
本日は早上がり。昨夜は5時前に寝て7時起き。案外呼吸法でなんとかなるものだ。
代謝を高め、血中の汚れ(老廃物や酒精、二酸化炭素等)を効率良く排出しつつ、
適切な栄養を摂取し、脳内の血流と酸素濃度向上させてやれば良い。
ボーカル時代の研究がこんな所で役立つ。無駄なものなど何一つ無いのだな

2011年10月26日
賄賂代わりにホッカイロを同僚に差し入れしておく。
まとめ買いしたついでだから安いものだ。
首筋に近い肩付近や体幹部にカイロを貼ると脳は馬鹿なので暖かいと勘違いして末端まで体温を維持出来る。
ついでに激しい音楽と呼吸法でアドレナリン分泌と交感神経を活発にしてやれば完璧だ。脳って馬鹿だなー

2011年11月8日
@Kohakunotamago
吸う、吐くの繰り返しを意識したリズムでなく吐く、吐くのリズム。
合いの手は自然に任せる。
早く、深く息を吐き切って腹筋を緩めれば反動で早く吸える(入ってくる)。
しかし、深く早く吐く為には徐々に呼吸法で体を作り替えていく必要がある。

2011年11月29日
ロシア軍式格闘技、システマの呼吸法なかなか便利だな。
今までは空手の息吹や魔術のボックス呼吸法を応用していたが、
動きを止めずに息や心身を安定させるにはシステマの呼吸法が向いてるようだ。
素早く鼻から息を吸い、口から素早く細く吐く。

外気を取り込み、体内から老廃物を呼吸とともに吐き出すイメージで素早く繰り返すと痛みも散らせる。
いきなり実行してそこそこ使えるのはボイトレや他の分野での呼吸法の基礎があったからだろう。
深く吐くから深く息が吸えるのだ。

2011年12月24日
呼吸法と自己暗示に加え、顔面ひっぱたいてアドレナリンを分泌させ、倦怠感をブッ飛ばす。
体が闘争状態になるので機敏に動いてくれるのはいいが、
少々暴力性が増大しかねんので冷静な判断力を失わないように注意すべきだろう。そんなヤワな鍛え方はしちゃいないが、慢心は禁物だ。


怒りっぽいから冷静になりたいなと思えば、
深く息を吐くときに口から濁った赤黒い煙が出ていくのをイメージして、
吸うときに綺麗な青い色が口から入るようイメージする。
応用すると、空間をイメージで塗り潰して周囲の人間の印象を変えたりすることも。雰囲気ってやつだね。

鏡を見ながらその色に自分が包まれたイメージを重ねる事で自己暗示が強くなるので、
割かし使える。
ライブやってた時は色イメージも纏って外出していたな。
オーラだのカリスマだのってのは、そこまで難しい事じゃない。
あとは視線や指先の置き方、
動作の早さや緩急……才能や素質など不要だ。

人間が「あの人はオーラがある」とか「カリスマがある」と言うのは、
大抵は姿や声、後光効果。
一般人との違いは言語化されない細部。

暗示と模倣でそれを後付けするのは不可能ではない。
立場や役職が人を作るように、
自身の心理操作でそれを行う。大した違いはない。
存在感がある者も元は一般人。

他者にその色イメージを伝達するのは、
色イメージに従った自身の立ち居振舞いだったり言動だったり。
他には類感魔術の応用でいける。
類似したもの同士は互いに影響しあうってヤツな。
相互に影響されるから要注意だ、深淵を覗き込む者はなんとやら。
基礎を体得していなければ毒にも薬にもならないけどな

色云々ってのは自分自身の気付いていない一面や
気付いていて表面に出てこないような側面を
色やイメージで括って具体化する為の道具。

思考だけでなく視覚などの五感、複数のチャンネルを介する事で現実味が増す。
脳や意識を騙すための手段。この過程を踏んで自己暗示ってのは一種の安全装置でもある。

道具を使った認識の書き換え、誤認誘導なんてのは日常に溢れている。
誰も欲しがらない、誰も食べたがらないようなものを添加物や香料、着色料、宣伝等を用いて旨そうな食料に変え、
飽食の時代なんてものを作り出した。
棚に豊富に並んだ食料品を見て、まだ豊かな時代だと思っている。

2016年10月22日
呼吸法で息を止める時、よくありがちな間違いは流れは止めない。
息を吐ききって下腹部の筋肉が収縮した状態で静止する。
この時、肛門を腸に引き込むように閉めた状態。喉で息を止めるイメージは誤り。
緩めると息が入ってくる訳だ。緩めて空気が肺に入るに任せて、弛緩させたまま静止。喉で止めない。

水を一気飲みするみたいに喉は開けたまま。
これが極意。
歌うときもこうすると、歌がブツ切りにならない。
フレーズが途切れても歌の流れが続く。
歌わない箇所は休む場所じゃない。
歌わない箇所も歌の一部。ここで休むとそこまでの流れが途切れてしまう。

呼吸の訓練では流れを止めない。
息は生きること。
流れを止めないように意識するとやり易いだろう。
もっとも、俺の一番効率の良いやり方に最適化されているから流派(?)ごとにやり方があるだろうけども。

初歩段階では、上体に無駄な力を入れず脱力して息を吐く事を会得する。
これを飛ばして吸う段階に行こうとすると無駄な力が入る癖が取れない。

濡れた布を詰めた管楽器を思いっきり吹いても楽器は壊れはしないが、
声帯は故障する。
脱力して息を吐く事を体で覚えるまでは息を吸う事は意識しなくてよい。

一般的な腹式呼吸では腹を前後に膨らませるイメージだが、
実際には下腹部の末端から内臓を押し上げるように収縮させ徐々に下腹部が凹み、
次に腹部。
丁度、切れかけの歯みがき粉のチューブを絞るような感じだ。
上に押し上げるような動きだが、イメージでは体が沈み込むように。肩幅に足を開き行うと、

地に根が張ったかのような安定感が感じられるだろう。
意識と神経と筋肉を連動させて、
より長く細かく制御して段階的に吐けるよう体作りすることで、
限界まで声が振り絞ることができる。
声帯に負担をかけず、体に負担をかければかけるほど大きく強く高い声が出せる寸法。

2016年10月23日
ありがちな誤りが、大きく強く高い声が出そうとして上へ上へ意識を持っていくこと。
足を踏ん張って下へ下へ行くのが正しい。

喩え悪いけど、トイレで踏ん張るあの感じ。
両足上げては踏ん張り利かない訳で。意識を上へ上へ持っていくと息の制御が甘くなり、首周りにも力が入る。

呼吸の訓練はしっかりやっていれば必要な筋肉は勝手についてくる。
上体を脱力してから、
できるだけ時間をかけて徐々に筋肉を収縮させて息を吸い切った所で静止、
筋肉を徐々に緩め吸った時間と同じ長さ息を吸い、静止。

これを繰り返すことで発声に必要な繊細な息の制御が可能となる神経や肉体が作られる

中学の頃、ボーカルのトレーニング本を何冊も読んだけど、
まず腹式呼吸について書かれていても一頁程度。
具体的には書いてないし、それで身に付いたかどうかも解らない。
息が身に付かないのにトレーニングや技術の話。
スポーツで言えば競技に必要な知識や体作りが無いのにいきなり競技の技術練習。

下半身の強化は別途必要か。
俺の場合、スキー、スケート、
剣道、
陸上(短距離走と高跳び)でそれなりに鍛えていたから走り込みとスクワット、
たまに站樁功
くらいしかやらなかったけど、
粘り強く力強い足腰があった方が重心が安定して踏ん張りが効くしパワーも出る感はある。

身長で声帯の長さが決まる。身長が高いと声帯も長くなる。
声帯が長ければ長いほど低い声が出る。背が低いと短くなり高くなる。
高音域を出すには有利だが、低い声はそこまで出せない。
身長に体重、骨格、筋肉、これと癖で声は大体決まってくる。背格好や顔が似ていれば声は同じタイプになる。

似たような背格好、顔の人間が居たって完全に一致する訳ではないが、
カラオケ文化のせいか、何故か原曲の歌手に似ている歌い方や声が上手いとされる猿真似文化になってしまっている傾向がある。聴衆に受け入れられやすいからか、真似て下積みしてきたからか歌手もそうなりがちだけど、実に勿体無い。

日本では教養として芸術を鑑賞する文化や素養はなかなか育たないだろうな。
聴衆が芸術にシビアな評価を下して悪いものは悪い、素晴らしいものは素晴らしいと評価することも無いから、
子供騙しや流行った歌手に似た二番煎じみたいなヤツが流行る。
育成やプロモーションに時間も予算もかけられなくなって

来ているから、一発屋や昔流行った曲のカバー、
どこかで聞いたような曲、外国で流行した曲の和製模造品だらけになる。
単純にCDも売れなくなってきたし、
キャバクラ商法や短期に流行作って経費回収しつつ利益出すやり方になりがち。
利益の見込みが無いとGOサインも出ないだろうしな。

呼吸の補足:
息を吐ききったあとて脱力して自然と入ってくる過程を息を吸うと表現している。
腹を膨らませて吸う必要は無い。
脱力が身に付かない段階でそれをやれば息を吸おうとして余計な力が入りいつまでも脱力が体得できない。
肩が上がって胸式呼吸になってしまい本末転倒。変な癖が付くと遠回りだ。

歌手の歌真似して変な癖や喉を潰しかねない歌癖が付いてしまうと、なかなか治せない。
自分自身の手で自身の声の力、魅力を掘り起こさなくてはならないのに、誰かの劣化コピーになってしまいがち。基礎が無いのにそれをしようとすれば、喉を潰しかねない。百害あって一理無しだ。

役者は体作りから入るのに、歌はカラオケ等で誰でも歌えるから軽視されやすい。
昔と違ってマイクや音響機器の性能向上で声が拾いやすくなり、
編集やエフェクトも簡単に付けられるから声楽ほどは重視されないし、求められてもいないだろうが、何本もライブ演って持たないのはちょっとな。

あの呼吸法は精神状態や力を入れる箇所、呼吸の加減によってツボに嵌まると呼吸するだけで快楽や多幸感が得られるパターンがある。
ある種間違ってはいないがそのやり方はお勧めしない。
呼吸だけで賢者モードになり日常や健康に支障が出る。
それで悟ったなんて勘違いしても不味い。脳内麻薬の錯覚だ。

そのようにはならないように書いているので恐らく危険は無いだろうが、
偶然そうなる可能性もあるので。
これで得てしまった神秘体験や特別な体験に思えるものは脳内麻薬の産物で錯覚だ。
ほどほどに付き合って、快楽や優越感に溺れてはいけない。
それは破滅の第一歩。引き返せ。

敢えて心と書かないのは神秘主義やオカルトが入り込まないように。
人間、期待すると見たいものを脳内で作り出して見てしまう生き物なので。
そっちは無防備に踏み込むと実に危険で、
良いことなど何一つ無い。
カルトにハマるくらいならまだマシなくらいに。
タチが悪いのを拗らせると人間として終わる。

呼吸法で心身を健やかに、
歌唱力を向上させ本来持つ声の魅力を引き出す。
求めるのはこれくらいで充分だ。
神秘体験や特別な力は求めてはいけない。
欲や誘惑に囚われないと思っていても、
求めないのが無難だ。
そんなもの無くても人間は生きられる。
いや、手段に依存するくらいなら最初から無い方が良い。

ありがちなカルトのイニシエーションでまやかしの神秘体験をしてカルトにハマる者を見れば危険性は解るだろうから、これくらいで。

人間ってのは、ある環境や条件、前提となる知識が揃うと簡単に神秘体験のようなものを脳内で作り出して体験してしまうので、研究する側としては面白いのだけどね。
やってはいけない見本だ。それを悪用する連中は軽蔑に値する。風上にも置けん連中だ。恥を知れ、と。

白魔術だの黒魔術だの分類されているように見えるが本質は同じだ。
まじないにしても呪い。
どれも意識の変容の技術。使い方によっては他人の意思をねじ曲げる技術でもある。
戯れに手を出して効果が無ければ幸い、あれば最悪。
道具は使う者の倫理観に委ねられる。相手を幸福にするから白など単なる欲目。

カルトの教祖の下半身が大抵暴走するように、
精神を鍛えてもいない強い倫理観を持ってもいない欲にまみれた俗物がその手の技術を手にしても、
肥大化した強烈な自我や欲望を制御できずに破滅に向かう。
それならばまだマシだろう。破滅していないならば、破滅と厄災を振り撒き周囲を巻き込む。

呼吸法にしても筋トレ、表情筋にせよどの部位を鍛えるにせよ、
筋肉、骨、内臓などの人体の構造を知っているか知らないかで差が付く。
解剖学は必須だ。
喩えば、脚の一部位を鍛えたいと思って漠然とトレーニングするよりも、
この部位を使うトレーニングでそこに効いていると意識することで効率が上がる。

声帯にしても、どのような構造をしていて発声するとどのように震動するのか知っていると、
その震動を妨げずいかにして最適化された脱力をすれば良いのかがイメージできる。
課題の目的を理解し、いかにして最短でそれを体に染み込ませるか、
これが無ければ単にやっただけで終わりがちだ。

課題の目的や意図を理解しようとせず漠然と行うならば大して身にはならない。
それでもそれなりの効果を上げるだろうが、
受動的な訓練では与えられた課題でしかなく自分自身に課した訓練にはならない。
言われたままやるだけでは己の手で紐解いて噛み砕き理解することもなく、単なる模倣に終わる。

空いた時間に入門編をちょくちょく書いてみました。人に説明するように書くとやっぱり良い確認になるね。

実践する際は、脱力にはくれぐれも気を付けて。具合が悪くなったら中断を。
慣れない内は脳や神経、体に負担がかかるのでほどほどに。


("スゥームとは、ベセスダ・ソフトワークスのRPG『The Elder Scrolls』シリーズに登場する魔法の一種である。

表記は「Thu'um」。息、ブレス(Su'um)、ドラゴンシャウト (Dragon Shout)、ストームボイス(Storm Voice)とも。

タムリエル大陸の北部地域スカイリムに住んでいる人間の種族・ノルドに古くから伝わっている魔法であり、
「シャウト」「声秘術(せいひじゅつ)」「ドラゴンシャウト」とも呼ばれる。
もとは定命の者 [1] たちを支配していたドラゴンが使っていたもので、ドラゴン語を用いることで使用できる魔法である。
「スゥーム」というのはシャウトや叫びを意味するドラゴン語だが、ノルドをはじめとした定命の者の間でもそのままシャウトを意味する呼び名として使われる。

ドラゴン語ではその一語一語に力が宿っている。
スゥームは声を発動の鍵としており、それ一語だけでも力を発現できるが、単語を三つ合わせて一セットとして発音することにより、真の力を発揮する。

【Q5】 人間が作ったシャウトでもドラゴンなら使えるのでは?
シャウトの基本は「概念を理解している」ことである。
知識だけ持っていてもその意味を理解していないと扱えないため、たとえドラゴン語とシャウトの本家であるドラゴンだろうと、理解していないもの/理解できないものを習得することはできず、会話で用いる言葉ぐらいにしか使えない。
例えばドラゴンを空から叩き落とすシャウト「ドラゴンレンド」には定命・有限を意味するJor(ジョール)という言葉が含まれているが、不死の存在であるドラゴンには、人間/エルフなど生物がもつ寿命や有限という概念への理解がないため、シャウトを放つどころかその前の段階から不可能なのである。アルドゥイン側よりも人間達を理解しているはずのパーサーナックスでさえ、定命という概念について「我らには理解できない概念」と語っている。")


2016年10月23日
あんなプレハブで毒ガスなんざ作れないだろうが、北のお薬を加工したり、LSDの液体を紙に染み込ませるくらいはまぁやれただろうな。

陸上自衛隊化学学校wiki
>少量(10kgまで)の特定物質を保有し、実験を行うことを許可されている日本で唯一の機関である
>2002年から2012年にかけては、サリン、ソマン、タブン、ルイサイト、VXガス等の多種の特定物質を年間グラム単位で合成している。

2016年11月3日
サイレントドラムにしても、サイレントヴァイオリンにしても、全然サイレントじゃないんだよな。サイレントドラムなんて本当に近所迷惑になる。あれは酷い。打ち込み面倒臭いからパッと演奏して録音したいけれど、時代は変わったものだなァ。どれもこれも打ち込みだ。

音楽は才能云々よりも思いっきり音を出せる環境があるか無いかの方が大きい。
音が出せる環境が整っていなければ上達しにくい。出せないなりの練習もあるけど、音が思いっきり出せる環境があってこそ。

例えば、環境さえあれば世界一の水泳選手になれるような者でも、
近くに海やプール等の泳げる環境が無ければスタートラインにすら立てない。スケートの金メダリストだってスケートリンクが無ければ不可能だっただろう。第一に環境があって、それから。この時点で格差があり、機会は平等ではない。

それらの不利を必要最低限埋めて底上げするのが、
俺の言う呼吸法とイメージ、身体操作。
呼吸、あるいは身体操作によってイメージを現実的なものとして体感したり、
身体に影響を与えることができる。呼吸を掌握すれば身体や生命もある程度は掌握できるようになる。
老化速度を低下させたり、身体の操作の
効率を上げたり、呼吸を通して意識と身体を作り替え、
最大効率で自分の心身を灰にする技術。
半畳程の空間さえあれば、あとは知識と仮説、実験と観察、検証、
これの繰り返しと積み重ねで身につけられる。
オカルトや神秘、才能など介入する余地もない。純然たる技術だ。

無意識の動作を一度、意識下で全て制御し
動作と反応を丹念に調べあげ、
自分の望む通りに組み立てる事で、望む結果に近付ける。
一度組み立てさえすれば、自転車に乗るように無意識でそれらは制御されるようになるだろう。

それらによってイメージトレーニングの効率も上がるが、基本があってこそ。

VRを用いた職業訓練なんぞも出てくるだろうけど、
鍛えられるのは脳と筋肉を動かす為の神経。
身体能力は向上しないし、五感の一部しか利用しないから効率はそこまで高くはないだろう。
頭でっかちは危険だ。リアリティが破綻しないよう、
齟齬を埋める為の核となるイメージ素材があれば有用だろうけど。

2016年11月7日
寒いな。呼吸法で体温上げておこう。

2016年12月1日
ノートを一日一冊消費するにはコツがある。
まず筆記が思考と並ぶくらいの速度を出せなければ厳しいので、
やや大きめの字で書き、色分けしない。日時を頭に書いたら、頭に浮かんだままを分別せずにそのまま書く。アイデアマラソンみたいなものだ。慣れると時間の許す限り、いくらでも書けるようになる。

それを継続すると思考言語を挟まずに自動書記のようにペンが動くようになる。別段、自動書記など珍しくもなんともない。思考の前段階には無意識の準備がある。それが思考過程で言語に翻訳されて出力される。筆記による出力を繰り返すと、直感や閃きのように思考過程のタイムラグ無しで出力可能となる。

反復することで思考のショートカットができて思考を意識する前に言語化が完了する。
自分の中に無いものをは出てこない。自分の中にある既存の概念の組み合わせが出てくるだけだ。この組み合わせパターンを増やす為に読書をして、吐き出し、それを読むことで咀嚼すれば勝手に血肉になる。

スマートフォンではこの現象は起きないな。
文字入力速度や変換速度があまりにも遅すぎて思考言語の速度についてこれない。PCでも自分の最速で文字入力するとタイピング速度に文字表示速度や文字変換速度がついて来ない。ついてこれるのは紙とペンあるいは口述くらいか。

自動書記は呼吸法も組み合わせると、
更に楽に実現できるだろう。一日二日続けた程度では発生しないが、有るときふと、初めから答えを知っていたかのように手が勝手に動いて言葉を綴る現象が起きる。神秘でもなんでもないし、お告げでもないから、別段どうということはない。よくある。

自分の考えのパターンや癖、傾向が解る。
丹念にノートに書かれた内容を拾っていけば、自身の隠された願望や失敗する要因、長所、欠点等が見えてくる。ノートの山は自分自身の思考ログ、単なるビッグデータでしかない。あとはそれを使う者の料理の腕次第ってとこか。

それ以上掘り下げようとするならば、呼吸法と瞑想が役立つが、探しに行っても何もない。神秘体験はまやかしだ。神秘体験を求めるくらいなら、音楽や絵画等の芸術に挑戦するのがよい。筆記や言語化された思考の限界は自分の語彙の限界点。その先は言語化できない。

思考言語の枠内にはそれを指す言葉や定義が存在しないものもある。
それを名付けて括る事が出来れば、それを持ち帰る事ができるだろう。
活用できるかはまた別だけども。誰とも共有化されない、自分だけの定義だ。

言葉で括るってのは何も良い事ばかりじゃない。
括ればこちらも同じだけ括られる。ま、狂人の戯れ言だ。狂気の沙汰ほど面白いものはない。
最初から狂っていては面白いとも感じられんから、正気とされるものと狂気を自分の意思で行ったり来たりするのが良い。

狂気は飼い慣らすものであって、飲まれるものではない、ってな。

2017年1月31日
鼻歌は発声を鍛えるのに役立つ。
ゆったり丹田、下腹部を絞りながら、それ以外の無駄な力みを排除しつつ、
柔らかく息を流して鼻歌にする。鼻腔あたりにある共鳴を胸部まで下ろして、丁寧に低めの共鳴を作る。
次に口を軽く開いて、そのまま唇を動かさず舌のみ動かして発声に変換する。脱力しつつ母音や

子音が明瞭になるよう意識しつつ、口先でなく体で発声する。

普段、口先で発声している者が真面目に取り組むと体に負荷がかかる。
それだけ口先で発声しているということ。
あくまで声は体で作る、口先の動きは補助。これが形になれば、
あとは息を流して共鳴に変換する効率を上げてやれば歌になる。


無駄な力は要らない。力づくで息を叩き付けて発声しようとするのは非常に効率が悪い。全身に無駄な力を入れる癖が付いて脱力が身に付かず、無駄な息継ぎも増え安定せず、声帯にも負担がかかる。爪先から髪の毛先まで効率よく使って、最大の効率で息を声に変換する。息で種火を大きくするイメージか。

強く吹けば種火が消えてしまう。種火が消えないように、長く安定してそっと息を吹きかけるように、声帯を振動させる。これが安定してくると、共鳴を保ったまま話す声で歌に入ってシャウトもできる。強火も弱火も思いのまま。イメージできない事はできないが。

日本語は口先で音を作ってしまうから、変な力み癖が付きやすい。そのまま歌に入ると喉を痛める。そして、体で発声しないから発声に必要な筋肉が付かず、薄っぺらい声を息の強さで誤魔化して声量を保とうとしてしまう。歌っているのに歌っていない。楽器を歌わせず力ずくで楽器を鳴らすかのよう。

マイク、音響機材や編集機材の性能が向上して、そんな薄っぺらくて通りの悪いマイク乗りの悪い声でも拾うようになって、発声以前の共鳴は発音、息、声質はそこまで重要視されなくなった感がある。カラオケ文化やエコーかかったマイク、ドンシャリしたアンプとスピーカー。いい声は育てるには良くない。

発声がマラソンや短距離走で歌はフルマラソンのようなもの。息の制御や無駄の無い合理的な発音が身に付いて、必要な体作りをしていなくても、物心付いた頃から大抵の人は話せるし歌えてしまうけれど、実際にはまだ立って歩けないのにマラソンや短距離走をしているようなもので、基礎がおざなり。

スポーツ選手がイメージトレーニングや体作りをするように、発声の前にイメージトレーニングや体作りが必要。基礎や基礎を身に付ける為の土台作りをやらないで、実践的な練習。何人かは喉を潰して何人かはモノになるかもしれないが、それは技術ではなく斉能や運、巡り合わせ。それじゃ意味がない。

無駄に息継ぎせず、母音と子音を意識して、筋肉の無駄な強ばりが生じないように一音一音、息の流し方から息継ぎまで、ゆっくりと丁寧に行う。素早く数をこなしても雑。勢いで誤魔化せるから身に付かない。
本を朗読するように息で読むのも良い訓練になる。発声する息の吐き方で息継ぎは自然に、無駄なく

間を空ける時は流れを止めない。喉で締め付けるように息を止めるのではなく、発声する為に動かしていた筋肉をその状態で制止させる。そして息継ぎしないまま、次の発声に繋げる。
息継ぎは増やせば増やすほど、流れがブツ切りになる。サビの一フレーズごとに息継ぎしていたら迫るような迫力は出ない。

現代は録音して自分で簡単に確認できるから楽になったものだな。テープレコーダーみたいに、いちいち巻き戻ししたり頭出ししたりしなくて良いし、テープの劣化や容量も考えなくて良い。

自分の声を録音して確認するのは、
鏡を見て自分の表情筋が意図した通りに動いているか、
姿勢は正しく取れているか、動作に粗は無いか、見苦しくは無いか、
人前に立つに相応しいかと確認する作業と同じ事だ。鏡で自分の姿を見慣れていても、大抵の人は自分の声を聞き慣れていない。


2011年11月7日
肉や米を食わずとも、酒を飲まずとも、他のものから栄養を摂取すれば生きられるだろう。しかし常に呼吸せずには生きられない。よって、あれが体にいい、あれが精神にいいとあれこれ飲み食いしたり知識を詰め込むより先に呼吸を正すのが近道となるのだ。

2018年10月23日
これは……オトポール系列かな。隠す気も無いんじゃなかろうか。

もっとも、同じ陣営だと認識できなければ味方から撃たれかねない訳で。フレンドリーファイヤ防ぐためには目印みたいなものは要るか。便衣兵同士で潰し合うなんて洒落にならんだろうし。

プロトコールやマナー、儀礼作法も似たようなもの。規定の仕草や動作を守る事でその構成員であることを示す。それを知らないってのは部外者ってな。

知っていればガバガバな組織ならセキュリティ掻い潜って潜り込んだり情報が引き出せる。ボロが出ない程度なら。

チェックがユルい企業にスーツ着て関係者面すれば潜り込めるみたいにね。
スーツを着ている人はビジネスマンで身元も大丈夫だろうというガバガバな信仰が日本にはあるからなァ。

誰でもそう。警戒しなくても良いと無意識に思わせれば意識の外で透明人間になれる。

だからこそ、滅茶苦茶美形のスパイや探偵なんて目立つ奴は向いてない。
視線を惹き付ける事で目的を達成するなら別だけど、暗躍するには向かないね。ビジネスだったら顔を覚えられた方が有利だろうけど。

美形じゃなくても独特の存在感がある奴も不利だな。
一応、呼吸法と歩法、服装を活用すれば存在感をぼかすくらいは出来るけどさ。

昔は動物相手に練習したなァ。


2019年10月21日
幻覚やトリップは興味ねぇな。
人間の脳は条件がそろえば幻覚を見るし、特殊な呼吸法を行えばある種のトリップは出来るが、この世自体が幻覚みたいなものだし、別に有難がるようなものでもない。

2019年11月9日
呼吸法の修行に良いのが馬歩站椿功だけどお勧めはしない。
まともな指導者が居るならやるのも悪くないが、シンプルに見えてただ立つという事が非常に難しい。呼吸、特に歌唱では下半身が大事だから一石二鳥にも三鳥にもなるんだけどね。どっしりした下半身と脱力した上半身。

馬歩のほかに熊歩と弓歩、鶏歩もメニューに組み込んでいた。メニューだけ見ると一体、コイツは何のトレーニングをしているんだと今の俺でも思うがよくある事。

大抵が独学だから非常に遠回りしたな。何でも良い指導者が居れば師事するのが近道。遠回りする間に効果的なものを見付ける事もあるけど、それを探すよりも先人に基礎を学んだ方が良い。
人間の一生を遥かに越えた蓄積よりも自分の積み重ねが優れていると思える程、恥知らずではないよ。

教わったのは声楽のさわり程度だな。

どこまで行っても俺のやり方は邪道だから、より良いやり方があればそちらを推奨する。あくまでも俺自身の人生と体を使った実験結果でしかないからね。

その過程であらゆるジャンルに手を出したお陰で、それなりに楽しくやっているから結果オーライだな。

継ぎ接ぎだらけのこんな邪道な紛い物でも、くたばる時に何か一つ確信を掴み取ってくたばりたいものだ。紛い物でも貫き通せば真になるのなら、貫き通す価値がある。夢も希望も何もかも捨てたけど、これだけは捨てられなかったんだよなァ。捨てればきっと楽になれたのにな。

呼吸法ってのはインナーマッスルのトレーニングだから、文章や口頭で説明しにくいんだよな。
だから腹から声出せだの腹式呼吸しろだのという指導がまかり通る。一番解りやすいのはヨガかな

ヨガの呼吸法の一種、息を吸うときに腹を限界まで凹ませて、吐くときに膨らませる手法が解りやすい。その前に全身の脱力や立ち方も要るんだけど、この呼吸法で丹田あたりを意識して上体の脱力を保ちながら限界まで凹ませていくと筋肉の動きが体感しやすい。

内臓回りの血行も良くなるから、冷え性には使えるだろうけど
逆上せそうになったらさっさと止める事と
食後にやらず時間を開ける事が重要だ。使わない筋肉を使うからやりすぎも禁物。


腹を膨らませるのは意識しなくても良い。
大体、これをやれば息を吸おうとしなくても息を吐ききれば吐いただけ反動で勝手に空気が肺に入ってくるのが解るだろうけど。腹を膨らませるのは脱力が安定するまでは徐々に。急ぐと力む癖がつく。



Kumantong (古曼童)、タイのクマーン・トーン(中国道教の乾姪姪)

『道教の本―不老不死をめざす仙道呪術の世界 』と主に道教系魔術の資料。
http://yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-63.html
タイの人造座敷童”クマントーン”
http://feidempire.blog71.fc2.com/blog-entry-632.html
”本日は世界の恐ろしい魔術の一例として

タイの人造座敷童”クマントーン”をご紹介しよう。

クマントーンというのはタイのお土産屋とかで
売っている、開運アイテムの置物で、
ミニチュアの仏像の様な形をしている。

ところで、所謂”開運グッズ”なので、お土産として
買った人は大体次ぎに紹介するブログの記事の
様なノリの認識が主流だろう。

ttp://plaza.rakuten.co.jp/ravia/diary/201007250000/

このブログ主は今時の女性または主婦のような感じ。

「座敷童ちゃんカワイイ〜。毎日お世話しちゃうわ〜!」

みたいなポジティブな反応だろうか。

しかし、このブログ主は実際にコレをどう作るのか
知らないのだろう。

日本で唯一これの作り方を知ってそうなブログがあった。

ttp://ameblo.jp/hiropomin/entry-11641421642.html

この方は実際にタイに住んでそうである。

ちなみに”クマントーン”の概要は以下のブログで。

ttp://khmersurin.blog62.fc2.com/blog-category-5.html

特に上のブログをしっかり読んで頂きたい。

「・・・その黒い所に埋めてあるんですよ


 胎児を焼いた灰を」

「埋めてあるんですよ、胎児を焼いた灰を」

!?

そう、読み間違いじゃない。

造り物でもない。

本物の生きた人間の胎児を焼いて作るのだ!

実はタイというのは子供の誘拐事件が多い。
人身売買のマーケットが地下で発達しており、
実際に黒魔術用の材料として高額で取引されるのだ。

こういった例はナイジェリア等のアフリカの未開国家
でも行われている。

下記ブログでも紹介されている通り実際にニュースにも
取り上げられた事もある。
ttp://www.glitty.jp/2012/05/009460post_5097.html

※ちなみに逮捕された密売人がイギリス人である所に
 注目頂きたい

”クマントーン”は一般的には一番上の仏像の形をした
物が大半だ。

ところが”クマントーン”にもグレードがある。

一番高い奴は胎児の死体を丸ごと使い、金箔を
貼って作る。


これが凄まじい”開運効果”なのだそうだ。

世界中の金持ち達が大金を積んででも、タイに
買い求めにやってくるそうだ。

しかも東南アジアの未開そうな金持ち達ではなく、
欧米先進国や香港からも金持ちが買いに来る。

当然、日本からも来ているだろう。

なぜ、そういった迷信を信じなさそうな欧米先進国の
教育豊かな大人達がこぞってこんな怪しい代物を
大金を出してまで買うのか。

実は商売をやられていたり、株等の投資経験の
ある方なら分かると思うが、

経済活動というのは不確定要素が多すぎる。
ノーベル経済学賞の理論でも説明不可能な
事象が日常茶飯事に起きる。

つまりビジネスで儲かるか、損するかは
本人の”努力”も確かに重要だが
それ以上に”運”の要素が強いのである。

だから長財布がお金を運んで来るという迷信が
一時期日本でも流行ったが、これは重要である。

この本では金持ちのアンケートを取っており、
お金持ちは長財布を使っている人が多いそうだ。

また財布の中に”お守り”を入れているケースが
多かったと報告している。

そう、商売が成功するか、しないかは誰にも分からない。
努力が実らない場合だってある。

だから金持ちは験を担ぎたがるのである。

これが”クマントーン”が世界中でベストセラーになる
理由だ。

ここまでは予備知識。

このコーナーは”フェイド大帝流魔術”なので

実際にこの”クマートーン”の作り方をお教えしよう。

これはフェイド大帝が茅山道教の勉強をして
入手した作成レシピである。

※前回書いた様に中国人は三国志の時代に
 南蛮の呪術にこっぴどくやられた過去があり、
 タイの呪術が逆輸入で道教にも取り入れられている

まず、

 ①近日中に死んだ赤ん坊の墓を暴いて
  死体を手に入れる。もしくは
  適当な赤ん坊を誘拐する。
  生きた赤ん坊を使った方が効果が
  高いので、後者が推奨される。

 ②火で加熱した金属網で攫った赤ちゃんを
  生きたまま焼く

 ③火加減は弱火〜中火ぐらい。このくらいの
  温度で焼くと赤んちゃんの脂肪が液体状に
  なり、これを回収する

 ④この焼いた生きた赤ちゃんから採取した
  脂肪を小さな瓶に詰める。

 ⑤この瓶を人通りのある公園等の大樹の
  根元に埋める

 ⑥仏教僧(密教)が49日間お経を唱えながら
  大樹の周りをグルグル回る。

  ※49日というのは仏教の有名な数字で
   日本でも葬式等で耳にしたことがあるだろう。
   人間が死んだ後、魂が体から抜けて輪廻転生
   するまでの期間が49日であると言われている

 ⑦お経の効果は公園の周りを彷徨う

  浮遊霊を脂肪瓶の中に閉じ込める効果が
  ある。

  ※これは一種の呪術トラップである。
   その辺を彷徨う成仏しない浮遊霊というのは
   大半が悪霊であり、悪霊を瓶の中に
   閉じ込めて捕獲し、これを使役して
   術者の願望を叶えさせるというメカニズム
   である

 ⑧悪霊を封じ込めた脂肪を瓶から取り出し、
  仏像の置物に埋め込む

 ⑨クマントーンの完成

使用上の注意:

 クマントーンは生きた”悪霊”を使うので

 捕まえた”悪霊”が餓死しないように
 毎日お供え物という食料をお供え
 しなければならない。

 お供え物を忘れると、悪霊はお腹が空いて
 元気が出ないので、開運効果が落ちる。

 ※神道の神棚の仕組みも基本的には
  クマントーンと同じである。
 
 注意点はお供え物が豪華すぎると
 
 悪霊が栄養を付け過ぎて、封印が
 壊れる場合がある。

 だから、お供え物の匙加減が重要なのである。
 ちなみに神道の神棚では”塩”や”水”等の
 粗品が多く使われるのは、一般人が間違って
 悪霊”天照等の古代の亡くなった人物”に
 お供え物を与えすぎると、

 悪霊は家主に牙を向く危険がある。

 ”霊”というのは時間が経てば経つ程、強力に
 なる性質がある。

 ※だから神道の神棚のお札は一年で強制交換
  させる

 だから、”クマントーン”は長期保有すべきではない。

 これの処分の仕方が分からないと大変な事が起きる。
 お土産で自国に持ち帰ったお金持ちがしばらく経つと
 開運どころか、悪運に苛まされるのはこれが原因である。

 であるので、”クマントーン”を使うのであれば、
 タイの呪術者の知り合いが必要不可欠である。

以上だ。

フェイド大帝流魔術の導入編としては結構な
記事を提供出来たと思っている。

だが安心してほしい。フェイド大帝流では
基本的に黒魔術の類いは使用しない。

また、魔術の基礎からしっかり勉強して
いくつもりだ。

将来的にはこういった黒魔術の呪物を
払う退魔の技術も身につけていく。

※ところで、クマントーンの知識があると
 サンデーのマギで大高が子供を焼いた
 エピソードを描いたのが如何に危険か
 良く理解出来たであろう。
 テスが黒焦げになる前に、ウーゴが
 変な呪文を唱えているのでこれは
 確信犯である。”


母子とも死亡が最悪の死に方。
クマントーンの作り方の一つが母子殺害。
最悪の霊が誕生してしまう)


Kuman Thong
https://en.wikipedia.org/wiki/Kuman_Thong
”Kuman Thong (Thai: กุมารทอง) is a household divinity of Thai folk religion. It is believed to bring luck and fortune to the owner if properly revered. Kuman, or Kumara (Pali) means "Sanctified young boy" (female kumari); thong means golden.

Description

The veneration of Kuman Thong is not part of mainstream Buddhist practices, but it is popular in Thailand.
Origins

The authentic Kuman Thong originated in a practice of necromancy. They were obtained from the desiccated fetuses of children who had died whilst still in their mothers' womb. The witch doctors were said to have the power to invoke these stillborn babies, adopt them as their children, and use them to help them in their endeavours.

According to ancient Thai manuscripts used by practitioners of black magic (Thai: ไสยศาสตร์ Saiyasat), first the unborn fetus was surgically removed from the womb of its mother. Then the body of the child would be taken to a cemetery for the conduction of the proper ceremonial ritual to invoke a Kuman Thong. The body was roasted until dry whilst the witch doctor chanted incantations of magical script. Once the rite was completed, the dry-roasted Kuman was painted with Ya Lak (a kind of lacquer used to cover amulets and Takrut with gold leaf) and covered in gold leaf. Thus this effigy received the name of “Kuman Thong”, meaning “Golden Little Boy”.

Some Kuman effigies were soaked in Nam Man Phrai,[1] a kind of oil extracted by burning a candle close to the chin of a dead child or a person who died in violent circumstances or an unnatural death. This is much less common now, because this practice is now illegal if using fat from human babies for the consecrating oil. Occasionally there are still some amulets obtained through the authentic methods appearing in the market. Some years ago a famous monk was expelled from the Buddhist Sangha for roasting a baby. He was convicted, but later continued to make magic as a layperson after his release.[2]
Hong Phrai

In the case of a female spirit child, the effigy is not called Kuman Thong, but Hong Phrai (โหงพราย).[3]
In literature

The Kuman Thong is mentioned in the Thai legend of Khun Chang Khun Phaen, where the character Khun Phaen made one by removing the stillborn baby from the stomach of his wife, whom he had killed.[4]
Recent events

On May 18, 2012 a 28-year-old British citizen of Taiwanese origin, Chow Hok Kuen, was arrested in a Bangkok hotel room with six male fetuses that had been roasted and covered in gold. Police reported that Kuen intended to sell the fetuses in Taiwan for about 6,300 USD each.[5][6][7]

In 2011, a case was reported in Laos of a man murdering his pregnant wife, so as to use the fetus as a "Louk Lord".[8]

Hyper-realistic dolls of children (but not made out of real children), "Luk Thep" or "Look Thep" ("child angel"),[9] have recently (2015) become popular in Thailand.[10][11][12][13][14] Some people believe the dolls can be injected with the spirit of a child after being blessed by a Buddhist monk. Their owners provide such care as food, water and clothes "in the hope of receiving good fortune in return", and some companies offer owners of the dolls the option to reserve them their own seats and services.[15] ”

(グーグルブラウザ翻訳
”Kumanトン(タイ:กุมารทอง)の世帯の神性であるタイの 民間信仰。適切に尊敬されれば、所有者に幸運と幸運をもたらすと考えられています。クマン、またはクマラ(パリ)は、「聖化された少年」(女性のクマリ)を意味します。ひもは黄金を意味します。

クマントンの崇拝は仏教の主流の一​​部ではありませんが、タイでは人気があります。

起源
本物のクマトンは、ネクロマンシーの実践に由来します。それらは、母親の胎内でまだ死んだ子供の乾燥した胎児から得られました。魔女の医師は、これらの死産の赤ちゃんを呼び出す子どもとしてそれらを採用し、彼らの努力でそれらを助けるためにそれらを使用する力を持っていると言われました。

黒魔術の実践者(タイ語:ศ ยศาสตร์Saiyasat)が使用した古代タイの写本によると、最初に胎児の母体の子宮から外科的に摘出されました。その後、子供の遺体は、適切な儀式の実施のために墓地に連れて行かれ、クマン・トンを呼び出します。魔女の医者が魔法の台本の呪文を唱えている間、体は乾くまで焼かれました。儀式が完了すると、乾燥焙煎されたクマンはヤラック(お守りとタクルトを金箔で覆うために使用される一種のラッカー)で塗装され、金箔で覆われました。したがって、この彫像は「クマントン」の名前を受け取りました、「ゴールデンリトルボーイ」を意味します。

いくつかのクママンの像は、ナムマンプラーイ[1]に浸されていた。死んだ子供の顎の近くでろうそくを燃やすことによって抽出された一種の油、または暴力的な状況または不自然な死で死亡した人。これは、今ではあまり一般的ではありません。なぜなら、人間の赤ちゃんからの脂肪を奉献オイルに使用する場合、この慣行は今や違法だからです。時折、本物の方法で入手したお守りが市場に登場することがあります。数年前、有名な僧kが赤ん坊を焙煎したために仏教の僧angから追放されました。彼は有罪判決を受けましたが、釈放後も素人として魔法を作り続けました。[2]

ホン・プライ
女性の精霊の子供の場合、この彫像はクマン・トンと呼ばれず、ホン・プライ(โหงพราย)と呼ばれます。[3]

文学
Kuman Thongは、タイの伝説であるKhun Chang Khun Phaenで言及されています。KhunPhaenは、死んだ赤ん坊を彼の殺した妻の腹から取り出すことでキャラクターを作りました。[4]

最近のイベント
2012年5月18日、台湾出身の28歳の英国人チョウホククエンが、焼いた金で覆われた6人の男性の胎児がいるバンコクのホテルの部屋で逮捕されました。警察は、Kuenが台湾で胎児をそれぞれ約6,300米ドルで売却するつもりだったと報告した。[5] [6] [7]

2011年、ラオスで、妊娠中の妻を殺害した男性の事例が報告され、胎児を「ルークロード」として使用しました。[8]

子供のハイパーリアリスティックな人形(実際の子供で作られていない)、「Luk Thep」または「Look Thep」(「child angel」)[9]は最近(2015)タイで人気を博しています。[10] [11] [12] [13] [14]一部の人々は、仏教の僧kに祝福された後、人形に子供の精神を注入できると信じています。所有者は「見返りに幸運を得るために」食料、水、衣服などのケアを提供し、一部の企業は人形の所有者に自分の座席とサービスを予約するオプションを提供しています。[15]”


2013-10-18 23:23:06
金の針で幸運アップ術ฝังเข็มทอง体験記!その2一家に1人!座敷わらしなกุมารทองを
https://ameblo.jp/hiropomin/entry-11641421642.html
”チェンマイから来た僧侶様から
運気を上昇させるฝังเข็มทอง(ファンケムトーン)
という儀式を受ける事になったほへ太郎とお友達。
はたして、どんな儀式なの~~?

部屋の中は・・・
ฝังเข็มทอง


あら~とっても可愛くない
・・・おぉっと言い間違えたw
リアリティを追求したようなお人形さん達が沢山飾ってあります。

あらぁ~可愛いตุ๊กตา達ですねぇ~
(口から出任せほへ太郎w)

信者のオッサンが自慢気に答えてくれました
「でしょ!でしょ!
พระอาจารย์が
作って下さった可愛いกุมารทอง達なんですよ!
えぇと名前はね!
右からガイちゃん・ジョンちゃんに・・・何ちゃらちゃんに
何ちゃらちゃん・・・・」

「○○ちゃんでしょ?
そしてこっちがね、○○ちゃん、そしてあっちがね・・・
(以下延々と人形の名前を紹介してくオッサン)」

それにしても・・・ク・・・クマントン
・・・何だっけ・・・?この単語・・・?

黒魔術のオッサンが『守護霊』使役する時に使ってた単語だ!
そうだっ!あの単語だ!!
あの当時は言葉の意味は判らんがとにかくすごい自信だ
とキン肉マンな事を言ったの思い出した!!
そうそう!
กุมารทองって
勝手に『守護霊』と訳して書いたけど
おっちゃん確かに言ってました!



黒魔術師の占い館~その2~マシマロ吹き出しの巻



あの~~
ตุ๊กตา(トゥッカター)(和訳:お人形さん)とは言わないんですね。
กุมารทอง(クマントーン)って名称なんすねぇ・・・
・・・やっぱりพระอาจารย์(和訳:僧侶様)がお作りになるから
人形の僧侶用の尊敬語って事なんですか?


พระอาจารย์がにっこり笑ってご説明して下さいました。シメシメw

「・・・お人形・・・ではないですね。
ほら、ほへ太郎さん、
ちょっとそのクマントーンを一体持って。
そうそう。そしてその後ろを見てごらんなさい?」

あ・・・何か穴が開いてて・・・
あ~そこに黒い何かが埋まってるんだ~
ここに僧侶様のパワー注入~みたいな~?へぇ~~
(そのポイントをほじりながら)

「ほら、今ほへ太郎さんが触ってる所・・・
あ、あまりほじくり返さないでくださいね。
その黒いポイントあまり触らないでくださいね。(にっこり)」

あwwすみませんw
つい穴があったらほじる、それがほへ太郎(笑)みたいなw
自然にほじちゃうほじっちゃう。ねぇ!鼻くそじゃぁないんだからねぇ~
いやねぇもう本当手癖悪くってねぇ・・・(*ノω・*)テヘ

「・・・その黒い所に埋めてあるんですよ

胎児を焼いた灰を」

「・・・死んだ赤子の灰を
人形に封じ込めて魂を吹き込んだ
彼ら・・・
これがกุมารทองですよ・・・
扱いには本当にお気をつけて下さい。
彼らは生きているんですから。。。。」


กุมารทองクマントーン――

水子や胎児の霊を人形に封じ込め、
契約者のために使役させる日本で言う「座敷わらし」的お守り人形。
持ち主を幸せにする意味合いをもつ。
しかし!自分が持った場合必ず一体一体に名前を付けること。
また毎日欠かさずお菓子と飲み物(好物はน้ำแดง)を捧げる必要がある。
子供の霊だからお菓子が大好物なのだ。

現在では僧侶(もしくは徳の高い人物)によって、
そのような水子・胎児の魂を人形に封じ込める事により
供養と同等の意義を与え、見返りに持ち主に幸福を与えるラッキーアイテムとして
一般的にも流通してきたのも事実である。


しかし、

กุมารทองクマントーンは基本的に、
黒魔術的な呪いのアイテムとして使用する事が主であり、
タイの民話にもある通り、妊婦のお腹を生きたまま割き、胎児を取り出し殺してから
黒焼きにして人形に封じ込め、金箔で封じ込める数々の段階を踏む(他にも色々やるよ~ん)為、
非常に残虐性及び危険度の高い呪いアイテムであるため
クマントーンへ食べ物飲み物を与える事を怠ったり雑に扱う事は
契約破棄、いわゆる契約者に対し、不幸をもたらすという諸刃の剣的な事象になってしまう為
一般的には扱いにくいのも事実である。

また、なぜ飲み物は赤い水が好まれるか・・・
この契約者と交わした証、
いわゆる自分の子供(胎児)を
殺して守護霊とするという過去の因習により、
「血液」の代価としての意味が非常に強いと信じられているのである。―――”

2009/08/15
究極の呪い作用・水子霊を使役する
http://khmersurin.blog62.fc2.com/blog-category-5.html
”幼児霊を籠めた呪物は、カンボジアでKONKLO(コンクロ)・ラオスでLUEKLO(ルークロ)・タイでKHMANGTONG(クマントーン)という名で呼称されています。いにしえの呪い師は、この呪いアイテムを欲する者に対し(かつては男性)、まず妊娠した伴侶に対し「この腹の中の子は、俺の子だな?」と問いかけさせ
「もちろん、あなたの子です。」と答えたのを機に、一気に刃物で腹を裂き中の子供を取り出し、呪い師が持ち帰り、カラカラになるまで天日で干した後、然るべき儀式を施し魂を留めさせ欲した父親に授受するという手順が、
いにしえの唯一の方法でした。親父の幸運の為に、子と母親までも引き換えに供出しなければならないオゾマシイ方策しかなかったのです。時が流れ、仏教の教理が混入された事、更にいにしえの精霊崇拝も仏教との混交を受け、殺生をせずとも自然と水子となった霊は五万と居り、その霊を呪文によって呼び寄せ欲する者と契約を交わした後、器となる人形に籠める事で同様のアイテムを手に入れられるようになりました。いにしえのこのアイテムは、自身を守るのは自身の分身以外無し、と断言し妻の腹を掻っ捌くという何とも不快な方法だったのです。捨てられた水子は大半が供養されておりません。浮遊する魂を取り込み欲する者に与える事が、供養ともなり水子は主の為に誠心誠意尽くすのです。もちろん、生き物を扱うつもりの対応が主に求められますが・・・。でも現代は女性も授受できるようになりました。逆に母を欲する赤子には女性の方が良いかもしれません。”

タイで不気味な墓荒らし 「胎児ミイラお守り」の衝撃実態
東スポWeb
2018年12月27日 17:00
https://www.excite.co.jp/news/article/TokyoSports_1232056/
”【アツいアジアから旬ネタ直送 亜細亜スポーツ】ミャンマー国境に近いタイ南部ラノーン県で不気味な墓荒らしが起きた。地元警察発表によると、コンクリ製の墓が破壊され、ふたがこじ開けられ、胎児15人の埋葬遺体が持ち去られた。全て死産などで亡くなったばかりの胎児で、葬儀の際には不審人物の目撃談も。何らかの呪術的な儀式を行った形跡があるという。

 地元紙「カオソッド」によれば、近隣住民は11月ごろからたびたび夜になると墓周辺で何かを唱えるような声を聞き、墓石を打ち壊すような音が響いたという。

 タイでは胎児の遺体持ち去り事件もたびたび発生する。首都バンコク近郊サムットプラカーン県の病院では一昨年10月、早産で死亡した胎児が遺体安置所から盗まれた。被害者家族は記者に「遺体が黒魔術に使われるのではないか心配です」と語っていた。

 敬虔な仏教国タイには、仏教伝来以前のアニミズム的な民間信仰も残る。人々は「ピー(精霊、幽霊、妖怪)」の存在を信じ、ごく少数だがタイ語で「サイヤサット」と呼ばれる黒魔術も伝えられている。今の時代では信じ難いが、ひそかに暗躍する黒魔術師を雇って政敵や商売敵に呪いをかけたり、反対に守護の力を封じ込めたお守りを作り、持ち歩いたりする信者がいる。

 その一つが「クマントーン」。「黄金の子」という意味で、幼児の霊が宿るお守りだ。その作り方が実に凄惨。母親の子宮内で死亡した胎児を摘出し、墓地で儀式をしながら焼き、乾燥させ、ミイラ状にする。かつては妊婦の腹を裂いて胎児を取り出すこともあった。最後はミイラに金粉を塗って完成。クマントーンには非常に高い守護効果があり、幸運をもたらすとされる。現代では、何らかの方法で入手した胎児の遺体が使われるという。

2012年にはバンコクのホテルで、クマントーン6体を販売目的で持っていた英国系台湾人が実際に逮捕された。その男は1体20万バーツ(約68万円)でクマントーンを買い取り、台湾で転売しようとしていた。タイだけでなく、東南アジア各地や中国などでもその効力は信じられている。

 このため、今回の墓荒らしも、地元では「クマントーンを作るためでは」と噂になっている。またタイで生きた赤ん坊がさらわれる事件も、組織的な人身売買や臓器売買目的といわれる一方「中にはクマントーン目当ての犯行もあるのでは」とささやかれている。(室橋裕和)

☆むろはし・ひろかず 1974年生まれ。週刊文春記者を経てタイ・バンコクに10年居住。現地日本語情報誌でデスクを務め、2014年に東京へ拠点を移したアジア専門ライター。最新著書は「おとなの青春旅行」(講談社現代新書)


タイのフェティッシュ
Posted on 22, 2015
http://vrilgese.blog.fc2.com/blog-entry-357.html
”男子は出家することが最大の功徳であり、事実上の義務となっているタイの街では、首から御守りを下げている人をよく見かける。
これはプラクルアンと呼ばれる小さな仏像で、粘土を焼いて作った仏像に僧侶が祈祷をささげたものである。
タイでは厄除けや、現世利益をもたらすとして、プラクルアン専門誌が発行されているほどの人気がある。特に年季のはいったものや、高僧によって魂を入れられたものは投機の対象とされ、高額で取引されている。

また、僧侶の念ではなく、雄牛の霊をこめた呪物もある。
このフェティッシュはサイモンダムと呼ばれるもので、邪気をはらい、主人の敵対者には激しく攻撃をしかけるとされている。
ただし、サイモンダムは雄牛の霊だけに荒々しく、時には主人の意に反して暴れだすこともあるという厄介な面もある。

タイのフェティッシュ中でも、もっとも禍々しいものが、胎児の霊がこめられた人形クマントーンである。
かつてクマントーンは、妊婦の腹を掻っ捌いて取り出した胎児を干したり、焼いたりしてミイラ化させ、その上から金箔を貼り付けて、呪術師が霊をこめることで完成するものだった。やがて、堕胎した胎児の遺体が使われるようになり、後には幼児の遺灰を子供の人形に封じ、水子霊をこめて作られるようになった。
クマントーンは幼児の霊だけに素直で、主人を親と思い、主人の幸せのためには懸命に働き、また反対に、主人の敵に対しては容赦ない制裁を加えて災いを遠ざけ、主人を守護してくれるという。

以前、首都バンコクにある中華街のホテルで、胎児の遺体6体を販売目的で所有していた罪で英国籍の台湾人チャウ・ホック・キュン容疑者(当時28)が逮捕され、大きく報道されたことがあった。遺体は焼かれており、金箔が施されたクマントーンだった。
男は、台湾や香港の裕福な好事家にも人気があるクマントーンを国外に持ち出して、高値で売り捌くつもりだったのだ。
しかし妙なことに、誰もいないはずの部屋に赤ちゃんの泣き声がしていると通報されたことで、男は警察に逮捕されてしまう。
不思議な赤ちゃんの泣き声は、金だけが目的で、愛情の欠片もない男に連れて行かれることを嫌がったクマントーンたちの必死の抵抗だったのだ。

木や土で作られた像といえど、フェティッシュには霊が込められている。ましてや、胎児の遺体で作られたクマントーンを、霊を軽んじる者に所有する資格はない。”

SuperKumanTong Attack Tin Yat Lineage and Claim to be “Real Taoism”
Posted on March 15, 2013
https://chiinnaturetaoism.wordpress.com/2013/03/15/kumong-tong-attack/
”Okay, lets talk about the man himself. Lets start with the username shall we? “SuperKumantong”, now the first thing I note is “Kumongtong”. That is an immediate Red Flag to me. Why? Kumongtong is the practice of “babyghosts”. Now, those of you who don’t know what this is, time for a wake up call.

“Babyghost” is a practice that involves the literal “cooking” or BBQ of a fetus in order to attain the oil that it produces. Now some of you may wonder what mother would allow that, well this is involuntary. The process in a couple sentences is cutting open the mother in order to obtain the growing fetus while allowing the mother to die of bleeding, pain, whatever it may be. Then, they will take that fetus and grill it to obtain the oil. Once they receive their oil, they take a nail or couple strands of hair from the dead mother and place the contents (oil included) into a jar or bottle. They will then begin to “chant” to use evil gods to capture souls into the jar and then “tame” them to do anybody’s bidding once they purchase it. Yes that’s right “purchase” it. Anyone who buys these enchanted jars are essentially buying baby oil and a dead woman’s bodily parts. Marketers of this crap will advertise that you will be able to use this babyghost to do whatever you want such as curse people etc. If you did not know this, well welcome to the real world of Kumongtong.”

(グーグルブラウザ翻訳

”さて、男自身について話しましょう。ユーザー名から始めましょうか?「SuperKumantong」、私が最初に注意するのは「Kumongtong」です。それは私にとって即座の赤旗です。どうして?クモントンは「ベビーゴースト」の実践です。さて、これが何であるかを知らないあなた方、モーニングコールの時間です。

「ベイビーゴースト」とは、胎児の文字通り「調理」またはBBQを行い、それが生成するオイルを得るための練習です。今、あなたの一部は、母親がそれを許可するのか疑問に思うかもしれませんが、これは無意識です。いくつかの文のプロセスは、成長中の胎児を得るために母親を切り開き、母親が出血や痛みで死ぬことを許します。その後、彼らはその胎児を取り、油を得るためにそれをグリルします。オイルを受け取ったら、死んだ母親から爪または髪の毛を取り、中身(オイルを含む)を瓶またはボトルに入れます。その後、邪悪な神を使ってを魂にとらえるために「唱える」ようになり、購入したら誰でも入札できるように「飼いならす」ようになります。はい、それはまさに「購入」です。これらの魔法の瓶を買う人は、基本的にベビーオイルと死んだ女性の体の部分を買っています。このがらくたのマーケティング担当者は、このベビーゴーストを使用して、呪いの人など、あなたがやりたいことを何でもできることを宣伝します。これを知らなかった場合は、くもんとんの現実の世界へようこそ。”










クマントーンは『黄金の子』という意味で非常に高い守護効果があり、幸運をもたらすとか言われているものなのですが、コレはそれのレプリカです。本物の作り方はざっくりいうと、人の胎児をミイラ化させて金粉を貼ったモノらしいです(^^)

















🕊️
鳥飼さろめ
🕊️
@Salome4938
·
2019年4月8日
クマントーンに関する怪談を聞いた事ありますが、
ハッキリ言って不快でした。
欲の為に胎児を引き摺りだして
ミイラにするとか…
人間の業の深さこそ一番恐ろしく、
醜いものだなと、思わされた話でした。

何でこんな酷い事が出来るのか…
理解出来ないし、したくないです。
川奈まり子
👻
怪談実話
👻
実話奇譚
@MarikoKawana
·
2019年4月8日
胎児を引きずり出して?
それは私の書いた作品じゃありませんね。
私のは六本木ヒルズの赤子頭蓋骨送りつけ事件と、胎児の瓶詰め(模型の可能性あり)を送りつけられた知人の話を核に、胎児を用いた呪物の文化を絡めて、呪物に対する現代人の反応に重きを置いて書いた作品なので。
🕊️
鳥飼さろめ
🕊️
@Salome4938
·
2019年4月8日
うろ覚えですが、
確かファミリー劇場の「緊急検証シリーズ」で吉田悠軌さんがクマントーンについてお話されていました。引き摺り出していたでは無くて、
腹を裂いてだったかも知れません。クマントーンの成り立ちを聞いた時には戦慄を感じました。
川奈まり子
👻
怪談実話
👻
実話奇譚
@MarikoKawana
2019年4月8日
クマントーンの元になっているのは中国の道教の金童子・養小鬼ですよね。堕胎した胎児や死産児を用いた呪物で、今では招財童子・善財童子という名で売られています。
『出没地帯』執筆当時はクレカで買えるネット通販がありました。今もあるかは不明です。
吉田悠軌『ぼくらの都市伝説』シリーズ刊行中
@yoshidakaityou
返信先:
@MarikoKawana
さん,
@Salome4938
さん
どうもです。クマントーンなどの胎児呪物については、マレーシアやインドネシアにもあるようなので、むしろ南から中国に流入した信仰かとボンヤリ思っていたのですが(北寄りですがラオスにも)。中国でも雲南省などインドシナ近接の文化っぽいですし。逆ルート=中国・道教起源の可能性も高いですかね?

クマントーンの元とされている話「クンチャーン・クンペーン」も、19世紀成立と意外に新しいですから、起源は古代中国の可能性もあるかと思います。とはいえ東アジアより、インドシナなど東南アジアの方が(庶民レベルで)異様に胎児呪物人気が高いのは、なぜだろうと興味ありますね。




うまのめ
@UMANOME
·
2018年2月3日
返信先:
@joinusex
さん
堕胎した胎児をホルマリン保存していたものが、そのまま残っていて見つかったという事なんでしょうかねぇ
カナデッチマン
商標マーク
@DJ_KANADE_
·
2018年2月4日
返信先:
@joinusex
さん
初めまして。私の母の知り合いが45年ほど前に、ここで出産したらしいのですが、これらのホルマリン漬けは待合室や廊下等の誰でも目につくところに並べていたそうです。中身は奇形児のホルマリン漬けで研究材料だったらしいのですが、正直気味が悪いですね…。



エロで魔除け)




















みのる
‏ @minoru_hobby
2018年10月6日
返信先: @Piro_Shikiさん

とても気になりました タイトルをお教え願えませんでしょうか?
原文で構いません(むしろ原文でお願いします)
1件の返信 2件のリツイート 5 いいね
theerapat charoensuk
‏ @serapheter
2018年10月6日

The title is "เกิดใหม่ครั้งนี้ จะสร้างประเทศที่ดีได้หรือเปล่านะ?" (Reincarnate this time, can I create a good new country?) - A story of the politician secretary who was betrayed by his boss, was killed and his soul transferred into girl-like boy in the half-beast world.













2021/2/27に追加

https://twitter.com/atsuji_yamamoto/status/1364993130768998406 と会話
”山本貴嗣
@atsuji_yamamoto
戦後すぐくらいの話だけど妻の祖母が、行くところが無いというのでかわいそうに思って泊めてあげた男が家財道具を盗んで逃げたので、人型を使って足止めの呪いをかけたら警察から電話が来て、犯人が捕まった、足が痛くて動けなかった、と言う話がありました。マネをしてはいけませんw
午前2:38 · 2021年2月26日·Twitter Web App
375
件のリツイート
9
件の引用ツイート
1,053
件のいいね
ショウゴーン
@BolugaHakase
·
2月26日
返信先:
@atsuji_yamamoto
さん
元祖 呪術廻戦!
お婆さんはシャーマンの血が流れてたり?
山本貴嗣
@atsuji_yamamoto
·
2月26日
戦前から多くの人を使って商売をし、亭主(つまり妻の祖父)は時代先取りの専業主夫だったそうなので、ちょっとはんぱない人だったようです。東京大空襲で色々失いましたが、終戦になったら「どこそこに行って〇〇を仕入れてこい、▽▽はあそこに仕入れに行け」と即座に手配を開始してたそうです。
山本貴嗣
@atsuji_yamamoto
·
2月26日
たぶん、すごく念の強い人だったのかも、で、妻もその血を引いてか念が強いので、なるたけ悪いことは考えないようにしてるそうです(私も以下同文);
ショウゴーン
@BolugaHakase
·
2月26日
なんとすごい。
歴史の授業で説明されそうな人ですね・・・。
山本貴嗣
@atsuji_yamamoto
·
2月26日
おそらく「専業主夫」という単語も概念もない時代のことで、夫(妻の祖父)はかなり周囲からクソカスに言われたんじゃないかと推察されますw色々先取り夫婦でしたw
ショウゴーン
@BolugaHakase
·
2月26日
当時だと恐らくそうでしょうね。
あらぬ噂や悪口なんか壮絶でしょうね。
でも、お婆さんが強いから、そういうのねじ伏せちゃうんでしょうねw
たくやもんNEO
@jQLCZ5dBrOAf7CO
·
2月26日
返信先:
@atsuji_yamamoto
さん
せんせの家系はスピリチュアル家系ですねw
山本貴嗣
@atsuji_yamamoto
·
2月26日
確かに私の家も妻の家もそういう血はありますねwもっとも近年は悪い意味で使われがちな単語で誤解をうけることがあるかもですが;感覚的には日本昔話なノリですwこんにちは
たくやもんNEO
@jQLCZ5dBrOAf7CO
·
2月26日
亡くなった母が若い頃、よく霊的体験をしてたみたいですが、私を産んでからピタッと無くなったそうです(^^ゞ
山本貴嗣
@atsuji_yamamoto
·
20時間
おお、それは興味深いですね!”

https://twitter.com/atsuji_yamamoto/status/1364999984102346752 と続き
”山本貴嗣
@atsuji_yamamoto
私の祖母(もちろん明治生まれでとっくに故人)も若い頃は商売してて、なんか商売敵が生霊飛ばしてきたんで玄関で払ってたりしてたそうで、あの時代のそういう攻防は今より日常的なものだったのかもしれませんw(あくまで個人の観想です)。
引用ツイート
山本貴嗣
@atsuji_yamamoto
· 2月26日
戦後すぐくらいの話だけど妻の祖母が、行くところが無いというのでかわいそうに思って泊めてあげた男が家財道具を盗んで逃げたので、人型を使って足止めの呪いをかけたら警察から電話が来て、犯人が捕まった、足が痛くて動けなかった、と言う話がありました。マネをしてはいけませんw
午前3:05 · 2021年2月26日·Twitter Web App
517
件のリツイート
3
件の引用ツイート
1,081
件のいいね
山本貴嗣
@atsuji_yamamoto
·
2月26日
返信先:
@atsuji_yamamoto
さん
「あー、また来ちょる」みたいなノリだったようなw
スミス☆マギカ@多馬しすてむ
@ASUKAKIRYU
·
2月26日
返信先:
@atsuji_yamamoto
さん
帝都物語みたいな呪術合戦が存在してたんですね
「竜王五代」の人
@Ryuou_godai
·
2月26日
返信先:
@atsuji_yamamoto
さん
先生は、魔法使いの孫でしたか”



お読みくださり感謝!