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読めないニックネーム(再開版)

世の中の不正に憤る私が、善良かもしれない皆様に、有益な情報をお届けします。単に自分が備忘録代わりに使う場合も御座いますが、何卒、ご容赦下さいませ。閲覧多謝。https://twitter.com/kitsuchitsuchi

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【重要資料】『マハーバーラタ』(支配層の本体の一部)の原典訳と他の邦訳 

読めニク屋
https://yomenainickname.booth.pm/
の有料記事の資料を公開用に加筆修正したのが本記事。

作成中の有料記事③と④の参考用の重要資料として本記事を作成。
有料記事①と②の補足資料でもある。

「今の支配層の本体=思想・システムの核はバラモン・ゾロアスター教を
その子孫である耶蘇と新ヤソ神学で悪化させたもの。
魔王は【本体=知識・技術・思想の三位一体】があれば無限に復活するから個人だけを叩いても本体は無傷」

これに至るまでに大変苦労した。
これの価値を分っている人は少数。
「これ何円ぐらいの情報?」って聞かれたら一千万円と答えておく。



https://twitter.com/kitsuchitsuchi/status/1059963402150440960


”今の支配層の本体である思想・システムの核は
バラモン・ゾロアスター教思想を
その子孫である耶蘇と新ヤソ神学で悪化させたもの。
悪化と書いたのは
本体に憑依されている運営役の人間は戒律を一切守っていないから。
奴隷は人じゃないから非殺生戒は破られないって?
でもあいつら肉食も性交もする等

禁欲しないし我欲とご都合主義が行動原理。
我執を滅するのは無理でも弱める修行すらしない。
ハロウィン等のたびに支配層の生贄思想と儀式殺人の話題が盛り上がるが生贄思想と儀式殺人の最大の原因が
教祖が生贄になったことに感謝するキリスト教正統多数派の教義と
バラモン教(ドルイド教の元ネタ)

なのは見事に
ユダヤ(なぜかユダヤ教徒ですらなく耶蘇か新ヤソ信者)、
悪魔崇拝、イルミナティ、
ケルト(アイルランド神話がケルトでなくなる等学会で大問題)等の異常な定義の言葉で覆い隠されているから工作は大成功。

支配層が18が好きな理由の一つがウパニシャッドにも登場するからだろう。

バガヴァッド・ギーターもマハーバーラタも18章から成る。
マハーバーラタ戦争は18日間続き
招集された軍隊の数の単位は18アクシャウヒニー。
マハーバーラタの別名ジャヤのジャは8、ヤは1を表す。
666と18は旧約のソロモン、新約の黙示録だけでなく
バラモン教とインド神話の意味も込められる数字。






マハーバーラタが超長いから、
ごく一部だけメモったこの記事も長いよ!
三種類の日本語訳をメモしたけど、
一番最初の原典訳の第一巻にある本筋の要約個所のメモだけ読めば概要はつかめるよ!

『マハーバーラタ』の上村訳(原典訳。途中で訳者が死去し中断)と、
原典訳されていない箇所を山際と池田訳(共に重訳)で補足したメモ。

目次
上村訳(原典訳。でも途中で訳者が死去し中断)
山際訳(重訳)
池田訳(重訳)
参考資料




『マハーバーラタ』

『原典訳 マハーバーラタ』 上村勝彦訳、筑摩書房〈ちくま学芸文庫 (1-8)〉、2002-05年

逐語的な原典完訳。8巻目の中途(全11巻予定)で訳者急逝により未完。1巻には上村勝彦本人による詳細な解説がある。

全巻の要約がこの原典翻訳の第一巻に書いてくれているから第一巻だけでも読むといいよ。
登場人物一覧(五十音順なので探しやすい。父母などや特徴も書いてくれている)と
家系図もついている。

翻訳中に死ぬかもしれない長さだから第一観が集大成みたいな内容にしたのだろう。


まえがき

『マハーバーラタ』の成立年代は定かではないが
一般に
紀元前四世紀ごろから紀元後四世紀ごろにかけて
次第に現在の形を整えていったと推定されている。


パーンドゥ(蒼白)の五王子(パーンダヴァ) 勝利

vs

クルの百王子(カウラヴァ) 敗北

※勝者の側も最後には死んで天界へ赴く。

「ここに存するものは他にもある。
しかし、ここに存しないものは、
他のどこにも存しない。」
(一・五六・三三)

『マハーバーラタ』
主要登場人物



アルジュナ
パーンドゥの五王子のうちの三男。
母クンティーがインドラより授かった息子。
あらゆる武芸に秀でた勇士。
妻スバドラー(クリシュナの妹)との間に息子アビマニユが生まれる。



アンバー
カーシ国王の長女。
アンビカーとアンバーリカーの姉。
ビーシュマに復讐を誓い、
後にシカンディンという男性になる。


ヴァイシャンパーヤナ
聖仙。
ヴィヤーサの弟子。
蛇の供犠祭を催すジャナメージャヤ王の前で、
ヴィヤーサから聞いた『マハーバーラタ』を吟唱する。

ヴァスデーヴァ
ヤドゥ族の長シューラの息子。
クンティーの兄。
バララーマ、
クリシュナ、
スバドラーの父。

ヴァースデーヴァ
クリシュナ

(ややこしい)


ヴィヤーサ
(クリシュナ・ドゥヴァイパーヤナ)
聖仙。
『マハーバーラタ』の作者。
サティヤヴァティーと聖仙パラーシャラとの間に生まれる。
ドリタラーシトラ、
パーンドゥ、
ヴィドゥラの実父。


カルナ
クンティーが太陽神より授かった息子。
生まれつき甲冑と耳環をつけた勇士。


ガンガー
ガンジス川の女神。
シャンタヌ王との間に息子ビーシュマを産む。

ガーンダーリー
ガーンダーラ国王スバラの娘。
ドリタラーシトラの妻。
百王子の母。


クリシュナ
ヤドゥ族の長ヴァスデーヴァの息子。
バララーマの弟。
ヴィシュヌの化身とみなされる。


クンティー(プリター)
ヤドゥ族の長シューラの娘。
太陽神よりカルナを授かる。
パーンドゥの妻。
ユディシティラ、アルジュナ、ビーマの母。


サハデーヴァ
パーンドゥの五王子のうちの五男。
マードリーの息子。
ナクラとは双子の兄弟。

サンジャヤ
ドリタラーシトラの吟唱者。
『マハーバーラタ』の戦争の語り手。

シャウナカ
聖仙。
十二年におよぶ祭祀を行うナイミシャの森の祭場で、
様々な神聖な物語をウグラシュラヴァスから聞く。

ジャナメージャヤ
パーンダヴァ族の後裔。
パリクシットの息子。
ヴィヤーサの弟子ヴァイシャンパーヤナの物語る『マハーバーラタ』の聞き手。





スバドラー
ヤドゥ族の長ヴァスデーヴァの娘。
バララーマとクリシュナの妹。
夫アルジュナとの間にアビマニユをもうける。


ドゥフシャーサナ
ドリタラーシトラの次男。


ドゥルヨーダナ
ドリタラーシトラの長男。
邪悪な性格で、パーンダヴァ兄弟を苦しめる。

ドラウパディー(クリシュナー)
パーンチャーラ国王の娘。
パーンドゥの五王子の共通の妻。

(クリシュナとクリシュナーは全くの別人だから注意)


ドリタラーシトラ
ヴィヤーサとアンビカーの盲目の息子。
ガーンダーラ国王の娘ガーンダーリーを妃とする。
百王子の父。


ドルパダ
パーンチャーラ国王プリシャタの息子。
祭火よりドラウパディー、
ドリシタデュムナ、
シカンディンの三人の子を授かる。


ドローナ
聖仙バラドゥヴァージャの息子。
クリピーを妻とする。
アシュヴァッターマンの父。
パーンドゥの五王子とドリタラーシトラの百王子に武術を教授する。

バララーマ
ヴァスデーヴァの長男。
クリシュナの兄。


パリクシット
アビマニユとウッタラーの息子。
ジャナメージャヤの父。

パーンドゥ
ヴィヤーサとアンバーリカーの息子。
ドリタラーシトラの異母弟。
五王子の父。

ビーマ(ビーマセーナ)
パーンドゥの五王子のうちの次男。
クンティーが風神より授かった息子。


ビーシュマ(恐るべきもの)
(デーヴァヴラタ)
シャンタヌ王とガンガー女神の息子。
パーンドゥとドリタラーシトラの伯父。


ビーマ
(ビーマセーナ)
パーンドゥの五王子のうちの次男。
クンティーが風神より授かった息子。


マードリー
マドラ国王の娘。
パーンドゥの妻。
アシュヴィン双神より
双子の息子ナクラとサハデーヴァを授かる。



ユディシティラ
(アジャータシャトル)
パーンドゥの五王子のうちの長男。
クンティーがダルマ神より授かった息子。
高徳であり、ダルマ王と呼ばれる。

(高徳なのにギャンブルで負け続ける。
高徳ならギャンブルしちゃ駄目でしょ。
アルジュナの兄がギャンブラー)




梗概

バラタ王の孫であるクル王の後裔をクル族(カウラヴァ)という。

ビーシュマ(恐るべき人)はヴィチトラヴィーリヤを王位につけた。
ビーシュマはこの王の妃を得ようと、
カーシ国に行き、婿選び式の会場において、
三人の王女を強奪した。
長女のアンバーはシャールヴァ王の妻になると決めていたので、
ビーシュマは彼女を去らせ、
他の二人の王女、アンビカーとアンバーリカーを王妃とした。
七年後にこの王は夭逝した。

(マハーバーラタでも7がよく登場。




(珍しく見る側視点で左に月、右に太陽という
中国や日本神話系の配置。)

五行説でも、木火土金水が当てられるからといって、「週」日を意識しているわけではない。
しかし、インドを介してバビロニア=ギリシア星学に影響され(『宿曜経』!)、
日曜日を赤で示す習慣は既に平安時代に始まっているという(『密教占星術』)。



(メノラーの起源が占星術の七惑星。
メノラーがユダヤ教の伝統的象徴であり
ダビデの星はイエズス会が作った象徴)



























(自分=加害者がやった残虐行為を
攻撃対象=被害者がやったことにする典型的情報操作、神話改竄























フェニキア文字を輸入したギリシャ←重要








ビーシュマは
ガーンダーリーを盲目のドリタラーシトラの妻に迎えた。
ガーンダーリーは夫ドリタラーシトラに忠実であろうと望み、
その両眼を布で覆った。
やがてガーンダーリーは妊娠したが、
二年の間、出産することはなかった。
その間、パーンドゥの妻クンティーは長男を生んでいた。
ガーンダーリーが自分の腹を強く打つと、
鉄の球のような肉の塊が生まれた。
ヴィヤーサの指示により、肉の塊は百に分けられ、
ギー(バター状の乳脂)を満たした容器の中に二年間保存された。
その結果、ドゥルヨーダナをはじめとする百人の息子たちが生まれた。

(肉塊を出産して百に分けて保存すると全員息子になるってすごいな)

ヤドゥ族の長シューラには、
ヴァスデーヴァという息子と、
プリターという娘がいた。
シューラはプリターを、
従兄弟のクンティボージャの養女とした。
そこで彼女はクンティーと呼ばれるようになった。

ある時、クンティー(プリター)はあるバラモンを満足させたので、
バラモンはクンティーに神々を呼び出す呪文を教えた。
クンティーは好奇心から太陽神を呼び出した。
太陽神は彼女に息子を授けたが、
クンティーは人々の目を恐れ、
生まれた子を川に投じた。
その子は御者(スータ)に拾われて育てられた。
それが勇士カルナである。
その後、クンティーはパーンドゥの妻となった。

(カルナも川に流される。
処女懐胎かどうかは後の記述により断定できない。

「恋愛遊戯」と「トリックスター」
https://kangaeruhito.jp/article/5824
”「川に流される赤子の英雄」の神話モチーフです。これは、『マハーバーラタ』を知っている人なら、まずカルナを思い起こすでしょう。カルナは、太陽神と人間の王女クンティーとの間に生まれた子で、結婚前に子を産んだという不行跡を隠すために、クンティーによって川に流され、クル王の御者の夫婦に拾われて養育されました。
 このように「生まれた直後に水界に流され、身分の低い両親に育てられる」という共通点はあるものの、カルナとマヘンドラは神話的には重要な関連は持ちません。生まれの高貴さにかかわらず悪の側に加担したカルナは、正義を貫くマヘンドラとはほど遠い存在です。
 むしろマヘンドラは、カルナの背後にひかえる、「流される赤子の英雄」という世界的な神話モチーフを受け継いでいるものと考えられます。
 たとえばバビロニアの伝説では、父なくして生まれた、後のアッカドの大王サルゴンが、巫女である母によって葦の籠に入れられ、ユーフラテス河に流されました。この伝承は、楔形文字による自叙伝(サルゴン伝説)に、次のように記されています。

「私はアガデの君主、大王サルゴンである。私の母は身分の低い人だった。父のことは知らなかった。父の兄弟は山の住人である。そして私の都アズピラヌスはユーフラテスの岸辺にある。身分の低い私の母は妊娠し、ひそかに私を産んだ。私を灯心草で作った籠に入れ、ピッチで封印して深い川に投げ入れた。だが川は私を呑み込まず、支えてくれた。川は私を灌漑者(水路を引いて農業を行う者)アッキのところへ運んだ。アッキは私を川から拾い上げ、自分の子として育て、私を庭師に仕立てた。庭師として働いているときに、女神イシュタルが私を愛した。私は王国を支配した。」(『世界神話事典』角川選書、243頁より)

 このようにサルゴンも、マヘンドラと同じく、生まれてすぐに川に流され、身分の低い夫婦に拾われて養われています。

 ギリシャでは、「自分の娘の子どもによって殺される」という神託を受けたアクリシオス王が、その娘ダナエを幽閉しましたが、ダナエはゼウスの種を受けてペルセウスを生みました。王はペルセウスとダナエを木の箱に封じ込め、海に投げ入れました。
 この場合は、母と息子がともに海(水界)に流されるという点で、より『バーフバリ』に近い要素を見せています。『バーフバリ』の場合は、確かにシヴァガミはマヘンドラの母ではなく祖母に相当する立場ですが、「母」的な存在であることは間違いありません。
 日本では、同型の話として、鹿児島県の大隅正八幡宮に伝わる『大隅正八幡宮縁起』があります。大比留女が七歳にして太陽神の子を産んだので、怖れをなした父親が母子ともども「うつほ船」に乗せて海に放ったところ、九州南端の大隅国の海岸に漂着した、という話です。
 やはり母と息子がともに水界に流されています。
 神話としてはこの母と息子の水界の旅は、英雄の「二度の誕生」と「通過儀礼」をあらわしているものと考えられます。母とともに籠や箱や船など子宮を象徴する容器にこもり、その容れ物が水界という羊水をただよい、そこからまた生まれることで、「再生」を果たしているのです。赤子ながら生に対する試練を経ているのです。

 このように世界の神話と繋がる要素がありつつも、インド神話内部で考えた場合、マヘンドラはインドの神で英雄でもあるクリシュナに似ています。
 クリシュナの神話には、牛飼い女たちとの愛の戯れの話があります。クリシュナは泉で水浴中の牛飼い女たちの衣を盗み、彼女たちをからかいつつも、その愛に応じます。クリシュナが何人もの分身を作り、一人一人の牛飼い女と愛の戯れをするのです。とくに、牧女ラーダーとの愛の物語は美しい詩にもなっています(ジャヤデーヴァ『ギータ・ゴーヴィンダ』)。これは、マヘンドラとアヴァンティカが映画『バーフバリ 伝説誕生』の前半で繰り広げる恋愛遊戯に通じるものと思われます。
 また、一種の「トリック」を使って戦う、『バーフバリ 王の凱旋』の最後の椰子の木の場面などは、マヘンドラのトリックスター性を表しています。母デーヴァセーナが捕らわれている王城を攻めるため、マヘンドラは椰子の木を見てひらめき、椰子の木がしなるのを利用してそれをバネにし、隊の数人が輪になって盾で自分たちを守りながら、砦の中にミサイルのように隊ごとに跳躍して次々に侵入します。マヘンドラの知恵の勝利の場面です。
 クリシュナも、さまざまなトリックによってパーンダヴァ兄弟を勝利に導いたのでした。
クマラとウッタラ、王子の成長

 『バーフバリ』には、他の登場人物にも『マハーバーラタ』とのつながりが見て取れます。たとえば、デーヴァセーナの従兄弟、クマラ王子です。
 クンタラ王国の王子・クマラは、蛮族ピンダリに国が襲われた時、はじめは女性たちに混じって隠れていましたが、アマレンドラの叱咤激励――「小心者も必ずや勇者になれる。今がその時だ。命を授けるは神。救うは医師。命を守るのが、王族だ」――を受けて、猛然と戦い始めます。
 この場面は、『マハーバーラタ』にある、アルジュナと、ヴィラータ王国の王子ウッタラの話とよく似ています。ウッタラ王子は、国に攻め入ってきたクル軍と一人戦わなければならなくなりますが、怖じ気づいたところに、女装してヴィラータ王宮に住んでいたアルジュナが、戦車の御者となって王子を叱咤激励します。「王族が逃げるなどということは前代未聞です。恐れて逃げるより、戦って死んだ方がよい。」こうして勇気を奮い起こしたウッタラは、立場を変えて、つまり今度はウッタラがアルジュナの御者になり、ともに戦うのでした。(第4巻第36章~第40章)
 王宮で身分を隠して暮らしていたアルジュナが、ウッタラ王子を励まして戦場に駆り立てたように、アルジュナと似たところのあるアマレンドラもまた、身分を隠して王宮で暮らし、戦争になるとクマラ王子を励まして戦場に赴かせています。たいへんよく似た構造になっています。

バラーラデーヴァの「悪」は父親譲りのものですが、ドゥルヨーダナも父ドリタラーシュトラ王が息子を甘やかしたために、悪を増長させることになりました。「悪の遺伝」が表現されている、ということでしょうか。
 また、「嫉妬」の要素も重要です。ドゥルヨーダナは徳も富も地位も有するパーンダヴァ兄弟への嫉妬から、大戦争にまで対立をこじらせてしまいました。
 …
工匠の神トヴァシュトリとインドラの神話にあらわれる、「戦士に通過儀礼を施す工匠の神」のモチーフです。トヴァシュトリは神話において世界を創造した神の一人とされます。建築などの工作をするように、世界を作り出したのです。このトヴァシュトリは、神々の王インドラと対立関係にあることが、しばしば語られています。次のような神話があります。
 トヴァシュトリはインドラを害するために、ヴリトラと呼ばれる蛇の怪物を作り出しました。ヴリトラとインドラは死闘を繰り広げ、とうとうヴリトラがインドラを呑みこみましたが、インドラはヴリトラにあくびをさせて飛び出しました。ヴィシュヌ神の入れ知恵で両者は一旦和平条約を結びましたが、条約の間隙をつくように、インドラはヴィシュヌの助けを得てヴリトラを退治しました。
 この話の中で、インドラはヴリトラに呑みこまれ、また出てきました。死んで蘇ったのです。これがインドラの通過儀礼となりました。つまり工作神トヴァシュトリは、ヴリトラを作り出すことによって、インドラに通過儀礼を施す役割を果たしているのです。”


パーンドゥにはクンティーの他に、
マードリーという妻がいた。

ある日、彼は鹿の姿をして妻と交わっていた隠者を、
鹿と間違えて射た。
隠者は
「お前も妻と交わった時に死ぬであろう」と呪って死んだ。


クンティーは息子を作れないパーンドゥの指令に従い、
呪文を用いてダルマ神を呼び出して息子を授かった。
それがユディシティラである。
クンティーは更に、風神を呼び出してビーマセーナを生み、
続いてインドラを呼び出してアルジュナを生んだ。
彼女はまた、夫の要請により、
マードリーのためにも神を呼ぶことにした。
マードリーはアシュヴィン双神から、
ナクラとサハデーヴァという双子を授かった。

(処女懐胎)

ある日、パーンドゥはマードリーと交わろうとして
隠者の予言通り死んだ。
マードリーは双子をクンティーに託して火葬の火に入った。
パーンドゥの息子たちは、
ドリタラーシトラの息子たちとともに成長したが
あらゆる点で彼らを凌駕した。
ドリタラーシトラの長子ドゥルヨーダナは、
パーンドゥの息子たちに対して敵意を抱いた。

聖者バラドゥヴァージャの息子ドローナは武術に秀でていた。
ビーシュマは彼をクル族の武術師範にした。
勇猛な王子たちのうちでも、アルジュナが最も武芸に優れていた。
ある時、王子たちは師の命により、
ドリタラーシトラ王の御前で武技を披露していた。
アルジュナが卓越した武技を示していた時、
カルナ(実はアルジュナたちの兄)が現われ、
アルジュナに挑戦した。
パーンドゥの五王子に嫉妬していたドゥルヨーダナは喜び、
カルナと永遠の友情を誓い、
彼をアンガ国の王とした。

パーンチャーラ国王ドルパダは、
娘のドラウパディー(クリシュナー)のために
婿選び式を行った。
ドルパダは剛弓を作らせ、
空中に金の的を作り、
その弓で的を射抜いた者に娘を与えると告げた。
諸王が挑戦したが、誰もその弓を引くことができなかった。
その時、バラモンに変装していたアルジュナが登場し、
弓を引き絞って的を射抜いた。

アルジュナたちはドラウパディーを得て母のもとに帰り、
「この施物を得ました」と告げた。
母は見ないで「みなで分けなさい」と命じた。
こうして、ドラウパディーは五王子共通の妻となった。

(肉体が五等分されなくてよかったね!
五等分の花嫁ってラブコメ漫画を思い出した。

5 神話学からみる『バーフバリ』3
https://kangaeruhito.jp/article/5820
”王族の女性が自ら夫を選ぶというのは、おそらくは叙事詩における王族の女性の婿選び式「スヴァヤンヴァラ」を念頭に置いているものと思われます。スヴァヤンヴァラとは、サンスクリット語で「自ら選ぶ」という意味で、叙事詩の王女たちの主要な結婚形態となっています。

 スヴァヤンヴァラでは、国王が各地から呼び集めた王や王子が一堂に会す中、全く自由に王女が夫を選びます。たとえば、こんな話があります。

 ヴィダルバ国のビーマ王に、ダマヤンティーという美しい娘がいた。彼女はニシャダ国のナラ王に恋患いし、嘆いてばかりいた。これを見たビーマ王は、娘のスヴァヤンヴァラを催した。スヴァヤンヴァラには諸国の王が集ったが、その中にはナラ王の他に、インドラ、アグニ、ヴァルナ、ヤマという神々も来ていた。ダマヤンティーはナラ王を夫に選ぶことを心に決めていたが、諸王が集うスヴァヤンヴァラの会場で彼女が見たのは、五人のナラ王だった。四柱の神々がそろってナラ王に変身していたのである。ダマヤンティーは慎重に神々と人間との相違について考えを巡らせ、神々に祈りつつ、正しくナラ王を選んだ。彼女はナラ王に近づいて彼の衣服の端をつかみ、彼の肩に花輪を投げかけた。神々は二人に贈物を与えて祝福した。(第3巻第50章~54章)

 このように全く自由に夫を選ぶのがスヴァヤンヴァラの基本形態ですが、その発展形として、『マハーバーラタ』の女主人公ドラウパディーのスヴァヤンヴァラでは、夫の選択に弓の競技という要素が加えられています。次のような話です。

 パーンチャーラ王は、娘のドラウパディーをアルジュナ王子に嫁がせたいと考えていた。そこで彼は娘のスヴァヤンヴァラを催し、アルジュナにしか引くことのできない剛弓を作らせ、集まった王や王子たちに、その弓を引いて的を射た者に娘を与えると告げた。諸王は次々に弓を射ようとしたが、誰もそれを引くことができなかった。しかしバラモンに変装したアルジュナは弓をやすやすと引き、用意された的に命中させた。ドラウパディーは微笑みながら白い花輪を持ってアルジュナに近づいて行った。(第1巻第174章~179章)

 インド神話で頻繁に語られるスヴァヤンヴァラは、ギリシャ神話の女主人公・ヘレネの夫選びの場合と比較できるところがあります。

 ヘレネの女神のような美しさは諸国に名高く、王や王子たちがヘレネの父テュンダレオス王のもとに群がり求婚していた。そこで父王は選択をヘレネに任せ、そして誰にせよ選ばれた者の権利を、他の全ての求婚者たちは尊重しあうようにと取り決めたという。

 このヘレネの結婚は、数多くいる求婚者の中から自由意志で夫を選んでいるという点で、ダマヤンティーの場合と共通しています。

 ギリシャ神話には、インドのスヴァヤンヴァラのもう一つの形態、「弓矢の競技を伴う夫の決定」という要素を含む話も見られます。英雄オデュッセウスのトロヤ戦争後の冒険物語『オデュッセイア』に記される、次のような話です。

 オデュッセウスの妻ペネロペイアは、夫の長い留守の間に多くの求婚者が屋敷に押しかけては酒宴を行ない、夫の財産を使い果たしていくことに耐えられなくなり、ついに再婚を決意し、夫の剛弓を持ち出して求婚者たちに弓の競技を持ちかけ、その弓を引いて的を射ることができた者の妻になると宣言した。求婚者たちは誰もその弓を引くことができなかったが、汚い身なりをしてひそかに自分の館に帰っていたオデュッセウスが、この弓を引いて見事に的を射て、妻ペネロペイアを取り戻した。

 この『オデュッセイア』の話は、王女ドラウパディーの婿選び式において、アルジュナ王子が弓の競技に勝利して彼女を得たことと似ています。さらに、アルジュナがバラモンに変装していたように、オデュッセウスも、女神アテナの計らいによってぼろ布をまとった老人の姿に身をやつしていました。この点でも、二つの神話は奇妙な類似を示しています。

 身をやつすという点で、これらの話はアマレンドラとデーヴァセーナの出会いの場面につながります。アマレンドラは身分を隠し旅人に身をやつしてデーヴァセーナと出会ったのでした。

 王女が自ら夫を選ぶという神話は、女神が王を「選択」するという観念を反映しています。これに関して、次のような神話が『マハーバーラタ』に記されています。

 バリはかつてアスラたちの支配者として権勢をきわめ、神々をも凌駕するほどに繁栄していた。しかしある時それらの全てを失ってしまった。インドラがバリのところにやって来て、バリの今の落ちぶれた境遇について話をしていると、バリの身体から繁栄の女神シュリーが輝かしい姿で現れた。彼女は言った、「バリはあらゆる徳を失ったので、私は彼を離れて、インドラの中に住みます」。(第12巻第216-218章)

 王権と繁栄の女神シュリーが、悪魔であるアスラ王を捨てて、神々の王インドラを選んだという話です。これと似た話は、『マハーバーラタ』の別の箇所にも記されています。

 ナーラダ仙とインドラが川のほとりで話をしていると、第二の太陽のように光輝く女神が、ヴィシュヌの車に乗ってアプサラスたちを従えて現れた。彼女は言った。「私はシュリー・ラクシュミーです。私はかつてアスラとともに住んでいました。彼らは以前は徳高かったのですが、今は反対の性質になってしまいました。インドラよ、私は彼らを離れてあなたと共に住むことを望みます」。インドラは彼女を受け入れた。それ以来、天地の全ての生類は幸福と繁栄を享受するようになった。(第12巻第221章)

 この神話の最後の部分では、インドラがシュリーを受け入れたことによって世界が正しく動き始めたことが記されています。その様子は次のように描写されています。

 インドラは正しい時期に畑に雨を降らせた。法の道から外れる者は誰もいなかった。大地は多くの宝石の鉱脈によって飾られた。誉れ高い人間たちは正しく祭式を行い、喜びに満ち溢れた。人間、神々、キンナラ、ヤクシャ、ラークシャサたちは、繁栄と幸福と栄誉を得た。果物や花は、たとえ風に吹かれた時にも、時期を逸して木から落ちることはなかった。如意牛は甘露のような乳を出した。誰の口からも不快な言葉が語られることはなかった。(第12巻第221章第90-92詩節)

 シュリーが王権の女神としてインドラを神々の王に「選んだ」ことにより、世界に秩序と繁栄がもたらされたのです。これは、女神シュリーの「スヴァヤンヴァラ」であったと考えることができます。




ある日アルジュナは、クリシュナの妹のスバドラーを見初めた。
アルジュナはクリシュナの助言に従い、彼女を強奪して妻とし、
彼女とともにインドラプラスタに帰国した。
やがてスバドラーはアビマニユという息子を生んだ。
   (以上、第一巻)


賭博の達人であるシャクニがユディシティラ(アルジュナの兄)と勝負をした。
ユディシティラは負け続け、全財産と王国を取られ、
弟たち、自分自身、ドラウパディーをも賭けて取られた。
ドゥルヨーダナの弟のドゥフシャーサナは、
ドラウパディーの髪を引っぱって集会場に連れて来て、
奴隷と呼んで嘲った。
それから彼は、彼女の服をはぎ取った。
ビーマは怒って、戦闘においてドゥフシャーサナの胸を引き裂き、
血を飲むことを誓った。
そしてまた、ドラウパディーの面前で左腿を露出して嘲ったドゥルヨーダナに対しても、
戦闘においてその腿を砕くことを誓った。
老王のドリタラーシトラは、ドラウパディーの願いをかなえ、
パーンダヴァを解放し、王国と財産を返した。

ドゥルヨーダナたちは老王の処置を不満とし、
再度ユディシティラに賭博を挑んだ。
今度は、敗者は十二年間森で暮らし、
十三年目には人に知られぬように生活しなければならない、という条件であった。
ユディシティラはまたもシャクニに敗れ、
妻や弟たちとともに苦行者の身なりをして森へ出発した。
老いたクンティーはヴィドゥラの家に残ることとなった。
  (以上、第二巻)


6 神話学からみる『バーフバリ』4
https://kangaeruhito.jp/article/5822
”パーンダヴァ五兄弟の長男ユディシュティラは、徳高い「聖王」ですが、賭博に目がないという唯一の欠点があります。従兄弟のドゥルヨーダナが叔父のシャクニと計画したいかさまの骰子賭博に敗れ、王国を12年間追放され、13年目は誰にも正体を知られずに暮らさなければならなくなります。兄弟とドラウパディーは装飾品や豪華な衣装を外して質素な姿となり、森へ行きます。市民たちは嘆き悲しみ、兄弟たちの後について離れませんでした。(第2巻第43章~第72章)

ユディシュティラは、戦争ではほとんど活躍しませんが、何より重要なのは、「王」である、ということです。弟のアルジュナとビーマは「戦士」としてユディシュティラに仕える立場にあります。ダルマ神を父にもつという生まれにふさわしく、「聖王」として、人々に愛される国王となります。
 そのユディシュティラの「聖王」としての「正しい選択」があらわれる場面があります。夜叉(実はダルマ神)の守る泉で四人の弟たちが死んでしまった時、この夜叉の問いかける法に関する質問に的確に答えたユディシュティラは、最後に、「一人だけ弟を生き返らせてやる」と言われ、「ナクラ」を選びます。アルジュナやビーマといった同腹の弟ではなく、異母兄弟をあえて選んだのです。それは、自分たちの母と、ナクラたち双子の母、両方の母たちを平等にするためである、という法にかなった選択でした。この選択に満足した夜叉は結局、兄弟全てを生き返らせました。(第3巻第295章~第298章)

クー・フーリンの神話を紹介しましょう。

 話の発端はコナハトの王宮であった。コナハトの王アーリルと女王メイヴが互いの財産を比べた。王の所持する牡牛を除いて、両者は互角であった。この牛に匹敵するのは隣国アルスターにいる牡牛「クーリーの褐色」のみ。女王はこれを手に入れたいと願い、やがて両国は戦争になった。
 戦争が始まったものの、コナハトを迎え討たなければならないアルスターの軍は、女神マハの呪いによって戦うことができない状態にあった。少年戦士のクー・フーリンだけは呪いを免れたので一人で戦い、侵入を食い止めた。メイヴは復讐に燃えた。クー・フーリンは絶対的な禁忌(ゲッシュ、誓約)を守らなければならず、それを破ると災厄に巻き込まれるのだが、彼は禁忌を犯さざるをえない立場に置かれ、敵の魔法と詐術によって倒された。傷の痛みに苦しみながら、クー・フーリンは飛び散った自らの内臓を集め、湖に行ってそれを洗って身体に収め、石の柱にベルトで自分の体を固定し、立ったまま死んだ。戦いの女神モリガンが烏の姿をしてやって来て、英雄に最後の別れを告げた。(井村君江『ケルトの神話』ちくま文庫、1990年、183-204頁を参照)”


アルジュナは兄の命により、
インドラ神(帝釈天)から武器を入手するために
ヒマーラヤに行った。
アルジュナはインドラキーラにおいて一人の苦行者に出会った。
それはインドラであった。
すべての武器の秘密を教えて欲しいと頼む彼に対し、
インドラはまずシヴァに会えと指示した。

アルジュナがシヴァを探していた時、
巨大な猪が走って来た。
アルジュナが猪を射ようとすると
キラータ(山岳民)が現われて、
「自分が最初に猪を見つけたから、
これは自分の獲物である」と告げた。
アルジュナはかまわずに射た。
同時にキラータも射た。
二本の矢は同時に猪に命中した。
猪は悪魔ムーカの姿を現わして死んだ。
アルジュナとキラータは戦争状態に入った。
アルジュナは勇敢に戦ったがついにキラータに打たれて気を失った。
キラータ、実はシヴァは彼の勇気に満足し、
パーシュパタという兵器と、
神弓ガーンディーヴァを与えた。
シヴァの祝福を受けた後、
アルジュナはインドラの都アマラーヴァティーに行った。
インドラは彼を歓迎し、種々の強力な武器を授けた。

(猪が悪魔として描かれる)

ユディシティラたちが多くの聖地を巡礼し
ヒマーラヤ山中を旅していた時、
アルジュナが一行に合流し、
自分の冒険をすべて語った。
    (以上、第三巻)


パーンダヴァは十二年間の亡命生活を終え、
協約通り、十三年目を人に知られずに過ごすことになった。
彼はマツヤ国のヴィラータ王の宮殿に、
素姓を隠して住むことにした。
ユディシティラは賭博師に、
ビーマは料理人になった。
アルジュナはブリハンナダーという名の女形になり、
王女ウッタラーなどに音楽や舞踊を教えた。
ナクラは馬番となり、
サハデーヴァは牛飼になった。
ドラウパディーは王妃の召使となった。

ドゥルヨーダナに率いられたクル軍はマツヤ国を攻囲し、
多数の牛を捕えた。
ウッタラ王子は敵軍と対決する覚悟をし、
女形のアルジュナを御者として出陣した。
アルジュナは正体を明かし、
脅える王子を励まして御者とし、
自ら勇敢に戦って牛を取りもどし、
クル族の軍を敗走させた。
パーンダヴァ兄弟の正体を知ったヴィラータ王は
数々の非礼を詫び、
娘のウッタラーをアルジュナに与え、
ユディシティラに全王子と財産を捧げた。
アルジュナは王女を息子アビマニユの妻とした。

    (以上、第四巻)

(アルジュナは女装により両性具有属性あり)


クリシュナは、パーンダヴァの十三年の亡命生活が完了したので、
カウラヴァ(クル族)に対し、
王国の半分の返還を要求するように提案した。
協議の結果、和戦両様の態勢で臨むことになった。
ドゥルヨーダナとアルジュナは、
クリシュナのもとをたずねて、
それぞれ援助を依頼した。
クリシュナは、自分の強力な軍隊か、
あるいは非戦闘員として参加する自分か、
どちらか一方を選べと告げた。
アルジュナはクリシュナ本人を選び、
ドゥルヨーダナは軍隊を選んだ。
クリシュナはアルジュナの御者となった。

和平の交渉が決裂した時、
パーンダヴァは戦争の準備をした。
ドゥルヨーダナの方も戦いの準備を整え、
ビーシュマに軍司令官となるよう要請した。
パーンダヴァ側は、ドリシタデュムナを軍司令官にした。

ビーシュマは、
パーンチャーラの王子シカンディンはかつて女性であったから、
彼を殺さないと誓った。
ドゥルヨーダナに問われて、
彼はシカンディンの秘密を語った。

ビーシュマはカーシ国王の婿選び式において
三人の王女を強奪し、
ヴィチトラヴィーリヤの妻にしようとした。
しかし、長女のアンバーは、シャールヴァ国王の妻になりたいと望んだので、
ビーシュマは彼女をシャールヴァ国王のもとに送りとどけた。
だがシャールヴァ国王はすでに他人によって受け入れられた女を受けることはできないと言って、
アンバーを捨てた。
そこでアンバーは自分の不幸の原因であるビーシュマに復讐をしようと考えた。
アンバーはヤムナー河畔で激しい苦行を行い、シヴァを満足させた。
シヴァはアンバーが戦場でビーシュマを殺すであろうと予言した。

ドルパダ王はシヴァを崇拝して、シカンディニーという娘を授かった。
これがアンバーの生まれ変わりである。
息子を望む王は、シカンディニー(前世はアンバー)を男として育てた。
そして成長したとき、シカンディニー(前アンバー)をダルシャーナの王女と結婚させた。
やがて王女は夫が女であると気づき、
父に知らせた。
ダシャールナ国王は怒って賠償を要求した。
シカンディニーは恥じて森に住んだ。
その時、ストゥーナカルナという夜叉(ヤクシャ)が現われ、
シカンディニー(この時点で女性の肉体)の頼みに応じて、
一定の期間、性を交換してくれた。
かくてシカンディニーはシカンディンという名の男子となった。

    (以上、第五巻)

戦闘に先立ち、戦いにおける幾つかのルールが決められた。
ヴィヤーサ仙は盲目のドリタラーシトラ王に戦争の状況を報告させるために、
サンジャヤ(御者、吟唱者)を千里眼にした。

こうして戦闘が始まった時、
アルジュナはこの同族の戦いの意義について疑惑を抱いて
戦意を喪失した。
クリシュナは彼のために教えを説いて、その気持ちを鼓舞した。
これが『バガヴァッド・ギーター』である。
アルジュナの迷いは消失した。

(クリシュナ
「戦争で殺しても死ぬのは肉体だけで魂は死なないから戦え」

この思想マジで有害



戦争の第九日目に
ビーシュマは鬼神のように戦って
多数のパーンダヴァ軍の兵を殺した。

第十日目
ビーシュマがかつて女性であったシカンディン
(前世は女性のアンバー。
現世は女性のシカンディニーから
男性のシカンディンに性転換)
とは戦わないと誓ったことを利用して
アルジュナはシカンディンを先に立て
その後ろからビーシュマにおびただしい矢を浴びせかけた。
ビーシュマは全身に矢を受けて大地に倒れた。
ビーシュマが倒れると、両軍の戦士たちは
戦いを中断してビーシュマのまわりに集まった。
アルジュナは三本の矢を大地に射かけて、ビーシュマの枕にした。
それから、水を所望されて、
ビーシュマの横たわっている南側の地面を射た。
清水が湧き出てビーシュマの渇きを癒した。
ビーシュマは一同に種々の教説を述べ、
戦争を中止するように勧めたが、
ドゥルヨーダナたちは承知しなかった。

    (以上、第六巻)
(ビーシュマの枕がアルジュナの三本の矢。
なんと三本の矢。

アルジュナが地面を弓で射って水を出すのは
ミトラスが弓で岩を射て水を出したことが元?
共通の元ネタがあるのかも。





ビーシュマ
(デーヴァヴラタ)
シャンタヌ王とガンガー女神の息子。
パーンドゥとドリタラーシトラの伯父。


ドローナ
聖仙バラドゥヴァージャの息子。
クリピーを妻とする。
アシュヴァッターマンの父。
パーンドゥの五王子とドリタラーシトラの百王子に武術を教授する。



ドゥルヨーダナはドローナを軍司令官にした。
第十一日目、
ドローナはユディシティラを生け捕りにしようとしたが、
アルジュナに阻まれた。

第十二日目
ドローナの指示により
特攻隊(サンシヤプタカ)がアルジュナを攻撃して
戦列から引き離した。
そしてドローナは難攻の輪円の陣形で軍を進めた。

アルジュナがいないので、
その息子アビマニユが、
父に教わった方法で輪円の陣を破ろうとした。
アビマニユは敵陣を破って勇敢に戦ったが
後に続くべきパーンダヴァ軍はジャヤドラタに食い止められてしまった。
カウラヴァの戦士たちはアビマニユを取り囲んで殺した。
その日の夕方にアルジュナは特攻隊を撃破して帰営し
息子の死を知って悲嘆に暮れ、
ジャヤドラタを殺すことを誓った。

第十三日目
アルジュナは息子の復讐をしようと
ジャヤドラタを求めて敵陣深く攻め込み
その日の夕方、ジャヤドラタの首をはねた。

第十四日目も激戦が続いた。
クリシュナは、
カルナがインドラから得た必殺の槍
―― 一回しか使えない――を、
アルジュナと戦う前に使わせてしまおうと企て、
ガトートカチャ(ビーマと羅刹女の息子)を用いて、
カルナに挑戦させた。
カルナはガトートカチャに圧倒されて、
ついに必殺の槍を用いてその勇士を殺した。

第十五日目
ドローナに恨みを抱くドルパダの軍はドローナを攻撃したが、
その敵ではなくドルパダも殺された。
その息子ドリシタデュムナはドローナに対し復讐を誓った。
クリシュナはドローナを倒すために一計を案じた。
ドローナの息子アシュヴァッターマンと同じ名の巨象を殺して
「アシュヴァッターマンが殺された」と叫ばせたのである。
真実の人ユディシティラも「アシュヴァッターマンが殺された」と告げたが、
ただし小声で、「象の」とつけ加えた。
それを聞いてドローナは悲嘆に暮れ、
生きる意欲を失い、すべての武器を捨て、
車上でヨーガに専心した。
その時、ドリシタデュムナがドローナを殺した。

    (以上、第七巻)

(えげつない。
事実、真実でも騙すことができることの好例)



ドゥルヨーダナはカルナを軍司令官にした。

第十七日目の戦いが始まる前に
カルナはアルジュナと雌雄を決することを誓い、
シャリヤを御者にしたいと願った。
シャリヤは嫌がったが、ドゥルヨーダナが説得した。
ビーマはドゥフシャーサナを倒し、
かつてドラウパディーが辱められた時に誓った通り、
その胸を裂いて血を飲んだ。
カルナは激しくアルジュナを攻撃したが、
彼の戦車の後輪が穴に落ちたり、
彼の神的な武器は肝心なところで使用できなくなった。
アルジュナはガーンディーヴァ弓でカルナを殺した。

    (以上、第八巻)

カウラヴァはシャリヤを軍司令官にした。
第十八日目、
シャリヤはめざましい戦いをしたが、
ユディシティラに殺された。
サハデーヴァはシャクニとその息子を殺した。
こうしてカウラヴァ軍は潰滅した。
ドゥルヨーダナは逃亡して、湖水に入り、
魔術により水を凝結させて隠れていたが、
やがてパーンダヴァ側は彼の行方を知り、そこに集結した。
ドゥルヨーダナは疲れ果て、
森に隠棲したいと望んだが許されず、
ビーマと一対一で戦うことになった。
両雄は棍棒を持って激しく戦った。
ドゥルヨーダナは棍棒戦に長けていたので、
アルジュナはクリシュナの勧告に従い、
自分の左腿をたたいた。
ビーマはその意味を理解して、
棍棒を投じてドゥルヨーダナの腿を砕いた。
臍から下を攻撃することは反則であったので、
英雄バララーマ(クリシュナの兄)はビーマを非難した。
アシュヴァッターマン(ドローナの息子)は瀕死のドゥルヨーダナのもとに来て、
敵軍をみな殺しにすると誓った。
ドゥルヨーダナは彼を軍司令官に任命した。

    (以上、第九巻)

アシュヴァッターマンは森で梟が夜中に鴉たちを殺すのを見て、
夜襲で敵を殺す計画をたて、
クリパとクリタヴァルマンを説得した。
彼らはパーンチャーラの軍営を夜襲して、
ドリシタデュムナ、
ドラウパディーの息子たち、
シカンディンなどを殺した。
ドゥルヨーダナは彼らの報告を聞き、
満足して息をひきとった。

パーンダヴァ軍は怒ってアシュヴァッターマンを攻撃した。
アシュヴァッターマンは父から得た
全世界を滅亡させる兵器を使用した。
アルジュナもその兵器を回収したが、
アシュヴァッターマンは回収できず、
それをパーンダヴァの女たちの胎内に向けて放った。
こうしてパーンダヴァの子孫は全滅したが、
アルジュナの息子の妻ウッタラーの息子だけは蘇生した。
それがパリクシットである。

クリシュナはアシュヴァッターマンを呪って
「汝は三千年間、孤独で地上をさまようであろう」と告げた。
アシュヴァッターマンは頭頂の宝石をパーンダヴァに渡して、
森へ去った。
    (以上、第十巻)

(バラモン教も三千と千が好きらしい。
33も好きなので3自体が好きらしい)



息子たちを失ったドリタラーシトラとガーンダーリーの嘆きと怒りは非常なものであったが
怒りを鎮め、パーンダヴァ兄弟を息子として受け入れた。
兄弟と息子たちを失ったドラウパディーも悲嘆に暮れ、
クンティーやガーンダーリーに慰められた。
ガーンダーリーはこの同族同士の殺し合いを放置していたクリシュナに対して怒り
クリシュナを呪って三十六年後、
クリシュナの親族は互いに殺し合って滅亡し、
そしてクリシュナは森で不名誉な最期を遂げると告げた。
    (以上、第十一巻)


パーンダヴァ兄弟は、
ドリタラーシトラたちとともに、
死者たちの葬儀を行なった。
ユディシティラは自分が一族の滅亡の原因であると自責の念にかられた。
ヴィヤーサはすべて運命であると彼を慰め、
王族の義務を説いた。
やがてパーンダヴァは都に入り、
五王子の長男ユディシティラの即位式が行なわれた。
その間、英雄ビーシュマは矢の床(とこ)に横たわったまま死なないでいた。
ビーシュマはユディシティラに法(ダルマ)に関する多くの教えを説いた。
そしてビーシュマはヨーガにより自ら息を引き取った。

    (以上、十二巻、第十三巻)


アシュヴァッターマンが放った兵器により殺された、
ウッタラーの胎児(パリクシット)は
クリシュナの力により蘇生した。
その後、パーンダヴァとヴリシュニたちは、
ハースティナプラの都に入り、
罪を浄化するために馬祀(アシュヴァメーダ)を行なった。


    (以上、第十四巻)

戦争の十五年後
ドリタラーシトラは、クンティー妃をともなって森に隠棲した。
ユディシティラたちはドリタラーシトラを訪問した。
ヴィヤーサ仙はガーンダーリーの要請により
死んだ戦士たちを天界から呼び出した。
敵も味方も、恨みを捨てて、団欒のうちに一夜を過ごした。
その二年後、ドリタラーシトラは
ガーンダーリーとクンティーとともに、
森火事によりこの世を去った。

    (以上、第十五巻)


戦争の三十六年後、
ユディシティラは多くの不吉な前兆を見た。
ある日、ヴィシュヴァーミトラをはじめとする偉大な聖者たちが
ヴリシュニ族の都ドゥヴァーラカーを訪れた。
ヴリシュニの人々は聖者たちをからかおうとして
男を女装させ彼女(彼)は男を生むか女を生むかとたずねた。
聖者たちは彼らを呪い、
その者は一族を滅ぼす鉄の棒を生むであろうと告げた。

すべてのヴリシュニ族とアンダカ族の人々は巡礼に出発し
プラバーサで盛大な主演を行なった。
勇士たちは口論を始め、互いに殺し合った。
クリシュナは息子たちが殺されたのを見て
エーラカ草を取って、それを鉄棒に変え、
そこにいた人々をみな殺しにした。

バララーマはヨーガに専念し、肉体を捨てた。
クリシュナも森でヨーガを行なったが、
その時ジャラーという猟師に鹿と間違えられて
足のうらを射られてこの世を去った。

    (以上、第十六巻)


ヴリシュニ族が滅亡したことを聞いて
ユディシティラはこの世を捨てる決心をした。
彼はパリクシットを即位させてから
四人の弟、ドラウパディー、一匹の犬をともない、
都を出発して北方へ向った。
彼はヒマーラヤを過ぎ、メール山に達し、
ヨーガに専念して天界に達しようとした。
途中で妻や弟たちは次々と挫折し、
ユディシティラと犬だけが残った。
その時インドラが戦車に乗って彼を迎えに来た。
しかし彼は弟たちや妻が行けないなら
自分も天界へ行かないと言った。
しかしインドラは彼らは人間の体を捨て
すでにそこに行っていると告げた。
そして犬を捨てるように命じたが
ユディシティラは自分を愛しているものを捨てられないと答えた。
それを聞くと犬はダルマ神の姿を現わし彼を賞賛した。
彼は神々に導かれて天界に行った。

    (以上、第十七巻)

天界に昇ったユディシティラはそこに妻と弟たちを見出すことができなかった。
ドゥルヨーダナがいて、繁栄を享受していた。
ユディシティラは弟たちのところに行きたいと望んで
神の使者に案内されて進んで入った。
彼は長いこと悪臭のする難路を進んで、
引き返そうとして、弟たちや一族の人々の引き止める声を聴いた。
ドゥルヨーダナのような邪悪な者が天界にいて、
弟たちが地獄で苦しんでいるのは不公平だと考え、
彼は神の使者を帰らせて、自らはそこにとどまった。
しかしすぐ神々がやって来て、
そこは地獄から天界へと変じた。
すべてはインドラの作り出した幻影(マーヤー)であった。
あらゆる王族は、少なくとも一度は地獄を見なければならなかったのである。
ユディシティラは天界のガンジスで沐浴し、
人間の体を捨てて、一族の人々と再会した。
    (以上、第十八巻)


この日本語訳にあたっては
可能な限り速く訳すことを最優先した。
訳文は平明を宗とした。
原文ではしばしば同一人物が種々の異名で呼ばれたり
物語の聞き手に対する呼びかけが頻出することがあるが
訳文においては読者が迷うことのないように簡略化した。
かなりの速度で訳したので、問題のある個所も多いと思う。
改訂の際に修正できるので積極的に意見を寄せていただければ幸せである。

大多数の読者にとっては不必要と思われる個所は省略した個所がある。
たとえば蛇の名前の列挙や聖地の名前の列挙など。
同じような記述の冗長な繰り返しも省略。
長文を省略した場合その個所は明示してある。
全体における省略の比率は極めて低い。


ここから翻訳文。
第一巻 第一章



p.46
”最高の人ナーラーヤナとナラ
(クリシュナとアルジュナがこの両神の化身とされる)とに敬礼してから、
サラスヴァティー女神(弁財天)に
「勝利(ジャヤ)」(『マハーバーラタ』をも意味する)を唱えるべきである。”


p.4から9の創造神話の要約

すべてが暗黒におおわれていた時
生類の不滅の種子である一つの巨大な卵が生じた。


=宇宙紀(ユガ)の最初における、非常に神聖なる原因。
この卵にブラフマンが存するという。

卵からブラフマー=造物主(プラジャーパティ)が生じる。
ブラフマーからさまざまなものが生じる。

p.50
” 三万三千、三千三百、三十三の神々が存する。
以上が創造に関する略説である。
 太陽は天の息子であり、眼であり本質(アートマン)である。”

(33000
3300
33。
聖書の33はバラモン教由来だろう。
太陽は目。
マヌ法典も卵神話。
神々の数が一定しないから
33が単に沢山という意味なのは正しいだろう。



p.55
マヤ(建築に秀でた阿修羅)によりみごとに造られた、
天宮(ヴィマーナ)のような集会場(サバー)がパーンダヴァたちに贈られた時、
それを見てドゥルヨーダナは苦しんだ。
ドゥルヨーダナは生まれのよくない男のように、
うろたえて失態を演じ、
クリシュナの面前でビーマに嘲笑された。

ドリタラーシトラは、息子を愛するあまり、
賭博〔の開催〕を承認した。
それを聞いてクリシュナは大いに怒った。


p.56から
ドリタラーシトラ王の悲嘆
(ドリタラーシトラ
ヴィヤーサとアンビカーの盲目の息子。
ガーンダーラ国王の娘ガーンダーリーを妃とする。
百王子の父。


ドリタラーシトラは
長らく思案してから、サンジャヤ(彼の御者)に次のように言った。

「サンジャヤよ、私の言うことをすべて聞いてくれ。

私は戦争を望まぬし、クル族の滅亡を願わない。
そして、私は自分の息子とパーンドゥの息子を差別しない。

神々の王(インドラ、帝釈天)が雨を降らせるのを、
アルジュナが神聖な矢で防いだことを、
そしてカーンダヴァ〔の森〕においてアグニ(火神)を喜ばせたことを聞いて、
サンジャヤよ、私は勝利の希望を失った。


アルジュナが意気消沈して、
戦車の座席に座り込んだ時、
クリシュナが自己の体のうちに全世界を示したことを聞いて、
サンジャヤよ、私は勝利の希望を失った。

(おそらくギーターのこと)

ビーシュマが横たわって、水を所望した時、
アルジュナが大地を貫き、〔水を流出させて〕
ビーシュマを満足させたことを聞いて、
サンジャヤよ、私は勝利の希望を失った。

(ビーシュマ(恐るべきもの)
(デーヴァヴラタ)
シャンタヌ王とガンガー女神の息子。
パーンドゥとドリタラーシトラの伯父。)

シュクラ(金星)とスーリヤ(太陽)とが、
パーンダヴァの勝利のために好意的に合したことを聞いて、
そして、野獣どもが常に我々に向かって吠えている時に、
サンジャヤよ、私は勝利の希望を失った。

(スーリヤはカルナに味方しないのか?)

ビーマはカルナを攻撃したにもかかわらず、
カルナがこの勇士を言葉で侮辱して、
弓の端で打っただけで、殺すことはひかえたことを聞いて、
サンジャヤよ、私は勝利の希望を失った。

(ビーマ(ビーマセーナ)
パーンドゥの五王子のうちの次男。
クンティーが風神より授かった息子。)

ドローナ、
クリタヴァルマン、
クリパ、
カルナ、
ドローナの息子(アシュヴァッターマン)、
マドラ国王(シャリヤ)たちの英雄がいながら、
シンドゥ王(ジャヤドラタ)の殺されるのを阻止できなかった時、
サンジャヤよ、私は勝利の希望を失った。

(ドローナ
聖仙バラドゥヴァージャの息子。
クリピーを妻とする。
アシュヴァッターマンの父。
パーンドゥの五王子とドリタラーシトラの百王子に武術を教授する。)

神々の王(インドラ)から
〔カルナが〕与えられた神聖な槍(一度しか使えない)が、
クリシュナの計により、
恐ろしい姿の羅刹ガトートカチャ(ビーマの子)のために浪費されてしまったことを聞いて、
サンジャヤよ、私は勝利の希望を失った。


ドリシタデュムナが法(ダルマ)にそむき、
戦車の座席で一人で死に臨んでいるドローナ師を殺したと聞いて、
サンジャヤよ、私は勝利の希望を失った。

マードリーの息子ナクラが、
衆人の中で、
ドローナの息子(アシュヴァッターマン)と戦車で一騎討ちを行ない、
互角の戦いをしたことを聞いて、
サンジャヤよ、私は勝利の希望を失った。

ドローナが殺された時、
ドローナの息子(アシュヴァッターマン)が
ナーラーヤナという神的な武器を濫用したが、
パーンダヴァの滅亡を達成できなかった時に、
サンジャヤよ、私は勝利の希望を失った。


合戦において無敵の最強の勇士カルナが、
あの神々のみぞ知る兄弟の戦闘において、
アルジュナに殺されたことを聞いて、
サンジャヤよ、私は勝利の希望を失った。


ドローナの息子(アシュヴァッターマン)などが、
眠っていたパーンチャーラ人と
ドラウパディーの息子たちを殺し、
恐ろしくも破廉恥な行為を行なったことを聞いて、
サンジャヤよ、私は勝利の希望を失った。

ビーマセーナに追跡されたアシュヴァッターマンが怒って、
最高の武器アイシーカを用いて、
それで〔ウッタラーの〕胎児を殺したことを聞いた時、
サンジャヤよ、私は勝利の希望を失った。

(ビーマ
=ビーマセーナ
=パーンドゥの五王子の次男。
クンティーが風神より授かった)

アルジュナが放ったブラフマシラスという武器を、
吉慶(スヴァスティ)と言って、
自分の武器で鎮めたこと、
そして、アシュヴァッターマンが〔頭を飾る〕宝石を引き渡したことを聞いて、
サンジャヤよ、私は勝利の希望を失った。

アシュヴァッターマンが、
偉大な武器をヴィラータの娘(ウッタラー)の胎児に投じた時、
ドゥヴァイパーヤナとクリシュナとが、
相互に、彼にひどい呪詛をかけたことを聞いて、
〔サンジャヤよ、私は勝利の希望を失った。〕


ああ、私の聞くところ、
戦闘において十名のみ残ったという。
味方の三名、
パーンダヴァ方の七名。
王族(クシャトリヤ)の戦い、
あの合戦において、十八軍団が滅亡した。

(3も7も18も聖数)

ここから賢者サンジャヤの発言。

創造神が定めた道を誰も乗り越えることはない。
この一切は時間(カーラ)(運命)に基づく。
生ずるにせよ滅するにせよ、
幸福にせよ、不幸にせよ。
時間は生類を熟させる(異本「創造する」)。
時間は生類を帰滅させる。
時間は、生類を燃やす時間を、再び鎮める。
時間はこの世における善悪のすべての状態を創り出す。
時間は一切の生類を帰滅させ、また再び創り出す。
時間はすべての生類の中を、妨げられることなく、
平等に歩きまわる。
過去・未来・現在の事象は、
時間により創られたものと理解し、
正気を失ってはなりませぬ。


各巻の要約(第二章)

(マハーバーラタが長すぎるせいか
マハーバーラタ自体に要約がある)

第1巻「最初の巻」
(218章、7984詩節)の要約
(18)
p.76から
バカ(ビーマに殺された羅刹)の死。

〔クリシュナとアルジュナが、アグニ(火神)から〕
円盤(チャクラ)と〔ガーンディーヴァ〕弓とを得ること。
カーンダヴァ〔の森〕を焼くこと。
スバドラーに、威力に満ちたアビマニユが生まれる。
火中からマヤ(建築や諸技術に優れた阿修羅)を救出する。


第2巻「集会の巻」
(77章、2511詩節)の要約
(7、77、11)
賭に巧みなシャクニは、賭博においてユディシティラを破る。


p.88から
第14巻「馬祀の巻」
(133章、3320詩節)の要約
(どれだけ33が好きなんだよ)

〔アシュヴァッターマンの〕武器の火で焼かれたパリクシットは
クリシュナにより蘇生させられる。


第16巻「棍棒合戦の巻」
(8章、300詩節)の要約
(8、300)

戦闘において武器の打撃に耐え得る勇士たちが
梵杖(ブラフマダンダ)(呪詛)に押しつぶされる。
彼らは海辺で主演を開いて酒に酔い、
運命にかりたてられ、
エーラカー草が変化した金剛杵によって、お互いに殺しあう。
ラーマ(バララーマ)とクリシュナの両者は、
一族の全滅を図ってから、
一切を平等に奪う時間(カーラ)(死神、運命)を甘んじて受け入れる。

第18巻「天界の巻」で終わり。
(18)

以上のように、「各巻の要約」により、
すべての『バーラタ』の内容が説かれた。
十八の集団が戦おうとして集結し、
残酷な十八
日間の大戦争が行なわれた。

この物語に依存せずして、いかなる物語も地上に存在しない。



一巻 第三章
p.105から

パウシャ王のところに行くことになったウッタンカ。
途中で、
異常に大きい雄牛と、
それに乗っている異常に大きい男を見た。

大雄牛に乗る大男
「この雄牛の糞を食べろ」

ウッタンカ
「拒絶」

大男
「食べろ。ためらうな。お前の師も以前に食べた。」

ウッタンカはその雄牛の糞を食べ尿を飲んだ。

(尿まで飲むのか。
どうみても牛も男も神と神獣。
最後にネタバラシがある)

途中で見た雄牛は
象の王アイラーヴァタ(インドラの乗る象)で、
それに乗っている男はインドラ(帝釈天)で
雄牛(神象)の糞は甘露(アムリタ)。

(待て、牛じゃねーぞ!
あと牛の尿(神聖とされる)ではなく
象の尿かよ)


5~6章あたり

p.122から

神々と祖霊たちはアグニに供えられたものを食べるので
アグニは神々と祖霊たちの口だと伝えられる。
アグニは神々の口であり
祭祀の配分を最初に食べるものであり
全世界の供物を食べるものである。

アグニは生類を創造した不滅なる存在。

(アグニは生物の誕生に関わっているらしい)


世界創造神
(アグニに対しての発言)
「汝(アグニ)はすべての世界の創造者であり終末でもある。
汝は三界を維持し、祭式を促進する者である。

汝は主なる火であり、
浄める者であり、
世界中ですべての生類に遍在している…。

火よ、摂取する時、汝の炎がすべてを焼き尽くすであろう。
太陽の光線に触れたものすべてが浄らかになるように、
汝の炎に焼かれたものはすべて浄らかになるであろう。
アグニよ、汝は自己の力により生じた偉大な威力である。
主よ、まさにその自己の威力により、
聖仙の呪詛(何でも食らうものになれという呪詛)を真実のものとせよ。
火神よ、汝は口に供えられた神々と自己の配分を受けよ。」

「そのようにします」と火神は梵天に答えた。

(アグニもαにしてωだと言われている。
祭祀に火か不可欠だから。
アグニは梵天クラスらしい)


ルル、寿命の半分を妻に与える。

(インド神話では寿命や老いは他者に送ったり受け取ったりできる)

死ぬ運命にあった彼女(プラマッドヴァラー。敬虔なバラモンであるルルと婚礼予定)は
カーラ(破壊神、運命)にせきたてられて、その蛇を踏んだ。

ダルマ王(死者の王ヤマ)の許可を得たうえで
ルルが寿命の半分を与えると復活。

ルルは蛇を滅ぼす誓いをたてた。
必ず誓いを守る男である。
ルルはあらゆる蛇を見ると、
いつも激しい怒りにかられ、
たまたま手近にある武器をつかんで殺すのであった。

(バラモン・ヒンドゥーのインド神話だと
蛇は善だったり悪だったりする)


13章あたり
p.140から
パーンドゥの子孫である王(ジャナメージャヤ)は
蛇供(蛇を犠牲にする儀式)という大きな祭祀を行なった。
その祭祀が続いて蛇が全滅しそうになった時に、
高名なアースティーカがその呪詛を解いた。
彼は母方の叔父の蛇たちやその他の親類たちを救った。



吟唱詩人は語った。――
私は長寿をもたらすこのアースティーカの物語をあなた(シャウナカ=ブリグ家の虎)に
語りましょう。
父が語っている時、そのそばで私が聞いた通りに。

バラモンよ、かつて神々の時代(黄金時代)に、
造物主(プラジャーパティ)の娘である美しい姉妹がいた。
二人とも容姿に恵まれ、欠点がなかった。
このカドルーとヴィナターという姉妹は、
カシャパの妻となった。

(カシュヤパ仙人のこと?)

造物主に等しい夫カシャパは、
二人の正式な妻に対して非常に満足し、
喜んで二人に願いをかなえてやると言った。

カドルーは
等しい威光を有する千匹の竜(蛇)を息子として選んだ。

ヴィナターは
力の点でカドルーの息子より優れた、
また威力と威光と勇武にかけてより優れた、
二人の息子を選んだ。
夫は一人半の息子を授けた。

カドルーは千の卵を生んだ。
ヴィナターは二個の卵を生んだ。

喜んだ召使たちは蒸し器の中に、
両者の卵を五百年間貯蔵しておいた。
五百年後カドルーの子供たちは孵化した。
しかし、ヴィナターの二つの卵からは子供が生まれなかった。
息子を求めるあまり、
哀れな女神ヴィナターは〔ライバルに負けて〕恥ずかしく思い、
一つの卵を割り、そこに息子を見出した。
彼は上半身はそなえていたが、
下半身は現われていなかった。
その息子は怒って彼女(母であるヴィナター)を呪ったということである。

息子(アルナ(暁紅))
「お母さん、あなたは貪欲にかられ、
今日、私の体を不具にしたから、五百年間、
あなたが競い合った女の奴隷となるでしょう。
そしてもう一人の息子が、あなたと奴隷の状態から解放するでしょう。

もし彼が特別に優れた力を持つことを望むなら、
五百年以上待ちなさい。」

その息子――アルナ(暁紅)よ――はヴィナターを呪ってから、
空を行き、いつも黎明の時に見えるのである。
やがて時至り、蛇を殺すガルダが生まれた。
彼は生まれるやいなや、ヴィナターを捨てて空に行った。
やがて、飢えて食べたいと思った時、
創造者によって定められた、
自己の食うべき食物(すなわち蛇)を食べることになろう。
ブリグ族の虎よ。


乳海の攪拌

マンダラ山という名山は
一万一千由旬(ヨージャナ)(距離の単位)の高さにそびえ立っている。
そして同じだけの距離、地下にもぐっている。

(11。
11000)

梵天から要請されて
大力のアナンタ竜がマンダラ山を引き抜き
神々はそれを海に運んだ。

亀の王アクーパーラの背中を山の支点として提供。
マンダラ山を攪拌棒にして
ヴァースキ竜王を巻きつけて
神々と悪魔(阿修羅)(ダイティヤとダーナヴァ)が攪拌。
阿修羅たちが頭を持ち
神々が尾側を持った。

攪拌のせいで
海中の動物は死滅。
地底界(パーターラ)に住むものたちも死滅。
山の樹々は相互にこすれあってそこに住む鳥もろとも山頂から落下。

(アムリタを生み出す儀式では生物が大量に死んでいるので生贄の儀式でもある。
不死になれるアムリタのために大量の命を捧げる)

海の乳の攪拌でさまざまなものが誕生。

海から百千の光線を持つ太陽が生じた。
清涼な光を放つ輝かしい月が生じた。
アムリタも誕生。

甘露(アムリタ)争奪戦


神々が甘露(アムリタ)を飲んでいた時
ラーフという悪魔は神の姿をとってそれを飲んだ。
甘露がその喉まで達した時
神々の幸福を願って月と太陽とかそれを告げ知らせた。
円盤(チャクラ)を武器とする神(ヴィシュヌ)はラーフの頭を
円盤で速やかに切った。
ラーフの顔と、月と太陽との間に永遠の怨恨が生じた。
今日でも彼はその両者を呑む(日食・月食の起源)。

恐怖の戦闘が行われている時、
ナラと
ナーラーヤナ(ヴィシュヌ)の両神が戦闘に加わった。
聖なるヴィシュヌはナラが神聖なる弓を持っているのを見て、
悪魔を破壊する円盤(チャクラ)のことを思い浮かべた。
すると、思い浮かべるやいなや、
広大な輝きを有する、敵を悩ます円盤、
日輪にも似た鋭い輪を持つ、
恐ろしく無敵で最上の円盤スダルシャナが、天空からやって来た。
それは燃え上る火のように輝き、
恐怖を起させ、
振動し、
恐ろしく速く、
大いなる輝きをもって、
敵の城砦を粉砕するものである。
象の鼻のような腕を持つヴィシュヌは、
到来したその円盤を放った。
それは終末の火災のような輝きを放ち、
何度も激しく落下し、
悪魔たちを幾千となく粉砕した。
それは時に火のようにめらめらと燃やし、
激しく阿修羅(アスラ)の群を断ち切った。
何度も空や大地に投げられ、
戦場においてそれは吸血鬼(ピシャーチャ)のように血を飲んだ。

ナラ神は
すばらしい金の先端に飾られた大きな矢により、
空中を満たした。
矢で山々の頂を砕いた。

かくて神々は勝利を得て、
マンダラ山を手あつく敬い、もとの場所に戻した。

インドラは神々とともに甘露の貯蔵庫を守るべく
それをナラ(またはナーラーヤナ)にゆだねた。




ウッチャイヒシュラヴァスという馬の王の色について。

ヴィナター「真っ白」

カドルー
「黒い尾。
私と賭をして負けた方が奴隷になることにしましょう」

カドルーは千匹の子供たちに
墨のような色の毛となって馬に入り込むよう命令。
その命に従わなかった蛇たちを呪った。
「パーンダヴァの家系の、聡明なるジャナメージャヤの
蛇供が行なわれる時、火がお前たちを焼くであろう。」

海は
パーンチャジャニヤ(ヴィシュヌの持つ螺貝)を生むものであり、
最高の宝物の源泉。


p.154から ガルダ(金翅鳥(スパルナ))の誕生

ウッチャイヒシュラヴァスという馬の王の尾に多くの黒い毛がついているので
カドルーはヴィナターを奴隷にした。

大威光を有するガルダは母なしで卵を破って生まれた。
ガルダという鳥は
火の群のように輝き、燃え上がり、こよなく恐ろしく、
すぐに成長して巨大な姿となり、空に飛び立った。
彼を見るとすべての生類(異本は「神々」)は火神に庇護を求めた。
そして、座っているその一切の形をとる神におじぎをして
これ以上拡がらないようにお願いした。

アグニはそれは私ではなく輝きにかけて私と等しい
強力なるガルダであると言った。


(インド版の最強の火の鳥ガルダ(ガルーダ)。
仏教の守護神の迦楼羅天(かるらてん)の元ネタ。

インドネシアの国章のガルダは左向きなので
欧米の支配下だとわかる。

タイの国章は前を向いていて右目でも左目でもない宣言の意味も込めているかも。











しかもカルラは仏教の守護神としての迦楼羅天(かるらてん)のことだから
わざわざ仏教化させたガルダという技を使うデイダラを敵にしてインドラに倒させている。
しかもデイダラの最後の爆発の形が太陽の塔(科学の祭典、万博の象徴)。
要はデイダラに啓明グラントリアン要素を明確に持たせている。
しかもデイダラは左目を隠して右目を出している↓
この岡本太郎の写真は左目が見えにくいな。







アムリタを奪って来たらガルダ(とガルダの母)は奴隷でなくなると蛇に言われた。

ヴィナターにバラモンを殺すなと言われる。

ガルダは飢えて、ニシャーダ族を襲った。
偉大なカーラ(破壊神)、死神のように。
あるバラモンが妻とともに彼の喉に入り、
燃える炭のように喉を焼いた。
ガルダはそのバラモンに口から出るように言った。
バラモンは妻であるニシャーダの女もいっしょに出すよう言うと
ガルダは承諾。

相互の呪詛により
スプラティーカは象になり、
ヴィバーヴァスは亀になった。
両者は財物のために心が迷っていたのだ。
二人は怒りという罪悪に執(とら)われたことにより畜生の胎に堕ちたにもかかわらず
憎みあってばかりいる。
象は高さ六由旬(ヨージャナ)でその二倍の長さである。
亀は高さ三由旬で周囲は十由旬。

父カシャパはこの両者を食べろと言う。
ガルダは一方の爪で象を
他方の爪で亀をつかんだ。
聖地アランバに着き神聖な樹に近づいた。
神聖な黄金の樹々は
「我々を折ることのないように」と恐れた。

その鳥は願望をかなえる樹々(異本による)が身ぶるいしているのを見て
他の、無比の形状を持つ樹々に近づいた。
海の水に囲まれ、瑠璃の枝を持ち、
金と銀の果実により輝いている大樹の中で
非常に大きなバニヤン樹が
思考のように速く降下して来る鳥の王に語りかけた。

「私の大きな枝は百由旬の長さでる。
この枝にとまって、象と亀を食べなさい。」

ガルダの両足が枝に触れるやいなや折れた。
折れた枝をつかんだ。
折れた大枝には
ヴァーラキリヤ(親指大の聖仙)たちが頭を下にしてぶらさがっているのを認めた。
鳥の王は彼らを殺すことを恐れて
飛び上がり、彼らのことを気づかって、
くちばしで枝を保持した。
象と亀をつかんで、多くの国を飛び回ったが
降りる場所を見出さなった。
彼は不滅なる最高の山ガンダマーダナに行き、
そこで苦行に専念している父のカシャパを見た。

ガルダは、山頂のように巨大で、
ふりあげられた梵杖(ブラフマダンダ)(呪詛)のようであり、
不可思議で認識されがたく、
一切の生類に恐怖をもたらす。
幻力(マーヤー)と精力をそなえ、
燃え上がる火神(アグニ)の化身のようで、
神や悪魔や羅刹に攻撃されず、
打ち負かされることもない。
山頂を断ち、
河川の水を干上がらせ、
世界を動揺させ、恐ろしく、死神さながらの姿であった。

カシャパ
「苦行者(苦行を成就したヴァーラキリヤ)たちよ、
ガルダの企ては生類の安寧のためである。
彼は偉大な仕事を追及している。
それ故、許してやって下さい。」

聖者(ヴァーラキリヤ)たちは枝を離れ、
苦行を求めて聖なる山ヒマーラヤに行った。

咥えていた木の枝をバラモンのいない場所で離そうと言うガルダ。
カシャパに教えられた
余人によっては心によってすら行けない山に行って
枝を離した。
その山の頂で象と亀を食べた。


(1由旬(yojana)
=約10kmから15km前後。
英語版ウィキだと12~15 km。
高さ60から90kmで
長さ120から180kmの象を片足で掴める大きさと力のガルダ。
いくらなんでも大きすぎる。

※古代インドでは度量衡が統一されていないので
厳密な距離換算はできない。

本書p.256では
”一由旬(距離の単位、八乃至九マイル)”とある。

1マイル = 1760 ヤード (yard)
=1609.344 メートル (metre) ≒1.61km

8マイル=12.88km。
9マイル=14.49km。

思考のような速さが
超高速であることの表現として登場。
現代科学で言うなら生体電流の速さ)


ガルダが速やかに山頂から飛び立つと
神々の間に危険を知らせる種々の前兆が起こった。

武装する神々。

インドラは自分の力に酔ってヴァーラキリヤを嘲笑し、
軽蔑してまたいだせいで
ヴァーラキリヤに恨まれインドラを脅かす大きな祭式を企てた。

「我々の苦行の果報により、
今、武勇と精力にかけてインドラの百倍ある、
思考のように速い、恐ろしい存在が生じますように。」

鳥たちのインドラ(王)の母ヴィナターはダクシャ(造物主の一人)の娘。
ヴィナターとカシャパの息子の一人が鳥たちのインドラ(王)たるガルダ。

アルナ(暁光)は不具であって太陽の前を行く。


(またインドラのせいか。
いろいろやらかすインドラ)

ガルダと神々の戦い。

鳥は翼で風を送ってほこりを立て、
世界を暗黒にし、
それを神々にふり注いだ。

千眼の神(インドラ)はヴァーユ(風神)に命じて
ほこりを吹き払わせた。

ガルダは神々の武器で攻撃されてもひるまない。

ガルダは八千百の口を作り出し
それらの口で川の水を飲んでから速やかに全速力でもどって来た。
川の水を火に注いで鎮火。
甘露の貯蔵所に入ろうとして別の小さな体をとった。

(自分で大きさを変えられる)

彼は甘露の前に
鋭い縁を持つ円盤(チャクラ)を見た。
それは鉄製で鋭利な刃を持ち
絶えず回転していた。
燃える火のように恐ろしく、
甘露を盗むものを切るべく
神々により巧妙に作られた
この上なく不気味な姿をした装置であった。
鳥はその隙間を見るや
それとともに回転した。
体を縮め、一瞬のうちに輻(や)の間を飛びぬけた。
円盤の後ろに、彼は甘露の番をしている二匹の最高の蛇を見た。
彼らのうちの一匹でも
誰かを見るならばその者はたちまち灰になってしまうのであった。
金翅鳥(スパルナ)(ガルダ)はすぐさま二匹の眼にほこりをかけ、
彼らを駆逐した。

(見るだけで殺す目を持つ蛇。
バジリスクの元ネタ?)

甘露を得たガルダ。
帰る途中でビシュヌに遭遇。
ナーラーヤナ(ビシュヌ)は彼の無欲の行為に満足して
願いごとをかなえてやると言った。
カルダはヴィシュヌの上にいたいと願った。
さらに甘露を飲まずとも不老不死でありたいと言った。
ビシュヌが二つの願いを承知した。
ガルダはヴィシュヌの願いをかなえるといった。
クリシュナ(ビシュヌ)は強力なガルダに、
乗り物となってくれと願った。
主は「上にとまっていなさい」と言って、彼を旗標とした。

(ヴィシュヌの上にいたらヴィシュヌが乗れないのでは?
上から何かをつりさげてそこに座るの?
ガルダが足でヴィシュヌを掴むの?

戦わなかったヴィシュヌ)

インドラは金剛杵(ヴァジュラ)でガルダを撃ったが
ガルダは笑って優雅な声でインドラに言った。

「その骨から金剛杵が作られた聖仙(ダディーチャ)と、金剛杵と、
あなたに、私は敬意を表する。
インドラよ。
この通り、私は一枚の羽根を捨てる。
だが、あなたはその端を見出すことはできないであろう。
実に、金剛杵にあたっても、私には全く苦痛は生じなかった。」

美しい羽根を見て千眼者インドラは
金翅鳥(スパルナ)に違いない、
この鳥は偉大だと考え
「私はあなたの無上なる力の窮極を知りたいと思う。
そして、あなたと永遠の友情を結びたい。最高の鳥よ。」

ガルダ
「私はあなたと友情を結ぶ」

全世界をひっくるめて疲れることなく一本の羽根で支えられると言うガルダ。

甘露を奪ったが飲むために誰かに与えないし
これをどこかに置いたらそれを奪うようインドラに言うガルダ。

インドラはガルダの願いをかなえると言ったので
強力な蛇たちがガルダの餌となるというガルダの願いはかなった。

クシャ草の上に甘露を置いたことで
ガルダの母は奴隷でなくなった。
蛇たちは承知した。
蛇たちが沐浴に行っているあいだに
インドラは甘露を奪って天界へ帰った。
甘露の置いてあった場所だというので
ダルバ草(クシャ草。鋭い葉を持つ)を舐めまわした。
蛇の舌は切れて二枚になった。
甘露と接触したのでダルバ草は清浄になった。


最高の蛇の長兄である竜王は大地の裂け目に入ってとどまった。
海に囲まれた大地の女神をすっかり抱きかかえて(取り巻いて)
頭で支えた。

梵天
「最高の竜よ。
汝シェーシャは、ダルマ神だ。
一人でこの大地を支えているのだから。
私やインドラ同様、無限(アナンタ)の体をもって大地すべてを抱きかかえて。」

威光ある強力なアナンタ竜(シェーシャ)は地底に住む。
梵天の命により一人で大地を支えつつ。
最高の神、聖なる梵天は、
その時アナンタに、ヴィナターの子である金翅鳥(スパルナ)を
友人として与えた。

(スピ系の地下に竜蛇人がいるという話の元ネタ?)


第一巻 55章
p.246
火神アグニはアルジュナに
最高の弓ガーンディーヴァと
無尽の矢を入れた二つの箙と
猿の旗標のついた戦車とを与えた。


第1巻 第56章 pp.249-250
”バーラタ(バラタ族の人々)の偉大な(マハット)誕生が
マハーバーラタであると言われる。
この語源解釈を知る者は、一切の罪悪から解放される。(三一)
聖者クリシュナ・ドゥヴァイパーヤナ(ヴィヤーサ)は、
三年の間、常に精励して、この最高の『マハーバーラタ』の物語を作った。(三二)
バラタ族の雄牛よ、法(ダルマ)・実利(アルタ)・享楽(カーマ)・解脱(モークシャ)に関して、
ここに存するものは他にもある。
しかし、ここに存しないものは、他のどこにも存しない。(三三) (第五十六章)”
(一・五六・三一~三三)
※読みやすいように引用者が改行した個所あり。


p.250から
大地(女神)の乳房である国土。


インドラがヴァス王に与えると言ったものは以下の通り。

神々に利用される、
空中を飛行するあの巨大な天車(ヴィマーナ)は
神々しく空中で水晶のように輝く。

しおれない蓮花の花輪であるヴァイジャヤンティーは
戦場において武器で傷つけられないようにできる。
それは汝(ヴァス王ウパリチャラ)の標識(しるし)となるであろう。
インドラの花輪として知れわたった、幸運をもたらす、
比類なき偉大な標識に。

修養ある人々を守護する竹製の竿。

一年たった時に、シャクラ(インドラ)を供養するために王は
その竿を地面に植え込ませた。

(インドラが死んだわけではないよね?)


魚(梵天の呪詛で魚にされた天女アドリカー)が
鷹の足から落ちたヴァスの精液を飲んだことで生まれたヴァスの子
彼女(魚)の胎から男女の双子が引き出された。
男の方はマツヤ(魚)という名の、敬虔で真実を守る王となった。

その天女は呪詛から解放された。
梵天が、人間の双子を生めば呪詛から解放されると言われていた。

女児の方は猟師に与えられ、
サティヤヴァティーと名づけられた。

ヴァスがインドラに贈られた水晶の天車(ヴィマーナ)に乗って
空中を飛行すると、
ガンダルヴァ(半神の一種)や天女(アプサラス)たちがこの偉大な王を崇拝した。
彼はウパリチャラ(上方を行く者)という名で知られるようになった。

p.257から
四ヴェーダと第五のヴェーダ『マハーバーラタ』

無量の輝きを有する強力で誉れ高い、
シャンタヌの息子ビーシュマも、
ヴァスの精液(ヴァス神群の一部)から、
ガンガー(ガンジス)女神の胎に生まれた。

勇士カルナは太陽神(スーリヤ)と処女クンティーの間に生まれた。
カルナは生まれつき鎧を着け、
その顔は耳環で輝いていた。

激しい苦行を行なう大仙バラドゥヴァージャの精液が
枡(ドローニー)に落ちて成長し、
それからドローナが生まれた。

ガウタマ(ゴータマの息子)シャラドヴァットから、
葦(シャラ)の束〔に落ちた精液〕により、
強力なクリパとクリピーという双子が生まれた。

彼女(クリピー)とドローナとの間に
勇士アシュヴァッターマンが生まれた。

祭式の最中、火の化身のように輝くドリシタデュムナが、
弓とともに、聖火から生まれた。
この強力な勇士はドローナを殺すことになる。

栄光に満ちた最高の勇士ダナンジャヤ(三男のアルジュナ)はインドラから生まれた。

シカンディンはドルパダから女児として生まれたが
後に男児となった。
夜叉(ヤクシャ)のストゥーナが好意から彼女を男に変えたのである。



64章
p.265から
チトララタの森(ガンダルヴァのチトララタに作られた、クベーラ神の森)

美しい腰つきのメーナカー

風が、月のような彼女の衣服を奪った。

(インド神話では女性は胸ではなく腰や尻重視なのか?
女性関係の表現で月が用いられる)

すべて(サルヴァ)を馴らす(ダマナ)からサルヴァダマナと呼ばれる者
(ドゥフシャンタの息子)は
手には車輪(王者の標識)の印がついていた。

p.280から
美しい尻の女

心中に存する、行為の証人である
知田者(クシェートラジュニャ)(真我)が
その人に満足する時、
ヴィヴァスヴァットの息子ヤマは彼の犯した罪〔だけ〕を取って行きます。
しかし知田者が邪悪な人に満足しない時は、
ヤマはその罪を犯した悪人を連れて行くのです。
自分で自分をおとして、別様に見せるならば、
神々は彼に好意的でなく、
真我(アートマン)も彼の利益をもたらしません。


クベーラ(富の神、毘沙門天)
ヤマ(閻魔)


p.290から 70章
マヌ(人間の祖)の十人の強力な子供たちの一人が
イラー(マヌの娘)。
イラーに聡明なプルーラヴァスが生まれた。
彼女は彼の母であるとともに父でもあると伝えられている。

(イラーは両性具有?
『マギ』のイル・イラー(父と呼ばれているけど)の元ネタの一つ?)


誉れあるプルーラヴァスは海上にある十三の大陸を獲得し
人間でありながら天人たちに囲まれていた。
このプルーラヴァスはその力に酔い痴れ、
バラモンたちと戦い、
彼らが抗議したにもかかわらず、その宝物を奪った。
そこでサナトクマーラ(梵天の四名の息子の一人)
梵界から降りて来て、〔彼の非を〕指摘したが、
彼はそれを受け入れなかった。
そこで大仙たちは怒り、彼を呪った。
そこで貪欲にとらわれ慢心して思慮を失った王は
即座に破滅した。

帝王ヤヤーティの老いを引き受けたのがプール。
プールに老いを転送した。
王はプールの若さにより青春を取りもどした。
プールの家系は世にパウラヴァ(プールの家系)と呼ばれるようになろう。
ヤヤーティという虎のような王は
プールを王位につけて
長い期間が過ぎた後、
時間(カーラ)の法(ダルマ)に従った(死んだ)。

聖者(カヴィ)ウシャナスは蘇生の術が使える。


p.337から
ヤヤーティが神々の王の住む神聖な世界を離れて落下していた時、
最高の王仙であるアシタカが彼を見た。
その正規の既定の守護者である王仙アシタカ。

(もののけ姫のアシタカの由来?)


p.341 第91章

ヴァス神群は八体の神よりなる。
我々(ヴァス神群)は八分の一の精液を寄付しよう。
その精液からあなた(ガンガー)と彼(シャンタヌ)とが望む息子(ビーシュマ)が生まれるであろう。

(ガンガー
ガンジス川の女神。
シャンタヌ王との間に息子ビーシュマを産む。


ビーシュマ(恐るべきもの)
(デーヴァヴラタ)
シャンタヌ王とガンガー女神の息子。
パーンドゥとドリタラーシトラの伯父。



p.348から
ダクシャの娘に、スラビーという誇り高い女神がいて
世界に恩恵をもたらすために
カシャパとの間に
すべての願望をかなえる最高の牝牛(如意牛)を生みました。

プリトゥ(火神アグニ)をはじめとするヴァス神たち。

ディヤウス(ヴァス神群の一)。

シャンタヌ王は時間(カーラ)の法(ダルマ)に従った(死んだ)。

(カーラは死神でもある)

p.362から
すべての王はあらゆる方角からビーシュマを取り囲んで矢の雨を注いだ。
ビーシュマは矢を射返すことで矢の雨を防ぎ
すべての王たちに三本ずつの矢を射返した。

(三本の矢)

ガンガーの息子(ビーシュマ)は傷一つなかった。

ヴィチトラヴィーリヤは二人の娘、アンビカーとアンバーリカーの手をとって
愛のとりこになった。
彼女らは背が高く、浅黒く(美しい色とされる)、
黒い巻き毛で、赤く長い爪をし、
その尻と乳房は豊かだった。

(乳房が豊かも女性の良い点らしい。
浅黒い=美しい色 なのが重要)


p.368から
田地(クシェートラ)(夫人)に息子を作らせるべきです。

黒い女(カーリー)(サティヤヴァティー)

アンビカーは聖仙ヴィヤーサはアンビカーの床に入った。
王妃は、クリシュナ(ヴィヤーサ)の赤褐色の編髪や燃えるような両眼や
茶色の髭を見て、眼をつぶってしまった。
生まれる子供は百人の息子ができるでしょう。
しかし母親の過失で盲目となるでしょう。

アンバーリカーは醜いヴィヤーサを見て蒼白(パーンドゥ)となったから、
あなたから生まれる息子(パーンドゥ)は蒼白になるであろう。

(これで白人だと曲解する人がいそう)


無実の大苦行者マーンダヴィヤなる高名なバラモンは
死刑執行人により槍の上にのせられた(串刺しの刑に処せられた)。
槍に串刺しにされた徳性ある梵仙は何も食べないのに、
長い時が過ぎても死ななかった。
槍は端のところで槍を切った。
聖者は槍を体の中に入れたままで遊行した。
このような苦行により彼は余人によっては得られがたい諸世界(天界)を獲得した。
以来彼は世にアニー(槍の先)マーンダヴィヤと呼ばれるようになった。

(槍で死なない者)

この真理を知るバラモンはダルマ(正義の神)の住居に行き
座に座っているダルマを見て非難した。
私は知らないでどんな悪い行為を行なったのかと。

ダルマは
小鳥の尾に草の茎を突き刺したせいだと答えた。

マーンダヴィヤ
「私の罪はわずかなのに、あなたは重い罰を与えた。
ダルマよ、そこであなたは人間となり、
召使(シュードラ)の胎に生まれるであろう。
今日、私は、世間において法に関する応報が生ずる〔年齢〕制限を設定する。
十四歳までは、罪を犯しても罪とならない。
それ以上は、罪を犯したら必ずや罪となる。」

(マーンダヴィヤがダルマ神より強い。
14歳までは免罪される規定)

ダルマは聖仙に呪われてヴィドゥラの姿をとり
召使の胎に生まれた。

クルの国土(クシェートラ)

プリターはドゥルヴァーサスというバラモンを接待した。
恐ろしく気難しい男であるドゥルヴァーサスを満足させた。
聖者は窮迫時の法を考慮して
〔神を呼ぶ〕魔術と結びつく呪句(マントラ)をプリターに授けて
次のように告げた。

お前がこの呪句を用いて任意の神を呼び出せば、
その間の恩寵により、
お前に息子が生まれるであろう。」

まだ処女(むすめ)であった彼女は好奇心にかられて太陽神を呼び出した。
世界を栄えさせる太陽がやって来たのを見た。
太陽は彼女に子を授けた。
彼女は一切の武士のうちで最高の英雄を生んだ。
それは甲冑を身につけた栄光ある神の子で、
輝きに満ちていた。
生まれた息子は生まれつき甲冑を身につけ、
その顔は耳環で輝いていた。
彼はカルナという名で、全世界に知られるようになった。
太陽神は彼女を再び処女にもどしてやった。

(出産したら処女膜が破れているがゆえに処女ではないという意味か、
性行為したから処女でなくなったという意味かわからないな。
性行為なしで孕んだら処女懐胎)


クンティー(プリター)は神族を恐れ、その不行跡を隠すために、
瑞相をそなえたその子供を水に投じた。

(何かに乗せて流したのではないのか)

その時、ラーダーの誉れ高い夫であるスータ(御者、アディラタのこと)が
水に投じられた子供を拾い、
妻とともに自分の子として育てた。
二人は、
この子は財宝(ヴァス)(耳環、甲冑)とともに生まれたから、
ヴァスシェーナと名づけた。
ヴァスシェーナ(カルナ)は成長して強力な男となり
すべての武器に秀でたものとなった。
背中が熱くなるまで太陽に仕えた。
この約束に忠実な気高い勇士が祈祷を唱えている間、
彼はいかなるものでもバラモンたちに布施した。
生類を栄えさせる、栄光に満ちたインドラは
彼に乞うためにバラモンとなって耳環と甲冑を要求した。
カルナは困惑したが、自分の体から血のしたたる甲冑を切り取り、
また耳環を切って、合掌して与えた。
インドラは驚嘆し、彼に槍を与えて告げた。

「神であろうと阿修羅(アスラ)、人間、ガンダルヴァ(半神の一種)、
蛇、羅刹であろうと、それに向けてお前がこれを投げれば、
その者は傷ついて死ぬであろう。」

以前は彼の名はヴァスシェーナであった。
しかし、それ以来、カルナはその行為により、
ヴァイカルタナ
(「みごとに切り離したもの」。
しかし、太陽(ヴィカルタナ)の息子であるから
こう呼ばれる)と呼ばれるようになった。


パーンドゥは獅子のような胸と
象のような肩を持ち、
雄牛のような眼をし
虎のように勇猛で思慮深い。


p.388から
ガーンダーリーは二年間も腹に宿していた、
鉄の玉のように堅い肉塊を生んだ。
彼女はそれを捨てようとした。
ヴィヤーサは
ギー(バター状の乳製品)に満ちた百の瓶を準備せよと言い、
冷たい水をこの玉に注ぐよう言う。

水を注ぐとその玉は百個(実は百一)に分かれた。
それぞれの胎児は親指の関節ほどの大きさだった。
百一の肉塊は順当に、時が経つにつれて次第に大きくなった。
それらを瓶の中に入れた。


バラモンたちや聡明なヴィドゥラは言った。

「ドゥルヨーダナは明らかに一族を滅ぼします。
彼を捨てれば平安ですが、
育てれば大いなる災いとなります。
あなたには九十九人の息子がいます。
一人を捨てて世界と一族の安寧を計りなさい。
『一族のために一人を捨てよ。
村落のために一族を捨てよ。
地方のために村落を捨てよ。
自己(アートマン)のために大地を捨てよ』と申しますから。」

ヴィドゥラとすべてのバラモンたちにそう言われても
息子に愛着する王はそれに従わなかった。

勇猛な戦士である百人の息子と
ドゥフシャラーという一人娘が生まれた。

庶民(ヴァイシャ)の女とドリタラーシトラの間に混合種姓ではあるが
誉れ高く聡明であるユユツが生まれた。

(4 神話学からみる『バーフバリ』2
https://kangaeruhito.jp/article/5818
”ドゥルヨーダナが生まれると、ドリタラーシュトラ王は顧問らを集め、先に生まれたユディシュティラが王国の第一継承者であることに異論はないが、ドゥルヨーダナは次の王になるか、聞きました。するとジャッカルなどが唸り、恐ろしい前兆が生じました。王弟ヴィドゥラがその子を捨てるよう進言しましたが、ドリタラーシュトラは息子に愛着して従いませんでした。(第1巻第107章第27-33詩節)

『マハーバーラタ』では、ドゥルヨーダナが父王に「ユディシュティラから息子、さらにその息子に王位が受け継がれる」と不満を漏らします(第1巻第129章第15詩節)。

ドリタラーシュトラ王は、弟の言葉を勘違いして、自分の息子ドゥルヨーダナが婿選び式(スヴァヤンヴァラ)で王女ドラウパディーを妻に得たと考えて喜びました。さらにドリタラーシュトラはそのドラウパディーに、多くの装飾品を与えるよう命じています(第1巻第192章第19-20詩節)。

ドリタラーシュトラは息子ドゥルヨーダナにそそのかされ、『マハーバーラタ』の大戦争の原因となる運命の骰子賭博を行うよう命令します。この骰子賭博でいかさまが行われ、賭けの対象にされたドラウパディーがひどい辱めを受けたことが、後の大戦争の原因となったのです。

クンティーの発した言葉はダルマ「法」とされます。五兄弟が婿選び式(スヴァヤンヴァラ)でドラウパディーを獲得して帰宅すると、クンティーはそれを見ずに「お前たちで分けなさい」と言ってしまいました。お布施の食糧と勘違いしたのです。しかしながら母の言葉は絶対とされます。そこでユディシュティラは「母がそのように言いました」としてドラウパディーを兄弟で妻として共有することにしました(第1巻第182章)。

『マハーバーラタ』では、ドラウパディーの一妻多夫婚は「クンティーの虚偽を免れるため」と説明されます(第1巻第187章第28-30詩節)。

アイルランドには、王権と女神との深いつながりを示す神話が豊富に残されています。そこでは、王権のあらわれである女神は大地そのものです。老い衰えた王の悪政によって大地が豊穣を失った時には、女神は醜い老婆の姿で現れ、若い力ある王によって大地が豊穣を取り戻すと、女神は絶世の美女となります。王はこの女神と結婚することによって、初めて王たる資格を真に得ます。そのため、王妃は女神と同一視される存在でした。
 ケルトの神話によると、人間の王エオホズ・アイレヴがアイルランドの王位に就いた時、彼には妻がいなかったので誰も税を払おうとしなかった。この王はアイルランド一の美女エーディンを探し出して結婚することで、ようやく王として認められた、とされています。

 ダーレ王には、ルギドという同じ名の五人の息子がいた。彼らのうち、黄金に輝く小鹿を得た者が王位を継ぐという予言がなされた。ある時五人の王子たちは従者を連れて、馬を駆って出かけた。小鹿を見つけて追っているうちに、濃い霧が出てきて、王子たちは従者と引き離された。ついにルギド・ライグデが鹿を捕らえて殺した。大雪が降ってきたので、王子の一人が避難場所を探しに行った。彼は火が焚かれ、食べ物とビールが豊富に用意された家を見つけた。そこには一人の醜い老婆がいた。彼女は、もし自分と床を共にするならば、ベッドを貸そうと言った。王子は拒んだ。他の王子たちも、次々とその家に行ったが、誰もそこで夜を過ごさなかった。最後にルギド・ライグデが家に入り、老婆についてベッドに行った。すると驚くべきことに、老婆の顔は五月の朝の太陽のように輝き、芳香にあふれていた。ルギドは彼女を抱きしめた。彼女は言った、「私は王権です。あなたはアイルランドの王位を得るでしょう」。(A. H. Krappe, “The Sovereignty of Erin” American Journal of Philology 63 (1942): 444-454.)

 インド神話にも同様の思想があり、ラクシュミー(シュリー)という幸運と王権の女神は、多くの文献で王の妻とみなされています。
王妃を王権女神の体現であるとみなす観念は、神話の中だけに見られる過去の遺物では決してなく、現代のインドにも連綿と生き残っているようです。そのことを示すと思われる一つの記事を紹介しましょう。2003年6月8日付けの朝日新聞(朝刊)の、短い記事です。

「この国は、独身の(カラム)大統領と(バジパイ)首相が統治している。ヒンドゥー教の書物によると、これは非常に縁起が悪い。だから熱波と干ばつが広がっているのだ」/インド中部、マドヤプラデシュ州のシン州首相が選挙演説で語った、とタイムズ・オブ・インディア紙が報道。同州首相は国政では野党の国民会議派に所属する。

 指導者には配偶者=王権の女神の化身が必要であり、それが不在であれば天変地異が起こるという観念が、直接的に言い表されています。


ハーモニーのガブリエル・エーディンの元ネタだろう。



ある日パーンドゥ王は鹿の群の長が雌と交尾しているのを見た。
パーンドゥは雌雄の鹿を射た。
雄鹿は聖仙であり鹿の姿で妻と交わっていた。
彼は雌鹿と交わりながら即座に倒れた。

雄鹿(聖仙)
「私が交尾を終えるまで待つべきであった。

男女に残酷な行為をしたあなたも、
自制を失って愛欲に迷った時に、
私と同じように死ぬことになるであろう。
私はキンダマという無比の苦行を積んだ隠者(ムニ)である。」


(変身しているとはいえ、
普通に人間以外の生き物と交わっているのって
現代ほど人間とそれ以外の生き物を区別していなかったのだろう。
鹿は神聖っぽいし)


死王
(死王という表現が登場。おそらくヤマ。それかカーラ)



不滅のダルマ(正義の神)に供物をささげてから
クンティーは呪句を正しく唱えた。
美しい尻の女はヨーガの体をとったダルマと交わって
一切の生類の最高者である息子を得た。
それは月の出ている(白月の)インドラの日の第八の刻(ムフールタ)であるアビジトの、
昼、太陽が中天に昇った、
神聖にして崇められる日のことであった。
長子ユディシティラである。

風神(ヴァーユ)を呼んだ。
狼腹(ヴリコーダラ)(ビーマ)は生まれるやいなや奇蹟が起こった。
膝で眠っているビーマを忘れて立ち上がったクンティー。
すると金剛のように堅固な童子は山の上に落ちたが
ビーマの体は岩を粉微塵にしてしまった。

天命は時間(カーラ)と結びついた運命により得られる。

アディティ(アーディティヤ神群の母)

インドラよりアルジュナ誕生。



弓のヴェーダ(兵学)、兵法の師クリパ

バラドゥヴァージャは天女の裸体(風が衣服を運び去った)を見て精液がほとばしり出た。
バラドゥヴァージャの精液を入れた枡の中でドローナが生まれた。

クリピーは火供(アグニホートラ)と法(ダルマ)と自制に専念し、
アシュヴァッターマンという息子を得た。
生まれるやいなや神馬ウッチャイヒシュラヴァスのような叫び声をあげた。
それを聞いて、
空中にいる姿なき存在が告げた。
「彼の叫び声(スターマ)は、いななく馬(アシュヴァ)のそれのように諸方に達したから、
それ故、この子はアシュヴァッターマンという名になるであろう。」


最高のバラモンであるドローナのもとで
ヴリシュニ族、アンダカ族、その他の国々の王たち、
パーンドゥの息子たち、
御者(スータ)の子カルナが学んだ。
カルナは激しい敵愾心をもってアルジュナと張り合った。
彼はドゥルヨーダナを後ろ楯として、
パーンダヴァ(五王子)を軽蔑した。

p.426 1巻 124章から
御前試合

アルジュナは
アーグネーヤ(「火神の」という意)から火を、
ヴァールナ(「水天の」)から水を、
ヴァーヤヴィヤ(「風神の」)から風を、
パールジャニヤ(「雨神の」)から雨を創り出した。
バウマ(「地の」)により地底に入り、
パールヴァタ(「山の」)により山を創り出した。
アンタルダーナ(「消失させる」)という武器により
それは再び消失した。
アルジュナは瞬時に高く聳えたかと思うと、
次の瞬間には身をちぢめ、瞬時に戦車の中央に立ち、
次の瞬間には大地に飛び下りた。

(とんでもないことができるアルジュナ。
体の大きさを変えられる?)

カルナの登場

勇士カルナは生まれつき身につけた甲冑をつけ、
その顔は耳環で輝いていた。
カルナは弓を持ち、
剣を佩(お)び、
まるで歩く山のようであった。
実はカルナはプリター(クンティー)が処女のままで生んだ子であるが、
広い(プリトゥ)名声と
大きな(プリトゥ)眼をしていた。
この英雄は、激しく燃える太陽の部分(息子)である。

(太陽神と交わったのに処女のまま?
物理的交わりではないのか?
設定がイエスと被る)

その力と勇猛さは、
獅子や雄牛や巨象のようであった。そして、
光輝と美と輝きにかけて
太陽と月と火のようであった。

(日月要素)

その若者は黄金の棕櫚のように背が高く、
獅子のように強健な体をしていた。
その栄光ある太陽の息子は数えきれない美質をそなえていた。

太陽の息子は雄弁に、
雷雲のように力強い声で、
お互いに兄弟であるとは知らずに、
弟のアルジュナに告げた。

「プリターの息子(アルジュナ)よ、
観衆の前でお前がどのような業(わざ)を行なおうとも、
俺はそれよりもみごとにやるであろう。驚ろくなよ。」

常に戦いを好む強力なカルナは、アルジュナの行なった技を披露した。
ドゥルヨーダナは弟たちとともにカルナを抱擁して言った。

「勇士よ、よくぞ来た。
誇りをもたらす者よ、
よいところにやって来た。
私はクルの王国とを、
好きなように享受するがよい。」

カルナ
「私には他のものは何もいりません。
あなたと友になることを選びます。
私はアルジュナと一騎討ちをしたいのです。」


アルジュナ
「カルナよ、お前は私に殺されて、
招待されないのに闖入してしゃべる者たちのいる世界へ堕ちるであろう。」

カルナ
「この競技場は万人に共有のものだ。
アルジュナよ、どうしてお前のものなのだ。

矢によって語れ。
今こそ、師の見ているところで、
矢によってお前の首を断ち切ってやる。」

(これがフラグとか伏線とか言われるものである)

虹(インドラの武器)インドラを従者とし、
鶴(バラーカ)(白色)の列で笑うかのような雲が天空をおおった。

インドラが〔息子への〕愛情から競技場を見下していると見てとり、
太陽の方もそばに近づいた雲を取り除いた。
アルジュナは雲の陰に隠されて見え〔がたくなり〕、
一方カルナは日光に取り囲まれて認められた。

クンティーは真相を知って失神した。

クリパが
カルナに、
属する系図について述べよ、
それを知ってからアルジュナは汝(カルナ)と戦うか否かを決めるであろう、と言った。
カルナは恥ずかしさでうつ向いた。

ドゥルヨーダナ
「もしアルジュナが王族でない者と戦いたくないといなら、
私はカルナをアンガ国の王位につけます。」

カルナはアンガ国の王位に即位した。

スヨーダナ(ドゥルヨーダナ)はカルナに
「私は永遠の友情を望む」と告げた。
カルナは承知し二人は抱きあって最高の喜びを味わった。

(露骨なアルジュナによるカルナへの身分差別)

ビーマセーナはカルナを見て
「御者(スータ)(アディラタ)の息子だ」と結論して笑って言った。
「御者の息子よ、
お前はアルジュナと戦って殺されるに値しない。
さっさと一族に似合いの鞭を持つがよい。
最低の奴め、お前はアンガの王位はふさわしくない。
犬が祭火のそばにある供物を食べるにふさわしくないように。」

ドゥルヨーダナは怒りのあまり飛び上がった。
ドゥルヨーダナ
「狼腹よ、そのようなことをほざいてはならぬ。
王族(クシャトリヤ)にとっては力が最も重要である。

英雄と河川の出自(源流)は知りがたいという。
火は水より生じて動不動のもの(全世界)を満たす。




原典訳第二巻(これは翻訳書の巻数)


p.21から
自由に姿を変えられる羅刹女ヒディンバー(ヒディンバの妹)
「ビーマセーナは浅黒く、
偉丈夫で、
獅子のような肩をして、
光輝いている。
巻貝のような頸をし
(頸に三本の筋がある)、
蓮のような眼をしている。
私の夫にふさわしい人だ。」

(浅黒い肌は善)

ビーマとヒディンバーの子がガトートカチャ。
瓶(ガタ)のようにてかてかしている(ウトカチャ)が由来。
ガトートカチャは多くの眼を持ち、
大きな口をし、
その耳は恐ろしく尖っており、
恐ろしい姿をして、
真っ赤な唇と鋭い牙を持ち、
大力であり、
輝く(禿頭の)息子であり、
将来の勇士であり
最高の羅刹。
ガトートカチャは偉大なインドラによって、
無比の力を持つ偉大なカルナを滅ぼすために、
その槍(シャクティ)を奪う目的で創造されたのである。


p.37から
バカという羅刹は強力で
この地方と都市の支配者。
邪悪な食人鬼で人間の肉を食べる。
強力な阿修羅(アスラ)の王で、
羅刹の力をそなえ、
常にこの地方と都市と国土を守っている。

バカはビーマが二つに折った。

アスラの王=アフラ・マヅダが敵なのは
バラモン教がデーヴァ側だから。

このバカはゾロアスター教の支配層がモデルでは?

羅刹=ゾロアスター教徒などバラモン・ヒンドゥー教以外の信者?)


p.48から
ラーマ(パラシュラーマ)がドローナに
武器の使用法とそれを撤回する方法を教える。
ドローナはパラシュラーマから最も貴重な兵器ブラフマ・アストラを授かって大いに喜んだ。
ドローナはそれ以来、人間のうちの最強者となった。

(ブラフマーストラ)

ドローナは最高のヴェーダ学者であり
ブラフマ・アストラ(梵天の武器)に通じた第一人者です。

ドルパダ王はドローナを殺す息子を念じつつ、
祭式が成就するように、すべてを奉げた。

ヤージャが浄められた供物を火に投じると、
火中から神のような童子が立ち上がった。
炎の色をし、
恐ろしい姿をとり、
冠をつけ、
最上の甲冑をつけ、
剣を持ち、
弓矢を手にし、
何度も雄叫びをあげた。
すばらしい戦車に乗って出発した。
このドルパダの息子は
大胆(ドリシタ)であり
非常に果敢であるから、
正義であり、
光輝(デュト)から生まれたから
ドリシタデュムナと名づけられた。

パーンチャーラの王女が祭壇の中から立ち上がった。
彼女は祭壇のような〔くびれた〕胴を持ち、魅力的であった。
色浅黒く(美しい色とされる)、
蓮弁のような眼をし、
髪は黒くカールしていた。
その美しい尻の女の子は
黒い色(クリシュナ)をしていたので
クリシュナーと名づけられた。

(くびれ、浅黒い肌は善。
インド神話は胸より尻らしい)

ドルパダ王の双子。

ドローナがドリシタデュムナに武術を指南したのは
将来の運命が避けられないものと考え、
むしろ自己の名声を大切にしたから。


p.60から
怒ったアルジュナは燃える武器アーグネーヤ(「火神の」の意味)を
ガンダルヴァに向けて放った。
ガンダルヴァは戦車を失い、
武器の光輝によって失神した。
降参したこのガンダルヴァは
以前の名を捨て、
アンガーラパルナであることをやめ、
最高の極彩色の戦車は武器の火によって焼かれたことから
チトララタ(「極彩色の戦車を有する」)から
ダグダラタ(「その戦車が燃やされた」)という名になった。
ガンダルヴァの術を苦行により得た。
それを生命の恩人である偉大な方にさし上げるという言うガンダルヴァ。
これはチャクシュシー(「天眼通」のようなもの)という術で
マヌがソーマ(幻覚作用のある植物の汁を神格化したもの)に与えたもの。

この術の伝授と引き換えにアーグネーヤを渡すアルジュナ。


p.68前後

ガーンダルヴァ婚(自由恋愛による結婚)


(彼女を見た男に対して
愛神(カーマ)は鋭い矢で貫くことをやめようとしないほどの美女
(太陽神(サヴィトリ)の娘タパティ-)に対しての褒め言葉として)
バナナの幹のような腿をした女よ
大きな尻の
大きな眼の


p.76(もういちいち~からはやめようかな)
ヴァシシタの乳牛は怒りに燃える体をして、
真昼の太陽にように輝いた。
尾からおびただしい燠火(おきび)の雨を幾度も発しながら。
彼女は怒り狂い、
その尾から
パフラヴァ族を、
糞からシャバラ族とシャカ族を、
尿からヤヴァナ族を放出した。
〔口から出す〕泡から
プンドラ族、キラータ族、
ドラミダ族、シンハラ族、
バルバラ族、ダラダ族、
ダラダ族、ムレーッチャ族を放出した。
それら創り出された種々の蛮族の群は
様々な甲冑を身に着け、様々な武器を持ち、
激昂して、ヴィシュヴァーミトラ(カウシカ=「クシカの息子」)が見てる前で
その大軍を蹴散らした。
全滅させた。

苦行(タパス。熱力)こそが最高の力である。

(シャカ族が糞から出すのは仏教への嫌がらせ?
苦行主義のバラモン教。
苦行主義を否定し
苦行主義と快楽主義の中道を説いたのが仏教)


p.81あたり
ヴァシシタは自殺しようとさまざまな方法を試みるがすべて失敗。
焼身自殺をしようとしても火は焼かず、
投身自殺をしようとしても頭にぶつかった岩石は綿の山のようになるなど死ねない。

十二年の間、胎内でヴァーダを朗誦している子(ヴァシシタの息子シャクティから生まれた胎児)。

(長年胎内にいるワイナミョイネンを想起)

子孫がいたので死ぬことを思いとどまった最高の聖仙ヴァシシタ。

p.87から
百年の間、腿の中に入っていた胎児。
腿から生まれた(アウルヴァ)はブリグ族の聖者。

(ゼウスが自らの太ももの中にバッカス(ディオニュソス)を縫い込んだ話の元ネタ?
ギリシャ神話とインド神話は相互影響してそう。
ゼウスはバッカスを縫い込んでいた太ももからバッカスを取りだして、
セメレの姉夫婦にバッカスを育てるようにいう


全世界を滅ぼそうとするアウルヴ
「祖霊たちよ、あの時、私は怒って全世界を滅ぼすという誓いを立てましたが、
それを偽りにすることはできません。」

祖霊たち
「世界を滅ぼそうとする火を、
どうか水に放ってもらいたい。
世界は水に基づくというから。」

アウルヴァが火を海中に放った。
火は海中で水を食べた。
ヴェーダを知る人々は
それが大きな馬の頭となり、
海中で口から火を吐き、
水を飲んでいることを知っている。


p.121から
古伝説(プラーナ)において、
ガウタマ姓のジャティラーという女性は
七仙(サプタリシ)(マリーチャ、アトリ等、
著名な七人の聖仙。
北斗七星を指すとされる)

と関係を持ったとされます。

かつて神々は、ナイミシャの森において祭祀を行なった。
その時、
ヴィヴァスヴァット(太陽神)の息子ヤマ(閻魔、死の神)が犠牲獣を殺す役を勤めた。
それから、ヤマは潔斎を行なって、
何も生き物を殺さなくなった。
そこで生類は、時が来ても死なず、
死から解放され、
その数が増大した。
そこで、
インドラ(帝釈天)、ヴァルナ(水天)、
クベーラ(毘沙門天)、サーディヤ神群、
ルドラ神群、ヴァス神群、
アシュヴィン双神、
及びその他の神々は、
世界の創造者である造物主(プラジャーパティ)(梵天、ブラフマー)のもとに集まった。
そこで彼らはこぞって、世界の主に告げた。

「我々は人口増加をひどく恐れています。
その危険を恐れ、
幸福を願い、
みなしてあなたに救いを求めに来ました。」

梵天
「あなた方はすべて不死であるのに、
どうして人間を恐れるのか。
決して人間を恐れることはない。」

神々
「人間(死すべきもの)が不死となったので、
〔我々と〕何の相違もありません。
我々はこの平等を恐れて、
相違を求めてここに来たのです。」

梵天
「祭祀のためにヤマは忙しい。
であるからして人間は死なないのである。
彼が専念してすべての勤めを終えれば、
人間の死ぬ時が来るであろう。
あなた方の力にかりたてられて、
ヤマの体は強力になり、それは臨終の時に、
人間の死をもたらすだろう。
人間における力はなくなるであろう(異本に基づくも疑問)。」

(アスクレピオスがゼウスに殺されたように
ヤマがインドラに殺されることがなくてよかった。
マハーバーラタの
ヴィヴァスヴァット(太陽神)の息子ヤマ(閻魔、死の神)が生き物を殺さなくなったので
生き物が死ななくなり数が増えてしまい
神々は人口増加を恐れて梵天に救いを求めたら
梵天は「祭祀でヤマは忙しいから人間は死なないのだが
彼がすべての勤めを終えれば人間の死ぬときが来るであろう」と答えた
というこの記述が
FGOでアスクレピオスにヤマが入る元ネタの個所の一つだろう。



p.154
竜(ナーガ)(蛇)によって輝くボーガヴァティー(地底の都市)。

(地底人説の元ネタだろう)


p.161から
風を食べる
=断食する

(霞を食べるではなく風)

地中に住む竜(蛇)

火供(アグニホートラ)

ヤマの世界に送る

ヴァシャット(神に供物を捧げる時に唱える文句)

マハーデーヴァ神(シヴァ)

月神(チャンドラ)

太陽神(アーディティヤ)

最高の神(パラメーシテイン)(ヴィシュヌ)

ブダ神(水星)(原文疑問)


ヴィシュヴァカルマン(毘首羯磨、一切造者)が
天女を創造した。
彼女に何千万という宝物を体に入れた。
彼女はシュリー(美の女神、吉祥天)の化身のようであり、
諸々の宝の
部分(ティラ)を少しずつ集めて造られたから
梵天は彼女をティローッタマーと名づけた。

ティローッタマーは神々の集団を右まわりにまわって〔敬礼した〕。
尊い神マヘーシュヴァラ(大自在天、シヴァ)は
南側で東方を向いて座っていた。
神々は北側に座っていた。
聖仙たちはいたるところに座っていた。
ティローッタマーが神々の集団を右まわりにまわっていた時、
インドラと聖なる神スターヌ(シヴァ)とは平静さを保っていた。
しかしティローッタマーが〔右〕脇を通過した時、
シヴァ神は見たくてたまらなくなり、
彼の南側に、睫を曲げた別の顔が生じた。
彼女が彼の背後をまわっていた時、
彼の西側に顔が生じた。
北側を通過した時、北側に顔が生じた。

大インドラにも側面と背面と前面に
赤い大きな千の眼がいたるところに生じた。
このようにしてシヴァは四面となり
インドラは千眼を持つものとなった。

(赤い目は善らしい。
インドラも千の目を持つ)

p.174
アルジュナが灌水のためにガンガーに降りて行った。
竜王の娘ウルーピーがアルジュナを愛して水中に引き入れた。
アルジュナはカウラヴィヤ竜の宮殿で見事に設置された聖火を見た
アルジュナはそこで火の儀式を行なった。

(竜宮城の元ネタの一つ?
竜蛇は地下や川や海に住む。)

p.181
百と千と一切とはすべて無尽を表わす言葉である。

p.197
大きくて茶色の目をした誉れ高いバドラー(スバドラー)。
満月のような顔のバドラー

(スバドラー
ヤドゥ族の長ヴァスデーヴァの娘。
バララーマとクリシュナの妹。
夫アルジュナとの間にアビマニユをもうける。

満月のようなは褒め言葉らしい)

p.201
アディティがアーディトヤ神群を産んだように
パーンチャーラの王女はこれら五人の勇士たちを産んだ。

(アーディトヤ神群の母がアディティ。
ウパニシャッドでアディティ=死=飢え。





Âdityas
https://en.wikipedia.org/wiki/%C3%82dityas
”the offspring of the goddess Aditi and her husband the sage Kashyapa.[1] The name, Aditya, in the singular, is taken to refer to the Sun God, Surya.

The Rig Veda mentions 7 Adityas, along with Martanda, who is considered as the eighth Aditya.

In the Rigveda, the Âdityas are the seven celestial deities, sons of Âditi,

Varuna
Mitra
Surya
Chandra
Kamadeva
Agni
Indra

The eighth Âditya (Mārtanda) was rejected by Aditi, thus leaving only seven sons.
In the Yajurveda (Taittirīya Samhita), their number is given as eight, and the last one is believed to be Vivasvān. ”





沖田瑞穂 神話学 『怖い女』発売中@amrtamanthana
7月
ケルト神話のダナとインド神話のアディティって似てる。ダナの末裔がダーナ神族、
アディティの子孫がアーディティヤ神群。どちらも神々の一族の母神で、一族の名前がその女神から取られている。

ダグザの棍棒は生死を司る。
巨大な体躯で棍棒と言えばマハーバーラタのビーマだけど、何か考察できそうな

ミディールとエーディンの話が、私の知っている話と結末が違ってるね、
『ケルト神話 古代の神々と伝説のガイド』p87

面白い表現。
グリーン『ケルト神話』。
マース王は処女の膝の上に両足を載せて座っていなければやがて死に至る。
これは、足乗せ役の乙女が王権の女神なのであって、
その処女の力が国土の繁栄を維持するために必要不可欠なのであるという。p105

グリーン『ケルト神話』は、コラムが充実していて面白いなあ。自分の本を書くとき参考にしよう。

グリーン『ケルト神話』p117,
ペレドゥルは七人兄弟の末っ子で、兄たちは皆戦死していた。という箇所、
どうだろう、アキレウスの兄たちが生まれてすぐ殺されていた話、
ビーシュマの兄たちが生まれてすぐに殺されていた話につながらないか

クー・ホリン、「武器を失ってから死に赴く英雄」のモチーフ。
アーサー王、アルジュナ、ヤマトタケルと共通している。

定期なんだけど、神話は海みたいなものなので、
「何かがない」ことはなかなか言えない・・・探せばあるかもしれない、
異本とか民間とか、いろいろありすぎるので。なので、
「こういう表現ならある」、という言い方なら可能かなと。


グリーン『ケルト神話』p142、
クー・ホリンの神話にシャーマニズムの影響が見られると書いてある。
魂の離脱状態を表すような戦闘における狂騒、
犬や馬との結びつき。またモリガンの「変身」、
「浅瀬」で魔力を発揮する、といった場面。
浅瀬は、シャーマニズムの儀式が行われる場所、境界ということ。

グリーン『ケルト神話』p156、「ネコ人間」!ネコの耳をはやした人間の頭部。

ヒロイッククリシュナを丁寧に読み直しているんだけど、
マハーバーラタの御者の仕事って多いんだね。
馬の操縦と制御、詩人、宮廷での外交伝達係、時には医師、
英雄の助言者、などなど。

アーサー王は泉に剣を返すし、ナルト叙事詩のバトラズがやはり武器を海に返させていましたね。
この類似については、ユーラシア神話の比較として、松村先生の論文がありますが、出典は今探せません

クリシュナとアルジュナは御者と戦士として、密接なつながりがある。
カルナとドゥルヨーダナも強い結びつきがあるが、
それはクリシュナとアルジュナの緊密さとは比べものにならず、
「忠誠」の要素がある。ヒロイック・クリシュナより。


クリシュナとアルジュナは御者と戦士として、密接なつながりがある。
カルナとドゥルヨーダナも強い結びつきがあるが、
それはクリシュナとアルジュナの緊密さとは比べものにならず、
「忠誠」の要素がある。ヒロイック・クリシュナより。




2018年11月7日
今の支配層の本体である思想・システムの核は
バラモン・ゾロアスター教思想を
その子孫である耶蘇と新ヤソ神学で悪化させたもの。

悪化と書いたのは
本体に憑依されている運営役の人間は戒律を一切守っていないから。
奴隷は人じゃないから非殺生戒は破られないって?
でもあいつら肉食も性交もする等

禁欲しないし我欲とご都合主義が行動原理。
我執を滅するのは無理でも弱める修行すらしない。
ハロウィン等のたびに支配層の生贄思想と儀式殺人の話題が盛り上がるが生贄思想と儀式殺人の最大の原因が
教祖が生贄になったことに感謝するキリスト教正統多数派の教義と
バラモン教(ドルイド教の元ネタ)
なのは見事に
ユダヤ(なぜかユダヤ教徒ですらなく耶蘇か新ヤソ信者)、
悪魔崇拝、イルミナティ、
ケルト(アイルランド神話がケルトでなくなる等学会で大問題)等の異常な定義の言葉で覆い隠されているから工作は大成功。

支配層が18が好きな理由の一つがウパニシャッドにも登場するからだろう。

バガヴァッド・ギーターもマハーバーラタも18章から成る。
マハーバーラタ戦争は18日間続き
招集された軍隊の数の単位は18アクシャウヒニー。
マハーバーラタの別名ジャヤのジャは8、ヤは1を表す。
666と18は旧約のソロモン、新約の黙示録だけでなく
バラモン教とインド神話の意味も込められる数字。


岡沢 秋(maat)
@Aki_Okazawa
本棚の奥から掘り出してきた本を久しぶりに読んでたら、ルーン文字の刻まれた角杯にケルヌンノスがいることには気づいて吃驚してお茶こぼした…
大英博物館双書の「ルーン文字」って本

自分の知識が変わると同じ本読んでも気づく部分が変わるから、読み返し大事やな…昔はこんなとこ見てなかったわ…


bnkyk
@AtmicNumber32
返信先:
@Aki_Okazawa
ちなみにお持ちかと思いますが『ルーン文字の世界』p.50にも
別の人が盗難前にいた絵が載ってるので絵はだいたいあんな感じだったんだろうなと思います。

岡沢 秋(maat)
@Aki_Okazawa
あざます!確認してみます。
また調べることが増えた……

bnkyk
@AtmicNumber32
絵にも何がしかの物語があるはずなのですが、
碑文以外に文字資料が付随しないというのが考古学的な出土物の難点だったりしますね。
その点南の方の文化はいろいろ残っていて裏山(´・ω・`)

あの辺りは本当に境界なので、
意匠だけ伝わったとか残ったという可能性は捨てられないんですよね。


岡沢 秋(maat)
@Aki_Okazawa
返信先:
@AtmicNumber32
サットン・フーから見つかってるヴァイキング時代の兜に描かれた絵にも似てると思うんですよねー…。
あとこの杯が現存していない(図しか残ってない)ので、
細かい部分まで見たら案外似てなかった、なんてのもあるかも。
午後9:12 · 2019年7月21日 ·



(ルーン文字の刻まれた角杯の長い二本角の神。
角に枝葉がない。

グンデストルップの大釜の方の二本角は枝葉がある角。


二本角の神はよくあるから同じ神か不明。

ヴァイキングというか北欧までバラモンの影響が及んでいる可能性。
ヴァイキングはあっちこっち行っているだろうけど。
北欧神話ってバラモン臭いか?と言われるとそうでもないし。
終末論があるからゾロアスター寄りだなあ。
でもゾロアスター教が伝わったとは思えないなあ。
なんでもかんでもバラモンやゾロアスターが源流という思想は私は否定していることを
ここで明記しておく。影響力が強いのは確かだけど。
))


p.209から
火神はまたクリシュナに
大事にしていたアーグネーヤ(火神の)、
ヴァジュラナーヴァ(中心が金剛でできた)という円盤(チャクラ)を与えた。
これを戦場で敵に投げると
その度ごとにそれは妨げられることなく殺戮して、
再びクリシュナの手に戻って来るだろう。

ヴァルナは彼に、
雷のような音をたてる、悪魔を滅ぼす、
カウモーダキーという名の、
ヴィシュヌ神の恐ろしい棍棒を与えた。

七つの炎を持つ火神

阿修羅(アスラ)の殺戮者(インドラ)

神々の王インドラが偉大なる雷電を振り上げたのを見て、
神々はすべて、各自の武器をつかんだ。
ヤマ(閻魔)王はカーラ(破壊神)の杖を持った。


財宝の主(クベーラ、毘沙門天)は棍棒(異本による)をつかんだ。

ヴァルナは輪縄(羂索)を、
シヴァは三叉の槍(「ヴィチャクラ」疑問)を持った。

アシュヴィン双神は輝く薬草を持った(双神は神神の医師)。

ダートリは弓を、
ジャヤは杵を持った。
怒った大力のトゥヴァシトリは山を持った。
アンシャは槍を、
死神(ムリテイユ)は斧をつかんだ。
アリヤマンも恐ろしい鉄棒を持って歩きまわった。

ミトラは鋭い縁(へり)の円盤を持って立っていた。

プーシャンとバガとサヴィトリは怒り、
弓と剣をとって、
クリシュナとアルジュナに襲いかかった。

二人の最高の人間、クリシュナとアルジュナを殺そうとして進撃した。

(羂索(けんじゃく。けんさく)。
仏教では衆生救済の象徴である縄状の仏具だが
バラモン・ヒンドゥー教でも同様か不明。

「羂」=(鳥獣を捕える)罠。

インドラやヤマやミトラらと戦って
生き残ったアルジュナとクリシュナだけで百王子側に勝てると思えるが
勝てないのは百王子側も強すぎるから。





















アシュヴァッターマンのアシュヴァも馬。
馬祀祭(アシュヴァメーダ)の馬も。






p.229
七仙(北斗七星)

p.240から
ビンドゥサラス湖には最高の棍棒があります。
それはヤウヴァナーシュヴァ(マーンダートリ)王が
戦闘で敵たちを殺してからそこに置いたものです。
それは金色の斑点で多彩に飾られ、
重く、強靭で、堅固です。
それは十万の棍棒にも匹敵し敵を全滅させます。

ヴァルナに由来する、デーヴァダッタという大音響をたてる大法螺があります。

千眼者(インドラ)

p.283
生類が万物の本体(アートマン)である風(ヴァーユ)に従属するように。

(風=アートマン)


p.359

ユディシティラは八万八千人のヴェーダ修得者である家長を保護し、
彼らの一人一人が三十人の召使女を持っています。

(88)


p.394
シャクニは準備し、詐術を用いて、「勝った」とユディシティラに告げた。

浅黒く、若く、赤い眼をし、
獅子のような肩で、大きい腕を持つナクラ


p.398
クリシュナー(ドラウパディー)は
背が低からず高からず
色は黒すぎず赤くもなく
その眼は愛情に満ちて赤い。
ヴェーディー祭壇のようにくびれた胴を持ち
長い髪、赤い眼を持ち、
体毛は濃すぎない。

(女性でも赤目が必ずしも悪ではないことから
マヌ法典の赤目除けはアルビノ除けだろう。)

第三巻

詳細な目次が
マハーバーラタ : 原典訳. 3
https://rnavi.ndl.go.jp/mokuji_html/000003666173.html
にある。

p.59から山岳民(キラータ)(第十三章—第四十二章)

p.62から

祭祀(ヤジュニヤ)

クリシュナー(ドラウパディー)、
パーンチャーラの王女は
美しく隆起し瑞相をそなえた大きい乳房の上に、
嘆きより生ずる涙を雨降らせた。

(巨乳は善?)


p.66から
空飛ぶ都市サウバ

意のままに進むサウバ(サウバは空中を飛行するようである)


p.68からドゥヴァイダヴァナ湖の隠棲所
p.75から
創造者に定められた古の規定を尊重して、
七仙(北斗七星)は天空において輝いている。

(7重視の起源って北斗七星っぽい)

バリ(有名な魔王の名)は臣民を守ることにより至福に至る法を行ない
この世でバラモン以外の拠り所を持たなかった。

ヴァイローチャナの息子である阿修羅(アスラ)(バリ)は
諸楽をすべて享受し、その繁栄は不滅であった。
彼はバラモンと交際することにより大地を獲得したが、
彼らに悪事をなすことにより滅びた。

(ゾロアスター教信者だったのだろう)



p.80から
ヴァイローチャナの息子バリと
魔王プラフラーダの対話。

バリは祖父である魔王プラフラーダにたずねた。
この祖父は阿修羅(アスラ)の王であり
非常に聡明で、法(ダルマ)の理論に通じていた。





p.114からアルジュナ、神々から武器を授けられる

p.118から
最高の法(ダルマ)を知る聡明なるヤマが
南の方角に位置を占め、雷雲のような音を出して
次のようなめでたい言葉を述べた。
「アルジュナ、アルジュナ、我々を見よ。
世界守護神たちが集まって来たのだ。
我々は今、汝に視力を授けよう。
汝は我々を見るにふさわしいから。

全世界を熱する、私の父である神(太陽)の部分である、
非常に強力なカルナは、汝に殺されるであろう。

勇士よ、抗しがたい武器である私の杖を受け取りなさい。」

クルの王子アルジュナは作法に従いうやうやしくその武器と呪句とを受け取り、
それを放ちまた回収する方法を習得した。

それから、ヤーダスたちの主、
雲のように黒いヴァルナ神は、西方に位置を占め。次のように告げた。

「汝は最上の王族(クシャトリヤ)。

広くて赤い眼をした者よ、私を見よ。
私は水の主ヴァルナである。
抗しがたいヴァルナの輪縄と、
その秘法とそれの回収法を授けるから、受け取れ。
私はこれにより、かつてターラカ(悪魔の名)を滅ぼす戦いにおいて、
幾千の偉大な悪魔を縛った。

汝がそれで戦えば死の神といえども逃れることはできない」

ヴァルナとヤマが神聖な武器を授けた時、
カイラーサ山に住む材富の主(クベーラ)は告げた。

「私の愛用のアンタルダーナという武器を受け取れ。
敵を殺す者よ、それは敵の威力と威光と光輝を奪い、眠らせる

(アルジュナが赤目なので赤目=悪ではない)


p.128から
ニヴァータカヴァチャという高慢な阿修羅(アスラ)たちがいる。
彼らは恩寵を受けて迷妄に陥り、
我々によからぬことをしている。
彼らは強力で慢心し、神々を殺そうと計画している。
彼らは恩寵を得たので、
神々をものともしないのだ。
その地底界(パーターラ)に住むダヌの息子たちは強力で、
すべての神々の群は彼らと戦うことができない。

(インド版ダヌの息子たちは地下に住む、地底人、地底神)


p.136から ナラ王物語
ナラ王物語はとくに有名で、初級・中級の読本として用いられることがある。

カリ(末世、または最悪の賽の目を擬人化したもの)と
ドゥヴァーパラ(第二番目に悪い世、または賽の目)がやって来た。

ナラに住みつくカリ。
骰子に入り込んだドゥヴァーパラ。

カリは最高の骰子になってプシュカラ(ナラの弟)のもとに行った。

ナラはプシュカラに負け続けた。

ナラ王に賭博をさせ王国を失わせた。

p.184
愛の神〔の妻〕ラティ
(ポケモンのラティ兄妹の元ネタっぽい)


p.187
ダマヤンティーは
美しい黒色の女性の両眉の真中に、蓮の形をした、
生まれつきの最高の印(ほくろ)が認められましたが、
今は見えません。
月が雲におおわれるように、汚れにおおわれて。
その印は、〔彼女の幸運を〕示現するために、
創造者によってつけられたものです。

p.214からナラ物語の大団円。

p.223から 聖地巡礼(第八十章—第百五十三章)

p.224から 聖地巡礼の功徳


p. 246から 東西南北にある聖地

p.247
ガーンディーヴァ弓という虹(インドラの武器)で輝き、
絶えず矢の雨を浴びせることにより、
戦闘においてカルナの火を沈めるであろう。

(弓=虹が登場)

p.280から 海水を飲み干したアガスティヤ

ダディーチャという広大な叡知を有する、高名な大仙がいて、
この仙人は体を捨てて彼自身の骨を与えた。
彼の骨で金剛杵(ヴァジュラ)が作られた。
このヴァジュラは六角形で恐ろしい音を響かせ
大敵をも殺す。
これでインドラはヴリトラを殺す。

大インドラは恐怖にかられ、ヴリトラを殺すべく
あわてて強力な金剛杵を放った。
その黄金の首環をつけた巨大な阿修羅(アスラ)はシャクラの金剛杵に打たれて倒れた。

シャクラは恐れて湖に逃げ込もうとして走った。
彼は恐怖にかられたので、自分の手から金剛杵を放ったことも、
ブリトラを殺したことも覚えていなかったのである。
(インドラってなんか格好悪いw
強いからこそ、強さの基準としてかませになったりする。
ヴァジュラは聖者の肉体を犠牲にして作られた。
仏舎利の元ネタ?



ミトラとヴァルナの息子(アガスティヤ)

p.308から リシャシュリンガ(鹿角仙人)物語

天女ウルヴァシーを見てこぼれ落ちたカーシャパ(ヴィバーンダカ)の精液を
水とともに飲んだ雌鹿が妊娠し生まれたのが聖仙人シャシュリンガで
頭に一本の鹿の角が生えていた。
リシャシュリンガ(鹿角)という名で有名になった。
(ケルヌンノスみたいな二本角ではない)


p.338
王(ガヤ)は七つの馬祀において、
ソーマ酒により主インドラを満足させた。
彼の七つの祭祀においてはすべての用具は黄金でできていた。
彼のそれらの祭祀における七種の式次第は有名になった。
そして七つの祭柱の一本一本の上には、環がついてた。
黄金の祭柱。

(インドラと7が結び付けられている。
FGOの七つの世界樹=空想樹=柱の元ネタ?)



p.410から ビーマと神猿ハヌーマット

月種に属するクル族の、
クンティーの胎に生まれたパーンダヴァ、
風神の息子ビーマセーナという者があなた(猿王ハヌーマット)にたずねる。
(五王子は月系らしい)
風神の息子ハヌーマット。
ハヌーマットはラーマーヤナでラーマの妃のために
百由旬(ヨージャナ)にも及ぶ海を人跳びで越えた。
(ハヌマーン。
父が同じなのでビーマの兄)

すべての強力な猿の群の長たちは
太陽神の息子のスグリーヴァと
インドラの息子のヴァーリンという二頭の一切の猿の王に仕えていた。
ハヌーマットはスグリーヴァと親しくしていた。
風が火と親しいように。

ヴィシュヌの化身ラーマは
ヴァーリンを殺して、
友情が生まれたスグリーヴァを王位につけた。

ラーマはすべての羅刹たちを殺し、
ヴェーダの啓示のように失われた妻シータを取りもどした。
ラーマが出発したと時、私はその勇士に頼んだ。
『敵を殺す勇士よ、世界中にラーマの物語が存続する限り、
私が生きながらえるように』と。
『そのようであれ』と彼は言った。

ラーマは一万一千年間王国を治めた後、天界へ逝った。
(11)


ハヌーマットも赤い眼。
(赤い眼=すごい って意味?)

p.423

ハヌーマットはヴィジャヤ(アルジュナ)の旗標にいて(アルジュナは猿を旗標とする)
敵の生命を奪う恐ろしい叫びを放つであろう。

(私は重要場面以外はあまりゆっくり読まないようにする方針に変更。)

p.462
一切の生類の主、正義(ダルマ)を本性とするヤマ王(閻魔)は
死者の帰趨であるこの南の方角に住んでいる。
あの非常に稀有な外観の聖山サンヤマナ死者の王の住処で
最高の富貴にめぐまれている。
王よ、あれは賢者たちがアスタ(西山)と呼ぶ山の王である。
太陽はあの山に達して、誓約(天則)により沈む。

メール山は北の方角を照らして立つ。
それはブラフマン(ヴェーダ)を知る人々の吉祥なる帰趨である。
造物主が動不動の一切の存在を創造しつつ住んでいる。

まさにここにおいてヴァシシタをはじめとする七名の神仙(北斗七星)が常に昇り沈む。
(7重視は北斗七星起源らしい)


p.484
アルジュナはブラフマ・アストラ(梵天の武器)で加持した(アストラは呪文とともに発せられる)高速の
多様な飛箭により、ニヴァータカヴァチャたちを直ちに幾百幾千と殺しました。

3巻終わり。



第四巻

目次の詳細は
マハーバーラタ : 原典訳. 4 筑摩書房/2002.7
https://rnavi.ndl.go.jp/mokuji_html/000003679654.html
にある。

p.28
人は寿命が終わるとほとんど消滅した肉体を捨て、
それと同時に母胎に再生する。中有は存在しない。
(バラモン・ヒンドゥーでは転生にタイムラグはない。
母胎から生まれない生物に転生した場合は不明)

p.36から 洪水神話
ヴィヴァスヴァットの息子マヌが
人語を喋る魚を助けた。


「遠からずこの地上のすべての動不動のものが帰滅するでしょう。
諸世界の大帰滅の時が近づきました。

あなたは綱をつけた堅固な舟を造りなさい。
大仙よ、そこに七仙(七名の聖者)とともに乗りなさい。
私が前もって告げたすべての種子を、
区分ごとによく保護して、その舟に乗せなさい。
聖者(ムニ)たちに愛される者よ、そして私を待ちなさい。
私はやって来るでしょう。
私は角を持っていますから、認識できるでしょう。」

(人間以外の動物は乗らないのね)

頭の上の角に、輪にした綱を固定した魚は
非常に長年の間、怠ることなく船を曳いた。
それから船をヒマーラヤの最高の峰につないだ。

魚「私は造物主の梵天である。
私は魚の姿をとってあなた方をこの危険から解放した。
マヌは神と阿修羅と人間を含むすべての生類を、
そして動不動のすべての世界を創造するであろう」

マヌが生類を創造した。

(ヴィシュヌではなく梵天の化身のパターンもあるのね)


p.41から
ユガの期間は合計一万二千年。
梵天の昼は一千ユガ。


その一千ユガの終わりになり、
寿命の終わりが来る時、
長年にわたる旱魃が生ずる。
七つの燃え立つ太陽が、海や川におけるすべての水を呑み干す。
すべてが灰燼に帰す。
それから
「終末の火(サンヴァルタカ)」が風とともに、
先に諸々の太陽により干上がった世界を襲う。

その後、雷鳴をとどろかす恐ろしい雲が一切を水びたしにする。
十二年間、大雨で水びたしにする。
生物は滅亡する。
神や阿修羅も滅ぶ。

(七つの太陽!
火の次に水が来る終末。

ストア哲学の宇宙論、世界大火説と世界周期説、
そして予定調和説の元ネタも
バラモン教だろう。
自然と調和した平静な心の獲得が目標。
肉体的要素を否定しない。
インド哲学の平静な心を求める傾向の影響があるだろう。
自殺OK(奨励ではない)という珍しい思想。

燃えてから復活あるいは新しい何かが誕生はインド神話の終末も。
インドでは再び黄金期に戻るので
終末というよりは最悪状態というほうが適切。
ストアもまた周期的終末なので最高状態(黄金期)がいつかまた再現される。


以下、ストア派といっても一様ではないので注意
(X宗A派、B派閥、……みたいなもの)

キケロの思想は、
当時ローマで主流だったストア哲学に、
ローマの伝統的価値観を取り込んだ折衷的なものらしい。
紀元前106 - 紀元前43年まで生きた人の思想。

キケロ『スキピオの夢』
“一定の時期に必然的に起こる大地の洪水や大火のために、
我々は、永遠とはいわずとも、永続的な栄光すら得ることはできない。”
(水が先か火が先か不明だし、
水単独かもしれないし、
火単独かもしれない終末)

(マタイ3章 11節
「わたしは、悔い改めに導くためにあなたたちに水で洗礼を授けているが、
わたしの後から来る方はわたしよりも優れておられる。
わたしはその履物をお脱がせする値打ちもない。
その方は聖霊と火であなたたちに洗礼をお授けになる。」

水→火(原子炉)って311?
裁きや終末ではなく洗礼だけどね。



(3) たとえばストア派の考えかたによると、
一定の周期が回ってくるごとに、
天体を構成するアイテールの勢力が極大に達して、
その火力により全宇宙は炎上し、滅び去る。
逆に、海をはじめとする水の勢力が宇宙の火の勢力に打ち勝つと、
全地上は洪水に襲われる。
ストア派以外にも、たとえばルクレティウスが、
『万有について』第五巻第三八〇~四一五行で、類似の考えを述べている。

『世界の名著13』内の水野有庸 訳『スキピオの夢』、
十三(キケロ『国家論』第二十一章の注釈 p.79)

”ストアの自然観においては、
自然は生きたものとして捉えられている。
自然は自らによって働く生きた性状(ヘクシス)であり、
一切の事物を生む原理である。
自然は造化の火であり、
一定の時間を経ると根源火による万能の火化(世界大火)によって焼き尽くされ、
また新たに以前と同じ過程が繰り返されるという。
しかもこの再興は何度も繰り返される。
根源火からの万物の生成とそれへの還元という永劫回帰がストアの世界像である。”
https://ameblo.jp/kuroppe33/entry-12261215429.html

ストア派では
神は自然と運命と同一(セネカ『恩恵について』)であるとみなされねばならない。

「神は万物を創造する火であって、
万物はここから出でて、
周期的に再びここに溶解するというストア説。

「神=自然=運命=万物を創造する火」であり
万物は「〃」から出でて
周期的に再び「〃」に溶解。

再生(パリンゲネシア)。
ストア派では、
パリンゲネシア
=宇宙の同じ諸要素の周期的再来が永遠に続くこと。

マルクス・アウレリウスによれば
「万有の周期的再生…
後代の人びとも、より新規なことを何一つ見はしないであろう…」(『自省録』)

ニーチェの永劫回帰の元ネタだろう。

ストア派の至高存在(神)
=「技術的(創造的)な火」
=知性的な「ロゴス(理性、言語など)」
=自然の摂理。

神=火=ロゴス=自然(神の摂理)。






では、神の合図とは何か。
(a)国や友人のために自分を犠牲にせねばならないとき
(b)病気が治癒不可能と判断されるとき
(c)死によって個人の尊厳が失われるのを防ぐ場合
ソクラテスもプラトンもこのような条件下での自殺についてけっして否定的ではなかった。


マシマシ
@mfdokuaka
2015年11月17日
「黄金伝説」展のペーパーに引用されてるので、
行く前にオウィディウス『変身物語』を読んでおくことに。
ただ今、一章目が終わった所。創世から大洪水の話、
ダプネやらイオやらエパポス、パエトンなどが出てまいります。

ユピテルことゼウスが起こしたのが洪水だった理由付けが面白い。
曰く、最初ゼウスは雷を使おうとしたのだけど、
そんなにたくさんばら撒いて天空に燃え移ってはまずいということで
大雨を降らせて人類を罰することにしたとのこと。p.22-23.
ちなみに読んでるのは岩波文庫の中村訳。

ストア派の世界大火を思わせる記述もございます。
「それに、運命にさだめられたところを思い出しもした。
やがていつか、海も地も燃え、
天上の宮殿も焰に包まれて炎上し、
宇宙という精妙な一大建築が、
滅びのうき目をみるであろうというのだ。」p.23

一章ではなく、一巻だな。

洪水の描写だけど素敵。ポニョ的な画。
「丘にのぼりついた者もあれば、そりかえった小舟に坐り、
このあいだまでは耕作していたあたりで、
櫂をあやつっている者もある。
穀物畑や、沈んだ農園のはるか上を、船で行く者があるいっぽう、
楡の梢で魚を捕っている者がある。→

→青々した牧場に、ひょいと錨がひっかかるかとおもえば、
弓なりに曲がった船底が、下の葡萄畑をこすったりもする。
そして、つい先ごろまで、
ほっそりとした雌山羊が草を食んでいた場所に、
今では、ぶかっこうな海豹が寝そべっている。」p.24



p.58から
再生族(ドゥヴィジャ)
=上位三階級、特にバラモン。

ユガの終末に大混乱が生じた後、
バラモンをはじめとする世界が次第に生ずるであろう。
自ずと運命は好転し、再び世界の繁栄が訪れる。
月、太陽、鬼宿(ティシュヤ)、木星が同じ宮で合する時、
クリタ・ユガ(黄金時代)が訪れるであろう。
カルキ・ヴィシュヌヤシャスという、
強力で知性と勇猛さに満ちたバラモンが、
時間(カーラ)にかりたてられて出現するであろう。
彼はサンバラという村で清らかなバラモンの家に生まれる。
彼が心で考えると、
すべての乗り物、武器、戦士、刀剣、鎧が彼の前に現われる。
彼は法(ダルマ)により勝利し、
王となり、転輪王となるであろう。
彼はこの混乱した世界を平安にするであろう。

(ドラゴンボールでピッコロが悟飯に服と剣を一瞬で出してプレゼントしたことがあるのだが
マハーバーラタのバラモンにして救世主カルキの能力が元?
ナメックはバラモンがモデルだろうね)

p.74から 亀は鶴よりも長寿

梟より長寿のものが鶴。
鶴より長寿のものが亀。

(鶴は千年、亀は万年の元ネタ?)

p.130から
大仙アンギラス(火神)の系譜

クマーラ(スカンダ)

アンギラス仙が自ら火神となり
自己の輝きにより熱し、闇を滅ぼした。

火神(アグニ)
「世界における私の名声は失せた。
あなたが火神となったから。
人々はあなただけを火神と思い、
私はそうではないと思うであろう。
私は火神の性質を捨てる。
あなたが第一の火となれ。
私は第二の火、プラージャーパティヤカになる。」

アンギラス
「生類を天界に導く功徳(プニヤ)を行ないなさい。
闇を払う火神となりなさい。
神よ、速やかにまず私を第一の息子にして下さい。」

火神はアンギラスの言葉を聞いて、その通りにした。

(アンギラスはアグニの第一の息子となったらしい。
アンギラスからアンゲロス(伝令、使い)=天使という概念が生まれた説がある。






アンギラスの息子がブリハスパティ。
アンギラス(火神に等しい)の息子が火神の第一の息子である。

(なぜかアンギラスとアグニが合体している)

アンギラスは梵天の第三の息子。

アンギラスの息子は7人、
娘も7人。

(火神と7。
息子と娘の数は単に7柱を挙げただけでもっといるかも)

生類の内部に宿って、食べたものを消化する火は、
祭祀において、
ヴィシュヴァブジュ(一切を食べるもの)という名で、
すべての人々の間で知られている。

静まり返った生類における怒りの火であり、
怒りの精髄であるマニャティーという娘が生まれた。
それはスヴァーハーであり、
一切の生類の間で、恐ろしく、残酷である。

カーマという火があるが、
天界においても、
容色にかけて彼に等しいものはいないということで、
無比であるということで神々はそう名づけたのである。

p.136から
スカンダ(韋駄天)の誕生

インドラは自分の軍隊の司令官を求めていた。

火神(アグニ)は喜んでシヴァー(スヴァーハー)と契りを交わした。
女神は喜んで、アグニの精液を手に取った。
雌のガルダに変身するスヴァーハー。
シュヴェータ山の山頂の黄金の窪に精液を投じた。
その女神(スヴァーハー)は他の偉大な七仙の妻の姿をとって、
アグニと愛を交わした。
しかし彼女はアルンダティー(ヴァシシタの妻)の神々しい姿をとることはできなかった。
アルンダティーは修養(タパス)の力をそなえ、また夫に忠実であったから。
愛するスヴァーハーは、
白月(びゃくがつ)(月が満ちてゆく十四日間)の初日に、
その窪にアグニの精液を六度投じた。
その落ちた精液はそこで熱せられて、
聖仙たちに尊崇される息子を生みだした。
「落ちた」(スカンナ)からスカンダと呼ばれるようになった。

(アグニと7の関係は深い)

その童子(クマーラ)は六つの頭、
十二の耳、
十二の眼と腕と脚、
一つの首、
一つの胴をそなえていた。
三都の破壊者(ルドラ=シヴァ)が、
神々の敵を滅ぼすべく託した、
身の毛もよだつ大弓を持っていた。
最高の法螺貝を吹き鳴らし、
力ある生物をも恐れさせた。

スカンダ、神軍を破る

神々からインドラへ
「シャクラ(インドラ)よ、
すぐにスカンダを殺してください。
もしあなたが今のうちに彼を殺さなければ
強力な彼がインドラ(神々の王)になるでしょう。」

すべての母神(マートリ)たちのうちで、
怒りより生じた女が槍を持ち、
乳母として、
息子のようにスカンダを守った。
血の海の恐ろしい娘は血を常食とするが、
その彼女がマハーセーナ(スカンダ)を抱きしめて、
息子のように守った。
アグニは山羊の顔をして、
多くの子を持つナイガメーヤ(神名)となって、
玩具によってその童子を楽しませた。

(アグニは山羊の顔になることがあるのか)

スカンダが神軍を燃やした。
神々は焼かれながら、
アグニの息子に庇護を求めた。
彼等はインドラを捨てたので、
平安を得ることができた。

神々に捨てられたシャクラは金剛杵(ヴァジュラ)を投じた。
放たれたヴァジュラは速やかにスカンダの右に脇腹にあたり、
その偉丈夫の脇腹を裂いた。
ヴァジュラの打撃により、
スカンダの分身が生じた。
その男は若く、
黄金の鎧を着て、
槍を持ち、
神聖な耳環をつけていた。
ヴァジュラが入ること(ヴィシャナ)により生じたから、
ヴィシャーカと呼ばれることになった。
終末の火の様に輝くスカンダの分身が生じたのを見て、
インドラは恐れ、
合掌してスカンダに庇護を求めた。
スカンダはインドラとその軍隊の安全を請け合った。
そこで神々は歓喜し、楽器を鳴らした。


ヴァジュラの打撃により、大力の娘たちも彼に生じた。

(ヴァジュラで攻撃されたことで生まれた分身、
カルナかと思った。

やらかし要因のインドラ。
スカンダ=いだてんが強すぎる。
アグニ系って強いのかな?
強力な攻撃を受けると分身誕生って恐ろしすぎる。

インドラ「軍司令官が必要」
スカンダ誕生
神々「インドラよ、すぐにスカンダを殺してください。
このままだと神々の王がインドラからスカンダになります」
スカンダの攻撃!
インドラ以外の神々「あちち。インドラを捨ててスカンダにつきます」
インドラのヴァジュラが効かないスカンダ。
それどころか分身誕生。
インドラ「降参」

草。
インドラは相手の強さを示すためのかませ。
インドラも強いんだけどね。強いからこそかませになる。



スカンダの六面のうちの、第六の顔は山羊の顔であると知れ。

(山羊と火神は関係が深いのか?)

スカンダ、神々の将軍になる
悪魔の群れを滅ぼすスカンダ


p.175
ユディシティラは八万八千人のヴェーダ学習を終了した家長たちを扶養しました。
一人一人に三十人の奴隷女をつけて。
(88)




p.222
殺されたナラカ(阿修羅の名)の霊魂(アートマン)がカルナの体に宿り、
恨みを想起しつつ、クリシュナとアルジュナに対して戦うであろう。

(カルナにはアスラ属性もある)

p.246から
一族にふさわしい善き人々は、
善き人々にとっては、
七歩ともにすれば(または「七語ともに語れば」)友であると言います。

神々の群れの無数の世界は、
一つ一つ輝き、あらゆる願望をかなえ、
威光よりなり、美しいものである。
三万三千由旬(ヨージャナ)〔の広さの〕黄金よりなる山々の王メールがあり、
そこに神々の庭園がある。
(33。ここでは「とにかく数で表せないほど」高いという意味だろう。)

(天界がいかに素晴らしいかの記述が続く)
これらが三十三の世界である。
賢明な人々は、最高の自制と教令にもとづく布施とにより、
それらの世界とその他の世界に行く。
あなたは布施によりその至福の果報を得たのだ。

(また33。
無数の世界と言ってから、天界の説明をして、
これらが33の世界と言っているから、
33=無数。要は33はたくさん=なんかすごい!という意味

そもそもインド神話って勝手に大きさが変わる存在が多そう。
変身能力持ちが多いし)


p.277から ラーマ物語
(マハーバーラタにはラーマーヤナの要約も含まれる。)

ダシャラタ王の長男ラーマは
赤い眼をし、
太い腕を持ち、
発情した〔強い〕象のように歩み、
長い腕を持ち、
大きな胸をし、
黒くてカールした髪を有する。
栄光の輝き、勇敢で
力にかけてインドラに劣らない。
一切の法に通達し、
知恵にかけてはブリハスパティに等しい。

赤い眼は善。
どの部位が赤いのか不明。
髪の毛は黒い)

十頭者(ダシャグリーヴァ)ラーヴァナの祖父は梵天。
梵天の意(こころ)からプラスティヤが生じた。
プラスティヤは愛しい息子。
彼には牝牛に産ませたヴァイシュラヴァナ(毘沙門天)という強力な息子がいた。
ところがその息子は、
父をなおざりにして、祖父(梵天)に仕えていた。
父は彼のことを怒って、
自分自身から自分自身を(自己分身を)創り出した。
再生者プラスティヤ(梵天の息子)は怒って、
ヴァイシュラヴァナに報復するために、
自身の半身によって、
ヴィシュラヴァスという名で再生した。
梵天はヴァイシュラヴァナ(毘沙門天)に不死性、
財宝の主の地位、世界守護神の地位を授けた。
更に、イーシャーナとの友情、
息子ナラクーバラを授け、
羅刹の群に満ちたランカーを首都として与えた。

羅刹の王クベーラ
=王中の王であるナラヴァーハナ。

(封神演義でナタが父親と仲が悪いことの元ネタ?
FGOでは敵側の褐色ナタが
ヴァイシュラヴァナ(毘沙門天)=財宝の主クベーラの神性を持っていた。


十頭者(ダシャグリーヴァ)ラーヴァナは
自分の首を一つずつ切って火中にくべた。

(苦行じゃなくて自殺じゃねーか!)

梵天は彼に満足。
梵天が苦行をやめさせた。

梵天
「不死をのぞく願いを叶える。
火にくべた頭は元通り胴体につくであろう。」

ガンダルヴァ、
神々、
阿修羅(アスラ)、
夜叉、
羅刹、
蛇(竜)、
キンナラ、
鬼霊(ブータ)たちに敗れない、という願うラーヴァナ。

それは叶った。
人間を除く。
愚かにもこの十頭者(ダシャグリーヴァ)ラーヴァナという
食人鬼は人間を軽んじていたからである。

羅刹である十頭者(ダシャグリーヴァ)ラーヴァナは
クベーラを破り、ランカーから追放。

ラーマの味方が猿の帝王スグリーヴァ。
風神の息子ハヌーマットと
熊の王ジャーンバヴァットがスグリーヴァの大臣。
(インド神話の猿が強すぎる。
熊も味方)


p.306
ラーヴァナの兄が財宝の主クベーラ。
つまりラーヴァナの父は梵天。

(”
ukio
🌸
‏ @u_ki_o
9月25日
苦行を繰り返すと苦行を再現したマジカルパワーを行使できるようになる能力バトルとかどうすか(火渡りの行を繰り返すと地面を燃やせるようになるとかそういう)


”うなじ
‏ @unajiperopero
9月25日
苦行で手に入れたマジカルパワーで能力バトル、ただのインド神話世界では?

力が欲しいから自分の頭を切り落とす苦行をするラーヴァナ 
苦行が気に入ったから、「神にも阿修羅にも殺されない能力」をプレゼントするブラフマー 
神じゃ倒せないから人間になるヴィシュヌ みんな狂っとる

7月4日
毘沙門天、インドの言葉でいうところのヴィシュラヴァナことクベーラなので、ラーマくんのところからシーターを拐っていった魔王ラーヴァナのお兄ちゃんにあたる
ちなみにクベーラ、インドでは別に軍神ではなく財宝神だ

6月30日
ブラフマー、宇宙の根本原理であるブラフマンが人格神化されたものという来歴が既に哲学的思弁的すぎて、一般受けしそうにない 格だけが無駄に高い
化身としてラーマ王子とかになって叙事詩で大活躍するヴィシュヌはそりゃ人気出ますわ 
同じ叙事詩でブラフマーは何やってたかって? ラスボスのラーヴァナにチート能力あげてみんなを困らせてたよ

叙事詩に出てくるブラフマー神、厄介な苦行マニアの印象しかない(お気に入りの苦行やった奴には善悪問わずご褒美をあげちゃう)


2018年7月8日
三面六臂くらいまでならまだわかるが、ラーヴァナの十面とかになると、筆に任せて描写しないで、もうちょっとビジュアル的なイメージ考えてから造形決めてくれよって感じがする バランス悪いでしょ

2018年2月13日
インドラが泡の武器でナムチを殺したのが「乾いても湿ってもいない武器」判定になったり、ヴィシュヌの化身が人間として生まれてラーヴァナを殺したから「神ではない」判定になったり、あの辺は疑惑の抜け道判定が多い

2018年2月3日
ちなみに、ラーマーヤナでラーマ王子に倒される魔王ラーヴァナはクベーラの弟にあたる


うなじ
‏ @unajiperopero
2017年9月25日
以前も書いたけど、チート主人公が好きならラーマーヤナを詠もう 全ページの3分の2くらいは(地の文も会話文も)主人公に対する称賛で埋め尽くされてるぞ

だいたい本人が最高神の化身だからな 神様から能力貰ってるだけのなろう主人公とはチートの格が違う


うなじ
‏ @unajiperopero
どっちかっていうと、悪役のラーヴァナの方が、ブラフマーに気に入られてチート能力貰ってるからなろう主人公っぽい 魔王主人公とか流行りだし

2017年7月31日
よくわかる日本神話とインド神話の違い 日本では須戔鳴尊が色々頑張って八岐大蛇のいっぱいある首を切り落とすが、インドでは苦行のために魔王ラーヴァナが自分から十本の首を全部切り落とす

そして気合いの入った苦行をブラフマー(梵天)に気に入られ、異世界転生小説の主人公並みのチート能力を貰うラーヴァナ

ヴリトラといいラーヴァナといい、苦行マニアのブラフマーさんはお気に入りの苦行パフォーマンスを見せた奴に、自分達の敵だとわかってるのにチート能力を与えてしまう悪癖がある


十個目の途中で止められたから切り落としたのは九個の筈と思ったが

山際版第二巻だと
千年の苦行の後に、
ラーヴァナは自分の十の首をすべて切り落とし供犠火に捧げたとある。
十の首はブラフマーに元通りにしてもらった。
やはりこの山際版の翻訳は逐語訳(原文中の一語一語を忠実に語順通りに訳す)でも
直訳(原文の語句や文法を重んじて分かりやすいように正確に翻訳)でもないな。


p.317
神聖な
武器(アストラ)(呪句)で浄められた矢により、
あなた(海神)を干上がらせてしまう。

p.330から
ラーヴァナの息子(インドラジット)により、
ラーマとラクシュマナという人中の虎は
矢の網で捕らえられ、鳥籠の中の鳥のように見えた。
二人が地面に落ち、幾百の矢に包まれた。
有能なヴィビーシャナは「智慧」(プラジュニャー)という
武器(アストラ)で二人の勇士を覚醒させた。
猿王スグリーヴァは「棘抜」(ヴィシャリヤ)という薬草を
神聖な呪句(マントラ)とともに用いて、
あっという間に二人の勇士の矢を抜いた。

ラーマは美しい矢羽根と鏃と黄金の矢筈を持つ
最高の矢を箙から取り、
ブラフマ・アストラ(梵天の武器)と結びつけた。
ラーマが最上の矢を梵天の武器により加持したのを見て、
インドラをはじめとする神々やガンダルヴァ(半神)たちは喜んだ。
梵天の武器の呪句を唱えることにより、
神々やガンダルヴァやキンナラたちは、
敵である羅刹の寿命が残りわずかになったと考えた。
それからラーマは、無比の力を持つその矢を放った。
その恐るべきラーヴァナを殺す矢は、振り上げられた梵杖のようであった。
それは激しく燃える火で羅刹の王を包み、
戦車や御者もろとも焼き尽くした。
五元素はかの栄光あるラーヴァナを捨てた。
ブラフマ・アストラの威光により、
一切の世界において消滅したのである。
彼の体の諸要素、肉や血などは梵天の武器で無に帰し、灰すらも認められなかった。





うなじ
‏ @unajiperopero
6月30日
そういえば、最近はFGOでインド神話を知った人も多いと思うんですけど、皆さんお気づきの通り、理論上は同格の三大神のはずなのに、ヴィシュヌとシヴァに対してブラフマーだけめちゃくちゃ影が薄いです

そもそもFGOにブラフマーの名前出てくるところってあったっけ?

我乱堂
‏ @SagamiNoriaki
6月30日
カルナがブラフマーストラっての使えるくらいですね。

うなじ
‏ @unajiperopero
6月30日
あれ、最初ブラフマスートラだと思って、「なぜ経典が武器に?」って思ってました

我乱堂
‏ @SagamiNoriaki
6月30日
ああ、ラーマの宝具もブラフマーストラですね。
pixiv百科には『「ブラフマーストラ」はブラフマー神の力を宿した武器という意味で、ブラフマーの力を宿した武器は全てブラフマーストラであり、実際ラーマーヤナでもマハーバーラタでも、敵味方ともに結構な頻度でブラフマーストラを使っている』だとか

うなじ
‏ @unajiperopero
6月30日
返信先: @SagamiNoriakiさん
ラーマ、ヴィシュヴァーミトラ仙から欲張り武器セット貰ってるので、ヴィシュヌチャクラとか、シヴァの三又の槍(FGOでパールさんが持ってるやつ)とか、アグニ、ヴァーユ、ガンダルヴァ、人祖マヌ、ソーマ、工芸神トゥヴァシュトゥリのそれぞれの武器とか、とんでもないもの大量に所蔵してるんですよね

ラーマーヤナの該当箇所読み返してて気づいたけど、シヴァ神の三又の槍とか、とんでもないものを当然のような顏して普通に持ってやがるな、ヴィシュヴァーミトラ仙

2月27日
マジかよ ブッダチャリタの全訳が文庫で出版されるのか 文庫ってすげえな ブッダチャリタにそんな一般需要があるんだろうか


うなじ
‏ @unajiperopero
仏教サイドがこれだけ頑張ってるんだから、ヒンドゥーサイドも最強の古典サンスクリット文学であるところのマハーバーラタを出版して対抗してくれ 文庫とは言わんから(文庫で出せる厚さじゃないから)


インド神話+宇宙神ウルトラマン
vs
ゴモラ 旧約
ああ新ヤソが勝つって話か






仏像泥棒は「お前ら殺してやる!」といい本当に容赦なく殺すとあるから
仏教も大事にしている
ウルトラマンの頭が仏像がモデルらしい。
ニューエイジ的ブッダ思想が入っているだろうね。










『サーヴィトリー物語』はp.344から開始:
  p.344から サーヴィトリーが選んだ夫
  p.355から ヤマ(閻魔)から夫を取りもどす
 p. 372から 百人の息子を授かる

p.359から(『サーヴィトリー物語』の箇所)

(法(ダルマ)の王ヤマの見た目)
黄色い衣、冠をかぶり、
美しい体をして、太陽のように輝いていた。
黒光りし、赤い眼を持ち、
輪縄を手に持ち、恐怖をもたらした。

祖霊の王であるヤマは
サティヤヴァットの身体から、
輪縄で縛られ彼の支配に帰した親指ほどの霊魂(プルシャ)を、
力まかせに引き抜いた。
すると彼の身体は、生気(プラーナ)を抜かれ、
呼吸が止まり、
輝きを失い、動かなくなり、
見るも無残な姿になった。
一方ヤマは、そのように霊魂を縛って、
南方をめざして進んで行った。

黒い男(ヤマのこと)


FG○のアスクレは黒い服w
医者キャラなのに服が白でなく黒(死を想起させるから縁起が悪い)はおかしいからね。
白い服バージョンもあるけどね)

『サーヴィトリー物語』は終わり。

p.381から 耳環の奪取(第二百八十四章—第二百九十四章)

p.382から 太陽神、カルナに忠告する

太陽神(千の光線を持つ者)
「インドラは自ら、耳環と鎧を乞うために来るであろう。
耳環を与えてはならぬ。
鎧と耳環をつけていれば、戦闘において敵に殺されないという私の言葉を信じなさい。
というのはその両者は甘露(アムリタ)から生じた宝物からできたものだ。」

(名誉か命かという問題)

カルナ
「私は命懸けで世間における名誉を選びます。
人が生きていても、不名誉はその生命を滅ぼします。
人間にとって名誉が寿命である」

(断るカルナ)

太陽神
「生類は身体を損なわないように名声を得ることを望むものだ。
アルジュナは、戦いにおいて、耳環をつけたお前に勝利することはできない」
(耳環が鎧より重要だとわかる)

(断るカルナ)

太陽神
「お前は耳環をつけていれば、あらゆる生物に殺されない。
耳環をインドラに与えるなら、
インドラに的を外すことなく敵を粉砕する槍をもらえ」

カルナ出生の秘密

太陽の神はヨーガによりクンティーに入った。
彼は彼女の臍に触れた。
太陽「息子を生むであろう。お前はまた生娘にもどるであろう」

(出産したら処女に戻るらしい。
処女懐胎だが出産したら処女じゃないってことか?)

葛籠(つづら)には蜜蝋がぬられ、快適で柔らかで上等のカヴァーで覆われていた。
彼女は泣きながらその子をアシュヴァ川に投げこんだ。
処女が妊娠することは許されないと知りつつも、
彼女は息子への愛情から、悲痛に嘆いた。

(処女懐胎は悪らしい)


黄金の鎧を着て黄金の耳環をつけている
ヴァスシェーナ(ヴリシャ、カルナ)が、
真昼に合掌して水中に立ち、
輝く太陽を讃える時、
バラモンたちは財物を求めて彼のもとに行く。
その時、彼がバラモンたちに与えないものは何もない。
インドラはバラモンとなって、「施物を下さい」と言って彼のもとに行った。
その時カルナは、「ようこそ」と彼に告げた。

(カルナはいろいろ言って耳環と鎧をあげるのを断ろうとするができなかったので)

カルナ
「鎧と耳環と交換に、私にその槍を下さい。
戦いの最中に敵の群を殺す、
決して的を外さぬ槍を。」

この槍は手を離れると幾百の敵を殺してから
再び手にもどって来る。

カルナ
「私は耳環と鎧を身体から切り取ってさし上げます。
切り取られた身体の部分が醜いことがありませんように。」

インドラ
「お前には醜さは決してないであろう。
身体に傷もつかないだろう。
お前は不真実を望まないから。」

カルナは燃え上がる槍を受け取ってから、
鋭利な刀を持ち、全身を切った。
このようにカルナが自分の体を切り裂いているのを見て、
すべての神々、人間、魔類、
シッダの群は叫び声をあげた。
というのは、彼には苦痛から生ずる変化が全くなかったから。
それから、天上の太鼓が鳴り響いた。
そして天上の花の雨がおびただしく降った。
人間の英雄カルナが刀で全身を切り、
何度も微笑しているのを見て。
それからカルナは、神聖な鎧を身体から切り取り、
まだ濡れているそれをインドラに渡した。
同様に、耳環を切り取って彼に与えた。
カルナはこの行為により
ヴァイカルタナ(切り取る者)と呼ばれる。
そしてインドラは、カルナを欺き、
彼に世間の名声を得させてから、
笑いながら、
パーンダヴァたちのためになすべき仕事をしたと考えた。

(これが苦行となり耳環と鎧をつけているよりも強くなるということはなかった。
最初から負けが決まっているからね。パーンドゥの長男になるはずだったのにね)

p.428
ユディシティラ
「富の中で最高のものは有能さである。
財産の中で最高のものは知識である。
所得の中で最高のものは健康である。
幸福の中で最高の物は満足である。」

(最後だけ「物」って単なるミスっぽい)

p.446から
アルジュナは第十二のルドラ(ルドラ神群は十一名よりなる)だ。
アーディティヤ神群のうちの十三番目だ。

アルジュナは女形(おやま)となり正体を隠す。

女形(半陰陽)

(両性具有属性のアルジュナ)


(アルジュナは)純粋(シュクラ、「白」)の行為をするから
アルジュナ(白)と呼ばれる。
アルジュナの父は黒く輝く子供が好きであったから、
クリシュナ(黒)という私の第十の名前をつけた。

(名前が沢山あるのは呪術対策?)


5巻


p.29から
万物のうちで生命(気息)あるものが最上である。
生命あるもののうちで知性あるものが最上である。
知性あるもののうちで人間が最上である。
人間のうちでは
再生者(バラモン、王族、ヴァイシャ。特にバラモン)が最上である。
再生者のうちでは博識者が最上である。
博識者のうちでは知性を確立した者が最上である。

(ファイアパンチのアグニが再生能力なのってこれが元?
輪廻という意味での再生だと思うけど、
シュードラだって輪廻するからなあ)


p.39から インドラ、トリシラスを殺す

造物主(プラジャーパティ)であるトゥヴァシトリは神々のうちの最上者で、
偉大な苦行者であった。
彼はインドラ(帝釈天)を憎んで、
トリシラス(三つの頭を持つ者)という息子を創造したという。
この輝きに満ちたヴィシュヴァルーパ(トリシラス)は、
太陽と月と火に似た三つの顔により、
インドラの地位を望んだ。

インドラは金剛杵でトリシラスを殺した。
トゥヴァシトリは怒り、シャクラ(インドラ)を殺すために、
ヴリトラを創造する。
水に触れ、火中に供物を投じ、
恐ろしいヴリトラを創り出した。

太陽や火のようなヴリトラは
天空を支えるかのように成長した。
ヴリトラは終末の太陽が昇るかのように立ち上がり、
「何をいたしましょうか」とたずねた。
「シャクラを殺せ」と命じられて、天界へ行った。

(終末の太陽など太陽の悪い側面=ブリトラだろうから
旱魃の擬人(神)化だろうな。
アスラ=自然なので自然現象=日照り。
インドラを殺すために創造されたのは、インドラが雷雨の神だから。
ヴリトラの姿は蛇でないのでは?)


ヴリトラ
「乾いたものによっても、
濡れたものによっても、
石や木材によっても、
通常の武器によっても金剛杵(ヴァジュラ)によっても、
昼も夜も、
私がシャクラ(インドラ)と神々によって殺されることのないように。
最高のバラモンたちよ。
このようにすれば、
私はシャクラとの和平を常に歓迎する。」

和平成立。

インドラは海辺でその偉大な阿修羅を見た。
それは美しくもあり恐ろしくもある黄昏(または、黎明)であった。
それからインドラは偉大な神(ヴィシュヌ)が恩寵を授けたことを思い出した。

夜でも昼でもない黄昏。

インドラがヴィシュヌを念じると
海上に山のような泡を見い出した。
泡は乾いていても濡れてもいない。
これは武器ではない。
これをブリトラに投げれば奴は直ちに死ぬであろう。
ヴィシュヌはその泡をヴリトラめがけて速やかに投じた。
ヴィシュヌはその泡に入り込んでヴリトラを殺した。

(泡は濡れてないらしい。
ヴィシュヌは神々だから殺せないのでは?
ブリトラを倒したのはヴィシュヌ。
神々に殺されないとは素手限定なのかもしれない。
武器を投げるなら問題ないらしい。
でも、泡に入り込んでとあるからやはりブリトラの防御を破れないのでは?)

ヴリトラが殺された時、
シャクラは最高に意気消沈し、
自ら犯した虚偽に圧倒された。
しかも彼は以前にトリシラスの件で、
バラモン殺しの罪にうちひしがれていた。

p.125
ヴィローチャナ(魔王の名)
(ヴァイローチャナ?)

p.130
家を燃やす者、
毒を盛る者、
不義の子の食物を食べる者、
ソーマ酒を売る者、
矢(武器)を作る者、
占い師、友を欺く者、
姦通者、
堕胎させる者、
師(グル)の寝台を犯す者、
酒飲みのバラモン、
辛辣な者、
鴉のように卑しい者、
異端者、
ヴェーダ聖典を非難する者、
着服する者、
落伍者(ヴラーティヤ)、
金持ちなのに吝嗇な者、
守護を要請されたのに危害を加える者。
以上はすべてバラモン殺しに等しい。
黄金は藁の火によって確かめられる。
幸運な人は態度により(異本による)、
善良な人は行為により、
勇士は危険において、
友人と敵は災禍において確かめられる。

(武器商人はバラモン殺しと同等の大罪人)


(これより、ページ数を記す場合と記さない場合がある)

円盤(チャクラ)のうちでスダルシャナ(クリシュナの円盤)が最高である。
旗のうちでは輝かしい猿の旗標(アルジュナの戦車の旗標)が最高である。
(インド神話は猿の地位が高い。やたら強いし)


ビーシュマは一日で一万人を殺す。
ドローナとその息子とクリパも彼に等しい勇士である。

ドゥルヨーダナ側は十一軍団(アクシャウヒニー)、
パーンドゥ側は七軍団。

(7、11、合計18)


ヴィシュヌ
「ガルダよ、お前は非常に弱いのに、
自分のことを強力だと考えている。
試しに私の右腕だけを担ってみよ。
もしその一本を担うことができたら、
お前の自慢は正当である。」

ヴィシュヌはガルダの肩に腕を乗せた。
ガルダは重さに苦しみ、動揺し、
意識を失って倒れた。

(ガルダ>インドラなので
ヴィシュヌ>インドラ なのがマハーバーラタ)

カルナを勧誘するクリシュナ
「カルナよ、あなたは法の上ではパーンドゥの息子なのだ。
来なさい。法典の規定によりあなたは王になるだろう」

戦争は祭祀である
(「戦争は祭祀である」思想は本当に有害。カーストと合わさると奴隷は真っ先に死ねという思想になる。)


カルナ
「クリシュナよ、ドゥルヨーダナの『武器の祭祀』があるであろう。
あなたはその祭祀の証人になるであろう。
(以下、人物や武器などが祭祀の役割や道具に喩えられる)
血は供物(精製バター)になるであろう。」







だからこそ、災害が浄化のプロセスの一環と考える奴が居る訳でね。


ヴィローチャナ(太陽)の神が、
最高の戦士であるカルナを生ませた。

ヴィローチャナ(太陽)の神が、
最高の戦士であるカルナを生ませた。

(ヴィローチャナ(魔王の名)とは別の存在だよね?
たまたま呼び名が同じだけ?
アスラ=自然としての太陽がヴィローチャナで、
デーヴァとしてならカルナの父としての太陽神ヴィローチャナなら辻褄は合う。
ブリトラと同じく、太陽属性は敵になるのがマハーバーラタ。
アルジュナは父がインドラだから雷雨側)


合計で十八軍団(アクシャウヒニー)が集結した。
パーンダヴァの軍は七軍団で、
クル族の軍は十一軍団である。

人間は善悪の行為の作者(さしゃ)ではない。
人間は自由ではなくて、木製のしかけ(操り人形)のように操られている。
ある者たちは主宰神(イーシュヴァラ)に定められている。
ある者たちはたまたまそうなっている。
他の者たちは前生の業によって定められている。

p.481
ビーシュマは言った。
「ドローナの息子(アシュヴァッターマン)は、
一切の弓取りたちを凌駕する偉大な射手であり、
戦場でめざましく戦い、
強固な武器をとる偉大な戦士である。
大王よ、アルジュナに匹敵する彼の弓から放たれた矢は、
お互いにくっついて(連続して)飛行する。
しかし私は、この勇士を最高の戦士に数え挙げることはできない。
なるほど、この誉れ高い男は、
もし望めば三界をも燃やせるであろう。
隠棲所に住んでいた時、彼は苦行の力により、
怒りと威光を増大した。
彼は高邁な知性を有し、
ドローナは彼に恩寵をかけ、神聖な武器を与えた。
バラタの雄牛よ、ところが彼には一つの大きな欠陥がある。
そのために私は彼を戦士とも超戦士とも考えないのだ。
最高の王よ。
彼にとって生命が殊の外に愛しいのである。
バラモン(ドローナの息子はバラモン)は常に生命を望むものだ。
しかし、彼に等しい者は両軍に誰もいない。
彼はただ一騎で、神々の軍をも滅ぼすであろう。

この美丈夫は、弓籠手(ゆごて)の音により、
山をも裂くことができる。
彼は無数の美質を有し、
勇敢な攻撃者で、
恐るべき光輝を放つ。
彼は杖(ダンダ)をとる神(ヤマ)のように耐えがたく、
カーラ(時間、破壊神)のように徘徊するであろう。
その怒りに関しては宇宙紀(ユガ)の終わりの火に等しく

獅子のような首をし、
大知者で、
戦争の余燼を鎮めるであろう。」

(アシュヴァッターマンが強すぎる。
怒りで「生命が殊の外に愛しい」という枷が外れた結果が、あの大虐殺)

赤い眼をしたアルジュナ
(赤い眼は善)

(戦士と超戦士と半人前の戦士の紹介の個所)
ビーシュマ
「パーンチャーラ族のシカンディンが戦場で矢をつがえて戦いを挑んで来ても、
私は彼を殺さないだろう。
私は決して女性を殺さないし、
前に女性であった者を殺さない。
シカンディンは前に女性であった。
少女でありながら男になった。」

世界の終末に現われる十二の太陽のようであった。
(7つじゃなかったっけ?


歴史bot@history_theory
2018年12月30日
アルケサス王朝の下での宗教的創造については,資料から次のことが分かる。
1.ミスラが帝国中で崇拝され,王と特別な関係を持っていた
2.マゴス神官が特に(牛馬の)血の流れる犠牲を執行する階級を構成していた
3.火の祭儀が流行した
4.前2世紀と1世紀に,
ギリシア語で書かれた黙示録が『ヒュスタスペスの神託』のタイトルで流布したこと。
それはローマに敵対することを目指しており,イランの終末論文学の一部を構成していた

『#ヒュスタスペスの神託』は恐らく
インド-イランに起源を持つ古典的な終末論のモチーフ
(年の短縮,世界的な堕落,最後の戦い等)を取り上げている。
また7000年を単位とする終末論的
年代記に基づいて,その予言を正当化しているが,
各々の千年はそれぞれ1つの惑星に支配されており,
そこにはバビロニアの影響が見られる(七遊星,七金属,七色等)。
しかし,この年代記的な図式の解釈はイラン的なものである。
最初の6000年の間,神と邪悪な霊が覇権を巡って闘い,邪悪な霊が勝利を収めそう
になるが,神は太陽神ミスラ(即ちアポロン,ヘリオス)を送り,このミスラが7番目の千年を支配する。
そしてこの最終段階が終わると,遊星の力は衰え,宇宙の撹乱によって世界は更新される。こうして終末論的目的を持った神話的年代記が,キリスト教時代の始まろうとする西洋世界に大いに広まることになる。
EMa





気高い娘のシカンディニーは自殺する決心をした。
家を出て人のいない密林に行った。
その森は神通力のあるストゥーナカルナという夜叉(ヤクシャ)に守られていた。
シカンディニーはその森で幾日も断食し、身体を憔悴させた。
蜜のような眼をした夜叉ストゥーナは彼女の前に姿を現わした。
ストゥーナが自身の『男性』をシカンディニーにあげ、
シカンディニーの『女性』を引き受けた。

(性別は交換できるのがインド神話。FGOの主人公が簡単に性転換できることの元ネタかも)

シカンディンはドローナの弟子となった。

愚者、盲人、聾者に変装したスパイたち
(今も使われているはず)


「女男」であるドルパダの息子シカンディンは最高の戦士になった。
カーシ国王の長女であるアンバーと知られる娘が
ドルパダの家に生まれたシカンディニー(シカンディン)であるのだ。

ビーシュマは女性、前に女性であった者、
女の名を持つ者、
女の本性を持つ者に対しては矢を放ちはしない。




6巻
(岩波版ギーターも収録。翻訳者が同じ上村先生)


ヴァイシャンパーヤナ
聖仙。
ヴィヤーサの弟子。
蛇の供犠祭を催すジャナメージャヤ王の前で、
ヴィヤーサから聞いた『マハーバーラタ』を吟唱する。

ヴィヤーサ
(クリシュナ・ドゥヴァイパーヤナ)
聖仙。
マハーバーラタの作者。
サティヤヴァティー聖仙パラーシャラとの間に生まれる。
ドリタラーシトラ、パーンドゥ、ヴィドゥラの実父。

サンジャヤ
ドリタラーシトラの吟誦者。
マハーバーラタの語り手。

ヴァイシャンパーヤナは語った。――

彼が戦争を見たくはないが聞きたいと望んだので
願いをかなえる主(ヴィヤーサ)は、サンジャヤに恩寵を与えた。

ヴィヤーサは告げた。
「王よ、ここにいるサンジャヤが汝にこの戦争について語るであろう。
彼にとって戦場のすべては直接に経験されるものになるであろう。
王よ、このサンジャヤは天眼を得て、
汝に戦況を語るであろう。
彼は一切知になるのだ。
公に行なわれたことでも
密かに行われたことでも、
夜中のことであろうと
昼のことであろうとも、
心の中で考えられたことでも、
サンジャヤはすべてを知るであろう。
武器は彼を切らないであろう。
疲労が彼を悩ますこともないであろう。
このガヴァルガナの息子は、この戦争を生きながらえるであろう。」

(とてつもない能力を得たサンジャヤ。
他者の内心など通常では知りえないことを知る一切知の天眼
武器に傷つけられない
疲れない(疲れていたから見逃したがない)
クルクシェートラの戦争に生き残る)


p.85から岩波版ギーター

(別の人の翻訳メモはこちら






p.94
クリシュナ
” あらゆる者の身体にあるこの主体(個我)は、常に殺されることがない。
それ故、あなたは万物について嘆くべきではない。(三十)
更にまた、あなたは自己の義務(ダルマ)を考慮しても、戦慄(おのの)くべきではない。
というのは、クシャトリヤ(王族、士族)にとって、義務に基づく戦いに勝るものは他にないから。(三一)”

(殺したくないと言うアルジュナに
「本体は死なないから殺せ。それがお前の義務」と言うクリシュナ。
この思想は本当に有害すぎる)


p.134
クリシュナ
" 私は一切を奪い去る死である。生まれるべきものの源泉である。
女性のうちでは、
名声、吉祥、言語、
記憶、叡知、堅固(充足)、
忍耐(いずれも原語は女性名詞)である。(三四)"

(アルファにしてオメガであり
死であり時間(カーラ)であるのがマハーバーラタとギーターのクリシュナ。
女性名詞7つ。


シヴァの助力を得るアシュヴァッターマンが敵側。
マハーバーラタもギーターもヴィシュヌ派。
なのでシヴァ派の人は両方とも嫌いな人がいそう)


p.140
” 聖バガヴァットは告げた。――
 私は世界を滅亡させる強大なカーラ(時間、破壊神)である。
諸世界を回収する(帰滅させる)ために、
ここに活動を開始した。
たといあなたがいないでも、敵軍にいるすべての戦士たちは生存しないであろう。(三二)


(インド思想系のジョジョで時間系の能力がラスボスなのはインド思想が元だろう。


アルジュナが殺さなくても死ぬと言うクリシュナ。
普通に生き残っている者がいるので
アルジュナを戦わせるための嘘。
これだけ万能なら結末も知っているはずだからね)

p.165
第十八章
クリシュナ
” その心が我執なく、その知性が汚されていない人は、
これらの世界の人々を殺しても、殺したことにならず、
〔その結果に〕束縛されることもない。(一七)”


(本当に有害すぎる。
ギーターやマハーバーラタを読んだら
ヴィシュヌ=死=悪って思想になる人がいるのは当然といえる。
実際、神々は人間視点ではいつも善ではない。
18w
女(元女含む)を攻撃できないビーシュマを殺すために
元女のシカンディンを盾にして戦うアルジュナ)

ビーシュマ
「私の父(シャンタヌ)がカーリー(サティヤヴァティー)を娶った時、
彼は〔私に〕満足して、
自分の死にたい時に死ぬことができることと、
戦場で殺されないことという恩寵を授けた。
それ故、今自分の死ぬべき時が来たと私は考える。」

(ビーシュマが死ぬと決意しないかぎり死なないって戦場で無敵じゃねーか。
拘束と封印系能力は登場しないから無敵。
FGOに登場させられない理由がよくわかる。
ビーシュマ自身が強すぎるからそもそも拘束も封印も無理だろう。
拘束や封印されても、拘束や封印されること自体を苦行とすれば
それによりパワーアップして自力で脱出しそう。
闘い=苦行とすれば戦うたびに強くなる。サイヤ人の元ネタはバラモン戦士とクシャトリア戦士。)


アルジュナとシカンディンに射貫かれるビーシュマ。
クルの祖父ビーシュマは射られても動揺しなかった。

幾百幾千の矢の洪水で射られて、
ビーシュマの身体には矢が刺さらない場所は指の幅ほどもなかった。
太陽がわずかに残っている時、
あなたの息子たちが見ている前で、
頭を東に向けて戦車から落下した。
しかしビーシュマは矢の群にすっかりおおわれているので、
地面に触れなかった。
人中の雄牛であるその勇士が戦車から落ち、
矢の床に横たわった時、神性がビーシュマに入り込んだ。
雨雲は雨を降らせ、大地は震動した。
彼は落ちる時、太陽が矮小になるのを見た。

ビーシュマは地面に落ちたが、
太陽が北行する時期を待って、生命を持続していたのであろう。

ビーシュマが倒れると戦争は中断された。
(すごいな)

偉大な者は太陽が南行する時期に死ぬのはよくないという価値観がある。

クルの祖父ビーシュマは矢の床に横たわっている。
彼は自由意志で生命を捨てることができるので
北行の時期まで死なないことを決意。

アルジュナがガーンディーヴァ弓と真っすぐの矢をとりあげて加持し、
鋭い三本の矢によってビーシュマの頭を支えた(枕を作った)。

(三本の矢)


アルジュナが燃える矢をつがえて加持し、
雨神(パルジャニヤ)の武器(呪句)(アストラ)と結合し、
すべての人々の見ている前で、ビーシュマの南側の地面を射ると、
冷たくて甘露(アムリタ)のような、神々しい香りと味を持つ、
汚れない吉祥の水の流れが噴き上がった。

ビーシュマは和平をすすめる。

第七巻

アルジュナを殺すことを誓った特攻隊(サンシャプタカ)(「誓った者たち」)

アルジュナはガーンディーヴァ弓をとってその弦に触れた。
アルジュナは忿怒の形相を示して眉をひそめ、
大法螺デーヴァダッタを吹き鳴らした。

ユダヤ教でも日本の修験者もほら貝を吹くのはともにインドのほら貝を吹く風習が由来だろう

アルジュナは敵の群を滅ぼすトゥヴァシトリの武器を放った。
それから〔アルジュナとクリシュナの〕幾千もの姿が現出した。
一人のアルジュナが種々の姿をとったように見えて、彼らは幻惑され、
それぞれをアルジュナであると考え、自分の味方を殺した。
「これはアルジュナだ」、「これはクリシュナだ」、
「これはクリシュナとアルジュナだ」と言いながら、
彼らは迷って戦場でお互いに殺し合った。
勇士たちをヤマ(閻魔)の住処に送った。

彼らはアルジュナに殺され、
その馬や戦車や象は混乱したが、
アルジュナのみをめざして戦死し、
インドラの客人となった(天界へ行った)。

インドラの愛しい客として彼を送り込んでやる
(殺して天界に送る。


アビマニユの死

少年アビマニユは手練の早業と力とにより、
カウシカなどの飛翔法を用いて、
鳥の王(ガルダ)のように存分に空中を動き回った。

(空を飛べる)

無量の力のアビマニユ王子。
超戦士(アビマニユ)。

空中で諸々の生き物が叫んだ。
「彼は一人で、ドローナとカルナをはじめとするドリタラーシトラ側の六人の勇士に殺されて
横たわっている。これは法(ダルマ)であると我々は思わない。」

未成年の少年アビマニユ。


猿の旗標を持つアルジュナが
シヴァからパーシュパタの武器を授かる

シヴァはパーシュパタですべての悪魔を殺した。

甘露よりなる神聖な湖に、
以前、例の神弓と矢をそこに置いた。
アルジュナとクリシュナが湖に行くと、
水中に恐ろしい竜がいた。

別の千の頭を持つ最高の竜もいた。それは大火炎を吐いて、
火の様に強く輝いていた。

クリシュナとアルジュナがシヴァを拝みながら近づく。
二匹の大蛇は弓と矢という一対の武器となった。
二人はそれをシヴァに渡した。
シヴァの脇から一人の梵行者(ブラフマチャーリン)(清浄行者)が出てきた。
彼は黄褐色の眼をし、
苦行の田地(容器)であり、強力で、
青黒い喉と赤い髪を持っていた。

(赤い髪!)

梵行者はその最高の弓をとって、
注意深く位置を定めて立った。
弓に矢をつがえ作法通りに引き絞った。
彼の弓弦〔を引く〕掌や構えを見て、
シヴァの発する呪句(マントラ)を聞いて、すべてを把捉した。

p.245
ドリシタデュムナに惑わされた戦士たちをカーラ(時間、破壊神)が食っていると、人々は考えた。
(カーラ=時間=死が食うとある。
ウパニシャッドの創造神=死の影響下だな。


死や殺害を意味する表現がいろいろある)

ヤマ(閻魔)の住処に行ったも同然だ

ヤマ(閻魔)の住処に送った。

サンヤマニー(ヤマの都市)に行くであろう。


気息(プラーナ)を気息の中に焼べた(呼吸法に専念した)。

呼吸や食べ物の消火は火と結び付けられている)


ガトートカチャの死
すべてのクル軍に槍で羅刹ガトートカチャを殺せとうながされ
カルナの耳環と引き換えにインドラから与えられた槍を使うことを決めるカルナ。
敵の身体を滅ぼす燃え上がる最高の槍を見て、
羅刹ガトートカチャは自身をヴィンディヤ山麓のように大きくして、
恐れて逃げ出した。
雷をともなう激しい風が吹き、雷電が地面に落ちた。
その槍はそのような幻術(マーヤー)を灰にして燃え上がり、
その羅刹の心臓を激しく貫通して、
夜間に輝きつつ上方に行き、星々の中に入った。
ガトートカチャは息絶えて空中から大地に落下した。

(幻術を解除して攻撃できる槍)

ドローナの死
アシュヴァッターマンが殺された

クリシュナ
「ドローナに勝つために、
法(ダルマ)を捨てて、勝利のために術策を用いなさい。
アシュヴァッターマンが殺されたら彼は戦わないだろう。
戦場でアシュヴァッターマンが殺されたと、
誰かが彼に告げるべきである。」

(提案者はクリシュナ。
ダルマを他人を都合よく動かすための操り糸にしているだけじゃねーか)


アルジュナはこの言葉を喜ばなかった。
他のすべての人々は歓迎した。
ユディシティラは渋々同意。
ビーマは自軍にいるアシュヴァッターマンという名の強象を棍棒で殺した。
そしてビーマは恥ずかしく思いながらも
戦場でドローナに近づき
「アシュヴァッターマンが殺された」と高らかに叫んだ。
アシュヴァッターマンという名の象が殺されたと心の中で言って、
その時ビーマは偽って発言したのである。
ドローナはそれが偽りだと考えた。

ドローナはユディシティラに自分の息子は殺されたのかたずねた。
ユディシティラは虚偽を決して言わないとドローナは確信していたからだ。
クリシュナはユディシティラに
「生命を守るために嘘をついても罪悪には陥らない」と言った。
ユディシティラは虚偽を言うことを恐れ、
しかし勝利にこだわり、
不明瞭に「象〔のアシュヴァッターマン〕が殺された」と告げた。
その前には彼の戦車は地上から上方に四アングラ離れた所を走っていた。
しかし、このように告げたために彼の乗り物は地上に触れるようになった。

(「殺された」だけ聞こえるように言ったのだろう)

勇士ドローナはユディシティラからそのような言葉を聞いて生きる希望を失った。

パーンチャーラ国王の息子ドリシタデュムナは彼に襲いかかった。
ドルパダ王はドローナを滅ぼすために盛大な祭式において
燃え上がる火の中から彼を得た。
バラモン(ドローナ)は応戦。

ビーマ
「アシュヴァッターマンは今、あなた(ドローナ)の背後で
知られることなく倒れ眠っている。
ダルマ王が言ったあの言葉を疑うべきではない。」

ビーマにこのように言われた徳性あるドローナは弓を捨て、
すべての武器を捨てようと望んで告げた。
ドローナ「私は武器を捨てる」
ドローナは戦場で武器を捨て、
戦車の座席に座り込み、ヨーガに専心し、
一切の生類に無畏(危険、恐怖のないこと)を与えた。

彼のその隙をついて、ドリシタデュムナは刀を持って立ち上がり、
戦車から飛び下りて、激しくドローナに襲いかかった。
ドリシタデュムナはドローナの頭を胴体から刀で切り取った。
八十五歳のドローナは浅黒く、耳の所まで白髪であったが、
あなたのために、十六歳であるかのように戦場で活躍した。
アルジュナは「師匠を生きたまま連れて来い。殺してはいけない」と言っていた。

クリパ
武術の達人で、クル族に仕える。
妹のクリピーはドローナの妻。

クリパが
アシュヴァッターマンに、
パーンドゥ側がドローナを殺した手口を教える。

ドローナは断食して死のうとしていた。

殺され方を聞いたドローナの息子は足蹴にされた蛇のように
激しい怒りにかられた。

p.634から
アシュヴァッターマンのうちには、
人間、ヴァルナ(水天)、アグニ、梵天、インドラ、
ナーラーヤナ(ヴィシュヌ)の武器が常にそなわっている。
父であるドローナは作法にもとづいてナーラーヤナ(ヴィシュヌと同一視される)に敬礼して、
バラモンの姿で近づいたその神に供物を捧げた。
尊い神は自らそれを受け取って、彼に恩寵を授けた。
それでドローナは最高のナーラーヤナの武器を選んだ。

ナーラーヤナ
「この武器をけっしてむやみに用いてはならぬ。
この武器は敵を殺さないうちは引き返すことはないから。
これは誰彼なしに殺す。
殺されるべきでない者もを殺すであろう。

汝はこの武器(アストラ)(呪句)により、
多くの神的な武器(シャストラ)の雨を降らすであろう。」

ドローナの息子であるアシュヴァッターマンは、
パーンダヴァとパーンチャーラの軍隊をねらって、
ナーラーヤナの武器を出現させた。
すると先端が燃える幾千の矢が虚空に出現した。
それらは燃える口をした蛇のように、パーンダヴァ軍を食おうとしていた。
それらは太陽の光線が世界をおおうように、戦場において、
たちまち処方と空と軍隊をおおった。

それとは別に、黒鉄よりなる諸々の球が出現した。
それらは汚れなき空における星々のように輝いていた。
そして、四方に火を放つ多彩な百殺棒(シャタグニー)と、
剃刀のような縁を持つ日輪のような円盤が出現した。
空中がそれらの武器におおわれた。
パーンダヴァの勇士たちが戦えば戦うほど、その武器は増大した。
燃える火のようなそのナーラーヤナの武器に殺されつつ、
彼らは戦場のいたるところでのたうちまわった。
寒気の終わりに火が枯れた草木を燃やすように、
その武器はパーンダヴァの軍隊を燃やした。

ダーシャールハ(クリシュナ)が告げた
「速やかに武器を置き、乗物から降りなさい。
偉大な方(ナーラーヤナ)は〔この武器を〕抑止するこのような方法を定めた。
みな象や馬や戦車から地面に降りろ。
この武器は地面に武器なしでいる諸君を殺さないであろう。
戦士たちが武器の力に頼って戦えば戦うほど、
あのクル軍はより強力になるのである。
心の中でさえ反抗しようとしたら、
彼らが地底界(ラサータラ)に行ったとしても、
この武器は彼らをすべて殺すであろう。

すべての人々は実際の行動により、
また心により武器を捨てようと望んだ。


(武器を持つ者と、武器がなくても反抗心があるなら全滅させる武器。
反抗心があっても殺されるから本当に協力。
父を非道な方法で殺されたからアシュヴァッターマンは使ったのだろう。

空中に武器を大量展開はマハーバーラタが私が知る限り最古。
現在はフェイトのギルガメッシュを想起する人が多い)


ビーマ
「いかなる者も決してここで武器を放つべきでない。
私が矢により、ドローナの息子の武器を防ぐであろう。
あるいは、この黄金で飾られた重い棍棒により、
戦場でカーラ(破壊神)のようにふるまい、
ドローナの息子の武器を砕くであろう。
というのは、この世には勇武にかけて私に等しい者は誰もいないから。
もしナーラーヤナの武器に対して戦う者がいないなら、私が戦うであろう」
ビーマセーナ(ビーマ)だけが戦車に乗ってアシュヴァッターマンに突撃。

(ビーマだけ攻撃するのかよ!
やはり群を抜いて血の気が多いなビーマ。
インド神話でクリシュナ(ヴィシュヌの化身)の忠告だけは守らないとろくなことにならんぞ)

アシュヴァッターマンはビーマに、
加持された燃える先端の矢を浴びせた。
それらにビーマはおおわれた。
ビーマとアシュヴァッターマンの戦いを見たビーマ以外のパーンダヴァ軍は
大恐怖に陥り、すべて武器を地面に置き、すべて戦車や象や馬から降りた。
彼らが武器を捨て、乗物から降りた時、
その強力な武器はビーマの頭に落ちた。
ビーマセーナは光熱におおわれた。
アルジュナは光熱を妨害するためにヴァルナの武器でビーマをおおった。

アルジュナとクリシュナは光熱に飛び込み、幻力(マーヤー)によりそこに入った。
武器から生じた火は二人を燃やさなかった。
ヴァルナの武器を用いていたからであり、
クリシュナとアルジュナが力をそなえていたからでもある。
ナラ(アルジュナ)とナラーヤナ(クリシュナ)はナーラーヤナの武器を鎮めるために
ビーマと彼のすべての武器を力まかせに引っ張った。
勇士ビーマは引っぱられて叫んだ。
そしてその恐ろしいドローナの息子の無敵の武器は増大した。
クリシュナが降りるよう言うとビーマを戦車から降ろした。
ビーマが戦車から降り、武器を地面に置いたとき、
敵を苦しめるナーラーヤナの武器は鎮まった。

(助けがあったとはいえ、ビーマはナーラーヤナの武器の攻撃を一部受けても無事ってやばいな。

ナーラーヤナの武器による全滅が成功すると話が終わるので阻止w)


ドゥルヨーダナがアシュヴァッターマンに
もう一度あの武器を使うよう言うが

アシュヴァッターマン
「あの武器はもどって来ない。二度は使えない。
もしそれをもどせば、疑いもなく使用者を殺す。」

アシュヴァッターマンは
水に触れて、
神々によっても抗しがたいアグニの武器を呼び起こした。
眼に見える、あるいは見えない、敵の群をめざして、
煙のない火のような輝く矢を加持して、怒りにかられて、
それをいたるところに放った。
虚空に激しい矢の雨が生じた。
敵たちは焼かれ倒れた。

(アシュヴァッターマン、やばい武器持ちすぎでは?
ドローナの偉大さがよくわかる)

アルジュナは梵天の武器を呼び出した。
それはすべての武器を撃退するために梵天に作られたものである。
それから一瞬のうちに闇は除去された。

ナーラーヤナは古人たちのうちでも最古の存在である。
蓮の眼をした彼は六万六千年の間、風を食べて(断食して)、
自身を憔悴させた。

(66)

さらにその二倍の期間、別の苦行を行なった。
その苦行でブラフマンと一体になった。

アシュヴァッターマンはルドラの一部として生まれた。
ケーシャヴァ(クリシュナ)はルドラを信愛し、ルドラより生まれた。
まさにその永遠のクリシュナに祭祀を奉げて崇拝すべきである。
リンガにおいて万物が存すると知って主を敬うなら、
雄牛を旗標とする者(シヴァ)はその人をこよなく愛する。
(
ルドラ=シヴァ)

雄牛を旗標とする尊い神、神々の最上者は、
ルドラであり、シヴァであり、
アグニ、シャルヴァ、一切知、
インドラ、ヴァーユ、
アシュヴィン双神、稲光である。
身体を持たない彼は、一切の神の身体を維持する。
諸々の願望の
至上権(アイシュヴァリヤ)であるからイーシュヴァラと呼ばれる。
彼は生類のマヘーシュヴァラ(偉大な主)である。
聖仙、神、ガンダルヴァ、天女(アプサラス)たちは、
上方に立つ彼のリンガ(男根)を崇拝する。


第八巻
途中で翻訳者が死去。
未訳の個所は別の翻訳で補った。

クリシュナはドローナの息子に注意深く挨拶して告げた。
「アシュヴァッターマンよ、覚悟して速やかに攻撃せよ。
そして耐えよ。今や禄を含む人々にとって、
主君の給与に対し恩返しする時が来た。
バラモンたちの論争は微妙である。
しかし王族の争いは勝ち負けがはっきりし、粗大(明瞭)である。
アルジュナの神的な歓待にあなたは耐えられないのに、
迷妄によりそれを受けようと望んでいる。
今日、覚悟してアルジュナと戦え。」

クリシュナにそう告げられた最高のバラモンは、
「承知した」と言って、六十本の鉄矢でクリシュナを、
三本でアルジュナを射貫いた。
アルジュナは怒り、三本の半月形の先の矢で、
ドローナの息子の弓を断ち切った。
そこでドローナの息子はより恐ろしい別の弓をとった。
そしてそれに弦を張り、
一瞬のうちに、三本の矢でクリシュナを、
千本の矢でアルジュナを射貫いた。
それからドローナの息子は努力して、
戦場でアルジュナを食い止めて、幾千、百万、一億の矢を放った。
わが君よ、そのバラモンの箙、弓、弓弦、
指、両腕、両手、胸、口と鼻と眼、
両耳、頭、身体、
毛穴、戦車と軍旗から、矢が出て行った。
ドローナの息子は矢の大軍でクリシュナとアルジュナを貫いてから、
喜んで、大きな雲の群のような音で雄叫びをあげた。

天空において同じ星宿に近づくシュクラ(金星)とブリハスパティ(木星)との間の
戦いのような戦いが行なわれた。
両者はお互いに燃える矢という光線により相手を苦しめつつ、
世界を恐れさせて、
軌道を外れた二つの惑星のように対峙していた。
それからアルジュナは、鉄矢により、ドローナの息子の眉間をしたたかに射貫いた。
ドローナの息子はその矢により、
上方に光線を放つ太陽のように輝いた。
その時、二人のクリシュナ(アルジュナとクリシュナ)は、
アシュヴァッターマンにより幾百の矢でひどく苦しめられ、
おびただしい光線の網を放つ宇宙紀(ユガ)の終末の二つの太陽のようであった。
これから、クリシュナに守られたアルジュナは、
すべての方角に刃のある武器を放った。
そして金剛杵(ヴァジュラ)か火か
ヤマの杖(ダンダ)のような矢によりドローナの息子を攻撃した。
威光に満ち、こよなく恐ろしい行為をする彼は、
見事に放たれた非常に猛烈な矢によりクリシュナとアルジュナの急所を射た。
それらの矢で撃たれたら、死神といえども苦しむであろう。
アルジュナは努力するドローナの息子の矢を抑止し、
その二倍の矢でその最高の勇士とその馬と御者と軍旗をおおい、
それからまた特攻隊(サンシャプタカ)の兵たちを攻撃した。

アンギラス族の最上者である賢明なドローナの息子はよく考えて、
勝利は必ずヴリシュニの戦士(クリシュナ)とアルジュナにあると知って、
再び引き返してアルジュナと戦おうとは望まなかった。

(射貫かれても大丈夫なのか?

体から矢を出せるのか、
単にそう思えるほどに連続してという誇張表現なのかよくわからない。
戦車と軍旗から矢が出たのはそれらを貫く矢を体か
弓から放ったの?
矢は弓から放っている可能性が高いけどね。
わざわざ弦を張っているし。

アシュヴァッターマンは
アルジュナ(クリシュナの助言と防御のサポートあり)に負けない強さだから最強クラスだな
アンギラス族のバラモン!



ヴィシュヌと火(アグニ)とソーマとが矢であった。
全世界はアグニとソーマであり、
世界はヴィシュヌよりなると言われる。
そしてヴィシュヌは、無量の威光を有する尊いバヴァ(シヴァ)の本性(アートマン)である。
それ故、ハラ(シヴァ)が弓弦に触れることに彼ら(悪魔たち)は耐えないのであろう。
激しく怒る主は、その矢の中に、
ブリグとアンギラス(聖仙の名)の怒りから生じた、
抗しがたく耐えがたい憤怒の火を放った。
彼は青黒い喉と赤い髪を持ち、煙色で、
獣皮をまとい、恐怖をもたらし、
一万の太陽のようで、光輝に満ち、燃え上がっていた。

(青黒い喉=シヴァだから
シヴァは赤髪。
赤髪は善らしい)

(以下は翻訳された最後の個所)
ユディシティラを殺そうとするアルジュナを制するクリシュナ

アディティ(女神名)に敵を殺すヴィシュヌが生まれた

バーラタよ、戦っていない者、
武器を持たない者、
顔を背ける者、
逃げる者、
庇護を求める者、
手を合わせて帰依する者。
以上の者を殺すことは賢者たちに讃えられない。
アルジュナよ、あなたは以前、幼稚さからその誓いを立てた。
その幼稚さのために、無法の行為をしようと望んでいる。
アルジュナよ、あなたは法を思い起しつつ、どうして目上を殺すことができるのか。
法の理解しがたい微妙な道を考慮しないで。

(翻訳はここまで)

解説 原実
全11巻を以て完結する予定であった。
この8巻は全69章より成り、
遺稿は第49章24詩節を訳し終わった所で中断しているから、
概算して訳者は第8巻全体のほぼ半分まで訳業を進めていた事となる。

上村版は以上。

(うなじ
‏ @unajiperopero
2017年7月18日
マハーバーラタはあまりにも文章量が膨大すぎて、各種言語の翻訳者は全訳できずに途中で過労死するジンクスがあるんだとか

実際、日本語訳を刊行してた学者さんは、
パーンダヴァ(アルジュナ側)とカラウヴァ(カルナ側)の合戦シーンっていう山場直前まで翻訳したところで亡くなってる

2018年5月8日
マハーバーラタ、やおいの元ネタ調べるためにさらっと読むには、あまりに長すぎるんだよな 
「マハーバーラタだけで、イリアスとオデュッセイア足したのをさらに10倍したくらいの文量がある」
「あまりに長すぎて、翻訳者は全訳を終える前に死ぬジンクスがある(日本語訳もそうなった)」などの伝説がある

2018年12月13日
FGO運営が古典からラノベヒロインみたいなキャラを引っ張ってくるという手法を覚えたので、
LB4ではダマヤンティー(マハーバーラタの作中作のラブコメヒロイン)が出る

2018年12月4日
でもまあ、ラーヴァナは異聞帯の王できそうな格はあるから、この辺りでラーマの掘り下げはあってもおかしくない感じがする マハーバーラタ組と比べると人気で負けてる感じがするし

2018年12月28日
さあ、学術系出版社のみなさん、FGOの次の2部4章はインドです インド学者の先生を唆して、原典完全日本語訳マハーバーラタを出版するなら今しかないですよ!

今そんな企画しても完成するの数十年後になるだろうとか言ってはいけない(マハーバーラタはイリアスとオデュッセイアを足して、さらに8倍しただけの長さがある)

2018年12月29日
せっかくバズったんで、こっちはサンスクリット完訳が存在するラーマーヤナでも置いときますね マハーバーラタに比べれば、比較的物語が脇道に反れる頻度が低いから、多分こっちの方が読みやすい
新訳 ラーマーヤナ (1) (東洋文庫) ヴァールミーキ https://www.amazon.co.jp/dp/4582808204/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_992jCb0P4K6XJ … @amazonJPから

ラーマーヤナ、本編と関係ない説話の挿入が少ないのもそうだけど、基本的なストーリーラインは王子様がお姫様を助けるために魔王を倒しにいく話だから、そもそも人間関係がいりくんでるマハーバーラタよりもシンプルにわかりやすい

5月5日
「マハーバーラタの全訳を試みた学者は死ぬ」っていう話、一見すると、呪いとかそういうオカルトじみた都市伝説に見えるけど、実際のところ、あまりにもマハーバーラタが長すぎて、これの全訳をしようと思うくらい名のある学者は大抵高齢なので先に寿命が来るってだけの話なんだよな






ここから山際版

 第一巻は特にメモする箇所なし。

山際版 第二巻

ルドラ
吠える暴風雨神。のちシヴァ神に転化する。
ブラフマー(梵天)の額から生まれ、
ブラフマーの命でその身体を男女に分け、
更にそれぞれを十一人に分け、
あるものは色が白く温和、
あるものは黒く猛々しい存在となったという。
また、十一人の息子はカシュヤパとスラビから生まれたともいわれる。
ブラフマーがルドラを誕生させた時、
ルドラは名前をつけてくれと激しく泣いた〈吠えた〉。
それで名(ルドラ=叫ぶ者)をやったら、
もっとくれと七度泣いたので、
彼には七つの名前がついたという。

(11と7は特別でセットらしい。
この神話がいつごろできたのかが気になる。
最初は両性具有でそこから男女に二分して
さらにそれぞれ11分割ってグノーシス神話の元ネタ?

ヨハネのアポクリュフォンの
最初の人間バルベーローは女性にして両性具有(←物質的な意味ではないはず。
至高神(記述し難い者)の鏡像だから男性要素がある?)。
ヨハネのアポクリュフォンは
エイレナイオスの『異端反駁』にも記述があるので、185年以前には成立。
ストア学派や中期プラトン主義の影響が強く見られるが、
セツ派とみなす者が多い。

ウァレンティノス(ヴァレンティノス)派プトレマイオスの神話では
至高神とエンノイアの対(要は、セット、ペア)から、
多くのアイオーンの対(ペア)が生まれ、プレーローマ(上位世界)が構成される。

Gnosticismの一つである
Valentinianism
https://en.wikipedia.org/wiki/Valentinianismの図で
「8(オグド)」に含まれる至高神(the primal Father or Bythos)とエンノイアがペア。
オグドは

「プロパトール(先在の父)
=ビュトス(深淵)」

「エンノイア(思考、Idea)
=シーゲー(沈黙・静寂)」

ヌース(マインド)とアレテイア(真理、真実)

ロゴスとゾーエー(ライフ)

アントローポス(人間)とエクレシア(教会)。

ogdoas(オグドアス。ギリシア語で「八個(組)のもの(体)」、
「八番目」)の元ネタは高確率で
古代エジプト
(紀元前2686年~前2134年にかけての古王国時代)の
オグドアド(Ogdoad。「八」)
=ヘルモポリスで崇拝されていた8柱の神々(八神)。
8柱の神々は、四つの男女の一対で構成されていた。

インド神話の男女ペアの創造過程という発想は古代エジプトから取り入れたのかも。
男女ペアの神々は世界共通な気がするが、
8が共通だし、
地理的にグノーシス主義は古代エジプト思想の影響も受けていないとおかしいからね。
アレクサンドリア、イスカンダル。
本記事でマハーバーラタにおける8の強調個所をメモしておいた。
尻は8も大好きで88だとハイル・ヒトラーという意味もある。
サムライ8というナルトの作者が話を考えていた漫画や、炎炎の消防隊など8強調作品は探してみると意外と見つかるのでは?
サム8はモロに「肉体は魂の器にすぎないから捨てて良い」というバラモン流スピリチュアル思想。

尻はソフィアが大好き。
ソフィア神話で有名なのはヴァレンティノス派。


神話3 ヴァレンティノス派プトレマイオスの教説
エイレナイオス『異端反駁』より
http://gnosticthinking.nobody.jp/gnosismyth003.html
” ■1.至高神「深淵」と三十柱のアイオーンたち

 この神話において、至高神は「原初」「原父」あるいは「深淵」と呼ばれ、彼と対をなすのは、「思考」「恩寵」「沈黙」と呼ばれる女性的神格である。至高神の「深淵」は「沈黙」の胎の内に種子を置き、「叡知」を生んだ。「叡知」は「独り子」「父」「万物のアルケー」とも呼ばれ、彼のみが至高神を把握しうるとされる。その女性的対は「真理」である。

 至高神の独り子である「叡知」は、伴侶である「真理」と共に「言葉」と「生命」を生み出し、「言葉」と「生命」はさらに「人間」と「教会」を生み出す。「言葉」と「生命」はさらに十柱のアイオーンたちを、「人間」と「教会」は十二柱のアイオーンたちを流出した。こうして、合計で三十柱の原初的アイオーンたちが成立したのであり、その末端に位置するのは、女性的位格の「ソフィア」である。このようにして、三十柱のアイオーンたちによって構成されるプレーローマ界が成立する。

■2.ソフィアの熱情

 先に述べたように、至高神を把握しうるのはその独り子である「叡知」のみであったが、その他のアイオーンたちもこれを把握したいとひそやかに憧れていた。その情熱が最も強かったのが「ソフィア」であり、ソフィアは自分の伴侶である「欲せられた者」との抱擁を放棄して、至高神への熱情にとりつかれた。彼女は父の測りがたさを知ろうとして苦悶に陥り、絶えず自分を前へ伸ばそうとした。しかしここで、プレーローマ界の秩序を管理していた「境界」が彼女を止めに入り、ソフィアはようやく我に返る。そして、その時生じた「思い」を、パトスと共に外に投げ捨てたのだった。

 ソフィアは「境界」の働きによって、プレーローマ界を構成する対へと復帰した。そして「独り子」は二度とこのようなことがないようにと、「キリスト」と「聖霊」という新たな対を流出して、至高神が把握しがたい者であることを宣告したのである。アイオーンたちは安息を受けて至高神を賛美し、その栄誉と栄光のために「救い主」たる「イエス」流出した。また、彼のための守護者として「天使」たちをも流出した。

■3.新約聖書のアレゴリー的解釈
(中略)

■4.アカモートの誕生

 ソフィアが抱いた「思い」は、パトスと共にプレーローマ界の外に投げ出されたが、キリストはこれを憐れんだ。そして彼はこれに外形を与え、「アカモート」と呼ばれる神格を誕生させた(知恵を意味するヘブライ語「ホクマー」に由来する)。アカモートはプレーローマ界へ上ろうとしたが、その身にパトスを帯びていたために「境界」を突き破ることができなかった。これによって彼女は「悲しみ」や「恐れ」という感情に陥るとともに、自分を生かしたものへの「立ち帰り」をも心に抱いた。そして、アカモートの「感情」から物質が生成し、「立ち帰り」からこの世とデミウルゴスに属するすべての心魂が発生したのだった。

 アカモートは自らの苦難についてキリストに嘆願し、キリストはこれに応じてアカモートに「救い主」およびその守護者の天使たちを遣わした。救い主はアカモートからパトスを切り離した。またアカモートは、救い主と天使たちの美しさを見て発情し、その模像に従って霊的胎児を身ごもったのだった。

■5.デミウルゴスの誕生

 こうしてアカモートは、三種類のもの、すなわち「霊的なもの」、「心魂的なもの」、「物質的なもの」を自身から生み出すことになった。しかし、霊的なものは彼女と同質であり、これを自ら形づくることはできなかったので、アカモートは「心魂的なもの」からデミウルゴスを創造し、「物質的なもの」の父であり王とすることにしたのだった。

 デミウルゴスは心魂と物質を分離し、秩序づけることにより、世界を創造する。彼は七つの天(=惑星天)を構築してこの上に位置した。そしてアカモートは第八天(=恒星天)に住むことになった。


■6.無知なデミウルゴス

 こうしてデミウルゴスは可視的な世界を創造したが、彼はそれがアカモートに導かれて行なったものであるということを知らなかった。彼は「自分が作成したもののイデアにも、母そのものにも無知であり、自分だけがすべてであると思ったのである」。

 デミウルゴスは物質から泥的人間を造り、これに心魂を吹き込んだ。また、アカモートは、デミウルゴスが知らないうちに、天使たちを眺めて孕んだ「霊的胎児」を人間の中に据えつけたのだった。こうして、「物質」「心魂」「霊」によって構成された最初の人間が誕生した。

■7.人間の三つの要素について

 こうして人間は、「物質」「心魂」「霊」の三要素の混合体として作り上げられたのだが、その中で「心魂」は自律的なものと考えられており、「物質」と「霊」の中間に存在する。そして「心魂」は、「どちらかに傾きをなせばそちらの方へ行く」ものなのである。

■8.終末

 「霊的種子」が認識の獲得によって完成されるとき、アカモートは「中間の場所(=第八天)」を去ってプレーローマ界に入り、「救い主」と結婚するとされている。また、「霊的な人々」は心魂を脱ぎ捨てて「叡知的な霊」となり、プレーローマ界に入って、「天使たち」の花嫁となる。またデミウルゴスはアカモートのいた「中間の場所」に移動し、そこで安息を受ける。物質世界は発火して燃え尽くされ、無に帰るとされる。

■9.キリストの来臨についての釈義

 キリストは「水が管を通って流れるようにしてマリヤを通り抜け」、「洗礼の際に鳩の姿で」この世に来臨した。そして、キリストの霊はピラトの前に引き出されたときにはこの世を去っていたのだった。「十字架」上での出来事は、アカモートの嘆願に応じてキリストが「境界」を越えて到来した際の範型を示したものだとされる。また、デミウルゴスはキリストの来臨までは無知のままだったが、彼によってすべてのことを教えられた。そして、終末の際に自分は母たるアカモートの場所に上昇するということを認識した。

■10.再び、新約聖書のアレゴリー的解釈
(中略)

[出典]『ナグ・ハマディ文書Ⅰ 救済神話』
荒井献・大貫隆・小林稔・筒井賢治訳、岩波書店、1997年”

※着色は引用者

(感情が下位であるのはバラモン教で感情は制御しなければならないから?
ギリシャ系思想の理性重視か?
デミウルゴスは心魂と物質を分離し、秩序づけることで世界を創造。
心魂はおそらく心=自由意志のこと。
デミウルゴスは七天(=惑星天)を構築しこの上に位置した。
アカモートは第八天(=恒星天)(8w)に住むことになった。
「感情」から物質ができた。
バラモン教も「非物質>物質」。

新約の解釈はあるが、旧約の解釈はない。
グノーシス派キリスト教の中には旧約はキリスト教に不要とする宗派がある。

終末は
”物質世界は発火して燃え尽くされ、無に帰る”
また火か。
マハーバーラタにある終末(といっても黄金期に戻るので
終わりではなく最悪状態というのが適切)は
太陽による火。
ストア派も終末が火。

ストア派の終末論は世界大火で世界が燃えた後に
新世界(循環して戻る)が誕生。
世界大火説と世界周期説、予定調和説。
以下、ストア派といっても一様ではないので注意
(X宗A派、B派閥、……みたいなもの)

キケロの思想は、
当時ローマで主流だったストア哲学に、
ローマの伝統的価値観を取り込んだ折衷的なものらしい。
紀元前106 - 紀元前43年まで生きた人の思想。

キケロ『スキピオの夢』
“一定の時期に必然的に起こる大地の洪水や大火のために、
我々は、永遠とはいわずとも、永続的な栄光すら得ることはできない。”
(水が先か火が先か不明だし、
水単独かもしれないし、
火単独かもしれない終末=最悪状態)

(3) たとえばストア派の考えかたによると、
一定の周期が回ってくるごとに、
天体を構成するアイテールの勢力が極大に達して、
その火力により全宇宙は炎上し、滅び去る。
逆に、海をはじめとする水の勢力が宇宙の火の勢力に打ち勝つと、
全地上は洪水に襲われる。
ストア派以外にも、たとえばルクレティウスが、
『万有について』第五巻第三八〇~四一五行で、類似の考えを述べている。”
『世界の名著13』内の水野有庸 訳『スキピオの夢』、
十三(キケロ『国家論』第二十一章の注釈 p.79)

”ストアの自然観においては、
自然は生きたものとして捉えられている。
自然は自らによって働く生きた性状(ヘクシス)であり、
一切の事物を生む原理である。
自然は造化の火であり、
一定の時間を経ると根源火による万能の火化(世界大火)によって焼き尽くされ、
また新たに以前と同じ過程が繰り返されるという。
しかもこの再興は何度も繰り返される。
根源火からの万物の生成とそれへの還元という永劫回帰がストアの世界像である。”
https://ameblo.jp/kuroppe33/entry-12261215429.html

ストア派では
神は自然と運命と同一(セネカ『恩恵について』)であるとみなされねばならない。

「神は万物を創造する火であって、
万物はここから出でて、
周期的に再びここに溶解するというストア説。

「神=自然=運命=万物を創造する火」であり
万物は「〃」から出でて
周期的に再び「〃」に溶解。

再生(パリンゲネシア)。
ストア派では、
パリンゲネシア
=宇宙の同じ諸要素の周期的再来が永遠に続くこと。

マルクス・アウレリウスによれば
「万有の周期的再生…
後代の人びとも、より新規なことを何一つ見はしないであろう…」(『自省録』)

ニーチェの永劫回帰の元ネタだろう。

ストア派の至高存在(神)
=「技術的(創造的)な火」
=知性的な「ロゴス(理性、言語など)」
=自然の摂理。

神=火=ロゴス=自然(神の摂理)。

自然と調和した平静な心の獲得が目標。
肉体的要素を否定しない。
インド哲学の平静な心を求める傾向の影響がありそう。

燃えてから復活あるいは新しい何かが誕生するのは
インド神話の終末(最悪状態=黄金期になる前)もだ。
やっぱりストア派もバラモンが元ネタだろう。


アディティ
無限、自由。神々の母。
リグ・ヴェーダでは子供、家畜への祝福、保護、
寛恕の対象としての女神。
が、マハーバーラタ、ラーマーヤナ、
ブラーナ文献ではヴィシュヌ、インドラの母、
世界、神々の母とされている。

(「飢え=死=アディティ」のアディティってこんなに上位の女神なのね。
「わが子を食い殺す女神=餓え」じゃねーか!
仏教の餓鬼の設定にウパニシャッドの「創造神=死=飢え=食欲」が影響しているのでは?)



アーディティヤ
アディティの七人、時には八人の息子。
後、太陽を含む十二人(一年十二カ月を表す)
の息子となる。
その中心はヴァルナ。
永遠性、不可侵性を支える存在。
直接的に太陽、月、星辰といったものの光を表すのではなく、
これらの現象を永遠に背後で支えるものと考えられている。

ヴァルナ
宇宙を司る神。
ミトラ神が昼を、
ヴァルナが夜を司るともされる。
ブラーナでは海の神――ネプチューンとされ、
河川、湖沼、すべての水の主宰神となる。


ヴァス
インドラの陪神たち。
自然現象の人格神の一つ。
アーバ(水)、
ドルヴァ(北極星)、
ソーマ(月)、
ダラ(大地)、
アニラ(風)、
アナラ(火)、
プラバーサ(夜明け)、
プラティウーシャ(光)など。


第五巻

アルジュナとカルナの対決が決着する巻。

カルナの身長は八ラトニすなわち四メートルを越え、
腕は途方もなく長い。
胸は逞しく分厚く、
ほとんど不滅である。

(巨人。誇張表現かもしれない。
こちらの重訳は原典訳と比べると要約的な記述になっている)

アルジュナとカルナの激闘による
戦車、象、馬の立てる物凄い地響きは、
地下に棲む竜王アシュヴァセーナを呼び起こした。
アシュヴァセーナはアルジュナがカーンダヴァの森を焼き尽くした時、
母の犠牲によってかろうじて生き残ったナーガである。
以来、彼はアルジュナに深い恨みを抱いていた。
アシュヴァセーナは矢に変身し、素早くカルナの箙に忍び込んだ。
この蛇矢はアルジュナの王冠を吹き飛ばした。
この冠は世界に遍くしられ、
インドラ神が自らアルジュナに褒美として授けたものである。
インドラ、クベーラ神すら破壊することのできない堅牢無比を誇り、
黄金と真珠、
宝石で太陽の如き光芒を放っていた。
邪悪な蛇の執念の矢は、冠を粉々に打ち砕いた。

矢は再び箙に入ろうとしたが、
カルナに呼び止められた。
カルナに何者かと聞かれ、
アルジュナの敵だと答える蛇。
カルナはこの竜王の助けを断った。
竜王は矢の形を再びとりアルジュナに飛びかかっていった。
アルジュナは六本の鋭い矢で、
飛び来る矢を千々に切り刻み、
蛇はどさりと地上に落下した。

死神ヤマが姿を現わし、
"汝の戦車の車輪は地面に食い込むであろう"という
パラシュラーマの呪い。
カルナはパラシュラーマに授かったブラフマー神器の呪文を失念し、
左の車輪が地中にめり込みはじめ、
大地に立つ花に包まれた聖木のように棒立ちとなり、
パラシュラーマの呪いによって車は大きく傾いた。
戦車が傾ぎ、パラシュラーマに授かった神器が輝かず、
アルジュナに蛇の矢を切り落とされたカルナの心は悲しみに溢れた。

カルナは両腕に渾身の力をこめ懸命に
地中深くめり込んだ車輪を引っ張り上げようとしたが、
彼の剛力をもってしても車輪はびくともしない。

「アルジュナ、奴が戦車に上る前に、その矢で頭を刎ねるのだ」クリシュナは叫んだ。

アルジュナの手にするアンジャリカは長さ六フィートの巨大な矢で、
何物も破壊せずにはおかぬ恐るべき武器である。

「願わくば、わが苦行、わが長上への崇敬心、
わが善意ある人びとの忠告への敬意によって、
この矢が敵を倒さんことを」
「この矢がわれに勝利をもたらさんことを。
炎、太陽のように輝くこの矢が願わくばカルナを死の国へ送らんことを」

アルジュナは再度祈願し、矢を放つ。
マントラを吹き込んだアンジャリカ矢は、
遂にその日の午後、宿敵カルナの首を刎ねた。
カルナの首は、深紅の夕日が山間に沈むように、
地上に落下し、彼の巨躯からは噴水の様に血が噴出し、
赤い水に洗われる山頂さながらの姿となった。
その瞬間である。
彼の体内から一条の光が走り、
天空を横切って太陽に吸い込まれていった。
その光景は並み居るすべての人びとの目に焼きついて離れなかった。



天軍の総司令官カールッティケーヤ

(カールッティケーヤ
=クマーラ(童子)
=スカンダ。
カールッティケーヤはサンスクリット語ですばる星団


昔、ソーマ(月神、ソーマ酒神)はラージャスーヤ(王位就任式)を催した。
聖仙(リシ)アトリが祭儀の司祭を務めたが、
それが終る頃になって、神々とダーナヴァ、ダイティヤ、ラークシャサの間に大戦争が勃発し、
軍神スカンダが天軍の総司令官に任命され、
有名なアスラ王ターラカを倒したので、その戦いはターラカ戦争と呼ばれた。
そのティールタには大きなアシュヴァッタ(菩提樹)が生えており、
その木の陰にはカールッティケーヤ(スカンダ)、
またの名クマーラ自身がいつも住んでいた。

昔、シヴァ神が燃えさかる火の中に根源的種子(精液)を落した。
アグニ火神は不滅の種子をいかにしても焼き尽くすことができず、
逆に趣旨を供犠の献酒とした者は比類ない精力と栄光を獲(か)ちえた。
彼、シヴァ神はその絶大な精力を秘めた精液を蓄えかねたのである。
ブラフマー神の命により、
アグニはその精液をガンガー女神に放り込んだが、
女神もそれを持ちこたえられず、ヒマヴァット(ヒマラヤ山)の胸に投げた。
そこでアグニの息子はヒマラヤで成長した。
(シヴァの息子ではないの?)

一方、六つのキールティカー(星座すばる七星)はその黄金色に輝くアグニの息子が葦の茂みにいるのを
見、"この子は私のものだ"と口々に叫んだ。
スカンダは六人の母親の気持ちを汲み、
六カ月に身を装い
六人の母の乳房から乳を飲んだ。
そのこの偉大な姿にキールティカーたちは驚異の念に打たれた。

スカンダ=韋駄天は頭が6つあり母が6人で6カ月に身を装った666。
2019年1月6日から12月15日まで放送されたNHK大河ドラマ第58作『いだてん~東京オリムピック噺~』が
三脚666トリスケリオンである理由。
日本神話で三本足といえば八咫烏=太陽。
ある者はスカンダををブラフマーの長男サナトクマーラ(神智学が重視)とみなす。

尻が好む要素だらけだから採用




シヴァが悪鬼の群の真ん中にヒマヴァットの娘ウマー(シヴァの妃)と一緒にいる。
七人のアトリ(すばる)もその中にいた。

インドラはカールッティケーヤに槍を授けた。
その槍は大きな音を立て、沢山の大鈴がついており、
輝きに満ちていた。彼はまた朝日の様に煌めく旗を与えた。
スカンダは神々の敵をすべて打ち倒すという祝福を与え、神々を安心させた。
ダイティヤ、ラークシャサ、ダーナヴァはそれを見て恐怖に駆られ一斉に逃げ出した。
スカンダは逃げ散る敵の群にアグニからもらった槍を投げると、
その槍から何百万という槍が飛び出し、
アスラ王ターラカを遂に退治したのである。
彼はついでダーナヴァ王マヒシャ、
トリパーダ(三本脚の熱病。熱、冷え、汗)、
フラロダラを倒した。
スカンダの放った矢の炎は数千のダイティヤを灰にし、
彼の雄叫びで残りは死んでしまった。
三界はスカンダ軍勢のあくびに恐れ戦(おのの)き、
彼の起す炎と砲声でことごとく消滅した。

スカンダの放つ矢は何度でも戻ってきて、
アグニの授けた矢の素晴らしさを改めて証明した。
クラウンチャヤ山を貫き、チャンダの息子を殺した後、
何千という太鼓がたたかれ、ほら貝が吹き鳴らされた。

ある者は彼をブラフマー神の長男サナトクマーラとして語り、
ある者はシヴァの、
ある者はアグニの、
またある者はウマー、クリッティカーあるいはガンガー女神の息子であると語った。


山際版第六巻

アシュヴァッターマンがいかにヤバいかがわかる巻。
何でもありなら最強クラスなのがアシュヴァッターマン。

ビーシュマをFGOに出せなかった理由は今までの巻でよくわかる。
神霊やグランドクラスだもんなどう見ても。

p.4から
クリパとクリタヴァルマンは眠ったが、
アシュヴァッターマンはあまりの怒りに寝ることができず、
周りを見回した。
眠っている何千という烏を、
一羽の梟が次々と殺戮しはじめた。
それを見たアシュヴァッターマンは心に呟いた。
「あの梟はいいことを教えてくれた。
俺一人でパーンドゥに立ち向かっても所詮犬死にするだけだ。
しかし姦計を用いれば大打撃を与えることができるかもしれない。
パーンドゥ共はこれまで幾多の卑劣な行為を犯してきた
賢者は昔からこういっている。
"敵が疲れていても、また傷つき、食事をしている最中でも、
あるいは退却し、陣屋で休んでいる時でも容赦なく叩き潰せ。
たとえ真夜中に眠っていようと、指揮者を失っていようと、
過ちで悩んでいようとお構いなく討ち果たせ"と」

(アシュヴァッターマン=梟)

アシュヴァッターマンは夜襲で寝入っているパーンドゥとパンチャーラ勢を殲滅しようと決心した。
直ちに寝ている母方の叔父即ちクリパと、
ボージャの領主クリタヴァルマンを起し、自分の考えを打ち明けた。
二人は卑怯な戦法を恥じ、返答に窮した。
クリパがやめるよう説得するが通じない。
クリパの制止を振り切り、ここで戦いの準備をして待っていろといい残し、
アシュヴァッターマンは一人で出発した。
残る二人ももはやこれまでと彼の後につづき、
パンチャーラ陣営に近づいた。
ヴィシュヌ登場。
アシュヴァッターマンがヴィシュヌに攻撃するが通じない。
アシュヴァッターマン
「ウマーの夫であり、人間の頭蓋骨(しゃれこうべ)を首飾りとする、
ルドラ、三叉戟(みつまたほこ)を持つギリーシャ(山の神)、
即ちシヴァ神に庇護を求めよう。

青頸の神であるあなたの加護を求めます。
私の魂を清め、三都市の破壊者を崇め、私自身を供犠として捧げます」


(ドゥルヨーダナ側は最初からシヴァに助力を求めたら良かったのでは?
クリシュナ(ヴィシュヌの化身)に対抗する者を送ってもらえたのでは?)


神は彼の祈りが目的遂行のためであることを知ると、
黄金の祭壇を現出させた。
祭壇には四方を輝かす炎が現われ、
それと一緒に実にさまざまな存在が姿を見せた。
さまざまな化け物の描写。
あるものは手に耳がついており、
あるものは千の眼、
あるものは巨きな胃、
肉の全くついていないものもいた。
あるものは頭がなく、毛髪や体が燃えているものがいた。
あるものはシャタグニー(棘あるいは輪のついた投擲武器)、
雷電、(武器などの記述)、
冠代わりに頬袋を膨らませたコブラをかぶっていた。

(これ武器などの既述の最後に「持っていた」を忘れている?)。

彼らは太陽、月、星もろとも天空を地上に引きずり下ろすことができ、
人間の四つの階級(四カースト)を終焉させることができた。

(とんでもないのが出てきたぞ)

彼らはアシュヴァッターマンに近寄った。
アシュヴァッターマンは少しも恐れず、
己が身を供物として捧げ、合掌した。
「アンギラス族の生れである私はわが魂をこの火の供物として注ぎます。
この犠牲(いけにえ)をどうかお受け取り下さい。
あなたは一切の被創造物の中に在(おわ)します。
私の敵を打ち破り得ないがゆえ、
わが身を献酒としてあなたに捧げます」
そういい終ると、
彼は火の燃え盛る供犠壇に登り、火の中に没した。
アシュヴァッターマンが両手をかかげ、
しっかりと直立しているのを見たマハーデーヴァははっきり姿を現わし、
微笑みながら声をかけた。

「真実、清らかさ、真摯、
放棄、苦行、誓い、
赦し、献身、忍耐、
思想、言葉によって清らかな行いの
クリシュナに私は崇拝されてきた。
だからクリシュナ以上に大切なものはいないのだ。
彼を崇め、彼の要請によってパンチャーラを護り、
さまざまな幻影を用いたのである。
彼らを護ることによってクリシュナを礼賛したのだが、
時の流れにより、パンチャーラの寿命は尽きてしまった」

そう語ると、マハーデーヴァは素晴らしい剣をアシュヴァッターマンに授け、
彼の体内に入り込んだ。
神が体内に宿ったことによって、アシュヴァッターマンには精力が漲り、
沢山の目に見えないもの、
ラークシャサたちが彼の左右につき従い、敵の陣営内に入っていった。

(シヴァとヤマの化身の体内にシヴァ)

アシュヴァッターマン
「私が死神ヤマの如く陣営内で動き回っている間、
一兵たりとも生かして外へ出さないでくれ」とクリパとクリタヴァルマンに言い残し、
敵陣に潜入した。
まずドリシュタデュムナの天幕にそっと忍び入った。
ドリシュタデュムナはベッドの上で熟睡。
アシュヴァッターマンはドリシュタデュムナを蹴りつけ、
目を覚ました彼が起き上がるや髪をつかんで引きずり倒し、首を絞めた。
恐怖と不意討ちに呆然としているドリシュタデュムナの
のどと胸を力まかせに蹴りあげ、呻き声をあげる敵をまるで獣でも殺すように蹴り殺そうとした。
かろうじて身を起こしたドリシュタデュムナは爪で相手の顔をかきむしり、
あえぐように言った。
「おお師の息子よ、どうせ殺すなら武器をもって殺せ。
そして天国へ送りこんでくれ」
消え入るような断末魔の声に、
アシュヴァッターマン
「貴様のような師匠殺しの悪党の行く所なぞあるものか。
武器で殺すほどの値打ちもないわ」
足で敵の急所を滅多蹴りにし、その場で蹴り殺してしまった。


天幕から出てきた
アシュヴァッターマンは戦車に飛び乗り、
一際高く、獅子吼し次の獲物を目指した。
次にウッタマウジャスの天幕に侵入し相手を蹴り殺した。
ユダマニーユは鎚矛を持って躍りかかったが、
鬼神と化したアシュヴァッターマンによって地面に引き倒され、
獣のように打ち殺されてしまった。
彼は手当たり次第に熟睡している戦士を叩き殺し、
剣を抜いて片端から殺戮していった。
シヴァ神から授かった無双の剣で、
人といわず象、馬と見境いなく撫で斬りにし、
全身血まみれとなって暴れまくった。
叫喚に目を覚ました戦士たちは、
血みどろのアシュヴァッターマンを見るや、
妖怪変化、ラークシャサの幻影かと見間違い、
みな固く目を閉じ、瞬く間にあの世へ送られてゆく。
やがてドラウパディーの五人の息子の天幕を見つけたアシュヴァッターマンは
殺到する。
五人の息子、シカンディンたちは弓をもって応戦するが、
父の死を思い起し、憤怒の鬼と化したアシュヴァッターマンは
戦車から飛び降り、
千の月を鏤(ちりば)めた見事な楯と、
どっしりとした神剣を振りかざし、
まず五人の息子の一人プラティヴィンディヤ(ユディシティラの子)の腹を一撃、
息の根を止め、
ついで刀を振り上げ突進してくるビーマの子シュルタソーマの腕を切り落し、
背後から斬りつけ絶命させる。
更に車輪を高々と持ち上げ襲いかかるナクラの子シャターニーカの首を刎ね、
棘付棍棒を持って躍りかかるサハデーヴァの子シュルタセーナの顔面を斬り裂き死に至らしめ、
物音を聞きつけ、矢の雨を降らせはじめたアルジュナの子シュルタキールティの首を斬り落とした。

シカンディンの矢を眉間に受けたアシュヴァッターマンは烈火のごとく怒り、
忽ちにして彼を一刀両断にし、
次にドルパダ王の息子、孫たちを片端から斬り殺していった。

(シカンディンが一行であっさり殺されてしまった。
対ビーシュマの役割が終わったからね)

パーンドゥの戦士たちは襲われる前に殺される予知夢を見ていた。
(でも阻止はできなかった)

何百、何千という戦士が口々に叫んでいる間にもアシュヴァッターマンの刃に斃されていった。
果ては暗闇のなかで同士討ちをはじめた。
逃げ出す将兵たちは、門の前で待ち構えていたクリパとクリタヴァルマンの刃の餌食となり、
両掌を合わせ助けを乞う者もことごとくあの世へと送られていった。
二人はパーンドゥ陣営に三方から火を付け、
その機に乗じてアシュヴァッターマンは更に殺戮を倍加し、
地上には人、馬、象の屍体で埋め尽くされていった。

やがて夜の狩人、数多のラークシャサ、ピシャーチャたちが群れ集い、
人肉を貪り、血を啜りはじめる。
彼らはたくさんの鈴を巻き付け、青いのどをしていた。
妻子を引き連れ宴に参集してきた。

夜が明け、立ち去ろうとするアシュヴァッターマンの手は、
剣を余りに固く握りしめていたため、刀と一体となっていた。

アシュヴァッターマンを門の所で待ちうけていたクリパとクリタヴァルマンは
脱出しようとする者をことごとく討ち果たしたことを告げ、
アシュヴァッターマンも大殺戮の成功を話し、
共に肩を抱き合い喜びを分かちあった。

その後、三人は直ちにドゥルヨーダナの下に駆けつけた。
血を吐き、虫の息で倒れ伏している王の近くには狼やハイエナといった獣が舌なめずりをして御馳走を待っていた。
三人は血まみれの王の顔をぬぐい、心の底から嘆いた。

アシュヴァッターマン
「パーンドゥ勢の生き残りは今や七人になってしまい、わが方はこの三人だけです。
パーンドゥ五兄弟とクリシュナ、そしてサーティヤキの七人です。
ドラウパディーの五人の息子、ドリシュタデュムナと彼の息子たちは、
ことごとく私が殺し、パンチャーラ、マツヤの残党もすべて抹殺しました。
パーンドゥにはもはや息子はいなくなり、寝ている軍勢を皆殺しにしてきました。
ドリシュタデュムナは獣を殺すようにして殺してやりました」とドゥルヨーダナに話しかけ、
その言葉に意識を取り戻したドゥルヨーダナ
「ガンガー女神の息子、ビーシュマ、
カルナ、そなたの父もなしえなかったことをよくぞ果たしてくれた。
敵の総大将ドリシュタデュムナとシカンディンを斃したことで、
私はインドラ神にも匹敵する身となった。
そなたらに幸福と繁栄のあらんことを。
われらすべて、やがて天国で目見(まみ)えるであろう。
そう言い終るとドゥルヨーダナは、殺されたすべての親族への悲しみを捨て、
息を引き取った。


沖田瑞穂@『世界の神話』岩波ジュニア新書
‏ @amrtamanthana
2017年7月18日
マハーバーラタ第一巻の神と人の化身の列挙のところで、
アシュヴァッターマンがどのように言われているかというと、
「マハーデーヴァ(シヴァ)、ヤマ、カーマ、クローダ(怒り)、
これらの結合からアシュヴァッターマンが生まれた」。→

→他はいいけど、カーマ(愛欲)がここで出てくることの意味がよく分からない。
アシュヴァッターマンとカーマが関連づけられるような神話ってあったっけ。

2017年2月9日
『マハーバーラタ』にサーティヤキという英雄が出てきます。前半はあまり目立ちませんが、クルクシェートラの戦争で大活躍し、アシュヴァッターマンによる焼き討ちから逃れたほんの数人のうちの一人でもあります。この目立たないが重要な英雄は一体何者なのか?という論文を、近々書くかもしれません。

2017年2月10日
戦争の終わりに、勝利に酔うパーンダヴァ軍を焼き討ちにしたアシュヴァッターマンが、シヴァの化身。ヒンドゥー教の三大主神の一人、シヴァですが、マハーバーラタにおける影響力は新しいよう。

2017年7月12日
そうか、サーティヤキ、君は結構有名なんだね。かなり地味かと思っていたけど、見直しました、ごめんなさい。戦闘の場面で、「インドラの弟」と表現されていました。それってヴィシュヌのあだ名です。そこを突き詰めていきたいなと。


2017年7月12日
返信先: @the_tenth_artさん
アシュヴァッターマンについては、まだ勉強不足ですが、マハーバーラタにおけるシヴァ信仰の影響はかなり新しい層にしか見られないので、シヴァの化身として重要な役割を担ってはいるけど、影が薄いように感じるのではないかと。

2018年5月7日
なるほど、アシュヴァッターマンの親子関係は興味深いですね。母親もちゃんといる・・・母息子関係の詳細までは描かれていなかったと思うけど、問題なさそう。むしろ父との関係が重要なのかな。父母とも、母胎から生まれていないというのは何かあるかも

2018年5月10日
カバディの起源、マハーバーラタでアビマニユが取り囲まれて殺されるところらしいけど、ここかなあ?
「彼はひとりで、ドローナとカルナをはじめとするドリタラーシュトラ側の六人の勇士に殺されて横たわっている」7, 48, 21
カバディでは七人だから、一人たりない・・・一人たりない・・・

足りない一人はドゥフシャーサナの息子でした。
あとは、ドローナ、クリパ、カルナ、アシュヴァッターマン、ブリハドバラ、クリタヴァルマン。7, 51, 10-12

なお別の組み合わせもあるもよう。

6月18日
FGO新章できてないけど、アシュヴァッターマンの基礎知識つぶやいていい?シヴァと死神ヤマと愛欲カーマと怒りのクローダ、これらの化身がアシュヴァッターマン。これはどのような意味になるかというと、他の登場人物は神と人の一対一関係がほとんどなので、四つも対応があるのは稀な例と言えます。

6月18日
アシュヴァッターマン情報続き。大戦争の最後に、シヴァがアシュヴァッターマンの中に入り、一振りの剣を授けた。
大戦争を一つの時代が終わる「終末」ととらえると、彼に授けられた「剣」は、ヴィシュヌの化身であるカルキを想起させる。
カリユガの終わりに、カルキは剣を持って悪人どもを成敗する。

マハーバーラタでシヴァの役割を担う人物は二名いて、一人はドラウパディー、シヴァに造られた「運命の女」。そしてもう一人がアシュヴァッターマン。これ、博士論文の主要部分。

6月19日
アシュヴァッターマンについて沖田の解釈。
FGO新章はまだたどりついていませんが!アシュヴァッターマンの父は枡から生まれたドローナ、母は葦から生まれたクリピー。つまり、彼の出自には、「母性原理」がきわめて低い。その本体となる化身も、四つありバラバラ。何か、「地上の存在」として不自然
FGO新章はアシュヴァッターマンのキーワードしか知らないのでアホみたいにその話題つぶやくけど、
アシュヴァッターマンの名前は、「馬」を意味するアシュヴァに、「力」を意味するスターマンがくっついたもの。
なので、先のツイートの、「剣」の共通性も含めて、馬を伴うカルキと共通点が見える

8月14日
アシュヴァッターマンの名前は「アシュヴァ=馬」と「スターマン=いななき」で、「馬のいななき」。スターマンは他に「力」の意味も。馬力?

赤江フジオ
‏ @akaefujio
2017年8月11日
で、そのあとの作中のあらすじ(ドリ王がめっちゃ勝利の希望を失ってるとこ)読んでみたらさ、アシュがウッタラ―の胎に撃ったのがブラフマシラスじゃなくてアイシーカって武器なんだな

沖田瑞穂@『世界の神話』岩波ジュニア新書
‏ @amrtamanthana
2017年8月11日
上村訳を確認していませんが、アイシーカとは「茎、あるいは葦から成る」という意の形容詞ですね。マハーバーラタでは、サウプティカパルヴァンの一つの章です。武器の名前になっていますか?


赤江フジオ
‏ @akaefujio
返信先: @amrtamanthanaさん
あー葦ですか、なるほど!
「ビーマセーナに追跡されたアシュヴァッターマンが怒って、最高の武器アイシーカを用いて、それで[ウッタラーの]胎児を殺したことを聞いた時、」という文章が上村一巻64Pにあったので武器の名前なのかと思いました

沖田瑞穂@『世界の神話』岩波ジュニア新書
‏ @amrtamanthana
2017年8月11日
返信先: @akaefujioさん
今上村訳確認しました。これは原文をみないとはっきりとはわかりませんが、アイシーカは辞書では形容詞しか出てきません。上村先生が武器の名前と判断された可能性がありますね。ちょっと今原文見る時間がなくて。面白い話題なので、後日調べておきます。

赤江フジオ
‏ @akaefujio
2017年8月11日
山際版を読んだ時、アシュは葦だか草、アルジュナは矢でシラスを撃ってるみたいだったので、なにかに宿らせて放つものなのかなと思っていまして、だから「葦から成るブラフマシラス」を略してアイシーカなのかなあと漠然と推測しています……
なにか分かりましたらまた勉強させて頂けると嬉しいです!



ユディシティラ
「敵を打ち破った後、最後に負けてしまった。
われわれの勝利は敗北と絡まっていたのだ。
私は彼らに二重に破れた(原文ママ)と同じだ。
われらの親族、友人を犠牲にして邪な勝利を収めたというのに、
やっつけた筈の油断のない敵に敗れてしまった。
カルナ、ドローナ、ビーシュマたちの死の海を乗り越え、
やっと勝利の岸に辿りついた戦士たちは、不注意によって勝利をふいにしてしまった。」

(マハーバーラタはアルジュナ側が勝利した話ではない。
カウラヴァ(クル)側が最後に勝った。
勝利とは何かという問題はあるけどね。
損害を見るとどちらも負け)

ドラウパディー
「あなた(ユディシティラ)があの邪悪なシュヴァッターマンとその仲間を殺さないなら、
私はここでプラヤ・ヨーガに入ります。

アシュヴァッターマンは頭に宝石をつけて生れてきたと聞いている。
彼が死に、その宝石を私に見せて下さい。
そしてその宝石をあなた(ユディシティラ)の頭に飾ることができれば生きてゆきましょう。
これが私の誓いです」

アシュヴァッターマンは遠い森に行ってしまった。

ビーマはナクラを御者に、戦車に飛び乗り、
アシュヴァッターマンの跡を追った。

クリシュナがユディシティラに
「ビーマはアシュヴァッターマンを殺しに行った。
あなたがどうして手をこまねいて見ているのだ。
アシュヴァッターマンは世界を消滅させるブラフマシラスという恐るべき武器を父のドローナから
授かっている。
ドローナは昔、アルジュナを賞(め)でその武器を授けたのだが、
アシュヴァッターマンは父に同じものをねだった。
ドローナは仕方なくその武器を伝授したのだが、
気の短い彼の性格を熟知しているドローナはこう厳しく言い渡した。
"いかなる災厄に遭おうとも、
戦いの最中に決してこの武器を用いてはならぬ。
特に人に向ってはそうだ"
また後になって
"お前は道義を外れたことをするであろう"と警告したことがある。
父の手厳しい言葉に、アシュヴァッターマンは栄達を諦め、
諸国を淋しく放浪した。」

クリシュナに、クリシュナの円盤と、
父ドローナが厳しい苦行の後、聖仙アガスティヤから授かったブラフマシラスを交換してくれませんかと
合掌して頼むアシュヴァッターマン。

クリシュナ
「神々、ダーナヴァ、ガンダルヴァ、人間、鳥類、蛇たち総がかりでも
私のエネルギーの百分の一にも満たない。
私の持っているこの弓、矢、円盤、この鎚矛の中から好きなものを選んで持ってゆくがいい。
お前の武器など呉れなくていいから、
お前が使える物があればどれでも持ってゆきなさい。

アシュヴァッターマンはまるでクリシュナに挑戦するかのように、
最高の軸と、雷の如く堅固な千の輻(や)を持つ鉄製の円盤を所望した。
よろしい持ってゆけというと、
彼はやにわに立ち上がって左手で円盤をむんずとつかみ、持ち上げようとしたがびくともしない。
右手で持ち上げようとしたが失敗。
渾身の力でも持ち上げることも動かすこともできない。

クリシュナ
「アルジュナでさえも今、お前がいったような言葉は吐かなかった。

子供を得ようと厳しい苦行と十二年間ヒマラヤでの禁欲生活の後、
私とルクミニーの間に生れた、
サナトクマーラ(ブラフマー神の息子の一人)の一部分であるプラデュムナ、
後に私と同じような苦行を行った息子でさえ、
お前の様に愚かなことはいわなかった。

シャーンバ(クリシュナと熊王の娘ジャームバヴァティーの子)ですら
そんなことは求めなかった。

お前がこの私の武器で誰と闘おうというのか訊きたいものだ」

(アシュヴァッターマン、やばい武器をまだ持ってるのか。
シヴァからもらった剣もやばい武器。

マハーバーラタの人間の中で最強はクリシュナだろう。
でも人間の矢で死ぬ)

アシュヴァッターマン
「あなたを崇めた後、その武器であなたと戦う積りでした。
もしそれが手に入れば私は無敵となるでしょう。
望みが叶わった以上、これでおさらばです。
ごたごたいわずにお別れしましょう。
それを持っている限りあなたは無敵であり、
あなたの他にその武器を使える者はいません」

(FGOアシュヴァッターマンの武器がこれ。



5月7日
インドのコマーシャルでヤムラージ(閻魔大王)がコミカルなキャラに描かれているのを見ると、日本の落語『御血脉』を思い出す。恐ろしい暗黒世界の王もじつは間が抜けていて…というのは、印日に共通する庶民感情なのかも知れない。落語の場合、石川五右衛門を善光寺に派遣した段階で、ダメでしょww。



クリシュナは戦車にアルジュナ、ユディシティラを同乗させ、
神弓シャールンガを片手に矢のように走り出した。

大勢の聖仙に囲まれ聖仙(リシ)ヴィヤーサが座っていた。
しかもその中に、埃にまみれ、
聖草クシャで編んだ一枚の衣を着、
体中にギーを塗りたくったアシュヴァッターマンがいるではないか。

ビーマは直ちに矢を番(つが)え彼を狙った。
ユディシティラもクリシュナの戦車に乗っているのを見たアシュヴァッターマンは
少しも怯まず、最後のチャンスと、左手に聖草の葉を持ち、
マントラを吹き込み、葉身を恐るべき神器に変えた。
「パーンドゥよ滅びよ!」と叫びざま、
かの世界を麻痺させる強大な武器を発射した。
草身から生じた炎は、時の終りに一切を消滅させる正義の神ヤマそのものの如く燃え上がった。

クリシュナがアルジュナに
「ドローナから教わった同じ武器を放ってあれを阻止しろ」

アルジュナが武器を放つ
「アシュヴァッターマンのブラフマシラスを無力にさせ給え」

二つの武器は巨大な火球の中で紅爛の炎を上げ炎上し、
雷が鳴り響き、何千という流星が地表に落下、
空は時ならぬ轟音に包まれた。

世界を焼き尽くそうとする二人の武器の激突を見た
聖仙ナーラダとヴィヤーサは二つの炎の間に割って入り、叫んだ。
「あらゆる武器を習得しながら戦場で死んでいったあの戦士たちですらこんな武器は使わなった。
汝ら二人はなんと軽率なことをしてしまったのだ」
アルジュナは直ちに自分の武器を撤回しようと決意し、
合掌して二人にいった。
「もし私がこの武器を止めれば、
アシュヴァッターマンの武器がわれわれすべてを滅ぼしてしまいます。
彼の武器を無力にする方法を見つけて下さい」
アルジュナは自分の武器を取り戻したがそんな芸当は神でなければできないことであった。
一度放たれたが最後、インドラにも等しくアルジュナ以外にそれができるものはいなかったのである。
ブラフマシラスはブラフマーのエネルギーそのものから生れ、
汚れた魂のものには決して撤回できなかった。
禁欲の誓いを成就しないものが、一度放った後で取り返そうとすれば、
その武器は放った者の頭を粉々にしてしまうのである。
アルジュナの真実、勇気、禁欲生活、卓越した存在への従順さがその難事を可能にした。

一方、アシュヴァッターマンは己の武器を撤回することができず、
悲痛な思いで二人のリシにいった。
「ビーマは邪悪な男であり、ドゥルヨーダナを不正な手段で殺しました。
もはや武器は撤回しません」

ヴィヤーサ
「アルジュナは、怒りや、お前を殺すためにその武器を使ったのではない。
お前の武器を阻止せんがために放ったのだ。
ブラフマシラスが別の強力な武器で迎撃された地域一帯は、
十二年間一滴の雨も降らず大旱魃に見舞われるのだ。
武器を撤回せよアシュヴァッターマン。
お前の頭の宝石をユディシティラに渡すがいい。
彼は代わりにお前の命を授けてくれよう」

アシュヴァッターマン
「この宝石を身に着けている者は、
どんな武器、病、飢えを恐れることはなく、
神々、ダーナヴァ、ナーガ、ラークシャサたちをも怖がる必要がありません。
どんなことがあってもこれだけは手離せません。
しかしあなたのご命令とあれば従いましょう。
さあここに宝石と私自身を差し上げます。
しかし草身から生じたこの恐るべき武器は、
パーンドゥの女の子宮に突き刺さります」

ヴィヤーサ
「ならばそうするがいい。しかしそれ以外の目的を抱いてはならぬ。
パーンドゥの女の子宮にその武器を放つのは止めよ」

アシュヴァッターマンはブラフマシラスをパーンドゥの女たちの子宮に投げつけた。

クリシュナはアシュヴァッターマンに
「アビマニユの妃であるマツヤのヴィラータ王の娘ウッタラーには、
クルの系譜が絶えることがあれば、
あなたの息子が宿るであろうと、
ある高徳のバラモンがウパプラヴィヤという村で予言した。
そのゆえに産まれ出る児はパリクシットと呼ばれることになろう。
パーンドゥの子孫はパリクシットによって栄えることになっているのだ」

アシュヴァッターマン
「パーンドゥへのお前の偏愛は決して実らせないぞ、クリシュナ。
お前が守ろうとしているウッタラーの子宮にこの武器をきっと突き刺してみせる」

クリシュナ
「確かに胎児は一度はお前に殺されるだろうが、
その後、生き返ってくるのだ。
そしてお前は胎児殺しの罪を破り、
これから三千年間、誰一人話しかける者もなく地上を彷徨うことになるだろう。
一方、パリクシットはクリパから武芸百般を習得し、
ヴァーダを学び、お前の目の前で偉大なクル王となるであろう。
お前のその武器で彼を焼き殺しても私が必ず彼を蘇らせてみせる。」

(やっぱりシヴァ派の人はマハーバーラタ嫌いなのでは?
アシュヴァッターマンが旱魃をもたらす者になっている。
旱魃=ヴリトラ。
ヴリトラの描写からは旱魃とは思えなかった。
そもそも蛇なのか疑問)

アシュヴァッターマンから得た宝石を、ビーマは
恭しくドラウパディーに渡した。

ビーマ
「アシュヴァッターマンはバラモンであり、
われわれの師への尊敬心によって彼は生きたまま放逐してやった。
だが、彼の名誉は失われ、もはや生ける屍にしか過ぎない」

ユディシティラは亡き師の贈物として宝石を頭に戴いた。

戦争で死んだ者は、
総数
十六億六千二万人、
生き延びた者二万四千百六十五人。
(16億6002万人が死に
2万4165人しか生き残れなかった戦争)

ドローナの下でパーンドゥ、ドゥルヨーダナ兄弟と共に武芸を習っていた時、
すべてに優るアルジュナに打ち勝ちたいという強い願望を抱いたカルナは、
ドローナに最強の武器、ブラフマー神器の技を教えてくれと乞うた。
しかし、アルジュナを殊のほか愛するドローナは、
あらゆる誓いを成就したバラモンか、
最も過酷な苦行を行ったクシャトリヤ以外にはその神器は授けられないといって拒否した。

そこでカルナはマヘーンドラ山中で暮らしている、
最高のバラモン兵法者パラシュラーマを尋ね、
彼の弟子となり兵法の研鑽を積んだ。
ある日、近くの海辺でふとした過ちから火供犠を行なっているバラモンの大切な乳牛を
射殺してしまった。
思わぬ不注意を深く詫びるカルナをバラモンは許さず、
生涯のライヴァルと戦っている最中、
彼の戦車の車輪が地中に沈み、
首を刎ねられるだろうと呪った。

一方、師のパラシュラーマは彼に忠実に仕え、
一心不乱に苦行を行うカルナがすっかり気に入り、
ブラフマー神器の扱い方を伝授した。

ある時、断食による疲労から、
パラシュラーマがカルナの膝枕でぐっすりと睡っている時、
強力な毒虫がやってきてカルナの太腿を咬もうとした。
師の眠りを邪魔すまいと、毒虫を追い払いもせず、
殺しもしなかったため、
虫は容赦なくカルナの腿に咬みついた。
カルナは猛烈な痛みをこらえ、身動ぎもせず耐えていたが、
やがて傷口から滴り落ちる血でパラシュラーマは目を覚まし、
血で穢されたことを知り、
何事が起ったのかカルナに尋ねた。
そしてカルナを咬んだ毒虫を見た。
それは体長二メートル半もある豚のような形をし、
鋭い歯を持ち全身を針のような剛毛に覆われた異様な虫であった。
その虫の名はアラルカといい、パラシュラーマが睨んだとたん血の中に溶け込み死んでしまった。

(小さな虫ではなくて二メートル超の虫かよ!)


それと同時に、色黒で赤首の、
意のままに姿を変えられる
恐ろしい形をしたラークシャサが雲に乗っているのが見えた。
ラークシャサはパラシュラーマに合掌し、
あなたのお陰で救われたと感謝し、次のように語った。
自分は元ダクシャという大アスラであったが、
聖仙ブリグの妻を攫おうとし、
逆に彼の呪いにかけられ、地上に落ち、虫になってしまった。
そしてあなたの先祖ブリグは私に小便と粘液で生きてゆけといった。
呪いはいつ解けるのかと問うと、
子孫のパラシュラーマに出会ったとき、
呪いは終わるだろうと告げた。
そして今、こうしてあなたによって地獄の苦しみから解き放たれたのだ。
そういうとラークシャサはパラシュラーマに一礼し去っていった。
話をきいたパラシュラーマは激怒し、カルナにいった。
その痛みに耐えられるバラモンなどいるわけがない。
お前の忍耐はクシャトリヤのものである。本当のことをいえと迫った。
カルナは師の呪いを怖れ、正直に己の素性を明かし、
バラモンとクシャトリヤの混交から生れた御者族スータの出であると白状した。
そして、ヴェーダやその他、学問の恩師はすべからく人の父であり、
それゆえ自分をあなたの家系の人間として名乗ったのだといった。
恐れ戦き、両掌を合わせ平れ伏して赦しを請うカルナに、
憤りながらも顔に笑みを浮かべつつパラシュラーマは宣告した。
武器欲しさの余り嘘をついてきたがゆえに、
そのブラフマー神器の扱い方の記憶を失うであろう。
汝はバラモンではないがゆえに、対等の相手と刃を交わし、
汝が死ぬ時そのブラフマー神器は汝の掌中から失われるであろう。
さあ去れ、ここはお前のような嘘つきのいる処ではない。
しかしこの世にお前に匹敵するクシャトリヤは存在しないであろう。

(パラシュラーマはクシャトリヤを憎んでいるので
バラモンと名乗ったカルナ。

時系列は、鎧を失った後でないと毒虫に傷つけられたことと矛盾する。


カルナはパラシュラーマの下を去り、ドゥルヨーダナに仕え幸せに暮らしはじめた。

カルナはアンガ国とマーリニーという町を領有し支配。

カルナの剛力は天下に轟き、
インドラ神は息子のアルジュナのために、
カルナが生まれつき身につけていた黄金の甲冑と耳飾りを幻術を使って騙し取り、
アルジュナにカルナを殺させた。
他にも先のバラモンの呪い、
パラシュラーマの呪い、
ラティン、アティラティンはおろか、
半人前の戦士に過ぎぬというビーシュマの評価、
カルナの戦意を挫こうとするシャリヤ王の画策、
クリシュナの政略、
また最後には、インドラ神、正義の神ヤマ、
風神ヴァルナ、富神クベーラ、
ドローナ、クリパから授かった武器によってアルジュナはカルナに打ち勝つことができた。
これだけ多くの呪いをかけられ、欺かれた彼なのだ。
戦いで倒れたカルナをいつまでも嘆くことはない。


徹底的に呪いで能力を下げられたカルナでないとアルジュナが勝てないからね。
なおカルナは六兄弟の長兄なのでアルジュナの家系すごい!ってことね。



今まさに生命の火が絶えようとしているビーシュマ。
弟のヴィチトラヴィーリヤのためにカーシ―国の王女三人を引っさらい、
パラシュラーマと二十三日間戦いつづけて一歩も引けをとらなかった偉大な勇者で
過去、現在、未来について、
人倫の道、義務についてすべてを見通している。
太陽が北に傾く時を待っている。

矢の床に横たわるビーシュマの周りには、数多の優れた聖仙たちが取り巻いていた。

クリシュナの祝福で傷の痛みを取り除かれたビーシュマ。
翌日から、ユディシティラがビーシュマから教えを聞く。

親族と共に敵を倒し、鋭い刃にかかってクシャトリヤは死すべきである。

戦場で流される血は功徳をもたらす


供犠についてインドラ
「敵の肉体が献酒、
血が飲物、
光り輝く鋭い槍、剣、斧が供犠のひしゃく、
真っすぐな鋭い矢が倍の大きさのひしゃく。
戦場で流される血は大きな功徳をもたらし、
ホーマ供犠においてあらゆる願い事を叶えてくれる献酒である。

鉤で突かれてあげる象の叫び声は、
イダー(イラー。ヴェーダでは供物の食物。後マヌの妻)・マントラ。

敵の総司令官、その息子その他の優れた部将を生捕りにした勇士は、
私(インドラ)のいる至福の地へ到達する。
老人、子供、女、逃げ去る者、
口にわらをくわえる者(降伏の印)、
私はあなたの者(原文ママ)です、という者を殺してはならない。」

(戦争は祭祀である思想)

ダーヌ(ダーナヴァ)


一切の働きをなすのは"時"である。
"時間"(原文ママ)からあらゆる種類のものが生まれ出る。
死も生も同じように"時"の中で生まれる。
被造物は"時"の働きの下で行動し、
生が停止するのもまた時(原文ママ)の帰結である。
あるものは直ちに死に、あるものはある時期に、
あるものは長い間生きる。
火が薪を燃え尽くすように"時"は一切のものを消滅させる。
被造物の幸せ不幸せを定めるのは"時"である。

七巻

p.9から
ダルマ神が千年の苦行を完遂したバラモンに
「もしその肉体を捨てるのが厭なら、
時間(カーラ)とムリトゥ、ヤマがやってくるだろう」

そういうと、
ヴィヴァスヴァット(太陽神スーリヤ)の息子ヤマ、
カーラ(時間・ヤマの名称)、
ムリトゥ(ヤマの名称)が現われた。

ヤマ
「そなたの見事な苦行の成就に褒美が待っている」

カーラ
「そなたの吟誦に相応しい贈物を授けよう。
天国へ昇天するがよい。」

ムリトゥ
「カーラに促され自らの姿を現わし、そなたを連れにきた」

聖地巡礼の旅をしていたイクシュヴァーク王
(太陽ヴィヴァスヴァットの子マヌ・ヴァイヴァスヴァタの息子。
日子族の始祖)も現れ、
バラモンに贈物をしようと申し出た。

p.25から
人は五感によってその魂の形を知覚できないが、
教典や賢者の教えによって視ることができる。


蛇の足は蛇しか見られないといわれるが、
粗い肉体の中に宿る微妙な姿形をした魂を、
認識力によって人は視る。
(蛇に足がある思想に驚いた。
蛇足)


p.32から
ブラフマーは自らの意志で、
ダクシャを筆頭に七人の息子、
すなわちマリーチ、
アトリ、
アンギラス、
プラスティヤ、
プラハ、
クラトゥを生んだ。
マリーチは自らの意志でカシュヤパを生んだ。
ブラフマーはマリーチが生まれる前に、
自分の爪先から生類の創造者たるダクシャを生んだ。
ダクシャは十三人の娘を作り、一番上はディティである。
カシュヤパはこの十三人の娘たちと結婚した。
ダクシャはその後、さらに十人の娘を作り、
彼女たちをダルマ神に与えた。

ダルマ神はヴァス、ルドラ、
ヴィシュヴァデーヴァ、サーディヤ、
マルトたちの父となった。
次にダクシャは二十七人の娘を生み、
彼女たちすべてをソーマに与えた。

ダクシャの娘の一人アディティは強力な神々アーディティヤたちを生み、
ヴィシュヌはこびととしてその中に生れた。

ディティの息子たちはアスラとなり、
ダーヌはヴィプラチッティを頭(かしら)とするダーナヴァを生んだ。
(ヴィシュヌがダーナヴァ(アスラ)たちを殺すので
ダーナヴァは悪扱い。
ドルイド教というかアイルランド神話では
ダヌ(バラモン教由来の可能性が高い)の息子たちはおそらく善扱い。
ドルイド教はアスラ側


この時代、人間は生きたいだけ生き、
ヤマを怖れることはなかった。
性交も子孫を残すためには必要とされず、
子孫はそれぞれの意志で造った。
トレーター・ユガでも子供は触れるだけで生れ、
性交の必要はなかった。
次のドヴァーパラ・ユガになって性交が行なわれるようになり、
カリ・ユガにおいて人間は結婚し、
夫婦で暮らすようになったのである。

(マニ教に影響してそう)

アトリには彼の腰から生れたもう一人の息子で美貌のソーマがおり、
聖なる千年周期の苦行を行った。

双子のアシュヴィンとはナーサティヤ(分かち難いもの)と
ダスラ(不思議な働きをする者たち)の二神のことである。
アシュヴィンはまた天界の医師と呼ばれ、
八人のアーディティヤの一人であるマールタンダ(生命のない卵)の息子である。
(太陽神が父じゃないの?)

アーディティヤはクシャトリヤ、
マルトたちはヴァイシャ、
双子のアシュヴィンはシュードラとされる。
アンギラス一族から出た神々はバラモンとなった。

かつて強大なダーナヴァたち、ナラカを長とする数百のアスラが猛威を振るい、
神々の繁栄を妬んで暴虐を恣(ほしいまま)にしていた。
ヴィシュヌは野猪の姿をとり、
地底に住む何千というダーナヴァと一人残らず殲滅するだろう。
野猪のヴィシュヌは地底に潜むディティ(ダクシャの娘の一人。カシュヤパの妻)の息子たちに
攻撃を仕掛けた。

(インドのダヌの息子たちは地底人、地底神。
ケルトと呼ばれることがあるアイルランド神話の
ダーナ神族、ダヌの息子たちも地下に逃れた地底人、地底神。

神様紹介bot(神ボ)
@myth_god_bot
9月29日
《ミレシウス/ケルト神話》別名ミールと呼ばれるスペインの1戦士。
同族のイスがアイルランドでダーナ神族によって殺害されたため、
彼の子達が復讐のためにアイルランドに攻めこみダーナ神族を一掃した。
この結果、ダーナ神族は地下世界に退いたとされる。



p.60から
神の一年は人間世界の三百六十年。
二千年のマハー・ユガ=八十六億四千万年
=ブラフマーの昼と夜
=カルパ(劫)。

クリタ・ユガでは正義が行き渡り、すべてが成就(クリタ)された。

時代の移り変わりとともに、正義は衰微し、
人もそれにともなって堕落してゆく。
(だんだん悪くなる思想。でもまた最悪から最善に戻る思想)

各カルパ(ブラフマーの一日)の終焉に生じる世界の解体はナイミッティカといわれ、偶発的である。
解体は三種あり、
最初のナイミッティカは偶発的であり、世界そのものではなく、
生類の消滅はブラフマーの夜の部分に起るとされる。
第二は各要素の原初体への分解であり、ブラフマーの生命の終りに起る。
第三は絶対的、最終的なものであり、個体の絶滅、来世に生れることのない解脱である。

(来世がないということは、クリタの始めに戻ると前世がない人しかいないのか)

この終末の様子は次のように述べられている。
四つのユガの千年の終りに、地球のほとんどは消耗しつくされている。
ヴィシュヌが破壊の神ルドラの形をとって現われ、
己れ自身と己れの被造物と合一するために地上に降りてくる。
彼は太陽の七つの光に入り、地上の水を呑み干し、
あらゆるものの水分を蒸発させ地球全体を干上がらせてしまう。
このため空に昇った大量の水分によって七つの太陽光線は七つの太陽になり、
三界は焦熱地獄と化し、燃え上がる。
火は地下のナーガの都までも焼き尽くす。

ブラフマーは朝目覚め、アヴィドヤー(無知)の力を借り宇宙を造った。


p.65
"時"がこの宇宙の多様性を定め、
対立する対の形と各自の本性に従う一切の被造物は、
"時"に依存している。それらの形を作り、支えるものは"時"である。

宇宙の解体が起ると、
十二の太陽、七つの炎を持つアグニが燃えはじめる。
この炎に包まれた宇宙全体が巨大な火炎を放ちはじめる。

空間の属性である音は、明示された一切の事物の本質である心に吸収される。
それ自身は明示されない心は、心によって明示されたすべてのものをその中に引き込む。
明示された心が明示されない心に引き込まれるのを、外的世界の消滅というのである。
そして月が心の属性をそれ自身の中に引き入れ、呑み込む。
かくて心が存在しなくなり心が月に没入するとき、
創造者の他の属性はそのまますべて存続してゆく。
決意ともいわれるこの月は、非常に長い年月の後、
創造者の支配下に置かれ、
その決意は、判断を行う諸機能を乗り越えるという極めて難しい仕事を遂行しなければならない。
それがなされたときの状態が高い知識といわれるものである。
そして"時"はこの知識をも呑み込み、
教典がいうように、"時"自身が次に"力"あるいは"エネルギー"によって呑み込まれる。
そして再びこの力、エネルギーは、
最後に知識の支配下に置かれることになる"時"によって食べ尽される。
この知識を獲得した創造者は、非存在そのものを己の魂の中に呑み込む。
それがまさに明示されない、至高のブラフマーなのである。
一切の被造物はブラフマーに吸い込まれてゆく。

(判断を行う諸機能を乗り越えること
=最高のヨガの達成 すると
高い知識を得たことになる。
この知識で"時"を支配できる。
カーラ・死に打ち勝つ方法。


p.144から
アスラ王ヴリトラは身の丈五百ヨージャナ、
胴回り三百ヨージャナもある巨大な怪物。
インドラ軍と戦う。
シヴァは強烈な熱に姿を変え、ヴリトラの体内に入り込み、
ヴィシュヌはインドラの雷電にもぐりこんだ。
ヴリトラは六万年の難行苦行をした。
シヴァの熱に憑かれたヴリトラは見るも物凄い様相を呈しはじめた。
ヴリトラの髪の毛は逆立ち、
記憶は恐ろしげなジャッカルの姿となって口から出ていった。

(髪の毛があるから蛇ではないのでは?
『リグ・ヴェーダ』では蛇と解釈できる描写らしい)

インドラは雷電をはっしと投げつけ殺した。
ヴリトラの死体から彼の犯したバラモン殺し、
三界の殺戮をはじめとする罪が現われた。
その罪の女神はぞっとする姿であり
インドラに憑き、離れようとしなかった。
バラモン殺しの罪が体に巣くったインドラ。
ブラフマーの助けを求めるインドラ。
四分の一ずつをアグニ、薬草、アプサラス、水に移した。
移された罪はそれぞれの存在に悪をなした者にさらに移ることになった。
(毒みたいなもの)

ヴリトラの力から立派なとさかを持つ雄鶏が生まれたが
この鶏は再生族、伝授儀式を行っている苦行者には穢れた食物とされる。

(雄鶏は太陽属性。
ヴリトラは太陽系アスラっぽい。だから旱魃)

ヴリトラはシヴァの熱病に憑かれ欠伸をし、
雷電を投げられあえない最期を遂げたのだ。
ヴリトラの体は二つに分断され、
偉大なヨーガを備えたアスラ王はヴィシュヌの下へ昇天していった。


シヴァへの賛歌
太陽の首飾りをつけ、
太陽の紋章をあしらった軍旗と旗幟を持つ方。
"時"の支配者、劫(カルパ)の化身、あらゆる破壊の体現者。
(シヴァ=時の支配者)
星座、惑星。
カーラ(時)。


カトヴァーンガ
(先端に髑髏をかたどった杖。シヴァの武器の一つ)
ヴェーダの始まりにして終焉。
サンヴァルタカ(宇宙破壊の火)にしてバラーハカ(宇宙消滅の際出現する七つの雲の一つ)。
スヴァーハ(祭祀の際の呪術的発声。ウマー)、

ブラフマー。
賭博の常習者にして狡猾。あらゆる幽鬼の王。
(ギャンブラーかよ!)

パーシュパタ
(牧童の杖、シヴァ愛用の武器。
初期シヴァ派。
パシュ=動物、
パティ=主。
先史時代から家畜を守る神を起原とする思想に関係がある。
ここからシヴァと自然神話との多様な結びつきが考えられ、
インド全体に広くシヴァ信仰が広まったと想像される)という教義は、
昔、私(シヴァ)が編み出したものである。


(なんかシヴァ賛美の個所がシヴァ派の配慮のために足された感があるな!
ビーシュマの教えの個所は追加するのが簡単だからね)

タールクシュヤ族
(馬や鳥の形で象徴された太陽の古い時代の化身。
後、ガルダの名称となる)

ダルマシャーストラ
(ヒンドゥ法典。
代表的なのはマヌ、ヤージュナヴァルキヤの著したとされる法典。
他に十八人の聖仙によって記された法典類がある)
(18)

ナーガ
(大蛇族。
先祖は聖仙カシュヤパとカドゥルーの子。
東アッサム、南インドの一部にいた最初期のネグロイド系民族といわれる)



八巻

p.5から
ムリトゥユ(死の神ヤマの別名)
カーラ(時間。ヤマの別名)


ヴリトラ(旱魃)

"死"そのものが姿を現わし、大蛇にこう話しかけた。
ムリトゥユ「私はカーラ(時間)に指示され、お前にこの仕事をやらせたのだ」

(カーラとムリトゥユが別の神じゃねーか)



p.21
アシュヴァッターマン、ラーマ(パラシュラーマ)は秀れた戦士であり
苦行者の息子であったが、この世での行為のために天界へ達することができなかった。
(アシュヴァッターマンはまだ死んでいないよね?)

p.23から
王になったシュードラとバラモン

低カーストあるいは堕落したカースト民に知識を授ける教師は大きな罪を犯すことになる。
(釈迦は教わりたい者には誰にでも教えているのと真逆)


苦行を積んだシュードラ。
彼は聖仙と仲良くなった。
シュードラは先祖供養(シュラッダー)の儀式を行いたいので
諸式を教えてくれと願った。
よろしい、とバラモンはいった。
儀式は完了。
長い年月が流れ、シュードラは苦行を守りつづけその森で亡くなった。
シュードラ苦行者は来世に立派な王族の一員として生まれた。
聖仙は来世には司祭の家に生まれた。
王となった元シュードラは
再生した例のバラモンを宮廷司祭として迎え入れた。

その宮廷司祭が前世でした苦行は、
前世シュードラに教示したことによってすべて反故になってしまった。

宮廷司祭は地位を捨て苦行に没頭した。
彼は前世の報いとして大変な苦しみを味わわなければならなかったのである。

それ故、バラモンは最低のカースト民から教えを受けたり、与えたりしようと決して思ってはならない。
バラモン、クシャトリヤ、ヴァイシャは再生族とみなされている。
この三再生族に教示しても罪とならない。

(これ、シュードラも苦行すれば来世は王になれるってことでもある)


p.30から
女に変身した王
ユディシティラ
「おお王よ、男女が性交をしている時、
どちらがより大きな喜びを得るのでしょうか?
真実を明らかにして下さい」

ビーシュマはこう語った。
昔、バンガースヴァナという王がいた。
非常に敬虔で王仙として知られていた。
だが惜しむらく子供がいなかった。
子供を授かろうとアグニシュトゥットという、アグニだけを礼拝する特別な火供犠を行なったが、
インドラはこの祭祀が凄く嫌いだった。
インドラは王が狩りに出かけたときに
王の感覚を奪った。
王はうろつき、美しい湖に出た。
湖に飛び込み沐浴すると女に変身してしまった。
アグニシュトゥットのお陰で自分の分身である息子を百人
授かったが
その息子や妻たち、臣下に一体どう説明すればいいのか?
城へ帰った。
息子たちに治めるよう言い、
森へ再び入っていった。
〈彼女〉は苦行者の住む、とある庵をおとなった。
彼女はその苦行者と契りを結び百人の息子をもうけた。
彼女はその子供たち全員を昔の宮殿に連れてゆき、
前の百人の息子たちに引き合わせた。
「私が男であった頃生まれた息子たちよ、
この子供たちは女になった私が産んだ息子です。
息子たちよ、これからは同じ両親から生まれた兄弟として
睦まじく暮らしてゆきなさい」
『両親』にそう命じられた二百人の息子たちはいいつけを守り、
王国を共通の財産として守り、
楽しく暮らしはじめた。
インドラは面白くないので
バラモンに化けて息子たちを唆し
仲たがいさせ、殺し合いをさせた。
彼女(バンガースヴァナ王)は嘆き悲しんだ。
バラモンを装ったインドラが来た。
インドラ
「そなたはインドラの大嫌いな供儀祭を催し私を苦しめたであろう。
私がインドラだ。この不届き者めが」

王仙は平伏し許しを請うた。
インドラは機嫌を直し、望みのものを授けてやろうと申し出た。
男のそなたが作った子か、
女のそなたが作った子か、
どちらを蘇らして欲しいかな?
彼女
「女の私が産んだ子供たちを生き返らして下さい」

インドラ
「どうして男の方にもっと愛着を持たぬのかな?」

彼女
「女がはぐくむ愛情の方が、男のそれよりずっと深く大きいからです」

その言葉が大いに気に入ったインドラはすべての子供たちを蘇らせてやろうと約束し、
もう一つ願いを叶えてやろうと約束し、
もう一つ願いを叶えてやろうと気前良く申し出た。

インドラ
「女でも男でもより誇りに思う方を選びなさい」

彼女
「このまま女でいさせて下さい。
本当のところ男には戻りたくないのです。」

インドラ
「どうしてだね」

彼女
「性交の際の歓びは男より女の方がずっと大きいのですよ。
私はずっとこのまま女でいたいのですわ。」

(インドラがクソにしか思えない。
アグニに言えよ。
入ると女になる湖。らんまか?
息子は自分の分身。

女の体の方が男の体の時よりセックスの快楽が大きいから女のままってすごいな。
苦行中に性行為するのっていいのか?
100人産むのは大変だからそれが苦行なのかもしれない。
肉の塊を一つ生んでそれぞれを保管して全部が息子になったのかもしれない。
それだと全滅しそうで不吉だなあ)

シヴァの名前の列挙。バブル(赤褐色の髪を持つ者)、アスラの君主、
マハーデーヴァ(偉大な神)など。
(シヴァは赤い髪の毛なのか!
アスラの支配担当なのか?)



p.94から
切れ長の大きな美しい瞳と、
ふくよかな丸い尻と
豊満な見事な胸をしたルチーが座っていた。
インドラが、彼女がかつて目にしたこともないほどの美男の姿で彼女を誘惑。
彼女の体内にいる聖仙ヴィプラが誘惑を阻止。
ヴィプラ
「昔、聖仙ガウタマの呪いによって、
体中に千の女性器の印を貼りつけられ、
後で聖仙のお情けによって千の目に変えてもらった
あの屈辱をもう忘れてしまったのか!
お前は昔から頭が悪く、心が汚れ、浮気の虫であることを私はよく知っている。
間抜けめ、私がこの婦人を守っているのが分らないのか。」

(インドラを平気で罵倒できる聖仙。
インド神話は人間が神を上回ることがよくある。
ほんとうにインドラはやらかし役だな。
シヴァにもヴィシュヌにもさせられないことをしても問題なさそうで、
しかも格の高い神である存在としてインドラが選ばれるのだろう。
スカンダとガルダの凄さを示すためのかませになるインドラ)

p.139から
デーヴァキー(クリシュナの母)

クリティッカー(すばる。牡牛座の七つ星。軍神カールッティケーヤの養母たち)の下で、
ギーと混ぜたプディングを相応しいバラモンに供えれば、大きな幸せの地を得るだろう。


ローヒニー(牡牛座の赤っぽい星)

p.165から
牛糞の中に住む女神
(印象的すぎる)
牝牛は告げた
 ――あなた(女神シュリー
=繁栄の女神ラクシュミー
=ヴィシュヌの妃)に名誉を与えるのはとても大事なことだと思います。
今後、私たちの尿と糞の中に住んでください。
両方ともに神聖なのです、女神よ――

 ――あなた方に好意を持ってもらいとても幸運でした。
いわれた通りにしましょう。それはとても光栄なことです――女神ラクシュミーは心から感謝し、いった。

牝牛の糞尿の栄光のいわれである。
(とんでもない変態だと思っちゃうぞ異教徒視点では)

インドラがヴァラを退治し世界が平和になった。
ヴァラ(バラ。
パニ族の偉大な首領。
パニ族は、
侵入してたアーリヤ人を攻撃し、
悩ましたことで
ダスヌ、ダーサ、
アスラ、
ダーナヴァ、ダイティヤとさまざまな蔑称で呼ばれた
非アーリヤン先住族の一つ)
(本書は1997年第一版発行)

アディティ(宇宙の母)は厳しい苦行の後、
ヴィシュヌを胎内に身籠った。

ダクシャの娘で、偉大な女神であるアディティが一本足で
長い年月立ちつづけているのをみたスラビも
カイラーサ山で同じように苛烈な苦行に励み
一万一千年もの間、一本足で立ち続けた。
(11)
彼女は不死の祝福を得た。

黄金の由来
昔、ジャマドアグニの息子パラシュラーマはクシャトリヤ族を二十一回もこの地上から駆逐した。

アグニが世界を焼き尽くしたとき、アグニの種子から黄金が生まれたといわれる。
黄金は火と月のエッセンスからできているのだ。
宇宙を攪拌したとき巨大なエネルギーが生まれた。
このエネルギーが黄金なのだ。
黄金が他のすべてのものと較べてもいかに優れているかが分かるだろう。

黄金はアグニを本質としている。


p.184から
アグニはエネルギーを六つに分け六人のすばる星座の女神それぞれの胎内に入れた。
月満ち、一斉に六人の女神はクマーラ(スカンダ)の部分を出産したが、
産まれ出るやいなやその六つの部分は合体し一つとなった。
六つの頭、十二の目を持つクマーラ。
(6)


イラー
(食物、牛乳の供物。言葉の女神)

p.314から

善は孤(ひと)りでなせ。
己の徳を吹聴したり見せびらかしたりしてはならない。
その成果を楽しむために善をなす者は、
徳を商売にしている者だと言われる。

ビーシュマの死
ビーシュマ
「太陽は今北へ向おうとしている。
私はこの矢の床に五十八夜横たわっていた。
この鋭い矢の上でまるで百年も横になっていたような気がする。
マーガの下弦月がやってきた。
これは上弦月期の二週間であり、私の計算ではすでにその四分の一は終わっているはずだ。」

ビーシュマはヨーガの状態にある体の各所にたてつづけに息を送った。
すると制御されていた根本気息が上昇し、体中の傷が次々に消えていった。
矢も傷痕も消えてゆくのを視、
クリシュナはじめ偉大な存在すべてが大きな不思議に打たれた。
制御され、いかなる出口からも脱出することのできなかったビーシュマの
根元的気息は遂に頭頂を通り抜け、一気に天界へと昇っていった。

かくしてビーシュマは永遠と結合したのである。

第八巻 完


第九巻(最終巻)


p.83
アーガマ
(古来よりの伝統的知識。
初期シヴァ派の教説はアーガマ〈よってきたるところのもの〉と称され、
ヴェーダとは異なり、女性、下層民も接することが許されていた。
ジャイナ教徒もアーガマを聖典の記述として用いている)


p.140から
目の前で息子と無二の親友サーティヤキを殺されたクリシュナは激怒し、
側に生えていた葦をむしり取り投げつけた。
すると葦は鉄の棍棒となり人びとを打ち倒した。
(にがよもぎ(池田版)ではなく葦)

ナーガ王シェーシャ(ヴィシュヌの寝台役をしているナーガ)の化身とされるバララーマが、
人間界から去るのを見届けたクリシュナは、孤り森を彷徨い、地面に座り込んだ。
聖仙ドゥルヴァーサがドヴァーラカーを訪れ、
彼の食べ残しのパーヤサを自分の体全体に塗りつけ不死性を授けてくれた時、
自ら願って足の裏だけを塗らさなかったことなどを改めて思い起した。
今日、ここに自分の最後の時が来たのを悟った。
五感を制御しヨーガに入った。

ヨーガに没入し地面に横たわっているクリシュナを鹿と間違えた
ジャラという狩人が矢を放ち、踵を刺し貫いた。
ジャラはそれが黄色い衣を着た人間であることを知り、
大変なことをしてしまったと恐れ戦いてクリシュナ足に触れた。
クリシュナは心配するなと猟師を慰め、蒼穹を光で満たしつつ昇天していった。


山際版は以上。
次は池田訳へ↓
(池田訳で本メモの本体は終わり)






マハバーラト
池田訳

『マハバーラト』(全4巻)講談社出版サービスセンター

(第1巻)2007年9月
(第2巻)2007年7月
(第3巻)2008年5月
(第4巻)2009年1月
アルジュナはアルジュン、
シバはシウ。




2017年11月20日
こっちにも一応。上村版はプーナ版逐語訳ですが省略が結構あります。山際版はDuttによる英訳からの重訳(Dutt訳はがんぐりとほぼ同時期の英訳ですが英訳自体に省略が結構ある模様)。池田版はギータプレスから出てる簡約マハバーラトという上下巻ヒンディー語版の和訳。






第一巻
特になし

第二巻

訳者あとがき
第六番ビーシムの章に含まれるギータの思想は
1、魂は永遠不滅で万有に普遍する
2、肉体は死滅する仮の存在である
3、生得の本分は放棄すべきではない
と要約できるのではないでしょうか。

第一巻で触れ得なかった原書について。
翻訳に使った原書は
1943年までに『カリァン』誌に27回にわたって特集された
ヒンディ語訳サンクシプト(簡約)・マハバーラトを、
ギータプレス社が二分冊の単行本として出版したもの。
(ヒンディー語からの重訳)

第三巻
特になし



第四巻

訳者あとがき

たぶんドイツ語や英語の影響でしょう。
サンスクリット語の日本語訳では、
名詞のあとに余分の"ア"がつきます。
ラーマヤンはラーマヤーナ、
マハバーラトはマハバーラタ、
アルジュンはアルジュナとなります。
日本語では"タ"としか表記できない発音が、
インドには四種類もあります。


系譜

ビワスワン(太陽)の子がマヌ(人類の始祖)。

シャンタヌとガンガデビ(ガンジス川の女神)の子供がビーシム


パンドウとクンティの息子が
ユディシティル
ビームセン
アルジュン

パンドウとマドリの息子が
ナクル
ハサデウ

パンドウの子の五人をパンダウと呼ぶ

ドローパディはパンダウ五人兄弟の共通の妻

アルジュンとスバッドラ(クリシナの妹)の息子がアビマンニュ。
アビマンニュの子がパリクシット。
パリクシットの子がジャナメジャイ(マハバーラトの聴聞者)

ドルトラシトラとガンダリの子がドルヨダン
(ドルヨダンはじめ99人の息子と1人の娘がいる
ドルトラシトラの子どもらをコウラウ一族と呼ぶ)

創造神ブランマ

本文訳

ベダ(ヴェーダ)

p.51
ブラーマンは、
上位三種姓と言われるブラーマン、
クシャットリ、
ウァイシャに説法をすべきで、
シュードラなどの低い種姓の者に説法をしてはならない。

p.252から
アグニホットラ祭祀
(太陽神の礼拝。
神酒(ソーム)祭祀の一つ)
(アグニなのに太陽崇拝の儀式?
当時は電灯がないから
光=火だからおかしくないのだろう。
ソーマなら月だな)

飛行乗物(ビマーン)に乗って、
梵天界(ブランマローク)へ行く。

一天界年
(四十三億年)

大聖者アンギラ仙人

大宇宙の最高原理
(ブランム)

学者たちは人間の行為には三種の様態がある、と説きます。
〈ある者の行為には善事のみ、
ある者の行為には悪事のみ、
ブランムニシタ(大宇宙の最高原理(ブランム)を尊ぶ人)たちの行為には、
聖も俗も善も悪もない〉

(善悪混交はないの?)

p.298から
真理の時代(サッテャユグ)

スカンド
(シウ神の長男。
天人軍の総帥カルティケイ)

ビシヌ神

太陽神の双子の王子アシウィニクマール
(アシュヴィン双神)

p.411
息子ビーシムの死を悲しむガンガ女神を、聖クリシナが慰めたこと

シャンタヌ王の子ビーシムさまは、
しばらく沈黙を守りました。
そのあと行(ヨーグ)の力で心と呼吸を支配し、
肉体にとどめていた生命を徐々に上昇させはじめました。
ビーシムさまの生命が肉体を離れるのにつれて、
突き刺さっていた無数の矢がひとりでに抜け落ちて、
全身の傷もみるみるうちに跡形もなく消えていったのです。
ビーシムさまは体の九つの門を完全に閉じて、
ブランマランドリ(天国に向って抜け出るとされる頭頂にある穴)から、
魂を天空たかく舞い上がらせたのです。

p.432
閻魔大王(ヤムラージ)

ウマ女神
(シウ神妃パルワティの別名)

p.533から
アイラワト(龍族の祖、龍神)の種族に生れた一匹の龍が耳飾りを呑み込んだ。
龍に耳飾りを盗まれたことを知ったウッタンク仙人は、
蛇塚の中の巣を一本の棒で突つきはじめた。
三十五日間休みなく。
龍探しの衝撃に地面はひび割れが生じ、
地震のように揺れ始めた。
ウッタンク仙人は龍の世界に行く決心をして大地を掘った。
インドラの助けで大地は引き裂かれ
龍の世界への道が開かれた。
龍の国は四方が巨大な城壁に囲まれていた。
呆然と立ち尽くす仙人。
一頭の馬が近づいてきた。
口と目は紅を刷いたように真っ赤。
全身が光り輝いていた。
(赤い目。
「龍の世界に行く決心をして大地を掘った」=龍の国は地下にある)




「わたしの肛門に口をあてて息を吹き込んでみろ。
そうすれば、おまえは耳飾りを取り戻すことができる。
肛門に息を吹き込むことに嫌悪を感じてはならん。
おまえはゴータム仙人の道場(アシュラム)にいるとき、
祭火を起して何度もそうしたのだ。

わたしはおまえの師匠のそのまた師匠、火の神だ」


(仙人強すぎ。

アグニに化けた馬
「俺の肛門に息を吹き込め」
変態すぎる)

言われたとおりにすると、火の神は喜んで龍の世界を焼いて灰にするために、
激しく燃えだした。

龍族はおそれおののいて
「尊者さま!
龍族への怒りを解いてください。
すぐに耳飾りをお返しします」


p.538から
10日目にアルジュンの援護を受けるシカンディが
ビーシムさまを標的にして何百本もの矢を射かけました。
傷ついたビーシムさまはアルジュンの造った、
矢の寝台に上に寝たままの状態になったのです。
太陽が冬至期から夏至の位置に来たとき死を受け入れて天界へ旅立ちました。

カルン(カルナ)
ドローン(ドローナ)

サハデウが、マハバーラトの大戦の原因を作った、
いかさま賭博師のシャクニを、閻魔大王(ヤムラージ)の国の客人としました。

アビマンニュは
ドローンとカルンに真正面から立ち向かいました。
両勇者を相手に一人で戦って疲れ果てたところを、
ドシャサンの息子に狙われて殺されたのデス。

p.549から
パリクシットは胎内にいるときにアシワッタマの放った
梵天の武器(ブランマアストラ)で傷つけられていたので、
死児として生まれました。
アシワッタマが小枝の矢を使って、アビマンニュの妻ウッタラの胎を狙い打ちした。

聖クリシナによりパリクシットが蘇生。

p.756から
ウャス尊師が戦死した勇士たちを出現させてそれぞれの関係者に会わせたこと

パンダウたちはアビマンニュをはじめ五人の息子たちと、
喜びにあふれて抱き合いました。
歓喜に酔い痴れてカルンと会い、親愛の情をこめて歓談しました。

(仲直りしているカルナ。
アシュヴァッターマンも参加してドローナらと会ったはず)

p.776
サンブ(クリシナとジャンブワティ妃の息子)を女装させて聖仙人たちの前に連れていき
「この女性は大勇士バブルーの妻です。
バブルーは子どもを欲しがっています。
あなた方のお力でこの女性に子どもをお授けいただきたいのです」

欺瞞の手口を見破った仙人たちは激しい怒りをみなぎらせ呪いをかけた。
にがよもぎが恐ろしい棍棒に変わり、ブルシニ族、アンダク族、ボージ族の人間が、
同士討ちで滅びる呪い。
ただし、バルラームさまと聖クリシナにだけは棍棒の力は及ばない。
バルラームさまは自ら海に入って身を捨て、
聖クリシナは森で身を休めているときにジャラという名の悪魔が鹿とあやまって殺すことになる。


p.780から
自分の息子プラデュムナと従者サッテャキが殺されるのを見て
聖クリシナは一つかみの、にがよもぎを引き抜き、
そのにがよもぎは火箭(ワジラ)のような恐ろしい棍棒に変わった。
片端から殺すクリシナ。
(にがよもぎ)

雑草が棍棒に変わったのはブラーマンたちの呪いの力によるものでした。
雑草から変わった棍棒の攻撃を受けると壊れないものも簡単に壊れた。
ヤドウ族が破滅。

バルラームの口から巨大な千個の頭を持つ白蛇が抜け出て海へ向った。
海はアナント・バガワン(不滅の白蛇神)を歓迎した。

心、言葉、器官を抑止して禅定三昧に入ったまま地面に横たわったクリシナ。
ジャラがあやまってクリシナの足を射貫いた。
(足の裏じゃないの?)

p.813から
天国では人間界の恩讐や愛憎は存在しなくなる。
ドルヨダンは戦いで命を捨てたので勇者の栄誉を得た。

ユディシティルが地獄を見なければならなかった理由は嘘のため。
その嘘とは、
「象のアシワッタマが死んだのを、ドローン尊師に息子アシワッタマが死んだと思いこませるために、
わざと小声で
『象の……』
と言ったあと、大きな声で、
『アシワッタマは死にました』
と言った。」ことである。

ドルトラシトラのすべての息子たちは
一時天国に住んだのち全員悪魔の世界に転落しました。
(結局そうなるのかよ)

池田版は以上。



参考資料


小森健太朗@相撲ミステリの人@komorikentarou
2018年3月10日
マハーバーラタは日本語への原典完訳が残念ながらない。
一番よい翻訳といえる上村訳は、「カルナの書」の途中で中絶していて、
あの書の最後までいけばカルナの死まではいく。

英訳なら完訳マハーバーラタがあります。
キンドルで買いました。行数が約12万5千、この分量はトルストイ「戦争と平和」の約五倍です(長い)。
上村訳が中絶した箇所が全体の62%のところなので、自分は上村訳の続きのところから英語で読み進めています。

3月13日
承前)「マハーバーラタ」のヒロインの一人ドリタラーシュトラも
「五等分の花嫁」みたいな存在なんで、英霊召喚しても面白いかもしれないですね。

3月9日
マハーバーラタの中にMexica(メクシカ)という王国名というか地名が出てくるが、
インドの人から「あれがメキシコの古名で、マハーバーラタはメキシコまで巻き込んだ大戦争を描いている」と聞かされたことがある。メキシコという地名の由来はマハーバーラタのそれと同根でいいんだっけ?

2月8日
そうかリーチサイトのリーチはleechで、reachではなかったか。クラウドといわれてもcloudかcrowdかで戸惑うし、マハーバーラタの重要登場人物のクリシュナとクリシュナーは別人だし、
RとLを区別しない日本語の不便さがこういうところでは出る。

2018年12月30日
ちくま文庫で9巻まで出て中座した「マハーバーラタ」は、厳密には完訳ではないが、繰り返しの多い字句を適宜刈り込み、ほぼ忠実な原典訳になっている。完結すれば全14巻になった訳の残りを誰か補完してくれないかのぅ。
中座でなく、中絶でした。訂正です。

ちなみにラーマーヤナの筋立ては、マハーバーラタ内に作中作としてあるからね。

商業的な見通しとして、いまマハーバーラタ完訳を刊行すれば、
ペイするくらいには売れるだろうと思う。売れ行きが見込める手堅い学術出版になろう。

2018年12月28日
四書五経には論語が含まれるので、
改めて読まれるべき世界のグレートブック10選。
ヴェーダ、聖書、
マハーバーラタ、タルムード、ホメーロス、
四書五経、史記、源氏物語、資本論、
コーラン。
しかし膨大すぎて特にタルムードとヴェーダはなかなか全部読むのは困難だわ。


仏典がないのはおかしいな。
源氏物語はスッタニパータか法句経か法華経にするべき。
以下でわかるように仏典ならどれになるかも検討している)


2018年12月26日
続)まあ仏典で選ぶとしたら「法句経」か「スッタ・ニパータ」。維摩教、般若経、法華経も候補にはなる。聖書は旧約と新約で別々に数えるべきだったかもしれない。ウパニシャッドも選びたいが、ヴェーダに含まれる勘定で。

2018年12月26日
思想的に賛成するかどうかは別にしても世界に多大な影響を与えている偉大な書物は
一通り読んでおいた方がいいというのはある。その十冊を選ぶなら、
聖書、
資本論、
タルムード、コーラン、ヴェーダ、マハーバーラタ、ラーマーヤナ、史記、
論語、源氏物語。この選定でどうだろう。(続

書き手の性別でみると、女性なのが源氏物語の作者だけだが、
ヴェーダ中のウパニシャッドでガルギという女性主人公ものなど、
女性にフィーチャーした教典群は、女性が書き手かもしれないものが含まれている。

2018年12月27日
ホメーロスは入れるべきかと思うので、
インドの叙事詩は一つにしぼって、ラーマーヤナとホメーロスを入れ替えよう。

2018年11月22日
マハーバーラタは原典完訳が日本語にはなく、英語完訳はあるけれども、
『戦争と平和』の四倍くらいの長さがあるんで完読している人は少ない。アルジュナとカルナを主人公にしたマハーバーラタのアニメをやるとうけると思うんだが、私にストーリー構成やらせてくれないかな?
12話にでもまとめるよ

2018年7月24日
しかしFGOユーザーの購買意欲は、復刊ドットコムの中の人には見くびられてるな。カルナ篇の途中までで中絶しているマハーバーラタ(ちくま文庫)を復刊して、後半の続きカルナの死からアルジュナ勝利編を新訳で出せばペイする売行きにはなると思うぞ。

2018年6月26日
ツイッターで喋ると、マハーバーラタに関するまちがった知識でも、
ちゃんと訂正しにきてくれる人がいるから、ネットはつくづく広大ですなー。

2018年6月19日
しかしインドの言葉を勉強して、原子力にアールーなんていうサンスクリット語があてられているのに驚き感心した。
それ、マハーバーラタ等に出てくる世界を滅ぼせる太陽エネルギーみたいなもので、他にも最新科学技術用語の訳語になっているものが色々ある。マハーバーラタの戦争がすっかり核戦争に


小森健太朗@相撲ミステリの人@komorikentarou
2018年3月10日
返信先: @rayforcegameさん
英訳なら完訳マハーバーラタがあります。キンドルで買いました。行数が約12万5千、この分量はトルストイ「戦争と平和」の約五倍です(長い)。上村訳が中絶した箇所が全体の62%のところなので、自分は上村訳の続きのところから英語で読み進めています。

小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou
2018年3月10日
途中で終わっているとはいえ、ちくま文庫は、絶版になっている「マハーバーラタ」を復刊してもよいのではなかろうか。いま出れば
FGOのアルジュナ推しとカルナ推しが大挙して買うだろー。数千部は売れるんじゃないかな。

小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou
2018年3月10日
マハーバーラタは日本語への原典完訳が残念ながらない。
一番よい翻訳といえる上村訳は、「カルナの書」の途中で中絶していて、
あの書の最後までいけばカルナの死まではいく。

2018年3月10日
FGO人気に便乗してアルジュナとカルナにスポットあてた「マハーバーラタ」のアニメ化。マンガ作品だと「ヌードファイター柚希」「りびんぐゲーム」「内臓レディ」「オトメイデン」ミステリなど小説では會川さんもご希望の山田風太郎の明治もの連作とか久生十蘭の魔都 #心からアニメ化して欲しい作品

2018年1月5日
FGOブックフェアとか書店企画としてやってもいいのにね。アルジュナとカルナを原典で読もう!には絶版になっている上村訳『マハーバーラタ』(ちくま文庫)、ラーマには『ラーマーヤナ』(東洋文庫、全7巻)、ブラヴァツキーは抄訳『シークレット・ドクトリン』は訳文があまりよくないので薦められないが

2017年11月2日
マハーバーラタを日本語訳で読むと混乱することのひとつは「クリシュナ」と「クリシュナー」が別人で両方重要登場人物であること。これ、原語だと、ら行の音が別の音なので区別されるが日本語のカタカナに置き換えるとこうなるしかない。クリシュナとクリシュナーは全く別人だから混同しないでね。


2017年11月2日
マハーバーラタから英霊としてアルジュナの兄のユディシトィラを召喚するとしたら、
絵は福本伸行さんに描いてほしいところ。「賭けグルイ」の夢子風でもいいか? ユディシトゥラはギャンブル狂いで四六時中ギャンブルやって、ついにアルジュナたちの王国を失うまで賭けにのめりこんでいった兄。

2017年10月30日
マハーバーラタのキャラの中でFGOに呼ぶのとして、
クリシュナは色々差し障りが出るかもしれない。ヒンドゥー教では最高神格だから。料理人ビーマはカルナのライバルとして召喚されてもよいと思う。あと姉妹ともに敵の将軍によって非業の死を遂げて(名前なんだっけ)男に生まれ変わって復讐果たす子

小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou
2017年10月29日
マハーバーラタのカルナのエピソードで心をうつのは、自分の最大の武勇のライバルにして好敵手だったビーマが、料理人に転向していたのを知らされたときの無念の思いだな……。

2017年10月30日
FGOのアルジュナとかカルナの脚本書いている人は、原典の「マハーバーラタ」を読まずに書いているような気がして、そのあたりちと残念だ。

2017年10月22日
FGOの英霊叢書としては、「マハーバーラタ」の完訳版も期待されるか。先頃ようやく「ラーマーヤナ」の方は東洋文庫(全七巻)で完訳がなった。「マハーバーラタ」は原典完訳の日本語訳版は、まだないからなー。アルジュナとカルナがメインキャラの物語だ、皆読みたかろう??

小森健太朗@相撲ミステリの人@komorikentarou
2017年10月1日
王属性の選定では、去年のハロウィンイベントでは、
ラーマは王に分類されていなかったそうで。
「ラーマーヤナ」の主人公としてはラーマは王だからなー。ただラーマは「マハーバーラタ」にも登場し、そちらでは、アルジュナやカルナたち王族からすると、だいぶ格下の扱いをうけている。

小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou
2017年9月15日
この間マハーバーラタの登場人物を三国志にたとえるときに、カルナを呂布としたのは、全編の中で武勇最強だからという理由だったが、考え直して、アルジュナが劉備でカルナが関羽とする方が適切かな。ただそのカルナ=関羽は、曹操のもとにいってしまって戻らなかった。

小森健太朗@相撲ミステリの人@komorikentarou
2017年9月10日
カルナの方が強いか。さすがマハーバーラタ最強の英雄。ところで三国志にたとえてみると、カルナは呂布、アルジュナが劉備、クリシュナが諸葛孔明のポジションに近いかな。個人の武勇だけで比べれば、呂布とカルナに誰もかなわない。が、政治家としての力量など別の尺度ではもっと上の人物がいる。

小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou
2017年8月22日
さっきの発言、原典の日本語訳の完訳がないというのは「マハーバーラタ」の方で、
「ラーマーヤナ」は平凡社の東洋文庫で完訳が出ましたね。全七巻。

小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou
2017年8月22日
アルジュナやカルナなら『マハーバーラタ』、ラーマとシータなら『ラーマーヤナ』を読めばよいわけだが(それでも大部で原典完訳は日本語にはないから読み通せている人は少ない)もしクリシュナを使おうとすると、『マハーバーラタ』だけでは足りず、プラーナ物語やら何やら膨大な説話集があり大変。

小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou
2017年8月21日
FGOのシナリオで、ギルガメシュとエルキドゥのやりとりは原典のギルガメシュ叙事詩との対応性があって、なかなか味わい深いものがある。それに比べて、アルジュナとカルナのやりとりは、
原典のマハーバーラタからすると、ちょっと違うよなーと思うところがある。

小森健太朗@相撲ミステリの人@komorikentarou
2017年4月3日
クリシュナが英霊にくるとしたら、ライダーでしょ。だって女装してるアルジュナが、クリシュナの乗る車の御者やってたんだから。マハーバーラタから召喚できる英霊はわんさかおるが、星五つ級はクリシュナ、ビーマが星4つかなー。

小森健太朗@相撲ミステリの人@komorikentarou
2017年3月17日
FGO、なんでラーマの必殺技が「ブラフマストラ」なんだよ!
ブラフマスートラは、バダラヤーナだろうが(怒)。
マハーバーラタの英霊がアルジュナ、カルナ、
ラーマ(ラーマは「ラーマーヤナ」「マハーバーラタ」両方に出る)がきてるので、
アルジュナの兄のギャンブラーと料理人ビーマも召喚すべき。

2016年8月7日
マハーバーラタでは、アンバー王女が男の戦士シカンディンに変身するのは男体化といえるが、アルジュナについては、男の娘と解することもできそうだし、女体化かもしれない。

鐘の音@三日目南ミ-31b@kanenooto7248
2016年8月7日
FGOの玄奘三蔵なんて、もうてんでデタラメだけど、それでおもしろいから成立してるんで、「歴史物の場合、女体化NG、現代の研究を参照せよ」というダメ出しは、恐らく無意味にちかく、もっと率直に「求心力がネタとして弱い」とか言うべきなんだろうな。

カラス アイソラ市87分署管轄 @sadasaku
2016年8月7日
西遊記の夏目雅子で成立してしまったのでなんでもありなような。

小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou
2016年8月7日
返信先: @sadasakuさん、@kanenooto7248さん
古代インドの大叙事詩『マハーバーラタ』の主人公のアルジュナ王子は、潜伏期間中は女としてすごしたとありますが、これは女装していたに留まらず、"女になっていた"、女体化していたとも読めるので、女体化はマハーバーラタまで遡れます。

<レイフォース> @rayforcegame
2016年8月4日
返信先: @komorikentarouさん
マハーバーラタの中では、カルナは日本人に受けやすいキャラのような気がしますね。実は兄弟なのに敵味方に分かれるわ、滅び行く主君にあくまで義理立てするわ、母親に「アルジュナ以外殺さない」と誓い、それがのちに死因になるわ、個人的にも一番のお気に入りです

小森健太朗@相撲ミステリの人@komorikentarou
2016年8月3日
FGOにも『マハーバーラタ』の登場人物としてアルジュナと、カルナが出てくるそうだが、
カルナはアルジュナの義兄にして、敵側(ドリタラーシトラ陣営)では最強の戦士。
そのカルナが主役をはっている「カルナ・パルヴァン」の章の中途でちくま文庫は終わっているからなー。完訳ほしいぞ。

小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou
2016年8月3日
『マハーバーラタ』の、後日譚にあたる箇所は、上村訳ではカットする予定だったのかなー。それなら全11巻予定でもわからなくはない。

小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou
2016年8月3日
しかし『マハーバーラタ』ちくま文庫最終8巻の最後の箇所が、英語完訳版でみると、全体の56%にあたるところなので、全11巻の予定というのは、概算で合わない気がする。全15巻くらいになる計算ではないのかなー?

小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou
2016年8月3日
全11巻予定で、8巻途中で訳者死去のために中絶したちくま文庫版『マハーバーラタ』が最後まで訳してくれなかったのがつくづく惜しまれる。上村訳は完訳ではなく、冗長な繰り返しや、延々と名前を列挙してるところを適宜刈り込んでいて、随分読みやすくしてくれていた。上村訳を継ぐ人はいないのか。

小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou
2016年8月3日
英訳『戦争と平和』kindle版で買ったけど行数表示で約二万五千。一方英語完訳『マハーバーラタ』行数では約十二万五千。つまり!長さでは『マハーバーラタ』≒『戦争と平和』×5 はぁ~長い~

小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou
2016年8月2日
Kindleで買った Pratap Royによる完訳『マハーバーラタ』と、ちくま文庫上村訳とでは、底本が違うためか、章の分け方がちがっている。最後の中絶したところが「カルナ・パルヴァン」49章途中なのだが、Royの英訳でこの箇所にあたるのはsection68になる。

2016年7月31日
ビーシュマは、戦場にいる男性をみな殺しにする最終兵器を発動させる。
敵は全滅「勝った!」しかし戦場に一人だけ立っているシカンディンにとどめをさされ「バカな……なぜ立っていられる」
「お、おまえ、まさか、アンバーなのか!?」という『マハーバーラタ』の盛り上がり展開、アニメ化して見たい。

原田 実@gishigaku
2016年8月1日
シカンディン、古代文学の登場人物と思えないくらい現代風ですね
@komorikentarou


小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou
返信先: @gishigakuさん
まあ、さきほどの要約は、
原典(マハーバーラタ)の紹介としてはやや不正確な面がありますが、ビーシュマに失恋し、妹たちも失っているアンバーが男の戦士として戦場にもどってきて、強大なビーシュマ将軍を倒すにいたるドラマは、アニメ化して盛り上がりそうな題材です。

小森健太朗@相撲ミステリの人@komorikentarou
2016年8月1日
日本語には原典完訳がされていない『マハーバーラタ』をちくま上村訳が中絶した後を英語完訳版で読んでいるが、長くてなかなか読みきれぬ。長さでは、マハーバーラタ≒(イーリアス+オデュッセイア)×3 で、ホメーロスの全詩篇の約三倍にもなる長大な叙事詩だからなぁ。

小森健太朗@相撲ミステリの人@komorikentarou
2016年7月31日
アンバー王女は三姉妹の長女で、
妹二人がビーシュマに恋したことが原因で落命しているから、
アンバー=シカンディンにとっては、ビーシュマは、かつての恋人であると同時に妹たちのカタキでもあるので、男に扮して戦場で再会する話は、『マハーバーラタ』最大の盛り上がりどころのひとつ。

小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou
2016年7月31日
ビーシュマは、戦場にいる男性をみな殺しにする最終兵器を発動させる。敵は全滅「勝った!」しかし戦場に一人だけ立っているシカンディンにとどめをさされ「バカな……なぜ立っていられる」「お、おまえ、まさか、アンバーなのか!?」という『マハーバーラタ』の盛り上がり展開、アニメ化して見たい。

プロトンザウルス/Wild Wish @proton_saurus
2016年7月30日
RTした>クリシュナ
ここでいう化粧は、今のメイクってより。
成人男性の正装のためのベイントやイレズミかもしれない。
(アフリカの部族のイメージ
(想像だよw

つまり、女なのに、強い男に扮してる様子ととらえれば。
今では「女性の仮面ライダー」って事かも。
かも。

小森健太朗@相撲ミステリの人@komorikentarou
2016年7月30日
返信先: @proton_saurusさん
たしかに、そうかもしれません。『マハーバーラタ』では、ビーシュマにふられたアンバー王女が男の戦士シカンディンに生まれ変わって戦場に戻ってきますが、あれは男装した女性の戦士とすれば、化粧しているというより、呪術的な戦争身なりを纏ったということかも。@proton_saurus

山本貴嗣@atsuji_yamamoto
2016年7月30日
おお、それは興味深いです!ありがとうございます♪ RT @komorikentarou: 『マハーバーラタ』を読むと、古代インドでは、化粧は男がするもの、というのが通念なんですね。クリシュナは念入りに化粧しているし、女性なのに化粧をしていると奇異な目で見られたりしている。

山本貴嗣 @atsuji_yamamoto
2016年7月30日
妻は肌が過敏で通常の化粧品はアレルギーを起こす。お手入れのための化粧品は自作してるが、いわゆるメイクはしない。若いころからず~っとすっぴん。でも私にとってはずっとかわいい綺麗な妻。女は化粧して当たり前という思念体系があるのは知っているが別の宗教のようなものでなんとも思っていない。

山本貴嗣さんがいいねしました
小森健太朗@相撲ミステリの人@komorikentarou
2016年7月30日
返信先: @atsuji_yamamotoさん
『マハーバーラタ』を読むと、古代インドでは、化粧は男がするもの、というのが通念なんですね。クリシュナは念入りに化粧しているし、女性なのに化粧をしていると奇異な目で見られたりしている。


2016年7月15日
一により二を確定して、四により三を支配せよ。五を征服し、六を知り、七を捨てて幸福になれ。(『マハーバーラタ』ちくま文庫、5巻114頁)

小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou
2016年7月10日
古くからの物語の骨法に基づき『マハーバーラタ』も貴種流離譚の定型をもっているが、王国を失って流浪する三王子のうちアルジュナは女性に化け、カルナの好敵手の武人ビーマはなぜか国一番の料理人に変身して戻ってくる。ビーマを主人公にすればインド版「食戟のソーマ」のアニメ化企画ができそう。

小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou
2016年7月10日
『マハーバーラタ』の人物名でややこしいのは、主人公のアルジュナの精神的師匠クリシュナと、妻のクリシュナーが、原語のサンスクリット語では違う子音が使われた名前なのだが、カタカナ書きにするとほとんど同名になってしまうこと。妻の方は「美しい尻の女」という二つ名がつくので区別できるけども

小森健太朗@相撲ミステリの人@komorikentarou
2016年7月10日
『マハーバーラタ』でアルジュナの兄ユディシティラに夜叉が謎かけを出す。1・大地より重いものは何か、
2・空より高いものは何か、3・風より速いものは何か、4・人間の数より多いものは何か。3の答えは心の動き、4の答えは心配の数。では1と2は? ちくま文庫4巻426頁参照。

2015年12月9日
Bhikkshu Chimanlalの本では、マハーバーラタでアルジュナが結婚した女性の国マクシカは、メキシコを指す。マヤ・アステカの神々は、ヒンドゥーと同根。ふむふむ。メモしておく

(まさか型月が南米ロストベルトを採用した理由?)



小森健太朗@相撲ミステリの人@komorikentarou
2015年10月28日
「マハーバーラタ」をアニメ化しても面白そうなんですよ。
アルジュナは男の娘でいいし、
弟のビーマ王子は潜伏中に国一番の料理人に昇りつめるので「食戟のソーマ」調で。
兄は賭けに破れて国を失った後、国一番のギャンブラーとしてのしあがるので福本伸行風で。

原田 実@gishigaku
2015年10月27日
返信先: @komorikentarouさん
押しかけ婿を退治するために豪傑が女装して花嫁になるのは中国白話小説で定番エピソード(『西遊記』の悟空、『水滸伝』の魯智深、『平妖伝』の蛋子和尚)ですが『マハーバーラタ』でもビーマがやらかしてますね(こちらが先だけど)
@komorikentarou @dancing_eel

平凡社 @heibonshatoday
2013年6月11日
返信先: @komorikentarouさん
筑摩書房さんの上村訳、訳者逝去により未完ですよね。RT @komorikentarou 東洋文庫で『ラーマーヤナ』の訳業が完結したら、この勢いで『マハーバーラタ』の完訳を出してくれないかと期待します。上村訳を補完する形でもよいが、
現状入手できる唯一の完訳である池田訳は英訳版の重訳

小森健太朗@相撲ミステリの人@komorikentarou
2013年6月11日
返信先: @heibonshatodayさん
東洋文庫で『ラーマーヤナ』の訳業が完結したら、
この勢いで『マハーバーラタ』の完訳を出してくれないかと期待します。
上村訳を補完する形でもよいが、現状入手できる唯一の完訳である池田訳は英訳版の重訳なんで、どうしても原義を伝えないもどかしさがあります。@heibonshatoday

3月13日
インド史上の女性で英霊向きでお勧めなのは──
・マリバイ(ジャイナ教24ティルタンカラのうちの唯一人の女性)
・ガルギ(ウパニシャッドの女性見者)
・ミーラバイ(ラージプート州の王女、クリシュナ讃歌で知られる)あたりですかね。召喚してください。FGO

小森健太朗@相撲ミステリの人@komorikentarou
1月27日
ウパニシャッドの中に「この(偉大な)知識を得るものがパラモン(智者)である。バラモンとは生まれでいうのではない」という一節があり、インド史でカーストは古くは生まれで決まるものではなく、智者がバラモン、武術者や戦士がクシャトリア、農工商に携わるヴァイシャと適性でわりふられた。

小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou
2018年12月26日
書き手の性別でみると、女性なのが源氏物語の作者だけだが、ヴェーダ中のウパニシャッドでガルギという女性主人公ものなど、女性にフィーチャーした教典群は、女性が書き手かもしれないものが含まれている。


小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou
2018年12月26日
続)まあ仏典で選ぶとしたら「法句経」か「スッタ・ニパータ」。維摩教、般若経、法華経も候補にはなる。聖書は旧約と新約で別々に数えるべきだったかもしれない。ウパニシャッドも選びたいが、ヴェーダに含まれる勘定で。

小森健太朗@相撲ミステリの人@komorikentarou
2018年8月7日
インドの古典ウパニシャッドを読むと
「バラモンとは生まれで決まるのではなく、神の知識を実践するものがバラモンとなる」という一節があり、歴史をさかのぼると元々のカーストのバラモンは生育環境で決まるのではなく、知識にすぐれたものがそう呼ばれるようになるというものなのがわかる。


小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou
2014年3月6日
湯田豊さんの『サンスクリット文法』を読む。湯田さんの『ウパニシャッド』は、うちにある単体の新刊書の中では最も高価(二万四千円)だった。『ニーチェと仏教』が主著で、アンチキリスト教の思想圏を行く湯田さん、名字がユダであることがその人生航路を定めたのだろうか……。

小森健太朗@相撲ミステリの人@komorikentarou
2012年9月21日
インド思想(宗教)書より:ウパニシャッド全書 ブラーマ・スートラ
バガヴァッド・ギーター 法句経(ダンマパダ) 維摩経 ウパデーシャ・サーハスリー ジャイナ教典 アディ・グランタ ビージャーク #この作品がなかったら今の自分は存在しなかったと言っても過言ではない作品を晒すべし


マハーバーラタに出会える本まとめ
https://booklog.jp/matome/1669/fukaplanet8?page=1

マハーバーラタ/ラーマーヤナ関連覚え書き
https://togetter.com/li/959405


山鳥(かかぽ) @ymdr4989
ただし、キャラの名前のつづりを確認して検索しないとヒットしないので、
ちょっとコツが必要です。
参考までに、アルジュナは「arjuna」、カルナは「karNa」、
クリシュナは「kRSNa」でヒットします(Kyoto-Harvard方式)



アフ・クリントやエマ・クンツと神智学結社や教義、理論との表現と関連 知りたいなー





ヒルマ・アフ・クリント展
http://www.shift.jp.org/ja/archives/2013/11/hilma_af_klint_exhibition.html
”19世紀半ばに生まれた一世紀以上前のアーティストであり、その名前は歴史の片隅に埋もれていたからだ。本展のタイトル「抽象絵画の先駆者」にあるように、彼女は抽象絵画を描き始めた最初の一人と言われている。だがその抽象絵画を一般に公開することは無かった。そればかりか死後20年経つまで作品を公開しないように遺言を残している。

1862年スウェーデンのストックホルムに生まれたヒルマ・アフ・クリント。彼女は1882年から87年までの間、王立美術アカデミーで美術を学んでいる。正当な美術教育を受けた彼女だが、作品に影響を及ぼしたのは美術教育ではなく神秘主義だった。それはアカデミーに入る前から始まっている。彼女にとって最初の神秘主義との関わりは「交霊会」と呼ばれるものだった。時が経つにつれて更に興味は深まり、30代の半ばには4人の女友達と「De Fem」というグループを作り、神秘主義へと没入するようになる。そこで行われていたのは無意識のうちに何かを描き書き出すこと。つまり、自らの意識とは関係の無い別の意識や存在を導き出そうとしていた。そして風景画や植物などを描いていた彼女は、神秘主義の影響を作品の中に表すようになっていく。

1908年そんな彼女に大きな転機が訪れる。それは人智学の創始者であるルドルフ・シュタイナーとの出会いだった。人智学とは物質世界を越えた超感覚的な世界観を持つ思想。時として神秘思想と見なされることもあるが、教育や芸術の面で人々に大きな影響を与えている。こうした考えとの接近は彼女の表現を更に鋭いものとさせ、作品はより抽象性を高めることになった。

例えば、1915年に制作された「オルターピーシーズ」では円形と三角形を幾何学的に描いている。輝きを意味するかのように放射状に伸びる形が加えられた円形。三角形は7色に塗り分けられ、それは次第に薄くなりながら頂点へと向かい、円形と重なっている。円形が星、黒色が宇宙、そして三角形が光を思い起こさせるように、彼女の作品は世界や宇宙、そこでの人間の役割を説明するものといえるだろう。”


米国初 グッゲンハイム美術館 ヒルマ・アフ・クリント単独展を開催
https://www.mashupreporter.com/guggenheim-hilma-af-klint-paintings-for-the-future/
”ヒルマ・アフ・クリントの単独展としては米国初となり、カンディンスキーやマレーヴィチらに先駆けて抽象絵画を創造した1906年- 1920年の作品群に焦点が当てられる。

ヒルマ・アフ・クリント(1862-1944)はストックホルム生まれ。王立アカデミーで芸術を学び、1887年の卒業後は画家としての地位を確立し、スウェーデンの女性芸術家協会の幹事を務めた。この頃、同時代のスピリチュアルブームや科学進歩などの影響から、心霊主義(スピリチュアリズム)や神智論に傾倒するようになり、これらの思想が自身の作品へと昇華されていった。”

(逆さピラミッドの絵がある)

「私が死んだら20年は作品を公開しないで」誰よりも早く抽象画をひっそり描いていた女流画家の、ミステリアスな筆の跡
http://heapsmag.com/sunday-art-scroll-real-time-exhibition-news-from-all-over-the-world-hilma-af-klint-guggenheim-paintings-for-the-future
(一番多く絵が多く掲載されている)

三角○。
スウェーデン系の神秘主義者。神智学と人智学。

Angeliqua@nap master@Ripple1975
これは面白いね。
あの絵は典型的な「大霊」に近づいていくというものに見えます。
右は紫外線の道、左は赤外線の道。そのどちらにも偏らず真ん中を進むというもの。
「大霊」とは霊的太陽を意味してるからそのまんまですね。

それだから真ん中は緑色をしてるのです。
さまざまな道を可視光線や紫外線、赤外線に譬えた時、
真ん中の道は555nm(ナノメートル)の黄緑色に例えられるの。

なぜ大霊へといたる道をそんな譬えで説明するのか?
それはかれが霊的太陽を意味してるから。
太陽ある以上は光を放ってる。
アガペーそれ自体を光に譬えてるのです。

それだからあの絵は、これ以上ないくらい参入者にとってはわかりやすい絵なの。

気づいたと思うけど、
最初と最後の部分を比較すると卵状の殻がなくなってるよね。
つまりそういうことだと思います。




Angeliqua@nap master@Ripple1975
6月25日
これって本当に空から落ちてきたという理由だけでそれを珍重したのかしら?
ニッケル、コバルトなどを多く含むというと普通の鉄とは違う性質を帯びると思うんだけど。

鉄器が発明された時代、
さびにくくて強い(折れにくい)鉄というのは研究が始まったはずですし、
それが天然由来のものとすればそのこと自体が秘中の秘とされた可能性も高く。
よい鉄器の製法それ自体が軍事にかかわること。
成分分析なんてなかった時代はいろいろとそれなりに考えられたのでしょうね。

さらにいうのなら、
刃が長持ちしてよく研げるようにする工夫も開発されたはず。
古代のもういう歴史の断片をかき集めて考えるのも楽しそう。

そうはいっても現代の技術のほうが優れてるという仮定の下にすべてが成り立ってるから
わかんないと思うの。
現代のわたしたちとはまた違うやり方で高度な技術を確立していた可能性もないとはいえないから。

未開の民族が現代の最先端の技術を理解できないようなことが、
わたしたちにもありえることなのでしょう。
全く違った自然科学の体系が構築されている場合、
わたしたちは当然そのことを全く理解できなくても不思議ではないですからね。
全ては基礎的な理論構築の上に成り立つからです。

理屈の組み立て方が既知のものとは違う場合、
それはまったく荒唐無稽な魔法のようなものとその目に映るに違いないの。

なんでこんなことを考えるのかというと、
それはわたしが魔法の学校で教わってきたから。
元素の捉え方なんてそのひとつともいえるのです。
それは状態遷移を意味していて水の元素というからといって
ただのお水をあらわしていたりはしない。
こういう基礎的なことから全く違う教育を受けると上層が変化する

魔法の学習が難解に見えるひとつの理由としては、
それらの用語が日常で使う言葉とはまた違った意味を持つことを最初に理解しなくてはいけないからなの。
だから日常的な、小学校でも習うような意味で捉えようとすると魔法の教義は完全に破綻してしまうのです。

実際、普通の自然科学の意味からすると火の元素なんて笑い話にもならない。
火は何らかの元素による現象なのか? そんな質問をされても不思議ではなく。
そもそもそういうところから説明を開始しないといけないですからね。
簡単にいえばプラズマのことよって言えばすむんだけど。

うん、わたしもそう思います。ネオ・プラトニズムの用語って説明するのが面倒なのです。

だってわたしたちは
子供の頃から自然科学の教育受けてるでしょ?
だからそういう考え方の上にすべての理論が構築されてるの。
ところが、基礎となる考え方が根本的に異なるのが魔法の伝統だからです。
自然の捉え方の基本が異なってる場合、
両方を知らないとへんなことになっちゃうから。

これは自分でも変な喩えだとは思うけど、自然科学の教育を受けた人がオカルト科学の授業を受けると、
まるで右利きの人が左手で文字を書くようなことになってしまうのです。
その考えた方で慣れていないととてもぎこちなくなります。どっちも間違いではないんですけどね。

それだから現代の魔法使いというのは一般的な自然科学も学び、
もう片方の腕ともいえるオカルト科学の考え方も学ぶの。その点、両利きという言い方も出来るのだけど。右でも書けるけど左でも書くことが出来ますっていう感じになる。

自然を学ぶ体系には複数あって、
よく知られた自然科学以外も残ってる。問題はそのことを魔法という摩訶不思議で誤解されがちな名前で呼んでいるだけともいえるのです。

よくわかんないものって大体誤解されるし変な想像のもとに語られるもの。
一度理解してしまえば特になんていうこともないのだけど。

知識体系のフォーマットが異なってるだけ、
そういう言い方も出来るでしょうね。

一般のひとが魔法の知識というのがとても奇妙に見えるように、
左手の側からも右手のすることがとても奇妙に見えるの。最初はそんなこと全く思わなかったけれど、今となってはその奇妙さを感じることがオカルティストしてのアイデンティティの一部をなしてるようにも思える。とても変なものね。

なんていうのかしら?
一般的な自然科学は既知の文明のはずなのにまるで未開人がそれを見たような奇妙さを感じるのです。返信 普通のことがとても変に見えるの。それについて一般レベル程度には理解してるのにね、それでも変に見えるのです。

それは右の常識で作られた鍵を使って左の常識で作られた錠前をあけることは出来ない、
そういうことなんだと思います。どちらが正しいかなどそういう問題ではありませんから。
それだから魔法の錠前には魔法の鍵が必要なの。
それは自ら少しずつ作っていくほかはない。


わたしの場合は眠れないとき、香を焚くかそれともハーブティーを淹れるかしら?
何か香りの善いものに包まれたいかも?
ホットココアもいいね、眠れないときには。

2 古代と現代、「ゲーム」はどうつながる?
https://kangaeruhito.jp/article/5814
”ユディシュティラは、彼に対抗心を燃やす従兄弟のドゥルヨーダナの叔父シャクニと骰子賭博を行い、シャクニのいかさまによって負け続け、全財産と四人の弟を失い、最後に妻ドラウパディーを賭け、彼女をも失ってしまった。この時ドラウパディーは、生理のために人目に触れることを避け、一枚の布のみを身にまとって部屋にこもっていたのだが、ドゥルヨーダナの弟ドゥフシャーサナに髪を引きずられて皆の居並ぶ大広間へ連れて行かれた。ドゥルヨーダナたちは彼女を奴隷女と呼び、衆目の面前で彼女が身に纏うたった一枚の布を剥ぎ取ろうとさえした。結局、ドリタラーシュトラ王の仲裁によってその賭けは無効になるのだが、その後に行なわれた二度目の賭博において、再びユディシュティラは負け、弟たちと妻と共に十三年間国を追放され、森を放浪することになった。この事件が、『マハーバーラタ』の主題であるクルクシェートラの大戦争の原因となった。

現代のゲーム世界は、もちろん人為的に作り出された虚構です。しかし神話においても、全世界が実は神が作り出した虚構にすぎない、とされています。たとえば次のようなインドの神話があります。

 ナーラダ仙が苦行の果てにヴィシュヌ神の恩寵を得て、ヴィシュヌに「あなたのマーヤーを示し賜え」と願う。ヴィシュヌは語って聞かせるよりも実際に体験させることが重要と判断し、ナーラダを従え、太陽が照りつける荒漠とした道に出て、喉が渇いたから近くの村から水を汲んでくるように頼む。
 ナーラダは村へ行き、一軒の家で水を請う。家から一人の美しい娘が出てくる。その娘を見つめているうちにナーラダは本来の目的を忘れる。
 時が流れ、ナーラダはその娘を娶り、結婚の喜びと生活の苦しみを味わう。十二年の歳月が流れ、ナーラダには三人の子がある。
 ある日洪水が起こり、一夜にして家は水に流される。ナーラダは片方の手で妻を支え、もう一方の手で二人の子を抱え、一番小さな赤ん坊を肩にかつぎ、濁流と戦いながら道を切り開く。しかし彼が足を滑らせたとき、赤ん坊は濁流に落ちる。彼が赤ん坊を探しているうちに、残った二人の子と妻も濁流に呑まれる。ナーラダも流され、岩の上に打ち上げられ、あまりの不運に泣き崩れる。
 その時、聞きなれた声が彼を呼ぶ。「私が頼んだ水はどこにあるのか。私は三十分以上もおまえを待っているのだ」。ナーラダが振り返ると、濁流が渦巻いていた場所には、ただあの荒漠たる地があるのみ。ヴィシュヌは言う。「わたしのマーヤーの秘密を理解したか?」(エリアーデ著、前田耕作訳『イメージとシンボル』せりか書房、1971年、97-98頁を参照した)

 マーヤーとは、不可思議な呪力のことです。語源は「マー」という動詞で、もともと「測量する」という意味です。そこから「測量して作り出す」という意味になります。マーヤーは、世界を「作り出す」力なのです。
 ナーラダはヴィシュヌ神が作り出したマーヤーの中で、結婚して子をもうけて子が成長するが全て一瞬にして洪水に流される、という半生を体験したのです。これは、現実とまったく区別のつかない半生でした。世界とは、実はナーラダが体験したようなマーヤー(幻)であるかもしれないのです。
 ゲーム、とくにRPGでは、自分の投影である主人公を中心に物語が展開されていきます。しかしその世界は全て、人の手によって「作り出された」世界です。このことは、ナーラダ仙がヴィシュヌ神によって「作り出された」世界で半生を体験したことに似ています。
 わたしたちは、ゲームという虚構で遊ぶことで、実は神話のマーヤーの世界を体験しているのかもしれません。この世界は、真実「リアル」なものなのか、それともすべて「幻――マーヤー」なのか。映画の『マトリックス』(1999年)の世界に通じるところもありますね。”

9 サンスクリット語のはなし2
https://kangaeruhito.jp/article/6388
”意外にもサンスクリット語は、古典語でありながら死語ではありません。「生きた」言葉なのです。そのことを示す逸話を二つ、ご紹介しましょう。一つ目は、私のサンスクリット語の先生だった故上村勝彦先生の話です。先生は生前東京大学東洋文化研究所の教授で、「日本でサンスクリット語を読むことに関しては一番」と評価されていました。世界最長とも言われるインド叙事詩『マハーバーラタ』の全訳に取り組まれており、残念ながら完成が見えてきたところで亡くなりました。そのため日本において『マハーバーラタ』は完全訳がいまだにないという状況です。

ダーナ神族が先住民のフィルボルグとの戦いで勝利をおさめたとき、戦いの指揮をとっていたのがヌァダという神だった。彼は20年の間ダーナ神族の王でもあった。彼はフィルボルグの一族との戦いで陣頭指揮をとり目覚しい活躍を見せたが、この戦いのときに片腕を切り落とされてしまった。医術と技術の神ディアン・ケヒトが精巧な銀の腕を作り、ヌァダにつけた。それ以後、「銀の腕のヌァダ」と呼ばれるようになった。
 ダーナ神族を勝利に導いたヌァダが王位についていいはずだった。しかし、ケルトの風習で、肉体的な欠陥のある者は高い地位につけないことになっていた。そこで王位は、七年の間ブレスが継ぐことになった。しかしそれも、医神ディアン・ケヒトの息子ミァハが、ヌァダの腕を元通りに治すまでのことだった。ミァハは地面に埋められていたヌァダの腕を掘り起こさせると、見事にくっつけてみせたのだ。
 ヌァダの腕が治ったので、人々は暴君のブレスを、王位から降ろそうとした。
ブレスは、ダーナ神族と、ダーナ神族の宿敵である巨人のフォモーレ族の両方の血を引いており、ダグダの娘ブリギッドを妻にしていた。彼は欲が深く吝嗇で、人々に重い税を課して取り立てるのに、自分からは人々に与えようとはしなかった。貴族や詩人を歓待することは王としての礼儀であるが、ブレスはそれすらやろうとはしなかった。彼は野蛮なフォモーレの血を引いていたので、詩や音楽に趣味がなかったし、詩人や歌人に何も支払いたくなかった。
 ある夕べ、コープルという吟遊詩人が王宮にやって来た。詩歌の神オグマとエダンという女詩人の息子であった。ブレス王はコープルを、火もなくベッドもない小さい暗い部屋に通した。少したってから、小さいテーブルの小さい皿に、乾いたパンが三つだけ出てきた。その返礼としてコープルは、このような詩を作った。「皿には食べ物がすぐには盛られず/子牛が飲み育つミルクすらない/夜の真っ暗やみは人間のすみ家でない/詩を語る者への報酬も支払われない/ブレス王を同じ目に会わせるがよい」
 吟遊詩人の歌う詩は、魔術的な力を持っていて、人々の心の中に浸透し、やがてそれを実現させることになる。こうしてブレス王は、玉座を降りなければならなくなった。そしてミァハに腕を元通りにしてもらったヌァダが、再び玉座に戻った。(井村君江『ケルトの神話』ちくま文庫、1990年、81-86頁参照、一部引用)
 ケルト神話の詩人は、その役割からしても、インドのバラモンと似ているところがあります。どちらも、「ことば」が現実世界に実体として力を及ぼすと考えられています。詩人やバラモンの発した言葉は、「力」として具現するのです。書き記したものよりも、言葉、発話そのものに力が宿る。そのような思想のもとで、インドにおいて今でも暗唱が重視されているのでしょう。
 言葉を重視する話は、他の地域にもあります。エジプトでは、大女神イシスが言霊を操るとされています。次のような話です。
エジプトの神話 イシスの言霊とラーの真の名前

 イシスははじめ、言霊を持つ人間の女であった。彼女は多くの人間たちの世話に疲れ果て、神々をうらやましく思い、女神になろうという野心を抱いた。その頃、太陽神ラーは年老いてよだれをたらすようになっていた。
 イシスは地面の土から槍の形をした神聖な蛇を作り上げた。そしてそれを、太陽が通る所に置いた。ラーが起き上がってそこを通ると、イシスの作った蛇がラーにかみついた。たちまち蛇の毒がラーの身体にまわり、あごや手足が震えた。ラーは神々を呼んで、その苦しみを伝えた。全ての神々がラーのもとにやってきて、悲しんだ。そこにイシスがやって来て、ラーに言った。「私は言霊のちからによって蛇の毒を癒すことができます。私が発することばは生命の息なので、病気を打ち負かすことができます。」ラーは言った。「この蛇の毒の苦しみは火よりも熱く、水よりも冷たい。」イシスが言うには、「ラーよ、あなたの本当の名、隠されたことばを教えてください。そうすれば、その名によって、あなたは救われるでしょう。」ラーが悩んでいるうちに、毒は体中にまわり、一層激しく彼を苦しめた。ラーは苦しみながら、「私は、私の本当の名が私からイシスに伝わることに同意する」と言って、姿を隠した。その後、ラーの本当の名がイシスに伝えられた。イシスは言霊の技を使って言った。「毒よ、ラーから消えうせよ。毒を消すのは私だ。大神ラーの名によって、消え去れ。ラーの命の永らえんことを。毒よ、消え去れ。」こうしてイシスはラーの本当の名を知る大女神として崇拝されるようになった。(矢島文夫『エジプトの神話』ちくま文庫、1997年、58-62頁参照)

 このようにイシスは言霊を操ることで女神の地位を獲得したと、この神話は語ります。同時に、言霊が最も強く宿る場としての「名前」が強調されているのも興味深く思います。名前は、それを持つものの本質を表しているのでしょう。


 新旧の『聖書』においても、言葉はとても大切な存在と考えられています。世界を作ったのは、神の「ことば」でした。たとえば、『旧約聖書』「創世記」はこのようにはじまります。

初めに、神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。神は言われた。「光あれ。」こうして光があった。神は光を見て、良しとされた。神は光と闇を分け、光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた。夕べがあり、朝があった。第一の日である。(創世記1:1?5)

 神は「ことば」を発して世界を創造したとされているのです。この言葉の重要性は、『新約聖書』によりはっきりと書かれています。「ヨハネによる福音書」の次の部分です。

初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。この方は、初めに神とともにおられた。すべてのものは、この方によって造られた。


10 サンスクリット語のはなし3
https://kangaeruhito.jp/article/6403
”サンスクリット語の音韻変化の規則に、「グラデーション」(階次)というものがあります。母音が規則的に変化します。
 たとえば有名な神話上の人名ですが、「ヴァスデーヴァ」という人物がいて、この息子のことを指すときに「ヴァスデーヴァの子」という意味で、最初の「ヴァ」の母音を長母音にして「ヴァースデーヴァ」といいます。最初の母音の「階次」を上げる、つまりここではアをアーにして、「そのものに由来する」などの意味になります。ヴァスデーヴァの子ヴァースデーヴァ、すなわちクリシュナのことです。
 他の例としては、ゲームに出てくる武器の名前に、「パーシュパタ」というものがあります。ゲームのFGOでは、アルジュナの必殺の武器として出てきますね。この「パーシュパタ」は、「パシュパティに由来する」という意味です。「パシュパティ」の最初の母音が長母音となって「パーシュパタ」になります。パシュパティとは「獣たちの主」という意味で、シヴァ神のことです。従って「パーシュパタ」という武器は、「シヴァの」武器、ということになります。
 また、女神の「パールヴァティー」。シヴァ神の妃です。この名前は「パルヴァタ」から来ています。「山」を意味する「パルヴァタ」の最初の母音を長母音にして「山に由来する」という意味にし、最後の母音をイの長母音に変えることで、後述しますが、女性であることを表します。「パールヴァティー」とは「山の娘」という意味なのです。

 別の例です。先ほど「リ」の母音のところで例に挙げた『リグ・ヴェーダ』ですが、この『ヴェーダ』という言葉の語源はヴィドゥvidで、「知る」という意味の動詞です。ヴィドゥの最初の母音の階次をイからエーに上げてヴェーダ、となります。「知識」という意味です。イ→エーという変化です。
 イがアイに変わる例もあります。「シヴァ」の最初の母音のイをアイにして「シャイヴァ」という単語を作ることができます。これは、「シヴァ神に由来する」や、「シヴァ派」という意味になります。

 次に、ウからアウへの例を見てみましょう。『マハーバーラタ』の主役の五王子の母をクンティーといいます。厳密にいうと、パーンダヴァ五兄弟の上の三人の母です。このクンティーの最初のウをアウにしてカウンテーヤという単語が作られます。カウンテーヤで、「クンティーの息子たち」の意味になり、五兄弟の上の三人のことを指します。

FGOなどで強力な呪文として出てくる「ブラフマーストラ」。これは、ブラフマとアストラがつながったもので、「ブラフマー神の武器」という意味です。
 神話にもゲームにも頻出する単語のアストラ、これが面白いのですが、サンスクリット・イングリッシュ辞書には、「missile」とでてくるのです。ミサイル?古代インドの?と思うかもしれませんが、ミサイルには「飛び道具」の意味もあって、ここでは魔術的な飛び道具を意味します。けっして、古代インドにミサイルや核兵器があったわけではないのです。音韻法則としては、a+a=āです。

「数」は英語のように単数と複数、そしてサンスクリット語では「二つのもの」を表す両数形があります。両数というと、今わたしが注目しているのが、『マハーバーラタ』に登場する英雄たちに使われる両数形です。親しい間柄にある二人を指すときにこの形が使われます。ヴィシュヌの化身であるクリシュナと、その親友で『マハーバーラタ』随一の英雄であるアルジュナの二人を指して「クリシュナウKṛṣṇau」と言うのですが、この語は「二人のクリシュナ」という意味の両数形になっています。語末の「アウ」が両数形の指標の一つです。「二人のクリシュナ」と言えばアルジュナとクリシュナのことと分かる、というくらい不可分の「一対」であることが、この一語で表現されるわけです。
『マハーバーラタ』の敵方では、太陽神の息子カルナとその親友で悪の化身であるドゥルヨーダナも両数形で表されます。クリシュナとアルジュナの一対と、好対照をなしています。”

11 ゲーム「パズドラ」のインドラとヴリトラを、神話学から読み解く!
https://kangaeruhito.jp/article/6406
”『マハーバーラタ』の神話で、上村勝彦先生がサンスクリット語から訳されたものを、あらすじにしてご紹介します。

 創造神であり、ものづくりをするように世界を作った神であるトヴァシュトリは、インドラを害するためにヴィシュヴァルーパという名の三つの頭を持つ息子を作った。この息子は激しい苦行を行い、インドラを恐れさせた。インドラは天女アプサラスたちに、ヴィシュヴァルーパを誘惑して苦行を妨害するように命じた。天女たちはあらゆる努力をしたがヴィシュヴァルーパを動揺させることはできなかった。仕方なくインドラは金剛杵ヴァジュラを投じてヴィシュヴァルーパを殺した。彼は倒れてもなお輝かしい光を放ち、生きているかのようであった。インドラは近くで見かけた木こりに、「この頭を切り落とせ」と命じた。木こりはためらいながらもその頭を切り落とした。三つの頭が切られた時、三種類の鳥たちがその頭から飛び立った。インドラは切り落とされた頭を持って、喜び勇んで天界に帰った。
 息子を殺されたトヴァシュトリは激怒した。彼は火の中に供物を投じて恐ろしい怪物ヴリトラを作り出し、インドラ殺害を命令した。両者は激しく戦った。ヴリトラはインドラを口の中に呑み込んでしまった。インドラはヴリトラにあくびをさせ、かろうじて外に飛び出した。それ以来、呼吸するものはあくびをするようになったという。
 激しい戦闘が続き、インドラは一旦退却し、ヴィシュヌの方策に従って、ヴリトラと和平条約を結んだ。その際、ヴリトラは条件を出した。「乾いたもの、湿ったもの、岩や木、兵器、ヴァジュラ(金剛杵)によって、昼も夜も、インドラと神々は私を殺してはならない。」神々はその提案を受け入れた。
 ある日の黎明(または黄昏)に、インドラはヴリトラが海岸にいるのを見て、「今は薄明時で、昼でも夜でもない。今、策略を用いて彼を殺そう」と考えた。すると海上に山のような泡が現れた。「この泡は乾いてもいないし湿ってもいない」と言ってその泡をヴリトラに投げつけた。その泡の中に入り込んだヴィシュヌがヴリトラを殺した。(上村勝彦『インド神話』東京書籍、1981年、89-93頁を参照)

 この話の中でインドラに退治される怪物ヴリトラは蛇の怪物で、コブラです。とすると、「パズドラ」のモンスターとしてのインドラにおいては、古代神話のインドラが、自ら倒した怪物である蛇の怪物の姿を取っている、ということになります。なお蛇とドラゴンと龍の関係ですが、蛇は実在のもので、龍とドラゴンは架空のものですが、龍とドラゴンの基盤には蛇がある、言ってみれば同種族である、と考えて差し支えありません。

「敵対者同士の一体化」という現象は神話にはしばしば見られるものです。
 インドラは雷の神で雨の神、ヴリトラはインド最古の宗教文献『リグ・ヴェーダ』によると「水をせき止めて干ばつを起こしていた怪物」なので、どちらも、パズドラ用語を用いると「水属性」です。インドラはヴリトラを退治して水の領域を支配下においた、と解釈することもできるでしょう。

 似た現象が、ギリシャ神話のアテナにも認められます。アテナは、英雄ペルセウスが蛇の怪物メデューサを退治するのを守護し、ペルセウスからメデューサの首を献上されて盾にそれを取り付けている、とされています。ところがアテナ自身、もともと蛇と関連の深い「蛇女神」なのです。アテナの図像には、彼女の衣の袖が全て蛇になっているものも見られるからです。
 盾のメデューサの首も、ペルセウスによるメデューサ退治の神話が成立する以前から、アテナ自身の象徴であった可能性が高いと考えられています。いずれにせよ、アテナは蛇女神、アテナの助力で退治されたメデューサも蛇、ということで、倒す者と倒される者の間で蛇という要素が共有されているわけです。

 同様の現象は、現代の文学にも見られます。「ハリー・ポッター・シリーズ」です。主人公ハリーは、闇の帝王ヴォルデモートと宿敵の関係にあります。ところがこの両者は、魂のレベルで切っても切れない関係というのです。
 まずハリーは「蛇語」を解し、話すこともできます。文字通り、蛇と会話ができるのです。この力は、ヴォルデモートに由来します。ハリーは赤子の時にヴォルデモートに殺されかけますが、母のリリーによって守られました。その時にヴォルデモートの魂の一部がハリーの中に入ってしまったのです。こうして本来ヴォルデモートの力であった蛇語力が、ハリーに受け継がれたのです。
 それだけではありません。ヴォルデモートは「炎のゴブレット」を使って蘇るのですが、この時にハリーの血を使いました。これによって、ハリーの中に流れる母リリーの守りの力がヴォルデモートの中に流れ込みました。つまり、「蛇」と「リリーの守り」が、ハリーとヴォルデモートの間で、それぞれ交換され共有されたわけです。
 そしてハリー自身が、ヴォルデモートの意図しない「分霊箱」、魂の一部の宿り場ともなっていました。この二人は、まさに魂を共有しているのです。

 複雑な関係ではありますが、やはりこの物語にも、「敵同士の一体化と同属性」の構造が見て取れます。”


カエル@oryza3nin
7月26日
世界古典文学全集3 p38アグニ・ヴァイシュヴァーナラの歌その一
広き胸郭をもつアグニ・ヴァイシュヴァーナラのため、
人々は霊感の言葉を宝玉(真珠)として捧ぐ、
天則の根底に達せんがために。
何となれば、アグニは不死にして神々を敬えばなり。
しかして彼は古くより、かつて規範を犯したる→
ことなし

広き胸郭は何を表してるんだろうな?
後宝玉(真珠)は本当に供え物なのか単なる例えか。
この辺が気になる

驚歎すべき神は、使者として天地両界の間を往来す、
ホートリ祭官の座を占め、
マヌス(人間の祖先)の司祭官として。
アグニは日々高き住居(祭場の火炉)を心して護る、
神々により促され、詩想(詩的霊感)に富みて

基本はアグニ神と役割は変わらないのかな?神と人の架け橋

祭式の旗印にして、布施の分配を成就せしむるアグニを、
霊感ある詩人達は念慮もて讃美す。
彼らが祭事・讃歌をそが上に集中する神、
この神に祭主は常に恩恵を見いだすことを好めり

そが上に集中ってアグニ神の上に力を集める感じかな?
なんか強そうだ

祭式の父、霊感の言葉に通暁する者達の主長として、
アグニは祭官達の規矩なり、また標識なり。
彼は多様の形をもつ天地両界に入れり。
多くの者に愛せらるる詩人として、
彼はその機能に従って発現する形態のゆえに称讃せらる

バラモンそのものっぽそう?
ギリシャ神話のアポロンのように芸術面の神→

はインドだといまいち該当に悩むが、
アグニ・ヴァイシュヴァーナラはこれに当てはめてよいのだろうか?

金色に輝き、金色に輝く車に駕し、
常に黄色を帯ぶるアグニ、水中に坐し、
人間のために太陽を発見するヴァイシュヴァーナラ、
深く沈潜し、障碍を克服し、威力に蔽われ、激烈にしていとも華麗なる彼を、
神々はここに(地上に)安置せり

これはまんま太陽っぽいな。しかし太陽そのものではなく太陽を→

見つけ、神々がヴァイシュヴァーナラごと太陽を地上に引っ張るって感じかな?


アグニは、神々ならびにマヌスの種族(人間)に伴われ、
豊かに彫琢せられたる祭祀を詩想によりて展開す。
欲求を成就せしむるもの達(神々と人間)に伴われ、
彼は御者として両界の間を往来す、
敏速にして家庭に属する神は、呪詛を撃退しつつ

呪詛を撃退ってことは祭祀を邪魔しようとする勢力がいた?

アグニよ、よき子孫に富む寿命を授けんがために目ざめよ。
滋味の力によって膨張せよ。
栄養をわれらにもたらして輝け。
活力を鼓舞せよ、しかも高大なる活力を、
不眠の神よ。
汝は神々の司祭者なり、
汝は賢慮に富む霊感の言葉の詩人なり

よき子孫に富む寿命ってのは長生きか?
滋養はグリタだろうな

部族の主長、若き賓客、
詩想の調御者、祭官の中の司祭者、
祭式の標識たるジャータ・ヴェーダス(アグニの称呼)を、
男の子達は常に敬礼をもって称讃す、彼らの激励により、祭式を増強せんがために

アグニ神は凄いんだぞってのが部族の主長~等の例えの羅列だと思うが若き賓客か。若くして~を強調?

遠く輝き喜ばしき神アグニは、車に乗り、
その力によりて人間の住居を包容せり。
われらは、豊かなる栄養を授くるこの神の掟を、
心して守らんと願う、われらが家において、
いみじく作りし讃歌もて

これは人の生活を支える火としてのアグニかな?明かりや暖房、調理の火

ヴァイシュヴァーナラよ、
われはなが制定を常に好めり、
それにより汝が人間のために太陽を発見したるところの、
遠く見はらかす神よ。生まるるや汝は、もろもろの存在物、天地両界を満たしたり。アグニよ、汝は万物を自ら包容せり

これは明かりとしてのアグニ神かな?万物を~は全てのものの熱か?

ヴァイシュヴァーナラの驚歎すべき威力のため
(故意に曖昧な措辞を用いているが、
自然な表現に従えば
『驚異的威力を発揮するためにアグニ・ヴァイシュヴァーナラは』というのに等しい)、
独一の詩人(アグニ自身)は勝れたる活動により、高らかなる光輝を迸らしめたり。
その両親、子種ゆたけき→

天地両界を称讃しつつ、アグニは生まれたり

訳の取り方は変わるがアグニの力により光が迸るってのは変わらなそうだな
0:21 - 2018年7月27日


カエル@oryza3nin
2017年9月2日
性愛奥義p55結婚
結婚の規定といえば、『マヌ法典』を無視するわけにはいかない。
そこでは三十歳の男と十二歳の女の組み合わせが理想であるとのこと
(または二十四歳の男と八歳の女)
何故なら男は学生期を経なければならないので、
どうしても遅くなる。これはビーシュマの教えにもあったなあ

結婚の形式には八種類があげられる
①ブラフマン式=父が家柄、学問、美徳に優れた男に娘を与える

②プラジャーパティ式=父が着飾った娘を「夫婦で義務を遂行せよ」と告げつつ花婿に与える

③リシ(アールシャ)式=父が娘を一対の牛と交換に花婿に与える。ただし、あくまでも儀礼的交換である


④デーヴァ式=祭礼の場で、父が祭礼を正しく司る祭司に娘を与える

⑤ガンダルヴァ式=恋愛結婚、愛欲から発し、性的結合を目的とする

⑥アスラ式=花婿が金品を支払って花嫁を書い取る

⑦ラークシャサ式=娘を父から強奪する

⑧ピシャーチャ式=睡眠、酩酊、錯乱中に娘をひそかに犯して連れ去る


一応合法とされているのは④までで、
順番が早いものほど好ましいとされている。
じゃあ恋愛結婚の何が悪いのよ、となるが著者曰く危ない記述だらけだそうな


Q女が心を決めかけている時、男はどうすればいい?
A仲のよい女友達を利用せよ、彼女を利用し、相手の女を自分の家に連れてきてもらう

確かにグレーだ。
三番目には「女の兄を利用する」というのもあり、
自分と同年代の女の兄が娼婦の元に足しげく出入りしてたりする時は、
彼を助けてやり、贈り物などで機嫌をとっておく。それから彼に妹が好きだと告白する。
そうすれば兄は好意を持った自分の為に助けてくれる、的なことが書かれている

四番目以降になると、祭りの日に乳母の娘を口説いて、
女に酔い薬を飲ませて人気のつかない場所へ連れ出し
まあ…レ○プしてから結婚式をあげるというこれピシャーチャ式じゃね?ということになってくる。
ここはきちんとカーマスートラ読まないと勘違いしそうだ(この本は解説本)恋愛とは一体なんだろう

これを読むとアルジュナのスバドラー拉致、
殺人は無いがラークシャサ式なのかな?と思っていたがガンダルヴァ式の可能性もあるか?
兄であるクリシュナの好感度が最大だったから小細工はいらなかったが、
女の兄を利用するに見事に当てはまるなあ

ついでにマハバ内だとバラモン式結婚がまんまこちらのブラフマン式として紹介されているのは、
マハーバーラタ内でバラモンの権力が強いからかなあ?

ガンダルヴァ式二番目長くなるから除外しようと思ったがしっくりしないので書く
愛する女と他の男との結婚が迫っている時は、女の母親の前でその結婚相手の男を散々貶し、母親の同意を得た上で彼女を近所の家まで連れ出す、という悪評で結婚を阻止するというろくでもない方法である。恋愛結婚(白目)


インド神話の数字のはなし
https://kangaeruhito.jp/article/9871
”伝統的には日本では「8」が縁起のよい「多数」を表わす数字です。スサノヲのヤマタノヲロチ退治神話にすでに「8」がよく出てきます。ヤマタノヲロチは頭が八つで尻尾も八つの蛇の怪物です。そのヲロチに山の神アシナヅチとテナヅチの娘が食べられていくのですが、その娘の数がまた八人で、クシナダヒメが八人目でした。そのクシナダヒメをスサノヲが救い、結婚した時に詠んだ歌が「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」で、8ばかり出てきます。
 さて、遠くインドでは、重要な数字は「3」です。今回は、「3」を基盤としたインドの数字の世界を見ていくことにしましょう。
「3」という数

 第10回でお話ししたように、サンスクリット語の名詞と形容詞には「性・数・格」があります。そのうち、「数」には一つのものを表わす「単数」、二つのものを表わす「両数」、そして三つ以上のものを表わす「複数」があります。
 つまりサンスクリット語の文法では、「3」という数は、最小の複数であり、最初の複数である、ということになります。また、アメリカのインド学者ドニガーによれば、サンスクリット語で「3」は「完全」をも意味します。(Wendy Doniger, On Hinduism, Oxford University Press, 2014, pp21-35.)
 このことは、世界の神話や昔話になぜ「3」という数が頻出するか、という古くからの問題に答えを与えてくれるかもしれません。昔話で冒険に旅立つ3人兄弟、英雄に退治される3つ頭の怪物、三つの申し出の中から一つのものを選び出す妖精の贈り物、日本の昔話「三枚のお札」のように三つの切り札を持つ呪的逃走モチーフ(魔物に追いかけられながら後ろに物を投げるとそれが障害物となって魔物の追跡を阻む)など、挙げていけばきりがないほど、物語に「3」はつきものです。
 それらはすべて、「一つでも二つでもない、最小で最初の複数、そして完成された数」として「3」という数を用いている、と考えると、謎は解きやすくなるように思います。

 インドの神話や思想でも、「3」はよく出てきます。インド神話の数字の基盤は「3」であると言えます。たとえばこのような話があります。

 天女のウルヴァシーを妻に持つ人間の王プルーラヴァスは、あるときインドラ神に会うために天界へ行きました。そこには人間の姿をしたダルマ(法)とアルタ(実利)とカーマ(愛欲)がいました。プルーラヴァス王はアルタとカーマを無視して、ダルマにだけ敬礼しました。そこでアルタとカーマは王を呪いました。
 カーマの呪いにより王は妻である天女ウルヴァシーと別離することになりました。たいへんな苦労の末にウルヴァシーを取り戻すと、今度はアルタの呪いにかかって貪欲にとりつかれ、王は四つの身分(ヴァルナ=カースト)の人々から盗みを働きました。プルーラヴァスにお金を盗まれたために祭式を行えなくなったバラモンたちは、動揺して儀式のための鋭い草の刃で王を殺害しました。(13世紀の注釈家ヤショーダラによって性愛書『カーマ・スートラ』(4~5世紀)の冒頭部分を説明するために引かれた話)
ウルヴァシーとプルーラヴァス

 法のダルマ、実利のアルタ、愛欲のカーマは人間の三大目標とされており、この三つで一組となっています。
 インドでは他にも三点一組の観念があり、古いものでは、呪術の集成である『アタルヴァ・ヴェーダ』(紀元前900年頃)や、『チャーンドーギヤ・ウパニシャッド』(紀元前500年頃)という哲学書に出てくる「グナ」があります。グナとは人間を構成する三つの要素です。サットヴァ、ラジャス、タマスとあり、サットヴァは「純質」、ラジャスは「激質」、タマスは「暗質」と訳されます。サットヴァが最もよい性質で、タマスが最も悪い性質とされています。人間はこの三つの要素を必ず備えています。そしてサットヴァが優勢な人は死後天界へ行き、ラジャスが優勢な人は死後ふたたび人間に生まれ、タマスが優勢な人は動物などに生まれるとされています。
 インド神話にはさらに有名な三点一組があります。「トリムールティ」と呼ばれる、三神一体の説です。創造神ブラフマーと、維持神ヴィシュヌと、破壊神シヴァによる三つ組みです。ブラフマーが創造した世界をヴィシュヌが維持管理し、最後に時が来るとシヴァが破壊するというヒンドゥー教の根本的な教義で、この三神は究極的には一つの宇宙の最高原理が姿を変えたものとみなされます。
「3」から「4」へ

 インドの神話や思想の根底には「3」という安定した数字があることがわかりました。前述のように世界の神話や昔話で「3」が頻出することも、同様の現象ととらえてよいでしょう。
 インドではこの「3」に、1が加わって「4」の価値観が表われてきます。
 たとえば最初の例として取り上げたダルマ・アルタ・カーマの人生の三大目標には、後に「モークシャ」(解脱)が加わりました。生きている間にダルマとアルタとカーマの目標を成し遂げ、その後、死んで輪廻の輪から抜け出し解脱に至るというものです。
 また、インドの名高い社会区分も、最初は三つでした。そこに一つ加わって四つとなりました。我々がカースト制度と呼んでいるもの、正確にはヴァルナ制度と言います。上からバラモン(サンスクリット語ではブラーフマナ)、クシャトリヤ、ヴァイシャ、シュードラで、バラモンは祭司階級、クシャトリヤは貴族・戦士階級、ヴァイシャは生産者、そしてシュードラは上位三階級に仕える身分です。インド=ヨーロッパ語族ははじめ、上の三つの身分の区分を持っていました。インドの先住民の階級としてのシュードラがそこに加わり、四つの区分となったのです。
 四つといえば、「ユガ」と呼ばれる時代区分も四つです。クリタ・ユガからはじまり、トレーター・ユガ、ドゥヴァーパラ・ユガ、そしてカリ・ユガと、だんだん悪くなっていく宇宙的な時代区分です。ただこちらは、あとから一つ加わったパターンではなく、おそらくはじめから四区分であったと思われます。
「9」と「18」

「3」との関連で、今度は「9」という数字を考えてみましょう。「9」は、インド=ヨーロッパ語族にとって重要な数字です。フランスの比較神話学者・デュメジルによるとこの数は、「更新」「一巡」を意味します。サンスクリット語で「9」はnava ですが、同じ単語が「新しい」という意味でも使われます。これは、「9」によってものごとが一巡りして「新しくなる」という概念が表われているとみなすことができます。
 同じインド=ヨーロッパ語族の北欧の神話に、「9」と「更新」を表わす神話があります。第14回でも紹介した、主神オージンの宝物の腕輪「ドラウプニル」です。これは、九夜毎に同じ重さの八つの腕輪を滴り落とします。滴り落ちた八つと、最初の一つを合わせて9個になります。これは、王権の更新を意味するとデュメジルは言います。王権を司る主神オージンにふさわしい宝物なのです。

 余談ですが、ヨーロッパの音楽史にとって「9」は少し不吉です。交響曲を9つ書くと死ぬ、「第九の呪い」というものがクラシック界で恐れられていました。ベートーヴェンは交響曲第9番を書いて、10番を完成させることなく死去しました。その後、マーラーがこの「第九の呪い」を非常に気にして、9番目の交響曲を9番目と呼ばずに「大地の歌」とし、次に第9番を完成させ、第10番は未完で死去しました。ほかにブルックナーも第9番は終楽章が未完のままです。ベートーヴェンという偉大な作曲家の大曲「第九」の存在に引きずられてのことと思いますが、何か、「9」で生命が一巡し、生まれてきた場所に還る――すなわち死ぬ、ということのようにも思われます。

「3」の倍数、そして「9」の倍数としての「18」は、インドの叙事詩『マハーバーラタ』を特徴づける数字です。『マハーバーラタ』は全18巻よりなり、その主題である大戦争は18日間にわたって行われました。また『マハーバーラタ』の要である「バガヴァッド・ギーター」は18章より成ります。戦争の36年後に、ヴィシュヌの化身である英雄クリシュナが死んで天界へ還りますが、この36は18の倍です。

 こうして見てくると、インドの神話や思想は、その根底に「3」とその倍数を持っており、「4」は「3」+1、という位置づけにあることが見えてきます。”


楽しいインド神話 マハーバーラタを読んでみよう!
https://note.mu/oriza3nin/n/n328e9d16a3dc
”マハーバーラタの一部分だけ和訳した物ならインド神話の本に沢山書かれていると思うが、『マハーバーラタ』を読みたい!となると、現在(2019/ 3/14)四種類存在する。
・上村勝彦訳 「原典訳 マハーバーラタ」

こちらはサンスクリット語から直訳したマハーバーラタで、他の本に比べサンスクリット語→英訳→和訳の過程で発生する混じり物が少ないのが特徴。和訳の特徴としてはその名の通り、原典からの訳を意識している為、文章としては直訳気味であることである。個人的な感想だが最初は少々読みにくかったが、不純物が少ないマハーバーラタを読みたいという方には非常にお勧めである。だが二つ難点があり、それを紹介する。①訳者である上村先生が逝去された為、未完に終わっている。(全8巻、訳の最後はカルナを殺してこなかったことを叱責するユディシュティラのあまりの言いように、思わずアルジュナは剣に手をかけ…というところで終わる。なお、ちゃんと和解するのでご心配なく)

山際素男訳 「マハーバーラタ」

こちらはサンスクリット語→英訳→和訳の過程を踏んだ和訳である。この本の最大の魅力は“完結”していることである。ドゥルヨーダナとユディシュティラの戦争の結末は勿論、その後のビーシュマの教え(寂静の巻)やパーンダヴァの最後の放浪とその死、そして試練を乗り越えるユディシュティラの話が最後まで翻訳されている。全9巻に収められるこのマハーバーラタは残念ながら本の方は絶版であるが、kindleで電子書籍として発売されており(現在6巻まで販売中、一冊1080円)、手に入れやすいのが魅力的である。ただしこの本にも難点がある、いくつか誤訳があるのである。例えば山際版でドゥルヨーダナはカーリー女神の化身と書かれているが、ここは“カリ”の女神でまったくの間違いだったり、クリシュナの足のうらを矢で射止めた猟師の名はジャラと書かれているが、正しくはジャラー(老いを意味する)だったりと、いくつか首を傾げるところはある。だがマハーバーラタを完訳したという山際先生の功績は素晴らしく、一度は目を通しておきたいマハーバーラタなのは間違いない。

池田運訳 「マハバーラト」

紹介しておいて申し訳ないが、こちらはまだ未読である。全四巻、タイトルがマハーバーラタで無い通り、実際の発音をそのまま字にしようと努力した作品である。例えばアルジュナ→アルジュンなど、読んでみたら是非紹介させていだきます。

上記にあげられたマハーバーラタの話でも少し違うものがある。例えばドラウパディーの花婿取りの試練でアルジュナがそれを成し遂げたが、【上村版】カルナに対する記載なし、アルジュナ以外は弓を射ることすらできなかった。【山際版】カルナは弓を手に取ったが、ドラウパディーに拒否され試練は途中で終わる。【ラージャージー氏版】カルナは後一息というところで失敗する。とこれだけ違いがある。なのでもしマハーバーラタの逸話ですよ、と紹介する場合はこの本に書かれてましたよ、と紹介してくれると嬉しい。きっとその話を聞いた方も実際に読んでみたいと思うだろうから。”

岡沢 秋(maat)@Aki_Okazawa
2019年10月1日
インドのカースト制はなぜ無くならないのか、って話は良く聞くけど、
多分あれ多民族多言語で長年やってきた人たちが
「異なる価値観・文化を持つ人を否定しない」ために作ったシステムだと思う。
自分と"違う"人と接触しなくていい理由を作って争いを確実に回避するための。

綺麗ごとや難しい理想を掲げずに、
現実に確実に実現可能な方法で多くの価値観を許容する方法がカースト制だったんだと思う。
単純に「皆平等! 無くせばいいよ!」じゃ多分、誰も幸せにならないし、
余計な争いごとが増えるだけだと思う。

ぶっちゃけ自分と違う人を許容できるのは、
余裕のある範囲だけなので…。
しかもその「違う」が何百通りもあったり、どう考えても相いれない価値観もあったりするのがインドなわけで。


沖田瑞穂@『世界の神話』岩波ジュニア新書
@amrtamanthana
10月21日
RT、私の知識は有料ですのでTwitter上の質問には原則いっさいお答えしません。
本人が好きこのんで一人でさえずることはありますが。


沖田瑞穂@『世界の神話』岩波ジュニア新書さんがリツイート
インド神話の天竺奇譚@tenjikukitan
10月21日
専門の知識ってのはそれなりに普通の人が読まない本や論文読んだり言語学んだり
人生の大半の時間を研究に費やしてこそ得られたものなので、聞けばすぐ答えられるなら無料とか、ただで知識や情報を出してもらおうとするのはほんとよくないよくない。

専門的な情報や知識に対価を払うってのは当たり前のことで、そうじゃないと学者さんたち生きていけない。それってランチ食べに行って「払えるお金ないんですけどランチ食べたいんですよ」ってゴネてるようなもんじゃないのかと。うーん、たとえが悪いかな。伝わってほしいが。




”『ラーマーヤナ』は『マハーバーラタ』よりも新しく、2世紀頃の成立とされています。作者は聖仙ヴァールミーキです。特徴としては、主人公のラーマ王子とその三人の兄弟が全てヴィシュヌ神の化身であるというところにあります。『マハーバーラタ』では様々な神々が英雄や女性に化身して、それぞれの役割を果たしていました。それに対して『ラーマーヤナ』ではヴィシュヌの存在感が強いと言えるでしょう。

 次に、『ラーマーヤナ』のあらすじを見ていきましょう。

 コーサラ国のダシャラタ王はアシュヴァメーダ(馬祀祭)を行い、三人の妃との間に四人の子をもうけました。カウサリヤー妃はラーマを、スミトラー妃はラクシュマナとシャトルグナを、カイケーイー妃はバラタを産みました。いずれの子もヴィシュヌ神の神徳を授かっていましたが、特にラーマは魔王ラーヴァナを退治するためにヴィシュヌ神が化身したものでした。
 ラーマは成長すると強弓を引く試練を経てジャナカ王の王女シーターを妻に得ました。やがてラーマの王位継承者への即位が決まりましたが、召使いに唆されたカイケーイー妃の計略により、ラーマは森に追放され、カイケーイー妃の息子バラタが王位継承者となりました。シーターとラクシュマナはラーマに従って森に行きました。バラタは兄の履物を玉座に安置して、兄の帰国を待ちながら政務に勤しみました。
 森でシーターは魔王ラーヴァナに攫われ、ラーマとラクシュマナの苦難の旅が始まります。ふたりは猿王スグリーヴァとその大臣ハヌマーンの助力でシーターを発見し、魔王の羅刹軍と戦いシーターを取り戻します。
 ところがラーマはシーターの貞操を疑い遠ざけます。しかし火神アグニが彼女の身の潔白を証明しました。
 長い統治が続きましたが、民衆から再びシーターの貞操を疑う声が上がったため、ラーマは妊娠しているシーターをヴァールミーキ仙のもとに連れていきます。そこで彼女は二人の息子クシャとラヴァを産みました。
 シーターはラーマへの忠誠を誓って大地に消えました。ラーマは嘆き悲しみましたが、その後も長く国を統治しました。


 このように、ラーマとシーターの夫婦は、一時的に結ばれますが、別離に終わってしまいます。では、ゲームではどうでしょう。
 FGOでは、ラーマは北米における聖杯戦争の場に現われて、主人公らと行動を共にし、捕らわれの妻シータを探し出します(FGOではシータと表記)。しかしこの二人には呪いがかかっていて、ラーマかシータ、どちらかしかこの世に存在することができません。ラーマが現われるか、シータが現われるか、どちらかなのです。二人は「出会うことができない」のです。ラーマが存在し続けるためには、シータは消えなければなりません。二人は、いにしえの神話を超えてもなお、結ばれることがない定めなのです。
 ラーマは瀕死の傷を負っていました。シータはそれを自らの身に引き受けて、消えていきました。

 このようなゲームの物語は、神話のラーマとシーターの物語の、単なる別離という以上の構造を(おそらく無意識のうちに)忠実に受け継いでいます。
 ラーマはヴィシュヌの化身ですが、化身はサンスクリット語で「アヴァターラ」と呼ばれます。この語は「(天からの)降下」という意味を持ちます。つまりラーマは「天」に起源をもつ英雄なのです。したがって、死してのちは天界に還り再びヴィシュヌとしての姿を取りました。
 一方王妃シーターは、「大地」そのものといっていい存在です。シーターはジャナカ王が地面を掘っている時に鋤で掘り起こされた赤子でした。大地から生まれた彼女は、二度目に貞操を疑われた時、大地の割れ目から現れた玉座に座って地下界へ消えていきました。
 つまりラーマは「天」であり、シーターは「大地」なのです。この物語は、天と地の、愛と別れの物語といえるでしょう。天と地は離れています。人間や動植物が生きていくために、離れていなければならないのです。しかしこの両者は「対」をなしていて、夫婦なのです。離れていなければならない定めの、夫婦です。

 天と地の夫婦の別離は、世界の神話においてしばしば表れるテーマです。たとえば、ニュージーランドのマオリ族の神話に、次のような話があります。
「天と地の別離」

 はじめは何も無かった。全ては全くの「無」から始まった。始まりは「夜」だった。暗黒の夜は、計り知れないほど広く長く続いた。
 そこへ「光」がさした。それは虫が放つ光にすぎなかった。
 時が経ち、大空ができた。天空神ランギである。ランギは月と太陽を作ったのち、大地の女神パパと一緒に住んで子供たちを作った。
 その頃、天空は十の層からなっていた。
 その最下層の部分が大地の上に横たわっていて、大地を不毛にしていた。
 ランギとパパの子供たちの神々はひたすらに続く闇にとうとう疲れ果て、人間を生み出すために、両親を何とかしなければならないと話し合った。両親を引き離さなければならない、という結論に至ったのだ。
 タネ・マフタという森の神が肩と両手を大地につけると、足の裏を空にあて、力の限り空を押し上げた。空はうめきながら、じりじりと、大地から離されていった。こうして大空と大地の間に大きな空間ができて、光も降り注ぐようになった。ランギとパパは苦しみに満ちたうめき声を上げた。「なぜこんなことをするのか。両親の愛をどうして殺そうとするのか」と。
 大空のランギと大地のパパは今でも深く慕いあっていて、朝露はランギの、霧はパパの涙ともいわれる。(アントニー・アルパーズ著、井上英明訳『ニュージーランド神話』青土社、1997年、24-40頁、および山田仁史『新・神話学入門』朝倉書店、2017年、97-99頁参照)

 他に、エジプトでも見られます。大地の男神ゲブと天空の女神ヌトは夫婦で抱き合っていましたが、父神シュウによって引き離されました。天と地の神の性別が逆ですが、これもやはり天地の別れの神話です。”

独断と偏見のマハーバーラタ - 転倒坂うぇぶ学問所
http://tenweb.imawamukashi.com/maha/sankou00.htm


インド哲学の勉強をしていたベートーヴェン






結論から言うと妄想考察ではそれぞれ好きにしたらいいと思うよ!に尽きるんですが、
・カレーの原型はインダス文明時代からあった
・リグヴェーダ時代は肉食はタブーではない
・仏教&ジャイナ教で動物を屠ることを避けることを強調し、バラモン教に影響を与えた
・マヌ法典では肉食許容と禁止が混在

・マハバで肉食と殺生の禁忌が書かれる(犠牲にする時はOK)
・グプタ朝(4〜6世紀)頃にヒンドゥーにおける牛肉食のタブーが確立
・菜食主義が多いのはバラモンでクシャトリヤは肉も食べた
・輪廻転生や浄不浄の概念が大きな影響を与えている








3月13日
インド史上の女性で英霊向きでお勧めなのは──
・マリバイ(ジャイナ教24ティルタンカラのうちの唯一人の女性)
・ガルギ(ウパニシャッドの女性見者)
・ミーラバイ(ラージプート州の王女、クリシュナ讃歌で知られる)あたりですかね。召喚してください。FGO


小森健太朗@相撲ミステリの人@komorikentarou
11月4日
英語勉強したから日本語で「ら行」にあたるLとRの音ならまだ聞き分けられるんだけど、ヒンディー語やサンスクリット語には日本語で「ら行」にあたる子音が四つ(見方によっては五つ?)あってこれがなかなか聞き分けられない。「マハーバーラータ」に出てくるクリシュナとクリシュナーは別人。


みづはし@the_tenth_art
6月17日
しかし、ビーシュマでもドローナでもドゥルヨーダナでもないアシュヴァッターマンとは。fgoやめてしまったけど、原作のアシュヴァッターマンは大好きです。覚醒が好きだから。

アシュヴァッターマンめちゃ好きですよ。
5年前にアシュヴァッターマンの英語wikiを日本語に訳したのは私です。今見るとかなり訳語っぽい不自然な日本語ですが……。ギリシャの同人誌買ってくださったんです?? めちゃありがとうございます。 らうりえの花でしょうか。


浮雲ふわ太@HrmsTrsmgsts
6月17日
返信先: @the_tenth_artさん

FGOアシュヴァッターマン実装の原因の何割かはみづはしさんのwikipedia日本語訳記事なのでは……?

みづはし@the_tenth_art
6月17日

そうなの? まぁそれは憶測の域を出ない気はするけど、拙い日本語で訳してしまった記事とはいえWikiだからかなり広範に読まれている気がするので、ちょっと責任は感じている。

アシュヴァッターマン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3


10月21日
ベジタリアンの家庭に生まれ、肉を食べずに育つと、
そもそも宗教的、倫理的な観念以前に肉を食べる事が生理的に気持ち悪いらしい。

10月14日
去年、ベルギー行って、discordで知り合ったベルギー人と会った時に、
「ベルギーではゲームのガチャは違法だ」
「ギャンブルは合法なのに?」
「そう。ゲームは子供もやるから、ギャンブル性があってはいけない」
「日本は逆に、ギャンブルが違法で、ガチャは合法」
という話をしたのを思い出した。


沖田瑞穂 神話学@『マハーバーラタ入門』
@amrtamanthana
なんとなくですが、ギリシア神話のディオニュソスについてつぶやきます。
師匠の受け売りです。ゼウスが人間の女との間に儲けた多くの息子たちのうち、
神々の仲間入りをしたのはたったの二人、ヘラクレスと、ディオニュソス。

ディオニュソスは、自身が人から神になっただけでなく、
自分の身内の女性たちも女神にします。
彼は母のセメレを冥界まで迎えに行って天上に昇らせ女神にしました。
妻のアリアドネも女神にしました。 ディオニュソスの力は、ギリシアの神話では例外的に、
人と神の境界を越えさせるものだったのです。

(ディオニュソスが別格すぎる。
ヘラクレスは死ぬことで人間の部分を失い完全に神の部分だけ残った。

関係ないが
触れると金にできる能力を自分でオンオフできたらめちゃくちゃ強いのではミダス王)


因みにイスラム教が豚食を禁じた背景には、豚は汗腺がない為に暑さに弱く、また一箇所に定住する動物な為、乾燥地帯で遊牧生活を送っていた中東の先祖たちの家畜としては適してなかったそうだ。

土地柄/生活様式的に食に利用できない動物を「食べるな!」と言っている

酸っぱい葡萄やなぁ。おもろ。

y ryo
@yad_ryo
返信先:
@yopparai_chmist
さん
あと豚は当時の屠殺・調理技術では寄生虫などがきちんと処理できなくて食べたら危険だった、という話があります。





アシュヴァッターマン名場面集
http://thetenthart.main.jp/?p=641
”マハーバーラタの登場人物であるアシュヴァッターマンの概要と名場面を書きます。

注1:7巻までであれば、上村訳マハーバーラタを参照し、それ以降であれば、Ganguli訳を参照します。英語からの訳は私がしているので、誤りなどあればご指摘ください。

注2:また、マハーバーラタの概要については過去に記事を書いたのでこちら(マハーバーラタ解説1:あまりにも巨大な書物)をご覧ください。

アシュヴァッターマンはマハーバーラタの中では比較的無名な人物で、私がインド人の友人に聞いても知らない事が多いです。しかし、以下の二点から、マハーバーラタ作中で異彩を放つ人物です。

ヒンドゥー教二大神の一人シヴァ神の半化身[上村訳マハーバーラタ7巻672p]
クルクシェートラの戦いに参加した主要人物の中で、マハーバーラタ終了時にも唯一生き続けている人物。(注:主要と書いたのは恐らくユユツも生存しているからです。)

アシュヴァッターマンは正直マハーバーラタの7巻後半まであまり目立ったことはしません。アシュヴァッターマンが行う目立った行動とその前後の出来事をまとめると以下のようになります。(アシュヴァッターマンが行った行動は太字にします)

クルクシェートラの戦いにおいて父親ドローナが奸計によって殺される(7巻)



アシュヴァッターマン、激怒し、ナーラーヤナの武器を使う(7巻)



ドローナの次の司令官カルナ、その次の司令官シャリヤが次々と倒れ、アシュヴァッターマンの属するカウラヴァ軍が壊滅する(8、9巻)



カウラヴァの王ドゥルヨーダナ(アシュヴァッターマンの親友)がビーマの卑怯な手段によって瀕死の重傷を負う(9巻)



アシュヴァッターマン、瀕死のドゥルヨーダナを見て敵軍の抹殺を誓う(10巻)



アシュヴァッターマン、敵軍の陣地に夜襲をしかけ、6人の戦士を除いて壊滅させる(10巻)



生き残った敵軍パーンダヴァ軍の戦士6人がアシュヴァッターマンを追う(10巻)



アシュヴァッターマンとアルジュナが神的な武器ブラフマーシラスを放つが、聖仙ヴィヤーサに仲裁される(10巻)



アルジュナの息子の妻の胎内にブラフマーシラスを放ち、パーンダヴァの系譜を断つ(10巻)



クリシュナに呪いをかけられ、額の宝石を奪われて追放される(10巻)

この記事では、実際のマハーバーラタ中の描写が素晴らしいので、上の流れに沿ってそれを紹介します。

アシュヴァッターマンは、パーンダヴァ5王子とカウラヴァ100王子共通の師匠であるドローナの息子です[上村訳マハーバーラタ1巻259p]。アシュヴァッターマンはマハーバーラタにおける悪役ドゥルヨーダナの親友として描かれています。どうしてこの二人が仲良くなったのか、原典には私の知る限り描かれていませんが、父親であるドローナが「私は息子のアシュヴァッターマンよりも、アルジュナを尊敬している」という発言をしている事から[上村訳マハーバーラタ5巻137章396p]、「父親がアルジュナばかり贔屓するため、その反動としてアルジュナを憎んでいるドゥルヨーダナに近づいた」と妄想考えられます。インドのドラマStarplus版マハーバーラタでも、 父親に反抗的なアシュヴァッターマンの姿が描かれています。

## 名場面1:ドローナの死
しかしそうは言っても、親子愛は強かったようで、ドローナは戦争の15日目に息子が死んだいう嘘の情報に騙されて絶望し、武器を手放します。その隙を狙ったドリシュタドゥムナに首を刎ねられ、 ドローナは絶命してしまいます。

大王よ、彼のその言葉を聞いて、またクリシュナの言葉にかりたてられ、そしてまたそれは運命付けられたことであるから、ユディシティラはその通りに言おうとした。王よ、虚偽を言うことを恐れ、しかし勝利にこだわり、不明瞭に「象(のアシュヴァッターマン)が殺された」と(ユディシティラ)告げた。その前には彼の戦車は地上から上方に四アングラ離れたところを走っていた。しかし、このように告げたために彼の乗り物は地上に触れるようになった。
一方、勇士ドローナはユディシティラからそのような言葉を聞いて、息子の災難を嘆いて、生きる希望を失った。彼は聖仙の言葉を聞き、また息子が殺されたと聞き、自分は偉大なパーンダヴァたちに罪を犯したと考えた。そしてドリシュタドゥムナを見て当惑し、この上なく悲嘆に暮れ、以前のように戦えなくなった。敵を制する王よ。この上なく悲嘆に暮れ、悲しみで心を乱した彼を見て、パーンチャーラ国王の息子ドリシュタドゥムナは彼に襲いかかった。
[上村訳マハーバーラタ7巻164章614ページ]
武器を捨てた彼の身体は幾百の矢で傷つき、血が滴っていた。一方ドリシュタドゥムナは、すべての者たちに非難されながらも彼に触れた。そして身体から生気が去り、何も言わない彼の頭をつかんで、刀でその頭を胴体から切り取った。ドローナが倒された時、ドリシュタドゥムナは大喜びして、戦場で刀を振りまわし、獅子吼をした。[上村訳マハーバーラタ7巻164章616ページ]

## 名場面2 ドローナの死を知るアシュヴァッターマン
軍の総大将であったドローナが死ぬと、カウラヴァ軍は壊走を始めます。自軍の逃げていく様子を見て、不思議に思ったアシュヴァッターマンは親友ドゥルヨーダナにその訳を尋ねます。ドゥルヨーダナは、その訳を話すとアシュヴァッターマンが悲しむという事を知っていたため、伝えようとするも言葉に詰まり、代わりにアシュヴァッターマンの叔父であるクリパにその事を伝えてくれるよう頼みます[上村訳マハーバーラタ7巻612-632p]。

ドローナの息子は、自軍がさっさと逃げるのを見て、ドゥルヨーダナに近づいて次のように言った。「バーラタよ、どうして軍隊は恐れたかのように逃げるのか。また王中の王よ、あなたはどうして逃げる軍隊を戦場にとどめないのか。王よ、あなたも以前のように平静さを保っていない。そしてこれらのカルナなどの諸王も踏みとどまらない。他の戦いにおいてはこの軍隊は決して逃げ出さなかった。バラタ族の勇士よ、あなたの軍隊は恙無いのか。クルの王よ、いかなる戦士のうちの獅子が殺されたら、あなたの軍隊がこのような状態になるのか、それを私に話してくれ。」王中の雄牛ドゥルヨーダナはドローナの息子の言葉を聞いても、恐ろしく不快なことを話すことができなかった。あなたの息子は破船のように、悲しみの海に沈み、戦車に立つドローナの息子を見て涙に暮れた。それから王は、恥じらいながらクリパに言った。「どうかすべてを告げてくれ。わが軍が逃げるわけを。」王よ、そこでクリパは、何度も苦悩しながら、ドローナが倒された次第をその息子に語った。[上村訳マハーバーラタ7巻165章]

## 名場面3 ナーラーヤナの武器を使うアシュヴァッターマン
父の死を知ると、アシュヴァッターマンは激怒し、マハーバーラタ中最強の武器の一つであるナーラーヤナアストラを使用します。

ドローナの息子は父が詐術により邪悪な男に殺されたと聞いて、怒りにより涙にまみれた。王中の王よ、怒った彼の身体は、終末の時に生類を殺そうとする死神のそれのように輝いて見えた。それから彼は涙に満ちた両眼を何度も拭って、怒りにより息を吐いて、ドゥルヨーダナに次のように言った。
「武器を捨てた私の父が卑しい者たちに倒された次第、そして法(ダルマ)の旗を掲げる者によって悪事がなされた次第を私は聞いた。そして悪逆非道なダルマの息子(ユディシュティラ)の卑劣な行為を私は聞いた。戦いに従事する者たちには、必ず勝利か敗北かの二つがある。王よ、そこで死ぬことは讃えられる。戦場で戦う者が正しく行動して死ぬことは、悲しむには及ばない。このバラモン(ドローナ)のように。私の父は疑いもなく英雄の世界に行った。だからその人中の虎が逝去したことは悲しまれるべきではない。しかし、全ての兵が見ている前で、法(ダルマ)により行動する者でありながら彼が髪の毛をつかまれたということが、私に断末魔の苦しみを与える。欲望、怒り、軽蔑、慢心、幼稚さ、侮辱により人々は法にもとることをする。きっと邪悪で無慈悲なドリシュタドゥムナは私を軽蔑してあの非道を行ったのだ。そこでドリシュタドゥムナはその非常に恐ろしい結末を見るであろう。そして最高に卑劣な行為をして、偽りを述べたパーンドゥの息子も。あの時ダルマ王は詐術により師匠に武器を捨てさせた。今日、大地はそのダルマ王の血を飲むであろう。私はありとあらゆる手段によりパーンチャーラ族を殺すよう努力する。そして私は、悪事をなすドリシュタドゥムナを戦いにおいて殺すであろう。クルの王よ、私は硬軟の手段によりパーンチャーラ族を殺して平安を得るであろう。人中の虎よ、人は現生と死後において、大きな恐怖から救われるために、息子を得ることを望む。しかし、私の父は、弟子である山のような息子の私が生きているのに、縁者がいないかのように、あのような状態に陥った。私の諸々の神的な武器が何になる。両腕が何になる。勇武が何になる。私を息子として得ながら、ドローナが髪の毛をつかまれるとは。バラタの最上者よ、そこで私は、他界した父に対し負債を返せるようなことをやりたい。高貴な人は決して自慢すべきでない。しかし私は、父を殺されたことに我慢できず、今日、自分の力について述べる。パーンダヴァたちとクリシュナは今日、私の力を見るがよい。私が全ての敵軍を粉砕し、宇宙紀(ユガ)の終末を作り出す時。人中の雄牛よ、実に神々、ガンダルヴァ、阿修羅、羅刹といえども、今日戦いにおいて戦車に乗る私を打ち破ることはできない。この世で最も武器を知る者は、私かアルジュナの他にいない。私は燃える光線の中の太陽のように、軍隊の中にいて、神の造った武器を用いるだろう。今日、戦場で私が激しく弓から発する矢が、その力を示しつつ、パーンダヴァたちを粉砕するであろう。王よ、今日すべての方角が大雨で満たされるように鋭い矢で覆われるのを我らの兵は見るであろう。私は、恐ろしい音をたてて、いたるところに矢の群を放って、強風が樹々を倒すように敵どもを倒すであろう。アルジュナ、クリシュナ、ビーマセーナ、双子、ユディシティラ王も、その武器について知らない。邪悪なドリシタドゥムナも、シカンディンも、サーティヤキも知らない。それを準備し、回収する方法とともに、私に属する武器について」[上村訳マハーバーラタ7巻166章]

ナーラーヤナの武器が現出した時、雨を伴う風が吹き、雲もないのに雷鳴が聞こえた。大地は揺れ動き、大海は動揺した。そして河川は逆に流れ始めた。バーラタよ、山の峰々は裂け、全ては闇に覆われ、太陽は汚れた。その時全ての王は、ドローナの息子の恐るべき武器を見て、苦しみ、途方に暮れていた。[上村訳マハーバーラタ 7巻 639p]

この武器は結局ナーラーヤナ(ヴィシュヌ)の化身クリシュナによって鎮められます。この時は、パーンダヴァの軍隊に大きな損害を与えたものの、まだ壊滅的な打撃を与えるには至っていません。

## 名場面4 瀕死のドゥルヨーダナ
この後、アシュヴァッターマンの属するカウラヴァ軍の総司令官はカルナになります。そしてカルナの死後、シャリヤになりシャリヤが倒される頃には、カウラヴァ軍は壊滅寸前になります。
カウラヴァの王であるドゥルヨーダナが、ビーマとの一騎打ちの末、反則行為によって瀕死の重傷を負います。 そこへアシュヴァッターマンが現れ、瀕死の親友を見て嘆き悲しみ ます。
ドゥルヨーダナは虫の息で、アシュヴァッターマンを軍の最高司令官に任命します。(しかし、この時カウラヴァ軍の生き残りはアシュヴァッターマンを含めて僅か3人でした) それを受けてアシュヴァッターマンは、親友を深く抱きしめ、雄叫びを上げながら、必ず敵軍を皆殺しにする事を誓います[Ganguli; Shalya Parvan; Section65]。

王よ、ドローナの息子の眼は涙にあふれ、蛇のような息を吐いて、この世で最上の王であるバラタ族の長(ドゥルヨーダナ)、に次のように述べた。
「全く、この世に不変のものなどないのだろう。人中の虎である貴方が、埃にまみれ大地に伏しているとは!貴方はこの大地すべてに命令を行き渡らせた王であった! その貴方が、むき出しの荒野に一人伏しているのはどういうわけだ?
私は貴方の隣に、ドゥフシャーサナを見ない。偉大な戦車乗りであるカルナも、幾百にもなるその仲間を見ない。これはどういうことなのだ。人中の雄牛よ。全く、ヤマ(死神)のやり口は学び難いものだ。数多の世界の王である貴方が埃にまみれてむき出しの大地に伏しているのだから。
あぁ、この敵の殲滅者は、戴冠式で聖なる水をその巻毛に浴び、貴族(クシャトリヤ)たちの先頭を歩いたものだ。あぁ、その彼が今土を食んでいる! 見よ、時は彼の道筋を逆転させてしまった! 貴方の清らかな白傘はどこにいったのか?風を送るヤクの尾はどこにいったのか、おぉ王よ。貴方の無数の軍隊はどこにいったのか、王中の王よ。因果の道筋は不可解という他ない。世界の主である貴方でさえ、このように落ちぶれてしまったのだから。疑いようもなく、生きとし生けるものの栄華は儚いものだ。シャクラにも等しい貴方が、これほど悲惨な状態に陥っているのだから」
アシュヴァッターマンの嘆きの言葉を聞いた貴方の息子(ドゥルヨーダナ)はその場にふさわしい言葉を述べた。ドゥルヨーダナは、目を手でこすり、再び悲しみにより涙を流した。そして王は、クリパに率いられたそれらの英雄に言った。

「これらの生きとし生けるものの死への運命は、神により定められたものだと言われている。死は時の流れの中で全ての存在にもたらされるものだ。その死が、今私の元に訪れたのだ。お前たちの目の前に! 全世界を統治した私は今や落ちぶれた。幸運にも、どんな災厄が訪れようとも、私は戦いにおいて決して尻込みしなかった。幸運にも、私は騙し討ちに頼った罪深い者たちによって殺された。幸運にも、戦争に従事しながらも、私は勇気と忍耐を示し続けてきた。幸運にも、私は戦いで殺された。同胞や仲間と共に。幸運にも、私は貴方たちがこの大殺戮を生き延びて、なお壮健でいるのを見た。これは喜ばしいことだ。私の死を悲しんではならない。もしヴェーダが正しければ、私は間違いなく、多くの永遠の地を手にしたのだから。私はクリシュナの計り知れない力の栄光を知らないわけではない。彼は、貴族(クシャトリヤ)の義務の遵守を私に破らせることはできていない。私は彼を手に入れたのだ。どのようなことがあっても、私のために悲しんではならない。
そなたたちは、そなたたちのような人間がなすべきことをした。そなたたちは、私の成功のために戦ってくれた。しかしながら、運命を変えるのは難しいものだ。」

こう述べた後、王は目に涙を浮かべ静まった。
王が涙を浮かべ悲しんでいるのを見たドローナの息子は怒りに燃えた。それはまるで、世界の終末の火のようであった。(アシュヴァッターマンは)怒りに呑まれ、拳を握り、涙を浮かべてしわがれた声で言った。

「私の父はあの悪党どもの残酷な計略によって殺された。
しかし、その出来事は、貴方の今の惨状ほどには私を怒らせはしなかった。王よ、私が発する言葉を聞いてくれ。真実に誓うその言葉を。王よ、私の信心、才覚、信仰、これまで得た功徳にも私は誓う。私は今日、ヴァースデーヴァの御前にて、パーンチャーラの者どもをヤマ(死神)の住処に送ることを。王よ、私にその許可を与え給え。」

ドローナの息子の言葉を聞いたクルの王(ドゥルヨーダナ)は、非常に満足した気持ちになった。そしてクリパに言った。師よ、私に、桶いっぱいの水をすぐに持ってきてくれ。

王のこの言葉を聞くと、僧侶(ブラーフマナ)の最上者は、器いっぱいに入った水を持って王に近づいた。王よ、貴方の息子(ドゥルヨーダナ)はクリパに言った。

「ドローナの息子、僧侶(ブラーフマナ)の最上者を、私の命令の元で、総大将に任命してくれ。もし、私の良きに計らってくれるのであれば。王の命令の元では、僧(ブラーフマナ)ですら戦うことができる。とりわけ、戦士(クシャトリヤ)の鍛錬を積んだものであれば。聖典から学んだ者たちはそう言っている」

王の言葉を聞いたシャラドヴァットの息子クリパはドローナの息子を総大将に任命した。王の命令の元で! 任命が終わると、王よ、アシュヴァッターマンは、最高の王(ドゥルヨーダナ)を抱きしめ、その場を離れた。彼の獅子のような咆哮は十箇所で共鳴した。王の最上者ドゥルヨーダナは、多くの血に塗れていたが、そこで夜を過ごした。その全ての生きとし生けるものにとって恐ろしい場所で。戦場から足早に離れると、王よ、その戦士たちは、悲しみによって動揺していたが、真剣に思案をしはじめた。[The Mahabharata, Book 9: Shalya Parva: Section 65](https://www.sacred-texts.com/hin/m09/m09065.htm)

## 名場面5 アシュヴァッターマンの夜襲
夜中、瞑想をしている最中、梟が烏に襲いかかる様子を見て、アシュヴァッターマンはある事を閃きます。それは、パーンダヴァ軍の陣営に夜襲をしかける事でした。勿論それは不法行為として非難されるべきものです。生き残った他のカウラヴァ軍の戦士クリパとクリタヴァルマンと口論になります。しかし、父と親友を不法行為によって殺されたアシュヴァッターマンは、不法には不法をもって復讐しても構わないと考え、その実行を決意します。

寝静まったところを襲って、父を殺したパーンチャーラ族を抹殺できるなら、私はたとえ来世に地を這う虫けら、羽の生えた虫けらに生まれ変わっても構わない。[The Mahabharata, Book 10: Sauptika Parva: Section 5](https://www.sacred-texts.com/hin/m10/m10005.htm)

実行の前、アシュヴァッターマンはシヴァ神に祈祷を行います。すると、シヴァ神はアシュヴァッターマンを祝福し、剣を与えます。シヴァに祝福されたアシュヴァッターマンは最早敵なしの状態になりました。同時に襲いかかってきたパーンダヴァ5王子の5人の息子を返り討ちにし、殺害します。 最終的にはこの夜襲によって1万人以上いたパーンダヴァの軍隊は全滅します。しかし、その中には肝心のパーンダヴァ5王子はいませんでした。理由は語られていませんが、その時五王子は自軍の陣営から離れていたのです。

まず、アシュヴァッターマンはドリシュタドゥムナの元へ向かいました。ドリシュタドゥムナはアシュヴァッターマンの父ドローナを騙し討ちによって殺害した人物です。アシュヴァッターマンにとっては最も憎い相手だと言えるでしょう。ところで、ドリシュタドゥムナはアシュヴァッターマンの父ドローナの親友であるドルパダの息子でもあります。つまり、父の親友の息子が、アシュヴァッターマンにとって不倶戴天の敵となったわけです。(とはいえ、ドローナとドルパダはこの時期には既に仲違いしていましたが)

ドリシュタドゥムナの寝室に忍び込み、バーラタよ、アシュヴァッターマンはパーンチャーラの王が彼の眼前で寝ているのを目にした。美しいシルクのシーツがかけられた、高価で素晴らしい寝台の上で。
そこには美しい花輪が撒かれており、ドゥパの粉で匂いが付けられていた。王よ、アシュヴァッターマンは、気高い魂を持った王子を、安心しきった無警戒の彼を蹴り起こした。
蹴り上げられたことに気づいた王子は、戦闘において圧倒的な力と計り知れない魂を持つ王子は、目の前にドローナの息子が立っていることに気がついた。寝台から起き上がろうとすると、強力なアシュヴァッターマンは、彼の髪を掴み、頭を地面に押し付けた。
強力な力で押さえつけられた王子は、恐れと眠気から、その時アシュヴァッターマンの力に対抗することができなかった。王よ、アシュヴァッターマンは喉と胸を蹴り上げると、王子は、身悶え、叫び声をあげた。ドローナの息子は、動物にそうするかのようにドリシュタドゥムナを殺そうとした。
パーンチャーラの王子は、アシュヴァッターマンに爪を立て、最後に穏やかに言った。

「おぉ、師の息子よ。私を武器で殺してくれ。貴方の行いによって、私を聖なる地(天界)へと行かせてくれ」敵の殺戮者であるパーンチャーラの王の息子(ドリシュタドゥムナ)はこう言うと、その強力な英雄の力に襲われて、静かになった。ドローナの息子はこれを、朧げに聞いたのみであったが、

「おぉ、我が一族の敵よ、師を殺害した者たちのための地など無い。邪な知性を持つものよ、それ故に、貴様は武器で殺すに値しない!」

そう言いながら、怒りに満ちたアシュヴァッターマンは急所を踵で容赦なく蹴り上げ、仇を殺害した。ライオンが怒る象を殺すかのように。
その英雄の断末魔を聞くと、同じテントにいた妻たちや護衛が起き上がった。王よ、王子が人間離れした力で打ち砕かれるのを見ると、彼らは、襲撃者が超自然的な存在であると考えた。それ故に、恐れて泣くことはしなかった。
こうして偉大な力を持ったアシュヴァッターマンはドリシュタドゥムナをヤマの住処に送ると、美しい戦車に乗って進んでいった。王よ、辺りにはアシュヴァッターマンの咆哮のこだまが響き渡った。そして、彼は自らの戦車を残りの敵を抹殺するために陣営の中を進んでいった。[The Mahabharata, Book 10: Sauptika Parva: Section 8](https://www.sacred-texts.com/hin/m10/m10008.htm)

### 名場面6 :ドラウパディーの5人の息子と戦うアシュヴァッターマン

この後、シカンディンとドラウパディーの5人の息子とも戦闘します。シカンディンは1日目から10日目のカウラヴァの総司令官であるビーシュマ打倒の立役者です。ドラウパディーはパーンダヴァ五兄弟共通の妻で、五人と一人ずつ息子を残しています(プラティヴィンディヤ、シャタニカ、スータソーマ、シュルトセーナ、シュルトカルマ)。
息子たちはパーンダヴァたちの息子なので当然強力です。マハーバーラタの概要を書いた本では、シカンディンやパーンダヴァの息子たちの寝込みを襲ったと記述されている事が多いですが、Ganguli版では、6人とも起きた状態でアシュヴァッターマンと戦っています。

恐ろしい姿をしながら、まるでヤマ自身であるかのようにアシュヴァッターマンは陣営の中を疾走した。そして最後に、ドラウパディーの息子たちとソーマカの残党を見つけた。騒がしさに目覚め、ドリシュタドゥムナが殺された事に気がついた強力な戦車乗りであるドラウパディーの息子たちは、弓を構え、恐れることなくドローナの息子に弓を放った。
物音に目を覚ましたシカンディンとそれに率いられたプラバードラカは、弓矢によって、ドローナの息子を苦しめた。ドローナの息子は彼らの矢が自らに放たれているのを見ると、咆哮し、その強力な戦車乗り達を殺害する衝動に駆られた。
父が殺された事を思い出し、再びアシュヴァッターマンは怒りに満たされた。戦車から降りると、彼は怒りながら敵に突進していった。輝かしい千の月の盾と、神聖な金の飾りのついた大剣を持ち上げ、強力なアシュヴァッターマンはドラウパディーの息子に立ち向かい、武器を用いて攻撃しはじめた。そしてその人中の虎は、その恐ろしい戦いの中で、プラティヴィンドゥヤの腹を打ち、絶命せしめ、大地へ倒した。勇気あるスータソーマは、槍を用いてドローナの息子を貫き、剣をかかげ、突進していった。アシュヴァッターマンはしかし、スータソーマの剣をつかみ、腕ごと切り落とし、再び脇腹を打った。スータソーマは倒れ、落命した。

勇気あるシャタニカ、ナクラの息子である彼は、車輪を両手で持ち上げ、アシュヴァッターマンの胸に猛烈な勢いでぶつけた。再生するアシュヴァッターマンは、その車輪を破壊し、シャタニカに襲いかかった。
ナクラの息子は平静さを失い、大地に伏した。すぐさまドローナの息子はその首を切り落とした。そして、シュルタカルマは、針のついた棍棒を持ち上げるとアシュヴァッターマンに襲いかかった。怒りながらドローナの息子に襲いかかり、彼の前頭の左部分を強く打ち付けた。アシュヴァッターマンはシュルタカルマの顔をその比類なき剣で打った。感覚を失い、顔の形が崩れ、シュルタカルマは命を落とし、大地に倒れた。この騒ぎを聞きつけ、英雄であり、偉大な戦車乗りであるシュルタキールティは、接近し、雨のような矢をアシュヴァッターマンに放った。
盾で矢の雨を防いだアシュヴァッターマンは、耳飾りを付けた美しい顔を胴体から切り離した。すると、ビーシュマの殺害者である強力なシカンディンが、プラバードラカを連れて、アシュヴァッターマンをあらゆる方向からあらゆる武器で攻撃した。
シカンディンはアシュヴァッターマンを眉間の間から打放った。これに怒ったドローナの息子、偉大な力を持つ彼は、シカンディンに接近し、剣を以て2つに分断した。シカンディンを殺害したアシュヴァッターマンは怒りに満たされ、他のプラバードラカに襲いかかった。[The Mahabharata, Book 10: Sauptika Parva: Section 8](https://www.sacred-texts.com/hin/m10/m10008.htm)

## 名場面7 夜襲に怒るパーンダヴァ
再び陣営に帰ってきた五王子は、壊滅した自軍の陣営を見て怒りに震えます。そして、このような非道な行いをしたアシュヴァッタ ーマンを殺そうと考えます。
五王子に見つけられると、アシュヴァッターマンは禁じられていた武器であるブラフマーシラストラを放ちます。これに対抗し、アルジュナは同じ武器を放ちます。ブラフマーシラストラは二度放たれると、海の水が全て蒸発してしまうほどの破壊力を持った武器です。

決して打ちひしがれることの無い魂を持った彼は、その偉大なる武器を思い出した。それは、彼の父親から受け継いだものだった。そして彼は、一切れの草の葉を左手で持ち上げた。悲嘆に暮れながら、彼はその葉を、正しいマントラをもって、神的な武器に作り変えた。
パーンダヴァたちの矢、その強力な神の武器の使い手の出現に耐えることができなかった彼は、怒りと共に、次のような恐ろしい言葉を吐いた。

「パーンダヴァ達の破滅のために」
これらの言葉を言うと、人中の虎よ、比類なきドローナの息子は全ての世界を混沌に導くため、その武器を放ち、草の葉から炎が生じた。それはユガの終末のときのヤマ(死神)のように三界を滅ぼすことができるかのように見えた。
[[The Mahabharata, Book 10: Sauptika Parva: Section 13](https://www.sacred-texts.com/hin/m10/m10013.htm)]

ブラフマーシラスによって世界が破滅するのを防ぐため、聖仙ヴィヤーサ(マハーバーラタの作者)は双方に武器を収めるよう命じます。アルジュナはその言葉に従いますが、アシュヴァッターマンは武器の収め方を知らなかったため、 そのままブラフマーシラスをアルジュナの息子の妻であるウッタラーの胎内に放ちます。これによってウッタラーの胎児は死に、パーンダヴァ五王子の息子は全て死亡してしまいました。これを見たクリシュナ(ヴィシュヌの化身)は悲しみ、胎児を蘇らせます[Gangu li; Sauptika Parvan; Section1-16](この時蘇らせられた胎児パリクシットはバラタ族の王統の唯一の生き残りとして王国を繁栄させ ていく事になります)。
そして、クリシュナはアシュヴァッターマンに呪いをかけます。

クリシュナは言った。
「3000年の間、お前は大地をさまよい続けるであろう。共に行くもの、共に話すものはいない。一人孤独に、数多の国々の間を彷徨い続けなければならない。哀れな者よ、人々の中にお前の居場所はない。血と、悪臭を放つ膿がお前の身体から溢れ出すだろう。人の到達しがたい森、閑散とした荒野、それがお前の行く場所だ。罪深い魂を持った者よ、無数の病がお前の体を蝕み、大地を彷徨い歩くことになるのだ」[The Mahabharata, Book 10: Sauptika Parva: Section 16](https://www.sacred-texts.com/hin/m10/m10016.htm)

この呪いによってアシュヴァッターマンは不死となります。そして現在もガンガー河のほとりで生き続けていると言われています[The Siva Purana – Complete Set in 4 Volumes J.L. Shastri](今シヴァプラーナが手元にないので、具体的なページ数がわからないですが、実家に戻った時に確認します)。
不死となったアシュヴァッターマンには様々な目撃情報が伝承として残っています。 カンナダ版のマハーバーラタはアシュヴァッターマンが語ったもの をクマラヴィヤーサが記したのだとされています。(この情報はインターネット上でしか確認できていないので、文献で確認できたら追記します)

### アシュヴァッターマンの強さ
番外になりますが、アシュヴァッターマンはシヴァ神の半化身であって非常に強力です。5章にビーシュマがアシュヴァッターマンの力について語る場面があります。
ドローナの息子アシュヴァッターマンは一切の弓取りたちを凌駕する偉大な射手であり、戦場でめざましく戦い、強固な武器を取る偉大な戦士である。大王よ、アルジュナに匹敵する彼の弓から放たれた矢は、お互いにくっついて飛行する。なるほど、この誉れ高い男は、もし望めば三界をも燃やせるであろう。隠棲所に住んでいた時、彼はこの苦行のちからにより、怒りと威光を増大した。彼は高邁な知性を有し、ドローナは彼に恩寵をかけ、神聖な武器を与えた。バラタの雄牛よ、ところが彼には一つの大きな欠陥がある。そのために私は彼を戦士とも超戦士とも考えないのだ。最高の王よ。彼にとって生命が殊の外に愛しいのである。しかし、彼に等しい者は両軍に誰もいない。彼はただ一騎で、神々の軍をも滅ぼすであろう。この美丈夫は、弓籠手の音により、山をも裂くことができる。彼は無数の美質を有し、勇猛な攻撃者で、恐るべき光輝を放つ。彼は杖をとる神ヤマのように耐え難く、カーラのように徘徊するであろう。その怒りに関しては宇宙紀ユガの終わりの火に等しく、獅子のような首をし、大知者で、戦争の余燼を鎮めるであろう。バーラタよ。上村訳マハーバーラタ第5巻162章〜164章(481p)

## サーティヤキとの対決

アシュヴァッターマンが、アルジュナの一番弟子サーティヤキと対決する場面があります。サーティヤキはクルクシェートラの戦いを生き残るパーンダヴァ以外の唯一の戦士です。

偉大な射手である短期なドローナの息子は、ユユダーナ(サーティヤキ)に種々の特徴のある矢でしたたかに射られたが、笑って次のように言った。「シニの孫よ、あの師匠を殺した男をお前が助けようとするのはわかる。しかしお前は、私に呑まれた彼と自分自身を救えないだろう」ドローナの息子はこのように言って、太陽の光線のような、美しい節を持つ最高の矢をサーティヤキに向けて発射した。ハリが金剛杵ヴァジュラをヴリトラに向けて放つように。彼に放たれたその矢は、鎧をつけたサーティヤキを貫き、大地に入った。蛇が息を吐きながら穴に入るように。鎧を貫かれたその勇士は、突き棒で苦しめられた象のように、多くの傷から血を流して、弓矢を離した。そして彼は血にまみれて沈み込み、戦車の座席に座った。御者は速やかに彼をドローナの息子から引き離して、他の戦車の方に向かった。[上村訳マハーバーラタ7巻171章662p]

サーティヤキの矢を笑って受けながら、一撃で仕留めるアシュヴァッターマン。強い。絶対に強い。

アシュヴァッターマンが使った武器には、マハーバーラタ中、一級の強さを持つといえるものが2つあります。一つは前述したナーラーヤナアストラです。これはヴィシュヌ神の武器で、父ドローナから習ったと明記されています。武器はアルジュナには伝えられていないと書かれています。
もうひとつは、ブラフマーシラスです。これは、アルジュナが夜襲後のアシュヴァッターマンに追いついた時に使います。アルジュナもアシュヴァッターマンも両方この武器が使えますが、ドローナはアルジュナにのみ、完全な使用法(武器の収め方)を教え、息子アシュヴァッターマンには教えませんでした。なのでドローナは、ナーラーヤナアストラはアシュヴァッターマンだけに教え、ブラフマーシラスの完全な使い方はアルジュナだけに教えたことになりますが、そうしようと判断した理由は謎です。作中でこの武器を実際に使ったのは、アルジュナとアシュヴァッターマンだけで、ドローナも使える記述がありますが、他の誰かが使えるのかはわかりません。

記事は以上です。他に名場面を見つけたら適宜追加します。次回はマハーバーラタ以外の伝承でのアシュヴァッターマンについて書くと思います。




マハーバーラタ解説1:あまりにも巨大な書物
http://thetenthart.main.jp/?p=199

アシュヴァッターマン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3

ビーシュマ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%9E

ぼくのかんがえたサーヴァント wiki ビーシュマ
http://bokusaba.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%93%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%9E


What Is Hinduism?
https://www.youtube.com/watch?v=xlBEEuYIWwY

お読み下さり感謝!
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